JPS61239887A - L−フエニルアラニン脱水素酵素 - Google Patents

L−フエニルアラニン脱水素酵素

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JPS61239887A
JPS61239887A JP60080293A JP8029385A JPS61239887A JP S61239887 A JPS61239887 A JP S61239887A JP 60080293 A JP60080293 A JP 60080293A JP 8029385 A JP8029385 A JP 8029385A JP S61239887 A JPS61239887 A JP S61239887A
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Yasuhisa Asano
泰久 浅野
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仲沢 章子
Atsuro Terajima
孜郎 寺島
Sei Kondo
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、L−フェニルアラニン脱水素酵素及びその
製造方法、該酵素を産生ずる微生物、並びに該酵素を使
用するL−フェニルアラニンの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
本発明のL−フェニルアラニン脱水素酵素に類似する作
用を有するL−フェニルアラニンデヒドロゲナーゼ及び
この酵素を利用するし一α−アミノカルボン酸の製造方
法が特開昭59−198972に記載されている。しか
しながらこの公開された明細書に記載されているL−フ
ェニルアラニンデヒドロゲナーゼはブレビバクテリウム
(Brevibacteriun+)属細菌により生産
されたものであり、この明細書にはスポロサルシナ(S
porosarcina)属細菌及びバシルス(Bac
illus)属細菌が同様の酵素を生産することは全く
示唆されていない。またこのL−フェニルアラニンデヒ
ドロゲナーゼは130.000±to、 oooの分子
量を有し、分子量66.000±5.000のサブユニ
ットから成る点、及びフェニルピンピン酸のみならずp
−ヒドロキシフェニルピルビン酸、インドールピルビン
酸等広範囲の基質に対して高い特異性を有する点等にお
いて、本発明のL−フェニルアラニン脱水素酵素とは全
く異なる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って本発明は、今までL−フェニルアラニン脱水素酵
素を生産することが知られていなかった微生物に由来す
る新規なL−フェニルアラニン脱水素酵素、該酵素を生
産する新規な微生物及び該酵素の新規な製造方法、並び
に該酵素を利用するL−フェニルアラニンの新規な製造
方法を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕 前記の目的は、次の性質: (1)1モルのL−フェニルアラニン、1モルのNAD
“及び1モルの水から1モルのフェニルピルビン酸、1
モルのNADH及び1モルのアンモニウムイオンを生成
する反応、並びにこの逆反応を触媒する; (2)高速液体クロマトグラフィーゲル濾過法において
約290,000の分子量を有し、5OS−ポリアクリ
ルアミドゲルディスク電気泳動法において約38.00
0〜39,000の分子量を有するサブユニットを示す
; (3)L−フェニルアラニンに特異的に作用し、L−ト
リプトファン、L−チロシン及びL−メチオニンに対す
る特異性が非常に低い; を有することを特徴とするL−フェニルアラニン脱水素
酵素;前記酵素を生産することができるスポロサルシナ
属に属する細菌;これらの細菌を培養し、この培養物か
ら前記酵素を採取することを特徴とする前記酵素の製造
方法;並びに前記酵素又は該酵素の含有物の存在下でフ
ェニルピルビン酸、NADH及びアンモニウムイオンを
反応せしめてL−フェニルアラニンを生成せしめ、該フ
ェニルアラニンを採取することを特徴とするし一フエニ
1   ルアラニンの製造方法; を提供することにより解決される。
(具体的な説明〕 (1)漿生隻 本発明において使用する微生物としてはスポロサルシナ
属又はバシルス属に属し、L−フェニルアラニン脱水素
酵素を生産することができるものであればよく、このよ
うな微生物は保存菌の中から選択することができる場合
もあり、また自然界から新たに分離することができる。
スポロサルシナ属に属する微生物としては、スポロサル
シナ・ウレアエを挙げることができる。
この種に属する保存菌として例えばスポロサルシナ・ウ
レアエIF012698、及びスポロサルシナ・ウレア
エIPO12699(ATCC6473)を挙げること
ができ、また新菌株として本発明者等が分離したスポロ
サルシナ・ウレアエ5CRC−R04を挙げることがで
きる。
前記の保存菌はそれぞれ前記寄託番号のもとにIFO又
はATCCから自由に入手することができ、また新菌株
スポロサルシナ・ウレアエ5CRC−R04は工業技術
院微生物工業技術研究所に徽工研菌寄第9/7g号(P
I!RM P −?/ 7g)として寄託されている。
バシルスに属する微生物としては、例えば本発明者等に
より分離された新菌株バシルスsp、5CRC−R53
b、バシルスsp、5CRC−R79a、バシルスsp
、5CRC−101A、及びバシルスsp、5CRC−
1140を挙げることができる。これらの菌株の菌学的
性質は非常に近似しており、これらの代表株としてバシ
ルスsp、 5CRC−R79aが工業技術院微生物工
業技術研究所に微工研菌寄第S/72号(FERM p
−?17?>として寄託されている。
前記の新菌株は次のようにして分離した。次の第1表に
示す組成の培地を調整した。
第1表 L−フェニルアラニン       1%ペプトン  
           1%酵母エキス       
    0.5%KJPO*            
 0.2%Na(J              O,
1%」■ムニ測硯−o、競坦− 水道水            pH7,0この培地を
試験管(φ181)に5mItずつ分注し、120℃で
15分間滅菌した。この培地に各地より採取した土壌サ
ンプルを少量加え30℃で3日間振とう培養した。この
培養液を一白金耳とり、同じ培地に接種しさらに30℃
で3日間振とう培養した。表の培地に2%の寒天を加え
た平板培地に、培養液の一部を白金耳を用いて画線塗布
し、30℃で数日保温した。出現したコロニーを同じ培
地組成の斜面培地に釣菌した。
このようにして各地より採取した土壌サンプルから多数
の菌株を分離した。次に、表の培地200n+fを50
0sJの三角フラスコに分注し、同様に滅菌した。それ
ぞれの菌株をこの培地で30℃、24時間回転振とう培
養し、得られた菌体を洗浄後、超音波処理により破砕し
た。遠心後得られた上清を0.1mMのHDTAおよび
5mMの2−メルカプトエタノールを含む0.01Mリ
ン酸緩衝液(pH7,0)で透析した。この上清に含ま
れるL−フェニルアラニン脱水素酵素活性を後記の方法
により測定した。
このようにして、L−フェニルアラニン脱水素酵素を顕
著に生産する下記の5株を得た。これらの菌株の分離源
は次表の通りであった。
第2表 菌      採集士 5CRC−R04神奈川県相模原市 5CRC−R53b       神奈川県相模原市5
CRC−R79a       神奈川県相模原市5C
RC−101A     千葉県松戸市5CRC−11
