JP2000290847A - 複合混繊糸およびその織物、編物 - Google Patents
複合混繊糸およびその織物、編物Info
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Abstract
メリ感を改善し、ドライ感、サラサラ感および自然な斑
感を有し、さらに撥水性にも優れた、複合混繊糸と織
物、編物を提供する。 【解決手段】2種以上で構成される混繊糸からなり、少
なくとも1種は太細を有するポリアミド系長繊維糸条を
含み、混繊糸の糸表面に実質的にループやたるみを有す
ることを特徴とする複合混繊糸。
Description
ものであり、さらに詳しくは、ドライ感、サラサラ感お
よび自然な斑感があり、糸表面に有するループたるみか
らくるスパンタッチ、スパンルックで嵩高感を有する織
編物を提供することが可能な複合混繊糸に関するもので
あり、特にスポーツ衣料などとして広く使用できるもの
である。
びループヤーンおよびその織物はその優れた織物特性に
より、衣料用、産業用、インテリア用として大量に生産
されてきた。しかし、これら織物、特にナイロン6、ナ
イロン66繊維から得られる織物は、ポリエステル織物
のようなドライ感に乏しく、ヌメリ感とソフト風合を有
するものであった。
条については、特開昭63−211335号公報に濃淡
染着差を有する表面効果が得られること、および織編物
にすれば伸縮性が得られることが提案され、さらに特開
昭62−191510号公報には太部と細部の濃淡色差
の少ないマルチフィラメント糸について提案されている
が、ドライ感、サラサラ感および自然な斑感がありスパ
ンタッチ、スパンルック、嵩高感に優れたポリアミド織
物については得られていない。
を有するポリアミド系長繊維を含む複合混繊糸およびそ
の織物からなり、その優れた織物特性を維持し、ヌメリ
感を改善した、ドライ感、サラサラ感および自然な斑感
があり、スパンタッチ、スパンルックに優れ嵩高感に優
れた複合混繊糸および織物、編物を提供することにあ
る。
め、本発明は、以下の構成を採用する。すなわち、 (1)2種以上で構成される混繊糸からなり、少なくと
も1種は太細を有するポリアミド系長繊維糸条を含み、
混繊糸の糸表面に実質的にループやたるみを有すること
を特徴とする複合混繊糸。
で構成されていることを特徴とする前記(1)記載の複
合混繊糸。
条で構成されていることを特徴とする前記(1)記載の
複合混繊糸。
リエステルであることを特徴とする前記(3)記載の複
合混繊糸。
前記太細を有するポリアミド系長繊維糸条が、芯糸側お
よび/または鞘糸側として存在することを特徴とする前
記(1)〜(4)のいずれかに記載の複合混繊糸。
条の長さ方向の太さムラがウースタノーマルU%で5〜
20%で、試料長20cmでのストレス−ストレイン曲
線の40%伸長点応力の標準偏差が0.3g/d以下で
あることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに
記載の複合混繊糸。
条のウースタノーマルU%のチャートで、4%以上の太
さ変動ピーク数が10個/m(糸長)以上であることを
特徴とする前記(1〜6のいずれかに記載の複合混繊
糸。
条のウースタU%において、1/2イナート(H値)と
ノーマル(N値)の関係がH/N≦0.8であることを
特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載の複合
混繊糸。
条のポリアミド系マルチフィラメントの試料長20cm
でのストレス−ストレイン曲線で、二次降伏点応力が
0.6g/d以上であり、かつ破断伸度が60〜200
%であることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれ
かに記載の複合混繊糸。
糸条の160℃乾熱収縮率が10%以下であることを特
徴とする前記(1)〜(9)のいずれかに記載の複合混
繊糸。
の単繊維繊度が1.2デニール以下であることを特徴と
する前記(1)〜(10)のいずれかに記載の複合混繊
糸。
に記載の複合混繊糸がタテ糸および/またはヨコ糸に使
用されていることを特徴とする織物。
記載の複合混繊糸が使用されていることを特徴とする編
物。
構成される混繊糸からなり、混繊糸の糸表面にループや
たるみを有しており、少なくとも1種は太細を有するポ
リアミド系長繊維糸条を含んでいるものである。
することは、織物表面に微細な凹凸が発生し易く、この
微細な凹凸によりドライ感およびサラサラ感および自然
