JPS6121553B2 - - Google Patents

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JPS6121553B2
JPS6121553B2 JP9330479A JP9330479A JPS6121553B2 JP S6121553 B2 JPS6121553 B2 JP S6121553B2 JP 9330479 A JP9330479 A JP 9330479A JP 9330479 A JP9330479 A JP 9330479A JP S6121553 B2 JPS6121553 B2 JP S6121553B2
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Japan
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formula
compound
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JP9330479A
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JPS5636474A (en
Inventor
Hiroshi Ooyama
Masayoshi Kaneko
Hiromichi Ishikawa
Sanae Takada
Takeshi Morita
Takuo Wada
Masahiko Myahara
Masazumi Arakawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6121553B2 publication Critical patent/JPS6121553B2/ja
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なベンズオキサゾロン誘導体およ
びそれらの非医療用殺菌剤としての使用に関す
る。更に詳しくは一般式() (ただし式中Rは水素原子、アルキル基、アル
キルカルボニル基、ハロアルキルカルボニル基、
アルキルオキシカルボニル基、モノもしくはジア
ルキルアミノカルボニル基、アルキルスルホニル
基、フエニルスルホニル基、ベンゾイル基、アル
キル基で置換されたベンゾイル基、フエニルアミ
ノカルボニル基またはハロゲン原子で置換された
フエニルアミノカルボニル基を示す) で表わされるベンゾオキサゾロン誘導体およびそ
れらを有効成分として含有する非医療用殺菌剤に
関する。 これまでベンズオキサゾロン誘導体が農園芸用
殺菌剤としての作用を有することは、例えば、西
独特許第1022627号公報、米国特許第3190797号公
報、特公昭40―23519号公報などにおいて公知で
ある。しかし、これらのものは、いもち病菌やあ
る種の工業用劣化菌に有用なものもあるが、概し
て殺菌活性は弱く、しかも殺菌スペクトラムが狭
い。 本発明者等は低毒性で安全性に優れ、汎用性の
ある殺菌剤を開発するためにベンズオキサゾロン
誘導体を多数合成しその実用性について鋭意検討
した。その結果、前記一般式()式で示されるベ
ンズオキサゾロン誘導体が農園芸用殺菌剤、工業
用防菌防かび剤等の非医療用殺菌剤として極めて
優れた性質を有することを見出した。すなわち、
これらの化合物は各種糸状菌類、細菌類に強力な
抗菌力を有し、農園芸用殺菌剤として幅広い適用
性を有する。例えば水稲に使用するとイネいもち
病、イネごま葉枯病およびイネ白葉枯病等を防除
できる。また果樹園芸分野で使用するとナシ黒斑
病、ブドウ晩腐病、トマト葉かび病、インゲン菌
核病、キユウリ蔓割病、ハクサイ軟腐病等を有効
に防除できる。また種子消毒剤としてはイネばか
苗病、イネごま葉枯病等に卓効を有する。またこ
れらの化合物の使用分野は農園芸分野に止まら
ず、工業用防菌防かび剤としても幅広く適用する
ことができる。すなわち塗料、木材、紙、パル
プ、織物、化粧品、皮革、ロープ、プラスチツ
ク、ゴムおよび接着剤など一般工業製品に適用す
ると糸状菌類および細菌類によつておこされる微
生物の劣化を防止することができる。 これまで4,5,7―トリクロルベンズオキサ
ゾロン等が工業用防菌防かび剤として使用できる
ことは西ドイツ特許第1022627号公報明細書にお
いて既知である。しかしながら、本発明に係る
5,6,7―トリクロルベンズオキサゾロンおよ
びその誘導体については前記公報明細書には開示
されておらず文献未記載の新規な化合物である。
また本発明のベンズオキサゾロン誘導体の殺菌活
性は前記した4,5,7―トリクロルベンズオキ
サゾロンのそれに比較して格別に顕著である。こ
