JPS61225341A - 混繊糸の製造方法 - Google Patents
混繊糸の製造方法Info
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- JPS61225341A JPS61225341A JP6082185A JP6082185A JPS61225341A JP S61225341 A JPS61225341 A JP S61225341A JP 6082185 A JP6082185 A JP 6082185A JP 6082185 A JP6082185 A JP 6082185A JP S61225341 A JPS61225341 A JP S61225341A
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- denier
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- winding
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
本発明は熱可塑性マルチフィラメントからなる異種デニ
ールの混繊糸の製造方法に関するものである。
ールの混繊糸の製造方法に関するものである。
更に詳しくはマルチフィラメントを構成する個々のフィ
ラメントのデニールが2種以、上からなる糸条を同時に
紡糸し、延伸してリング巻上げする異種デニールの混繊
糸の製造方法に関するものである。
ラメントのデニールが2種以、上からなる糸条を同時に
紡糸し、延伸してリング巻上げする異種デニールの混繊
糸の製造方法に関するものである。
従来、デニール混繊糸を製造する方法としては、例えば
特公昭41−12051号公報に示されるような同一口
金面に異った吐出孔を配置した紡糸口金を用いて、溶融
紡糸段階から混繊糸を作る方法、あるいは特公昭59−
24515号公報あるいは特公昭46−10492号公
報に示されるような別々に紡糸した異種デニールのフィ
ラメントを各々の工程で合糸する方法などが知られてい
るが、いずれの場合でも延伸後に太デニール糸がループ
状りルミを生じ易く、他方、細デニール糸が毛羽や延伸
斑を生じ易いという問題点を有している。
特公昭41−12051号公報に示されるような同一口
金面に異った吐出孔を配置した紡糸口金を用いて、溶融
紡糸段階から混繊糸を作る方法、あるいは特公昭59−
24515号公報あるいは特公昭46−10492号公
報に示されるような別々に紡糸した異種デニールのフィ
ラメントを各々の工程で合糸する方法などが知られてい
るが、いずれの場合でも延伸後に太デニール糸がループ
状りルミを生じ易く、他方、細デニール糸が毛羽や延伸
斑を生じ易いという問題点を有している。
特に本発明の目的とするような(1,8へ3.Odの細
デニール単糸を含み、太デニール糸条群のデニールD、
と細デニール糸条群のデニールD、の比(D1/1)、
)が2.0以上と大きく、且つ、混繊糸デニールが20
0デニ一ル以上であるようなデニール混繊糸は紡糸−延
伸i程で生じる太細単糸間の配向差に起因する収縮差が
原因で太デニール糸条群のクルミが生じ易く、クルミ改
善のため高張力巻き上げを指向すれば、細デニール糸条
群が巻き上げ工程で単糸切れを生じ毛羽糸になり易い。
デニール単糸を含み、太デニール糸条群のデニールD、
と細デニール糸条群のデニールD、の比(D1/1)、
)が2.0以上と大きく、且つ、混繊糸デニールが20
0デニ一ル以上であるようなデニール混繊糸は紡糸−延
伸i程で生じる太細単糸間の配向差に起因する収縮差が
原因で太デニール糸条群のクルミが生じ易く、クルミ改
善のため高張力巻き上げを指向すれば、細デニール糸条
群が巻き上げ工程で単糸切れを生じ毛羽糸になり易い。
更にh延伸開始点における単糸の重なりKよる糸温度の
バラツキで延伸斑を生じ易い。
バラツキで延伸斑を生じ易い。
このためできるだけ延伸工程以降の高次加工工程で混繊
する方法が採られてきたが、混繊のための工程が増える
ため、設備面及び労務面で製造原価が増大し、品質面で
も混繊糸を構成する各糸条群で片寄りを生じ島<、均一
な混繊糸が得られないという決定的な問題点を有してい
る。