40葉7松−市 前記の新規な5菌株はそれぞれ次のような菌学的性質を
有する。
以下余日 上記の菌学的性質に基づき、バーゼイズ・マニュアル・
オブ・ディターミネーティブ・バクテリオロジー(Be
rgey’s Manual of Determin
ativeBacteriology)第8版、197
4年の分類基準に従って、前記5菌株を次の様に同定し
た。
(i ) 5CRC−R04株は、好気性で運動性及び
胞子形成能を有し、ダラム陽性の2連〜4連の球菌であ
ることからスポロサルシナ属に属する。スポロサルシナ
属には唯一の種としてスポロサルシナ・ウレアエが知ら
れており、前記性質が文献記載のそれとほぼ一致するの
で、SCI?C−R0d株はスポロサルシナ・ウレアエ
であると同定される。
(ii ) 5CRC−R53b、、5CRC−R79
a、 5CRC−101A、及び5CRC−1140株
はいずれもダラム陽性の桿菌で内生胞子を形成し、カタ
ラーゼの生成が認められることからバシルス属に属する
ことが明らかである。
なお、菌株5CRC−R04,5CRC−R53b、 
5CRC−R79a。
j     5CRC−101A、及び5CRC−11
40の電子顕微鏡写真をそれぞれ第1図〜第5図に示す
以上、主として自然界から分離した菌株について詳細に
記載したが、これらの菌に変異を生じさせて一層生産性
の高い菌株を得ることもできる。
また、これらの菌株の細胞中に存在するL−フェニルア
ラニン脱水素酵素の生産に関与する遺伝子を切り出し、
これを適切なベクター例えばプラスミドに挿入し、この
ベクターを用いて適当な宿主、例えばエッシェリッヒヤ
・コリ(Eshcerichia coli)や酵母の
ごとき異種宿主、又はバシルス属菌株もしくはスポロサ
ルシナ属菌株のごとき同種宿主を形質転換することによ
り、本発明のL−フェニルアラニン脱水素酵素生産株を
人為的に創成することもできる。
この発明の菌株は、常法に従って保存することができ、
例えば寒天スラント培地上で、又は凍結乾燥法により保
存することができる。寒天スラント培地としてはスポロ
サルシナ属又はバシルス属細菌の保存に常用されている
培地、例えば菌の分離に関して前記した培地を使用する
ことができる。
また、凍結乾燥保存も常法に従って行うことができる。
(2)菫J!lu1友汰 前記の微生物を培養して本発明のL−フェニルアラニン
脱水素酵素を製造しようをする場合、基礎栄養培地とし
て、この発明の微生物が増殖し得るものであればいずれ
を使用してもよい。この培地は、窒素源として例えば酵
母エキス、ペプトン、肉エキス等の1種類又は複類種類
を含有する。また、この培地には必要に応じて炭素源と
してグルコース、澱粉、グリセリン等を加えることがで
きる。この培地には無機塩類、例えばリン酸二カリウム
、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム等を加えることが
好ましい。
L−フェニルアラニン脱水素酵素の製造に当たっては前
記基礎培地に、誘導物質として少量のL−フェニルアラ
ニンを添加するのが好ましい。このL−フェニルアラニ
ンの添加量は、基礎培地の組成、培養する菌株の性質等
により異なるがおよそ0.01〜lOw/v%であり、
好ましくは0.1〜1 w/v%である。
培養は固体培地又は液体培地のいずれを用いて行っても
よいが、目的酵素を多量に得るためには、液体培地を用
い、振とう培養、通気・攪拌培養等により好気的条件下
で培′養を行うのが好ましい。
培養温度は菌が生育し、L−フェニルアラニン脱水素酵
素が生産される温度範囲内であればいずれの温度でも良
いが、好ましくは25〜45℃である。
DHは6〜11、好ましくは7〜10の範囲である。
培養時間は酵素活性が発現される時間を選べば良いが好
ましくは6〜48時間である。
次に得られた培養物から本発明のL−フェニルアラニン
脱水素酵素が採取されるが、精製法として通常の酵素精
製法を用いることが出来る。遠心分離等によって菌体を
集め、超音波処理、ダイノミル等の機械的方法によって
菌体を破砕する。細胞片などの固形物を遠心分離などに
よって除き、粗酵素を得、さらにこれに硫酸プロタミン
又は硫酸ストレプトマイシンを加えて処理を行い、塩析
、有機溶媒沈澱、吸着クロマトグラフィー、イオン交換
クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー等を
行い、さらに硫酸アンモニウム等の塩やポリエチレング
リコール等の添加による結晶化等の公知の方法によって
均一の結晶酵素標品を単離することが出来る。なお、本
発明の酵素の製造方法の具体的な1例を実施例に記載す
る。
(3)先負■皿定方広 本発明においては次の方法により力価を測定した。
酸化的脱アミノ化反応ニゲリシン−KCj2−KOH緩
衝液(pH10,5) 100μmon、NAD″″2
.5 pmoll 。
L−フェニルアラニン10μtaall 、及び適当量
のサンプルを1mfになるように混合して反応せしめ、
25℃におけるNADHの増加を340 n mの吸光
度の増加として計測し、1分間当り1マイクロモルのN
ADHを増加せしめる酵素量を1単位とした。
還元的アミノ化反応:各種緩衝液100μlll0!、
NADHO,1,ljmoJ 、NH#(J  200
μmoj! 、フエ、ニルピルビン酸ナトリウム10μ
mail及び適当量のサンプルを1mlになるように混
合して反応せしめ、25℃におけるNADHの減少を3
40nmの吸光度の減少として計測し、1分間当り1マ
イクロモルのNADHを減少せしめる酵素量を1単位と
した。
フェニルピルビン酸の還元的アミノ化反応の速度は、至
適pHにおいて上記酸化的脱アミノ化反応速度に比べて
約5.5倍速い。従って前記特開昭59−198972
に記載されているように還元的アミノ化反応速度を測定
し、上記のように力価を定義した場合、同量の酵素が約
5.5倍の単位数を示す。
(4)鼠塞至炸! 本発明のL−フェニルアラニン脱水素酵素は次の性質を
有する。
A。スポロサルシナ・ウレアエ5CRC−R04により
生産される酵素 (1)作用:次式に示す反応を触媒する。
L−フェニルアラニン十NAD″″十〇、0 :フェニ
ルピルビン酸十NADH+NH3+H”(2)  基質
特異性二本酵素は第3表に示すようにL−フェニルアラ
ニン以外のし一アミノ酸には極めてわずかにしか反応せ
ず又は全く反応しない。
第3表 L−フェニルアラニン     100L−トリプトフ
ァン        6.8L−チロシン(1,4mM
)     5゜4L−メチオニン         
4.1L−エチオニン         7.OL−バ
リン          3.IL−ロイシン    
      2.3L−イソロイシン        
0.54L−α−アミノ−n−酪酸    1.6L−
ノルバリン         6.3L−ノルロイシン
         15上記の表は酸化的脱アミノ化反
応について測定した結果を示す。基質濃度はL−チロシ
ンを1.4mMとしたのを除き、10mMとした。
D−フェニルアラニン、L−アラニン、L−ヒスチジン
、L−アルギニン、L−リジン、L−オルニチン、L−
アスパラギン、L−アスパラギン酸、L−グルタミン、
L−グルタミン酸、L−プロリン、L−セリン、L−ス
レオニン、L−システィンおよびDL−フェニルグリシ
ンは基質とならない。
補酵素としてはNAD+が必要であり、NADP″″は
NAD+に対して約3.9%の活性を示すにすぎない。
(3)  至適pH二酸化的脱アミノ化反応ではp)1
10.5付近が至適であり、還元的アミノ化反応では9
.0付近が至適である(第6図)。
(4)  pH安定性:各pHの緩衝液(0,05M)
