JPS6110446A

JPS6110446A - 複合積層体

Info

Publication number: JPS6110446A
Application number: JP59132605A
Authority: JP
Inventors: 幹夫橋本; 中田　吉也; 仁古賀
Original assignee: Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Current assignee: Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date: 1984-06-26
Filing date: 1984-06-26
Publication date: 1986-01-17
Also published as: US4681816A; JPH0221390B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は複合積層体に関し、詳しくは特に高温での制振
性能にすぐれる割振用複合積層体に関する。

（従来の技術）従来、各種の機械装置、電気装置、構造物等から発生す
る騒音や振動を抑制し、又は防止するために、粘弾性を
有する樹脂又は樹脂組成物を制振材として金属板のよう
な基板間に積層介在させ、上記制振材の剪断変形による
内部摩擦を利用して、制振性能を発現させるようにした
制振用複合積層体が提案され、或いは実用化されている
。

このような複合積層体における制振材としての樹脂や樹
脂組成物としては、既に代表的な熱可塑性樹脂であるポ
リエチレンやポリプロピレンが知られているほか、特開
昭５４−４３２５１号公報や特開昭５４−４３２５２号
公報には、ポリイソブチレンを主成分とし、これにジエ
ン系炭化水素重合体又は環状オレフィン重合体と無機充
填剤とを配合してなる組成物が開示されている。また、
特開昭５７−３４９４９号公報には、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体からなる制振材を鋼板間に熱圧着してなる
複合積層体が記載されている。しかし、このような従来
の制振材を用いる複合積層体は、いずれもその割振性能
が尚十分ではなく、特に、高温での制振性能に劣るため
に、例えば、エンジン等の周辺部における高温用制振用
複合積層体としては使用し難い。

（発明が解決しようとする問題点）本発明は、制振用複合積層体における上記した問題を解
決するためになされたものであって、特に、高温での割
振性能にすぐれる複合積層体を提供することを目的とす
る。

（発明の概要）本発明による金属複合積層体は、エチレン・α−オレフ
ィン共重合体、エチレン・　（メタ）アクリル酸共重合
体、エチレン・　（メタ）アクリル酸塩共重合体、エチ
レン・　（メタ）アクリル酸エステル共重合体及びそれ
らの変性物からなる群より選ばれる少なくとも１種の共
重合体であって、示差走査型熱量計による融点が６０〜
９０℃の範囲にあると共に、融解熱量が２０ジュール／
ｇ以上である共重合体からなる制振材が基板に積層され
てなることを特徴とする。

（問題点を解決するための手段及び作用）本発明による
割振用複合積層体においては、基板に積層する制振材と
して、エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・
　（メタ）アクリル酸共重合体、エチレン・　（メタ）
アクリル酸塩共重合体、エチレン・　（メタ）アクリル
酸エステル共重合体及びそれらの変性物からなる群より
選ばれる少なくとも１種の共重合体が用いられる。

上記エチレン・α−オレフィン共重合体としては、例え
ば、α−オレフィンがプロピレン、１−ブテン、１−ペ
ンテン、４−メチル−１−ペンテン、１−ヘキセン、ｌ
−オクテン、■−デセン、１−ドデセン、１−テトラデ
セン、１−へキサデセン、■−オクタデセン等である共
重合体を挙げることができ、このようなエチレン・α−
オレフィン共重合体における上記α−オレフィンの含量
は、通常、１０〜２５重量％の範囲にあることが好まし
い。また、エチレン・　（メタ）アクリル酸共重合体に
おいては、（メタ）アクリル酸の含量は、通常、１０〜
３５重量％の範囲にあることが好ましい。

エチレン・　（メタ）アクリル酸塩共重合体としては、
エチレンと（メタ）アクリル酸のナトリウム塩、カリウ
ム塩、亜鉛塩等の共重合体を挙げることができ、これら
（メタ）アクリル酸塩の共重合体における含量は、通常
に１５〜４０重量％の範囲にあることが好ましい。

エチレン・　（メタ）アクリル酸エステル共重合体とし
ては、例えば、エチレンとアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等
の共重合体を挙げることができ、これら共重合体におい
て、（メタ）アクリル酸エステルの含量は、通常、１５
〜４０重量％の範囲にあることが好ましい。

また、上記エチレン・α−オレフィン共重合体は、示差
走査型熱量計にて測定した融点が６０〜９０℃の範囲に
あり、且つ、融解熱量が２０ジュール／ｇ以上であるこ
とが必要であり、特に、上記融点が７０〜９０℃の範囲
にあり、融解熱量が２０〜４０ジュール／ｇの範囲にあ
ることが好ましい。共重合体の上記融点が９０℃よりも
高い場合も、６０℃より低い場合も、また、融解熱量が
２０ジュール／ｇより小さい場合も、いずれの場合も、
複合積層体の高温における割振性能が低下するようにな
るからである。