する方法が採られてきたが、混繊のための工程が増える
ため、設備面及び労務面で製造原価が増大し、品質面で
も混繊糸を構成する各糸条群で片寄りを生じ島<、均一
な混繊糸が得られないという決定的な問題点を有してい
る。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を改讐し同
一口金を用い、同時紡糸した混繊、未延伸糸を延伸撚糸
機を用いて延伸し、実質的にクルミ、毛羽あるいは延伸
斑のない混繊糸を安定して巻上げることのできるパーン
巻きの混繊糸の製造方法を提供するものである。
一口金を用い、同時紡糸した混繊、未延伸糸を延伸撚糸
機を用いて延伸し、実質的にクルミ、毛羽あるいは延伸
斑のない混繊糸を安定して巻上げることのできるパーン
巻きの混繊糸の製造方法を提供するものである。
本発明は上記目的を達成するため次の如き構成を有する
。すなわち、熱可塑性マルチフィラメントを構成する個
々のフィラメントのデニールが2種以上からなり、且つ
下記(1)〜(3)式を満足する混繊糸を製造するに際
し、1000〜1600m/分の巻取速度で同時紡糸し
た混繊I未延伸糸を80〜98℃に加熱した回転ローラ
で0.08〜0.4秒間加熱した後、延押し、しかる後
に糸条に0.12〜0.36 g / dの張力をかけ
ながらリング巻上げすることを特徴とする混繊糸の製造
方法である。
。すなわち、熱可塑性マルチフィラメントを構成する個
々のフィラメントのデニールが2種以上からなり、且つ
下記(1)〜(3)式を満足する混繊糸を製造するに際
し、1000〜1600m/分の巻取速度で同時紡糸し
た混繊I未延伸糸を80〜98℃に加熱した回転ローラ
で0.08〜0.4秒間加熱した後、延押し、しかる後
に糸条に0.12〜0.36 g / dの張力をかけ
ながらリング巻上げすることを特徴とする混繊糸の製造
方法である。
0.8<D、<3.0・・・・・・(1)Dn / D
+≧2.0・・・・・・(2)DT>200・・・・・
・(3) 以下、本発明の詳細な説明する。
+≧2.0・・・・・・(2)DT>200・・・・・
・(3) 以下、本発明の詳細な説明する。
まず、本発明を図を用いて説明する。第1図は本発明の
紡糸工程の一実施態様を示す概略図、第2図は本発明の
延伸工程の一実施態様を示す概略図である。
紡糸工程の一実施態様を示す概略図、第2図は本発明の
延伸工程の一実施態様を示す概略図である。
第1図において、紡糸口金1より単糸デニールの異なる
各糸条群2.2′を同時紡糸して、冷却装置3で冷却固
化後、給油装置4で油剤を付与・・毛、ゴデツトローラ
5.6を介し、摩擦駆動−一27により1000〜16
00m/分の速度で伺−の巻取ドラム8に巻取り、未延
伸糸段階で混繊した混繊未延伸糸9とする。
各糸条群2.2′を同時紡糸して、冷却装置3で冷却固
化後、給油装置4で油剤を付与・・毛、ゴデツトローラ
5.6を介し、摩擦駆動−一27により1000〜16
00m/分の速度で伺−の巻取ドラム8に巻取り、未延
伸糸段階で混繊した混繊未延伸糸9とする。
第2図において8は混繊未延伸糸9の巻取ドラムで、混
繊未延伸糸9は巻取ドラム8から糸道ガイド10,11
を経て弾性ローラ12と送給ローラ13で定速解舒され
て、加熱回転ロー214へ送給される。加熱回転ロー2
14へ送給された混繊未延伸糸は80〜98℃に加熱さ
れた加熱回転ローラ上で、O,Oa〜0.4秒間接触走
行させた後、延伸ロー216に供給され、加熱回転ロー
ラ14と延伸ローラ16との周速度差により延伸される
。熱処理熱板15は、加熱回転ローラ14と延伸ローラ
16の間にあって、混繊糸の熱収alF#性をコントロ
ールする目的で、必要により用いられる。
繊未延伸糸9は巻取ドラム8から糸道ガイド10,11
を経て弾性ローラ12と送給ローラ13で定速解舒され
て、加熱回転ロー214へ送給される。加熱回転ロー2
14へ送給された混繊未延伸糸は80〜98℃に加熱さ
れた加熱回転ローラ上で、O,Oa〜0.4秒間接触走
行させた後、延伸ロー216に供給され、加熱回転ロー
ラ14と延伸ローラ16との周速度差により延伸される
。熱処理熱板15は、加熱回転ローラ14と延伸ローラ
16の間にあって、混繊糸の熱収alF#性をコントロ
ールする目的で、必要により用いられる。
