JPS61224830A

JPS61224830A - 電力系統事故判定装置

Info

Publication number: JPS61224830A
Application number: JP60061844A
Authority: JP
Inventors: 憲雄和田; 石川　啓子
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1985-03-28
Filing date: 1985-03-28
Publication date: 1986-10-06
Anticipated expiration: 2010-08-02
Also published as: JPH0773409B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は電力系統監視制御システムにおいて電力系統か
ら観測される情報に基づき電力系統の事故の区間、様相
、内容を自動的に判定する電力系統事故判定装置に関す
る。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

従来の電力系統監視制御システムにおいては、電力系統
に事故が発生した時、運転員は電力系統から観測される
引き外しされた遮断器情報や動作した保護継電器情報等
を基に、電力系統に関する知識や過去の経験的な知識を
利用して思考錯誤を行いながら事故の起きた区間や事故
の様相等を判定している。この判定にはかなりの専門知
識と経験が必要であり、人為的な判断であるため間違も
入りやすい。特に、多重に起きた事故や保護継電器、遮
断器の誤不動作μ動作を伴った事故の琢しその判定は非
常に難しく、判定に長時間要したり、誤判定を犯すこと
がある。このような場合には事故の復旧が遅れ、事故範
囲を拡大することがあり、広範囲にわたる停電を引き起
こす恐れがある。

〔発明の目的〕

本発明は、電力系統に事故が発生した時、単純事故の判
定はもち論、多重事故や誤不動作、誤動作を伴５事故等
の複雑事故の判定を自動的に行う装置を提供することを
目的としている。

〔発明の概要〕

電力系統の保護継電器の動作原理に関する知識や多重事
故、誤不動作・誤動作を伴う事故に関する知識を蓄えた
知識ベースと知識ベースの知識を選択し組合せて必要な
結論を得る推論エンジンを備えた電子計算機において、
電力系統事故発生時に情報伝送装置を介して電子計算機
に入力される引き外しされた遮断器の情報、動作した継
電器情報を基に推論エンジンを作動させて電子計算器か
ら事故区間、事故様相、多重・誤不動作・誤動作等の事
故内容を判定結果として表示装置に自動的に出力させる
。

〔発明の実施例〕

本発明の電力系統事故判定装置の構成例を第１図に示す
。第１図において、１は事故判定対象の電力系統、２，
３は遮断器、継電器等の観測情報を伝送するサイクリッ
クディジタル情報伝送装置（以下、ＣＤＴと略す）で、
２は送信局、３は受信局である。４は電子計算機で、５
は判定結果な表示するＣＲＴ表示装置である。また、電
子計算機４において、　４１は観測情報を含む電力系統
設備情報を蓄積した設備データベースと継電器の動作原
理に関する知識や多重事故、誤不動作・誤動作を伴う事
故に関する知識をルールの形で蓄積したルールベースか
ら成る知識ベースで、４２はこの知識ベース４１の知識
を選択し組合せて推論処理を行う推論エンジンである。

本発明の知識ベース４１の一部を次に示す。

（！）　　リレーの動作原理に関する知識例リレー知識
より区間を判定せよ（ＲＹ、λＮ８ＷＢＲ）：−リ　　
し　−　（ＢＹ、　　　”５Ｑ８　　”、　　ＣＢ、＋
、　　ｏｎ）　　　　　　　　　　。

電源端（ＬＩＮＩ！ｆ、　ＣＢ）平行２回線であるふ調べよ（ＬＩＮＢ）ＡＮ８ＷｉｌＲ
１（ＬＩＮ］ｉｌ、　＠２ＬＧを含む短絡”〕。

但し、ＲＹは継電器、ＣＢは遮断器、ＬＩＮＥは送電線
、λＮ８ＷＢＲは判定結果、　ｏｎは動作である。

これは、「送電線の電源端に設備された短絡バランスリ
レ（５０ｇ）は平行２回線運用時に動作し。

保護区間（＝事故区間）は当該送電線であり、事故様相
は２ＬＧを含む短絡である。」をＰＲＯＬＯＧ言語で記
述したものである。

（２）　　多重事故に関する知識例千行４端子（ＯＢＪ　ＢＣＴＳ、　ＡＮＳＷＥＢ）　ニ
ー電源側２端子しゃ断かどうか調べよ（ＯＢＪＢＣＴ８
）。

２回線が異なる範囲限定リレーでトリップしたか調べよ
（ＯＢＪ　ＥＣＴ８　）。

ＡＮ８ＷＦＩＲ＝ＯＢＪ　ＢＣＴＩ。

但し、ＯＢＪ　ＥＣＴ８は送電線基である。

これは、「平行２回線２端子系では、電源側が両回練兵
範囲限定リレーでしゃ断されていれば、多重事故の可能
性がある。」をＰＲＯＬＯＧで記述したものである。

（３）誤不動作を伴う事故に関する知識側自端の不動作
事故を判定せよ（ＣＢ、　ＡＮ８ＷＢ几）ニー電源端（
ＬＩＮＥ、　ＣＢ）。

リ　　し　−　　（ＲＹＩ、　　ＴＹＰＥ、　　ＣＢ、
　　ＤＩＲＥＣＴ、　　ｏｎ）。

方向リレーであるか調べよ（ＴＹＰＥ）。

特定動作範囲クレーが不動作か調べよ（ＴＹＰＥ。

ＣＢ、ＢＹ２）。

ＡＮｉ９ＷＥＩＲ＝（ＣＢ、ＢＹ２）。

但し、ＴＹＰＥは継電器の種別、ＤＩＲ３１ＣＴは継電
器の保護方向である。

これは、「送電線の電源端において、特定動作範囲リレ
ーとその動作範囲を含む方向リレーを有する端子が方向
リレーによりしゃ断された場合には、事故は特定動作範
囲内にあり、特定動作範囲リレーの誤不動作の可能性が
ある。」　をＰＲＯＬＯＧで記述したものである。

