JPS6073965A - コンクリ−ト製品の吊り下げ用係止具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明はコンクリート製品の吊り下げ用係止具、より
詳細にはコンクリート製品を移動させるとき、同コンク
リート製品をクレーン等で吊り下げるためコンク））・
−ト製品内に埋設される吊り下げ用係止具に関する。

従来技術 近年、型枠を使用して量産されるＵ字溝等のコンクリー
ト製品は大型化の傾向にある。そのため、これらのコン
クリート製品の運搬、或いは現場において敷設を行なう
場合、同製品に吊り上げ用ワイヤを巻き付けて機械によ
り同製品を吊り上げるといった手段がとられていた。し
かし、この手段においては、コンクリート製品の外表面
に前記ワイヤを揖けるための係止部を設けることは実際
上困難であるため、運搬、設置等の各作業時にワイヤが
コンクリート製品から外れるという危険性があった。

また、コンクリート製品の製造時において、吊り上げ金
具を挿入するための吊り上げ用孔を予め設けておく手段
が提示されたが、この手段をこおいては、コンクリート
製品の吊り上げ時において吊り上げ用孔の一部にのみ過
大な応力が集中し、コンクリート製品の弱点である過大
な引張力が加わって同孔部か破損し易いという欠陥があ
った。

そこで、本山ＩＭｕ人は実願昭５８−６８１７３号にお
いて第１図（ａ）〜（ｄ）に示すような吊り下げ用係止
具を提案した。この係止具は合成樹脂材料にて円筒状に
形成した固定部材２１の外周面上に上下一対の断面Ｈ形
状をなす移動防止部材２６を突出させたものである。同
固定部材２１はコンクリート製品Ｃの製造時において、
その外端開口部がコンクリート製品Ｃの外側面と同一平
面上に露出するようＧこ予め埋設され、同開口部２１ａ
には長めのボルト３３が螺入されるようＧこなっていた
。そして、第１図（ｂ）　、　（ｃ）に示すように固定
部材２１がら外部をこ突出したボルト３３０基端部に対
してワイヤＷ等に連結される金具Ｍｋ係止することによ
りコンクリート製品Ｃはクレ−ン等のフックＨがら横吊
りされるようになっていた。

しかし、この係止具はコンクリート製品Ｃの側板の側面
に埋設して、横吊りされるときには、移動防止部材２６
が優れた抜は止め効果を発揮するものの、移動防止部材
２６が固定部材２１がら単に垂直に突出しているにすぎ
ないため、第１図（ｄ）に示すように、コンクリート製
品Ｃの上端面等昏こ埋設して吊下金具３３ａ４固定部材
２１内に螺入したのちクレーンから垂直吊りにすると、
移動防止部材２６に対して応力が集中して、移動防止部
材２６が欠損することがあった。従って、固定部材２１
は吊下金具３３ａを装着した状態でコンクリート製品Ｃ
から離脱して、コンクリート製品Ｃが落下する等、事故
の原因となる虞れがあった。

目的 この発明の目的は上述した欠陥な解消し、コンクリート
製品を横吊りするときはもとより、垂直吊りをこしても
コンクリート製品から離脱することがなく、安全に使用
することができるコンクリ−（ト製品の吊り下げ用係止
具を提供することＱこある。

構成 この発明は上記の目的；２達成するために、コンクリー
ト製品内に埋設するためのほぼ円筒状をなす固定部材上
に、同固定部材がコンクリート製品から抜は出すことを
防止するための移動防止フィンを形成するとともをこ、
固定部材の内周面には雌ねじを螺刻したコンクリート製
品の吊り下げ用係止具において、前記移動防止フィンは
固定部材の開口部側から長さ方向反対側へとテーパ状を
なして延びるように構成したものである。

実施例 以下、この考案の一実施例を第２〜５図に従って詳述す
ると、１は第２，４及び５図に示すように、例えばＵ字
溝用プロツクＢ等のコンクリート製品側板Ｓ上端部内Ｇ
こ埋設したほぼ円筒状をなす合成樹脂製の固定部材であ
って、その先端開口部２がブロックＢの側板５の上端面
と同一平面」二をこ露出するとともに、内周同には雌ね
じ３が刻設されている。４は前記固定部材１の開口部２
側から長さ方同大半にわたって板厚を厚くした大径部、
５は固定部材１０基端側において、前記大径部４に隣接
する板厚の薄い小径部であって、両者４゜５の境界には
抜止めフランジ６が突設されているなお、抜止めフラン
ジ６の位置は特に限定されるものではなく、両径部４，
５の長さを相対的に変更することによって抜止めフラン
ジ６の位置も変更川面である。

