JPH0718953A - 扉の反り防止方法 - Google Patents
扉の反り防止方法Info
- Publication number
- JPH0718953A JPH0718953A JP18903293A JP18903293A JPH0718953A JP H0718953 A JPH0718953 A JP H0718953A JP 18903293 A JP18903293 A JP 18903293A JP 18903293 A JP18903293 A JP 18903293A JP H0718953 A JPH0718953 A JP H0718953A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- core
- decorative
- plywood
- decorative plywood
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 フラッシュ扉の中間空隙部に合成樹脂発泡体
を充填して扉内での水分移動を防ぎ、温度差や乾湿等の
伸縮による反りを防止しようとするものである。 【構成】 木質芯材の両面に化粧合板１を貼着したフラ
ッシュ構造の扉において、両化粧合板間の芯材部分２を
除いた空隙部に、独立気泡の自己接着性を有する合成樹
脂発泡体を充填させることを特徴とする扉の反り防止方
法。
を充填して扉内での水分移動を防ぎ、温度差や乾湿等の
伸縮による反りを防止しようとするものである。 【構成】 木質芯材の両面に化粧合板１を貼着したフラ
ッシュ構造の扉において、両化粧合板間の芯材部分２を
除いた空隙部に、独立気泡の自己接着性を有する合成樹
脂発泡体を充填させることを特徴とする扉の反り防止方
法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、フラッシュ構造の扉に
おける反り防止方法に関するものである。
おける反り防止方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のフラッシュ扉は、薄い合板の表面
に突板、化粧シート（プリント紙）、塩ビシート等を貼
着した化粧合板を木質基材からなる芯材の両面に貼り合
わせたものがほとんどであった。
に突板、化粧シート（プリント紙）、塩ビシート等を貼
着した化粧合板を木質基材からなる芯材の両面に貼り合
わせたものがほとんどであった。
【０００３】扉は、環境条件の異なる二つの空間の境界
に、扉自体を釘、接着剤等で固定することなく、蝶番、
レール、吊り金具等で比較的フリーな状態に置かれるた
め、二つの環境条件が異なる場合には温・湿度の影響を
受け、反りや狂いが生じやすく、一般的には扉の厚みが
薄いほどドアより引き戸の方が反り狂いを生じやすい結
果となっている。
に、扉自体を釘、接着剤等で固定することなく、蝶番、
レール、吊り金具等で比較的フリーな状態に置かれるた
め、二つの環境条件が異なる場合には温・湿度の影響を
受け、反りや狂いが生じやすく、一般的には扉の厚みが
薄いほどドアより引き戸の方が反り狂いを生じやすい結
果となっている。
【０００４】通常木質材は、温度より湿度の影響を受け
易いため、表面を塗装するより塩ビシートを貼着した方
が非透水透湿性に優れ、反り防止には効果的と考えられ
るが、化粧合板の片面だけに貼着したものでは、充分な
効果が得られておらず、特に引き戸の場合は、２枚の扉
が定められたレールの上に配置されるため、僅かな反り
狂いが生じても、お互いが擦り合って欠点が目立ちやす
い状況にある。
易いため、表面を塗装するより塩ビシートを貼着した方
が非透水透湿性に優れ、反り防止には効果的と考えられ
るが、化粧合板の片面だけに貼着したものでは、充分な
効果が得られておらず、特に引き戸の場合は、２枚の扉
が定められたレールの上に配置されるため、僅かな反り
狂いが生じても、お互いが擦り合って欠点が目立ちやす
い状況にある。
【０００５】部屋と廊下の環境条件を考えた場合、暖房
のきいた冬では図４に示すように部屋側が高温多湿とな
り、廊下側が低温低湿になり、冷房のきいた夏にはこの
逆になる。
のきいた冬では図４に示すように部屋側が高温多湿とな
り、廊下側が低温低湿になり、冷房のきいた夏にはこの
逆になる。
【０００６】冬の場合を想定して、ムク材の扉や突板貼
りの化粧合板を用いたフラッシュ扉では木質部が高温多
湿の水分を吸収するため、扉は図４のＢのような反り方
をする。
りの化粧合板を用いたフラッシュ扉では木質部が高温多
