JPH02196848A - 常温用複合型制振材料用組成物 - Google Patents

常温用複合型制振材料用組成物

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JPH02196848A
JPH02196848A JP8839589A JP8839589A JPH02196848A JP H02196848 A JPH02196848 A JP H02196848A JP 8839589 A JP8839589 A JP 8839589A JP 8839589 A JP8839589 A JP 8839589A JP H02196848 A JPH02196848 A JP H02196848A
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vibration damping
composition
weight
damping material
parts
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JP8839589A
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English (en)
Inventor
Mitsutaka Arai
新井 光隆
Shinya Ishikawa
慎也 石川
Hiroyuki Yamamoto
博之 山本
Hiroshi Endo
遠藤 紘
Nobuo Kadowaki
伸生 門脇
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、常温用複合型制振材料用組成物に係り、詳し
くは車両、電気部品、機械や構造物の構成部材又はその
一部を構成し、常温で使用する際にこれらの振動を減少
させ、騒音を低減させることができる振動吸収性能の高
い複合型制振材料を製造する際に使用される組成物に関
する。
[従来の技術] 近年、交通機関の発達や住居の工場への接近に伴なって
騒音や振動の問題が公害として社会問題化するようにな
り、また職場においてもその作業環境の改善を目的とし
て騒音や撮動を規制する傾向にある。このような動向に
対応して、騒音源や撮動源である金属材料等の剛性のあ
る基板に対して制振性能を付与することやその制振性能
の向上を図ることが要請されている。
そこで、従来よりかがる制振性能を発揮する材料の一つ
として、2つの剛性のある基板の中間に粘弾性樹脂から
なる粘弾性中間層を挟み込んだ3層構造を有する複合型
制振材料が提案されており、例えば剛性のある基板が金
属である場合、自動車のオイルパン、エンジンカバー、
ダツシュボードパネル及びフロア−、ホッパーのシュー
ト部、搬送設備のストッパー、家電製品、その他金属加
工機械の振動低減部材や振動防止が望まれる精密機械の
構造部材等において種々検討され採用されている。
この場合、2つの金属層を構成する金属材料としては、
互いに相対面し中間に粘弾性樹脂を挟み込んで制振材料
を構成し得るものであればよく、例えば2枚の金属板、
2本の同心金属管、2本の形鋼、互いに重ね合わせるこ
とができる2枚の成形体、金属成形体と当板、その他の
2B構造を有するものを挙げることができる。そして、
ここにいう金属層を形成する金属としては、特に限定さ
れるものではないが、通常、鉄、アルミニウム、銅、鉛
あるいはこれらを一成分とする合金類、ざらには亜鉛、
錫、クロム等でメツキされた金属材料及びエポキシ樹脂
、メラミン樹脂等で表面処理されたものであってもよい
そして、このような複合型制振材料の粘弾性中間層を構
成する粘弾性樹脂としてζポリエステル系樹脂あるいは
ポリエステル系樹脂とポリオレフィン系樹脂からなる樹
脂組成物(特開昭61−89.842号公報)や、非品
性ポリエステル樹脂と低晶性ポリエステル樹脂からなる
樹脂組成物(特開昭63−186,757号公報)や、
アクリロニトリル・ブタジェン共重合体く特開昭60−
245.550号公報)や、水酸基含有液状ジエン系重
合体からなる組成物(特開昭60−190.350号、
特開昭61−207.746号、特開昭61−261 