のように新知見はベンズオキサゾロンのベンゼン
環の5,6,7―位に3個の塩素原子が置換した
ことにより得られるものであり、従来技術に基づ
いては何人も成し得なかつたものである。 本発明の化合物は次の反応式〔A〕,〔B〕ま
たは〔C〕の方法によつて製造することができ
る。 Rは一般式()と同じ意味を有する。これらの
化合物はたとえばRがアセチル基を示す場合、オ
ルトアミノフエノールを常法によりアセチル化
し、2―アセトアミノフエノールとした後、3当
量の塩素で塩素化することにより高収率で得られ
る。またこの得られた化合物を希塩酸等で加水分
解することにより()式においてRが水素原子で
ある化合物が得られる。この得られた化合物を常
法によりアルキル化またはアシル化等することに
よつて種々の式()の化合物が得られる。一般式
()においてXおよびYは同一もしくは相異なつ
てハロゲン原子、アルコキシ基、ハロアルコキシ
基、アルキルチオ基またはアミノ基を示す。これ
らの化合物としてはたとえばホスゲン、ジホスゲ
ン(トリクロルメチルクロルホスメート)等のホ
スゲン類、ハロホルメート類、ハロチオールホル
メート類、炭酸ジエステル類、尿素等が挙げられ
る。 反応式〔A〕は通常式()の化合物と式()の
化合物との反応によりHXまたはHYが脱離して中
間体を生成し、さらにHYまたはHXが脱離環化し
て式()の化合物を生成する二段階の反応と見倣
しうる。従つて式()の化合物の種類によつては
安定な中間体が単離できるのでこれを単離した後
環化させて式()の化合物を製造してもよい。ま
た安定な中間体を式()の化合物と式()の化合
物との反応によらず別の経路により合成し環化さ
せても式()の化合物を得ることができる。 反応式〔A〕において式()の化合物と式()
の化合物とを反応させるに際しては溶媒を使用し
なくてもよいが通常は有機溶媒を使用するのが好
ましく、場合によつては式()の化合物を溶媒と
して使用してもよい。使用される溶媒としては炭
化水素類、ハロゲン置換炭化水素類、エーテル
類、エステル類、酸アミド類、アルコール類、ジ
メチルスルホキシド等が使用できるが式()の化
合物の種類等により適当に選択するのがよい。使
用する式()の化合物の種類によつては反応に際
して酸が生成するが、反応を円滑に進行させるた
めに酸結合剤を使用してもよい。酸結合剤として
は、トリエチルアミンおよびピリジンのような有
機アミン類、あるいは炭酸カリウム等の無機塩基
を使用することができる。反応は室温でも進行す
るが通常は加温すると反応を短時間で完結させる
ことができる。反応終了後は酸結合剤を使用した
場合は反応液中に析出した酸結合剤の塩類を別
し、液の溶媒を留去すれば本発明の化合物を得
ることができる。また場合によつてはベンゼン、
クロロホルム、エーテル、テトラヒドロフラン等
の溶媒と水を加えて目的物を分取することによつ
ても得られる。 反応式〔A〕による本発明の化合物の製造法は
実施例1ないし実施例4に示されている。 Rは一般式()と同じ意味を有する。これらの
化合物中Rが水素原子を示す化合物は既知である
(米国特許第2922794号明細書参照)。この既知化
合物を常法によりアルキル化またはアシル化する
ことによつて各種の式()の化合物を得ることが
できる。塩素化剤としては塩素または塩化スルフ
リルの単独または塩酸とさらし粉、塩素酸カリウ
ムまたは二酸化マンガン等の酸化剤との組み合わ
せが使用できる。 反応式〔B〕において式()の化合物を塩素化
するに際して塩素または塩素化スルフリルを使用
する場合には通常溶媒を使用し、また反応を短時
間で完結させるために加温する。溶媒としては
水、酢酸またはハロゲン化炭化水素等が使用でき
る。塩素と酸化剤により塩素化するにはたとえば
式()の化合物を塩酸に溶解し、この中へさらし
粉、塩素酸カリウム、二酸化マンガン等の粉末ま
たはこれらの濃厚水溶液を添加するのがよい。こ
の際必要があれば酢酸等を溶媒として使用するこ
ともできる。塩素化に際して触媒として鉄、塩化
鉄、りん化合物、塩化アルミニウムまたは塩化ア
ンチモン等を使用することおよび紫外線を照射す
ることは反応式〔B〕を円滑に進める上で有効で
ある。反応終了後は反応液中の溶媒等を留去する
ことによつて直接式()の化合物を得ることがで
きるが、場合によつては反応液中にベンゼン、ク
ロロホルム、エーテルまたはテトラヒドロフラン
等の溶媒および水を加え次いで目的物を分取する
ことによつても得られる。 反応式〔B〕による本発明の化合物の製造法は
実施例5および実施例6に示されている。 Rは前記した定義のうち水素原子以外の置換基
を示しそしてXはハロゲン原子、アルキルスルホ