延伸ローラ16を通過し、延伸された糸条は0.12〜
0.36 g / dの張力で糸道ガイド17を通り、
バルーニングしながらリング18の溝を摺動するトラベ
ラ−19を通り、加熱されながらパー720に巻上げら
れる。
0.36 g / dの張力で糸道ガイド17を通り、
バルーニングしながらリング18の溝を摺動するトラベ
ラ−19を通り、加熱されながらパー720に巻上げら
れる。
本発明においては紡糸工程の巻取速度を1000〜t6
00m/分とする。紡糸速度が1000m/分未満にな
ると品質面で糸斑や延伸斑が増加し、他方1600m/
eを越えると、太デニール糸と細デニール糸の配向差や
紡糸時の歪差が増大して、延伸後に太デニール糸がタル
ミを生じるようになるため、巻取速度は上記範囲でなけ
ればならない。
00m/分とする。紡糸速度が1000m/分未満にな
ると品質面で糸斑や延伸斑が増加し、他方1600m/
eを越えると、太デニール糸と細デニール糸の配向差や
紡糸時の歪差が増大して、延伸後に太デニール糸がタル
ミを生じるようになるため、巻取速度は上記範囲でなけ
ればならない。
本発明のマルチフィラメントを構成する個々のフィラメ
ントは2種以上のデニール群からなり、単糸デニールが
最も細い糸条群の平均単糸デニールDI カ0.8〜3
.0デニールの範囲であり、Dlと最も太い糸条群の平
均単糸デニールDnの比(Dn/D+)が2.0以上で
あり、マルチフィラメントのデニールが200デニ一ル
以上であるような混繊糸を意味する。
ントは2種以上のデニール群からなり、単糸デニールが
最も細い糸条群の平均単糸デニールDI カ0.8〜3
.0デニールの範囲であり、Dlと最も太い糸条群の平
均単糸デニールDnの比(Dn/D+)が2.0以上で
あり、マルチフィラメントのデニールが200デニ一ル
以上であるような混繊糸を意味する。
本発明の延伸工程においては、80〜98℃に加熱した
加熱回転ローラを用いて、混繊未延伸糸を構成する単糸
デニールの異なる全単糸を均一に加熱する必要がある。
加熱回転ローラを用いて、混繊未延伸糸を構成する単糸
デニールの異なる全単糸を均一に加熱する必要がある。
加熱回転ロー214の温度が80℃未満では加熱温度が
不十分で延伸斑が生じやすく、他方、98℃を越えると
加熱回転ローラ14の上で未延伸糸の軟化現象が生じて
、延伸斑や単糸の糸切れが発生するため加熱回転ローラ
の温度は80〜98℃の範囲でなければならない。
不十分で延伸斑が生じやすく、他方、98℃を越えると
加熱回転ローラ14の上で未延伸糸の軟化現象が生じて
、延伸斑や単糸の糸切れが発生するため加熱回転ローラ
の温度は80〜98℃の範囲でなければならない。
また、加熱回転ローラ14と未延伸糸の接触走行時間が
0.08秒未満では全単糸を均一に加熱することができ
ず延伸斑を生じやすくなり、他方、0.4秒を越えると
加熱回転ローラ14への未延伸糸捲回数が必要以上に多
くなり光用操作性が低下し、更には延伸速度も必要以上
に減速することとなり、経済性が悪化するため、加熱回
転ローラ14と未延伸糸の接触走行時間は0.08〜0
.4秒の範囲でなければならない。
0.08秒未満では全単糸を均一に加熱することができ
ず延伸斑を生じやすくなり、他方、0.4秒を越えると
加熱回転ローラ14への未延伸糸捲回数が必要以上に多
くなり光用操作性が低下し、更には延伸速度も必要以上
に減速することとなり、経済性が悪化するため、加熱回
転ローラ14と未延伸糸の接触走行時間は0.08〜0
.4秒の範囲でなければならない。
さらに、本発明においては延伸した混繊糸を0.12〜
0.36 g / dの張力をかけながら、リング、ト
ラペラをmmいてパーンに巻上げる必要がある。本発明
の目的とするような混繊糸は太デニール単糸と細デニー
ル単糸間で延伸直後の瞬間収縮率の差が大きいため、従
来技術では太デニール単糸のクルミを生じやすく、従っ
てパーンからの糸の解舒性や高次加工工程での糸道通過
性の低下原因となり、クルミ改善のため、高張力でパー
7巻上げすると細デニール単糸がトラベラ−通過時の擦
過現象で単糸切れを生じ、毛羽糸となる問題があり、安
定して生産できない状態にあった。太デニール単糸のク
ルミを発生させないためにはパーンの巻上げ張力が0.
