JPS62244386A - L−アミノ酸の製造法 - Google Patents

L−アミノ酸の製造法

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JPS62244386A
JPS62244386A JP61244055A JP24405586A JPS62244386A JP S62244386 A JPS62244386 A JP S62244386A JP 61244055 A JP61244055 A JP 61244055A JP 24405586 A JP24405586 A JP 24405586A JP S62244386 A JPS62244386 A JP S62244386A
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仲沢 章子
Kaori Endou
遠藤 果生里
Kenji Hirai
憲次 平井
Osanori Numao
沼尾 長徳
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はα−ケトカルボン酸を基質としてL−アミノ酸
を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕 従来から微生物や酵素の働きによりα−ケトカルボン酸
を基質としてL−アミノ酸を製造する試みがなされてい
る。例えば、微生物菌体にα−ケトゲルタール酸および
各種のアミノ酸を添加してL−グルタミン酸を蓄積せし
める方法〔片桐ら、アミノ酸核酸、1.1B(1960
)) 、フェニルピルビン酸を含む反応液にL−グルタ
ミン酸やL−アスパラギン酸を添加し、L−フェニルア
ラニンを得る方法〔朝井ら、アミノ酸核酸、2.114
(1960) )、インドールピルビン酸を含む反応液
にL−グルタミン酸やL−アスパラギン酸を添加してL
−1−リプトファンを合成する方法等がある〔アイダら
、ジャーナル・オフ・ジェネラル・アンド・アプライド
・マイクロバイオロジー(Journal of Ge
neraland  Applied  旧crobi
ology)  、 4.200(1958)  ] 
 。
]特開昭60−16449には、種々の微生物をフェニ
ルピルビン酸及びアミノ基供与体と共に培養するか、又
は該微生物の菌体もしくはその処理物をフェニルピルビ
ン酸及びアミノ基供与体に作用せしめることによってL
−フェニルアラニンを製造する方法が記載されている。
しかしながらこの明細書には、この方法においていかな
る酵素が関与するかについてはなんら言及されていない
。またこの方法においてはアミノ基供与体としてアミノ
酸が使用されている。
上記の方法はいずれも目的アミノ酸のアミノ基供与体と
して他のアミノ酸が使用されており、アンモニウムイオ
ンを用いる本発明とは基本的に異り、関与する酵素も異
る。また、これらの方法はアミノ基供与体としてアミノ
酸を使用するため目的アミノ酸が高価なものとなるとい
う難点を有する。
特開昭60−43391には、α−ケト酸をその対応す
るし一アミノ酸に転換することができる微生物を培養し
、この過程でα−ケト酸を培養物に供給してこれをL−
アミノ酸に転換せしめることによりし一アミノ酸を製造
する方法が記載されている。
この明細書には反応機構が示唆されているが、それによ
れば、α−ケト酸から目的L−アミノ酸を生成せしめる
場合のアミノ基供与体としてL−グルタメートが使われ
、従ってこの反応はアノミ基転換酵素により行われる。
また、この明細書中に開示されている微生物はブレビバ
クテリウム(Brevibacterium)、コリネ
バクテリウム(Coryne−bacterium)及
び大腸菌のみである。
特開昭59−198972にはL−フェニルアラニンデ
ヒドロゲナーゼ及びこの酵素を利用するし一α−アミノ
カルボン酸の製造方法が記載されている。
しかしながらこの公開された明細書に記載されているし
一フェニルアラニンデヒドロゲナーゼはブレビバクテリ
ウム(Brevibacteriu+w)属細菌により
生産されたものであり、この明細書にはスポロサルシナ
(Sporosarcina)属細菌及びバシルス(B
ac i 11 uc)属細菌が同様の酵素を生産する
ことば全く示唆されていない。
4F開昭60−160890には、種々の微生物を、エ
ネルギー源、無機アンモニウム化合物又は尿素、及び酵
素の存在下で、フェニルピルビン酸と共に培養するか、
あるいは微生物の培養物又はその処理物を、エネルギー
源、無機アンモニウム化合物又は尿素、及び酸素の存在
下で、フェニルピルビン酸に作用せしめることによりL
−フェニルアラニンを製造する方法が記載されている。
しかしながら、この明細書には、上記の過程でいかなる
酵素が関与するかは全く示唆されておらず、反応系にエ
ネルギー源、及び酸素の両者が必要であることから、多
数のエネルギー供給系酵素が関与する、発酵的方法であ
ると予想される。また、この明細書にはスポロサルシナ
属細菌についてはなんら記載されていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、本発明は、本発明者等が見出した新規酵素であ
るバシルス(Bacilluc)属又はスポロサルシナ
(Sporosarcina)尿細菌由来のし一フェニ
ルアラニン脱水素酵素を用いて酵素的方法により、ある
いはスポロサルシナ属細菌を用いる方法によりL−アミ
ノ酸を製造する方法を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等はすでにバシルス属又はスポロサルシナ属細
菌が生産するし一フェニルアラニン脱水素酵素及びその
製造方法、並びに該酵素を使用するし一フェニルアラニ
ンの製造方法の発明を完成している(特願昭60−08
0293、及び特願昭6O−127118)。これらの
酵素の基質特異性を酸化的脱アミノ化について測定した
場合、スポロサルシナ属細菌により生産される酵素はL
