JPS61194213A - フアインデニ−ルポリエステル繊維 - Google Patents
フアインデニ−ルポリエステル繊維Info
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- JPS61194213A JPS61194213A JP3454085A JP3454085A JPS61194213A JP S61194213 A JPS61194213 A JP S61194213A JP 3454085 A JP3454085 A JP 3454085A JP 3454085 A JP3454085 A JP 3454085A JP S61194213 A JPS61194213 A JP S61194213A
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
く技術分野〉
本発明は、単糸間の斑が大巾tこ改善され、織成したと
きには強撚織物として良好な品位を有するファインデニ
ールポリエステル繊維に関スるものである。
きには強撚織物として良好な品位を有するファインデニ
ールポリエステル繊維に関スるものである。
〈従来技術とその問題点〉
単糸デニールが1.4d以下フイラメント数が36以上
のファインデニールポリエステル繊維は、近年ポリエス
テル繊維の衣料用分野でその需要が拡大し、特をこ強撚
シボ織物用原糸として広く利用されている。
のファインデニールポリエステル繊維は、近年ポリエス
テル繊維の衣料用分野でその需要が拡大し、特をこ強撚
シボ織物用原糸として広く利用されている。
このようなファインデニールポリエステル繊維は、一般
に低配向の未延伸糸を製造した後、別工程で延伸するこ
とにより得られている。しかし、その方法では、糸が集
束された状態で加熱延伸される際、ファインデニール糸
のようにフィラメント数が多くなると、各単糸に加わる
熱が不均一となり、単糸間の糸斑が増大する。
に低配向の未延伸糸を製造した後、別工程で延伸するこ
とにより得られている。しかし、その方法では、糸が集
束された状態で加熱延伸される際、ファインデニール糸
のようにフィラメント数が多くなると、各単糸に加わる
熱が不均一となり、単糸間の糸斑が増大する。
この傾向は、ファインデニール糸においては糸が細いた
め熱に対する感受性が高くなるので、さらに増長されて
いる。この延伸糸は、糸条を構成する各単糸のS−S曲
線を測定した際の5チ伸長時の応力バラツキ(CV%)
が10%以上となることで特徴づけられるように、単糸
間の均一性に問題があり、しばしば織物としての風合を
悪化させたり、染色斑tこより織物品位が低下したりす
るというような問題を起こしている。
め熱に対する感受性が高くなるので、さらに増長されて
いる。この延伸糸は、糸条を構成する各単糸のS−S曲
線を測定した際の5チ伸長時の応力バラツキ(CV%)
が10%以上となることで特徴づけられるように、単糸
間の均一性に問題があり、しばしば織物としての風合を
悪化させたり、染色斑tこより織物品位が低下したりす
るというような問題を起こしている。
さらに、このようtこ単糸間斑の大きい糸は、織成して
強撚織物とするとトルク斑が発現し、品位が低下する。
強撚織物とするとトルク斑が発現し、品位が低下する。
従って、従来の未延伸糸紡糸−延伸法では、十分に均一
性が満足され得す、品位良好な強撚織物用原糸としての
ファインデニールポリエステル繊維は得られていない。
性が満足され得す、品位良好な強撚織物用原糸としての
ファインデニールポリエステル繊維は得られていない。
未延伸糸紡糸−延伸法以外でファインデニール糸を得る