12g/d以上必要である。また、パーンの巻上げ張力
が0.5’ 6 g / dを越えると、細単糸の毛羽
立ちが生じるため、パーンの巻上げ張力は0.12〜0
.36 g / dの範囲でなければならない。
0.36 g / dの張力をかけながら、リング、ト
ラペラをmmいてパーンに巻上げる必要がある。本発明
の目的とするような混繊糸は太デニール単糸と細デニー
ル単糸間で延伸直後の瞬間収縮率の差が大きいため、従
来技術では太デニール単糸のクルミを生じやすく、従っ
てパーンからの糸の解舒性や高次加工工程での糸道通過
性の低下原因となり、クルミ改善のため、高張力でパー
7巻上げすると細デニール単糸がトラベラ−通過時の擦
過現象で単糸切れを生じ、毛羽糸となる問題があり、安
定して生産できない状態にあった。太デニール単糸のク
ルミを発生させないためにはパーンの巻上げ張力が0.
12g/d以上必要である。また、パーンの巻上げ張力
が0.5’ 6 g / dを越えると、細単糸の毛羽
立ちが生じるため、パーンの巻上げ張力は0.12〜0
.36 g / dの範囲でなければならない。
本発明で用いる熱可塑性マルチフィラメントとは、ポリ
エステル系、ポリアミド系、ポリオレフィン系等の熱可
塑性ポリマーからなるマルチフィラメントを意味し、特
にポリエステル系ポリマーとして例えばテレフタル酸を
主要な二塩基酸とし、グリコールとしてはエチレングリ
コールまたはシクロヘキサンジメタツールを主要なグリ
コールとして用いられたもの、またはエチレンオキシベ
ンゾエートを用いたものであり種々のエステル形成性化
合物を共重合して得られるポリマーを溶融紡糸して得ら
れるマルチフィラメントである。
エステル系、ポリアミド系、ポリオレフィン系等の熱可
塑性ポリマーからなるマルチフィラメントを意味し、特
にポリエステル系ポリマーとして例えばテレフタル酸を
主要な二塩基酸とし、グリコールとしてはエチレングリ
コールまたはシクロヘキサンジメタツールを主要なグリ
コールとして用いられたもの、またはエチレンオキシベ
ンゾエートを用いたものであり種々のエステル形成性化
合物を共重合して得られるポリマーを溶融紡糸して得ら
れるマルチフィラメントである。
また、本発明における混繊糸の断面形状は丸、異形(5
角、5角、8角等)、中空糸等のいずれでもよく、更に
混繊糸の品質や風合の改善、または混繊糸を構成する太
デニール糸と細デニールの糸の糸条群間の配向や歪みの
差を縮少する目的などで、前記糸条群の1つまたは2つ
を異形化または中空化してもよい。
角、5角、8角等)、中空糸等のいずれでもよく、更に
混繊糸の品質や風合の改善、または混繊糸を構成する太
デニール糸と細デニールの糸の糸条群間の配向や歪みの
差を縮少する目的などで、前記糸条群の1つまたは2つ
を異形化または中空化してもよい。
さらに、本発明においては、加熱回転ロー214で十分
に加熱された未延伸系は、加熱回転ローラ14と延伸ロ
ーラ16との周速度差を利用して延伸されるが、紡糸速
度が比較的低速の未延伸糸を延伸する際には、延伸斑を
生じやすい傾向にあり、また延伸糸の用途によっては延
伸糸の特性−に制約を受ける場合があり、これらの問題
点を改善する目的で、加熱回転ローラ14と延伸ローラ
16の間に、通常の固定した加熱延伸ピンを設け、加熱
回転ローラから送給された未延伸糸を前記加熱延伸ピン
に捲回し、加熱延伸ピン上で張力勾配をかけながら延伸
することができる。なお、この場合加熱延伸ピンの温度
が低いと、延伸床の改善効果が不十分であり、他方、前
記温度が高いと加熱延伸ピン上で未延伸糸の結晶化が進
行して、延伸性が低下し、単糸切れや全糸切ノれが生じ
やすくなるため、延伸ピンの温度は100〜135℃の
範囲とするのが好ましい。
に加熱された未延伸系は、加熱回転ローラ14と延伸ロ
ーラ16との周速度差を利用して延伸されるが、紡糸速
度が比較的低速の未延伸糸を延伸する際には、延伸斑を
生じやすい傾向にあり、また延伸糸の用途によっては延
伸糸の特性−に制約を受ける場合があり、これらの問題
点を改善する目的で、加熱回転ローラ14と延伸ローラ
16の間に、通常の固定した加熱延伸ピンを設け、加熱
回転ローラから送給された未延伸糸を前記加熱延伸ピン
に捲回し、加熱延伸ピン上で張力勾配をかけながら延伸
することができる。なお、この場合加熱延伸ピンの温度
が低いと、延伸床の改善効果が不十分であり、他方、前
記温度が高いと加熱延伸ピン上で未延伸糸の結晶化が進
行して、延伸性が低下し、単糸切れや全糸切ノれが生じ
やすくなるため、延伸ピンの温度は100〜135℃の
範囲とするのが好ましい。
本発明においては、パーン巻上げ張力を0.12〜0.
