JP2554186Y2 - インサートブッシュ - Google Patents

インサートブッシュ

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JP2554186Y2
JP2554186Y2 JP1990091692U JP9169290U JP2554186Y2 JP 2554186 Y2 JP2554186 Y2 JP 2554186Y2 JP 1990091692 U JP1990091692 U JP 1990091692U JP 9169290 U JP9169290 U JP 9169290U JP 2554186 Y2 JP2554186 Y2 JP 2554186Y2
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insert bush
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bush
flange
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保明 高木
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東興産業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案はU字溝等のコンクリート製品の運搬或いは敷
設の際、コンクリート製品に吊下げ金具を装着するため
にコンクリート製品内に埋設するインサートブッシュに
関するものである。
従来の技術 従来、U字溝等のコンクリート製品を製造するにあっ
ては、吊下げ金具を装着するために第12図の示す如くU
字溝aの両側壁bに夫々埋設した円筒状のインサートブ
ッシュcの開口部を側壁bの外側面dに露出させる様に
予め埋設している。
そして、U字溝aの運搬、敷設時にはインサートブッ
シュcの開口部より吊下げ金具eを装着し、該吊下げ金
具eをワイヤー等にて係止してクレーン等によりU字溝
aは吊下げされる様になっている。
しかし、作業現場には土砂の堆積、工事用具等さまざ
まな障害物があり、作業現場の状態によってはU字溝a
の側壁bの外側面dから吊下げ金具eを突出させた状態
にて吊下げするため、かかる突出部分が邪魔となり、そ
の吊下げに支障を来す場合が多々あり、吊下げ作業が困
難となる欠点を有していた。
考案が解決しようとする課題 本考案はU字溝等のコンクリート製品を運搬、敷設す
る際において、作業現場の状態によっては吊下げ金具を
U字溝の側壁の外面側からでなくとも、内面側から装着
させてコンクリート製品を吊下げ、作業現場の状態に拘
らず難無く吊下げ作業出来る様にしたインサートブッシ
ュを提供せんとするものである。
〔考案の構成〕
課題を解決するための手段 本考案は上記従来技術に基づくU字溝の側壁の外面か
ら吊下げ金具を突出させた状態にて吊下げする場合、そ
の吊下げに支障を来す課題に鑑み、コンクリート製品に
埋設される合成樹脂製よりなる有底筒状のインサートブ
ッシュであって、該インサートブッシュの全長をコンク
リート製品の肉厚に同寸となすと共に、その底面部の内
側面周縁を薄肉状に形成して底面部をインサートブッシ
ュより離脱自在に設け、インサートブッシュの開口部と
底面部をコンクリート製品の外側面及び内側面に露出す
る様に埋設し、通常は外側面に露出する開口部に吊下げ
金具を装着し、又作業現場の状態によっては、底面部を
打抜いて内側面に露出する2次開口部を形成して吊下げ
金具を装着することにより、2通りの吊下げ状態を可能
とし、一方インサートブッシュの外周にはフランジを周
設し、該フランジに直交すると共に、フランジをオーバ
ーラップする様に、段差を設けた段付き山状の抜止突堤
を突設したことにより、コンクリート製品の外側面或い
は内側面から吊下げ金具を装着した何れの吊下げ状態に
よっても、インサートブッシュへ加わる引張力等の外力
による破損、コンクリート製品からの抜けを防止し、上
記課題を解消せんとするものである。
作用 本考案はコンクリート製品に埋設されたインサートブ
ッシュの開口部及び底面部はコンクリート製品の外側面
と内側面に夫々露出し、通常はインサートブッシュの開
口部より吊下げ金具を装着し、コンクリート製品を吊下
げるのである。
しかし、作業現場の状態によっては、インサートブッ
シュの開口部の反対面に露出する底面部を打抜くことに
より、2次開口部を形成して吊下げ金具を装着し、コン
クリート製品を吊下げるのである。
かかる2通りの吊下げ状態において、インサートブッ
シュのフランジ及び抜止突堤の段差により、引っ張り方
向に対する接触面積が大きくなるため、引っ張り方向に
対する掛止作用を著しく大きくすることが出来、又回転
方向に対しては抜止突堤により掛止作用を奏するため、
インサートブッシュへ加わる引張力等の外力による破