中30℃にて1時間保温した後の残存活性を酸化的脱ア
ミノ化について測定した場合、第7図に示す(処理前の
活性を100%とする)ごと<pH9付近において安定
である。
(5)至適温度:40℃付近における活性が最大である
(第8図)。
(6)  温度安定性: 0.1 Mグリシン−NaO
H緩衝液(pH9,0)中、各温度において10分間処
理した後の残存活性を酸化的脱アミノ化反応について測
定したところ、第9図に示す(処理前の活性を100%
とする)ごとく42℃において活性の半分を失う。
(7)吸収スペクトル:278nmに極大吸収、283
nm付近に肩を有する。可視部の吸収は認められない。
この様子を第10図に示す。
(8)金属イオン、阻害剤の影響:銀、水銀等の金属イ
オン、およびPCMB5N−エチルマレイミド、5.5
’−ジチオ−ビス(2−二トロ安息香酸)等のSH阻害
剤によって活性が阻害される(第4表)。
以下余白 茅−」ニー表 Li1              96%Na”  
               g 2Ag’    
               Qyl g2◆   
           9゜Ca”         
     100Cut◆             
 91Mn”              129Zn
”               99Ni”    
          100Fe”         
     127Ba”◆             
106Cd”◆               70p
b”◆              813 n ”(
0,5+M)          123Hg ”(0
,01mM)            OAN”   
            153Fe”       
       161ヒドロキシルアミン(10mM)
   l 73KCN(0,5mM)        
 1020−フェナンスロリン    103 α、α′−ジピリジル    124 8−オキシキノリン     101 EDTA           119P CM B 
(0,2mM)          05.51−ジチ
オビス (2−ニトロ安息香酸)       ON−エチルマ
レイミド     21 ヨード酢酸          91 限り1mMである。
(9)等電点:アンホラインを用いる焦点電気泳動によ
り測定した場合5.3〜5.4である。
aω 分子量:高速液体クロマトグラフィー(TSK 
3000 SW)により約290 、000と算出され
る。
αυ サブユニットの分子量: SDS−ポリアクリル
アミドゲルディスク電気泳動により約38.000〜3
9.000と算出される。
(2)均一性:ポリアクリルアミドゲル電気泳動(7,
5%、pH8,4)により第11図Aに示す如く単一の
バンドを与える。また5O8−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動(10,0%、pH7,2)により第11図已
に示す如く単一のバンドを与える。
■ 結晶形:第12図に拡大して示すように板状である
以上のどと(、本発明のL−フェニルアラニン脱水素酵
素は他の微生物起源のそれとは明らかに異なっており、
新規な酵素である。
B、バシルスsp、5CRC−R79aにより生産され
る酵素 (1)作用:次式に示す反応を触媒する。
L−フェニルアラニン+NAD” +H20芒戸フェニ
ルピルビン酸十NADH+NH3+H“(2)基質特異
性二本酵素は第5表に示すようにL−フェニルアラニン
及びL−チロシン以外のし一アミノ酸には極めてわずか
にしか反応せず、又は全く反応しない。
第5表 L−フェニルアラニン     100L−チロシン(
1,4mM)     72L−)リブトファン   
    1.6L−メチオニン         3゜
OL−エチオニン         3.IL−ノルバ
リン         1.3L−ノルロイシン   
      3.9上記の表は酸化的脱アミノ化反応に
ついて測定した結果を示す。基質濃度はL−チロシンを
1.4mMとしたのを除き、10mMとした。
D−フェニルアラニン、L−アラニン、L−ヒスチジン
、L−アルギニン、L−リジン、L−オルニチン、L−
アスパラギン、L−アスパラ)       ギン酸、
L−グルタミン、L−グルタミン酸、L−プロリン、L
−セリン、L−スレオニン、L−システィン、L−バリ
ン、L−ロイシン、L−イソロイシン、およびL−α−
アミノ−n−酪酸は基質とならない。
なお、還元的アミノ化反応ではフェニルピルビン酸をL
−フェニルアラニンにする速度を100%とすると、?
−ヒドロキシフェニルピルビン酸をL−チロシンにする
相対速度は136%である。
L−フェニルアラニンの酸化的脱アミノ化反応ではNA
DP”はNAD”の2.9%の補酵素活性しか有さない
(3)  至適pH二酸化的脱アミノ化反応ではpil
o、6〜11.3付近が至適であり、還元的アミノ化反
応ではpH9,8〜10.8付近が至適である(第13
図)。
(4)  pH安定性:各pHの緩、樹液(0,05M
)中30℃にて1時間保温した後の残存活性を酸化的脱
アミノ化について測定した場合、第14図に示す(処理
する前の活性を100%とする)ごとく、pH4〜11
.3の範囲で安定であり、特にpH9〜11の範囲で安
定であった。
(5)至適温度=50℃付近における活性が最大である
(第15図)。
(6)  温度安定性: 0.1 Mグリシン−NaO
H緩衝液(pH9,o;第16図A)、及び0.1 M
グリシン−KCl−KOH緩衝液(pH11,0;第1
6図B)中、各温度において10分間処理した後の残存
活性を酸化的脱アミノ化反応について測定する場合、P
H9,0においては57℃で活性が半減し、pH11,
0においては48℃で活性が半減する。
(7)吸収スペクトル: 278nmに極大吸収、28
anm付近に肩を有する。可視部の吸収は認められない
。この様子を第17図に示す。
(8)  金属イオン、阻害剤の影響:銀、水銀等の金
属イオンおよびPCMBによって活性が阻害される(第
6表)。
以下余日 茅−」L−表 Li”                   95%
Na”                   9 3
Ag’″                  Oyl
 g2”               99Ca” 
                92Cu2“   
              85Ni”      
            95Zn”        
          96Ni”          
       100Fe”            
    116                1B
a”                 93Cd” 
               102Pb2・   
             53Snz″″(0,5m
M)           1 10Hg ”(0,0
1mM)           38Af”     
             99F e:l(″   
             117無添加      
    100 NaN3               102%ヒド
ロキシルアミン(10mM)    90KCN(0,
5n+M)         1130−フェナンスロ
リン     99 α、α′−ジピリジル    104 8−オキシキノリン      96 EDTA           120P CM B 
(0,2+++M)          05.5′−
ジチオビス (2−二トロ安息香酸)74 N−エチルマレイミド    162 ヨード酢酸         127 限り1mMである。