−フェニルアラニン以外のし一アミノ酸にはきわめてわ
ずかしか反応せず、またバシルス属細菌により生産され
る酵素はL−フェニルアラニン及びL−チロシン以外の
し一アミノ酸には極めてわずかしか反応しない。しかし
ながら、本発明者等は、これらの酵素の基質特異性をさ
らに詳細に検討した結果・これらの酵素は還元的アミノ
化反応については相当に広い基質特異性を有することを
見出し、この知見に基いてこの発明を完成した。
従って、この発明は、バシルス(Bacillus)属
細菌又はスポロサルシナ(Sporosarcina)
属細菌によって生産されるし一フェニルアラニン脱水素
酵素又は酵素含有物の存在下で、次の式(1)(式中、
R8は水素又はメチル基であり、R2は置換基を有する
場合がある炭素原子数1〜4個の直鎖もしくは分岐鎖の
アルキル基、又は置換基を有する場合がある芳香族基で
ある) で表わされるα−ケトカルボン酸、アンモニウムイオン
及びNADHを反応せしめることにより、次の式(II
) IN  n  z (式中Rは前記の意味を有する) で表わされるし一アミノ酸を生成せしめ、このアミノ酸
を採取することを特徴とするL−アミノ酸の製造方法、
並びにスポロサルシナ属に属する細菌の培養物、菌体又
は菌体処理物をアンモニウムイオン及びエネルギー源の
存在下で式(1)のα−ケトカルボン酸と反応せしめる
ことにより式(n)のし−アミノ酸を生成せしめ、これ
を採取することを特徴とするし一アミノ酸の製造方法を
提供するものである。
本発明において使用することができる微生物としては、
スポロサルシナ属又はバシルス属に属する細菌を挙げる
ことができる。
スポロサルシナ属に属する微生物としては、スポロサル
シナ・ウレアエを挙げることができる。
具体的な菌株として、例えばスポロサルシナ・ウレアエ
IP012698 、及びスポロサルシナ・ウレアエI
FO12699(八TCC6473)、並びにスポロサ
ルシナ。
ウレ了工5CRC−RQ4を挙げることができる。前記
の保存菌はそれぞれ前記寄託番号のもとにIFO又はA
TCCから自由に入手することができ、またスポロサル
シナ・ウレアエ5CRC−RO4は工業技術院微生物工
業技術研究所に微工研菌寄第8178号(FERMP−
8178)として寄託され、;;微工研条寄第1012
号(FERM BP−1012)としてブタペスト条約
に基く国際寄託に移管された。このSCI?C−170
4株は、好気性で運動性及び胞子形成能を有し、ダラム
陽性の2連〜4連の球菌であること等から、バージイズ
・マニュアル・オフ・ディターミネイティブ・バクテリ
オロジ−(Bergey’s Manual of D
eter−minativeBacteriology
)第8版、1974年の分類基準に従って同定されたも
のであり、その詳細な菌学的性質は特願昭60−080
293明細書に記載されている。
バシルスに属する微生物としては、例えばバシルス・ア
ルベイ(Bacillus alvei)IFO334
3;バシルス・チアミノリティカス(Bacillus
 Lhiaminoly−Hcus) JAM 103
4、微工研菌寄第8528号(17ERMP−8528
) :バシルス・バディウス(Basillus ba
dius)JAM 11059(ATCC14574)
微工研菌寄第8529号(FffRMP −8529)
 ; ハシルス−スフエリカスIFO12622:バシ
ルス・スフエリカス(Bacillus sphaer
icus)IAM 1228 、微工研菌寄第8527
号(FERM P−8527)を挙げることができる。
これらはいずれもIFOカタログ、ATCCカタログ、
又はJFCCカタログに記載されており、容易に入手す
ることができる。また、本発明者等が最近土壌より分離
した新菌株ハシルスsp、5CRC−R53b、バシル
スsp、5CRC−R79a、バシルスsp、5CRC
−101A、及びバシルスsp、5CRC−1140を
挙げることができる。これらの菌株の菌学的性質は非常
に近似しており、これらの代表株としてバシルスsp、
 5CRC−R79aが工業技術院微生物工業技術研究
所に微工研菌寄第8179号(Fl!RM P−817
9)として寄託され、微工研条寄第1013号(FIR
M BP−1013)としてブタペスト条約に基く国際
寄託に移管された。またバシルスsp、 5CRC−1
140が微工研条寄第1011号としてブタペスト条約
に基き国際寄託されている。5CRC−R53b、5C
RC−R79a 、 5CRC−101A 、及び5C
RC−1140株はいずれもダラム陽性の桿菌で内生胞
子を形成し、カタラーゼの生成が認められることからバ
シルス属に属するものと同定された。これらの菌株の詳
細な菌学的性質は特願昭60−080293明細書に記
載されている。
なお、これらの菌に変異を生じさせて一層生産性の高い
菌株を得ることもできる。また、これらの菌株の細胞中
に存在するし一フェニルアラニン脱水素酵素の生産に関
与する遺伝子を切り出し、これを適切なベクター例えば
プラスミドに挿入し、このベクターを用いて適当な宿主
、例えばエッシエリッヒャ・コリ(Eshcerich
ia coli)や酵母のごとき異種宿主、又はバシル
ス属菌株もしくはスポロサルシナ属菌株のごとき同種宿
主を形質転換することにより、本発明の方法においてL
−フェニルアラニン脱水素酵素生産株を人為的に創成す
ることもできる。
本発明の方法において使用するし一フェニルアラニン脱
水素酵素は例えば次の性質を有する。
A、スポロサルシナ・ウレアエ5CRC−RO4により
生産される酵素 (1)作用:次式に示す反応を触媒する。
L−フェニルアラニン+NAD” +H20;品フェニ
ルピルビン (2)基質特異性:本酵素は酸化的脱アミノ化について
測定した場合し一フェニルアラニン以外のし一アミノ酸
には橿めてわずかにしが反応しない。
(3)至適pH:酸化的脱アミノ化反応ではpl!10
、5付近が至適であり、還元的アミノ化反応では9. 
