JPS6113803Y2 - - Google Patents

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JPS6113803Y2
JPS6113803Y2 JP1984173559U JP17355984U JPS6113803Y2 JP S6113803 Y2 JPS6113803 Y2 JP S6113803Y2 JP 1984173559 U JP1984173559 U JP 1984173559U JP 17355984 U JP17355984 U JP 17355984U JP S6113803 Y2 JPS6113803 Y2 JP S6113803Y2
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gears
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driven gear
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  • Gears, Cams (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、変速機などに用いられる多連の摺動
変速ギヤの負荷伝達中の噛い合い外れを防止する
ための摺動変速ギヤ装置に関するものである。
第1図に示すように、従来この種多連の摺動変
速ギヤAは、変速ギヤ3および変速ギヤ4を一体
的に形成し、これをスプライン軸1に嵌合させて
E−F方向に摺動させる。他のスプライン軸2に
は被動ギヤ5および被動ギヤ6がカラー7を挾ん
で固定され、多連の摺動変速ギヤA全体のE−F
方向のシフトにより、変速ギヤ3は被動ギヤ5
に、また変速ギヤ4は被動ギヤ6にそれぞれ選択
的に噛み合う。さらに、同図中において、Wは変
速ギヤ3と4の外側端面の巾、Cはスプライン軸
1と変速ギヤ3,4の両スプライン軸の嵌合の際
の直径方向ギヤツプ、eは摺動変速ギヤAをF方
向にシフトして変速ギヤ4と被動ギヤ6が噛み合
つているときの、変速ギヤ4とスプライン軸1の
両スプライン歯面の接圧点、gは変速ギヤ4の歯
巾中心の嵌合接圧点側の仮想点、θは摺動変速ギ
ヤA全が負荷伝達中に一点鎖線で示すように傾い
た時の、スプライン軸1に対する傾斜角をそれぞ
れ示す。
この摺動変速ギヤAの変速ギヤ3および4のス
プライン歯面は、第2図に示すように、巾B3お
よびB4を有するが、例えば摺動変速ギヤAをF
方向にシフトして、変速ギヤ4と被動ギヤ6とを
噛み合わせると、そのスプライン歯面の面圧分布
状態は、第3図のPs−Qs−Rs−Ss線で示すよう
に傾斜する。これは、スプライン接圧面は微視的
には凹凸であつた一種の弾性表面を形成するとと
もに、その凹凸頻度の最大値分布の結果として、
上記のPs−Qs−Rs−Ss線のごとき面圧分布状態
を呈する。このため、Pd−Sd線のような変位を
生じ、従つて多連の摺動変速ギヤAはスプライン
軸1に対して、全体が、 tanθ=(Pd−Sd)/W なる傾斜角θだけ傾斜する。そして、θの最大値
θmaxは、 tanθmax=C/W となるので、ギヤツプCが大きいときは傾斜角θ
は大きくなり易い。
この際、変速ギヤ4について、そのスプライン
歯巾の中心から変速ギヤ4および3の外側端面ま
での距離B4/2および(W−B4/2)の差が非
常に大きいため(変速ギヤ3についても同様であ
る)、この種の一体形の多連摺動変速ギヤにおい
ては面圧分布を平均化することは極めて難しく、
従つて多連の摺動変速ギヤ全体は傾斜し易いもの
である。
第4図および第5図は、変速ギヤ4が被動ギヤ
6と噛み合つて、傾斜角θで傾いている状態をモ
デル化した説明図であり、スプライン軸1は円形
断面の軸1eに、変速ギヤ4は円形断面のリング
4eにそれぞれ置き換えることができ、両者はギ
ヤツプCeを有する。そして、この等価変速ギヤ
4eと等価スプライン軸1eが傾いている場合
は、両者の嵌合スプライン歯面の接圧点e、すな
わちその仮想点gは、回転すると同時に、傾斜角
θによつてあたかも等価スプライン軸1e上をね
じリードθ、言い換えればねじピツチDなる螺旋
上を移動するかのごとく、軸方向に移動すること
になる。このような傾斜角θによつて軸方向に移
動する力が摺動変速ギヤAに働くと、これが摺動
変速ギヤA自体の噛み合い外れを発生させる原因
となり、負荷伝達中に独りでに噛み合い外れが発
生し、負荷伝達を遮断したり、ギヤその他を損傷
させたりする。
このような多連の摺動変速ギヤの噛い合い外れ
を防止するために、従来は、スプライン軸−穴嵌
合の噛合端面にアンダーカツト段差を付設して、
強制的に噛い合い外れを阻止する方法が知られて
いるが、この場合は、変速操作自体が困難あるい
は不可能になりがちで、必ずしも好ましい方法で
はない。あるいは、摺動変速ギヤ両側にボスなど
を延設させて多連の摺動変速ギヤ全体の外側端面
