JPH0151569B2 - - Google Patents

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JPH0151569B2
JPH0151569B2 JP14419884A JP14419884A JPH0151569B2 JP H0151569 B2 JPH0151569 B2 JP H0151569B2 JP 14419884 A JP14419884 A JP 14419884A JP 14419884 A JP14419884 A JP 14419884A JP H0151569 B2 JPH0151569 B2 JP H0151569B2
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JP
Japan
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yarn
heated
roller
fabric
undrawn yarn
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JP14419884A
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English (en)
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JPS6128040A (ja
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Taketoshi Sugimoto
Mitsuo Murata
Koichi Sato
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はポリエステルマルチフイラメント糸の
製造方法に関するものである。更に詳しくはマル
チフイラメント糸を構成するフイラメント(以下
単糸という)の総数が40本以上で単糸繊度が1.5d
以下であるフアインデニール糸と呼ばれる細繊度
の高級織物用マルチフイラメント糸を安定して製
造する方法に関するものである。 〔従来技術とその問題点) 従来、高級織物用原糸について多くの研究がな
されたが、ポリエステルのフアインデニール糸を
ピン延伸したものが、最も適していることが知ら
れている。 しかし、マルチフイラメント糸を構成する単糸
の総数が40本以上で、かつ単糸繊度が1.5d以下で
あるフアインデニール糸をピン延伸すると、延伸
ピン上で単糸の重なりが生じ、延伸ピン表面と直
接に接触していない外側の単糸の糸温度が規定温
度に達せず、延伸斑や毛羽やタルミの発生原因と
なつていた。 そこで、本発明者らは種々検討した結果、特願
昭58−236340号で提案したように、加熱した回転
供給ローラで予熱することにより、上記の問題点
は画期的に改善された。しかし、この方法におい
ては、高次加工工程の通過性が不十分で織物の風
合いが粗硬になる傾向があるなど高次加工工程に
おける製織性不良原因や織物品位低下の原因とな
つている。 〔発明の目的〕 本発明の目的はこのような従来技術の欠点を改
善し、実質的に延伸斑や毛羽やタルミを有しない
ばかりか、製織時の糸切れもなく、良好な風合い
の織物が得られる単糸数が40以で、かつ単糸繊度
が1.5d以下のフアインデニール糸を安定して製造
する方法を提供するものである。 〔発明の構成〕 すなわち、前記した本発明の目的は、フイラメ
ントの総数が40本以上からなるポリエステルマル
チフイラメント未延伸糸を延伸して、単糸の繊度
が1.5d以下の延伸糸とするに際し、該未延伸糸を
下記(1)式の範囲に加熱した加熱回転ローラに捲回
して予熱した後、加熱延伸ピンを用いて、下記(2)
式を満足する延伸倍率で延伸した後、流体処理ノ
ズルで交絡加工することを特徴とするポリエステ
ルマルチフイラメント糸の製造方法によつて達成
することができる。 Tg+5<T<Tg+30 ……(1) 1+1800/V<R<1+3400/V ……(2) 〔Tg:ガラス転移温度(℃) T:加熱回転ローラの表面温度(℃) V:未延伸糸の紡糸速度(m/分) R:延伸倍率〕 本発明を図面を用いて説明する。 第1図は本発明の一実施態様を示す製造工程の
概略図である。第1図において、1は未延伸糸を
巻いた未延伸糸ドラムで、未延伸糸3は糸道ガイ
ド2を経て弾性ローラ4と送給ローラ5で定速解
舒されて、加熱回転ローラ6へ送給される。加熱
回転ローラ6へ送給された未延伸糸は表面温度T