（４７ｗＡ誤動作伴う事故に関する知識側誤動作を判定
せよ（ａｙ、　ｏｎ、ｒｇｃＴ、人Ｎ８ＷＥＲ）　ニー
誤動作リレーを検索せよ（ＢＹ、　ＯＢＪ　ＢＣＴ、　
ＦＲＹＩ　）。

誤動作リレーをチェックせよ（ＦＲＹＩ、　ＦＲＹ２）
。

ＡＮ８ＷＢＲ＝（ＯＢＪＢＣＴ、　ＦＲＹ２）。

但しＦＲＹは継電器の種別である。

これは、「想定された事故区間では不動作であるべきリ
レーが動作した場合には、当該リレーは誤動作の可能性
がある。」　をＰ　ＲＯＬＯＧで記述したものである。

本発明の電力系統事故判定装置の処理を示す７０−チャ
ートを第２図に示す。第３図の判定処理１１、１２．１
３．１４における推論処理を示すフローチャートを第３
図に示す。

電力系統１に事故が発生した時、電力系統１から観測さ
れる引き外しされた遮断器情報と動作した継電器情報は
送信局ＣＤＴ　２　に取り込まれ、伝送され【受信局Ｃ
ＤＴ　３に渡され、さらＣ；電子計算機４の知識ベース
４１の設備データベースに書き込まれる。

次に、第２図を基に判定処理の流れについて説明する。

電子計算８１４において、入力された引き外しされた遮
断器情報と動作継電器情報を基に電力系統事故が発生し
たと認識すると、知識ベース４１のルールベースにある
「リレーの動作原理に関する昶識」を取り出し、推論エ
ンジン４２を作動させて事故の起きている区間、事故の
様相（短絡。

地絡等）を判定する。次に、知識ベース４１のルールベ
ースにある「誤不動作を伴う事故に関する知識」を取り
出し推論エンジン４２を作動させて誤不動作を起こして
いる継電器、遮断器、１び誤不動作継電器、遮断器を含
む事故区間を判定する。次に同様な方法で「多重事故償
：関する知識」を取り出し、多重事故の可能性のある区
間を判定し、さら：＝、「誤動作を伴う事故に関する知
識」を取り出し、上記で判定したすべての事故区間に対
して誤動作を起こしている継電器、遮断器を判定する。

以上の結果、事故区間、事故様相、事故内容（多重、ｖ
４不動作、誤動作）が判定結果として、電子計算機４の
推論エンジン稔よりＣＩ’ＬＴ表示装置５に出力され表
示される。

次に第３図を基に第３図の判定処３１１１．１２．１３
゜１４における推論処理について説明する。電子計算機
４の知識ベース４１の設備データベースから引き外しさ
れた遮断器と動作継電器を含む設備データを取り出し、
次Ｃ；知識ベース４１のルールベースからルール（知識
）を１つ取り出す。そしてルールの条件部分を満たすか
否かを調べる。条件をすべて満足すれば適用ルールの結
論部分を実行し、結論（＝＝：　ＡＮ８ＷＥＲ）を判定
結果として格納する。これをすべてのルールについて繰
り返し実行する。

このような実行処理が第２図の判定処理１１．１２゜１
３．１４において各々実施される。

以上により、電力系統１から観測される引き外しされた
遮断器情報と動作継電器情報を基に、電子計算機４の知
識ベース４１の設備データとルール（知識）を用いて推
論エンジン４２を作動させて。

事故区間、事故様相、事故内容（多重事故、継電器、遮
断器の誤不動作、誤動作）が自動的に判定され、その結
果がＣＩ’ＬＴ表示装置５に表示される。

また、第２図の判定処理１１乃至判定処理１４の順に判
定処理を実行することにより、事故の可能性のある範囲
を広げ、より広範囲の事故判定を行うことができ、判定
の漏れをなくする。

〔発明の効果〕

本発明により、電力系統に事故が発生した時、単純事故
はもち論のこと、多重事故や誤不動作。

誤動作を伴う事故等の複雑事故に対しても、その事故区
間、事故様相および事故内容が自動的に判定され、その
判定結果はＣＲＴ表示装置に表示され運転員に提供され
る。

従って、複雑事故Ｉ：対しても運転員が誤判定を犯すこ
となく、容馬に判定することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す電力系統事故判定装置
の構成図、第２図は第１図の処理を示すフローチャート
図、第３図は第２図の各判定処理１；おける推論処理を
示すフローチャート図である。１・・・電力系統２・・・サイクリックディジタル情報伝送装置（ＣＤＴ
）４・・・電子計算機５・・・ＣＲＴ表示装置４１・・・知識ベース社・・・推論エンジン

Claims

【特許請求の範囲】

電力系統保護リレーの動作原理に関する知識と多重事故
、誤不動作・誤動作を伴う事故に関する知識をルールの
形で蓄積した知識ベースと、前記知識ベースの知識を選
択し組合せて推論処理を行う推論エンジンを備えた電子
計算機において、前記知識ベースの知識を用いてリレー
の動作原理に基づく事故判定、誤不動作事故判定、多重
事故判定、誤動作事故判定の順序で処理を行い、単純事
故、多重事故、誤不動作・誤動作を伴う事故の判定を自
動的に行うことを特徴とした電力系統事故判定装置。