、040号、特開昭82−167、042号の各公報)
等、種々の樹脂系組成物が提案されている。
また、オレフィン系及びアクリル酸エステル系組成物と
して、エチレン・無水マレイン酸共重合体及び/又はエ
チレン・無水マレイン酸・(メタ)アクリル酸アルキル
の三元共重合体からなる組成物(特開昭62−46.6
38@公報、特開昭62−46,639号公報)、不飽
和カルボン酸で変性された結晶性ポリオレフィン重合体
と無定形重合体とを必須とし、必要によりこれらにエチ
レン系重合体を配合してなる組成物(特開昭59−80
.454号公報)、エチレン拳α−オレフィン共重合体
、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン・
(メタ)アクリル酸塩共重合体、エチレン・(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体の少なくとも1種の共重合体
からなる組成物(特開昭61−10.446号公報)等
が提案されている。
ところで、このような複合型制振材料に要求される特性
としては、第一に制振性能が高いことが挙げられ、これ
は一般に損失係数の大小によって表現される。そして、
第二には複合型制振材料が構造部材として使用され、ま
た、プレス加工等の二次加工も受けるため粘弾性樹脂で
構成される粘弾性中間層との間の接着強度、特に剪断接
着強度が高いことがあげられる。さらに、第三にはプレ
ス加工を受けた複合型制振材料は200℃程度まで加熱
される焼付塗装工程を経ることがあり、この温度付近で
中間層樹脂組成物が流出しないことも要求される。
特に、0〜60℃の常温域で優れた制振性能を発揮する
制振材料の場合、粘弾性中間層樹脂組成物のガラス転移
領域は常温付近若しくはそれ以下にある必要があり、常
温では弾性率の低い組成物である。一方、プレス加工性
に重要な影響を及ぼす剪断接着強度は一般に高い弾性率
を示す組成物の方が優れている。すなわち、複合型制振
材料に要求される制振性能とプレス加工性に関連する剪
断接着強度とは粘弾性中間層樹脂の弾性率に関して相反
する要求特性となっており、上記従来の粘弾性組成物で
製造される複合型制振材料ではこの両特性を充分に満足
することはできず、制振材料用の粘弾性組成物としては
不十分なものである。
例えば、上述した従来の技術のうち、特開昭62−46
.638号公報及び特開昭62−46.639号公報に
各記載の技術は、高温領域での制振性能は優れているが
、常温域での制振性能が低く、常温用複合型制振材料用
組成物としては充分に満足できるものではない。また、
特開昭59−80.454@公報記載の技術は、結晶性
ポリオレフィンが不飽和カルボン酸で変性された重合体
と無定形重合体を必須成分とするものであり、必須成分
の内の不飽和カルボン酸で変性された結晶性ポリオレフ
ィンは結晶性のために常温域での制振性能が非常に低く
、これを無定形重合体と組合せた場合でも常温域での制
振性は依然として低く、常温用複合型制振材料用組成物
として充分満足できるものではない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは上記のような問題のない複合型制振材料を
得るべく鋭意検討した結果、特定の(メタ)アクリル酸
エステル系重合体と特定のポリオレフィン系共重合体か
らなる組成物、あるいは、ざらに上記本発明組成物に粘
着付与剤樹脂を配合してなる組成物及び必要によりこれ
らに架橋剤を配合してなる組成物を粘弾性中間層として
用いた複合型制振材料が常温での制振性及び接着強度の
バランスに優れ、特に粘着付与剤樹脂を配合した場合、
接着強度がさらに向上し、組成物のフィルム成形性が優
れていることを見出し本発明に到達した。
従って、本発明の目的は、特に低温から常温域での優れ
た制振性能を付与し、金属材料に対して良好な接着性を
有し、塗料焼付潤度付近でも流出し難く、中間形態とし
てフィルム状に成形した場合に成形性に優れる粘弾性中
間層を形成することができる複合型制振材料を製造する
のに適した組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は、ガラス転移温度が一60℃〜30
