JPH0347051B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0347051B2
JPH0347051B2 JP59275835A JP27583584A JPH0347051B2 JP H0347051 B2 JPH0347051 B2 JP H0347051B2 JP 59275835 A JP59275835 A JP 59275835A JP 27583584 A JP27583584 A JP 27583584A JP H0347051 B2 JPH0347051 B2 JP H0347051B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
relay
protection relay
section
protection
relays
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59275835A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61157214A (ja
Inventor
Chihiro Fukui
Junzo Kawakami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP59275835A priority Critical patent/JPS61157214A/ja
Publication of JPS61157214A publication Critical patent/JPS61157214A/ja
Publication of JPH0347051B2 publication Critical patent/JPH0347051B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Locating Faults (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕 本発明は電力系統に発生した故障位置の判定を
自動的に行い、また、故障発生の際に動作した各
リレーと遮断器の動作が正常か否かの判定を行う
装置に関する。 〔発明の背景〕 電力系統に広域停電故障が発生した場合、給電
指令所において復旧手順を決定するが、その際、
重要なことは故障が発生した機器または個所を明
確に判定する必要がある。 従来、この故障発生個所の判定は人間が行つて
おり、誤判断があつたり、時間を要する事があ
り、復旧操作に支障をきたす場合があつた。この
ためこの判定を計算器により自動的かつ高速に行
うことが近来要求されはじめている。 復旧操作の自動化に関しては、例えば特開昭58
−148627号や特開昭58−151830号に計算機内に系
統に関するデータベースと推論機構をプログラム
化し、データベースに蓄えられた規則により復旧
操作手順を作成する手法が示されている。しか
し、これらの手法は本質的に計算機内のプログラ
ミング手法に関するものであり、かつまた故障発
生区間の同定が人間によつてなされた事を前提と
している。 また、電力系統に故障が発生した場合、通常は
主保護リレーにより故障が検出され、故障発生区
間が他の系統から遮断されるため、停電区間は局
地的となる。しかしながら、主保護リレーまたは
遮断器(以下、単にCBと略す)に異常があると、
後備保護リレーが動作するため、停電区間は広範
囲に広がる。その上、後備保護リレーに異常があ
れば、後備保護の後備保護が動作するため、停電
区間はますます広範囲にわたる。 系統故障が除去された後、給電指令所の指示に
より、復旧操作が開始されるのであるが、復旧手
順を立案するにあたつては、まず、第1に故障の
発点とリレーやCBの動作状況を正確に把握し、
故障がどのように進展したかを理解する必要があ
る。 すなわち、給電指令所では、リレーやCBが動
作した事は検出できても、これが正常に動作した
のか、誤動作したのかは人間が思考して判断する
必要がある。また、動作していないリレーやCB
に関しても、これが正常な状態で動作しなかつた
のか、それとも動作すべきであつたのに動作しな
かつたのかも判断しなければいけない。 従来、この様な判断作業は人間が行つていたの
であるが、人間ゆえ、誤まつた判断を下したり、
判定に長時間を要することがあり、復旧作業の遅
延が生じることがあつた。したがつて、これらの
作業を計算機に高速かつ自動的に行なわせる要求
が近来、高まつている。 〔発明の目的〕 本願第1の発明の目的は故障発生個所を自動的
かつ高速に判定することができる電力系統の故障
検出装置を提供することにある。 本願第2の発明の目的は系統各点のリレーと遮
断器の動作が正常か異常かどうかの判定を自動的
かつ高速に行うことのできる電力系統の故障検出