な斑感が得られる。
維糸条の長さ方向の太さムラがウースタノーマルU%で
5〜20%が好ましい。U%を5〜20%、より好まし
くは6〜15%にすることで、染色による濃淡のコント
ラストが小さく自然な斑感が強調されるのである。
試料長20cmでのストレス−ストレイン曲線の40%
伸長点応力の繰り返し測定回数10回における標準偏差
が0.3g/d以下であることが好ましく、より好まし
くは0.2g/d以下であり、さらに好ましくは0.1
5g/d未満である。上記の標準偏差が0.3g/d以
下とすることは太細の周期長を実質的に20cm以下に
することであり、マルチフィラメントの断面方向で太部
と細部が混在しているということである。さらに好まし
くは上記の標準偏差が0.15g/d未満とし、太細の
周期長をさらに短く、実質的に2.5cm以下にするこ
とである。この太細の周期長を短く、太部と細部が混在
することにより自然な斑感が強調されるのである。
ースタノーマルU%のチャートで、4%以上の太さ変動
ピーク数が10個/m(糸長)以上であることが好まし
い。より好ましくは、15個/m(糸長)以上である。
4%以上の太さ変動によって更に有効な濃淡コントラス
トが得られ、かつ多数存在することでサラサラした優雅
なドライ感が得られる。
ースタU%において、1/2イナート(H値)とノーマ
ル(N値)の関係がH/N≦0.8であることが好まし
い。より好ましくは0.6未満である。これはウースタ
ーU%の1/2イナート値を小さくすることであり、マ
ルチフィラメントの長さ方向の、周期長が数十cmから
数mに及ぶ長く大きな太さ斑を排除するものである。
料長20cmでのストレス−ストレイン曲線で、二次降
伏点応力が0.6g/d以上であり、かつ破断伸度が6
0〜200%とするのが好ましい。より好ましくは二次
降伏点応力が0.8g/d以上で、かつ破断伸度が80
〜160%である。さらに好ましくは二次降伏点応力が
0.9g/d以上、かつ破断伸度が90〜140%であ
る。二次降伏点応力が0.6g/d以上とすることで、
ポリアミド系マルチフィラメントのトータルデニール
が、より小さい場合でも、編織工程での永久歪みを抑制
することができ効果的である。また破断伸度を60〜2
00%とすることで、編織工程での毛羽立ちを抑制する
とともに、染色による周期長の短い濃淡コントラストが
得られ、自然な斑感を得ることができる。
60℃乾熱収縮率が10%以下とすることが好ましい。
より好ましくは9%以下である。さらに好ましくは8%
以下である。160℃乾熱収縮率を10%以下とするこ
とでより優れた染色堅牢性が得られる。
好ましく、太細を有するポリアミド系長繊維糸条が芯糸
または鞘糸のいずれか、または芯糸および鞘糸として存
在することが重要である。
維糸条を少なくとも1本含み複合混繊糸がループたるみ
を有していることが本発明においては重要である。
条、鞘糸にポリアミド系長繊維糸条を用いる。また、鞘
糸に太細を有するポリアミド系長繊維糸条、芯糸にポリ
アミド系長繊維糸条を用いることで従来のポリアミド織
物にない自然な斑感とスパンタッチ、スパンルック、嵩
高感が得られるので好ましい。
アミド系長繊維糸条を使用することや、太細を有するポ
リアミド系長繊維糸条を用い、3本以上の構成とするこ
とでさらにドライ感、さらさら感、斑感を強調し独特の
風合いを得ることができる。
繊維糸条、鞘糸にポリエステル系長繊維糸条を用いる、
または、鞘糸に太細を有するポリアミド系長繊維糸条、
芯糸にポリエステル系長繊維糸条を用いることでポリエ
ステルとナイロンを染め分けが可能となり、ナイロンの
太細糸の濃淡差を含めると3色の杢感が得られ、より複
雑で自然な斑感を得ることができる。さらに、ポリエス
テル系長繊維をカチオン可染成分とすることで鮮明な発
色性、安定した染色堅牢度とすることができる。
成されているか、一部芯糸が形成していてもよい。ルー
プたるみの高さは通常0.3mm以上のものが50ヶ/
m以上存在することが好ましい。
1工程で複合混繊糸を加工しても2工程、3工程などに
分離して加工しても構わない。
糸に低収縮成分を使用することや芯糸に高収縮成分を用
いることで、ループたるみの嵩高と異収縮効果により、
嵩高性が増加する。このとき、鞘糸の低収縮化は原料か
ら低収縮化しても、原料を熱処理して低収縮化するなど
のいずれでも構わない。もちろん、芯糸に高収縮糸、鞘
糸に低収縮糸を組み合わせる方法がより嵩高性が良くな
る。
ル糸を使用することにより、さらにソフト感を付与する
ことが可能である。このとき単糸デニールの繊度を1.