(9)等電点:テンポラインを用いる焦点電気1   
   泳動により測定した場合4.3〜4.4である。
αω 分子量:高速液体クロマトグラフィー(TSK 
3000 SW)により約290 、000と算出され
る。
αB サブユニットの分子量: SDS−ポリアクリル
アミドゲルディスク電気泳動により約38.000〜3
9,000と算出される。
@ 均一性:ポリアクリルアミドゲル電気泳動(7,5
%、pH8,4)により第18図Aに示す如く単一のバ
ンドを与える。またSDS−ポリアクリルアミドゲル電
気泳動(10,0%、pH7゜2)により第18図Bに
示す如く単一のバンドを与える。
(5)L−フェニルアラニンの″ 法 本発明のL−フェニルアラニンの製造方法においては、
スポロサルシナ属細菌又はバシルス属細凹によって生産
されるL−フェニルアラニン脱水素酵素の存在下でフェ
ニルピルビン酸、NADH及びアンモニウムイオンを反
応せしめることによりL−フェニルアラニンを生成せし
め、該フェニルアラニンを採取する。
この方法において使用されるL−フェニルアラニン脱水
素酵素の使用形態は特に限定されない。
例えば、この発明によって精製された酵素を使用するこ
とができるのは無給のこと、細胞を含有する培養液、培
養生菌体、アセトン等によって脱水処理された乾燥菌体
、菌体破砕物、種々の段階まで精製された部分精製酵素
標品等の酵素含有物を使用することができる。さらにこ
れらの酵素又は酵素含有物を常法に従って固定化したも
のを使用することもできる。工業的な実施に当っては生
菌体、固定化菌体等を用いるのが有利である。反応液中
のL−フェニルアラニン脱水素酵素の量は基質であるフ
ェニルピルビン酸又はその塩の濃度等によって異なり特
に限定されないが、通常10〜10.000単位/Eと
するのが便利である。
基質としてフェニルピルビン酸又はその塩、例えばナト
リウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩等を
使用することができる。フェニルピルビン酸又はその塩
の添加量は、反応液中の前記酵素の濃度等により異なり
特に限定されないが、1〜500g/ 7!とするのが
便利である。低濃度で使用する場合には遊離酸の形で使
用することができるが、比較的高濃度で使用する場合に
は塩の形で使用するのがpH調整の観点から好ましい。
例えばフェニルピルビン酸ナトリウムは高濃度では完全
には溶解しないが、反応液中に未溶解のナトリウム塩が
存在していても差しつかえない。また、フェニルピルビ
ン酸アンモニウム又はフェニルピルビン酸をアンモニウ
ムで中和したものを使用することもでき、この場合この
アンモニウム塩はフェニルピルビン酸の給源であると同
時に後に記載するアンモニウムイオンの給源としても機
能する。
フェニルピルビン酸又はその塩はバッチ式反応において
は反応開始時に一度に添加することもでき、又反応の進
行と共に複数回に分割して、もしくは連続的に添加する
こともできる。
アンモニウムイオンの給源としてはアンモニウム塩、例
えば塩化アンモニウム又は硫酸アンモニウムの形で使用
するのが便利である。また、アンモニアガス又は水酸化
アンモニウム水溶液を、反応液のpHを所定値に維持し
ながら反応の進行と共に連続的に導入することも可能で
ある。前記のようにフェニルピルビン酸アンモニウムを
使用スる場合にはこの物質がアンモニウム塩の給源とし
ても機能する。アンモニウム塩の使用量はフェニルピル
ビン酸の量と同モル量又はそれより多量とする。この量
は一般にフェニルピルビン酸の量に対して1〜2倍モル
量とするのが便利である。アンモニウム塩のモル量を多
くすることによって酵素反応の平衡をL−フェニルアラ
ニン側に傾け、フェニルピルビン酸に対するL−フェニ
ルアラニンの収率を上昇せしめることができる。
NADHは、フェニルピルビン酸と等モルを加えてもよ
いが、NADHは非常に高価であるから、工業的見地か
ら、前記の反応系のほかに、NADH再生系、すなわち
前記反応により生成したNAD+をNADI(に還元す
る系を共有させるのが好ましい。このような系としてN
AD+をNADHに変換する酵素とその基質との組合わ
せ、例えば蟻酸脱水素酸素(EC1,2゜1.2)と蟻
酸、L−グルタミン酸脱水素酸素(EC1゜4.1.2
)とグルタミン酸、アルコール脱水素酵素’     
 (EC1,1,1,1)とエタノール、アルデヒド脱
水素酵素(EC1,2,1,3)とアセトアルデヒド、
グルコース−6−リン酸脱水素酵素(ECi、1.1.
49)とグルコース−6−リン酸等を使用することがで
きる。また、ヒドロゲナーゼ(EC1,18,3,1,
)による分子状水素を電子供与体とするNAD”のNA
DHへの還元反応や、電気化学的に還元されたメチルビ
オローゲンやジヒドロリボアミドのジアホラーゼ(EC
1,6゜4.3)による酸化に伴うNAD”のNADH
への還元反応をも使用することができる。蟻酸脱水素酵
素と蟻酸を使用する場合、NAD”が還元されてNAD
Hとなると同時に蟻酸が酸化されて二酸化炭素が生成し
、これは反応系から容易に除去され、反応が常に所望の
方向に進行するため特に好ましい。蟻酸脱水素酵素は市
販されており容易に入手することができる。又、例えば
カンジダ・ボイディニ(Candidaboidini
i) Na 2201 (AKU 4705)や、ハン
ゼヌラ・ポリモルフy (Hansenula pol
ymorpha) (ATCC26012)から公知の
方法〔カトウら、アグリカルチエラル・アンド・バイオ
ロジカル・ケミストリー(Agri−cultural
 and Biological Chemistry
)  38+111〜116 (1974))により精
製して使用することもてきる。NADH再生系の酵素濃
度は、L−フェニルアラニン脱水素酵素濃度等に依存し
て異なり、一般に基質フェニルピルビン酸の還元的アミ
ノ化速度(従ってNAD”生成速度)に匹敵する速度で
NAD”をNADHに還元するために必要な量である。
例えば、前記のように10〜10.000単位/itの
L−フェニルアラニン脱水素酵素を使用し、NADH再
生系酵素として蟻酸脱水素酵素を使用する場合、この酵
素の使用量は10〜10,000単位/l程度とするの
が好ましい。蟻脱水素酵素の基質としては蟻酸の塩、例
えば蟻酸ナトリウム、蟻酸カリウム、蟻酸アンモニウム
等を使用するのが便利である。蟻酸塩の使用量はフェニ
ルピルビン酸又はその塩の量の1〜2倍モル量とするの
が好ましい。NADH再生系を用いる場合は、NAD 
”又はNADHを通常の生理的濃度である0、 1〜1
0mM加えればよい。
反応媒体としては水、又は水性液、例えば水性緩衝液を
用いることができる。緩衝液としては例えばトリス−H
IJ緩衝液、グリシン−NaOH緩衝液等を使用するこ
とができる。
反応液のpHとしては、前記のNADH再生系を用いな
い場合には、L−フェニルアラニン脱水素酵素による還
元的アミノ化に適するpiを用いることができ、例えば
スポロサルシナ属細菌由来の酵素を用いる場合にはpH
8〜10、好ましくはpH約9とし、バシルス属細菌由
来の酵素を用いる場合にはpH9〜11、好ましくはp
H約10とする。フェニルピルビン酸酸の還元的アミノ
化系と共にNADH再生系を用いる場合には、これら両
者の反応が共に良好に進行するpH範囲を選択する必要
がある。このようなpHは、例えば、スポロサルシナ属
細菌由来のL−フェニルアラニン脱水素酵素とカンジダ
・ポディニ由来の蟻酸脱水素酵素を用いる場合には通常
はpH7,5〜9.5、好ましくはpH8,0〜9.0
である。また、バシルス属細菌由来のL−フェニルアラ
ニン脱水素酵素とカンジダ・ボディニ由来の蟻酸脱水素