36 g / dとする必要があるが、この巻上げ張力
をコントロールするにはトラベラ−の形状を工夫するの
が好ましい。すなわち、細デニール単糸の単糸切れによ
る毛羽立ちを防止するためには、混繊糸とトラベラ−の
接触面積ができるだけ小さい万がよく、更には巻上げ張
力の増加をトラベラ−個体の重量のみでコントロールす
るよりも、トラベラ−回転時の空気抵抗を加算できるよ
うな形状のトラベラ−を用いて張力コントロールする万
が、毛羽防止効果は著しく向上する。そのために、好ま
しいトラベラ−としては例えば金片重要工業■製、製品
ARK−SまたはRK −P、のような、糸条通過部を
金属製とした合成樹脂製トラベラ−を用いるのが好まし
い。
36 g / dとする必要があるが、この巻上げ張力
をコントロールするにはトラベラ−の形状を工夫するの
が好ましい。すなわち、細デニール単糸の単糸切れによ
る毛羽立ちを防止するためには、混繊糸とトラベラ−の
接触面積ができるだけ小さい万がよく、更には巻上げ張
力の増加をトラベラ−個体の重量のみでコントロールす
るよりも、トラベラ−回転時の空気抵抗を加算できるよ
うな形状のトラベラ−を用いて張力コントロールする万
が、毛羽防止効果は著しく向上する。そのために、好ま
しいトラベラ−としては例えば金片重要工業■製、製品
ARK−SまたはRK −P、のような、糸条通過部を
金属製とした合成樹脂製トラベラ−を用いるのが好まし
い。
また、パーン巻上げ時に糸条にかける撚数はタルミ及び
毛羽の抑制効果の面から10〜60T / mが好まし
い。
毛羽の抑制効果の面から10〜60T / mが好まし
い。
本発明は上記の方法を採用することにより、熱可塑性マ
ルチフィラメントを構成する個々のフィラメントのデニ
ールが2種以上からなる混繊糸を実質的に延伸床やクル
ミや毛羽がなく、極めて安価に安定して得ることができ
る。
ルチフィラメントを構成する個々のフィラメントのデニ
ールが2種以上からなる混繊糸を実質的に延伸床やクル
ミや毛羽がなく、極めて安価に安定して得ることができ
る。
以下、実m例によりさらに具体的に説明する。
実施例1
固有粘KO,65(25℃オルトクロロフェノール中で
測定)のポリエチレンテレフタレートチップを第1図に
示す紡糸工程で、同一口金面に吐出孔径と孔長の異なる
5種類の円形吐出孔(74+28+18=120孔)を
有する口金を用いて溶融紡糸し、巻取速度1200m/
分で紡糸し、840デニール120フイラメント(26
0デニール74フイラメント+200デニール28フイ
ラメント+380デニール18フイラメント)の混繊未
延伸糸を得た。
測定)のポリエチレンテレフタレートチップを第1図に
示す紡糸工程で、同一口金面に吐出孔径と孔長の異なる
5種類の円形吐出孔(74+28+18=120孔)を
有する口金を用いて溶融紡糸し、巻取速度1200m/
分で紡糸し、840デニール120フイラメント(26
0デニール74フイラメント+200デニール28フイ
ラメント+380デニール18フイラメント)の混繊未
延伸糸を得た。
該未延伸糸を第2図に示した延伸工程で、表1のように
、加熱回転ローラ、該ローラの接触時間およびパーン巻
上げ張力を種々変更して延伸倍率3.37倍に延伸し、
250デニール120フイラメントのパーン巻き混繊糸
を得た。
、加熱回転ローラ、該ローラの接触時間およびパーン巻
上げ張力を種々変更して延伸倍率3.37倍に延伸し、
250デニール120フイラメントのパーン巻き混繊糸
を得た。
なお、延伸に際しては150℃の熱板を用いパーンに巻
上げる際のトラベラ−は、前記した金片重要工業■製R
K−1208を用いた。前記混繊糸のパーン表面の毛羽
及びクルミを投光器で投影しながら肉眼判定した。また
、該混繊糸を織物の経糸整経機で整経テストを行ない、
毛羽カウントを実施するとともに、該混繊糸を平織物の
緯糸に打ち込んで染色し、濃染された残留未延伸糸部の
個数から延伸床の判定を実施した。
上げる際のトラベラ−は、前記した金片重要工業■製R