方法としては、例えば特開昭55−95816号公報な
どに記載されている高速紡糸tこよる方法がある。しか
し、このような高速紡糸法では紡糸糸切れが増加し、安
定に生産できないばかりでなく、得られる糸の機械的性
質、特に降伏点応力が低いという問題点を有し、高次加
工の際に種々の問題が発生する。
方法としては、例えば特開昭55−95816号公報な
どに記載されている高速紡糸tこよる方法がある。しか
し、このような高速紡糸法では紡糸糸切れが増加し、安
定に生産できないばかりでなく、得られる糸の機械的性
質、特に降伏点応力が低いという問題点を有し、高次加
工の際に種々の問題が発生する。
また、別の方法として、特開昭56−4715号公報に
溶融紡糸した糸条をいったんガラス転移温度以下まで冷
却した後、再び加熱帯域中を通過せしめ熱延伸し、染色
性良好なファインデニール糸を得る例が開示されている
。
溶融紡糸した糸条をいったんガラス転移温度以下まで冷
却した後、再び加熱帯域中を通過せしめ熱延伸し、染色
性良好なファインデニール糸を得る例が開示されている
。
しかし、このような延伸方法では、加熱帯域中で糸に加
わる熱と張力(紡糸張力)とを十分に制御しないと、均
一な延伸を行ない得ない。
わる熱と張力(紡糸張力)とを十分に制御しないと、均
一な延伸を行ない得ない。
すなわち、特開昭56−4715号公報に開示されてい
る7アイyデニール繊維も、十分な均一性、特に単糸間
斑が満足できるレベル−こは至っていないのが現状であ
る。
る7アイyデニール繊維も、十分な均一性、特に単糸間
斑が満足できるレベル−こは至っていないのが現状であ
る。
〈発明の目的〉
本発明の目的は、単糸間の斑が減少し、かつ、高次工程
通過性が良好な機械的性質および良好な風合を有する品
位の高い織物、特に強撚用途で高品位の織物の原糸とな
り得る、新規なファインデニールポリエステル繊維を提
供することにある。
通過性が良好な機械的性質および良好な風合を有する品
位の高い織物、特に強撚用途で高品位の織物の原糸とな
り得る、新規なファインデニールポリエステル繊維を提
供することにある。
〈発明の構成〉
この目的を達成するため、本発明は、単糸デニールが1
.4d以下、フィラメン・ト数が36以上であるファイ
ンデニールポリエステル繊維であって、該ポリエステル
繊維を構成する各単糸のS−S曲線の5%伸長時の応力
バラツキ(CVqb>が7%以下、切断伸度が30%以
上および降伏点応力が2 g/d以上であることt−特
徴とするものである。
.4d以下、フィラメン・ト数が36以上であるファイ
ンデニールポリエステル繊維であって、該ポリエステル
繊維を構成する各単糸のS−S曲線の5%伸長時の応力
バラツキ(CVqb>が7%以下、切断伸度が30%以
上および降伏点応力が2 g/d以上であることt−特
徴とするものである。
以下、本発明について更に詳細に説明する。
本発明におけるポリエステルとは、エチレンテレフタレ
ートを主たる繰り返し単位とするポリエステルを主に対
象とするが、ブチレンテレフタレートを繰り返し単位と
するポリエステルであっても良い。また、15モルチ以
下の量で他の成分を一種以上共重合したポリエステル、
または少量の添加剤を含有したポリエステルであっても
良い。
ートを主たる繰り返し単位とするポリエステルを主に対
象とするが、ブチレンテレフタレートを繰り返し単位と
するポリエステルであっても良い。また、15モルチ以
下の量で他の成分を一種以上共重合したポリエステル、
または少量の添加剤を含有したポリエステルであっても
良い。
また、ファインデニールポリエステル繊維トは、糸条を
構成する単糸のデニールが1.4d以下かつフィラメン