酵素を用いる場合には通常はpH8〜10好ましくはp
H8,5〜9.5である。
反応温度も、反応pHの場合と同様に考えることができ
るが酵素のいずれの組合わせにおいても通常は20℃〜
50°C5好ましくは25℃〜40℃である。
反応時間は特に臨界的でなく、反応混合物の基質濃度、
酵素力価等に依存して、基質フェニルピルビン酸が十分
な収率でL−フェニルアラニンに転換されるまで反応を
維持する。
反応方式は回分式であっても連続式であってもよく、反
応時間はいずれの方式を用いるかにより異なる。
生成したL−フェニルアラニンは任意の常法に従って精
製採取することができる。例えば、反応終了後にトリク
ロロ酢酸を加えて蛋白質を沈澱せしめ、菌体(存在する
場合には)と共に濾去し、濾液をイオン交換樹脂等によ
り精製し、結晶化する。
フェニルアラニンの定量は、例えばロイコノストック・
メセンテロイデス(Leuconostoc mese
nt−eroides) ATCC8042を用いるバ
イオアッセイによ1      り行う真が7き6・ 次に実施例によりこの発明をさらに具体的に説明する。
mエ スポロサルシナ・ウレアエ5CR(ニーR04L
−フェニルアラニン0.2%、酵母エキス0.5%、ペ
プトン1.0%、KJPO* 0−2%、NaC110
,1%及びMg5Oa、 ” 7Hz00.02%を含
有し、pH7,0に調整した培地30Jを120℃、1
5分間加熱殺菌した後、スポロサルシナ・ウレアエ5C
RC−R04(徽工研菌寄第917?号)を接種し、3
0℃で24時間好気的に培養した。培養後、遠心分離機
で菌体を採取し湿重量約380gの菌体を得た。菌体を
0.85%の食塩水で1回洗浄した後、0.1 m M
 EDTAおよび5mMの2−メルカプトエタノールを
含むリン酸緩衝液(pH7,0)  11に懸濁し、9
KHzにおける超音波処理を約10時間行い菌体を破砕
した。破砕菌体は14.OOOxg、20分間の遠心分
離で除去し、L−フェニルアラニン脱水素酵素を含む粗
抽出液を得た。この無細胞抽出液に5%プロタミン硫酸
水溶液を1g蛋白当り0.1gとなるように添加し、3
0分間攪拌した。生成した沈澱を14.0OOx g、
 20分間遠心分離し、得られた粗酵素液を0.1mM
のEDTAおよび5mMの2−メルカプトエタノールを
含む0.01Mリン酸緩衝液(pH7,0)に対して透
析した。透析後の酵素液(1990m7りに固体硫酸ア
ンモニウム(412g)を加え30%硫酸アンモニウム
飽和とした。30分間攪拌の後、14.0OOxgで2
0分間遠心して得られる上清(2100mn )にさら
に固体硫酸アンモニウム(416g)を加え60%硫酸
アンモニウム飽和とした。14,0OOxgで20分間
遠心して得られる、酵素活性を有する沈澱を少量の0.
01Mリン酸緩衝液(ptl 7.0 )に溶解し、さ
らに0.1 m MのEDTAおよび5mMの2−メル
カプトエタノールを含む0.01Mリン酸緩衝液(pH
7,0)で透析した。この酵素液をあらかじめ、0.1
mMのEDTAおよび5mMの2−メルカプトエタノー
ルを含む0.01 Mリン酸緩衝液(pH7,0)で平
衡化したDEAE−)ヨパール650Mのカラムに通過
させ、0.1mMのEDTAおよび5mMの2−メルカ
プトエタノールを含む0.1 Mのリン酸緩衝液(pH
7,0)で溶出した。
活性区分を集め、0.1mMのEDTAおよび5mMの
2−メルカプトエタノールを含む0.01Mリン酸緩衝
液で透析後、あらかじめ同じ緩衝液で平衡化したヒドロ
キシアパタイトのカラムに通過させ、0゜1mMのED
TAおよび5mMの2−メルカプトエタノールを含む0
.01Mから0.15Mのリン酸緩衝液(p)17.0
 )の直線的な濃度勾配で酵素を溶出させた。この活性
区分を集め0.1mMのEDTA、5mMの2−メルカ
プトエタノールおよび0.1 M NaCl1を含む0
.05Mリン酸緩衝液(pH7,0)で平衡化したセフ
ァデックスG−200によるゲル減化クロマトグラフィ
ーを行なった。このようにして得られた酵素液を限外瀘
化により濃縮し、硫酸アンモニウムを添加し結晶化を行
った。こうして収率31%で板状結晶L−フェニルアラ
ニン脱水素酵素が得られた。この結晶の拡大図を第12
図に示す。
なお第7表に菌体抽出液から結晶化に至るまでの精製工
程における比活性および回収率を示す。
W  バシルスs 、5CRC−R79aか゛のL−フ
L−フェニルアラニン0.2%、酵母エキス0.5%、
ペプトン1.0%、KJP040−2%、NaCJ 0
.1%、及びMg5O,・7nzo  O,02%を含
有し、pH7,0に調製した培地101を120℃、1
5分間加熱殺菌した後、バシルスsp、5CRC−R7
9a (微工研菌寄第9172号)を接種し、30℃で
24時間好気的に培養した。培養後10fの培養液から
遠心分離機で菌体を採取し湿重量約108gの菌体を得
た。菌体を0.85%の食塩水で1回洗浄した後、0.
1mMEDTAおよび5mMの2−メルカプトエタノー
ルを含むリン酸緩衝液(pH7,0)約0.41に懸濁
し、9kHzにおける超音波処理を約6時間行ない菌体
を破砕した。破砕菌体は14.000x g、 20分
間の遠心分離で除去し、L−フェニルアラニン脱水素酵
素を含む粗抽出液を得た。この無細胞抽出液に5%プロ
タミン硫酸水溶液を1g蛋白当り0.1gとなるように
添加し、30分間攪拌した。生成した沈澱を14.0O
Ox g、20分間遠心分離し、得られた粗酵素液を0
.1mMのEDTAおよび5mMの2−メルカプトエタ
ノールを含む0.01Mリン酸緩衝液(pH7,0)に
対して透析した。透析後の酵素液(400m l )に
固体硫酸アンモニウム(70,4g)を加え30%硫酸
アンモニウム飽和とした。30分攪拌の後、14,00
0xgで20分間遠心して得られる、上滑(430ml
)にさらに固体硫酸アンモニウム(85,6g)を加え
60%硫酸アンモニウム飽和とした。14.OOOxg
で20分間遠心して得られる、酵素活性を有する沈澱を
少量の0.01Mリン酸緩衝液(pH7,0)に溶解し
、さらに0.1mMのEDTAおよび5mMの2−メル
カプトエタノールを含む0.01Mリン酸緩衝液(pH
7,0)で透析した。この酵素液を、あらかじめ0.1
mMのEDTAおよび5mMの2−メルカプトエタノー
ルを含む0.01Mリン酸緩衝液(pH7,0)で平衡
化したDEAE−1−ヨパール650Mのカラムに通過
させ、0.1 m MのEDTAおよび5mMの2−メ
ルカプトエタノールを含む0.1Mのリン酸緩衝液(p
H7,0)で溶出した。
活性区分を集め、0.1mMのEDTAおよび5mMの
2−メルカプトエタノールを含む0.01Mリン酸緩衝
液で透析後、あらかじめ同じ緩衝液で平衡化したヒドロ
キシアパタイトのカラムに通過させ、0.1mMのED
TAおよび5mMの2−メルカプトエタノールを含む0
.01Mから0.4Mのリン酸緩衝液(pH7,0)の
直線的な濃度勾配で酵素を溶出させた。この活性区分を
集め、0.1mMのEDTA、5mMの2−メルカプト
エタノールおよび0.1 MNa(Jを含む0.05M
リン酸緩衝液(pH7,0)で平衡化したセファデック
スG−200によるゲル減化クロマトグラフィーを行な
った。こうして、L−フェニルアラニン脱水素酵素を約
60%の収率で約1800倍に精製した。この精製過程
における比活性および回収率を第8表に示す。この酵素
はポリアクリルアミドゲル電気泳動およびSDS−ポリ
アクリルアミドゲル電気泳動において均一であることが
証明された。
以下余白 実施班1 スポロサルシナ・ウレアエ5CRC−R04
フェニルピルビン酸ナトリウム5 g (22m+5o
it)、蟻酸アンモニウム3 g (49mmoj! 