湿の水分を吸収するため、扉は図４のＢのような反り方
をする。
【０００７】ところが非透水・非透湿シートを貼着した
化粧合板を用いたフラッシュ扉では、図４のＡのような
反り方をする。
化粧合板を用いたフラッシュ扉では、図４のＡのような
反り方をする。
【０００８】これは、非透水・非透湿シートをを用いた
為、多湿側の水分を吸収することはないが、室内の高温
が扉内の水分を廊下側に押しやり、扉内に水分移動が起
こるため廊下側の水分が高くなってＡのような反り方う
することが実験により判明した。
為、多湿側の水分を吸収することはないが、室内の高温
が扉内の水分を廊下側に押しやり、扉内に水分移動が起
こるため廊下側の水分が高くなってＡのような反り方う
することが実験により判明した。
【０００９】従って扉内に水分を移動させなくても扉内
で水分移動が起こるため、従来の反り対策では反りを充
分防ぐことが出来ないことが研究の結果判明した。
で水分移動が起こるため、従来の反り対策では反りを充
分防ぐことが出来ないことが研究の結果判明した。
【００１０】
【発明が解決しようとする問題点】そこで本発明は、フ
ラッシュ扉の中間空隙部に合成樹脂発泡体を充填して扉
内での水分移動を防ぎ、温度差による反りを防止しよう
とするものであり、更には、化粧合板の少なくとも表面
側には、非透水性・非透湿性シートが貼着することによ
って、乾湿による伸縮を防ぎ、湿度差による反りを防止
しようとする扉の反り防止方法を開発するものである。
ラッシュ扉の中間空隙部に合成樹脂発泡体を充填して扉
内での水分移動を防ぎ、温度差による反りを防止しよう
とするものであり、更には、化粧合板の少なくとも表面
側には、非透水性・非透湿性シートが貼着することによ
って、乾湿による伸縮を防ぎ、湿度差による反りを防止
しようとする扉の反り防止方法を開発するものである。
【００１１】
【問題点を解決するための手段】本発明の方法は、木質
芯材の両面に化粧合板を貼着したフラッシュ構造の扉に
おいて、両化粧合板間の芯材部分を除いた空隙部に、独
立気泡の自己接着性を有する合成樹脂発泡体を充填させ
ることを特徴とするものであり、また、化粧合板の少な
くとも表面側には、非透水性・非透湿性シートが貼着さ
れていることを特徴とする扉の反り防止方法からなる。
芯材の両面に化粧合板を貼着したフラッシュ構造の扉に
おいて、両化粧合板間の芯材部分を除いた空隙部に、独
立気泡の自己接着性を有する合成樹脂発泡体を充填させ
ることを特徴とするものであり、また、化粧合板の少な
くとも表面側には、非透水性・非透湿性シートが貼着さ
れていることを特徴とする扉の反り防止方法からなる。
【００１２】
【作用】本発明の方法では、合成樹脂発泡体はフラッシ
ュ構造の扉を作成した後、中空部に合成樹脂を注入して
扉内部で発泡させるものであり、芯材作成時には合成樹
脂が各中空部に行き渡るように構成することが必要であ
る。又、合成樹脂の発泡は独立気泡であることが必須の
条件であり、そのような発泡材の選定が必要であると同
時に、僅かな空隙をも許容しないよう自己接着性を有す
る合成樹脂発泡体を選定し、発泡体と芯材、化粧合板と
が接着一体化することによって水分移動の防止を完璧な
ものとするものである。
ュ構造の扉を作成した後、中空部に合成樹脂を注入して
扉内部で発泡させるものであり、芯材作成時には合成樹
脂が各中空部に行き渡るように構成することが必要であ
る。又、合成樹脂の発泡は独立気泡であることが必須の
条件であり、そのような発泡材の選定が必要であると同
時に、僅かな空隙をも許容しないよう自己接着性を有す
る合成樹脂発泡体を選定し、発泡体と芯材、化粧合板と
が接着一体化することによって水分移動の防止を完璧な
ものとするものである。
【００１３】
【実施例】本発明の一実施例である，実施例１を図に従
って詳述すると、横 910×縦2100ｍｍ、厚さ 3.0ｍｍの
合板（１ａ）の表面に 0.3ｍｍ厚のナラ化粧単板（１
ｂ）を貼着し、ウレタン樹脂塗料で下塗り、中塗りまで
施し、化粧合板（１）２枚を作成した。
って詳述すると、横 910×縦2100ｍｍ、厚さ 3.0ｍｍの
合板（１ａ）の表面に 0.3ｍｍ厚のナラ化粧単板（１
ｂ）を貼着し、ウレタン樹脂塗料で下塗り、中塗りまで
施し、化粧合板（１）２枚を作成した。
【００１４】一方、芯材の一実施例として、幅40ｍｍ×
厚さ21ｍｍのＬＶＬ（単板積層材）で図１のようなフラ
ッシュ扉用芯材（２）を作成し、該芯材（２）の両側に
前記化粧合板（１）を酢ビ系接着剤で貼り合わせ、幅 8
54×長さ2003×厚さ27ｍｍの扉（Ｘ）を作成し、両木端