７は特に第３図ζこ示すように大径部４の先端開口部２
近傍から抜止めフランジ６へと基端側はと高くなるよう
に傾斜し、がっ、基端側はと板厚が厚くなるように延び
る４個の移動防止フィンであって、固定部材１の円周方
向において等間隔を置いて複数個配設されている。この
移動防止フィン７は先端開口部２よりやや小径部５寄り
の位置から抜止めフランジ６の近傍へとテーバ状をなし
て延びる第１ずれ止め部８と、同第１ずれ止め部８の基
端から段差状の抜止め部９７ａ−介して抜止めフランジ
６上へとテーバ状ζこ延びる第２ずれ止め部８ａとから
なっている。なお、移動防止フィン７は固定部材１がブ
ロックＢがら離脱したり、ブロックＢ内で回動、ずれ等
によって移動することを防止するものである。

１０は前記固定部材１に外方から螺入した吊下金具であ
って、外端部に設けた環状の係止部１１と、同係止部１
１がら突出する丸棒状の雄ねし部１２とからなっている
。なお、第２，４図に示すように吊下金具１０はその雄
ねじ部１２がブロックＢ内昏こ埋設された固定部材１内
に螺入されると、ブロックＢ外に位置する係止部１１に
はワイヤＷ等が通されクレーンのフックＨ等によって吊
り下げられる。

上記のように構成した吊り下げ用係止具を使用してブロ
ックＢを吊り下げたとき、移動防止フィン７は固定部材
１上において、板厚の厚い大径部４の長さ方向はぼ全体
及び抜止めフランジ６上に形成されているので、１０ツ
クＢの自重、揺れ等の外力による応力が分散されるうえ
に、移動防止フィン７は基端側はと高くなるようにテー
バ状に形成されているうえに、基端側はと板厚が厚くな
っているので、大きな外力が加っても全長で力を受けて
欠損することはなく、固定部材１がブロックＢから離脱
することを防止できる。

また、移動防止フィン７の抜止め部９及び固定部材１の
抜止めフランジ６はクレーンからブロックＢを吊り下げ
たとき固定部材１に対して上方への力が加わって、同固
定部材１が外方へずれてブロックＢから抜は出ることを
防止している。

さらをこ、移動防止フィン７の第１ずれ止め部８及び第
２ずれ止め部８ａはコンクリートで固められているため
、固定部材１に吊下金具１０’に強く締めつけたとき、
固定部材１に回動力が加わり、固定部材１が回動して位
置ずれするようなことが防止される。

なお、上記の構成において、吊下げ用係止具はブロック
Ｂｋ垂直吊りする場合に限定して説明したが、固定部材
１を、その開口部２がブロックＢの側板Ｓの側面ζこ露
出するように埋設してブロックＢを構出りにすることも
可能である。

さて、ここでブロックＢ内に固定部材１を埋設する方法
を述べる。

１３は第５図に示すようをこ、ブロックＢの製造過程に
おいて型枠Ｆの外側に配置したボルト状の密閉部材であ
って、周方向においてほぼ反対方向へ突出する一対の円
柱状ハンドル１４を有する頭部１５と、同頭部１５の内
側面から突出する雄ねじ部１６より成っている。また、
型枠Ｆの側板の所望位置には、型枠Ｆの内側に配置した
前記固定部材１の内径とほば同径の連通孔Ａか透設され
、この連通孔Ａを通して密閉部材１３の雄ねじ部１６が
固定部材１の雌ねじ、３に螺入されるものである。

さて、前記固定部材１をブロックＢ１旧こ埋設する暑こ
は固定部材１の開口部２と密閉部材１３内端とを、型枠
Ｆの連通孔Ａを通して互いに合致させたのち、固定部拐
１の移動防止フィン７を回して両部材１，１３を組みつ
け、第５図に示すように密閉部材１３のハンドル１４を
強く締めつけ、固定部材１の外端面を型枠Ｆの連結孔Ａ
周縁部ζこ密着させて、型枠Ｆ内にセメントラ流し込む
。固定部材１の外端面は板厚が厚く、型枠Ｆへの接触面
イ責が大きいため、セメントが開口部２や二泥人するお
それはない。

