JPH02221874A - 電力用変電機器の故障診断システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、電力用変電機器の故障診断システムに関する
ものである。

（従来の技術） 変電所には、ガス絶縁開閉装置等の高電圧主回路を入切
するための電力用開閉器や、変圧器、リアクトル等の油
入機器が設置されている。近年、この様な電力用機器の
信頼性の向上、保守の低減及び事故の未然防止等の目的
力＼、ら、機器の異常検出システムに対する要求が高ま
っている。

ここで、変電機器の異常検出システムは、第３図に示す
様に、機器の各種物理量や化学量を検出手段１によって
検出し、この検出手段１の出力を測定手段２によって測
定した後、この測定値を測定値収集手段３によって収集
し、さらに、表示・操作手段４によって測定結果の表示
及び操作を行うものである。

この様な異常検出システムの期待される効果としては、
事故現象に至る前に異常を検出し、緊急停止等の直接緊
急処置ではなく、自発的に停止することにより、故障箇
所を修復するための時間的な余裕が得られること、事故
現象時の１次〜２次被害といった事故拡大現象がなく、
修復箇所も必要最低限の部位に限定できることが挙げら
れる。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述した様な従来の異常検出システムに
よる故障診断においては、異常発生後、個々の監視デー
タを検討し、その後、必要な計測値を計算機に入力し、
故障診断を行うといった方法がとられているため、異常
が発生してから故障診断の結果が出るまでに長時間を要
していた。即ち、監視と診断を２段階に分けて断続的に
行うため、それぞれに要する時間及びその間に生ずるロ
スタイム等から単純に時間がかかることに加えて、さら
に、情報の整合性の確認や不具合状況の把握等に時間が
かかり、迅速な対応が困難であるという欠点があった。

本発明は、以上の様な従来技術の欠点を解決するために
提案されたもので、その目的は、異常発生後、故障診断
を自動的に起動して概略診断を完了し、−次的な処置方
法を提供し、その後、より詳細な結果を必要とする場合
には、機器固有の故障を診断することのできる、優れた
電力用変電機器の故障診断システムを提供することにあ
る。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明の電力用変電機器の故障診断システムは、電力用
変電機器の各種監視データから、その状態を診断する診
断手段と、その診断結果を収集するデータ収集手段と、
その収集結果を記憶するデータ記憶手段と、収集された
データまたは記憶されたデータを表示するデータ表示手
段から構成され、前記データ表示手段によって表示され
る診断内容が、故障部位に対する一次的な対応措置を含
むことを特徴とするものである。

（作用） 本発明の電力用変電機器の故障診断システムによれば、
各種監視データから電力用変電機器の状態を診断し、故
障部位に対する対応措置を含む診断内容を表示手段に表
示することができるので、故障部位に対する迅速な対応
が可能となり、事故の拡大を効果的に防止することがで
きる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図及び第２図に基づいて
具体的に説明する。

本実施例においては、第１図に示した様に、各種監視装
置より得られた監視データ１１には、診断手段１２が接
続され、この診断手段１２からの出力信号がデータ収集
手段１３に出力されるように構成されている。また、デ
ータ収集手段１３にはデータ記憶手段１４とデータ表示
手段１６が接続されている。このデータ記憶手段１４は
データ収集手段１３によって収集された各種監視データ
を記憶し、結果データ１５として適宜読み出すことがで
きるように構成されている。さらに、前記診断手段１２
には、この結果データ１５及びオペレータからのデータ
を新たに入力することのできるデータ入力手段１７が接
続されている。

この様な構成を有する本実施例の電力用変電機器の故障
診断システムにおいては、以下に述べる様にして故障診
断が行われる。

即ち、電力用変電機器の監視データ１１に異常が発見さ
れた場合、その異常データと他のすべての監視データと
が自動的に診断手段１２に伝送される。そして、診断手
段１２において、伝送されたデータが適宜処理され、故
障箇所として可能性のある部位を特定した診断結果がデ
ータ収集手段１３に出力される。このデータ収集手段１
３では、伝送された診断結果、その診断結果に対応する
措置、診断に用いられた監視データ及び診断を行った日
時が収集され、データ記憶手段１４に送出され、結果デ
ータ１５として蓄積される。また、データ表示手段１６
としてＣＲＴデイスプレィや漢字プリンタを用いて、収
集されたデータが表示される。この様にして一次診断が
なされた後、その診断結果を結果データ１５から読み出
し、データ入力手段１７としてＣＲＴデイスプレィとキ
ーボードを用いて、オペレータからの新たなデータを加
え、診断手段１２に伝送し、より詳細に診断を行うこと
により、より詳細な診断結果と対応措置が表示される。