℃の範囲にある(メタ)アクリル酸エステルの1種又は
2種以上の重合体Aと、(メタ)アクリル酸エステルが
モノマー重量で5〜50重量%の範囲で共重合されてい
るポリオレフィン系共重合体Bとからなり、かつ、上記
重合体Aと8の総量(A+B)100重伍部中における
これら重合体A及びBの配合割合がそれぞれ20〜80
巾但部の範囲内にある常温用複合型制振材料用組成物、
あるいは、さらに上記重合体AとBからなる組成物に粘
着付与剤樹脂をその配合割合が上記重合体AとBの総量
 (A+B)100重量部に対して50重量部以下の範
囲で配合してなる常温用複合型制振材料用組成物である
また、必要により上記重合体Aと8の総量(A斗□B>
100重量部に対して、架橋剤を20重量部以下の範囲
で配合してなる常温用複合型制振材料用組成物であり、
ざらに、架橋剤が、少なくとも2個の官能基を有し、か
つ、エポキシ化合物、アミン化合物、イソシアネート化
合物、金属アルコラート化合物、グアナミン・メラミン
化合物、アジリジル化合物又はオキサゾリン化合物の中
から選ばれたいずれか1種の化合物又は2種以上の組合
せからなる混合物である常温用複合型制振材料用組成物
である。
以下、本発明の詳細な説明する。
先ず、本発明における複合型制振材料とは最初に述べた
ような2つの金RFJの中間にこれらの金属屑を互いに
接合する粘弾性中間層が挟み込まれたいわゆる3層構造
を有するものである。
この粘弾性中間層を形成する樹脂組成物の第一成分はガ
ラス転位温度が一60〜30℃の範囲にある(メタ)ア
クリル酸エステルの1種又は2種以上の重合体Aである
ガラス転位温度が一60℃より低い場合、常温より低い
温度領域で制振性を発揮し剪断接着強度も非常に弱く、
ガラス転位温度が30℃より高くなると高温での制振性
は優れるものの常温での制振性能が低下しいずれも好ま
しくない。
本発明で用いる(メタ)アクリル酸エステル系重合体は
以下の(メタ)アクリル酸エステルを1種又は2種以上
重合したものであり、具体的には例えば、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル
、アクリル酸ヘプチル、アクリル酸オクチル、アクリル
酸ドデシル、アクリル酸−5ec−ブチル、アクリル酸
−2−エチルブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル
、アクリル酸−2−ヘプチル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸イソプロピル、アクリル酸−3−メトキシブ
チル、アクリル酸−2−メチルブチル、アクリル酸−3
−メチルブチル、アクリル@−2−オクチル、アクリル
酸−3−ペンチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ペンチル、
メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタク
リル酸デシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ヘ
キサデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸テトラデシル、メタクリル酸−3−オキサブチ
ル、メタクリル酸−3−オキサ−5−ヒドロキシペンチ
ル、メタクリルM−3,5,5−トリメチルヘキシル等
が挙げられる。
一方、本発明で上記の(メタ)アクリル酸エステル系重
合体と共に用いられる第二成分は、(メタ)アクリル酸
エステルがモノマー重量で5〜50重間%の範囲で共重
合されているポリオレフィン系共重合体Bである。共重
合されている(メタ)アクリル酸エステルがモノマー重
量で5重量%より少ないポリオレフィン系共重合体では
常温Cの制振性が極端に低く、(メタ)アクリル酸エス
テルがモノマー重量で50重釘%を越えているポリオレ
フィン系共重合体では常温での制振性はよくなるが剪断
接着強度が非常に弱く、いずれも好ましくない。
本発明で用いるポリオレフィン系共重合体Bとしては、
例えば上記(メタ)アクリル酸エステルの1種又は2種