0付近が至適である。
(4) pH安定性:各pH(7)緩衝液(0.05M
)中30°Cにて1時間保温した後の残存活性を酸化的
膜アミン化について測定した場合、pH9付近において
安定である。
(5)至適温度=40℃付近における活性が最大である
(6)温度安定性: 0. 1 Mグリシン−NaO)
l緩衝液(pH9.0)中、各温度において10分間処
理した後の残存活性を酸化的脱アミノ化反応について測
定したところ、42℃において活性の半分を失う。
(7)吸収スペクトル: 278nmに極大吸収、28
3nm付近に肩を有する。可視部の吸収は認められない
(8)金属イオン、阻害剤の影響:銀、水銀等の金属イ
オン、およびPCMB、 N−エチルマレイミド、5.
5′−ジチオ−ビス(2−二トロ安息香酸)等のSH阻
害剤によって活性が阻害される。
(9)等電点:アンホラインを用いる焦点電気泳動によ
り測定した場合5.3〜5.4である。
(10)分子量:高速液体クロマトグラフィー(TSK
 3000 SW)により約290.000と算出され
る。
(11)サブユニットの分子1: 5OS−ポリアクリ
ルアミドゲルディスク電気泳動により約38,000〜
39.000と算出される。
B、バシルスsp、5CRC−R79aにより生産され
る酵素 (1)作用二次式に示す反応を触媒する。
L−フェニルアラニン十NAD” + 1120−一フ
ェニルビルビン酸+NADll+NIh +H“(2)
基質特異性二本酵素は酸化的脱アミノ化について測定し
た場合、L−フェニルアラニン及びL−チロシン以外の
し一アミノ酸には極めてわずかにしか反応しない。
(3)至適pH:酸化的脱アミノ化反応ではpl+10
.6〜11.3付近が至適であり、還元的アミノ化反応
ではPH9,8〜10.8付近が至適である。
(4) pH安定性:各pHの緩衝液(0,05M)中
30℃にて1時間保温した後の残存活性を酸化的脱アミ
ノ化について測定した場合、pH4〜11.3の範囲で
安定であり、特にp119〜11の範囲で安定であった
(5)至適温度:50℃付近における活性が最大である
(6)温度安定性:0.1Mグリシン−NaOH緩衝液
(pH9,0)、及び0.1 Mグリシン−KCI!−
KOI+緩衝液(pflll、o)中、各温度において
10分間処理した後の残存活性を酸化的脱アミノ化反応
について測定する場合、pH9,0においては57℃で
活性が半減し、pH11,0においては48℃で活性が
半減する。
(7)吸収スペクトル: 278nmに極大吸収、28
3nm付近に肩を有する。可視部の吸収は認められない
(8)金属イオン、阻害剤の影1i!二銀、水銀等の金
属イオン、およびPCMBによって活性が阻害される。
(9)等電点:アンホラインを用いる焦点電気泳動によ
り測定した場合4.3〜4.4である。
(10)分子量:高速液体クロマトグラフィー(TSK
 3000 SW)により約290,000と算出され
る。
(11)サブユニットの分子量: 5OS−ポリアクリ
ルアミドゲルディスク電気泳動により約38.000〜
39,000と算出される。
酵素の力価の測定法は大島ら〔ザ・ジャーナル・オフ・
バイオロジカル・ケミストリー(Journalof 
Biological Che+m1stry) 25
3 、5719(1978)の方法に準じて行ない、2
5℃におけるNADIIの増加を340nmの吸光度の
増加として計測し、1分間当り1マイクロモルのN A
 D IIを増加せしめる酵素量を1単位とする。
本発明で用いる微生物を培養しようとする場合、微生物
が増殖しL−フェニルアラニン脱水素酵素を生産し得る
もの、又はα−ケトカルボン酸のL−アミノ酸への変換
を行うことができるものであればいずれの培地でもよい
。詳しくは、この培地は、窒素源として例えば酵母エキ
ス、ペプトン、肉エキス等の1種類又は複数種類を含有
する。また、この培地には必要に応じて炭素源としてグ
ルコース、澱粉、グリセリン等を加えることができる。
この培地には無機塩類、例えばリン酸二カリウム、塩化
ナトリウム、硫酸マグネシウム等を加えることが好まし
い。
培養は固体培地又は液体培地のいずれを用いて行っても
よいが、液体培地を用い、振とう培養、通気、攪拌培養
等により好気的条件下で培養を行うのが好ましい。培養
温度は菌が成育する温度範囲内であればいずれの温度で
も良いが、好ましくは25〜45℃である。p)16〜
11、好ましくは7〜10の範囲である。培養時間は好
ましくは6〜48時間である。
得られた培養物からし一フェニルアラニン脱水素酵素を
採取する場合、精製法として通常の酵素精製法を用いる
ことが出来る。遠心分離等によって菌体を集め、超音波
