JPS6089829A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は、磁性層表面に、耐蝕性、潤滑性の良好な保護
膜を形成した金属ＳＳ型の磁気記録媒体の製造方法に関
する。

［発明の技術的背景とその問題点］ 近年、磁気記録媒体としてビデオ録画用とか、コンピュ
ータ用データの記録媒体として益々高密度性に優れたも
のが要求される状況にあり、この状況において真空蒸着
法あるいはメッキ法等で作成した金属薄膜型の磁気記録
媒体がこの要求に適うものとして開発が進められている
。

しかし、これらの磁気記録媒体は、一般的に腐食し易く
、それを防ぐために、磁性層自体を合金化する方法とか
、磁性層上に高分子の皮膜を形成したり、あるいは門馬
の皮膜、Ｓｌ　０２等のガラス状皮躾を形成する等の方
法が採用されている。

上記合金化の方法は、耐蝕性の良い合金が必ずしも磁気
特性が良いとは言えないのが普通である。

一方、磁性層上に耐蝕性の皮膜を形成することは効果的
であるが、電磁変換特性上、あまり膜ｉが大きいのは好
ましくなく、皮膜の厚みとして許容される範囲は路数１
００オングストローム程度である。このような薄い膜厚
に対する制限においては、高分子量のものでは均一に形
成することができず、従って、使用不能になる。

このため、吸着を利用して脂肪酸とか、それらのエステ
ル化合物が試みられており、例えば直鎖型の脂肪酸自−
は潤滑性に優れた性質を示すことが知られているが、塗
布機等で塗布しただけでは吸着する割合が低く、保護膜
としての機能を長期にわたって果たすものとは言えなか
った。

又、特開昭５７−１２３５３６号公報に開示された従来
例においては、保護膜を吸着させる割合が低かったり、
あるいは厚みを均一に形成することに難点があるもので
あった。

［発明の目的］ 本発明は上述した点にかんがみてなされたちのて、保護
膜の厚みを均一化づ′ることができると共に、充分吸着
させて耐蝕性及び潤滑性の良好な磁気記録媒体の製造方
法を提供することを目的とづる。

［発明の概要］ 本発明は、プラスチックフィルム等の非磁性基体よに真
空蒸着法、スパッタリング法、電気メツキ法等で形成し
たコバルト等の強磁性金属よりなる。記録用磁性膜上に
、ステアリン酸、バルミチン酸、ミリスチン酸等の直鎖
型の脂肪酸及びそのエステルの少くとも一方を含む溶液
を塗布し、該脂肪酸あるいはエステル溶液が乾燥する前
に巻き取り、５０℃ないし８０℃に数時間保持して吸着
を促進させ、その後に溶剤に浸漬等して洗浄し、余分な
脂肪酸あるいはエステル溶液を除去することによって、
吸着率が高く、且つ均一化された厚みで、耐蝕性及び潤
滑性の良好な保護膜を形成できるようになっている。

［発明の実施例］ 以下、本発明を具体的に説明する。

１実茄例においては、コハル１−ＧｏとニッケルＮｉの
比が８：２の組成の強磁性金属をポリエチレンテレフタ
レートフィルム上に薄膜が形成されるように蒸着したサ
ンプルに次のような処理をした。

即ち、 ステアリン酸　８リ トルエン　４００（１ キシレン　４００ｕ イソプロピルアルコール（ＩＰＡ）　２００Ｑなる組成
の直鎖型脂肪酸及び該組成で形成されｌ；直鎖型脂肪酸
のエステルを含む溶液をフレキソコーター（２００メツ
シユ）で、例えば５分子層以上の保護膜となるように塗
布し、塗布された溶液が乾かないうちに（直ちに）円筒
に巻き取る。この巻き取る工程によって、溶液が塗布さ
れた面が均一に押圧されて！１１肪酸等の分子が均一な
厚みでし、脂肪酸等の化学吸着を促進させる。その後に
エタノール洗ｉＪ’　４１に上記処理したフィルムを通
して未吸着の脂肪酸等を除去し、その後に熱風乾燥する
。このようにして製造した第１実茄例の磁気記録媒体を
サンプル八と記し、上記１実茄例の処理をしない以下の
サンプルＢ及びＣとの動摩擦係数、水に対する接触角の
測定及び耐湿テストを行った結果を以下に示す。尚、サ
ンプルＢ及びＣは上記サンプルＡに８３ける場合と同様
に、上記フィルム上に８：２の組成のＣｏとＮｉを蒸着
したものに下記の処理及び未処理したものである。