ト数が36以上の繊維をいう。
構成する単糸のデニールが1.4d以下かつフィラメン
ト数が36以上の繊維をいう。
さら−こ、単糸デニールが1.1d以下、フィラメント
数が48以上であると、特にその効果が著しい。また断
面形状については特に限定はなく、円・三角など種々の
断面を対象とする。
数が48以上であると、特にその効果が著しい。また断
面形状については特に限定はなく、円・三角など種々の
断面を対象とする。
ファインデニールポリエステル繊維が、良好な織物品位
を与え、強撚用途に展開した時に良好な特性を4える得
るためtこは、糸条を構成する単糸−太一木の均一性が
重要である。この単糸間の均一性が悪く、糸条を構成す
る各単糸間の機械的性質や熱セット性などに単糸間差が
大きいと、織物とした時にタテスジ、:iコスジが発生
したり、風合斑を生じたり、染め斑入点が発生したりす
るのに加え、強撚織物のシボ質、品位低下を招く。単糸
間の均一性を評価するためには、従来からよく用いられ
ている繊維軸方向の巨視的な均一性評価手段(例えば、
ウスター斑、ストレッチテンションなど)では不完全で
あり、各単糸釜々の物性バラツキをミクロに調べる必要
がある。本発明者らの知見によれば、単糸間の物性バラ
ツキを的確に調べる評価手段としては、繊維を構成する
各単糸1本1木のS−8曲線の5%伸長時の応力バラツ
キ(CV%)が最も有効であり、この応力バラツキをあ
るレベル以下に制御して初めてファインデニールポリエ
ステル繊維の織物品位向上、強撚特性の向上が図れるこ
とがわかった。すなわち、この応力バラツキ以外の物性
値では、ファインデニ−ルポリエステル繊維の織物品位
の均一性や強撚織物としての特徴は明確に評価できない
のである。
を与え、強撚用途に展開した時に良好な特性を4える得
るためtこは、糸条を構成する単糸−太一木の均一性が
重要である。この単糸間の均一性が悪く、糸条を構成す
る各単糸間の機械的性質や熱セット性などに単糸間差が
大きいと、織物とした時にタテスジ、:iコスジが発生
したり、風合斑を生じたり、染め斑入点が発生したりす
るのに加え、強撚織物のシボ質、品位低下を招く。単糸
間の均一性を評価するためには、従来からよく用いられ
ている繊維軸方向の巨視的な均一性評価手段(例えば、
ウスター斑、ストレッチテンションなど)では不完全で
あり、各単糸釜々の物性バラツキをミクロに調べる必要
がある。本発明者らの知見によれば、単糸間の物性バラ
ツキを的確に調べる評価手段としては、繊維を構成する
各単糸1本1木のS−8曲線の5%伸長時の応力バラツ
キ(CV%)が最も有効であり、この応力バラツキをあ
るレベル以下に制御して初めてファインデニールポリエ
ステル繊維の織物品位向上、強撚特性の向上が図れるこ
とがわかった。すなわち、この応力バラツキ以外の物性
値では、ファインデニ−ルポリエステル繊維の織物品位
の均一性や強撚織物としての特徴は明確に評価できない
のである。
本発明者らの知見によると、上述の繊維を構成する各単
糸−太一本のS−S曲線の5%伸長時の応力パラツキ(
Cv%)が7%以下であることが、強撚用途としての織
物品位を高め、かつ種々織物欠点を無くすための必須の
要件である。
糸−太一本のS−S曲線の5%伸長時の応力パラツキ(
Cv%)が7%以下であることが、強撚用途としての織
物品位を高め、かつ種々織物欠点を無くすための必須の
要件である。
なお、好ましくは、5%以下がよい。
本発明のファインデニールポリエステル繊維は、高次工
程の通過性などから降伏点応力が2g/d以上である必
要がある。降伏点応力が2g/d未満であると、製織時
に糸が伸び、織物品位が低下する。
程の通過性などから降伏点応力が2g/d以上である必