面には１ｍｍ厚みの縁材（３）を貼着した。
厚さ21ｍｍのＬＶＬ（単板積層材）で図１のようなフラ
ッシュ扉用芯材（２）を作成し、該芯材（２）の両側に
前記化粧合板（１）を酢ビ系接着剤で貼り合わせ、幅 8
54×長さ2003×厚さ27ｍｍの扉（Ｘ）を作成し、両木端
面には１ｍｍ厚みの縁材（３）を貼着した。
【００１５】芯材の上部横桟の中央部に約20ｍｍ径の穴
（４）を形成し、発泡性ウレタン樹脂を空隙の１／３０
の量（３０倍発泡相当量）約 1Kg注入し、コールドプレ
スに4Kg／cm2 の面圧になるよう設定し、20分間圧締し
た。
（４）を形成し、発泡性ウレタン樹脂を空隙の１／３０
の量（３０倍発泡相当量）約 1Kg注入し、コールドプレ
スに4Kg／cm2 の面圧になるよう設定し、20分間圧締し
た。
【００１６】発泡硬化後、全面にウレタン樹脂塗料の上
塗り塗料を施してドアを完成させた。
塗り塗料を施してドアを完成させた。
【００１７】尚、用いたウレタン樹脂は商品名ハイブロ
ックス（大日本インキ化学工業株式会社）で、下記の配
合で行った。 ハイブロックスＲＰ（ポリオール成分）・・・・・主 剤 ２０部 ハイブロックスＳＰ（イソシアネート成分）・・・硬化剤 １０部
ックス（大日本インキ化学工業株式会社）で、下記の配
合で行った。 ハイブロックスＲＰ（ポリオール成分）・・・・・主 剤 ２０部 ハイブロックスＳＰ（イソシアネート成分）・・・硬化剤 １０部
【００１８】この扉を図４のように、二つの部屋の境界
部に配置し、環境試験を行ない、扉の反り具合を測定し
た。 条件 部屋側 ３０℃ ８０％ 廊下側 ２０℃ ６０％ 放置時間 １０日間
部に配置し、環境試験を行ない、扉の反り具合を測定し
た。 条件 部屋側 ３０℃ ８０％ 廊下側 ２０℃ ６０％ 放置時間 １０日間
【００１９】次に、本発明の実施例２を説明すると、前
記実施例のナラ化粧単板の代わりに非透水性・非透湿性
シートである，0.15mmの塩ビシート（５）を貼着し（ウ
レタン樹脂塗装は省く）、以下、同様な方法でドアを作
成し、環境試験を行った。
記実施例のナラ化粧単板の代わりに非透水性・非透湿性
シートである，0.15mmの塩ビシート（５）を貼着し（ウ
レタン樹脂塗装は省く）、以下、同様な方法でドアを作
成し、環境試験を行った。
【００２０】尚、非透水性・非透湿性シートとは、合成
樹脂のシート，例えば塩ビ、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリカーボネート、アクリル、ウレタン等で木質
材を接着可能、又は可能になるよう処理したものであれ
ばよく、その他金属箔、樹脂含浸紙、あるいは合成樹脂
シートと紙を複合したもの等、水分や湿度を透過させな
いものであればよい。
樹脂のシート，例えば塩ビ、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリカーボネート、アクリル、ウレタン等で木質
材を接着可能、又は可能になるよう処理したものであれ
ばよく、その他金属箔、樹脂含浸紙、あるいは合成樹脂
シートと紙を複合したもの等、水分や湿度を透過させな
いものであればよい。
【００２１】次に、本発明の実施例３を説明すると、前
記実施例のナラ化粧単板の代わりに0.15mmの塩ビシート
を合板の両面に貼着し（ウレタン樹脂塗装は省く）、以
下、同様な方法でドアを作成し、環境試験を行った。
記実施例のナラ化粧単板の代わりに0.15mmの塩ビシート
を合板の両面に貼着し（ウレタン樹脂塗装は省く）、以
下、同様な方法でドアを作成し、環境試験を行った。
【００２２】次に、本発明の比較例を説明すると、前記
実施例１の芯材の組み方を図５のようにし、中空部へ発
泡ウレタン樹脂注入を行わず（通常のフラッシュドア）
環境試験を行った。高さの中央点での反りの矢高を測定
したところ、表１の結果となった。図６にその状況を示
す。尚、図４におけるＡの反り方の矢高を＋、Ｂの反り
方を−とするものである。
実施例１の芯材の組み方を図５のようにし、中空部へ発
泡ウレタン樹脂注入を行わず（通常のフラッシュドア）
環境試験を行った。高さの中央点での反りの矢高を測定
したところ、表１の結果となった。図６にその状況を示
す。尚、図４におけるＡの反り方の矢高を＋、Ｂの反り
方を−とするものである。
【００２３】
【表１】
【００２４】
【発明の効果】この発明によると、フラッシュ扉の空隙
部に自己接着性を有する合成樹脂発泡体を注入して扉内
部に充填させるため、発泡体と芯材、化粧合板とが接着
一体化され、内部水分移動がなく、反り・ゆがみがな