処理、ダイノミル等の機械的方法によって菌体を破砕す
る。細胞片などの固形物を遠心分離などによって除き、
粗酵素を得、さらにこれを硫酸プロタミン又は硫酸スト
レプトマイシンを加えて処理を行い、塩析、有機溶媒沈
澱、吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラ
フィー、ゲル濾過クロマトグラフィー等を行い、さらに
硫酸アンモニウム等の塩やポリエチレングリコール等の
添加により結晶化等の公知の方法によって均一の結晶酵
素標品を単離することができる。
本発明のし一アミノ酸の製造方法においては、スポロサ
ルシナ属細菌又はバシルス属細菌によって生産されるし
一フェニルアラニン脱水素酵素の存在下でα−ケトカル
ボン酸、NADH及びアンモニウムイオンを反応せしめ
ることによりL−アミノ酸を生成せしめ、HK L−ア
ミノ酸を採取する。
前記のα−ケトカルボン酸としては、例えばフェニルピ
ルビン酸、4−ヒドロキシフェニルピルビン酸、2−フ
ルオロフェニルピルビン酸、3−フルオロフェニルピル
ビン酸、4−フルオロフェニルピルビン酸、3,4−ジ
フルオロフェニルピルビン酸、2−クロロフェニルピル
ビンM、3−クロロフェニルピルビン酸、4−クロロフ
ェニルピルビン酸、3.4−ジクロロフェニルピルビン
酸、4−メチルフェニルピルビン酸、4−ビニルフェニ
ルピルビン酸、4−メトキシフェニルピルビン酸、3.
4−ジメトキシフェニルピルビン酸、2.3.4−)ジ
メトキシフェニルピルビン酸、4−ニトロフェニルピル
ビン酸、4−ジ(2−クロロエチル)アミノ−フェニル
ピルビン酸、インドールピルビン酸、α−ケト−T−メ
チルチオ酪酸、α−ケト−γ−エチルチオ醋酸、α−ケ
トカプロン酸、α−ケトイソカプロン酸、DL−α−ケ
ト−β−メチル吉草酸、α−ケト吉草酸、α−ケトイソ
吉草酸、α−ケト酪酸、3−(β−ナフチル)ピルビン
酸、3.4−ジメチルフェニルピルビン酸、3−メトキ
シフェニルピルビン酸、α−ケト−γ−トリフルオロメ
チル醋酸等が挙げられる。従って、これらのα−ケトカ
ルボン酸を基質として使用した場合、それぞれ、L−フ
ェニルアラニン、L−チロシン、2−フルオロ−し−フ
ェニルアラニン、3−フルオロ−し−フェニルアラニン
、4−フルオロ−し−フェニルアラニン、3.4−ジフ
ルオロ−し−フェニルアラニン、2−クロロ−し−フェ
ニルアラニン、3−りoo−L−フェニルアラニン、4
−クロロ−し−フェニルアラニン、3.4−ジクロロ−
し−フェニルアラニン、4−メチル−L−フェニルアラ
ニン、4−ピニルーL−フェニルアラニン、4−メトキ
シ−し−フェニルアラニン、3.4−ジメトキシ−し−
フェニルアラニン、2.3.4−1−リメトキシーし一
フェニルアラニン、4−ニトロ−L〜フェニルアラニン
、4−ジ(2−クロロエチル)アミノ−し−フェニルア
ラニン、L−1−リプトファン、L−メチオニン、L−
エチオニン、L−ノルロイシン、L−ロイシン、L−イ
ソロイシン、L−ノルバリン、L−バリン、α−アミノ
−L−fi酸、3−(β−ナフチル)−L−アラニン、
3゜4−ジメチル−し−フェニルアラニン、3−メトキ
シ−し−フェニルアラニン、α−アミノ−T−トリフル
オロメチルーL−酪酸等が製造される。
この方法において使用されるし一フェニルアラニン脱水
素酵素の使用形態は特に限定されない。
例えば、精製された酵素を使用することができるのは熱
論のこと、細胞を含有する培養液、培養生菌体、アセト
ン等によって脱水処理された乾燥菌体、菌体破砕物、種
々の段階まで精製された部分精製酵素標品等の酵素含有
物を使用することができる。さらにこれらの酵素又は酵
素含有物を常法用いるのが有利である。
反応液中のし一フェニルアラニン脱水素酵素を含有する
微生物の培養液、菌体、菌体処理物あるいは酵素の量は
基質であるα−ケトカルボン酸又はその塩の濃度等によ
って異なり特に限定されないが、通常10〜io、oo
o単位/lとするのが便利である。
基質としてα−ケトカルボン酸又はその塩、例えばナト
リウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩等を
使用することができる。α−ケトカルボン酸又はその塩
の添加量は、反応液中の前記酵素の濃度等により異なり
特に限定されないが、1〜500g/Aとするのが便利
である。低濃度で使用する場合には遊離酸の形で使用す
ることができるが、比較的高濃度で使用する場合には塩
の形で使用するのがpl+調製の観点から好ましい。例
えば各種のα−ケトカルボン酸のナトリウム塩は高濃度
では完全には溶解しないが、反応液中に未溶解のナトリ