要がある。降伏点応力が2g/d未満であると、製織時
に糸が伸び、織物品位が低下する。
さらに、本発明では、ポリエステル繊維の伸度は30%
以上である必要がある。伸度が30チ未満であると紡糸
時の毛羽が増加するし製織時の糸切れも増加する。
以上である必要がある。伸度が30チ未満であると紡糸
時の毛羽が増加するし製織時の糸切れも増加する。
さらに本発明の7アイ7デニールポリエステル繊維は、
先に述べた特開昭55−95816号公報などに開示さ
れている高速紡糸法tこよる糸とは明らかに内部構造が
異なる。内部構造の差を表わす性質として、本発明のフ
ァインデニールポリエステルm#Iは、糸を昇温しなが
ら測定した収縮応力のピーク値を示す温度が130℃以
上にあることで上記高速紡糸法による糸とは区別される
。高速紡糸の糸は、収縮応力のピーク値を示す温度が1
30℃未満であり、強撚用途でのシボ発現能力が本発明
のポリエステル繊維に比べ大変に劣るものである。
先に述べた特開昭55−95816号公報などに開示さ
れている高速紡糸法tこよる糸とは明らかに内部構造が
異なる。内部構造の差を表わす性質として、本発明のフ
ァインデニールポリエステルm#Iは、糸を昇温しなが
ら測定した収縮応力のピーク値を示す温度が130℃以
上にあることで上記高速紡糸法による糸とは区別される
。高速紡糸の糸は、収縮応力のピーク値を示す温度が1
30℃未満であり、強撚用途でのシボ発現能力が本発明
のポリエステル繊維に比べ大変に劣るものである。
本発明のポリエステル繊維は、各単糸を集束せず、各々
の単糸に均一に熱を加えながら延伸することにより製造
される。砥伸時に単糸が集束していると加えられた熱が
全単糸に均一に伝わらず単糸間斑が出る。従って、従来
の砥伸法では本発明の糸は得られず、具体的には、溶融
紡糸したポリエステル繊維をいったん、ガラス転移温度
以下まで冷却した後、再び加熱帯域に導入し、加熱帯域
中で熱延伸し給油して引取ることにより得られるが、こ
の方法で本発明のような均一性良好なファインデニール
糸を得るためには、加熱帯域内での延伸に関与するいく
つかの条件を厳格−こコントロールする必要があり、従
来公知の加熱帯域中での延伸方法では本発明の糸は得ら
れない。
の単糸に均一に熱を加えながら延伸することにより製造
される。砥伸時に単糸が集束していると加えられた熱が
全単糸に均一に伝わらず単糸間斑が出る。従って、従来
の砥伸法では本発明の糸は得られず、具体的には、溶融
紡糸したポリエステル繊維をいったん、ガラス転移温度
以下まで冷却した後、再び加熱帯域に導入し、加熱帯域
中で熱延伸し給油して引取ることにより得られるが、こ
の方法で本発明のような均一性良好なファインデニール
糸を得るためには、加熱帯域内での延伸に関与するいく
つかの条件を厳格−こコントロールする必要があり、従
来公知の加熱帯域中での延伸方法では本発明の糸は得ら
れない。
均一延伸のため重要な第1の条件は引取速度であり、引
取速度を5000 m/分以上とすることが必須である
。第2に重要な条件は加熱帯域の形態であり、加熱帯域
の入口(好ましくは出入口)と内部の断面積の比が4以
上、好ましくは10以上225以下である必要がある。
取速度を5000 m/分以上とすることが必須である
。第2に重要な条件は加熱帯域の形態であり、加熱帯域
の入口(好ましくは出入口)と内部の断面積の比が4以
上、好ましくは10以上225以下である必要がある。
さらに第3の条件として、加熱帯域中に糸の周囲から均
一に加熱気体を導入し、その流量は10〜80 NI!
/分・糸条にコントロールする必要がある。
一に加熱気体を導入し、その流量は10〜80 NI!