が(Tg+5)<T<(Tg+30)℃に加熱された加
熱回転ローラ6に数回捲回し予熱した後、加熱延
伸ピン7に数回捲回し、加熱回転ローラ6と周速
度の異なるドローローラ8に数回捲回して延伸
し、同時に熱板9で熱固定する。延伸倍率Rは未
延伸糸3を得た際の紡糸速度V(m/分)との関
係で、1+(1800/V)<R<1+(3400/V)と
する。延伸した糸は引き続き、ドローローラ8と
リラツクスローラ10との間でリラツクスした状
態で流体処理ノズル11で交絡加工を施す。そし
て、糸ガイド12を通り、パーン13に捲上げら
れて工程は終了する。 第2図は本発明に使用する流体処理ノズルの一
例を示す断面図であり、14は交絡加工を施す糸
道、15は圧空導入孔を示したものである。 本発明においては、加熱回転ローラの温度Tを
(Tg+5)<T<(Tg+30)℃とする必要がある。
加熱回転ローラの温度が(Tg+5)℃以下では
糸条の予熱効果が不十分なため延伸斑が生じやす
く、他方、(Tg+30)℃以上では加熱回転ローラ
上で糸条の軟化現象に起因する張力低下が原因
で、加熱回転ローラからの糸離れ点での糸条のピ
クツキ現象や、加熱回転ローラ上での糸ゆれが増
大して、延伸斑が増加するようになるため、加熱
回転ローラの温度Tは(Tg+5)<T<(Tg+
30)℃の範囲でなければならない。又、延伸ピン
の温度は(Tg+30)〜(Tg+70)℃の範囲が望
ましく、延伸ピン径は(15〜36)mm〓のものが望ま
しい。 一方、延伸倍率Rは、未延伸糸を紡糸して得た
際の紡糸速度との関係で1(1800/V)<R<1+
(3400/V)とする必要がある。通常、延伸倍率
は未延伸糸の配向レベルと、目標とする延伸糸の
品質面から決定されるものであり、本発明の目標
とするフアインデニール糸を得るためには、延伸
倍率が1+(1800/V)以下になると織物で良好
なシボを発現させるために必要な熱収縮応力のレ
ベルが低下し、シボ質が劣悪となり、他方、1+
(3400/V)以上になると、延伸段階で単糸切れ
が生じ、毛羽が増加するようになるため延伸倍率
Rは1+(1800/V)<R1+(3400/V)の範囲で
なければならない。 次に本発明においては、前記特定化した延伸条
件で延伸した延伸糸を引き続いて流体処理ノズル
で交絡加工する必要がある。 すなわち、フアインデニール糸は、単糸繊度が
1.5d以下であり、延伸終了時点で毛羽やタルミが
なくてもその後の整経や製織等の高次工程で受け
るシゴキや張力によつて単糸切れを生じやすく、
織物表面毛羽や高次加工性低下の原因になりやす
い。このため、糸条に交絡を付与し、集束性を高
めることが延伸工程以降での毛羽・タルミの発生
防止に不可欠なことを見出した。後述した測定法
で得られる糸条に付与する交絡係数を5〜80程度
にするのが好ましい。交絡係数を前記範囲内にす
ると、製織時の糸切れが皆無になり、織物のシボ
立ちが良好で織物風合いもさらに向上する。交絡
係数が5未満では十分な集束効果が得られない傾
向になり、また80を超えると織物表面にイラツキ
のある光沢が生じて織物品位が低下する傾向が出
てくる。 本発明で用いるポリエステルマルチフイラメン
ト未延伸糸とは、たとえばテレフタル酸を主要な
二塩基酸とし、グリコールとしてはエチレングリ
コールまたはシクロヘキサンジメタノールを主要
なグリコールとして用いられたもの、またはエチ
レンオキシベンゾエートを用いたものであり種々
のエステル形成性化合物を共重合して得られるポ
リエステル系ポリマーを溶融紡糸して得られる。 〔発明の効果〕 本発明は上記の構成を採用することにより、マ
ルチフイラメント糸を構成する単糸の総数が40本
以上で、単糸繊度が1.5d以下のフアインデニール
糸を製織時の糸切れも織物品位の低下もなく安定
して製造することができる。 なお、交絡加工でのリラツクス率の定義および
交絡加工後の交絡係数の測定法は次のとおりであ
る。 <リラツクス率> リラツクス率(%) =
ドローローラ速度−リラツクスローラ速度/ドローロー
ラ速度 ×100 <交絡係数> 長さが少なくとも100cmある糸を、cm単位で目
盛られている垂直物差しの前に吊す。糸の下端に
糸の全繊度0.2倍に等しく、100gを超えない荷重
をクリツプ固定する。単糸繊度の2倍で10gを超
えない重量を持ち、その先端は厚さ0.4mmの鋼製
針で120度に曲げられているフツクを糸の中心に
出来るだけ近い所に挿入する。このとき、フイラ
メント数の少なくとも1/4は針の一方にくるよう
にする。フツクを手で2cm/secの速さで十分注