ン酸基またはアリールスルホン酸基を示す。これ
らの化合物はアルキルハライド、アシルハライ
ド、ジアルキル硫酸、アリールスルホン酸エステ
ル類等であり、いずれもそれ自体既知の方法によ
つて容易に製造できる。 反応式〔C〕において式()の化合物と式()
の化合物との反応に際しては、溶媒を使用しなく
てもよいが通常は有機溶媒を使用するのが好まし
く、場合によつては式()の化合物を溶媒として
使用してもよい。有機溶媒としてはたとえば炭化
水素類、ハロゲン置換炭化水素類、エーテル類、
エステル類、ケトン類、酸アミド類、アルコール
類またはジメチルスルホキシド等が使用できる。
酸結合剤としてはトリエチルアミンおよびピリジ
ン等の有機アミン類または炭酸カリウム等の無機
塩基を使用することができる。反応は室温でも進
行するが通常は加温を行うのがよい。反応時間は
使用する式()の化合物、溶媒または反応温度等
により一定ではないが、極性溶媒を使用すると短
時間で反応が完結する。反応終了後は反応液中に
析出した酸結合剤の塩類を別しそして液の溶
媒を留去することによつて本発明の化合物を得る
ことができる。また場合によつてはベンゼン、ク
ロロホルム、エーテルまたはテトラヒドロフラン
等の溶媒および水を加えそして目的物を分取する
ことによつても得られる。 反応式〔C〕による本発明化合物の製造例は実
施例7〜実施例10に示されている。 実施例 1 300ml容量の丸底フラスコに2―アミノ4,
5,6―トリクロルフエノール21.3g、無水炭酸
カリウム27.6gおよびトルエン150mlを入れそし
て氷水冷下で撹拌しながらホスゲン9.9gを導入
した。その後加温して1時間還流させた。反応液
を冷却し、反応液を500ml容量の分液斗に移
し、テトラヒドロフラン150mlおよび水150mlを加
え、有機層を分取しそして芒硝で乾燥した後、減
圧下で溶媒を留去すると黄白色結晶が得られた。
このものをメタノールおよびアセトンの混合溶媒
により再結晶すると5,6,7―トリクロルベン
ズオキサゾロンが白色結晶として22.7gの量で得
られた。このものは融点253〜254℃を示した。 実施例 2 300ml容量の丸底フラスコに2―アミノ4,
5,6―トリクロルフエノール21.3g、無水炭酸
カリウム27.6gおよび酢酸エチル150mlを入れそ
して氷水冷下で撹拌しながらジホスゲン(トリク
ロルメチルクロルホルメート)9.9gを50mlの酢
酸エチルに溶解した溶液を滴下し、そして得られ
る混合物を1時間加熱還流した。反応液を冷却
し、塩を吸引別しそして液を減圧下で濃縮す
ると黄白色結晶が得られた。このものをメタノー
ルおよびアセトンの混合溶媒より再結晶すると
5,6,7―トリクロルベンズオキサゾロンが白
色結晶として19.6gの量で得られた。このものは
融点253〜254℃を示した。 実施例 3 2―アミノフエノールおよびクロルぎ酸エチル
より合成した2―エトキシカルボニルアミノフエ
ノール18.1gを酢酸200ml中に溶解しそしてこの
溶液に80〜90℃の温度で塩素ガス23.4gを導入し
た。反応液を冷却した後、減圧下で酢酸を留去す
ると2―エトキシカルボニルアミノ4,5,6―
トリクロルフエノールが黄色結晶として27.9gの
量で得られた。このものは融点190〜193℃であつ
た。 この結晶をジメチルホルムアミド45mlおよび無
水炭酸カリウム0.5gと共に200ml容量の丸底フラ
スコに入れそして140℃で4時間加熱撹拌した。
反応液を冷却し、水100mlを加え、析出した結晶
を吸引取しそして80℃で2時間通風乾燥すると
淡黄色結晶が得られた。このものをメタノールお
よびアセトンの混化溶媒より再結晶すると5,
6,7―トリクロルベンズオキサゾロンが白色結
晶として19.1gの量で得られた。このものは融点
253〜254℃を示した。 実施例 4 300ml容量の丸底フラスコにオルトアミノフエ
ノール10.9gおよび酢酸100mlを入れそして氷水
冷下で無水酢酸10.2g加えた後60℃で1時間加温
して反応を完結して2―アセトアミノフエノール
とした。次いで80〜90℃で塩素ガス23.4gを導入
した。反応液を冷却した後減圧下で酢酸を留去す
ると2―アセトアミノ4,5,6―トリクロルフ
エノールが黄色結晶として24.9gの量で得られ
た。このものは融点200℃(分解)であつた。こ
の結晶を300ml容量の丸底フラスコに入れ、テト
ラヒドロフラン150mlを加えそして得られる溶液
に水素化ナトリウム(50%)9.6gを加えた後、
氷水冷下でホスゲン9.9gを導入した。室温で1
時間撹拌した後反応液を500ml容量の分液斗に
移しそしてベンゼン150mlおよび水150mlを加えて
有機層を分取し、芒硝で乾燥した後、減圧下で溶