/分・糸条にコントロールする必要がある。
これら3つの要件に加えて、加熱帯域上1その入口が口
金からの距離が0.8〜2mの間に設置することで初め
て本発明のような単糸間の均一性が良好で、かつ伸度3
0%以上降伏点応力2g/d以上の糸条を安定して製造
できるのである。
金からの距離が0.8〜2mの間に設置することで初め
て本発明のような単糸間の均一性が良好で、かつ伸度3
0%以上降伏点応力2g/d以上の糸条を安定して製造
できるのである。
なお、本発明の繊維を得るための加熱帯域は、糸条が走
行する空間が加熱されておれば良く、特に限定はしない
が、例えば筒状または横断面が短形状のチューブなどを
用いることが出来る。
行する空間が加熱されておれば良く、特に限定はしない
が、例えば筒状または横断面が短形状のチューブなどを
用いることが出来る。
加熱帯域の雰囲気を高温化させる手段としては、加熱帯
域の周囲を電熱又は熱媒加熱する方法が一般的であるが
、これに限られない。加熱帯域の雰囲気温度は100℃
〜200℃が好ましく、長さは1〜2mが好ましい。
域の周囲を電熱又は熱媒加熱する方法が一般的であるが
、これに限られない。加熱帯域の雰囲気温度は100℃
〜200℃が好ましく、長さは1〜2mが好ましい。
本発明では加熱帯域に加熱気体を導入するのであるが、
加熱気体の導入は、走行する糸条の周囲から均一に低流
速で吹き出させることが好ましく、例えば金属繊維の不
織布や整流用フィルター、ポーラスメタルなどを通して
導入することが好ましい。加熱気体の温度は80℃以上
であれば良いが、特c100〜300℃が好ましい。さ
らに、加熱気体の導入は加熱帯域の上部で糸条の走行方
向に対しほぼ直行する様に実施し、次いで糸の走行方向
に沿って加熱気体を走らせることが糸条の均一性を高め
る上で効果的であり好ましい。
加熱気体の導入は、走行する糸条の周囲から均一に低流
速で吹き出させることが好ましく、例えば金属繊維の不
織布や整流用フィルター、ポーラスメタルなどを通して
導入することが好ましい。加熱気体の温度は80℃以上
であれば良いが、特c100〜300℃が好ましい。さ
らに、加熱気体の導入は加熱帯域の上部で糸条の走行方
向に対しほぼ直行する様に実施し、次いで糸の走行方向
に沿って加熱気体を走らせることが糸条の均一性を高め
る上で効果的であり好ましい。
なお前述のように、従来の未延伸糸紡糸−延伸法のファ
インデニール糸や、特開昭56−4715号公報に開示
されている紡糸工程中の加熱帯域による延伸法によるフ
ァインデニール糸は、本発明で規定する繊維を構成する
単糸−木一木のS−S曲線の5%伸長時の応力のバラツ
キ(CV%)が9〜10チ以上あり、本発明には及ばな
い。
インデニール糸や、特開昭56−4715号公報に開示
されている紡糸工程中の加熱帯域による延伸法によるフ
ァインデニール糸は、本発明で規定する繊維を構成する
単糸−木一木のS−S曲線の5%伸長時の応力のバラツ
キ(CV%)が9〜10チ以上あり、本発明には及ばな
い。
これは従来の未延伸糸の延伸法ではファインデニール糸
の様にフィラメント数が増加して来ると、加熱延伸時に
各単糸が重なり合ってしまい単糸間に温度差が生じ、延
伸点が各単糸間で異なるためと考えられる。
の様にフィラメント数が増加して来ると、加熱延伸時に
各単糸が重なり合ってしまい単糸間に温度差が生じ、延
伸点が各単糸間で異なるためと考えられる。
特開昭56−4715号公報に開示されている紡糸工程
中での延伸法においてはローラ間で単糸各々が把持され
ていないため、少しでも単糸間に昇温挙動の差があれが
必然的に延伸挙動の差となり、単に加熱帯域を設けただ