ウム塩が存在していても差しつかえない。また、α−ケ
トカルボン酸のアンモニウム塩又はα−ケトカルボン酸
をアンモニアで中和したものを使用することもでき、こ
の場合このアンモニウム塩はα−ケトカルボン酸の給源
であると同時に後に記載するアンモニウムイオンの給源
としても機能する。α−ケトカルボン酸又はその塩はハ
ツチ式反応においては反応開始時に一度に添加すること
もでき、又反応の進行と共に複数回に分割して、もしく
は連続的に添加することもできる。
アンモニウムイオンの給源としてはアンモニウム塩、例
えば塩化アンモニウム又は硫酸アンモニウムの形で使用
するのが便利である。また、アンモニT毒ガス又は水酸
化アンモニウム水??I ?flを、反応液のρ(1を
所定値に維持しながら反応の進行と共に連続的に導入す
ることも可能である。前記のとしても機能する。アンモ
ニウム塩の使用量はα−ケトカルボン酸の量と同モル量
又はそれより多量とする。この量は一般にα−ゲI・カ
ルボン酸の量に対して1〜100倍モル量とするのが便
利である。アンモニウム塩のモル量を多くすることによ
って酵素反応の平衡をL−アミノ酸側に傾け、α−ケト
カルボン酸に対するし一アミノ酸劇初収率を上昇せしめ
ることができる。
NADHは、α−ケトカルボン酸と等モルを加えてもよ
いが、NADHは非常に高価であるから、工業的見地か
ら、前記の反応系のほかに、NADH再生系、すなわち
前記反応により生成したNAD”をNADHに還元する
系を共有させるのが好ましい。このような系としてNA
D+をNADllに変換する酵素とその基質との組合わ
せ、例えば蟻酸脱水素酵素(EC1,2゜1.2)と蟻
酸、L−グルタミン酸脱水素酸素(EC1゜4.1.2
)とグルタミン酸、アルコール脱水素酵素(EC1,1
,1,1)とエタノール、アルデヒド脱水素酵素(EC
1,2,1,3)とアセトアルデヒド、グルコース−6
−リン酸脱水素酵素(EC1,1,1,49)とグリコ
ース−6−リン酸等を使用することができる。また、ヒ
ドロゲナーゼ(EC1,18,3,1,)による分子状
水素を電子供与体とするN6口1のN A 1)IIへ
の還元反応や、電気化学的に還元されたメチルビオロー
ゲンやジヒドロリポアミドのジアホラーゼ(IEC1,
6゜4.3)による酸化に伴うNAD+のNADllへ
の還元反応をも使用することができる。蟻酸脱水素酵素
と蟻酸を使用する場合、NAD’が還元されてNADH
となると同時に蟻酸が酸化されて二酸化炭素が生成し、
これは反応系から容易に除去され、反応が常に所望の方
向に進行するため特に好ましい。蟻酸脱水素酵素は市販
されており容易に入手することができる。又、例えばカ
ンジダ・ポイディニ(Candidaboidinii
) Na 2201 (八KU 4705)や、ハンゼ
ヌラ・ポリモルファ (Ilansenula pol
ymorpha) (^TCC26012)から公知の
方法〔カトウら、アグリカルチュラル・アンド・バイオ
ロジカル・ケミストリー(Agri−cultural
 and Biological Chcvistry
)  38 +111〜116(1974) )により
精製して使用することもできる。また+R酸脱水素酵素
を菌体に含む形態で反応に供する場合、菌体の前処理は
公知の方法〔イズミら、ジャーナル・オフ・ファーメン
ティジョン・テクノロジー(Journal of F
ermentationTechnology) 61
 、135(1983) )の方法を用いることができ
る。
N^叶再再生系酵素濃度は、L−フェニルアラニン脱水
素酵素濃度等に依存して異なり、一般に基質α−ケトカ
ルボン酸の還元的アミン化速度(従ってNAD”生成速
度)に匹敵する速度でNAD”をNADHに還元するた
めに必要な量である。例えば、前記のようにlO〜10
,000単位/I!のL−フェニルアラニン脱水素酵素
を使用し、NAD(1再生系酵素として蟻酸脱水素酵素
を使用する場合、この酵素の使用量は10〜10,00
0単位/ρ程度とするのが好ましい。蟻酸脱水素酵素の
基質としては@酸の塩、例えば蟻酸ナトリウム、蟻酸カ
リウム、蟻酸アンモニウム等を使用するのが便利である
。蟻酸塩の使用量はα−ケト酸又はその塩の量の1〜2
倍モル量とするのが好ましい。NADH再生系を用いる
場合は、NAD’又はN A D IIを通常の生理的
濃度である0、1〜10mM加えればよい。
L−アミノ酸の製造のために、増殖中の培養物、例えば
菌体を含む培養液、分離された生菌体、又は酵素系が破
壊されない程度に処理された菌体を使用する場合には、
N^DH,N^口+及びNADI+再生系を加える必要
はなく、エネルギー源として例えばtie、アルコール