意しながら下げる。針はフイラメントが強くから
み合つている点に達するまで落下する。 測定を50回繰り返して落下距離の平均値か
ら、下式により交絡係数を求める。 交絡係数=100/ 以下、実施例によりさらに具体的に説明する。 実施例 1 固有粘度0.63(25℃オルトクロロフエノール中
で測定)のポリエステルチツプを溶融紡糸で吐出
孔72孔のT孔口金を用いて紡糸速度1500m/分
で紡糸し、210デニール、ガラス転移温度70℃の
未延伸糸を得た。 得られた未延伸糸を第1図に示した製造工程で
延伸速度600m/分、125℃の延伸ピンに1回捲回
し、150℃の熱板で熱固定して、表1の条件で延
伸、交絡加工した。得られたマルチフイラメント
糸を高速織機で製織し、製織性と織物品位を評価
して表1の結果を得た。 なお、本発明で規定するTおよびRはそれぞ
れ、75<T<100、2.2R<3.3である。 表1において、実験No.1、4、5、8、14およ
び15は本発明の効果を明確にするための比較例で
ある。 実験No.1〜4は加熱回転ローラの温度の効果を
確認したもので、No.2、3が良好であつたのに対
して、No.1は温度が(Tg+5)℃よりも低いた
め延伸斑の発生傾向があり、他方、No.4は温度が
(Tg+30)℃よりも高いため延伸斑の発生がやや
認められ、織物品位がやや低下し、結局No.1、4
は実用可能な範囲外であつた。 実験No.5〜8は延伸倍率の効果を確認したもの
で、No.5は延伸倍率が1+(1800/V)よりも低
いため、延伸斑が発生し、織物品位も欠点が生じ
た。No.6、7は延伸斑、毛羽の発生が少なく、織
物品位も特に問題なく、実用可能な範囲であつ
た。 延伸倍率が1+(3400/V)より高いNo.8は整
経テスト毛羽および製織時糸切れが増加する傾向
にあり、実用に適さない。 実験No.9〜15は交絡加工の効果を確認したもの
でNo.10、11および12が製織時の糸切れなく、織物
の風合いが非常に良好であつたのに対して、No.9
は交絡係数が大きいため、織物表面に乱反射傾向
がわずかに認められたが、実用上問題ないレベル
であり、No.13は交絡係数がやや低目のため製織時
の糸切れがわずかに発生したが実用上問題ないレ
ベルであり、No.14は交絡係数が低すぎるため、集
束性が不十分で製織時の糸切れが増加し、実用上
問題であり、No.15は交絡加工を施していないた
め、製織時の糸切れは更に増加し、実用に適さな
かつた。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施態様を示す製造工程の
概略図である。第2図は本発明に使用する流体処
理ノズルの一例を示す断面図である。 1:未延伸糸ドラム、3:未延伸糸、5:送給
ローラ、6:加熱回転ローラ、7:加熱延伸ピ
ン、8:ドローローラ、10:リラツクスロー
ラ、11:流体処理ノズル、14:糸道、15:
圧空導入孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フイラメントの総数が40本以上からなるポリ
    エステルマルチフイラメント未延伸糸を延伸し
    て、フイラメントの繊度が1.5d以下の延伸糸とす
    るに際し、該未延伸糸を下記(1)式の範囲に加熱し
    た加熱回転ローラに捲回して予熱した後、加熱延
    伸ピンを用いて、下記(2)式を満足する延伸倍率で
    延伸した後、流体処理ノズルで交絡加工すること
    を特徴とするポリエステルマルチフイラメント糸
    の製造方法。 Tg+5<T<Tg+30 ……(1) 1+1800/V<R<1+3400/V ……(2) 〔Tg:ガラス転移温度(℃) T:加熱回転ローラの表面温度(℃) V:未延伸糸の紡糸速度(m/分) R:延伸倍率〕
JP14419884A 1984-07-13 1984-07-13 ポリエステルマルチフイラメント糸の製造方法 Granted JPS6128040A (ja)

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JP2596236B2 (ja) * 1991-03-05 1997-04-02 東レ株式会社 ポリエステルマルチフィラメント糸の製造方法

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JPS6128040A (ja) 1986-02-07

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