装置を提供することにある。 〔発明の概要〕 本願第1の概要は次の如くである。 故障個所の判定を効率的に行うためには判定に
用いる情報を必要最少限の量に抑える必要があ
る。そのため、本願第1の発明では、保護リレー
の状態を「動作」と「不動作」の2状態に、ま
た、遮断器(以下、単にCBと略す)の状態を
「開」と「閉」の2状態にとる。このように、リ
レーとCBの状態が2つの値しかとらないため、
演算回路内の表現は“1”か“0”の2値を用い
ることが可能となる。 また、リレーの種類もある程度簡略化する。す
なわち、実際のリレーでは、たとえば、送電線後
備保護に用いられる距離リレーなどは、距離1
段,距離2段などのリレー要素とタイマ回路など
をAND回路またはOR回路で組み合せた構造をし
ている。本願第1の発明では、個々のリレー要素
の動作を考えない。前記の距離リレーの例を用い
ると、後備保護リレーとしての出力のみを考える
(以下、これをリレーの縮約と呼ぶ)第10図に
はリレー縮約の具体例が示されている。 すなわち、第10図は送電線保護のリレーのブ
ロツク図である。図において、1は送電線主保護
リレーであり、2は後備保護の距離リレーの第1
段要素、3は第2段要素、4は第3段要素であ
る。また、図中5と6はAND回路であり、7と
8はタイマ回路、9と10はOR回路である。
OR回路10の出力11はCBへの遮断指令とな
る。CBの遮断は各リレー要素の出力のOR条件で
決定されるが、本願第1の発明のリレー縮約は送
電線主保護リレー1の出力である12と距離リレ
ーの各要素のOR出力である13を用いて、これ
らをリレーの出力信号とする。この場合、出力1
2は送電線主保護リレー1の出力であり、13は
送電線後備保護リレーの出力と言うことができ
る。本発明に用いるリレー縮約の種類の例を表1
に示す。
【表】
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。 第1図には、本発明の一実施例が示されてい
る。第1図は本発明に必要な電気所と給電指令所
の機能を示したものである。図において、10
0,110,120は変電所や開閉所などの電気
所であり、130は給電指令所である。また、1
01は電気所内のリレーの出力信号を集め、これ
らの信号をリレー種類ごとに縮約し、伝送のため
に符号化する装置である。また、102は電気所
内のCBの開閉状態を監視し、CBの状態を符号化
する装置である。また、103は、装置101と
装置102の信号を給電指令所に伝送する送信機
である。また、131は電気所から伝送されてき
た信号を受けとる受信機であり、これらの情報
は、リレーや系統構成に関するデータを蓄積する
記憶装置132と、故障判定を行う装置133に
送られ、さらに判定された故障区間は表示装置1
34へ出力される。 第2図は本願第1の発明に係る故障判定を行う
装置の一実施例が示されている。 図において、1330は受信装置131からの
信号をもとに、動作したリレーと開になつたCB
の名を再生する回路で、これらのデータは、各リ
レーごとの保護範囲を算出する演算器FL133
1〜133nへ伝送される。演算器FLの個数は
任意であるが、個数が多い程、各リレーについて
の演算を並行して行うことができるため、判定速
度は向上する。すなわち、演算器FLの個数nが
動作したリレーの数より多ければ、各リレーにつ
いて保護範囲の演算は並行して実行できるが、動
作したリレーの数の方が多い場合は、演算は複数
回にわけて順次n個ずつ実行する。これらの演算
器FLの出力は基本的な故障判定を行う回路13
40と、回路1340で判定できなかつた場合、
起動される多重故障判定回路1341へ送られ、
最終的な判定結果は表示装置134へ出力され
る。 この回路1330と演算器FL1331〜〜1
33nと、基本的な故障判定回路1340と、多
重故障判定回路1341とによつて故障判定装置
133が構成されている。 第3図は各リレーの保護範囲を求める演算器1
331の内部構成である。ラインAは回路133
0から得られるリレー名のデータであり、ライン
Bは開となつたCB名(複数)のデータである。
1331Aは入力されたリレーの種類の判定回路
であり、その種類に応じ、送電線主保護リレー
MRと変圧器主保護リレーTRと母線主保護リレ
ーBRの保護範囲を決定する回路1331Bか、
または自端後備保護リレーLRの保護範囲を決定
する回路1331Cかもしくは遠端後備保護リレ
ーRRの保護範囲を決定する回路1331Dへリ
レー名が伝送される。回路1331Bは記憶装置
132から保護範囲となる区間名をとりだし、出
力回路1331Eへ送る。自端後備保護リレー
LRに関する回路1331Cは、自端後備保護リ
レーLRの対応する主保護リレーの名を記憶装置
132から取り出し、さらにこの主保護リレーの