類あるいは有機酸類を菌体の培養液や菌体の反応液に加
えれば良い。糖類としては、アラビノース、リボース、
リブロース、キノロース、フコース、ラムノース、フラ
クトース、ガラクトース、グルコン酸、トレハロース、
グルコース、マンニトール、マンノース、ソルビトール
、ソルボース、イノシトール、ラクトース、マルトース
、シュークロース、ラフィノース、グリセロール、澱粉
、イヌリン、グリコーゲン、カルボキシメチルセルロー
ス等が挙げられる。アルコールとしてはエタノール、メ
タノール等が挙げられる。有機酸としてはプロピオン酸
、酢酸、蟻酸、クエン酸、ピルビン酸、コハク酸、リン
ゴ酸、α−ケトゲルタール酸等が挙げられる。
反応媒体としては水、又はアセトン、アセトニトリル、
DMSO、DMFなどを含む水性液、例えば水性緩衝液
を用いることができる。緩衝液としては例えばトリス−
11C4緩衝液、グリシン−NaOII緩衝液等を使用
することができる。
反応液のpHとしては、前記のNADII再生系を用い
ない場合には、L−フェニルアラニン脱水素酵素による
還元的アミノ化に適するpHを用いることができ、例え
ばスポロサルシナ属細菌由来の酵素を用いる場合にはp
118〜10、好ましくはpH約9とし、バシルス属細
菌由来の酵素を用いる場合にはp119〜11、好まし
くはpl+約10とする。α−ケトカルボン酸の還元的
アミノ化系と共にNADH再生系を用いる場合には、こ
れら両者の反応が共に良好に進行するpH範囲を選択す
る必要がある。このようなpFlは、例えば、スポロサ
ルシナ属細菌由来のし一フェニルアラニン脱水素酵素と
カンジダ・ポイディニ由来の蟻酸脱水素酵素を用いる場
合には通常はp117.5〜9.5、好ましくはpH8
,0〜9.0である。また、バシルス属細菌由来のL−
フェニルアラニン脱水素酵素とカンジダ・ボイディニ由
来の蟻酸脱水素酵素を用いる場合には通常はpH8〜1
0好ましくはpH8,5〜9.5である。
反応温度も、反応pl+の場合と同様に考えることがで
きるが酵素のいずれの組合わせにおいても通常は20°
C〜50°C1好ましくは25℃〜40°Cである。
反応時間は特に臨界的でなく、反応混合物の基Wtfi
度、酵素力価等に依存して、基質α−ケトカルボン酸が
十分な収率でL−アミノ酸に転換されるまで反応を維持
する。
反応方式は回分式であっても連続式であってもよく、反
応時間はいずれの方式を用いるかにより異なる。
生成したし一アミノ酸は任意の常法に従って精製採取す
ることができる。例えば、反応終了後にトリクロロ酢酸
を加えて蛋白質を沈澱せしめ、菌体(存在する場合には
)と共に濾去し、濾液を・イオン交換樹脂等により精製
し、結晶化する。
L−アミノ酸の定量は、例えばロイコノストック′メセ
ンテロイデス(1,euconstoc mesent
eroides)ATCC8042を用いるバイオアッ
セイにより行うことができ、またペーパークロマトグラ
フィーにより展開し、ニンヒドリン発色の後スポットを
抽出し比色計で定量することも出来る。
次に実施例によりこの発明をさらに具体的に説明する。
実新l粗七 第1表〜第5表に記載する各種のα−ケト酸からそれぞ
れ対応するし一アミノ酸の合成を行なった。なお、表中
でL−フェニルアラニン脱水素酵素の状態で「粗酵素」
とは無細胞抽出液を硫安分画した酵素を意味し、「部分
精製酵素」とは、さらにDEAE−1−ヨパールカラム
を通過させた酵素を意味する。NAD゛又はN1口11
の濃度は1ないし201の濃度となるようにした。アン
モニウムイオンは塩化アンモニウム、蟻酸アンモニウム
又はN11.011−Nll、、Cβ緩衝液(pH9,
O)として供給し、その濃度は0.05ないし0.5M
の濃度となるようにした。蟻酸は蟻酸ナトリウム又は蟻
酸アンモニウムとして供給し、その量はα−ケトカルボ
ン酸の1〜30当量とした。反応液のpHは8.5ない
し9であり、トリス−11(J!緩衝液(pH8,5)
又はN11.0Il−NH4,(J!緩衝液(all 
9.0 )を0.05ないし0.5 Mの濃度となるよ
うにして用いた。反応は30℃で行なった。
なお、具体的には次の様にして反応を行い、後記の結果
を得た。
反応番号1゜ フェニルピルビン酸すl・リウム0.61g(3mmo
り、D−フラクトース0.54g(3mmo# ) 、
スポロサルシナ・ウレアエ5CRC−RO4(微工研菌
寄第8178号;微工研菌条寄第1012号)の菌体(
200moβの培養液から菌体を遠心分離で集菌し、生
理的食塩水で1回洗浄した菌体)を含む50−の反応液
を30℃で28時間静置した。反応液中のし一フェニル
アラニンの量を微生物定量法により測定したところ0.