以上の混合物とエチレン、プロピレン、1−ブテン、1
−ペンテン、4−メチルペンテン−1,1−ヘキセン、
1−ペプテン、1−オクテン等のオレフィン系モノマー
の1種又は2種以上の混合物との共重合体が挙げられる
これらのポリオレフィン系共重合体Bのより好ましいも
のとしては、例えば、アクリル酸エチル、エチレン共重
合体ミアクリル酸ブチル・ブチレン共重合体等が挙げら
れる。
これらのポリオレフィン系共重合体B1すなわち(メタ
)アクリル酸エステル・オレフィン共重合体はざらに不
飽和カルボン酸で共重合されていてもよい。このような
不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸
、マレイン酸、フマル酸等が挙げられ、脱水反応が可能
であればこれらの酸無水物でもかまわない。
本発明で2つの成分、すなわち(メタ)アクリル酸エス
テル系重合体Aと(メタ)アクリル酸エステル・オレフ
ィン系共重合体Bとを用いる理由は、(メタ)アクリル
酸エステル系重合体Aは常温での制振性能が優れている
ものの接着強度が弱く、(メタ)アクリル酸エステル・
オレフィン系共重合体Bは接着強度が優れているものの
常温での制振性能が比較的低く、いずれも単独では制振
性と接着強度の両者を同時に満足することが困難である
からであり、この両者をブレンドすることにより、常温
での制振性能と接着強度のバランスのとれた優れた組成
物を得ることができる。
さらにいえば、特に本発明で用いる(メタ)アクリル酸
エステル・オレフィン系共重合体Bは、(メタ)アクリ
ル酸エステルと第1ノフインとが共重合されているため
に結晶性が低くなり、制振性能が結晶性の重合体に比べ
て優れ、制振性の良好な(メタ)アクリル酸エステル系
重合体Aとの相溶性も良好となり、ブレンドした場合に
比較的良好な接着強度を有し、特に制振性に優れた組成
物とすることができる。
また、この(メタ)アクリル酸エステル系重合体A及び
(メタ)アクリル酸エステル・オレフィン系共重合体B
の配合割合は、その両者の合計の総量(A+B)を10
0重聞重量したとき、重合体Aが20〜80重足部、好
ましくは30〜70重量部であって、重合体Bが80〜
20重量部、好ましくは70〜30重量部である。重合
体Aが20重間部より少ないと常温での制振性が低く、
重合体Aが80重量部を越えると剪断接着強度が実用に
耐える程度にならない。
ざらに、上記重合体AとBよりなる組成物に粘着付与剤
樹脂を配合することにより、剪断接着強度をざらに向上
させ、溶剤を使用せずに高温でフィルムを成形する場合
又は溶剤を使用して常温でフィルムを成形する場合にそ
のフィルム成形性をより一層向上させることが可能であ
る。
本発明で使用される粘着付与剤樹脂としては、例えばロ
ジン系樹脂、テルペン系樹脂、クマロン系樹脂、石油系
樹脂、スチレン系樹脂又はイソプレン系樹脂等であり、
金属材料への密着性の向上が期待でき、軟化点が比較的
低いために流動性の改良剤としても作用するものである
ロジン系樹脂としては、通常のロジンの他に水素添加物
、エステル化物及び酸変性物等多種の誘導体が挙げられ
る。
テルペン系樹脂としては、β−ピネン重合体が主成分で
ある通常のテルペン樹脂の他に誘導体として水素添加物
及びテルペン・フェノール共重合体等が挙げられる。
クマロン系樹脂としては、クマロン・インデン樹脂、水
添クマロン樹脂及びフェノール変性クマロン樹脂等が挙
げられる。
石油系樹脂は、石油ナフサ等の熱分解により副産物とし
て生成する不飽和炭化水素を含む留分を重合させて樹脂
化したものであり、原料留分の種類によって脂肪族系石
油樹脂、芳香族系及びジシクロペンタジェン系石油樹脂
等が挙げられる。
スチレン系樹脂としては、スチレンの低分子Φ品あるい
はα−メチルスチレンとビニルトルエンの共重合樹脂並
びにスチレンとアクリロニトリル及びインデンのターポ
リマー等が挙げられる。
イソプレン系樹脂としては、イソプレンを特殊触媒を用
いて二は化させたものをさらに活性なカチオン重合触媒
で共重合して得られる樹脂等が挙げられる。
これら粘着付与剤樹脂の添加量は、選定した樹脂の種類
によって異なるが、上記重合体A及びBの総1100重
量部に対して50重量部以下、好ましくは5〜30重間