2デニール以下、好ましくは0.8デニール以下とする
ことによりソフト感を強調することができる。
を含む複合混繊糸をタテ糸および/またはヨコ糸に使用
する織物、太細を有するポリアミド系長繊維糸条を含む
複合混繊糸を使用した編物はドライ感、サラサラ感、嵩
高感および自然な斑感がありスパンタッチに優れた製品
が得られる。
例えば太細を有するポリアミド系長繊維糸条を芯糸、ポ
リアミド系長繊維糸条を鞘糸としタスランノズルなどの
ループ形成ノズルを使用し交絡を形成させる方法が好ま
しい。
給率が1%未満ではループが形成されにくく、15%よ
り供給率が多いと加工が不安定となるため、1〜15%
が好ましく、より好ましくは3〜12%である。鞘糸の
供給率は2〜60%が好ましく、供給率が2%未満では
ループが形成されにくく、60%より供給率が多いと加
工が不安定となるため2〜60%が好ましく、より好ま
しくは10〜50%である。芯糸と鞘糸の供給率は用途
によって適宜設定する。このときの空気圧は5〜9kg
/cm2 が好ましく、5kg/cm2 未満ではループが
形成されにくく、また、9kg/cm2 より大きい圧力
では工業的に安定していない。
ポリアミド系長繊維糸条は、複屈折率Δnが20×10
-3以下であるポリアミド系マルチフィラメント未延伸糸
を低倍率延伸して太細糸を製造するにあたって、供給ロ
ーラーと延伸ローラーとの間で仮撚し、1.5〜2.5
倍に延伸し、100〜200℃で熱セットすることで得
られる。
の複屈折率Δnを20×10-3以下とすることで吸湿に
よる縦方向の膨潤を抑制して、安定した品質を得ること
ができる。また、延伸倍率は1.5〜2.5倍の範囲で
低倍率延伸することで延伸開始点の位置を熱セット装置
の近傍および/または熱セット装置の入り口部の狭い範
囲内で微変動させることができるためである。
下とするのが好ましい。より好ましくは70℃以下、更
に、好ましくは50℃以下とすることである。これは供
給ローラーの表面温度が低い方が延伸開始点の位置を熱
セット装置の近傍および/または熱セット装置の入り口
部の狭い範囲内で微変動させることができるためであ
る。
ができる。特に流体旋回ノズルが好適に用いられる。低
倍率延伸で延伸応力0.3〜0.6g/dにおいて流体
旋回ノズルで延伸ゾーンを走行中の糸条に仮撚およびバ
ルーニングを発生させることで、まず流体旋回ノズルの
上流側の糸条には仮撚による捩り変形によって、糸条構
成単繊維の長さ方向に微小でランダムな歪み変形を与
え、引き続き流体旋回ノズルの下流側の糸条は解撚され
るが、バルーニング振動によって、糸条が熱セット装置
に間欠的に接触し、延伸開始点位置が変動するため、マ
ルチフィラメントの長さ方向および単糸間方向で、太糸
部と細糸部が微分散化するものである。このため、延伸
ゾーンの長さに影響されないで、周期長が20cm未満
の周期長の短い太細糸を得るものである。このことによ
り、糸斑は小さくなり、染色時の周期長の長いコントラ
ストは大幅に軽減されるが、ランダムな周期長の短い濃
淡コントラストを得ることができる。このことによっ
て、霜降り調の杢効果が得られ、自然な斑感が得られ
る。前記したとおり、周期調の短い太細糸を得るため
に、仮撚およびバルーニングの作用が重要である。
例えば、加熱延伸ローラーまたは加熱熱板、熱ピンなど
を用いて緊張熱セットすることが好ましい。
することが好ましく、より好ましくは120〜160℃
である。
従来にないドライ感、サラサラ感および自然な斑感があ
り、糸表面に有するループたるみからくるスパンタッ
チ、嵩高感がありかつ撥水性に優れた織物が得られる。
撥水加工剤および撥水加工方法は特に限定するものでな
く、従来から公知の加工剤および加工方法を用いること
ができる。
およびパラフィン系等の撥水加工剤をパディング法、浸
漬法またはコーティング法等によって付与するものであ
るが、撥水性を高め、太細を有するポリアミド系長繊維
織物のドライ感およびサラサラ感を損なわないために
は、撥水加工剤としてはフッ素系が好ましい。
素系加工剤に、メラミン系化合物、エチレンイミン系化
合物の併用、さらに撥水性の耐摩耗性を向上させるため
フッ素系加工剤に、アミノブラスト樹脂、多官能ブロッ
クイソシアネート基含有ウレタン樹脂およびエチレンカ