34g(2,07mmoA : 69%の転換率)のL
フェニルアラニンが生成していた。
反応番号2 、8.30,33.34はこの例と同様に
実験を行なった。
反応番号3゜ フェニルピルビン酸ナトリウム20.4mg (100
μmojl’ ) 、NAD” 2.51Jmol、ト
リス−塩酸緩衝液(pH8,5) 250 Jjmo/
 、蟻酸アンモニウム2mmail 、カンジダ・ボイ
ディニIk2201風乾菌体5mg、スポロサルシナ・
ウレアエ5CRC−RO4(i1研菌寄第8178号:
微工研条寄第1012号)の菌体(培養液25m7から
の洗浄菌体)を含む5−の反応液を30℃で24時間反
応させた。反応液中のL−フェニルアラニン量を微生物
定量法により測定したところ11.7mg (71um
otl 、 71%の転換率)の1、−フェニルアラニ
ンが生成していた。
反応番号9.21はこの例と同様に実験を行なった。
反応番号5゜ α−ケト−γ−メチルチオ酪酸ナトリウム17.02m
g(100,+1moff ) 、NADH76,3m
g(100μmojiりI−リス−塩酸緩衝液(all
 8.5 ) 250μff1ol、塩化アンモニウム
107mg(2mmoIり 、スポロサルシナ・ウレア
エ5CRC−RO4<i軟工研菌寄第8178号;微工
研条寄第1012号)のL−フェニルアラニン脱水素酵
素0.5単位(硫安分画における30−60%飽和画分
)を含む5m7の反応液を30℃において24時間保温
した。
反応液中のし一メチオニン量を微生物定量法により測定
したところ、10.02mg(67pmall )のL
−メチオニンが生成していた。反応番号16 、35 
37はこの例と同様に実験を行なった。
反応番号7゜ α−ケト−T−メチルヂオ酪酸ナトリウム17.021
Wg(100μmoIり 、蟻酸アンモニウム50mg
(800μmail ) 、NAD” 3.6mg (
5pmol ) 、)リス−塩酸緩衝液(pH8,5)
 250 pmall 、スポロサルシナ・ウレアエ5
CRC−RO4(微工研菌寄第8178号:微工研条寄
第1012号)のし−フヱニルアラニン脱水素酵素2.
5単位(均一に精製された酵素標品)、および粗蟻酸脱
水素酵素0.5単位(all8.5、カンジダ・ボイデ
ィニNFL2201より部分精製)を含む5mlの反応
液を30℃において24時間保温した。
微生物定量法により定量したところ13.05mg(8
5μmoff )のし−メチオニンが生成していた。
反応番号 4 、6.10.11,12,13,14,15.17
.1B。
19 、20 、22 、23 、24 、25 、2
6 、27 、28 、29 、31 。
32 、36 、3B 、 39 、40はこの例と同
様に実験を行なった。
反応15においては反応液よりL−チロシンを結晶とし
て単離して以下の分析を行なった。元素分析値は以下の
とおりであった。
実測値(%)   計算値(%) C59,4559,66 H6,116,12 N    7.69       7.73比施光度〔
α)  =−7,33’(c =4 、6N It(J
 )でL体であり、光学純度は100%e、eである。
マススペクトル、核磁気共鳴吸収スペクトル、および赤
外吸収スベクl−ルによる分析結果はいずれも、生成物
がL−チロシンであることを示した。
反応26においては反応液より4−ビニル−L−フェニ
ルアラニンを結晶として単離し、以下の分析を行なった
。元素分析値は次のとおりであった。
実測値(%)   計算値(%) C69,0160,09 H6,796,87 N      7.29           7.3
2融点:190℃で分解した。
比施光度〔α)  7 13.53 (c=1..02
 、4N Na0ll)であった。
マススペクトル、核磁気共鳴スペクトル、および赤外吸
収スペクトルによる分析結果はいずれも、生成物が4−
ビニル−L−フェニルアラニンであることを示した。
反応27においては反応液より4−フルオロ−し−フェ
ニルアラニンを結晶として単離し、以下の分析を行なっ
た。
元素分析値は次のとおりであった。
実測値(%)   計算値(%) C5B、92      59.01 H5,475,5O N    7.64       7.65融点:22
3〜226℃。
比施光度〔α)  =−1,12(c=0.83 、4
N Na011)であった。
マススペクトル、核磁気共鳴スペクトル、および赤外吸
収スペクトルによる分析結果はいずれも生成物が4−フ
ルオロ−し−フェニルアラニンであることを示した。
その他のJL−アミノ酸の定量は微生物定量法によった
。反応13 、14 、19 、20 、24および2
5では有機溶媒を含む条件でも反応が進行した。
結果を第1表〜第5表に要約する。表中、U数は使用し
た酵素の単位数を示す。
〔以下余白〕
次新lボλ スポロサルシナ・ウレアエ5CRC−RO4(微工研菌
寄第8178号;微工研条寄第1012号)、バシルス
・スフエリカス5CRC−R79a (微工研菌条寄第
1013号)、ハシルス・バディウスIAM 1105
9 (m1研菌寄第8529) 、およびカンジダ・ボ
イディニl’t2201のアセトン処理菌体を用いてL
−フェニルアラニンの合成を行なった。NAD”の濃度
は0.5mMとした。
アンモニウムイオンは蟻酸アンモニウム又はNil、0
H−Nil4(J!緩衝液(pl+ 8.5 )として
供給し、その濃度は0.1ないし0.4Mの濃度となる
ようにした。蟻酸は蟻酸ナトリウム又は蟻酸アンモニウ
ムとして供給し、その量はフェニルピルビン酸の1〜7
当量とした。反応ン夜のpl+は8.5であり、トリス
−HCLIIJ衝液(pH8゜5)又はN11.0Il
−Nl14Cffi 緩li液(pH8,5)を0.0