保護範囲を自端後備保護リレーLRの保護範囲と
して出力回路1331Eへ送る。また、遠端後備
保護リレーRRに関する回路1331Dは、CBに
関するラインBによつて送られるデータと記憶装
置132から取り出した系統のデータをもとに、
遠端後備保護リレーRRの保護範囲を算出し、出
力回路1331Eへ出力する。 以下、これらの装置による故障判定例を第4図
と第5図を用いて説明する。 第4図は、母線201で故障が発生し、母線2
01を保護する母線主保護BR230が動作し、
CB212とCB213とCB214とCB215に
遮断指令を発したが、CB212だけは不動作で
あつた。そのため母線201の相手端にある後備
保護リレーRR220が動作し、CB210がトリ
ツプした。 この場合、ある時点で給電指令所で得られる情
報は以下の通りである。 動作したリレー= {BR230,BR220} トリツプしたCB=
{CB210,CB213,CB214,CB215} 以下の判定の動作を追うと、BR230に対す
る演算器FLの出力は、BR230が主保護なの
で、ただちに求まる。すなわち、 BR230の保護範囲= {区間260} 次にBR220に対する演算器FLの出力は、ト
リツプしたCBの情報とリレーの情報を用いて、
開いているCBに囲まれた区間として、次のよう
に算出される。 RRの保護範囲= {区間240,区間260} 最後に、これらの集合の積集合をとる。 {区間260}∩{区間240,区間260} =区間260 したがつて、区間260が真の故障区間となる。 第5図は多重故障時の判定例である。この図で
は、母線301を保護する母線主保護リレーBR
320が動作し、CB312とCB313とCB3
14とCB315に遮断指令を発した。CB312
とCB313はトリツプしたが、CB314とCB
315は不動作である。そのため、後備保護RR
340とRR341が動作し、それぞれCB316
とCB317がトリツプした。また、ほとんど同
時に送電線主保護MR330と送電線後備保護
RR342が動作し、それぞれCB310とCB3
12を遮断した。 この場合、給電指令所で得られる情報は以下の
通りである。 動作リレー=
{BR320,MR330,RR340,RR34
1,RR342} トリツプCB=
{CB312,CB313,CB316,CB317,
CB310} これらの動作リレー=
{BR320,MR330,RR340,RR34
1,RR342}の演算器FLの出力は以下の通り
である。 BR320の保護範囲= {区間370} MR330の保護範囲= {区間350} RR340の保護範囲=
{区間390,区間370,区間380} RR341の保護範囲=
{区間390,区間370,区間380} RR342の保護範囲= {区間350} 以上の保護範囲の積集合は空集合である。この
場合は多重故障の判定回路が起動される。この時
の停電区間は{区間350,区間370,区間3
80,区間390}であるが、これら部分停電区
間{区間350}と{区間370,区間380,
区間390}に分割できる。こうすると部分停電
区間{区間350}に対応するリレー集合{MR
330,RR342}と部分停電区間{区間37
0,区間380,区間390}に対応するリレー
の集合{BR320,RR340,RR341}に
リレーが分割できる。次に分割された{MR33
0,RR342}と{BR320,RR340,
RR341}の保護範囲の積集合をとると、前者
は区間350が解となり、後者は区間370が解
となつて、それぞれ区間350と区間370に故
障が発生したことが判定できる。 したがつて、本実施例によれば、各リレーの保
護範囲を算出する演算器が並列処理で実行可能な
ので、高速な判定が可能となる効果がある。 第6図には、本願第2の発明に係る動作状況判
定装置の一実施例が示されている。 図において、431は受信装置410の信号よ
り動作したリレーとCBの名を再生する演算部で、
これらの情報は各リレーの保護範囲を算出する演
算器FL4301〜430nと、前記の演算器の
出力を収集する回路432へ送られる。また、4
33は回路432に対し、故障発生区間を与える
回路である。この回路432の与える情報は、人
間がリレーやCBの動作から判断した故障区間が
あつてもよいし、リレーやCBの動作から自動的
に故障発生区間を判定する装置の出力した情報で
もよい。また4341〜434nは、規則1から
規則8までの判定を行う演算器で、各規則ごとに
並行して規則に合致するリレーやCBを探索して
行き、判定を下す。各リレーやCBについて判定
を下した情報の一部は回路432に戻され、他の
規則演算器で再利用される。 例えば、規則1に関する演算は、他の規則演算
器によつて、状態を定義されなかつたリレーや
CBは規則1を担当する演算器によつて「正規動
作」と判定される。435は回路432に貯えら