媒を留去すると黄白結晶が得られた。このものを
ヘキサンおよびアセトンの混合溶媒より再結晶す
るとN―アセチル5,6,7―トリクロルベンズ
オキサゾロンが白色結晶として25.2gの量で得ら
れた。このものは融点171〜172℃を示した。 実施例 5 300ml容量の丸底フラスコに5,7―ジクロル
ベンズオキサゾロン20.4gおよび酢酸150mlを入
れ、これを80〜90℃に加温してから塩素ガス7.8
gを導入した。反応終了後減圧下で酢酸を留去す
ると黄色結晶が得られた。このものをメタノール
およびアセトンの混合溶媒より再結晶すると5,
6,7―トリクロルベンズオキサゾロンが白色結
晶として23.4gの量で得られた。このものは融点
253〜254℃を示した。 実施例 6 300ml容量の4頚フラスコにN―アセチル5,
7―ジクロルベンズオキサゾロン24.6gおよびク
ロロホルム150mlを入れ、室温で塩化スルフリル
16.5gを加えそして2時間加熱還流した。反応終
了後、減圧下で溶媒を留去すると黄色結晶が得ら
れた。このものをヘキサンおよびアセトンの混合
溶媒より再結晶するとN―アセチル5,6,7―
トリクロルベンズオキサゾロンが白色結晶として
26.6gの量で得られた。このものは融点171〜172
℃を示した。 実施例 7 100ml容量の丸底フラスコに5,6,7―トリ
クロルベンズオキサゾロン4.8g、無水炭酸カリ
ウム2.8g、ジメチル硫酸2.5gおよびアセトン50
mlを入れそして2時間加熱還流した。反応終了
後、減圧下で溶媒を留去し、残留物を50mlの水中
に注入しそして析出した結晶を取すると黄褐色
結晶が得られた。このものをアセトンより再結晶
するとN―メチル5,6,7―トリクロルベンズ
オキサゾロンが黄色結晶として4.8gの量で得ら
れた。このものは融点135〜139℃を示した。 実施例 8 100ml容量の丸底フラスコに5,6,7―トリ
クロルベンズオキサゾロン4.8g、トリエチルア
ミン2.0gおよびアセトン50mlを入れ、氷水冷下
で撹拌しながらベンゾイルクロライド2.8gを滴
下した。滴下終了後、1時間加熱還流して反応を
完結させた。反応液を冷却した後析出した塩を
別しそして液を濃縮すると白色が得られた。こ
のものをヘキサンおよびアセトンの混合溶媒より
再結晶するとN―ベンゾイル5,6,7―トリク
ロルベンズオキサゾロンが白色結晶として6.5g
の量が得られた。このものは融点188〜190℃を示
した。 実施例 9 100ml容量の丸底フラスコに5,6,7―トリ
クロルベンズオキサゾロン4.8g、トリエチルア
ミン2.0gおよびアセトン50mlを入れ、氷水冷下
で撹拌しながらクロルメチルホルメート1.9gを
滴下した。滴下終了後、1時間加熱還流して反応
を完結させた。反応液を冷却した後析出した液
を濃縮すると黄色結晶が得られた。このものをヘ
キサンおよびアセトンの混合溶媒より再結晶する
とN―メトキシカルボニル5,6,7―トリクロ
ルベンズオキサゾロンが黄白色結晶として5.7g
の量で得られた。このものは融点163〜164℃を示
した。 実施例 10 100ml容量の丸底フラスコに5,6,7―トリ
クロルベンズオキサゾロン4.8g、3,5―ジク
ロルフエニルイソシアネート3.8g、アセトン50
mlおよびトリエチルアミン3滴を加えそして1時
間撹拌した。析出した結晶を取すると黄白色結
晶が7.7gの量で得られた。このものはN―3,
5―ジクロルフエニルカルバモイル5,6,7―
トリクロルベンズオキサゾロンであり融点は235
〜237℃を示した。 以上の実施例と同様の方法により製造された一
般式()の化合物の代表例を第1表に示す。なお
化合物番号は以下の試験例および実施例において
も参照される。
【表】
【表】
【表】 機溶剤などの液体担体あるいは固体粉末その他適
当な担体を用いて希釈し、必要に応じて湿潤剤、
展着剤、分散剤、乳化剤、固着剤等の補助剤を加
え、水和剤、液剤、乳剤、油剤、ゾル剤、粉剤
(DL型粉剤を含む)、微粒剤等に製剤化して使用
できる。製剤化に際して液体担体としてはたとえ
ば水、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、ア
ルコール類、エステル類、ケトン類、酸アミド類
およびジメチルスルホキシド等の溶剤が使用でき
る。また固体担体としてはクレー、タルク、カオ
リン、ベントナイト、珪藻土、炭酸カルシウムお
よび珪酸等の鉱物質粉末類、木粉その他の有機質
粉末類を用いることができる。また補助剤として
は非イオン型、陰イオン型、陽イオン型および両
性型の界面活性剤類、リグニンスルホン酸または
その塩、ガム類、脂肪族塩類およびメチルセルロ