K−1208を用いた。前記混繊糸のパーン表面の毛羽
及びクルミを投光器で投影しながら肉眼判定した。また
、該混繊糸を織物の経糸整経機で整経テストを行ない、
毛羽カウントを実施するとともに、該混繊糸を平織物の
緯糸に打ち込んで染色し、濃染された残留未延伸糸部の
個数から延伸床の判定を実施した。
更に該混繊糸を仮撚加工して加工性を確認するとともに
、得られた仮撚加工糸を編物にして風合の評価を実施し
た。その結果を表1に示す。
、得られた仮撚加工糸を編物にして風合の評価を実施し
た。その結果を表1に示す。
実験扁1.5.6.10.11および14は本発明の効
果を明確にするための比較例である。
果を明確にするための比較例である。
表1から明らかなように、仮撚加工糸の編物風合は全体
として張り腰とン7トな感触を有する極めて艮好なもの
が得られた。
として張り腰とン7トな感触を有する極めて艮好なもの
が得られた。
実験ム1〜5は加熱回転ローラ温間の効某を確認したも
ので、I65およびA 4 liタルミ・毛羽・延伸斑
の発生なく、仮撚加工性も良好であったが、扁1は加熱
回転ローラ温間が低すぎるため、クルミ・毛羽・延伸斑
の発生が多く実用不能であり、屋2はタルミ・毛羽・延
伸斑の発生が多少あったが実用上問題ないレベルであり
、他方、A5は加熱回転ローラ温度が高すぎるため。
ので、I65およびA 4 liタルミ・毛羽・延伸斑
の発生なく、仮撚加工性も良好であったが、扁1は加熱
回転ローラ温間が低すぎるため、クルミ・毛羽・延伸斑
の発生が多く実用不能であり、屋2はタルミ・毛羽・延
伸斑の発生が多少あったが実用上問題ないレベルであり
、他方、A5は加熱回転ローラ温度が高すぎるため。
該ローラ上で糸条の軟化現象が生じて糸ゆれが増加する
ことから、毛羽・延伸斑の発生があり、従って仮撚加工
時の糸切れ発生もあり実用不能であった。
ことから、毛羽・延伸斑の発生があり、従って仮撚加工
時の糸切れ発生もあり実用不能であった。
実験遥6〜10は加熱回転ローラと糸条との接触走行時
間の効果を確認したもので、A6は接触走行時間が短か
すぎるため糸条の均一な予熱が困難となり、クルミ・毛
羽・延伸斑が多発し、仮撚加工時の糸切れも多発したの
に対して、屋7、I68およびA9は、タルミ・毛羽・
延伸斑の発生が多少あったが、実用上問題ないレベルで
あり、他方、AIDは接触走行時間が長すぎるため、延
伸性が低下し毛羽が増加して、仮撚加工時の糸切れも増
加することがら、I66および扁10は実用不能であっ
た。
間の効果を確認したもので、A6は接触走行時間が短か
すぎるため糸条の均一な予熱が困難となり、クルミ・毛
羽・延伸斑が多発し、仮撚加工時の糸切れも多発したの
に対して、屋7、I68およびA9は、タルミ・毛羽・
延伸斑の発生が多少あったが、実用上問題ないレベルで
あり、他方、AIDは接触走行時間が長すぎるため、延
伸性が低下し毛羽が増加して、仮撚加工時の糸切れも増
加することがら、I66および扁10は実用不能であっ
た。
実験I&11〜14はパー7巻上げ張力ぐ5したもので
あり、AIは張力が低すぎるためクルミ発生が多く(整
経テスト毛羽もタルミをカウントしたものである。)、
従って、仮撚加工時の糸切れも多く、実用不能であった
のに対して、扁12およびぷ13はタルミ・毛羽および
仮撚加工時の糸切れ発生ともに、実用上問題ないレベル
であり、他方、扁14は張力が高すぎるため、単糸切れ
Kよる毛羽が多発し、従って、仮撚加工時の糸切れが多
発し実用不能であった。
あり、AIは張力が低すぎるためクルミ発生が多く(整
経テスト毛羽もタルミをカウントしたものである。)、
従って、仮撚加工時の糸切れも多く、実用不能であった
のに対して、扁12およびぷ13はタルミ・毛羽および
仮撚加工時の糸切れ発生ともに、実用上問題ないレベル
であり、他方、扁14は張力が高すぎるため、単糸切れ
Kよる毛羽が多発し、従って、仮撚加工時の糸切れが多
発し実用不能であった。
415および16はそれぞれ42およびA8に、125