部である。
添加量が50重置部より多くなると重合体A及びBによ
り発現する制振性能の温度領域が高温側に移行するため
好ましくない。
これらの粘着付与剤樹脂は、上記添加量の範囲内であれ
ば、その配合方法や配合順序等については問題でなく、
2種類以上の樹脂を混合して使用してもよい。
さらに、これら粘着付与剤樹脂は、常温で固体状であれ
ばいかなる軟化点のものでも使用できるが、軟化点が6
0〜150℃の範囲にあるものが好ましい。軟化点が6
0℃より低い場合は制振鋼板としたときの剪断接着強度
が低下する傾向があり、軟化点が150″Cより高くな
ると重合体A及びBにより発現する制(胚性能の温度領
域が高温側に移行する傾向がある。
次に、本発明では、第四成分として架橋剤を用いること
ができ、これによって接着強度(T剥離、剪断)をより
一層向上させることができるほか、組成物の塗料焼付温
度付近の流出性も抑制することができ、非常に好ましい
組成物とすることがてきる。
このような架橋剤としては、上記の重合体A及びBと高
温等の特定の条件下で反応し得る少なくとも2個以上の
官能基を有する化合物であって、エポキシ化合物、アミ
ン化合物、イソシアネート化合物、金属アルコラート化
合物、グアナミン・メラミン化合物、アジリジル化合物
又はオキサゾリン化合物の中から選ばれたいずれか1種
の化合物又は2種以上の混合物を挙げることができる。
この中で特に好ましいものとしては重合体A及びBと高
温で反応性の高いイソシアネート化合物及びエポキシ化
合物が挙げられ、耐熱性の点からより好ましい架橋剤と
しては、エポキシ化合物が挙げられる。
これらの架橋剤の使用量については、その種類によって
異なるが、重合体A及びBの総ffl<A十B)100
重量部に対して20重量部以下、好ましくは0.05〜
5重量部である。20重量部を超えると高温流出性が極
端に抑制され、フィルム成形等の中間成形ができなくな
り、制振性の低下も起って好ましくない。また、架橋剤
は、上記の配合範囲であれば、その配合方法や配合順序
等は問わない。
また、本発明組成物の剪断接着強度をより向上させるた
めにさらに無機フィラーを添加してもよい。この目的で
使用される無機フィラーは200℃程度まで加熱しても
熱分解しないものである必要があり、例えばカーボンブ
ラック、シリカ、アルミナ、クレー、酸化チタン、亜鉛
華、マイカ、黒鉛等が挙げられるが、特に高温時の剪断
接着強度を向上させる効果が大きい点から、好ましくは
カーボンブラック、シリカあるいはクレーの1種又は2
種以上を用いるのがよい。また、その添加量については
樹脂成分(A十B)の100重量部に対して1〜100
重社部、好ましくは5〜50重量部がよい。
また、本発明の組成物には、その制振材料としての総合
的な性能を損なわない範囲で、制振性能の改良あるいは
弾性率の向上を図るため上記の重合体A及びB以外の樹
脂を混合して使用してもよい。これらの樹脂としては、
例えばポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、MS樹脂
、耐衝撃性ポリスチレン等のスチレン系樹脂や、共重合
ナイロンのような非品性ポリアミド及び非晶質ポリエス
テル等の熱可塑性樹脂を例示することができる。
また、樹脂組成物のガラス転移温度を所望の値に移行す
るために可塑剤を添加してもよい。この目的で使用され
る可塑剤としては、例えばポリエステル系可塑剤、ポリ
エーテルエステル系可塑剤、リン酸エステル類、エポキ
シ系可塑剤、フタル酸ンエステル、セバシン酸ジエステ
ル等のエステル系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤、塩
素化パラフィン等を挙げることができ、使用する重合体
A及びBの種類等に応じて適宜選定して使用する。
また、金属材料との接着性を向上させるために、シラン
、チタン等のカップリング剤を添加してもよい。そして
、耐熱性向上のために、フェノール系、リン系、イオウ
系等の酸化防止剤を添加することが望ましい。
ざらに、上記粘弾性組成物に充填剤として導電性固体物
質を配合することにより導電性を付与し、得られた制振
材料をスポット溶接可能な材料とすることもできる。こ