ース等の糊類が使用できる。また本発明化合物を
非医療用殺菌剤として使用するに際して殺虫剤、
殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤あるいは工業用
防菌防かび剤を配合して適用性の拡大をはかるこ
とができる。 次に本発明の実施例を若干示すが本発明はこれ
らの実施例のみに限定されるものではない。 実施例 11 (乳剤) 化合物番号10の化合物を20部、ジメチルホルム
アミド30部、キシロール35部およびポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル15部を均一に混
合溶解して有効成分20%を含む乳剤を得た。 実施例 12 (油剤) 化合物番号1の化合物10部およびエチルセルソ
ルブ(2―エトキシエタノール)90部を混合溶解
して有効成分10%を含む油剤を得た。 実施例 13 (ゾル剤) 10μ以下に粉砕した化合物番号4の化合物40
部、ラウリルサルフエート2部、アルキルナフタ
レンスルホン酸ソーダ2部、ヒドロキシプロピル
セルローズ1部および水55部を均一に混合して有
効成分40%を含むゾル剤を得た。 実施例 14 (水和剤) 化合物番号3の化合物20部、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル5部、リグニンスル
ホン酸カルシウム3部および珪藻土72部を均一に
混合粉砕して有効成分20%を含む水和剤を得た。 実施例 15 (粉剤) 化合物番号5の化合物3部、無水珪酸微粉末
0.5部、ステアリン酸カルシウム0.5部、クレー50
部およびタルク46部を均一に混合粉砕して有効成
分3%を含む粉剤を得た。 実施例 16 (粒剤) 化合物番号6の化合物5部、リグニンスルホン
酸カルシウム1部、ベントナイト30部およびクレ
ー64部を均一に混合粉砕し、水を加えて造粒し、
乾燥した後に篩別して有効成分5%を含む粒剤を
得た。 試験例 1 各種植物病原菌に対する抗菌性試験 試験は寒天稀釈塗抹法(画線法)によつた。す
なわち糸状菌に対しては馬鈴薯煎汁培地(PH
5.8)、そして細菌に対してはブイヨン寒天培地
(PH7.0)に予め試験管斜面培地で培養した各供試
菌に滅菌水を加えて得られた胞子懸濁液を白金耳
で薬剤含有培地上に画線した。糸状菌の場合は24
℃そして細菌の場合は28℃で48時間培養したの
ち、各菌の生育の有無を調べそして菌の発育を完
全に阻止するに要する培地中の最低薬剤濃度(最
低生育阻止濃度μg/ml)を求めた。その結果は
第2表のとおりである。表中比較薬剤Aは、4,
5,7―トリクロルベンズオキサゾロ(西独特許
第1022627公報記載の化合物)、比較薬剤Bは4,
5,6,7―テトラクロルベンズオキサゾロン
(米国特許第3190797号公報記載の化合物)、比較
薬剤Oは3―(4―クロロベンゾイル)―5,6
―ジクロロベンズオキサゾロン(特公昭40―
23519号公報記載の化合物)、比較薬剤Pは3―
(4―クロロベンゾイル)―4,5,6―トリク
ロロベンズオキサゾロン(特公昭40―23519号公
報記載の化合物)、比較薬剤Qは3―(4―メチ
ルベンゾイル)―6―クロロベンズオキサゾロン
(特公昭40―23519号公報記載の化合物)である。
これらの薬剤は本発明化合物と同じ条件下で供試
し、またこれらの薬剤の表示の定義および供試条
件は以下の試験でも同様である。
【表】
【表】 試験例 2 イネもち病防除効果試験 温室内で直径9cmの大きさの素焼鉢で土耕栽培
した水稲(品種:朝日)の第3葉期苗に実施例14
に準じて調製した水和剤の所定濃度薬液を散布し
た。その後一夜湿室条件下(湿度95〜100%、温
度24〜25℃)に保ち、散布1日後にイネもち病菌
の胞子懸濁液を噴霧接種した。接種5日後に第3
葉の1葉あたりのイネいもち病斑数を調査し次式
により防除価(%)を算出した。また稲に対する
薬害を次の指標により調査した。試験は1濃度2
連制で行ないその平均防除価を求めた。その結果
は第3表のとおりである。比較薬剤CはO,O―
ジイソプロピルS―ベンジルホスホロチオレート
を含有する市販の殺菌剤(一般名IBP乳剤)であ
る。 なお薬害の調査指標は以下の試験例においても
同様に使用する。 防除価 =(1−散布区のいもち病病斑数/無散布区のいもち病
病斑数)×100 薬害の調査指標 5 : 激 甚 4 : 甚 3 : 多 2 : 若 干 1 : わずか 0 : な し
【表】
【表】 試験例 3 イネごま葉枯病防除効果試験 温室内で直径9cmの大きさの素焼鉢で土耕栽培
した水稲(品種 朝日)の第4葉期苗に実施例14
に準じて調製した水和剤の所定濃度薬液を散布