セメントが固まったのち、密閉部材１３を固定部材１か
ら螺退させ、外側の型枠Ｆを取り外す。

そして、内側の型枠ＦはブロックＢを逆さにして上方か
ら吊り下げて落下させて取り外す。すると、ブロックＢ
の表面には固定部材１の外端が面一に露出して開口して
いるため吊下金具１０の雄ねじ１２を固定部材１の雌ね
じ３に螺合させれば吊下金具１０が固定部材１に強固に
装着される。また、取り外しも吊下金具１０の雄ねじ１
２を固定部材１の雌ねじ３から螺退するだけでよ（、着
脱作業は非常に簡単である。

効果 以上詳述したようＱここの発明はコンクリート製品Ｃ内
に埋設するためのはζ゛Ｉ円筒状をなす固定部月１の外
周面に、同固定部材１がコンク’Ｊ　−ト製品Ｃから抜
は出すことを防止するための移動防止フィン７を突出形
成するとともに、固定部材１の内周面には雌ねじ３を螺
刻したコンクリート製品の吊り下げ用係止具において、
前記移動防止フィン７は固定部材１の先端開口部２側か
ら基端側へと徐々に広がるテーパ状をなして延びている
ことによりコンクリート製品を４黄吊りするときはもと
より、垂直吊りにしてもコンクリート製品から離脱する
ことがなく安全に使用することができるという優れた効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）〜（ｄ）は本田１頭人が先Ｇこ提案した吊
下げ用係止具を示す斜視図、正面図、使用状態を示す正
面図及び別の使用状態を示す正面図、第２図はこの発明
の吊り下げ用係止具の使用状態を示す正面図、第３図は
吊り下げ用係止具の分解斜視図、第４図は第２図の要部
拡大１θ「面図、第５図は固定部材を型枠に装着し、か
つブロック内に埋設した状態を示す断面図である。 固定都拐１、雌ねじ３、移動防止フィン７、コンクリー
ト製品Ｃ０ 特許出願人　人来院正已 代　理　人　弁理士　恩　１）傅　宣

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　コンクリート製品（Ｃ）内に埋設するためのほぼ円
   筒状をなす固定部材（１）の外周面）こ、同固定部材（
   １）がコンクリート製品（Ｃ）から抜は出すこと２防止
   するための移動防止フィン（７）を突出形成するととも
   に、固定部材（１）の内周面には雌ねじ（３）を螺刻し
   たコンクリート製品の吊り下げ用係止具において、 前記移動防止フィン（７）は固定部材（１）の先端開口
   部（２）側から基端側へと徐々に広がるテーパ状をなし
   て延びていることを特徴とするコンクリート製品の吊り
   下げ用係止具。 ２　前記固定部材（１）はその先端開口部（２）側を大
   径部（４）とするととも昏こ、その基端側には同大径部
   （４）と隣接する小後部（５）を形成し、両者（４）、
   （５）の境界には固定部材（１）かコンクリート製品か
   ら抜は出すことを防止するだめの抜止めフランジ（６）
   を突設したことを特徴とする特許請求の範囲第１項※こ
   記載のコンクリート製品の吊り下げ用係止具。 ３　前記移動防止フィン（７）は固定部材（１）の大径
   部（４）上において、開口部（２）よりやや小径部（５
   ）寄りの位置から抜止めフランジ（６）の側へとテーパ
   状をなして延びる第１ずれ止め部（８）と、同第１ずれ
   止め部（８）の基端力・ら段差状の抜止め部（９）を介
   して抜止めフランジ（６）上へとテーパ状に延びる第２
   すれ止め部（８ａ）とからなることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項※こ記載のコンクリート製品の吊り下げ
   用糸止具。 ４　前記移動防止フィン（７）は同定部材（１）の円周
   方向において、複数１固が等間隔を置（・て配設されて
   いることを特徴とする特許請求の１ｉｕ囲第１項をこ記
   載のコンクリート製品の吊り下げ用係止具。