5ないし0.4Mの濃度となるようにして用いた。反応
は30°Cで行なった。
なお、具体的には次の様にして反応を行ない後記の結果
を得た。
反応番号41゜ フエにルビルピン酸ナトリウム37.1mg (182
μmob ) 、、  NAD”  1.5 μmo(
1、トリス−塩酸緩衝ン夜(pH8,5) 1501t
mall 、蟻酸アンモニウム1.2mmob 、カン
ジダ・ボイデイニIt 2201のアセトン処理菌体3
Qmg、スポロサルシナ・ウレアエSCI?C−R04
(微工研菌寄第8178号;微工研条寄第1012号)
のアセトン処理菌体6n+g(培養液3−分)を含む3
−の反応液を30℃で3時間反応させた。反応液中のフ
ェニルアラニン量を微生物定量法により測定したところ
18.3mg (111μmol 、61%の転換率)
のし−フェニルアラニンが生成していた。
反応番号42ではパシルス・スフエリカスSCI?C−
R79a (微工研条寄第1013号)の、反応番号4
5.ではハシルス・バディウスIA?+ 11059 
(微工研菌寄第8ジ29号)のアセトン処理菌体を用い
て、この例と同様に実験を行なった。
反応番号43゜ フェニルピルビン酸ナトリウム37 、1mg (18
2μmo1) 、NAD”1.5 Almo(1、NH
40115114,cz ffl衝液(pH3,5) 
900 pmall、蟻酸ナトリウム400 μ…o1
2 、カンジダ・ボイディニ11h2201のアセトン
処理菌体30mg、バシルス・スフエリカス5CRC−
R79a(8il![工研条寄第1013)のアセトン
処理菌体30m(((培養液15−分)を含む3mlの
反応液を30°Cで15時間反応させたところ、30.
1mg (182pmall、100%の転換率)のし
−フェニルアラニンが生成していた。
反応番号44゜ NAD”  15 pmall 、 l−リス−塩酸緩
衝液(pif8.5)  1.5m+++of X蟻酸
アンモニウム12mmoff、カンジダ・ボイディニN
112201のアセトン処理菌体300mB、 ハシル
ス・スフエリカス5CRC−R79a(微工研菌条寄第
1013)のアセトン処理菌体300mg (培養液1
50 m1分)を含む30m1の反応液を30℃に保ち
ながら、フェニルピルビン酸ナトリウム2.23g(1
0,92mmo!りを6回に分けて添加し、さらに蟻酸
アンモニウム12mmonを加えたところ、48時間の
反応で1.80g(11,2mmoA 、100%の転
換率)のL−フェニルアラニンが生成していた。
以上の結果を第6表に要約する。
以下余白

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、バシルス(Bacillus)属細菌又はスポロサ
    ルシナ(Sporosarcina)属細菌によって生
    産されるL−フェニルアラニン脱水素酵素又は酵素含有
    物の存在下で、次の式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は水素又はメチル基であり、そしてR_
    2は置換基を有する場合がある炭素原子数1〜4の直鎖
    もしくは分岐鎖のアルキル基、又は置換基を有する場合
    がある芳香族基である) で表わされるα−ケトカルボン酸、アンモニウムイオン
    及びNADHを反応せしめることにより、次の式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中Rは前記の意味を有する) で表わされるL−アミノ酸を生成せしめ、このアミノ酸
    を採取することを特徴とするL−アミノ酸の製造方法。 2、前記酵素含有物が前記細菌の培養物、菌体、菌体処
    理物、又は部分精製酵素である特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 3、前記反応により生成したNAD^+をNADHに再
    生する系をさらに含んで成る特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 4、前記NADH再生系が蟻酸脱水素酵素又はその酵素
    含有物、及び蟻酸又はその塩を含んで成る特許請求の範
    囲第3項記載の方法。 5、前記NADH再生系がL−フェニルアラニン脱水素
    酵素生産菌中の酸化−還元酵素系である特許請求の範囲
    第3項記載の方法。 6、スポロサルシナ(Sporosarcina)属に
    属する細菌の培養物、菌体又は菌体処理物及びエネルギ
    ー源の存在下で、アンモニウムイオンと次の式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は水素又はメチル基であり、そしてR_
    2は置換基を有する場合がある炭素原子数1〜4の直鎖
    もしくは分岐鎖のアルキル基、又は置換されている場合
    がある芳香族基である) で表わされるα−ケトカルボン酸とを反応させることに
    より、次の式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中Rは前記の意味を有する) で表わされるL−アミノ酸を生成せしめ、このアミノ酸
    を採取することを特徴とするL−アミノ酸の製造方法。 7、エネルギー源が糖類、アルコール類もしくは有機酸
    類又はこれらの組合わせである特許請求の範囲第6項記
    載の方法。
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Cited By (3)

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