し、その1日後にイネごま葉枯病菌の分生胞子懸
濁液を噴霧接種した。接種5日後に第4葉の1葉
あたりのイネごま葉枯病病斑数を調査し、試験例
2と同様の方法で防除価(%)および稲に対する薬
害を調査した。試験は1濃度2連制で行ないその
平均防除価を算出した。その結果は第4表のとお
りである。表中、比較薬剤Dは2,4―ジクロロ
―6―(o―クロロアニリノ)―1,3,5―ト
リアジンを含有する市販の殺菌剤(一般名トリア
ジン)である。
【表】
【表】 試験例 4 インゲン菌核病防除効果試験 温室内で直径9cmの大きさの素焼鉢で土耕栽培
した第2本葉期のインゲン(品種 大正金時)に
実施例14に準じて調製した水和剤の所定濃度液を
1鉢当たり10ml散布した。その1日後に予め馬鈴
薯煎汁寒天培地で20℃、2日間培養したインゲン
菌核病菌の菌叢先端部を5mmのコルクボラーで打
ち抜いた含菌寒天片を第2本葉の各単葉中央部に
接種した。その後20℃の湿室内に3日間格納し発
病を促した。調査は各処理区のインゲン菌核病病
斑長をノギスを用いて測定し次式により防除価
(%)を算出した。また試験例2と同様の基準に
よりインゲンに対する薬害を調査した。 防除価 =(1−散布区のインゲン菌核病病斑長/無散布区のイ
ンゲン菌核病病斑長) ×100 試験は1濃度2連制で行ない、その平均防除価
を算出した。その結果は第5表のとおりである。
比較薬剤Eは2,6―ジクロロ―4―ニトロアニ
リンを含有する市販の殺菌剤(一般名CNA)で
ある。
【表】 試験例 5 イネごま葉枯病に対する種子消毒効果試験 サランネツト製の袋に入れた罹病籾(品種 ア
ソミノリ)10gと籾量と同量の薬液を50mlビーカ
ーに入れ15℃で24時間浸漬消毒した。その後15℃
で5日間に亘りイオン交換水中で種籾浸種を行な
つた。浸種した種籾は30℃で24時間催芽処理し、
プラントバツト(30cm×60cm×10cm)内の黒色火
山灰土(施肥量硫安4.5g、過燐酸石灰6gおよ
び塩化カリ1.5g)に播種した。播種後はガラス
室内で育苗管理した。 播種20日後(3葉期)に各処理区苗を抜きと
り、次記の調査基準により発病苗を調査し、それ
に基づいて罹病程度の重および中の合計の発病苗
率を求め、次式により種子消毒率(%)を求め
た。また試験例1と同様の方法により稲に対する
薬害を調査した。試験は1濃度2連制で行ない、
その平均種子消毒率を算出した。結果は第6表の
とおりである。比較薬剤Fはビス(ジメチルチオ
カルバモイル)ジスルフイドを含有する市販の殺
菌剤(一般名チウラム)である。
【表】 体が褐変枯死状態にあるもの
種子消毒率= (1−処理区のイネごま葉枯病発病苗率/無処理区のイ
ネごま葉枯病発病苗率) ×100
【表】 試験例 6 イネばか苗病に対する種子消毒効果試験 供試籾は品種レイメイの自然感染籾を用いた以
外は試験例5と同様の試験法とした。調査は播種
26日後(稲の4葉期時)にイネ苗を抜きとり、肉
眼観察によりイネばか苗発病苗数(徒長および罹
病枯死苗)を調べて試験例5に準じて種子消毒率
(%)および薬害を求めた。試験は1濃度2連制
で行ないその平均種子消毒率を算出した。その結
果は第7表のとおりである。表中、比較薬剤Gは
1―(ブチルカルバモイル)―2―ベンズイミダ
ゾールカルバミド酸メチルを含有する市販の殺菌
剤(一般名ベノミル)である。
【表】 試験例 7 トマト疫病防除効果試験 温室内で直径9cmの大きさの素焼鉢で土耕栽培
した第3本葉期のトマト幼苗(品種世界一)に実
施例14に準じて調製した水和剤の所定濃度薬液を
1鉢あたり10ml散布した。その1日後に予め馬鈴
薯塊茎上に形成させたトマト疫病菌(フイトフイ
ソラ・インフエスタンス)の胞子を顕微鏡下150
倍の1視野あたり20〜30個の胞子濃度になるよう
に滅菌水に懸濁させ、その胞子懸濁液をトマト葉
上に点滴接種した。接種した後20℃の湿室内に格
納して発病を促し、3日後にとり出して散布区の
発病を調査して、次式から発病葉率(%)および防
除価(%)を求めた。また試験例2と同様の基準に
よりトマトに対する薬害を調査した。 発病葉率=発病葉数/接種葉数×100 防除価=(1−散布区発病葉率/無散布区発病葉率)
×100 試験は1濃度2連制で行ないその平均防除価を
算出した。その結果は第8表のとおりである。 なお、表中の比較薬剤Hはエチレンビス(ジチ
オカルバミド酸)マンガンを含有する市販の殺菌
剤(一般名マンネブ)である。
【表】 試験例 8 キユウリうどんこ病防除効果試験 温室内で直径9cmの大きさの素焼鉢にて土耕栽
培したキユウリ(品種 相模半白)の第1葉期苗
に実施例14に準じて調製した水和剤の所定濃度薬
液を10ml散布し、一夜放置後うどんこ病菌胞子懸