けでは均一性に優れたファインデニールマルチフィラメ
ント糸が得られないためである。
中での延伸法においてはローラ間で単糸各々が把持され
ていないため、少しでも単糸間に昇温挙動の差があれが
必然的に延伸挙動の差となり、単に加熱帯域を設けただ
けでは均一性に優れたファインデニールマルチフィラメ
ント糸が得られないためである。
すなわち、前述した方法によってマルチフィラメントを
構成する各単糸を実質的tこ等しい位置で同じ温度に昇
温させ、等しい張力を加えて延伸することによって各単
糸が等しい物性値をもつ様に調節され、そのことによっ
て、初めて均一な糸が得られるのである。このような特
徴を有する糸を正しく把握するためには、前述の応力バ
ラツキ(07%)を用いることが重要であり、これを7
%以以下−制御することで、本発明の目的が達せられる
のである。
構成する各単糸を実質的tこ等しい位置で同じ温度に昇
温させ、等しい張力を加えて延伸することによって各単
糸が等しい物性値をもつ様に調節され、そのことによっ
て、初めて均一な糸が得られるのである。このような特
徴を有する糸を正しく把握するためには、前述の応力バ
ラツキ(07%)を用いることが重要であり、これを7
%以以下−制御することで、本発明の目的が達せられる
のである。
〈発明の効果〉
以上説明したようtこ、本発明のファインデニールポリ
エステル繊維は単糸間の糸斑が着く小さく制御された均
一性良好な繊維であり、かつ良好な機械的性質を有し、
以下のような利点を有する。
エステル繊維は単糸間の糸斑が着く小さく制御された均
一性良好な繊維であり、かつ良好な機械的性質を有し、
以下のような利点を有する。
1、 紡糸時に毛羽轡糸切れもなく安定して、しかも低
コストでの生産が可能である。
コストでの生産が可能である。
Z 良好な高次工程通過性を有し品位の高い織編物の製
造が可能である。
造が可能である。
3、 強撚シボ織物として使用すると良好なシボ質を有
し品位の高い強撚織物が得られる。
し品位の高い強撚織物が得られる。
なお本発明で規定する物性値は以下の測定条件により得
られるものである。
られるものである。
A、単糸のS−S曲線の5%伸長時の応力バラツキ(C
V%):ポリエステル繊維を構成する各単糸に分割し各
々の単糸をこついて区長23引張り速度2 cm/分で
S−S曲線を測定し各単糸のS−S曲線の5%伸長時の
応力を求め、下式によりCV%を算出する。
V%):ポリエステル繊維を構成する各単糸に分割し各
々の単糸をこついて区長23引張り速度2 cm/分で
S−S曲線を測定し各単糸のS−S曲線の5%伸長時の
応力を求め、下式によりCV%を算出する。
B、伸度、降伏点応力
東洋ボールドウィン社製テンシロン引張り試験機を用い
て区長20crn引張り速度10cn1/分の条件でS
−S曲線を求め、伸度、降伏点応力を求める。
て区長20crn引張り速度10cn1/分の条件でS
−S曲線を求め、伸度、降伏点応力を求める。
C0熱収縮応力のピーク値の温度
カネボウエンジニアリング製熱収縮応力測定装置を用い
て区長10m(ループ実長20(7))昇温速度150
℃/分荷重0.03 g/dの条件で熱収縮応力曲線を
求め、該曲線の応力値の最大値に対応する温度を読み取
ることにより求める。
て区長10m(ループ実長20(7))昇温速度150
℃/分荷重0.03 g/dの条件で熱収縮応力曲線を
求め、該曲線の応力値の最大値に対応する温度を読み取
ることにより求める。
実施例1
ポリエチレンテレフタレートを290’Cで溶融し、孔
数48個の口金(孔径0.18m1φ)から吐出した。