損、コンクリート製品からの抜けを防止している。
実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、 1はU字溝等のコンクリート製品Wに埋設される合成
樹脂製よりなる有底筒状に形成されたインサートブッシ
ュであり、該インサートブッシュ1の全長はコンクリー
ト製品Wの埋設位置の肉厚に同寸となしている。
2はインサートブッシュ1の底面部であり、該底面部
2はその内側面3周縁4を薄肉状に形成して離脱自在に
設け、底面部2を打抜くことにより、2次開口部5を形
成する様になしている。
6はフランジであり、該フランジ6にインサートブッ
シュ1の長さ方向の略中央の外周に周設している。
7、7a…は抜止突堤であり、該抜止突堤7、7a…はイ
ンサートブッシュ1の円周方向を等間隔置きにして、且
つフランジ6に直交すると共に、フランジ6をオーバー
ラップする様にフランジ6と一体的に複数突設してい
る。
8、8a…は抜止突堤7、7a…に設けてなる段差であ
り、該段差8、8a…は抜止突堤7、7a…の略中央を最上
段としてインサートブッシュ1の開口部9及び底面部2
の夫々に向かって段落形成し、抜止突堤7、7a…段付き
山状に形成している。
10、10a…は抜止突条であり、該抜止突条10、10a…は
各抜止突堤7、7a…間に等間隔を以って並列突設してい
る。
11はインサートブッシュ1の内周面前部に螺刻した螺
子部である。
又、第10図及び第11図に示す他の実施例にあっては、
インサートブッシュ1の底面部2を上げ底状に設けてい
る。
次にインサートブッシュの埋設について説明すると、 コンクリート製品Wの製造過程において、型枠12の側
板13の所望位置には貫設孔14が設けられ、該貫設孔14に
は止め金具15が装着固定されている。
止め金具15は第4図に示す様に軸方向に空気孔16を貫
通形成したボルト17に中空円筒状の硬質ゴム18を嵌装す
ると共に、ナット19及び蝶螺子20を螺合し、該蝶螺子20
をボルト17の先端部に割りピン21にて固定してなり、型
枠12の側板13が硬質ゴム18とナット19間に介在する様
に、貫設孔14に止め金具15を装着して側板13とナット19
を溶接固定し、止め金具15と側板13を一体化している。
そして、止め金具15の硬質ゴム18にインサートブッシ
ュ1を嵌装し、蝶螺子20にてボルト17を約一回転させる
ことにより、側板13とインサートブッシュ1を密着固定
させると、他一方の側板13aには底面部2が当接した状
態となる。
かかる状態にてコンクリートを流し込み、コンクリー
トの養生固化後、型枠12と共に止め金具15を抜き取るこ
とにより、インサートブッシュ1はその開口部9と底面
部2がコンクリート製品Wの外面側O及び内面側Iに夫
々面一に露出した状態にて埋設される。
尚、止め金具15におけるボルト17の空気孔16は、蒸気
養生時にインサートブッシュ1内の空気が膨張してイン
サートブッシュ1が変形し、それによるコンクリートと
の密着性の低下を招来することのない様に外部への空気
抜きを図っている。
又、止め金具15は第4図に示すものでなくとも、単な
るボルト(図示せず)であってもよく、この場合止め金
具15はインサートブッシュ1の螺子部11に螺合して側板
13にインサートブッシュ1を密着固定させる。
次に本考案に係るインサートブッシュの作用について
説明すると、 第8図に示す様にインサートブッシュ1の開口部9よ
り吊下げ金具22を装着し、コンクリート製品Wを吊下げ
るのである。
しかし、作業現場の状態によっては、インサートブッ
シュ1の底面部2を打抜くことにより、2次開口部5を
形成し、該2次開口部5より吊下げ金具22を装着し、第
9図に示す様にコンクリート製品Wを吊下げるのであ
る。
かかる2通りの吊下げ状態において、インサートブッ
シュ1のフランジ6及び抜止突堤7、7a…の段差8、8a
…により、引っ張り方向に対する接触面積が大きくなる
ため、引っ張り方向に対する掛止作用を著しく大きくす
ることが出来、又回転方向に対しては抜止突堤7、7a…
と抜止突条10、10a…により掛止作用を奏するため、イ
ンサートブッシュ1へ加わる引張力等の外力による破
損、コンクリート製品Wからの抜けを防止している。
尚、吊下げ金具22のインサートブッシュ1への装着に
あっては、吊下げ金具22の棒体の適所に螺子部(図示せ
ず)を設けたものを使用する場合、その装着に際しこの
棒体の螺子部とインサートブッシュ1の螺子部11を螺合
し、又棒体に螺子部のない吊下げ金具22にあっては、単
に棒体をインサートブッシュ1に挿入してコンクリート
製品Wを吊下げる様にしている。
〔考案の効果〕
要するに本考案は、コンクリート製品Wに埋設される
合成樹脂製よりなる有底筒状のインサートブッシュ1で
あって、該インサートブッシュ1の全長をコンクリート
製品Wの肉厚に同寸となしたので、インサートブッシュ
1の開口部9と底面部2を夫々U字溝等のコンクリート