即ち、 サンプルＢは ステアリン酸　３リ トルエン　５００リ キシレン　２００す ＩＰＡ　３００り なる溶液を塗布し、吃燥炉に通して乾かしたものである
。

サンプルＣは、サンプルＢのＪ：うな保ＡｌＢ５を形成
する処理を行わない未処理のものである。

上記１実施例のサンプルＡと他のサンプルＢ。

Ｃについての潤滑性の良好さを示す（例えばステンレス
に対する）道摩擦係数μと、耐水性あるいは撥水性を示
ず水に対する接触角θは表１のようになる。

表　１ 上記表１から、動摩擦係数μは、未処理のものよりはる
かに小さくなっており、保ＩＩＩＩＩを形成することに
よって、潤滑性を大きくして、駆動系の負荷を小さくで
きると共に、摩耗を低減化することができる。又、保護
膜を１実施例の処理することによって、さらに向上させ
ることができる。

又、水に対する接触角θも保護膜を形成することによっ
て、非常に大きくなり、さらに１実施例の処理をするこ
とによって、より大きくできる。

つまり１実施例の処理したものは耐水性及び撥水性が大
きく、湿気等に強いものとなる。

さらに耐湿性を詳しく調へるため、テスト前の残留磁束
密度Ｂ「測定してから、５０℃で９０％の湿度の恒温恒
湿槽中に一週間放置した後、取り出して１日放置後の残
留磁束密度Ｂｒ′を測定して残留磁束密度の減少率ＤＢ
　＜−Ｄａ　（８＋°′−Ｂｒ　）　／／Ｂｌ’　Ｘ　
′＋　００　＞を調べたものを表２に示す。

表　２ 表２から明らかなように、保護膜を形成すると、＃１湿
性を大幅に向上できると共に、さらに上記１実施例の処
理をすることによって、耐湿性を数倍増大できることが
分る。

尚、上述は本発明の１実施例を示し、本発明は上述した
組成の溶液で処理して保護膜を形成したものに限定され
るものでなく、直鎖型脂肪酸及び直鎖型脂肪酸のエステ
ルの少くとも一方を含むものについても上述した処理工
程を行うものは本発明に属するものである。

又、強磁性金属薄膜としては８：２のＣＯとＮｉのもの
に限定されるものでなく、上記のものとは組成比の異る
もの及び、組成物の異るもので形成されたものについて
も適用できるものである。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、可撓性の非磁性基体
上に形成された強磁性金属薄膜上に、直鎖型脂肪酸等の
溶液を塗布して該溶液が乾く前に円筒等に巻き取って塗
布された脂肪酸を均一化してＷＩ膜上にすると共に、そ
の後数峙間保持して脂肪酸等の化学吸着を促進された後
に、未反応の脂肪酸等を除去するようにしであるので、
吸着性が良好で耐湿性及び潤滑性に優れ、且つ均一な厚
みの薄膜上にされた保護膜を有する磁気記録媒体を製造
できる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 、（１）プラスチックフィルム等の可撓性を有する非磁
   性基体上に形成したコバルト等の強磁性金属よりなる薄
   、、ｊＩ上に、直鎖型脂肪酸及び直鎖型脂肪酸のエステ
   ルとの少くとも一方を含む？Ｗ液を塗布し、該溶、ｗｉ
   が乾燥する前に円筒状部材等に巻き取る工程と、該工程
   後に５０’Ｃないし８０’Ｃに数時間保持する工程と、
   該保持する工程後に巻き戻して溶剤にて化学＠着してな
   い脂肪Ｗｌ等を洗い落とす洗浄工程とよりなることを特
   徴とする磁気記録媒体の製造方法。 （２）前記強磁性金属よりなる薄膜は、真空蒸着法、ス
   パッタリング法、電気メツキ法等で形成されることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の磁気記録媒体の製
   造方法。 （３）前記直鎖型脂肪酸は、ステアリン酸、バルミヂン
   酸、ミリスヂン酸等としたことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の磁気記録媒体の製造方法。