れた情報と演算器4341〜434nの出力情報
を深め、表示装置440へ出力する。 第7図は各リレーの保護範囲を求める演算器4
301の内部構成であり、他の演算器4302〜
430nも同様の構成を有している。 図において、ラインCは演算部431から得ら
れるリレー名のデータであり、ラインDは開とな
つたCB名(複数)のデータである。4301A
は入力されたリレーの種類の判定回路であり、そ
の種類に応じ、送電線主保護リレーMRと変圧器
主保護リレーTRと母線主保護リレーBRの保護
範囲を決定する回路4301Bかまたは自端後備
保護リレーLRの保護範囲を決定する回路430
1Cか、もしくは、遠端後備保護リレーRRの保
護範囲を決定する回路4301Dへリレー名が伝
送される。回路4301Bは記憶装置420から
保護範囲となる区間名をとりだし、出力回路43
01Eへ送る。回路4301Cは自端後備保護リ
レーLRに関する回路で、まず、自端後備保護リ
レーLRの対応する主保護リレーの名を記憶装置
420から取り出し、さらにこの主保護リレーの
保護範囲を自端後備保護リレーLRの保護範囲と
して出力回路4301Eへ送る。4301Dは遠
端後備保護リレーRRに関する回路で、CBに関す
るラインDを介して送られるデータと記憶装置4
20から取り出した系統のデータをもとに遠端後
備保護リレーRRの保護範囲を算出し、出力回路
4301Eに出力する。 次に、これらの実施例による動作の手順を説明
する。第8図は故障例で、母線501で故障が発
生し、母線主保護リレーBR520が動作し、CB
512,CB513,CB514,CB515へ遮
断信号を出力したものである。そこでCB513
とCB514は開となつたが、CB512とCB5
15は不動作であり、そのため、遠端後備保護リ
レーRR530とRR540が動作し、それぞれ、
CB510とCB517が開となつた。この場合、
給電指令所で得られる情報は以下の通りである。 動作したリレー=
{BR520,RR530,RR540} 動作したCB=
{CB513,CB514,CB510,CB517} 故障発生区間= {区間570} 動作したリレーに対し、保護区間演算4301
〜nのいずれかが動作1、それぞれ、以下の結果
が得られる。 BR520の保護区間= {区間570} RR530の保護区間=
{区間550,区間570,区間590} RR540の保護区間=
{区間550,区間570,区間590} RR530とRR540の保護区間はCB513と
CB514とCB510とCB517に囲まれた区
間である。 次に規則演算器により、以下の判定が下され
る。 CB512は「誤不動作」である。(規則2) CB515は「誤不動作」である。(規則2) BR520は「正規動作」である。(規則1) RR530とRR540は「正規動作」であ
る。 (規則1) CB513とCB514とCB510とCB51
7は「正規動作」である。(規則1) 以上の様に、各リレーとCBについて判定が可
能となる。 第9図は他の故障例である。動作したリレーは
送電線の遠端後備保護リレーであるRR620,
RR621,RR622,RR623,RR624
であり、動作したCBはCB610,CB611,
CB612,CB616,CB617である。この
場合は停電区間が{区間650}と{区間66
0,区間670,区間680,区間690}の2
種に分類できる。後者の停電区間内の故障発生区
間は区間670(母線601)とする。 これらの入力情報を用いて、まず各リレーの保
護区間を算出すると以下の通りとなる。 RR620の保護範囲= {区間650} RR621の保護範囲= {区間650} RR622の保護範囲=
{区間660,区間670,区間680,区間6
90} RR623の保護範囲=
{区間660,区間670,区間680,区間6
90} RR624の保護範囲=
{区間660,区間670,区間680,区間6
90} 次に規則演算器により、以下の判定が出力され
る。 MR630は「誤不動作」である。(規則3) MR631は「誤不動作」である。(規則3) MR640は「誤不動作」である。(規則3) また、可能性として、以下の事項が得られる。 RR622とRR623とRR624は全て
「誤動作」であり、区間650が真の故障区間
である。(規則6) RR622とRR623とRR624は全て
「正規動作」でRR621とほぼ同時に動作し、
真の故障区間は区間650である。 RR621が「誤動作」し、真の故障区間は
区間670である。(規則8) 最後に暗黙の判定として、RR620は「正規
動作」であり(規則1)、他のRR621とRR6
22とRR623とRR624は可能性として
「正規動作」と「誤動作」の2種がありうる。 これらを総括すると、多重故障もしくは、と
との計4種の可能性が出力される。すなわ