ーボネートを併用することも好ましい方法である。
を用いて説明する。
延伸糸を用いて、太細糸を得る製造方法の一例を示した
ものである。複屈折率が20×10-3以下の未延伸糸1
をニップローラー2を介して、第1デリベリローラー3
と第2デリベリローラー5の間でエアー圧0.5〜5k
g/cm2 の流体旋回ノズル4を用いて、走行糸条にバ
ルーニングを発生させつつ、1.5〜2.5倍に低倍率
延伸し、引き続き第2デリベリローラー5で100℃〜
200℃で熱セットした後、第3デリベリローラー6を
経て太細糸7(太細を有するポリアミド長繊維糸条)と
して巻き取るものである。
繊維糸条8を用いて第1デリベリローラー10介して供
給率1〜15%、ポリアミド長繊維9を用いて第2デリ
ベリローラー11を介して供給率2〜60%、エアー圧
5〜9kg/cm2 で流体ノズル13でループを形成さ
せ第3デリベリローラー12、第4デリベリローラー1
4を介して複合混繊糸として巻き取るものである。
次のとおりである。 <ウースタノーマルU%>マルチフィラメントの長さ方
向の太さ斑は、ウースターテスターモニタC(USTE
R TESTER MONITOR C)で測定する。
糸速度8m/分、ツイスト(TWIST) S 1.
5、糸張力(YARN TENTION)1.5、測定
時間(EVALUTION TIME)1分、測定モー
ドはノーマルおよび1/2イナート(H)で平均偏差率
U%を測定するとともに、波形をチャートに記録する。
測定値は試料の任意の3箇所を測定し、その平均値を用
いる。また、ノーマルチャートから、4%以上の太さ変
動ピーク数を測定し、糸長1m当たりのピーク数を算出
する。 <強伸度・40%伸長点応力の標準偏差>強伸度はイン
ストロン引張試験機で測定する。試料長20cm、引張
速度20cm/分でストレスーストレイン曲線を得て、
別に測定した繊度から算出し、繰り返し測定10回の平
均値を用いる。さらに、ここで得られたストレスースト
レイン曲線から40%伸長点応力を算出し、繰り返し測
定10回における応力の標準偏差を算出する。 <二次降伏点応力>ストレス−ストレイン曲線で二次降
伏点張力を得て、別に測定した繊度から算出し、繰り返
し測定10回の平均値を用いる。 <乾熱収縮率>検尺器でカセ試料を作成し、2時間放
縮、調湿した後、1/30(g/d)の荷重をかけ、3
0秒後に試料長を測定してL0とする。この試料の両端
を自由状態でオーブン型乾燥機にいれ160℃×20分
で熱処理する。次いで乾熱処理後の試料をオーブンより
取り出し、室内で2時間放冷、調湿する。この放冷、調
湿試料に再度1/30(g/d)の荷重をかけ、30秒
後に試料長を測定してLとする。乾熱収縮率は、次式よ
り求める 乾熱収縮率(%)={(L0−L)/L0}×100 測定値は試料の任意の5箇所を測定し、その平均値を用
いる。 <ループたるみ数>東レフライカウンターDT−104
を使用し、糸表面より0.3mmにダイヤルをセット
し、糸速50m/minで糸張力0.1g/dで走行さ
せ20秒間、5回測定を実施し、その平均値とする。
(50m/min×(20sec/60sec))=
0.06×カウント数 [実施例1]硫酸相対粘度が2.63のナイロン6ポリ
マ−を紡糸温度260℃で紡糸速度800m/分で溶融
紡糸して220デニール、24フィラメントのマルチフ
ィラメント未延伸糸を得た。この未延伸糸を図1に示す
延伸装置で2倍に延伸同時仮撚して、110デニール、
24フィラメントのマルチフィラメント太細糸を得た。
延伸同時仮撚条件および得られた太細糸の糸質を表1
に示す。
とし、70デニール34フィラメントのナイロンマルチ
フィラメント糸を鞘糸として、芯フィード10%、鞘フ
ィード30%、タスランノズルを使用し、空気圧7.5
kg/cm2 の加工条件で212デニール58フィラメ
ントの複合混繊糸を得た。
経糸には太細を有するポリアミド系長繊維糸条110デ
ニール24フィラメントを用いて追撚無しで糊付けを行
い、ウォータージェット織機で製織した。この時の織物
組織は平織、織物密度は経密度110本/2.54c
m、緯密度55本/2.54cmに設定した。
ットし、液流染色機で酸性染料で染色し、乾燥した。乾
燥後下記成分を含む撥水処理液にパディングした。この
処理液のピックアップは60%であった。ついで110