く、また、化粧合板の表面には透水性・透湿性シートを
貼着すれば、さらに反り・ゆがみが生じ難くなり極めて
有益なる効果を奏するものである。
部に自己接着性を有する合成樹脂発泡体を注入して扉内
部に充填させるため、発泡体と芯材、化粧合板とが接着
一体化され、内部水分移動がなく、反り・ゆがみがな
く、また、化粧合板の表面には透水性・透湿性シートを
貼着すれば、さらに反り・ゆがみが生じ難くなり極めて
有益なる効果を奏するものである。
【図１】この発明の一実施例を示す正面図である。
【図２】この発明の一実施例（実施例１および実施例
２）を示す一部欠截拡大側面図である。
２）を示す一部欠截拡大側面図である。
【図３】この発明の他の実施例（実施例３）を示す一部
欠截拡大側面図である。
欠截拡大側面図である。
【図４】この発明の他の実施例を示す一部欠截側面図で
ある。
ある。
１ 化粧合板 １ａ 合板 １ｂ 化粧単板 ２ フラッシュ扉用芯材 ３ 縁材 ４ 穴 ５ 塩ビシート Ｘ 扉
Claims (2)
- 【請求項１】 木質芯材の両面に化粧合板を貼着したフ
ラッシュ構造の扉において、両化粧合板間の芯材部分を
除いた空隙部に、独立気泡の自己接着性を有する合成樹
脂発泡体を充填させることを特徴とする扉の反り防止方
法。 - 【請求項２】 化粧合板の少なくとも表面側には非透水
性・非透湿性シートが貼着されていることを特徴とする
特許請求の範囲第１項記載の扉の反り防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18903293A JPH0718953A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 扉の反り防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18903293A JPH0718953A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 扉の反り防止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0718953A true JPH0718953A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=16234160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18903293A Pending JPH0718953A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 扉の反り防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0718953A (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4845023A (ja) * | 1971-08-20 | 1973-06-28 | ||
| JPS4938353U (ja) * | 1972-07-05 | 1974-04-04 | ||
| JPS58376A (ja) * | 1981-06-23 | 1983-01-05 | Taiyo Chuki Kk | 押湯切断装置 |
| JPS6124785A (ja) * | 1984-07-04 | 1986-02-03 | スベンスク ドールテクニツク アクチーボラグ | ドア構造体 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18903293A patent/JPH0718953A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4845023A (ja) * | 1971-08-20 | 1973-06-28 | ||
| JPS4938353U (ja) * | 1972-07-05 | 1974-04-04 | ||
| JPS58376A (ja) * | 1981-06-23 | 1983-01-05 | Taiyo Chuki Kk | 押湯切断装置 |
| JPS6124785A (ja) * | 1984-07-04 | 1986-02-03 | スベンスク ドールテクニツク アクチーボラグ | ドア構造体 |
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