ち、以下の4ケースである。 ケース1:区間650と区間670に独立に故
障が生じた。この場合、MR630とMR631
とBR640が「誤不動作」で、後備保護リレー
のRR620〜RR624で故障を遮断した。 (ととで説明される。) ケース2:故障は区間650のみで、RR62
2〜RR624はすべて「誤動作」である。この
場合、MR630とMR631が「誤不動作」で
ある。(ととより説明される。) ケース3:故障は区間650のみで、RR62
1とRR622〜RR624がほとんど同時に
「正規動作」した。この場合、MR630とMR
631が「誤不動作」である。(ととより
説明される。) ケース4:故障は区間670のみで、RR62
1が「誤動作」したが、RR620,RR622
〜RR624は「正規動作」した。この場合、
BRが「誤不動作」である。(とより説明さ
れる。) 以上が動作の実行例である。 したがつて、本実施例によれば、各リレーの保
護範囲の演算と各規則に適応するリレーやCBに
対する演算が並列して処理可能なので、高速リレ
ーやCBの状況判断が可能となる効果がある。 以上説明したように、第1の発明の実施例によ
れば、下位の電気所で縮約したリレーの動作に関
する情報を用いるため、わずかな情報量で故障判
定が可能となる。 また、本願第1の発明の実施例によれば、リレ
ー及び系統に関するデータは非常に簡略化された
形で給電指令所の記憶装置に貯えられているの
で、系統構成が変更されても記憶装置内の情報を
変化するのみで装置及び演算アルゴリズムは変更
する必要がなく、あらゆる系統構成にも対応でき
るという汎用性がある。 さらに本願第1の発明の実施例によれば、判定
に用いる情報は動作した複数のリレーの動作順位
などは全く不要であるので、下位の電気所からの
伝送は2〜5秒間隔でよく、伝送回線の伝送速度
や伝送容量も高級なものは要しない。 また、更に本願第1の発明の実施例によれば、
安価かつ汎用性に富む自動的な故障区間の判定が
可能となるので、電力系統の給電業務とくに系統
故障後の復旧操作の計画を誤りなく迅速に立てる
ことができるので、電力の供給信頼度の向上に効
果がある。 また、以上の説明から、本願第2の発明の実施
例によれば、下位の電気所で縮約したリレーと
CBの情報を用いるため、判定に用いる情報量が
少なく、下位の電気所から伝送する情報は数秒お
きで十分であり、判定の高速化が得られるととも
に、伝送回路の通信容量と速度の増大を防止でき
る。 更に本願第2の発明の実施例によれば、リレー
とCB及び系統構成に関するデータは簡略化され
た形で記憶装置に格納されているので、記憶装置
内のデータを変更するだけで、あらゆる系統構成
に適用できるという汎用性がある。 また更に、本願第2の発明の実施例によれば、
安価でかつ汎用性のあるリレーとCBの動作状況
の判定法で実現できるので、系統故障後の復旧操
作手順の立案を誤りなく迅速に立てることが可能
なので、電力の供給信頼度の向上に効果がある。 〔発明の効果〕 本願第1の発明によれば、電力系統の故障検出
装置に;順次多重に保護する主保護リレー、自端
後備保護リレー及び遠端後備保護リレーからの一
つもしくは複数の動作信号と、前記各種保護リレ
ーの信号により動作する遮断器の開閉情報と、記
憶装置に蓄積した前記各種リレーの位置や保護範
囲に関する情報とから、故障発生区間の候補を算
出する算出手段と;いずれの故障発生区間の候補
にも含まれる機器または系統区間を故障発生区間
と判定する判定手段と;を設けたので、前記各種
保護リレーの中に誤不動作のものがある場合で
も、故障発生区間を限定して速やかに判定するこ
とができ、電力系統の故障復旧操作の計画を誤り
なく迅速に立てることができ、電力供給の信頼度
を向上できる効果がある。 また、本願第2の発明によれば、電力系統の故
障検出装置に;故障発生個所入力手段と;故障発
生個所と、順次多重に保護する主保護リレー、自
端後備保護リレー及び遠端後備保護リレーからの
一つもしくは複数の動作信号と、前記各種保護リ
レーの信号により動作する遮断器の開閉情報と、
記憶装置に蓄積した前記各種リレーの位置や保護
範囲に関する情報とから、電力系統の各点に配置
された各種保護リレー及び遮断器の機器の動作を
分析する分析手段と;を設けたので、電力系統の
各点の機器の動作が正常か異常かを速やかに判定
でき、電力系統の復旧操作手順を迅速に立てるこ
とができ、電力供給の信頼度向上に効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る下位の電気所と上位の給
電指令所の機能図、第2図は本願第1の発明の実
施例を示す故障判定装置の構成図、第3図は第2
図図示リレーの保護範囲演算器の構成図、第4
図,第5図は第2図図示実施例の故障区間判定例
を示す図、第6図は本願第2の発明の実施例を示
す動作状況判定装置の内部構成図、第7図は第6