℃の加熱延埋ピンを用いた場合の効果を確認したもので
あり、扁15および屋16とも加熱延伸ピンを用いるこ
とにより、扁2およびA8よりもタルミ・毛羽・延伸床
の発生が少なく、従って仮撚加工時の糸切れも少なく得
られた加工糸の編物風合も極めて良好なものが得られた
。
℃の加熱延埋ピンを用いた場合の効果を確認したもので
あり、扁15および屋16とも加熱延伸ピンを用いるこ
とにより、扁2およびA8よりもタルミ・毛羽・延伸床
の発生が少なく、従って仮撚加工時の糸切れも少なく得
られた加工糸の編物風合も極めて良好なものが得られた
。
実施例2
固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートチップ
を溶融紡糸で、同一口金面に吐出孔径と孔長の異なる3
種類の円形吐出孔(50+34十20=104孔)を有
する口金を用いて紡糸速度を変更して紡糸した各種のデ
ニール混繊未延伸糸を第2図に示した延伸工程で適正倍
率に延伸し、325デニール104フイラメント(10
0デニール50フイラメント+100デニール34フイ
ラメント+125デニール20フイラメント)の混繊糸
を得た。
を溶融紡糸で、同一口金面に吐出孔径と孔長の異なる3
種類の円形吐出孔(50+34十20=104孔)を有
する口金を用いて紡糸速度を変更して紡糸した各種のデ
ニール混繊未延伸糸を第2図に示した延伸工程で適正倍
率に延伸し、325デニール104フイラメント(10
0デニール50フイラメント+100デニール34フイ
ラメント+125デニール20フイラメント)の混繊糸
を得た。
該混繊糸を実施例1と同様の方法で評価し表2の結果を
得た。
得た。
表2から明らかなように、実験扁17およびA25は本
発明の効果を明確にするための比較例である。
発明の効果を明確にするための比較例である。
実験A17は巻取速度が遅いため、未延伸糸の配向が低
く、従って延伸性が不良で毛羽や延伸斑の発生が多く、
実用不能であり、&18は毛羽や延伸斑の発生が多少あ
ったが実用上問題ないレベルであり、419,420お
よび扁21は紡糸速度が適正領域にあるため、クルミ・
毛羽・延伸斑がほとんどなく、従って仮撚加工時の糸切
れもなく極めて良好で−あり、他方、422は巻取速度
が速いため、太デニール単糸と細デニール単糸との配向
の差が拡大し、従って、延伸後の瞬間収縮率の差が大き
くなり、クルミが発生しやすくなるが、実用上問題ない
レベルであったのに対して、扁23は紡糸速度が更に速
いため、クルミや毛羽が多発し、仮撚加工時の糸切れも
増加し実用不能であった。
く、従って延伸性が不良で毛羽や延伸斑の発生が多く、
実用不能であり、&18は毛羽や延伸斑の発生が多少あ
ったが実用上問題ないレベルであり、419,420お
よび扁21は紡糸速度が適正領域にあるため、クルミ・
毛羽・延伸斑がほとんどなく、従って仮撚加工時の糸切
れもなく極めて良好で−あり、他方、422は巻取速度
が速いため、太デニール単糸と細デニール単糸との配向
の差が拡大し、従って、延伸後の瞬間収縮率の差が大き
くなり、クルミが発生しやすくなるが、実用上問題ない
レベルであったのに対して、扁23は紡糸速度が更に速
いため、クルミや毛羽が多発し、仮撚加工時の糸切れも
増加し実用不能であった。
第1図は本発明の一実施態様を示す紡糸工程の概略図で
ある。第2図は本発明の一実施態様を示す延伸工程の概
略図である。 1:紡糸口金 2、τ:糸条群 3:冷却装置 4:給油装置 5:ゴデツトローラ 6:ゴデツトローラ7:摩
擦駆動ローラ 8:巻取ドラム9:混繊未延伸糸
10:糸“道ガイド11:糸道ガイド
12:弾性ローラ13:送給ローラ 14:加
熱回転ローラ15:熱処理熱板 16:延伸ロ
ーラ17:糸道ガイド 18:リ ン グ19
: トラベラ−20:パ − ン特許出題人 東し
株式会社 第1図 第2図
ある。第2図は本発明の一実施態様を示す延伸工程の概