)、NAD” 0.21g (0,29mmoj! )
 、)リスーHCII緩衝液(pH8,5)18 mm
ol、粗し−フェニルアラニン脱水素酵素43.2単位
(実施例1、第5表の工程3の硫酸アンモニウム分画ま
で部分精製した粗酵素画分に相当)および粗蟻酸脱水素
酵素49.0単位((pH8,5)、カンジダ・ボイデ
ィニ隘2201より部分精製)を含む3QQmj!の反
応液を30℃において24時間反応させた。反応液中に
生成したL−フェニルアラニンの量をロイコノストック
・メセンテロイデスを用いる微生物定量法により定量し
たところ1.91 g(11,6mmo# 、 52.
7%の転換率)のし−フェニルアラニンが生成していた
。この反応液に20%トリクロロ酢酸30mj+を加え
除蛋白後、陽イオン交換樹脂アンバーライト(Ambe
rlite) IR−120(Hつカラムに吸着させ、
1Mアンモニア水で溶出させた。L−フェニルアラニン
を含む両分を集め、濃縮後陰イオン交換樹脂アンバーラ
イ) (Amberl i te)IRA−400(O
H−)カラムに吸着させ、1M蟻酸で溶出させた。L−
フェニルアラニンを含む両分を濃縮乾固した。小量の温
水に溶解し、エタノールを50%となるように加え、冷
蔵すると結晶が析出した。この結晶を同様の操作により
再結晶化し、0.458gの無色固体を得た。この標品
の元素分析値は以下のとおりであった。
実測値(%)  計算値(%) C65,3365,43 H6,616,71 N8゜48      8.48 融点:270℃で分解した。
比旋光度(α)  −35,5°(c=0.48 、 
HzO)で光学的に純粋なL体であった。マススペクト
ル、核磁気共鳴吸収スペクトル、および赤外吸収スペク
トルによる分析結果はいずれも、生成物がL−フェニル
アラニンであることを示した。
IJI  スポロサルシナ・ウレアエ5CRC−R04
フェニルピルビン酸ナトリウム 3.57mmof 。
NAD”  100μmof 5NHa、Cj25 m
moJ 、  )リスーHCJ緩衝液(pH8,5) 
 272μmoA’ 、蟻酸ナトリウム7.84mmo
/ 、L−フェニルアラニン脱水素酵素35単位(実施
例1、第5表の工程4のDEAE−トヨバールカラムを
通過させた両分)および蟻酸脱水素酵素10.2単位(
(pH8,5)、カンジダ・ボイディニ11h2201
より部分精製)を5mJ中に含む反応液を30℃で24
時間保温した。微生物定量法により定量したところ、5
80mg (3,51mmoj! 、 98.5%の転
換率)のし−フェニルアラニンが生成していた。
フェニルピルビン酸ナトリウム200μmol、NAD
”  2011mol 、蟻酸ナトリウム200.cr
moA 。
トリス−IC1!緩衝液(pH8,5) 600 pm
alt 、蟻酸脱水素酵素11.9単位((pH8,’
5)、カンジダ・ポイディニl1h2201の無細胞抽
出液)およびL−フェニルアラニン脱水素酵素13.2
単位(SCRC−R0d株の培養菌体の無細胞抽出液を
硫酸アンモニウム30〜60%飽和として沈澱した粗酵
素画分;実施例1の第5表の工程3に相当)を含む13
.0mJの反応液を30℃で15時間反応させた。反応
液中に生成したL−フェニルアラニンの量を微生物定量
法により測定したところ32.8m g (198,8
#mof 、 98.4%の転換率)のし−フェニルア
ラニンが生成していた。
フェニルピルビン酸ナトリウム400μmoj2−、 
蟻酸アンモニウム800 p mo7!、NAD” 5
 pmall %  )リスー〇C4緩衝液(pH8,
5)  2601noA 、粗蟻酸脱水素酵素0.5単
位(pH8,5)、およびL−フェニルアラニン脱水素
酵素0.25単位(SCRC−R79aの無細胞抽出液
よりプロタミン処理、硫安分画、 DEAE−トヨパー
ル、およびヒドロキシアパタイトの各カラムクロマグラ
フィーにより、約180倍に精製した酵素標品)を含む
5.0rrlの反応液を30℃で24時間反応させた。
微生物定量法により定量したところ64.4m g (
390,0μtaoil 、 97.5%の転換率)の
L−フェニルアラニンが生成していた。
この反応液から、実施例3の方法に準じてL−フェニル
アラニンを得た。
【図面の簡単な説明】
第1図はスポロサルシナ・ウレアエ5CRC−R04の
電子顕微鏡写真であって、生物の形態を表わす図面に代
る写真であり; 第2図はバシルスsp、5CRC−R53bの電子顕微
鏡写真であって、生物の形態を表わす図面に代る写真で
あり; 第3図はバシルスsp、5CRC−R79aの電子顕微
鏡写真であって、生物の形態を表わす図面に代る写真で
あり; 第4図はバシルスsp、5CRC−101Aの電子顕微
鏡写真であって、生物の形態を表わす図面に代る写真で
あり; 第5図はバシルスsp、5CRC−1140の電子顕微
鏡写真であって、生物の形態を表わす図面に代る写真で
あり; 第6図はスポロサルシナ・ウレアエ5CRC−R04が
生産するL−フェニルアラニン脱水素酵素のpHと反応
速度の関係を表わすグラフであって、Aは酸化的脱アミ
ノ化反応について、Bは還元的アミノ化反応についての
結果を示し; 第7図はスポロサルシナ・ウレアエ5CRC−R04が
生産するL−フェニルアラニン脱水素酵素のpH安定性
を示すグラフであり; 第8図はスポロサルシナ・ウレアエ5CRC−R04が
生産するL−フェニルアラニン脱水素酵素の温度と反応
速度との関係を表わすグラフであって、酸化的脱アミノ
化反応についての結果を示し;第9図はスポロサルシナ
・ウレアエ5CRC−R04が生産するL−フェニルア
ラニン脱水素酵素の温度安定性を示すグラフであり; 第10図はスポロサルシナ・ウレアエ5CRC−R04
が生産するL−フェニルアラニン脱水素酵素の紫外部吸
収スペクトラムであり; 第11図はスポロサルシナ・ウレアエ5CRC−R04
が生産するL−フェニルアラニン脱水素酵素の均一性を
示す電気泳動図であって、Aはポリアクリルアミド電気
泳動く7.5%ゲル、pH8,4)を示し、そしてBは
SDS−ポリアクリルアミド電気泳動(10,0%ゲル
、pH7,2)を示し;第12図はスポロサルシナ・ウ