のような目的で使用される導電性物質としてはステンレ
ス、亜鉛、錫、銅、黄銅、ニッケル等の金属を粉末状、
フレーク状、ファイバー状、ワイヤー状等に加工した金
属物質を挙げることができる。これらの導電性物質は単
独で使用してもよく、また、2種以上を組合せて混合物
として使用することもできる。そして、この際により良
好なスポット溶接性を(9るためには、上記導電性物質
が粉末状である場合にはその最大粒径を、またフレーク
状である場合にはその最大の厚さを、ざらにファイバー
状である場合にはその最大直径をそれぞれの代表長さ(
L)としたとき、この代表長さ(L)と複合制振材料の
中間樹脂層の厚さ(T)との比(L/T>を0.5以上
、好ましくは0.8以上、より好ましくは1.0以上と
するのがよい。
本発明の組成物で形成される粘弾性中間層の厚さは、要
求される制振性能等から適宜選定されるものであるが、
制振性能の観点から10ρ以上、好ましくは204以上
であり、複合制振材料のプレス加工性等の観点から30
0II!1以下、好ましくは200uR以下である。
本発明の組成物を使用して複合型制振材料を製造する方
法については、特に制限されるものではなく、切板を使
用するバッチ法、コイルを使用する連続法等任意の方法
を採用することができる。
一方、粘弾性樹脂と金属材料とを複合化する方法として
は、粘弾性樹脂を溶剤に溶解させて塗料状としたものを
金属材料に塗布して貼り合わせる方法や、■−ダイ押出
機等で金属材料上に粘弾性樹脂の中間層を形成する方法
や、オフラインでIl!造したフィルム状の粘弾性樹脂
を中間層として金属材料の間に挟み込み、ホットメルト
接着により接着する方法等が挙げられ、樹脂組成物の性
状あるいは得られる複合型制振材料の種類等の目的に合
わせて任意の方法を採用することができる。
[実施例] 以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明を具体的に
説明する。
ここで、(メタ)アクリル酸エステル系重合体としては
アクリル酸−2−エチルヘキシル54モル%、アクリル
酸ブチル34モル%、メタクリル酸メチル12モル%の
組成を有するアクリル酸エステル重合体(重合体A、ガ
ラス転移温度−30℃、104ポイズを示す温度90℃
)を使用し、また、(メタ)アクリル酸エステル・オレ
フィン系重合体としてはエチレン・アクリル酸エチル・
無水マレイン酸三元共重合体く重合体B、104ポイズ
を示す温度145℃)であって、その共重合比率がモノ
マー重量でアクリル酸エチル20重量%及び無水マレイ
ン酸4重量%のものを使用した。
さらに、上記重合体と共に配合される粘着付与剤樹脂と
してテルペン・フェノール共重合体(安原油脂■製)、
ロジンエステル(荒用化学■製)及び水添クマロン樹脂
(新日鐵化学@製)を用いた。
また、架橋剤としては、四官能エポキシ化合物及び三官
能エポキシ化合物を用いた。
これらの実施例及び比較例において、試験のために使用
したフィルム状試験片は次に述べる方法で作製した。
アクリル酸エステル重合体(重合体A)とエチレン・ア
クリル酸エステル・無水マレイン酸の三元共重合体(重
合体B)とを100〜180℃でロール混練し、この際
に必要により架橋剤を加え、さらに粘着付与剤樹脂を加
えてよく混練し、組成物を得た。この混線物をT−ダイ
を使用して120〜170℃のダイス温度で押出し、離
型紙上に厚さ70μs前後のフィルムを作製した。
上記フィルムを2枚の0.8an厚の冷延鋼板間に挟み
込み、200℃で1分間加熱圧着し、厚さ70ux前後
の粘弾性樹脂中間層を有する複合制振材料を調製した。
このようにして調製された複合制振材料について、その
接着強度(T剥離及び剪断)と制振性能とを測定した。
結果を第1表及び第2表に示す。
なお、T剥離接着強度はJIS K 6854試験法に
基いて50m/m!nの引張速度で評価し、剪断接着強
度はJISに6854試験法に基いて5m/minの引
張速度で評価した。また、制振性能は機械インピーダン
ス法で振動吸収能を表わす損失係数(η)を測定し、η
の最大値(ηl1lax)及びこのηn+axを示すと
きの温度(Tp )を測定して評価し、そして、低温制
