JPS6112233Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパン製造機に関するもので、こね羽根
の形状改良により高速回転で十分混〓ができるよ
うにし、減速機構を不用にするとともに、こね羽
根の下に生地のはいりこみをなくし、自動製パン
を容易にしたものである。

一般に、家庭用のパン製造機においては複数の
羽根片を突設したこね羽根を用い、生地の混〓に
ついては振動、騒音、生地の痛み等の制限によ
り、こね羽根の回転数は300〜500回転毎分であ
り、通常のモーターを使用する場合、減速機構が
必要であり、複雑で価格的にも高価であつた。ま
た、こね羽根の下とケース内面間に生地がはいり
こむことにより、醗酵でこね羽根をもちあげた
り、こねのトルクアツプしたりして、モーターの
運定にも大きな問題があつた。

本考案は、新形状のこね羽根にすることによ
り、上記の欠点を解消し、減速機構なしで、高速
回転でも問題なく、しかも短時間で混〓可能にし
たもので、以下その一実施例について詳細に説明
すると、図において１はパン生地をこねて焼きあ
げるパン型で、内底に生地こね用のこね羽根２を
有している、このこね羽根２は、図に示すとう
り、略円板で、上面に外縁の厚みが小さくなるよ
うに傾斜ａと放射状の凹凸ｂと生地かき出し用の
穴ｃを具備している。前記パン型１の内面および
こね羽根２の表面は、たとえばふつ素樹脂コーテ
イングなどのこげ付防止の処理をしている。前記
パン型１は、僅かな間隙を介して加熱槽４に挿入
されている。この加熱槽４の外周はヒーター５を
介し断熱材６が全周にわたつて巻かれている。パ
ン型１の天面は天板７で覆われ蓋８で断熱されて
いる。こね羽根２は伝達機構１１によりモーター
９と連動している。ここでモーター９の通電時間
制御およびヒーター５の温度調整するため制御回
路１２がある。なお図中の３は把手、１０はケー
スである。

上記の構造にすることにより、高速回転で混〓
の初期にこね羽根２の凹凸ｂは粉を混ぜる働きを
し、その後生地がまとまると生地を適当に回転さ
せる働きをする。傾斜ａにより、生地を円板の端
面に回りこむようにし、円板の円周部側面によ
り、生地をパン型１に押えつける働きをする。し
たがつて凹凸ｂと傾斜ａおよび円板の端面によ
り、生地は回されながら、押される部分と、押ば
される部分ができるため、均一に混〓されるので
ある。また、穴ｃを設けたことにより、円板の端
面よりまきついてこね羽根２の下にもぐりこんだ
生地をこね羽根２の上に飛ばすことができる。

本考案は、上記のように略円板で、高速回転で
均一に混〓ができるため、減速機構が不要とな
り、低トルクのモーターで、低コストでコンパク
トに混〓装置ができる極めて有用なものである。
また、高速回転混〓可能により、混〓時間が極端
に短くなり、省エネルギーになるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施するための装置の縦断面
図、第２図はこね羽根の正面図、第３図はその平
面図、第４図はその斜視図である。 １……パン型、２……こね羽根、３……加熱
槽、４……ヒーター、９……モーター、１２……
制御回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略円板に、外縁の厚みが小さくなるように傾斜
   と放射状の凹凸と、生地かき出し用の穴を設けた
   こね羽根を具備することを特徴とするパン製造
   機。