レアエ5CRC−R04が生産するL−フェニルアラニ
ン脱水素酵素の顕微鏡拡大スケッチであり; 第13図はバシルスsp、5CRC−R79aが生産す
るL−フェニルアラニン脱水素酵素のpHと反応速度の
関係を表わすグラフであって、Aは酸化的脱アミノ化反
応について、Bは還元的アミノ化反応についての結果を
示し; 第14図はバシルスsp、5CRC−R79aが生産す
るL−フェニルアラニン脱水素酵素のpH安定性を示す
グラフであり; 第15図はバシルスsp、5CRC−R79aが生産す
るL−フェニルアラニン脱水素酵素の温度と反応速度と
の関係を表わすグラフであって、酸化的脱アミノ化反応
についての結果を示し; 第16図はバシルスsp、5CRC−R79aが生産す
るL−フェニルアラニン脱水素酵素の温度安定性を示す
グラフであり、Aは0.1Mグリシン−Na OH47
4衝液(pH9,0)中での結果を示し、そしてBは0
.1 Mグリシン−K(J−KOH緩衝液(pH11,
0)中での結果を示し; 第17図はバシルスsp、5CRC−R79aが生産す
るし−フェニルアラニン脱水素酵素の紫外部吸収スペク
トラムであり;そして、 第18図はバシルスsp、 5CRC−R79aが生産
するし−フェニルアラニン脱水素酵素の均一性を示す電
気泳動図であって、Aはポリアクリルアミド電気泳動(
7,5%ゲル、pH8,4>を示し、て(てBはSDS
−ポリアクリルアミド電気泳動(10,0%ゲル、pH
7,2)の結果を示す。 第 1 図  SCR,C−IL04株細胞の形態第 
3図  5OrLC(L79a株の形態第 4 国  
5CaC−101A株の形態第7図 5CRC−ROA株由来酵素の一安定性5CRC−R0
4 A:酸化的脱アミン化 H 第6図 株由来酵素のPH特性 B゛還元的アミノ化 H 第8国 5CRC−R04株由来酵素の至適温度温度(°C) 第9図 5CRC−F!04株由来酵素の温度安定性○ ]02
03040 5060 温度じC) 第10図 5CRC−804株由来酵素の紫外部吸収液  長 (
nm) 第11図 5CRC−1:Q4株由来酵素の電気泳動A:ポリアク
リルアミドゲル7.5°10 、pH8,48:SDS
−ポリアクリルアミドゲル10・O’10 、 pH7
・2第12図 5CRC−804株由来酵素の結晶 りm−」 ゛  1四m 第14図 5CRC−R79a株 A−酸化的膜アミン化 第13図 由来酵素のPH特性 B:還元的アミン化 pH 第15国 5CRC−R79a株由来酵素の至適温度温度じC) 第16図 5CRC−R79a株由来酵素の温度安定性A: pH
9,0B:pH11,○ 温  度 (0C) 第17図 5CRC−R79a株由来酵素の紫外部吸収波長(nm
) 第18図 5CRC−R79o株由来酵素の電気泳動+     
                     −A、ポ
リアクリルアミドゲル 7.501.、pH8,4B 
: SDS−ポリアクリルアミドゲル10.0’10.
pH7,2手続補正書(自発) 1、事件の表示 昭和60年特許願第080293号 2、発明の名称 L−フェニルアラニン脱水素酵素 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 名称 財団法人 和積中央化学研究所 4、代理人 住所 〒105東京都港区虎ノ門−丁目8番10号(外
4名) 5、補正の、対象 (1)明細書の「特許請求の範囲」の欄。 (2)明細書の「発明の詳細な説明」の欄。 6、補正の内容 (1)特許請求の範囲を別紙の通りに補正する。 (2)■ 明細書第8頁第20行目〜第9頁第1行目「
されている。」を「され、微工研凍寄第1012号(F
ERM4EBP−1012)としてブタペスト条約に基
く国際寄託に移管された。」に補正する。 ■ 同第9頁第10行目「されている。」をrされ、微
工研−1W第1013号(FERM′#:BP−101
3)としてブタペスト条約に基く国際寄託に移管された
。またバシルスsp、5CRC−1140が微工研壕寄
第1011号としてブタペスト条約に基き国際寄託され
ている。Jに補正する。 ■ 同第9頁第12行目「調整」を「調製」に補正する
。 ■ 同第10頁第12行目r 500m1の」を’ 5
00mJ容の」に補正する。 ■ 同第17頁第1行目「バーゼイズ」を「バ−ジイズ
Jに補正する。 ■ 同第17頁第2行目「ディターミネーティブ」をr
ディターミネイティブJに補正する。 ■ 同第19頁第7行目「複類種類」を「複数種類Jに
補正する。 ■ 同第30頁第7行目〜8行目「136%である。」
を’pH9,0において176%である。Jに補正する
。 ■ 同第36頁第6行目「アンモニウム」を「アンモニ
ア1に補正する。 [相] 同第37頁第16行目、及び同第17行目「脱
水素酸素」を「脱水素酵素jに補正する。 ■ 同第39頁第10行目「蟻脱水素酵素」を「蟻酸脱
水素酵素jに補正する。 ■ 同第40頁第8行目「酸酸の」を「酸の」に補正す
る。 ■ 同第40頁第13行目及び同第16行目「ボディエ
」を「ボイディニ」に補正する。 ■ 同第42頁第9行目「号)を接種し」を「号)(微
工研粂寄第1012号)を接種しJに補正する。 [相] 同第44頁第1行目、第44頁第8行目、第4
7頁第20行目及び第48頁第7行目「活性区分」を「
活性画分Jに補正する。 [相] 同第46頁第8行目「号)を接種し」を1号)
(徽工研粂寄第1013号)を接種しJに補正する。 ■ 同第50頁第8行目、第52頁第8行目、及び第5
3頁6行目「第5表」をr第7表」に補正する。 [株] 同第51頁15行目「〔α〕。」を「〔α〕。 」に補正する。 7、添付書類の目録 (1)補正特許請求の範囲       1通(2)受
託証の写し          1通2、特許請求の範
囲 1、次の性1!t: (1)1モルのL−フェニルアラニン、1モルのNAD
”及び1モルの水から1モルのフェニルピルビン酸、1
モルのNADH及び1モルのアンモニウムイオンを生成
する反応、並びにこの逆反応を触媒する; (2)  高速液体クロマトグラフィーゲル濾過法にお
いて約290.000の分子量を有し、SDS−ポリア
クリルアミドゲルディスク電気泳動法において約38.