濁液を噴霧接種した。接種10日後に病斑面積歩合
(%)を調査し、次式により防除価(%)を算出し
た。また試験例2と同一の基準によりキユウリに
対する薬害を調査した。その結果は第9表のとお
りである。 なお、表中の比較薬剤は2―ジメチルアミノ
―4―メチル―5―ブチル―6―ヒドロキシピリ
ミジンを含有する市販の液剤(一般名ジメチリモ
ール)である。 防除価=(1−散布区の病斑面積歩合/無散布区の病斑
面積歩合)×100
【表】 試験例 9 キユウリベと病防除効果試験 温室内で直径9cmの大きさの素焼鉢を用いて土
耕栽培した第1本葉期のキユウリ幼苗(品種 相
模半白)の葉裏に実施例14に準じて調製した水和
剤の所定濃度薬液を1鉢あたり10ml散布した。そ
の1日後予め発病室のキユウリ葉上で胞子形成さ
せたキユウリベと病菌(プシユードペノスポラ・
キユウベンシス)の胞子を150倍の顕微鏡1視野
あたり胞子濃度が20〜30個となるようツイーン20
(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト)の50ppm添加イオン交換水中に毛筆を用い
て洗い落し、それを接種源として、薬剤散布葉の
葉裏に噴霧接種した。接種終了後一旦20℃の湿室
内に24時間保つた後、24℃の温室内の発病室に格
納して発病を促した。格納6日後に取り出して病
斑面積歩合を調査し、次式により防除価(%)を算
出した。また試験例2と同様の基準によりキユウ
リに対する薬害を調査した。試験は1濃度2連制
で行ない、その平均防除価を算出した。その結果
は第10表のとおりである。 防除価=(1−散布区の病斑数面積歩合/無散布区の病
斑数面積歩)×100
【表】 試験例 10 キユウリ炭疽病防除効果試験 温室内で直径9cmの大きさの素焼鉢で土耕栽培
した第1本葉期のキユウリ幼苗(品種 相模半
白)に実施例14に準じて調製した水和剤の所定濃
度薬液を1鉢あたり10mlの量で散布した。その1
日後に予めオートミル寒天培地上で24℃で10日間
培養して得たキユウリ炭疽病菌(コレトトリク
ム・ラゲナリウム)の胞子を150倍の顕微鏡1視
野あたりの胞子濃度が約100個となるようにツイ
ーン20の50ppm添加滅菌水に懸濁させ、それを
薬剤散布葉に噴霧接種した。その後一旦25℃の湿
室内に24時間保つた後、24℃の発病温室内に格納
して発病を促した。格納6日後にとり出し1葉あ
たりの病斑数を調査し次式により防除価(%)を算
出した。 防除価=(1−散布区の病斑数/無散布区の病斑数)
×100 また、試験例2と同一の基準によりキユウリに
対する薬害を調査した。試験は1濃度2連制で行
ないその平均防除価を算出した。その結果は第11
表のとおりである。 なお、表中の比較薬剤Jは、テトラクロロイソ
フタロニトリルを含有する市販の殺菌剤(一般名
TPN)である。
【表】 試験例 11 コムギ赤銹病防除効果試験 直径9cmの大きさの素焼鉢で栽培したコムギ幼
苗(農林61号第1本葉期)に所定濃度に希釈した
薬液を加圧噴霧器を用いて3ポツト当りに20mlを
散布した。散布翌日に、予めコムギ葉上で形成さ
せたコムギ赤銹病菌の夏胞子堆をツイーン20〔花
王アトラス(株)商品名〕を添加(50ppm)した滅
菌水中に毛筆を用いて洗に落した胞子懸濁液を接
種源(顕微鏡150倍1視野当りの胞子数を約50個
に調整)とし、噴霧接種した。接種後20℃の湿室
内に一夜保つたのち、20℃の発病温室に移して発
病を促した。接種10日後に1葉当りの発病した夏
胞子堆数を調査し、次式により防除価を算出し
た。 防除価(%) =(1−散布区の夏胞子堆数/無散布区の夏胞子堆数)
×100 また試験例2と同様な基準でコムギに対する薬
害を調査した。その結果は第12表のとおりであ
る。
【表】
【表】 試験例 12 工業用劣化菌に対する抗菌性試験 試験方法は試験例1と同様の寒天希釈塗抹法
(画線法)により抗菌力を求めた。ただしこの場
合において糸状菌の場合は28℃、そして細菌の場
合は30℃でそれぞれ3日間培養した。試験は1濃
度2連制で行ないその平均値を求めた。その結果
は第13表のとおりである。なお表中比較薬剤Kは
1,2―ベンズイソチアゾリン―3―オンを示
し、本発明化合物と同じ条件下で試験した。
【表】
【表】 試験例 13 塗料のかび抵抗性試験 試験方法はJIS Z―2911の方法に準じて行つ
た。すなわち酢酸ビニルエマルジヨン白色塗料に
実施例12に準じて調製した供試薬剤を所定濃度に
なるように加えそしてホモジナイザーで30秒撹拌
混合して塗料液を調製した。得られた塗料液に直
径12cmの大きさの紙(東京紙No.2)を浸漬
し、風乾した。この場合において試験片の塗料付