製品Wの外側面O及び内側面Iに露出する様に埋設出来
るため、コンクリート製品Wを運搬、敷設する際の吊下
げ時に、通常は外側面Oに露出する開口部9に吊下げ金
具22を装着出来、又底面部2の内側面3周縁4を薄肉状
に形成して底面部2をインサートブッシュ1より離脱自
在に設けたので、通常は上記の如くの形態を保持し、作
業現場の状態によっては、内側面Iに露出する底面部2
を打ち抜くことにより、底面部2の薄肉な内側面3周縁
4がインサートブッシュ1から簡単に分離できるため、
例えば底面部をインサートブッシュの別体として嵌合し
たものでは、コンクリート製品Wの打型時或いは運搬時
の振動により勝手に離脱したり、又底面部をキャップ状
或いはインサートブッシュの内径以上の板状に形成して
インサートブッシュに被冠或いは当接したものでは、底
面部の周縁がコンクリート製品W内に埋設状態に密着さ
れているため、底面部を打ち抜いても簡単にインサート
ブッシュ1より離脱出来ないといった欠点を解消出来、
しかも上述の様に底面部2を打抜くことにより簡単に2
次開口部5を形成出来、該2次開口部5より吊下げ金具
22を装着出来るため、従来の様に作業現場の状態によっ
て、その吊下げに支障を来すことなく、コンクリート製
品Wを難無く吊下げ作業が出来る。
又、インサートブッシュ1の外周にはフランジ6を周
設し、該フランジ6に直交すると共に、フランジ6をオ
ーバーラップする様に、段付き山状の抜止突堤7、7a…
を突設したので、前記した2通りの吊下げ状態におい
て、回転方向に対しては抜止突堤7、7a…と抜止突条1
0、10a…により掛止作用を奏すると共に、フランジ6及
び段付き山状の抜止突堤7、7a…の段差8、8a…によ
り、引っ張り方向に対する接触面積が大きくなり、特に
抜止突堤7、7a…は段付き山状のため、引っ張り方向に
対する掛止作用を著しく大きくすることが出来ると共
に、インサートブッシュ1の軸線方向の前方及び後方の
引っ張り方向にいずれにも対しても同様な掛止作用で対
応可能なため、吊下げ金具22をインサートブッシュ1の
開口部9或いは2次開口部5の何れに装着しても、イン
サートブッシュ1へ加わる引張力等の外力による破損、
コンクリート製品Wからの抜けを防止出来、作業時にお
けるコンクリート製品Wの落下事故等の危険を回避し、
安全に作業出来る等その実用的効果甚だ大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示すものにして、 第1図は本考案に係るインサートブッシュの正面図、第
2図は第1図の側面図、第3図は第1図のA−A断面
図、第4図は止め金具の正面図、第5図はコンクリート
製品の製造過程におけるインサートブッシュの埋設状態
を示す図、第6図はコンクリート製品内に埋設されたイ
ンサートブッシュを示す図、第7図はコンクリート製品
内に埋設されたインサートブッシュに2次開口部を形成
した状態を示す図、第8図は第6図に示す状態のコンク
リート製品を吊下げた状態を示す図、第9図は第7図に
示す状態のコンクリート製品を吊下げた状態を示す図、
第10図は他の実施例を示す図、第11図は第10図のB−B
断面図、第12図は従来技術を示す図である。 1インサートブッシュ、2底面部 6フランジ、7、7a…抜止突堤、8、8a…段差

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート製品に埋設される合成樹脂製
    よりなる有底筒状のインサートブッシュであって、該イ
    ンサートブッシュの全長をコンクリート製品の肉厚に同
    寸となすと共に、その底面部の内側面周縁を薄肉状に形
    成して底面部をインサートブッシュより離脱自在に設
    け、又インサートブッシュの外周にはフランジを周設
    し、該フランジに直交すると共に、フランジをオーバー
    ラップする様に、段付き山状の抜止突堤を突設したこと
    を特徴とするインサートブッシュ。
JP1990091692U 1990-08-31 1990-08-31 インサートブッシュ Expired - Lifetime JP2554186Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6029006B2 (ja) * 1980-04-15 1985-07-08 中澤鋳造株式会社 埋込用分割ナットのネジ部
JPS6056507U (ja) * 1983-09-19 1985-04-20 高見 秀司 吊上げ反転穴付きコンクリート製品用型枠
JPS6060210U (ja) * 1983-09-30 1985-04-26 高見 秀司 コンクリ−ト製品の吊上げ反転用孔の形成装置
JPH0215622U (ja) * 1988-07-11 1990-01-31

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