図図示リレーの保護範囲演算器の内部構成図、第
8図,第9図は第6図図示実施例によるリレーと
CBの動作状況判定例を示す図、第10図はリレ
ー信号の縮約を示す図、第11図は系統故障識別
区間を示す図、第12図は遠端後備保護リレーの
保護範囲の図、第13図はリレーの保護範囲の演
算器のアルプリズムを示す図、第14図は故障区
間判定の原理図、第15図は多重故障発生時の判
定の原理図、第16図は停電区間の分類方法を示
した図、第17図,第18図,第19図は動作状
況判定規則例を示す図である。 101…リレー動作信号縮約装置、132,4
20…リレー及び系統データ記憶装置、133…
故障区間判定装置、1331〜133n,430
1〜430n…リレー保護範囲算出演算器、13
40,432…保護範囲積集合算出演算回路、1
341…停電区間分離及び保護範囲算出演算回
路、4341〜434n…状況判定規則演算器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電力系統の各点に設置され故障識別単位区間
    の集合を保護範囲とする主保護リレー、該主保護
    リレーまたは該主保護リレーの信号で動作する遮
    断器の護不動作時に該誤不動作の遮断器に接続す
    る周囲の遮断器を動作させ該動作した遮断器に囲
    まれた複数の故障識別単位区間を保護する自端後
    備保護リレー、及び主保護リレーと自端後備保護
    リレーのいずれかまたは該主保護リレーと自端後
    備保護リレーのいずれかの信号により動作する遮
    断器の誤不動作時に自身の信号が電気的に到達す
    る距離にある遮断器を動作させて自端後備保護リ
    レーの保護範囲より広域を保護する遠端後備保護
    リレーからの一つもしくは複数の動作信号を入力
    する第1の手段と、電力系統の各点に設置された
    遮断器の開閉状態を表わす信号を入力する第2の
    手段と、前記主保護リレー、自端後備保護リレー
    及び遠端後備保護リレーの保護範囲に関する情報
    の蓄積された記憶装置とを備え、前記記憶装置に
    蓄積された情報と前記遮断器の開閉情報とを用
    い、前記第1の手段から入力される1つもしくは
    複数のリレーの系統故障に起因する動作信号によ
    つて入力された各リレーの動作によつて推定され
    る故障発生区間の候補を算出する算出手段と、前
    記入力されたいずれのリレーの故障発生区間の候
    補にも含まれる機器または系統区間を系統故障発
    生区間と判定する判定手段を設けたことを特徴と
    する電力系統の故障検出装置。 2 電力系統の各点に設置され故障識別単位区間
    の集合を保護範囲とする主保護リレー、該主保護
    リレーまたは該主保護リレーの信号で動作する遮
    断器の誤不動作時に該誤不動作の遮断器に接続す
    る周囲の遮断器を動作させ該動作した遮断器に囲
    まれた複数の故障識別単位区間を保護する自端後
    備保護リレー、及び主保護リレーと自端後備保護
    リレーのいずれかまたは該主保護リレーと自端後
    備保護リレーのいずれかの信号により動作する遮
    断器の誤不動作時に自身の信号が電気的に到達す
    る距離にある遮断器を動作させて自端後備保護リ
    レーの保護範囲より広域を保護する遠端後備保護
    リレーからの一つもしくは複数の動作信号を入力
    する第1の手段と、電力系統の各点に設置された
    遮断器の開閉状態を表わす信号を入力する第2の
    手段と、前記主保護リレー、自端後備保護リレー
    及び遠端後備保護リレーの保護範囲に関する情報
    の蓄積された記憶装置とを備え、故障発生個所入
    力手段と、前記第1の手段から入力される1つも
    しくは複数のリレーの系統故障に起因するリレー
    の動作信号と前記故障発生個所入力手段によつて
    入力された故障発生個所と前記記憶装置に蓄積さ
    れた情報とによつて、電力系統の各点のリレー及
    び遮断器の動作の分析を行う分析手段とを設けた
    ことを特徴とする電力系統の故障検出装置。
JP59275835A 1984-12-28 1984-12-28 電力系統の故障検出装置 Granted JPS61157214A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59275835A JPS61157214A (ja) 1984-12-28 1984-12-28 電力系統の故障検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59275835A JPS61157214A (ja) 1984-12-28 1984-12-28 電力系統の故障検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61157214A JPS61157214A (ja) 1986-07-16