数48個の口金(孔径0.18m1φ)から吐出した。
吐出量は毎分27.89とした。口金から吐出した糸条
に25m/分20℃の冷却風を長さ1mに渡って吹き当
て糸条を室温まで冷却した後口金下1.2mに設けられ
た長さ1m入ロ径6麿φ内部径528φ(入口と内部の
断面積比28.4)の加熱筒に糸条を導入した。加熱筒
の壁温度は200℃とし加熱筒の口金に近い側(上部)
から整流用フィルターを通して加熱空気を導入した。加
熱空気の設定温度は250℃とし流量は25 Nl1分
とした。
に25m/分20℃の冷却風を長さ1mに渡って吹き当
て糸条を室温まで冷却した後口金下1.2mに設けられ
た長さ1m入ロ径6麿φ内部径528φ(入口と内部の
断面積比28.4)の加熱筒に糸条を導入した。加熱筒
の壁温度は200℃とし加熱筒の口金に近い側(上部)
から整流用フィルターを通して加熱空気を導入した。加
熱空気の設定温度は250℃とし流量は25 Nl1分
とした。
この条件で加熱帯域中で延伸した糸条を加熱帯域から導
き出し引取速度5000m/分で引取り50デニール4
8フイラメントの糸条を得た。
き出し引取速度5000m/分で引取り50デニール4
8フイラメントの糸条を得た。
得られた糸条の単糸のS−S曲線の5チ伸長時の応力バ
ラツキ(07%)は4,53%、強度4、9 g/d
、伸度36%、降伏点応力2.6 g/d s熱収縮応
力のピーク値の温度168℃であった。
ラツキ(07%)は4,53%、強度4、9 g/d
、伸度36%、降伏点応力2.6 g/d s熱収縮応
力のピーク値の温度168℃であった。
又、このファインデニールポリエステル繊維を平織にし
た織物は良好な品位を有した。又、強撚織物として使用
してもシボ質も良好で欠点の無い良好な品位を有してい
た。
た織物は良好な品位を有した。又、強撚織物として使用
してもシボ質も良好で欠点の無い良好な品位を有してい
た。
比較実施例1
実施例1で加熱帯域を取り外し、それ以外は実施例1と
同一の条件で吐出量を24.8g/分、引取速度を15
00m/分とし未延伸糸を得た後、この未延伸糸を倍率
3倍、温度83℃でホットロー5−M伸L50デニール
48フィラメントの延伸糸を得た。この延伸糸の単糸の
S−S曲線の5%伸長時の応力バラツキは10.35%
であり伸度35チ、降伏点応力5.0 g/dであった
。この糸を用いて平織にした織物は所々に風合斑の欠点
を有していた。又、この糸を用いて製造した強撚織物は
シボ斑が随所に見られ品位が低かった。
同一の条件で吐出量を24.8g/分、引取速度を15
00m/分とし未延伸糸を得た後、この未延伸糸を倍率
3倍、温度83℃でホットロー5−M伸L50デニール
48フィラメントの延伸糸を得た。この延伸糸の単糸の
S−S曲線の5%伸長時の応力バラツキは10.35%
であり伸度35チ、降伏点応力5.0 g/dであった
。この糸を用いて平織にした織物は所々に風合斑の欠点
を有していた。又、この糸を用いて製造した強撚織物は
シボ斑が随所に見られ品位が低かった。
比較実施例2
実施例1で加熱帯域をとり外し、それ以外は実施例1と
同一の条件で吐出量を53.1 g/分、引取速度を6
000 m7分とし高速紡糸法で50デニール48フイ
ラメントの糸条を得た。
同一の条件で吐出量を53.1 g/分、引取速度を6
000 m7分とし高速紡糸法で50デニール48フイ
ラメントの糸条を得た。
この糸条の単糸のS−S曲線の5%伸長時の応力バラツ
キは3.59 %であり伸度は50%、降伏点応力1.
3 g/dであった。又、熱収縮応力のピーク値の温度
は99℃であった。
キは3.59 %であり伸度は50%、降伏点応力1.