℃で2分間乾燥し、160℃で45秒間熱処理を行っ
た。
リアミド複合混繊糸織物はドライ感、サラサラ感および
自然な斑感がありスパンタッチ、スパンルック、嵩高感
に優れ、かつ初期の撥水度90と撥水性に優れた織物で
あった。なおポリアミド系長繊維織物の優れた織物特性
は維持しており、染色堅牢度も実用に耐えうるものであ
った。 [実施例2]実施例1と同じ方法で紡糸し、延伸同時仮
撚して得られた70デニール68フィラメント太細糸を
鞘糸として、110デニール24フィラメントのナイロ
ンマルチフィラメント糸を芯糸として、芯フィード9
%、鞘フィード35%、タスランノズルを使用し、空気
圧8.5kg/cm2 の加工条件で215デニール92
フィラメント複合混繊糸を得た。
を有するポリアミド系長繊維糸条110デニール24フ
ィラメントを用いて追撚無しで糊付けを行い、ウォータ
ージェット織機で製織した。この時の織物組織は平織、
織物密度は経密度110本/2.54cm、緯密度53
本/2.54cmに設定した。
よび方法により、精錬、プレセット、染色し、乾燥およ
び撥水処理を行った。
条よりなる織物は実施例1と同様にドライ感、サラサラ
感および自然な斑感がありスパンタッチ、スパンルッ
ク、嵩高感かつソフト感に優れ、初期の撥水度90と撥
水性に優れた織物であった。なおポリアミド系長繊維織
物の優れた織物特性は維持しており、染色堅牢度も実用
に耐えうるものであった。 [比較例1]ナイロン6ポリマ−を用い、通常の紡糸直
接延伸によって得られた110デニール、24フィラメ
ントのマルチフィラメント糸を芯糸とし、70デニール
34フィラメントのナイロンマルチフィラメント糸を鞘
糸として、芯フィード9%、鞘フィード35%でタスラ
ンノズルを使用し、空気圧8.5kg/cm2 の加工条
件で215デニール58フィラメントポリアミド複合混
繊糸を得た。
するポリアミド系長繊維糸条110デニール24フィラ
メントを用いて、実施例1と同様の方法で製織した。こ
の時の織物組織、織物密度も実施例と同様に設定した。
よび方法により、精錬、プレセット、染色し、乾燥およ
び撥水処理を行った。
ミド長繊維織物の特徴である優れた織物特性でありスパ
ンタッチに優れ、かつ初期の撥水度も90と撥水性に優
れた織物であった。しかし織物風合はドライ感、サラサ
ラ感は無くヌメリ感を有する織物であった。また織物表
面には自然な斑感が無く、非常に均一であった。 [実施例3]実施例1と同じ方法で紡糸し、延伸同時仮
撚して得られた110デニール24フィラメント太細糸
を芯糸として、75デニール36フィラメントのポリエ
ステルカチオン可染マルチフィラメント糸を鞘糸とし
て、芯フィード10%、鞘フィード30%、タスランノ
ズルを使用し、空気圧7.5kg/cm2 の加工条件で
219デニール60フィラメント複合混繊糸を得た。
を有するポリアミド系長繊維糸条110デニール24フ
ィラメントを用いて追撚無しで糊付けを行い、ウォータ
ージェット織機で製織した。この時の織物組織は平織、
織物密度は経密度108本/2.54cm、緯密度50
本/2.54cmに設定した。
よび方法により、精錬、プレセット、液流染色機で酸性
染料、カチオン染料で染色し、乾燥および撥水処理を行
った。
条よりなる織物は実施例1と同様にドライ感、サラサラ
感およびスパンタッチ、スパンルック、嵩高感に優れ、
従来にない3色の杢感とより自然で斑感がある織物であ
った。また、初期の撥水度90と撥水性に優れ、染色堅
牢度も実用に耐えうるものであった。
維織物では得られなかった、ドライ感、サラサラ感およ
び自然な斑感、スパンタッチ、スパンルック、嵩高感に
優れ、かつ撥水性に優れた織物、編物を得ることができ
た。
造するための延伸装置の一例を示す概略図である。
繊維糸条を用いてポリアミド複合混繊糸を製造する装置
の一例を示す概略図である。
Claims (13)
- 【請求項1】2種以上で構成される混繊糸からなり、少
なくとも1種は太細を有するポリアミド系長繊維糸条を
含み、混繊糸の糸表面に実質的にループやたるみを有す
ることを特徴とする複合混繊糸。 - 【請求項2】他の1種がポリアミド系長繊維糸条で構成
されていることを特徴とする請求項1記載の複合混繊
糸。 - 【請求項3】他の1種がポリエステル系長繊維糸条で構