振性能は20℃での損失係数(η20’C: )で評価
した。さらに、フィルム成形性はT−ダイ押出する際の
フィルム成形のし易さ(フィルムの伸びヤ膜厚の均−性
等)により評価した。
実施例1〜2では、アクリル酸エステル重合体とエチレ
ン・アクリル酸エチル・無水マレイン酸三元共重合体の
混合比を変えたものであるが接着強度が実用に耐え得る
程度に高く、常温での制振性能も良好である。また、こ
れにさらに架橋剤を加えた実施例3〜6では副搬性を損
うことなくさらに接着強度が向上している。
さらに、第2表に示すように、本発明の樹脂系にテルペ
ン・フェノール共重合体、ロジンエステル及び水添クマ
ロン樹脂等の粘着付与剤樹脂あるいはざらに架橋剤を加
えた実施例7〜13では常温用制振材料として十分な制
振性能を保持しつつ、接着強度が著しく向上している。
特に、これらの粘着付与剤樹脂を加えた組成物は、その
フィルム成形性が良好であり、また、架橋剤として三官
能エポキシ化合物を用いた実施例13では、接着強度及
び制振性能を損なうことなくさらにフィルム成形性が向
上している。
アクリル酸エステル重合体を添加していない比較例2及
び4では、接着強度は十分高いが、制振性能を示す損失
係数の最大値が0.10と低く、最大値を示す温度も5
5℃と高く、常温用制振材料としては不適当である。ま
た、アクリル酸エステル重合体単独及びそれに架橋剤を
添加した比較例1及び3では、制振性能は良好であるが
、接着強度が低くて実用に耐えない。さらに、アクリル
酸エステル重合体とプロピレン・無水マレイン酸共重合
体のブレンドに架橋剤を添加した比較例5では、接れ強
度は良好であるが、制振性能を示す損失係数の最大値が
0.02と低く、常温用制振材料として不適当である。
以上の結果より、アクリル酸エステル重合体(重合体A
)とエチレン・アクリル酸エステル・無水マレイン酸三
元共重合体(重合体B)を含む組成物あるいはさらに上
記組成物に粘着付与剤樹脂及び必要によりこれらに架橋
剤を配合してなる組成物は、制振材料用組成物として十
分な接着強度と常温域での優れた制振性能を共に有し、
フィルム成形性にも優れ、バランスのとれた優れた常温
用複合型制振材料用組成物であることが判明した。
[発明の効果] 本発明の常温用複合型制振材料用組成物は、2つの金属
+J Hに挟み込まれ、(qられた複合型1i11振材
料が優れた接着性を有すると共に、常温付近において優
れた制振性能を発揮するものであり、産業上極めて有用
である。
特許出願人   新日鐵化学株式会社 同 上    新日本製鐵株式会社

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ガラス転移温度が−60℃〜30℃の範囲にある
    (メタ)アクリル酸エステルの1種又は2種以上の重合
    体Aと、(メタ)アクリル酸エステルがモノマー重量で
    5〜50重量%の範囲で共重合されているポリオレフィ
    ン系共重合体Bとからなり、かつ、上記重合体AとBの
    総量(A+B)100重量部中におけるこれら重合体A
    及びBの配合割合がそれぞれ20〜80重量部の範囲内
    にあることを特徴とする常温用複合型制振材料用組成物
  2. (2)重合体AとBの総量(A+B)100重量部に対
    して、粘着付与剤樹脂を50重量部以下の範囲で配合し
    てなる請求項1記載の常温用複合型制振材料用組成物。
  3. (3)重合体AとBの総量(A+B)100重量部に対
    して、架橋剤を20重量部以下の範囲で配合してなる請
    求項1又は2記載の常温用複合型制振材料用組成物。
  4. (4)架橋剤が、少なくとも2個の官能基を有し、かつ
    、エポキシ化合物、アミン化合物、イソシアネート化合
    物、金属アルコラート化合物、グアナミン・メラミン化
    合物、アジリジル化合物又はオキサゾリン化合物の中か
    ら選ばれたいずれか1種の化合物又は2種以上の組合せ
    からなる混合物である請求項3記載の常温用複合型制振
    材料用組成物。
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