更に、本発明においては、複合積層体が特に高温での制
振性能にすぐれるように、上記エチレン・α−オレフィ
ン共重合体は、常温における破断点強度が７０ｋｇ／ｃ
ｊ以上、特に、１００〜３００ｋｇ／ａＪの範囲にあり
、メルトフローレ−１−（ＡＳＴＭＤ　Ｉ２３８　、条
件Ｅ）が５０ｇ／１０分以下、特に、０．１〜３ｇ／１
０分の範囲にあり、８０℃における損失係数（ｔａｎ　
δ）が０．１５以上、特に、０．２〜０．８の範囲にあ
ることが好ましい。尚、上記損失係数とはＶｉｂｒｏｎ
法による周波数１１０Ｈ１、動的変位１．６　Ｘ　１０
−”ｃｓでのｔａｎ　δをいう。

本発明による複合積層体においては、制振材としての上
記エチレン・α−オレフィン共重合体は、その変性物を
含むこととし、また、必要に応じてエチレン・σ−オレ
フィン共重合体には種々の添加物を配合することができ
る。上記エチレン・α−オレフィン共重合体変性物とし
ては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル
酸メチル、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸ジ
メチル、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラコン酸、
ビシクロ（２，２，１）ヘプト−２−エン−５，６−ジ
カルボン酸、その無水物等の不飽和カルボン酸、又はそ
の酸無水物、塩若しくはエステル等のような不飽和カル
ボン酸誘導体をエチレン・α−オレフィン共重合体にグ
ラフト共重合させた変性物を挙げることができる。これ
らエチレン・α−オレフィン共重合体変性物における上
記不飽和カルボン酸又はその誘導体成分の含量は、この
変性物に基づいて０．１〜５重量％の範囲が適当である
。

また、上記エチレン・α−オレフィン共重合体からなる
制振材は、例えば、金属への接着性を改善するために、
変性ポリオレフィンを含有してもよい、かかる変性ポリ
オレフィンとしては、例えば、前記したような不飽和カ
ルボン酸又はその誘導体をポリオレフィンにグラフト共
重合させた共重合体を配合することができる。ここに、
上記ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、
プロピレン、１−ブテン、１−ペンテン、４−メチル−
１−ペンテン、１−ヘキセン、ｌ−オクテン、ｌ−デセ
ン、１−ドデセン、ｌ−テトラデセン、１−へキサデセ
ン、１−オクタデセン等の単独重合体及びこれらの共重
合体を挙げることができる。これら変性ポリオレフィン
における上記不飽和カルボン酸又はその誘導体成分のグ
ラフト割合は、上記ポリオレフィン１００重量部に対し
て、通常、０．１〜５重量部、好ましくは０．２〜３重
量部の範囲である。また、必要に応じて、エチレン・プ
ロピレン・ジエン共重合体、ポリイソブチレン、ブチル
ゴム、クロロプレンゴム、ポリスチレン等の重合体も配
合することができる。上記のような変性ポリオレフィン
や重合体のエチレン・α−オレフィン共重合体に対する
配合量は、エチレン・α−オレフィン共重合体に対して
、通常、１０〜３０重量部の範囲である。

更に、本発明による複合積層体においては、制振材の制
振性や剛性を向上させるために、エチレン・α−オレフ
ィン共重合体に無機充填剤を配合することができる。か
かる無機充填剤としては、例えば、グラファイト、マイ
カ、酸化チタン、亜鉛華、鉛粉、クレー、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、カーボンブラック等を例示する
ことができる。このような無機充填剤の配合量は、上記
エチレン・α−オレフィン共重合体１００重量部につい
て、通常、１０〜４００重量部、好ましくは１０〜２０
０重量部の範囲である。

更に、必要に応じて、上記のようなエチレン・α−オレ
フィン共重合体からなる制振材には耐熱安定剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤等の添加剤を配
合することもできる。

本発明による複合積層体は、上記のようなエチレン・α
−オレフィン共重合体、その変性物又はその組成物から
なる制振材を基板、代表的には金属板に積層してなるが
、この複合積層体の構造及び形状は何ら制限されるもの
ではなく、例えば、積層体の構造の例として、金属板／
制振材／金属板、金属板／制振材／金属板／制振材、金
属板／制振材／金属板／制振材／金属板等の複合積層体
を挙げることができる。また、このような複合積層体は
何ら平板状である必要はなく、例えば、上記のような積
層体からなる管体状や湾曲板体状であってもよい。