JPH0347051B2 true JPH0347051B2 (ja) 1991-07-18

Family

ID=17561090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59275835A Granted JPS61157214A (ja) 1984-12-28 1984-12-28 電力系統の故障検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61157214A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007091531A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Toyota Auto Body Co Ltd オゾン発生装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5654483A (en) * 1979-10-11 1981-05-14 Fujitsu Ltd Picture image display system
JPS5771225A (en) * 1980-10-20 1982-05-04 Tokyo Electric Power Co System falut facility detecting system

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5654483A (en) * 1979-10-11 1981-05-14 Fujitsu Ltd Picture image display system
JPS5771225A (en) * 1980-10-20 1982-05-04 Tokyo Electric Power Co System falut facility detecting system

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61157214A (ja) 1986-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Anderson Reliability modeling of protective systems
JPH0347051B2 (ja)
JPH0773409B2 (ja) 電力系統事故判定装置
Bozchalui et al. Composite system reliability evaluation incorporating protection system failures
JP3577540B2 (ja) 電力系統事故設備推定方法
JP2921034B2 (ja) 系統故障区間判定装置
Bernard et al. LANGAGE: an expert system for diagnosis in a real-time context
JPS6346656B2 (ja)
JPH0341004B2 (ja)
Li et al. Fault diagnosis of 3/2 connection
JP2577394B2 (ja) 電力系統の事故設備判定装置
CN111509685A (zh) 一种继电保护跳闸回路发生故障的预测方法及装置
JP2645013B2 (ja) 電力系統事故復旧システム
JPS59201126A (ja) 共通バス制御方式
JPS63316621A (ja) 電力系統の事故設備判定方法
JPS63316617A (ja) 事故設備判定方式
JPH01174222A (ja) 電力系統の事故復旧装置
JPH09222457A (ja) 電力系統事故区間判定方法
Chung et al. Towards the development of PC-based intelligent alarm processor in China Light and Power Company
KR19980020450A (ko) 정전계통의 복구안내 전문가 시스템 및 그 복구안내 방법
JPS63316619A (ja) 事故設備判定方式
JPH01291629A (ja) 送電路における障害区間検知方法
JPH0327715A (ja) 保護継電装置
JPH08163766A (ja) ディジタル保護継電装置の障害回避方式
JPH04140023A (ja) 事故判定システム

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term