巾Wを大きくし、これにより傾斜角θを小さくし
てギヤの噛い合い外れ力を小さくする方法もある
が、この場合は、摺動変速ギヤ巾が大きくなり、
変速機全体のコンパクト化ができず、重量アツプ
やコストアツプを招く。
本考案は上述したような従来の一体形な多連の
摺動変速ギヤの有する欠点を解消せんとするもの
で、負荷伝達中における摺動変速ギヤの軸方向の
移動による噛い合い外れを防止するものでありな
がら、両ギヤの加工や組立が簡潔で、小型、安価
となり、しかも結合が確実となる装置を得ること
を目的とするものである。
そこで、本考案は、複数個の単体ギヤを、互い
に対向する内側に設けた係合連結部を介してスプ
ライン軸の軸方向に一体的に摺動する多連の摺動
変速ギヤに構成するものにおいて、上記係合連結
部は単体ギヤに夫々ボス部を設けると共に該ボス
部の内周又は外周に一箇所を切開したC状リング
で断面形状が両組付け方向の傾斜部a,aと抜止
め方向の段部b,bを有する係合具を嵌め込んで
構成し、被動ギヤに噛合する単体ギヤと被動ギヤ
に噛合しない単体ギヤとの間を、前記係合連結部
を介して相対変位可能にしたことを特徴とするも
のである。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第6図、第7a図および第7b図は係合連結部
の実施例を示し、別個の単体ギヤ43および44
はそれぞれ向かい合う面に設けたボス部45およ
び46の外周に適宜巾の溝部を設けるとともに、
その溝部に第7a図、第7b図に示されるように
一箇所を切開したC状リングで構成され、断面形
状が第6図、第7b図に示されるように両組付け
方向の傾斜部a,aと抜け止め方向の段部b,b
を内側に有する弾性結合リング47からなる係合
具を嵌め込んで、両単体ギヤ43と44とを係合
連結部を介して多連の摺動変速ギヤに構成したも
のである。
また、第8図、第9a図および第9b図のもの
は係合連結部の他の実施例を示し、ボス部55,
56の内周に、傾斜部a,a及び段部b,bをC
状リングの外側に有する弾性結合リング57から
なる係合具を嵌め込んで、別個の単体ギヤ53,
54を係合連結部を介して多連の摺動変速ギヤに
構成したものである。
ここで、係合連結部は上記の如く構成してある
ので、リング47,57やギヤ43,44,5
3,54の加工が簡易に行えると共に組立の際に
はギヤ43,53−リング47,57−ギヤ4
4,54の順に並べておき、両ギヤ43,44又
は53,54側から押圧すると、両ボス部45,
46,55,56が傾斜部a,aに沿つて案内さ
れて中央の段部b,bに嵌入するため、簡単な操
作だけで容易に組付けができ、係合具が従来より
も小型、安価にできると共に係合具の幅寸法を管
理することでギヤ間隔が正確に保持できて、しか
も結合が確実となるものである。
本実施例においては、単体ギヤが2個の場合を
示したが、3個以上の複数個の単体ギヤを上述の
係合連結部を介して多連の摺動変速ギヤに構成し
てもよいことは勿論である。
上述した2つの実施例は、全て別個の単体の変
速ギヤを係合連結部を介して連結させることによ
り多連の摺動変速ギヤを構成するものであり、こ
れを第1図のようにスプライン軸1に嵌合させ、
これを一体的に摺動させて変速し、負荷を伝達す
る。このような本考案の分割形あるいは非連続形
における多連の摺動変速ギヤにおいては、第8図
に示す他の実施例を例とすれば、多連の摺動変速
ギヤを構成する別体の変速ギヤ53と54は係合
連結部を介して連結されてはいるが、両変速ギヤ
の間には係合連結部に生ずる必然的なギヤツプ
(あるいはガタツキ)があるため、両ギヤ53,
54は被動ギヤに噛合する一方の単体ギヤと被動
ギヤに噛合しない他方の単体ギヤとが相対変位し
て、分離独立する状態となつている。従つて、単
体の変速ギヤ53と54とを係合連結して多連の
摺動変速ギヤに構成することのできる係合連結部
を、さらに被動ギヤに噛合する一方の変速ギヤと
被動ギヤに噛合しない他方の変速ギヤとの間に相
対変位構成に利用することによつて、変速ギヤ5
4側を被動ギヤ6と噛み合わせて負荷伝達させる
と、単体ギヤ54を単独に被動ギヤ6に噛み合わ
せた場合と同等になつて、両変速ギヤ53,54
のスプライン歯面(巾B53およびB54)の面
圧分布は、第10図に示すように、被動ギヤ6に
噛合する変速ギヤ54の方はTs−Us線で表わさ
れるようになり、一方被動ギヤ5に噛合すること
なく遊転している変速ギヤ53の方には面圧は生
じない。しかも、このとき、変速ギヤ54は巾が
狭く、これと噛み合う被動ギヤ6に倣つて均等な
力を受けるため、歯面の巾B54に亘つて平均化
される。従つて、この平均化された面圧のため、
変位もその巾B54に亘つて平均化され、スプラ
イン軸1に対する傾き、すなわち傾斜角が略零に
なり、被動ギヤ6に噛合する変速ギヤ54の噛い
合い外れの原因となる軸方向の移動力が発生せ
ず、噛い合い外れを防止することができる。