成されていることを特徴とする請求項1記載の複合混繊
糸。 - 【請求項4】前記ポリエステルがカチオン可染ポリエス
テルであることを特徴とする請求項3記載の複合混繊
糸。 - 【請求項5】複合混繊糸が芯鞘型構造からなり、前記太
細を有するポリアミド系長繊維糸条が、芯糸側および/
または鞘糸側として存在することを特徴とする請求項1
〜4のいずれかに記載の複合混繊糸。 - 【請求項6】太細を有するポリアミド系長繊維糸条の長
さ方向の太さムラがウースタノーマルU%で5〜20%
で、試料長20cmでのストレス−ストレイン曲線の4
0%伸長点応力の標準偏差が0.3g/d以下であるこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の複合混
繊糸。 - 【請求項7】太細を有するポリアミド系長繊維糸条のウ
ースタノーマルU%のチャートで、4%以上の太さ変動
ピーク数が10個/m(糸長)以上であることを特徴と
する請求項1〜6のいずれかに記載の複合混繊糸。 - 【請求項8】太細を有するポリアミド系長繊維糸条のウ
ースタU%において、1/2イナート(H値)とノーマ
ル(N値)の関係がH/N≦0.8であることを特徴と
する請求項1〜7のいずれかに記載の複合混繊糸。 - 【請求項9】太細を有するポリアミド系長繊維糸条のポ
リアミド系マルチフィラメントの試料長20cmでのス
トレス−ストレイン曲線で、二次降伏点応力が0.6g
/d以上であり、かつ破断伸度が60〜200%である
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の複合
混繊糸。 - 【請求項10】太細を有するポリアミド系長繊維糸条の
160℃乾熱収縮率が10%以下であることを特徴とす
る請求項1〜9のいずれかに記載の複合混繊糸。 - 【請求項11】少なくとも1種のフィラメント糸の単繊
維繊度が1.2デニール以下であることを特徴とする請
求項1〜10のいずれかに記載の複合混繊糸。 - 【請求項12】請求項1〜11のいずれかに記載の複合
混繊糸がタテ糸および/またはヨコ糸に使用されている
ことを特徴とする織物。 - 【請求項13】請求項1〜11いずれかに記載の複合混
繊糸が使用されていることを特徴とする編物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11098596A JP2000290847A (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | 複合混繊糸およびその織物、編物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11098596A JP2000290847A (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | 複合混繊糸およびその織物、編物 |
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---|---|---|---|---|
CN106435883A (zh) * | 2016-08-31 | 2017-02-22 | 浙江中鼎纺织有限公司 | 一种凹凸状竹节纱的制备加工方法 |
CN106435896A (zh) * | 2016-08-31 | 2017-02-22 | 浙江中鼎纺织有限公司 | 一种半精纺段彩竹节纱的制备加工方法 |
CN108842248A (zh) * | 2018-08-03 | 2018-11-20 | 东丽酒伊织染(南通)有限公司 | 一种异色dty复合纱的制备方法及其面料的生产工艺 |
CN110592790A (zh) * | 2018-06-12 | 2019-12-20 | 株式会社金升 | 平针织物面料、由平针织物面料形成的衣服及外罩 |
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1999
- 1999-04-06 JP JP11098596A patent/JP2000290847A/ja active Pending
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