000〜39.000の分子量を有するサブユニットを
示す; (3)L−フェニルアラニンに特異的に作用し、L−1
−リプトファン、L−チロシン及びL−メチオニンに対
する特異性が非常に低い;を有することを特徴とするL
−フェニルアラニン脱水素酵素。 2、 スポロサルシナ(Sporosarcina)属
細菌により生産される特許請求の範囲第1項記載の酵素
。 3、次の性質: (1)1モルのL−フェニルアラニン、1ルモのNAD
”″及び1モルの水から1モルのフェニルピルビン酸、
1モルのNADH及び1モルのアンモニウムイオンを生
成する反応、並びにこの逆反応を触媒する; (2)  高速流体クロマトグラフィーゲル濾過法にお
いて約290.000の分子量を有し、SDS−ポリア
クリルアミドゲルディスク電気泳動法において約38.
000〜39,000の分子量を有するサブユニットを
示す; (3)L−フェニルアラニンに特異的に作用し、L−ト
リプトフアン、L−チロシン及びL−メチオニンに対す
る特異性が非常に低い;を有するL−フェニルアラニン
脱水素酵素の製造方法において、該酵素を生産すること
ができるスポロサルシナ(Sporosarcina)
属細菌を培養し、この培養物から該酵素を採取すること
を特徴とする方法。 4、前記細菌がスポロサルシナ・ウレアエ(Sporo
sarcina ureae)である特許請求の範囲第
3項記載の方法。 5、  L−フェニルアラニン脱水素酵素を生産するこ
とができるスポロサルシナ・ウレアエ(Sporo−s
arcina ureae)種細菌。 6、 スポロサルシナ・ウレアエ(Sporosarc
inaureae) 5CRC−R04(微工研菌寄第
8178号)(盈工班−+ 岑1012”)である特許
請求の範囲第5項記載の細菌。 7、 スポロサルシナ(Sporosarcina)属
細菌によって生産されるL−フェニルアラニン脱水素酵
素の存在下でフェニルピルビン酸、NADlf及びアン
モニウムイオンを反応せしめてL−フェニルアラニンを
生成せしめ、該フェニルアラニンを採取することを特徴
とするL−フェニルアラニンの製造方法。 8、前記細菌がスポロサルシナ・ウレアエ、     
(Sporosarcina ureae)である特許
請求の範囲第7項記載の方法。 9゜ 前記L−フェニルアラニン脱水素酵素が次の性質
: (1)1モルのL−フェニルアラニン、1モルのNAD
”及び1モルの水から1モルのフェニルピルビン酸、1
モルのNADH及び1モルのアンモニウムイオンを生成
する反応、並びにこの逆反応を触媒する; (2)高速液体クロマトグラフィーゲル濾過法において
約290,000の分子量を有し、SO3−ポリアクリ
ルアミドゲルディスク電気泳動法において約38,00
0〜39.000の分子量を有するサブユニットを示す
; (3)L−フェニルアラニンに特異的に作用し、L−ト
リプトファン、L−チロシン及びL−メチオニンに対す
る特異性が非常に低い;を有することを特徴とする特許
請求の範囲第7項記載の方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の性質: (1)1モルのL−フェニルアラニン、1モルのNAD
    ^+及び1モルの水から1モルのフェニルピルビン酸、
    1モルのNADH及び1モルのアンモニウムイオンを生
    成する反応、並びにこの逆反応を触媒する; (2)高速液体クロマトグラフィーゲル濾過法において
    約290,000の分子量を有し、SDS−ポリアクリ
    ルアミドゲルディスク電気泳動法において約38,00
    0〜39,000の分子量を有するサブユニットを示す
    ; (3)L−フェニルアラニンに特異的に作用し、L−ト
    リプトファン、L−チロシン及びL−メチオニンに対す
    る特異性が非常に低い; を有することを特徴とするL−フェニルアラニン脱水素
    酵素。 2、スポロサルシナ(Sporosarcina)属細
    菌により生産される特許請求の範囲第1項記載の酵素。 3、次の性質: (1)1モルのL−フェニルアラニン、1モルのNAD
    ^+及び1モルの水から1モルのフェニルピルビン酸、
    1モルのNADH及び1モルのアンモニウムイオンを生
    成する反応、並びにこの逆反応を触媒する; (2)高速流体クロマトグラフィーゲル濾過法において
    約290,000の分子量を有し、SDS−ポリアクリ
    ルアミドゲルディスク電気泳動法において約38,00
    0〜39,000の分子量を有するサブユニットを示す
    ; (3)L−フェニルアラニンに特異的に作用し、L−ト
    リプトファン、L−チロシン及びL−メチオニンに対す
    る特異性が非常に低い; を有するL−フェニルアラニン脱水素酵素の製造方法に
    おいて、該酵素を生産することができるスポロサルシナ
    (Sporosarcina)属細菌を培養し、この培
    養物から該酵素を採取することを特徴とする方法。 4、前記細菌がスポロサルシナ・ウレアエ (Sporosarcina ureae)である特許
    請求の範囲第3項記載の方法。 5、L−フェニルアラニン脱水素酵素を生産することが
    できるスポロサルシナ・ウレアエ(Sporo−sar
    cina ureae)種細菌。 6、スポロサルシナ・ウレアエ(Sporosarci
    naureae)SCRC−R04(微工研菌寄第81
    78号)である特許請求の範囲第5項記載の細菌。 7、スポロサルシナ(Sporosarcina)属細
    菌によって生産されるL−フェニルアラニン脱水素酵素
    の存在下でフェニルピルビン酸、NADH及びアンモニ
    ウムイオンを反応せしめてL−フェニルアラニンを生成
    せしめ、該フェニルアラニンを採取することを特徴とす
    るL−フェニルアラニンの製造方法。 8、前記細菌がスポロサルシナ・ウレアエ (Sporosarcina ureae)である特許
    請求の範囲第7項記載の方法。 9、前記L−フェニルアラニン脱水素酵素が次の性質: (1)1モルのL−フェニルアラニン、1モルのNAD
    ^+及び1モルの水から1モルのフェニルピルビン酸、
    1モルのNADH及び1モルのアンモニウムイオンを生
    成する反応、並びにこの逆反応を触媒する; (2)高速液体クロマトグラフィーゲル濾過法において
    約290,000の分子量を有し、SDS−ポリアクリ
    ルアミドゲルディスク電気泳動法において約38,00
    0〜39,000の分子量を有するサブユニットを示す
    ; (3)L−フェニルアラニンに特異的に作用し、L−ト
    リプトファン、L−チロシン及びL−メチオニンに対す
    る特異性が非常に低い; を有することを特徴とする特許請求の範囲第7項記載の
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61239888A (ja) * 1985-06-13 1986-10-25 Sagami Chem Res Center L−フエニルアラニン脱水素酵素及びその製造方法
WO2010067578A1 (ja) 2008-12-09 2010-06-17 株式会社カネカ 新規なアミノ酸脱水素酵素、およびl-アミノ酸、2-オキソ酸、又はd-アミノ酸の製造方法

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US9267116B2 (en) 2008-12-09 2016-02-23 Kaneka Corporation Amino acid dehydrogenase, and process for producing L-amino acid, 2-oxo acid or D-amino acid

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