本発明による複合積層体において、上記のようなエチレ
ン・α−オレフィン共重合体からなる制振材の厚みは特
に制限されないが、通常、０．０５〜０．５ｍ、好まし
くは０．２〜０．５　ａｍであり、また、基板の厚みも
、特に制限されないが、通常、０．１〜２ｎ、好ましく
は０．２〜０．５璽■の範囲である。

上記基板としては、代表的には鉄、鋼、銅、アルミニウ
ム、ステンレス鋼、真ちゅう等の金属板を例示すること
ができるが、これらに限定されるものではない。

本発明による複合積層体は、従来より知られている方法
によって製造することができる０例えば、前記エチレン
・α−オレフィン共重合体、その変性物又はその組成物
からなる制振材のシートを基板間に熱圧着したり、或い
は適宜の接着剤を用いて、基板間に接着することによっ
て製造することができる。また、基板上に溶融させた前
記制振材を押出し、その上に更に基板を圧着させてもよ
い。

（発明の効果）以上のように、本発明による制振用複合積層体は、制振
材として前記したように、特定された融点と融解熱量と
を有するエチレン・α−オレフィン共重合体、その変性
物又はその組成物からなる制振材を用いるために、特に
、高温、例えば、８０℃以上の温度においてすぐれた割
振性能を有し、例えば、自動車、船舶等のエンジン周辺
部における防音や防振等に使用するのに好適である。

（実施例）以下に実施例を挙げて、本発明による制振用複合積層体
を説明する。

実施例１（制振材）ＮＭＲ法により求めたα−オレフィン含量１０モル％、
示差走査型熱量計による融点７０℃、融解熱量２９ジユ
ール／ｇであるエチレン・α−第１ルフィン共重合体（三井石油化学工業■製タフマー（登録
商標））を制振材として用いた。この共重合体はまた、
常温における破断点強度（＾ＳＴＭＤ−８８２に準拠＞
　２５０ｋｇ／ａｊ、前記Ｖｉｂｒｏｎ法による８５℃
における損失係数（ｔａｎ　δ）は０．３２であった。

（複合積層体の製作及び制振性能の評価）鉄板／上記共
重合体／鉄板（厚み０．８１ｍｌ　０．１ａｍ／　０．
８　ｍｌ）からなる複合積層体を製作し、その割振性能
を評価した。結果を表に示す。尚、共重合体と各鉄板と
は１９０℃の温度で熱圧着した。

制振性能の評価は、日本ゴム協会誌第５１巻第２２２頁
（１９７Ｂ）に記載されているように、二本吊共振減衰
法の測定が可能な装置を製作し、８５℃で１００Ｈｚに
おける複合積層体の損失係数を求めた。試験片は、長さ
３０ＯＮ、幅３０鰭、厚さｌ、　７　ｍの積層体とした
。

実施例２〜４表に示すエチレン・α−オレフィン共重合体を制振材と
して用いた以外は、実施例１と同様にして複合積層体を
製作し、その制振性能を評価した。

結果を表に示す。

比較例１〜６表に示すエチレン・α−オレフィン共重合体を制振材と
して用いた以外は、実施例１と同様にして複合積層体を
製作し、その割振性能を評価した。

結果を表に示す。

手続補正書（自発）昭和５９年　９月２５日昭和５９年特許願第１３２６０５号２、発明の名称複合積層体３、補正をする者事件との関係　特許出願人住　所　東京都千代田区霞が関三丁目２番５号名　称　
三井石油化学工業株式会社代表者中野精紀４、代理人住　所　大阪市西区新町１丁目８番３号５、補正命令の
日付　昭和　　年　　月　　日（発送日　昭和　　年　
　月　　日）６、補正の対象　明細書発明の詳細な説明の欄７、補正
の内容　別紙の通り補正の内容（１）明細書第１２頁第１５〜１６行の「損失係数」を
「ｔｌｌ失敗数対数減衰率）」と補正する。

（２）　　明細書第１３頁の表を別紙の通り補正する。

以上

Claims

【特許請求の範囲】

（１）エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・
（メタ）アクリル酸共重合体、エチレン・（メタ）アク
リル酸塩共重合体、エチレン・（メタ）アクリル酸エス
テル共重合体及びそれらの変性物からなる群より選ばれ
る少なくとも１種の共重合体であって、示差走査型熱量
計による融点が６０〜９０℃の範囲にあると共に、融解
熱量が２０ジュール／ｇ以上である共重合体からなる制
振材が基板に積層されてなることを特徴とする複合積層
体。