略図である。 1:紡糸口金 2、τ:糸条群 3:冷却装置 4:給油装置 5:ゴデツトローラ 6:ゴデツトローラ7:摩
擦駆動ローラ 8:巻取ドラム9:混繊未延伸糸
10:糸“道ガイド11:糸道ガイド
12:弾性ローラ13:送給ローラ 14:加
熱回転ローラ15:熱処理熱板 16:延伸ロ
ーラ17:糸道ガイド 18:リ ン グ19
: トラベラ−20:パ − ン特許出題人 東し
株式会社 第1図 第2図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 熱可塑性マルチフィラメントを構成する個々のフィラメ
ントのデニールが2種以上からなり、且つ下記(1)〜
(3)式を満足する混繊糸を製造するに際し、1000
〜1600m/分の巻取速度で同時紡糸した混繊未延伸
糸を80〜98℃に加熱した回転ローラで0.08〜0
.4秒間加熱した後、延伸し、しかる後に糸条に0.1
2〜0.36g/dの張力をかけながらリング巻上げす
ることを特徴とする混繊糸の製造方法。 0.8<D_1<3.0・・・・・・・・・(1)D_
n/D_1≧2.0・・・・・・・・・(2)D_T>
200・・・・・・・・・(3) 〔D_1:単糸デニールが最も細い糸条群の平均単糸デ
ニール D_n:単糸デニールが最も太い〃 D_T:混繊糸のデニール〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6082185A JPS61225341A (ja) | 1985-03-27 | 1985-03-27 | 混繊糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6082185A JPS61225341A (ja) | 1985-03-27 | 1985-03-27 | 混繊糸の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61225341A true JPS61225341A (ja) | 1986-10-07 |
Family
ID=13153398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6082185A Pending JPS61225341A (ja) | 1985-03-27 | 1985-03-27 | 混繊糸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61225341A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58169538A (ja) * | 1982-03-30 | 1983-10-06 | 帝人株式会社 | 異収縮複合糸の延伸巻取方法 |
JPS5936011A (ja) * | 1982-08-17 | 1984-02-28 | Sekonitsuku:Kk | 直進型パ−ツフイ−ダ |
JPS5976916A (ja) * | 1982-10-21 | 1984-05-02 | Teijin Ltd | ポリエステル繊維の延伸方法 |
-
1985
- 1985-03-27 JP JP6082185A patent/JPS61225341A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58169538A (ja) * | 1982-03-30 | 1983-10-06 | 帝人株式会社 | 異収縮複合糸の延伸巻取方法 |
JPS5936011A (ja) * | 1982-08-17 | 1984-02-28 | Sekonitsuku:Kk | 直進型パ−ツフイ−ダ |
JPS5976916A (ja) * | 1982-10-21 | 1984-05-02 | Teijin Ltd | ポリエステル繊維の延伸方法 |
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