着量は風乾後の付着量が紙重量の99〜100%に
なるように調整した。風乾した紙を直径3cmの
大きさの円型に切り取つて試験片とし、ペトリ皿
中の平板培地の中央に張り付け、そして2%葡蔔
糖加用馬鈴薯煎汁寒天培地で各々別個に培養した
供試菌〔アスペルギルス・ニゲル(Aspergillus
niger)、ペニシリウム・ルテウム(Penicillium
Iutenum)およびトリコデルマ(Trichoderma
T―1)〕の混合胞子懸濁液(3種の菌の単一胞
子懸濁液を等量ずつ混合したもの)を培地の面お
よび試験片の上に均等に1mlずつ噴霧接種した。
ペトリ皿に蓋をして28℃の恒温器で1週間培養し
た後、試験片上のかびの生育状態を次記の基準に
より調査した。その結果は第14表のとおりであ
る。表中、比較薬剤Kは1,2―ベンズイソチア
ゾリン―3―オンを含有する市販の薬剤(油剤)
であり比較薬剤Lはトリブチル錫オキサイドを含
有する市販の薬剤(乳剤)である。
【表】
【表】
【表】 試験例 14 スライム防除試験 製紙工場の抄紙機の白水ピツトをフラスコに採
取しそこに有効成分の水中濃度が10ppmになる
ように供紙薬剤を添加した。そして薬剤添加前の
白水、そして薬剤添加30分後、1時間後、2時間
後、4時間後および8時間後のそれぞれの白水中
の生菌数を寒天希釈平板法により測定した。すな
わち、白水試料を殺菌した生理的食塩水で希釈
し、この1mlを殺菌したペトリ皿に採り、そして
溶解したブイヨン寒天培地を注入混和して平板状
に固化させた。30℃で2日間培養した後、現われ
たコロニーを計数器で測定し、水希釈倍数から逆
算して白水1mlあたりの生菌数を算出した。試験
は2反復行ないその平均生菌数を求めた。その結
果は第15表のとおりである。表中、比較薬剤Kは
1,2―ベンズイソチアゾリン―3―オンを含有
する市販の薬剤(液剤)を使用した。
【表】 試験例 15 木材の防腐効果試験 繊維飽和点にまで乾燥した直径約15cm、長さ60
cmの杉丸太の両木口面をガラスウールを混入した
エポキシ樹脂でシールし、実施例12に準じて調製
した油剤を水で2%に希釈しそして圧力15Kg/cm2
で3時間加圧注入した。その後自然乾燥して含水
率を気乾まで落した。その後この木材の辺材部お
よび比較例として既知の木材防腐剤で処理した木
材(材料は本発明と同じ杉丸太を使用)から試験
片(2cm×2cm×1cm)を採取して2週間自然乾
燥した。次記の条件で耐候性操作を行い、JIS
A9302に記載されている方法により防腐効力試験
を行つた。試験は2反復行なつてその平均値を求
めた。その結果は第16表のとおりである。比較薬
剤MはPCPソーダを含有する市販の薬剤をまた比
較薬剤Nは市販のクレオソート油を使用した。 耐候操作条件として白は紫外線カーボンマーク
型ウエザーメーターを用い、期間は2ケ月(自然
状態で6年間に相当)とした。水圧および水量は
120分紫外線照射に対して水圧1.0Kg/cm2、水量
2100±100mm/分の条件で18分間降水した。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (ただし、式中Rは水素原子、アルキル基、ア
    ルキルカルボニル基、ハロアルキルカルボニル
    基、アルキルオキシカルボニル基、モノもしくは
    ジアルキルアミノカルボニル基、アルキルスルホ
    ニル基、フエニルスルホニル基、ベンゾイル基、
    アルキル基で置換されたベンゾイル基、フエニル
    アミノカルボニル基またはハロゲン原子で置換さ
    れたフエニルアミノカルボニル基を示す)で表わ
    されるベンズオキサゾロン誘導体。 2 有効成分として一般式 (ただし、式中Rは水素原子、アルキル基、ア
    ルキルカルボニル基、ハロアルキルカルボニル
    基、アルキルオキシカルボニル基、モノもしくは
    ジアルキルアミノカルボニル基、アルキルスルホ
    ニル基、フエニルスルホニル基、ベンゾイル基、
    アルキル基で置換されたベンゾイル基、フエニル
    アミノカルボニル基またはハロゲン原子で置換さ
    れたフエニルアミノカルボニル基を示す)で表わ
    されるベンズオキサゾロン誘導体を含有すること
    を特徴とする非医療用殺菌剤。
JP9330479A 1979-07-24 1979-07-24 Benzoxazolone derivative and antimicrobial for nonmedical purpose Granted JPS5636474A (en)

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