JP3180935B2 - 製パン機のギア装置 - Google Patents

製パン機のギア装置

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JP3180935B2
JP3180935B2 JP24356693A JP24356693A JP3180935B2 JP 3180935 B2 JP3180935 B2 JP 3180935B2 JP 24356693 A JP24356693 A JP 24356693A JP 24356693 A JP24356693 A JP 24356693A JP 3180935 B2 JP3180935 B2 JP 3180935B2
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rotating shaft
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田 正 治 柴
才 篤 典 善
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Funai Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製パン機のギア装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、製パン機における製パンはパン
材料を円筒状の容器内に投入し、パン材料を混練した
後、発酵させ焼き上げる工程で行われる。混練は、円筒
状の容器に投入した小麦粉や水などのパン材料を容器内
に設けた攪拌羽根を用いて攪拌することによって行われ
る。従来、攪拌羽根が取付けられる回転軸には大プーリ
が設けられており、駆動元であるモータのモータ軸に小
プーリが設けられ、弾性体から成る無端ベルトによって
モータの回転を攪拌羽根に伝達する技術があった。しか
し、この場合には大プーリ、小プーリ及び無端ベルトを
使用しているため、製パン機自体が大型化してしまうと
いう欠点があった。このため、特開平5−103578
号に示される様にプーリ及び無端ベルトの組み合わせに
変えてギアを用いることが考えられた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
ギア装置では、例えば、ロットが変わり歯車の材質が変
わった時、歯車の径が所定の値にならず、製パン機の金
型を起こし直さなければならないという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とすることろは、ギアの材質が変わりギアの径が
変化しても、容易に攪拌羽根を駆動することの可能な製
パン機のギア装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータのトル
クをパン焼成ケース内の撹拌羽根に伝達する製パン機の
ギア装置において、直立したモータの回転軸上に設けら
れる第1のギアと、撹拌羽根を回転させる回転軸上に設
けられる第2のギアと、前記第1のギアの回転を前記第
2のギアに伝達するための第3のギアとから構成され、
前記第3のギアの上下の軸受を、それぞれ前記パン焼成
ケースの基台と、モータのブラケットとに設けた製パン
機のギア装置であって、前記第3のギアの上下の軸受け
を、前記モータの回転軸と前記撹拌羽根の回転軸とを結
ぶ仮想線からの距離x、yが異なる2ヵ所に2組設け、
前記距離x、yの差は、前記第3のギアを同一金型で異
った材質により製作した場合のギア径の差に設定したこ
とを特徴とする製パン機のギア装置である。、
【0005】
【作用】本発明は、モータのトルクを攪拌羽根に伝達す
る製パン機のギア装置において、モータ回転軸上に設け
られる第1のギアと、攪拌羽根を回転させる回転軸上に
設けられる第2のギアと前記第1のギアの回転を前記第
2のギアに伝達するための第3のギアとから構成され、
かつ、前記第3のギアの軸受けを複数箇所設けたので、
ギアの径に応じて軸受けを選択することが可能となり、
径の異なるギアの取り付けができる。したがって、異な
る材料のためにギアの径が変化した場合も、この径に適
合する軸を選択することが出来るから、製パン機の金型
を起こし直す必要がない。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は製パン機の部分断面図である。基台12の
上面に内ケース11の底部が固定され、内ケース11の
底部にはパン材料を投入し、混練、発酵及び焼成を行う
上部が開口した円筒容器であるパン焼成ケース13が取
り付けられている。
【0007】パン焼成ケース13の底部には、パン材料
を混練する攪拌羽根14が設けられている。軸受板15
に支持され回転自在な回転軸16は、その上端に着脱自
在な攪拌羽根14を有している。モータ17と2段ギヤ
18はブラケット19を介して基台12に取り付けられ
ている。
【0008】モータ17は、その先端にモータ17の動
力により回転するギア20を有し、回転軸16にもギヤ
21が設けられている。そして、ギア20とギア21と
は2段ギア18を介して連動連結されており、2段ギア
18はギア18aとギア18bとが同軸に一体に形成さ
れている。また、回転軸16を挟んで2段ギア18の軸
受け22と略対向する位置の基台12及びブラケット1
9にそれぞれ軸受け28及び軸受け28aが設けられて
いる。軸受け28及び軸受け28aには、2段ギア18
よりもやや径の小さいギア25a及び25bよりなる2
段ギア25が取り付けられる構成となっている。これに
対応してモータ17も2点鎖線で示した位置に移動する
ことができる。そして、この状態は図1では点線で示さ
れている。なお、2段ギア25は2段ギア18を成型し
た金型を用いて作成したプラスチック製のギアである
が、2段ギア18と異なる材料を用いているので熱収縮
率が大きくなり、2段ギア18の径より寸法が小さくな
っている。
【0009】図2はギアの平面図であり、ギア18を使
用する場合、(a)のようにギア20の中心とギア18
の軸受け22の中心との距離はxであり、また、ギア2
5を使用する場合、(b)のように、ギア20の中心と
ギア25の軸受け28の中心との距離はyであり、距離
xとyとは異なる様になっている。
【0010】このように、軸受けがあらかじめ複数個設
けてあるので、材質の異なる材料を用いて同じ金型で作
成した場合に得られる大きさの異なるギアでも取り付け
が可能になる。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば上述の様に構成したの
で、ギアを同じ金型を用いて製作しても材料が異なるた
めに、大きさの異なるギアが得られた場合、歯車の径に
応じた軸受けを選択することができるので、材質の変更
に対応して金型を作り変える必要がなくなる。また、ギ
アの変更が容易でありコストも下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である製パン機の部分断面図で
ある。
【図2】本発明の実施例を説明するための図である。
【符号の説明】
20,21,25 2段ギア 22,28 軸受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21C 1/02 A47J 43/046

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのトルクをパン焼成ケース内の
    拌羽根に伝達する製パン機のギア装置において、直立し
    たモータの回転軸上に設けられる第1のギアと、撹拌羽
    根を回転させる回転軸上に設けられる第2のギアと、前
    記第1のギアの回転を前記第2のギアに伝達するための
    第3のギアとから構成され、前記第3のギアの上下の軸
    受を、それぞれ前記パン焼成ケースの基台と、モータの
    ブラケットとに設けた製パン機のギア装置であって、前
    記第3のギアの上下の軸受けを、前記モータの回転軸と
    前記撹拌羽根の回転軸とを結ぶ仮想線からの距離x、y
    が異なる2ヵ所に2組設け、前記距離x、yの差は、前
    記第3のギアを同一金型で異った材質により製作した場
    合のギア径の差に設定したことを特徴とする製パン機の
    ギア装置。
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