次に、本実施例の故障診断システムの具体例を第２図の
フローチャートに示した。まず、各種監視装置によって
監視データが蓄積される（ステップＡｌ）。次に、この
監視データに基づいて故障診断を行うか否かの選択が行
われる（ステップＡ２）。ここで、故障診断を行わない
場合には、収集した監視データの異常の有無を判断する
（ステップＡ３）。そして、監視データに異常がある場
合、その監視データを用いて故障箇所の推論を行い（ス
テップＡ４）、その結果をファイルに出力しくステップ
Ａ５）、さらに、プリンタ用紙、ＣＲＴデイスプレィ等
に表示する（ステップＡ６）。

また、前記ステップＡ３において、監視データに異常が
ない場合と、ステップＡ６の作業が終了した場合には、
自動的に監視ステップＡに戻るように構成されている（
ステップ１１）。

一方、前記ステップＡ２において、故障診断を行う選択
がなされた場合には、以下に述べる様にして対話型診断
が行われる。即ち、オペレータの入力により、異常発生
の可能性のある対象機器を選定し、異常発生時のデ〜り
をファイルより読み出す。そして、オペレータから得ら
れた情報をキーボード、マウス等により新たに人力し、
診断に用いるデータに編集する（ステップＡ７）。次に
、そのデータを用いて故障箇所の推論を行う（ステップ
Ａ８）。この結果をファイルに出力しくステップＡ９）
、さらに、プリンタ用紙、ＣＲＴデイスプレィ等に表示
しくステップＡ１０）、その後、自動的に監視ステップ
Ａに戻るように構成されている（ステップＡ１１）。

以上説明した様に、本実施例によれば、監視データの異
常検出と同時並行的に故障診断を行えるため、監視と診
断とを２段階に行っていた従来技術に比べ、時間的な無
駄がなく、故障への対応を迅速に行える。また、監視デ
ータを基に故障部位を推測するため、診断結果に信頼性
があり、さらに、診断結果とその一次的な対応措置とを
合せてＣＲＴデイスプレィ、プリンタ用紙等に表示する
ため、故障診断の経験の有無にかかわらず、適確な処置
を迅速に行うことができる。また、−次的な措置の後、
オペレータの入力により得られる情報を用いて再度診断
を行うことができるので、より詳細な診断結果を得るこ
とができる。

［発明の効果］ 以上述べた様に、本発明によれば、監視データの異常検
出と同時並行的に故障診断を行うことができるので、故
障部位への対応を大幅に迅速化でき、また、オペレータ
の入力によって得られる情報を用いて再度診断を行うこ
とにより、より詳細で正確な診断結果を得ることができ
るため、変電機器の信頼性の向上、保守の低減及び事故
拡大の防止等に大いに貢献できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電力用変電機器の故障診断システムの
一実施例を示すブロック図、第２図は本発明による故障
診断システムの動作を示すフローチャート、第３図は変
電機器の異常検出システムの一般的な構成を示すブロッ
ク図である。 １・・・検出手段、２・・・測定手段、３・・・測定値
収集手段、４・・・表示・操作手段、１１・・・監視デ
ータ、１２・・・診断手段、１３・・・データ収集手段
、１４・・・データ記憶手段、１５・・・結果データ、
１６・・・データ表示手段、１７・・・データ入力手段
。 第 図 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）電力用変電機器の各種監視データから、その状態
   を診断する診断手段と、その診断結果を収集するデータ
   収集手段と、その収集結果を記憶するデータ記憶手段と
   、収集されたデータまたは記憶されたデータを表示する
   データ表示手段から構成され、前記データ表示手段によ
   って表示される診断内容が、故障部位に対する一次的な
   対応措置を含むことを特徴とする電力用変電機器の故障
   診断システム。
2. （２）前記診断手段に、新たな情報を入力することので
   きるデータ入力手段が接続され、前記表示手段に表示さ
   れた一次的な対応措置と新たな情報に基づいて、再度診
   断を行うことを特徴とする請求項１記載の電力用変電機
   器の故障診断システム。