また、本考案の摺動変速ギヤは、複数個の単体
ギヤが係合連結部を介して一体状で確実にシフト
されるから、多連の摺動変速ギヤとしての性能は
従来に比し劣ることはない。
これを要するに本考案は、複数個の単体ギヤ4
3,44・を、互いに対向する内側に設けた係合
連結部を介してスプライン軸の軸方向に一体的に
摺動する多連の摺動変速ギヤに構成するものにお
いて、上記係合連結部は単体ギヤ43,44・に
夫々ボス部45,46・を設けると共に該ボス部
45,46・の内周又は外周に一箇所を切開した
C状リングで断面形状が両組付け方向の傾斜部
a,aと抜止め方向の段部b,bを有する係合具
を嵌め込んで構成し、被動ギヤに噛合する単体ギ
ヤと被動ギヤに噛合しない単体ギヤとの間を、前
記係合連結部を介して相対変位可能にしたもので
あるから、スプライン軸の軸方向に一体的に摺動
する多連の摺動変速ギヤに構成する係合連結部
を、被動ギヤに噛合する一方の単体ギヤと被動ギ
ヤに噛合してない他方の単体ギヤとの間の相対変
位構成に利用することができるものでありなが
ら、被動ギヤに噛合して負荷を伝達中の単体ギヤ
と、被動ギヤに噛合してない単体ギヤとは、係合
連結部を介して相対変位するため、負荷伝達中の
単体ギヤのスプライン歯面の面圧分布をその歯面
の巾に亘つて平均化でき、かつその面圧による変
位をもその巾に亘つて平均化でき、これにより、
スプライン軸に対する多連の摺動変速ギヤの傾斜
角を略零にできるので、多連の摺動変速ギヤの噛
い合い外れの原因となる軸方向の力の発生をなく
して多連の摺動変速ギヤにおける噛い合い外れを
確実に防止することができる。
さらに、上記摺動変速ギヤは単体ギヤを連結し
た構造であるので、単一のギヤを製作するのと同
じ方法で、良好な材料とりができ、その加工もホ
ブによる重ね切りができて加工能率がよく、ま
た、弾性結合リング47,・の加工も比較的容易
で、それらの組立も傾斜部a,aの存在により簡
単な操作だけで行え、係合具が従来のものより小
型且つ安価にできると共に、係合具の幅寸法を管
理することでギヤ間隔が正確に保持できて、しか
も両単体ギヤ43,44・の結合は中央の段部
b,b及び弾性結合リング47,・の両側面が単
体ギヤで保持されることで、一層抜け止めを確実
に行う等実用的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は従来例を示すもので、第
1図は摺動変速ギヤの側断面図、第2図は第1図
の詳細断面図、第3図は第2図の摺動変速ギヤの
面圧および変位を示すグラフ、第4図は第1図を
モデル化した説明図、第5図は第4図の側面図、
第6図ないし第10図は本考案の実施例を示すも
ので、第6図は要部の側断面図、第7a図は第6
図に用いられる弾性結合リングの詳細図、第7b
図は第7a図の−線における側断面図、第8
図は要部の他の実施例の側断面図、第9a図は第
8図に用いられる弾性結合リングの詳細図、第9
b図は第9a図のXII−XII線における側断面図、第
10図は本考案による多連の摺動変速ギヤの面圧
および変位を示すグラフである。 1……スプライン軸、43,44,53,54
……単体ギヤ、45,46,55,56……ボス
部、47,57……弾性結合リング、Ts−Us…
…面圧分布。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数個の単体ギヤ43,44・を、互いに対向
    する内側に設けた係合連結部を介してスプライン
    軸の軸方向に一体的に摺動する多連の摺動変速ギ
    ヤに構成するものにおいて、上記係合連結部は単
    体ギヤ43,44・に夫々ボス部45,46・を
    設けると共に該ボス部45,46・の内周又は外
    周に一箇所を切開したC字リングで断面形状が両
    組付け方向の傾斜部a,aと抜止め方向の段部
    b,bを有する係合具を嵌め込んで構成し、被動
    ギヤに噛合する単体ギヤと被動ギヤに噛合しない
    単体ギヤとの間を、前記係合連結部を介して相対
    変位可能にしたことを特徴とする摺動変速ギヤ装
    置。
JP1984173559U 1984-11-15 1984-11-15 摺動変速ギヤ装置 Granted JPS6099358U (ja)

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JPS6099358U JPS6099358U (ja) 1985-07-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3648546A (en) * 1970-09-30 1972-03-14 Eaton Yale & Towne Transmission having low-inertia mainshaft

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