3 g/dであった。又、熱収縮応力のピーク値の温度
は99℃であった。
二〇糸条を用いて平織した織物にはタテ、ヨコにスジ状
の欠点が目立ち品位が低かった。又、この糸による強撚
織物はシボがほとんど立たず品質に問題があった。
の欠点が目立ち品位が低かった。又、この糸による強撚
織物はシボがほとんど立たず品質に問題があった。
実施例2
加熱筒の位置を表1の如く変更する以外は実施例1と同
一の条件で50デニール48フイラメントの糸条を得た
。得られた糸の物性値、製糸性、高次工程通過性を合わ
せて表1に記載した。
一の条件で50デニール48フイラメントの糸条を得た
。得られた糸の物性値、製糸性、高次工程通過性を合わ
せて表1に記載した。
表 1
表1から明らかな如く伸度3o%未満となることで製糸
性高次通過性が著く低下することがわかる。
性高次通過性が著く低下することがわかる。
実施例3
吐出量、引取速度、加熱空気流量、加熱筒入口と内部の
断面積比を表2の如く変化させる以外は実施例1と同一
の条件で50デニール48フイラメントの糸条を得た。
断面積比を表2の如く変化させる以外は実施例1と同一
の条件で50デニール48フイラメントの糸条を得た。
得られた糸の単糸のS−8の5%伸長時の応力バラツキ
(07%)伸度、降伏点及びその糸を用いた強撚織物の
性質を合わせて表2に記載した。
(07%)伸度、降伏点及びその糸を用いた強撚織物の
性質を合わせて表2に記載した。
表2から明らかな様に、単糸S−Sの応カッ(ラツキが
7チをこえる45,6,7.8では、強撚織物としての
品位が悪く好ましくなかった。
7チをこえる45,6,7.8では、強撚織物としての
品位が悪く好ましくなかった。
Claims (1)
- 単糸デニールが1.4d以下、フィラメント数が36以
上であるファインデニールポリエステル繊維であって、
該ポリエステル繊維を構成する各単糸のS−S曲線の5
%伸長時の応用バラツキ(CV%)が7%以下、切断伸
度が30%以上および降伏点応力が2g/d以上である
ことを特徴とするファインデニールポリエステル繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60034540A JPH0819565B2 (ja) | 1985-02-25 | 1985-02-25 | ファインデニールポリエステル繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60034540A JPH0819565B2 (ja) | 1985-02-25 | 1985-02-25 | ファインデニールポリエステル繊維の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61194213A true JPS61194213A (ja) | 1986-08-28 |
JPH0819565B2 JPH0819565B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=12417124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60034540A Expired - Lifetime JPH0819565B2 (ja) | 1985-02-25 | 1985-02-25 | ファインデニールポリエステル繊維の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0819565B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000212832A (ja) * | 1999-01-13 | 2000-08-02 | Toyobo Co Ltd | 回収ポリエステルフィラメントおよびそれを用いた繊維製品 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5593816A (en) * | 1979-01-10 | 1980-07-16 | Unitika Ltd | Production of extremely fine polyester fiber |
JPS564715A (en) * | 1979-06-22 | 1981-01-19 | Toyobo Co Ltd | Fine-denier polyester fiber |
JPS5842286A (ja) * | 1981-09-07 | 1983-03-11 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体レ−ザ装置 |
-
1985
- 1985-02-25 JP JP60034540A patent/JPH0819565B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5593816A (en) * | 1979-01-10 | 1980-07-16 | Unitika Ltd | Production of extremely fine polyester fiber |
JPS564715A (en) * | 1979-06-22 | 1981-01-19 | Toyobo Co Ltd | Fine-denier polyester fiber |
JPS5842286A (ja) * | 1981-09-07 | 1983-03-11 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体レ−ザ装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000212832A (ja) * | 1999-01-13 | 2000-08-02 | Toyobo Co Ltd | 回収ポリエステルフィラメントおよびそれを用いた繊維製品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0819565B2 (ja) | 1996-02-28 |
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