JP2732030B2 - インサートブッシュの結合構造 - Google Patents

インサートブッシュの結合構造

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JP2732030B2
JP2732030B2 JP7654494A JP7654494A JP2732030B2 JP 2732030 B2 JP2732030 B2 JP 2732030B2 JP 7654494 A JP7654494 A JP 7654494A JP 7654494 A JP7654494 A JP 7654494A JP 2732030 B2 JP2732030 B2 JP 2732030B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はU字溝等のコンクリート
製品の運搬或いは現場における敷設のために、コンクリ
ート製品の側壁に吊金具を係止するインサートブッシュ
を型枠に簡単に密着結合することにより、コンクリート
製品の側壁内にインサートブッシュを埋設する様にした
インサートブッシュの結合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、U字溝等のコンクリート製品に
は、吊下げ用のワイヤーロープを掛止する吊下げ金具を
固定支持するために、側壁の外側に対応する型枠におい
て、U字溝の側壁のインサートブッシュ埋設箇所の対応
位置に貫通孔を設け、該貫通孔にボルトを挿通し、該ボ
ルトに有底筒状のインサートブッシュを螺合し、型枠内
にインサートブッシュを配設し、その後セメントを型枠
内に流入し、セメント固化後脱型することにより、側壁
における吊下げ金具の固定位置にインサートブッシュを
その開口部が側壁の外側面に露出する様に埋設してお
り、コンクリート製品の運搬、現場での敷設時にはイン
サートブッシュの開口部より挿着した吊下げ金具にワイ
ヤーロープを掛止してクレーンによりコンクリート製品
を吊下げ移動して作業を行っていた。
【0003】ところが、上記U字溝はその側壁の外側面
から吊下げ金具を突出させた状態にて吊下げることにな
るため、作業現場の状態、即ち土砂の堆積、工事用具等
さまざまな障害物のある状況では、側壁の外側面より突
出する吊下げ金具が邪魔となってその吊下げに支障を来
す場合が多々あり、吊下げ作業が困難となる欠点を有し
ていた。
【0004】このため、インサートブッシュの全長をU
字溝の側壁の肉厚と同長とすると共に、インサートブッ
シュの閉塞端部を打ち抜き可能に形成したものを側壁に
埋設し、上記の様な作業現場の状況においては、側壁の
内側面に露出する閉塞端部を打ち抜いて開口し、かかる
開口部より吊金具を係止して吊下げていた。
【0005】したがって、上記構成のインサートブッシ
ュを予めU字溝に埋設するには、U字溝の側壁と同長の
インサートブッシュを使用せねばならず、U字溝の側壁
の肉厚に適合した長さのインサートブッシュを多種類用
意する必要があるが、必ずしも側壁の肉厚に対応でき
ず、インサートブッシュが少しでも短い場合、閉塞端面
が側壁の内側に露出しない等の結果を招来していた。
【0006】又、上記のインサートブッシュに拘らず、
型枠においてボルトを挿通する貫通孔の径がボルトの頭
部よりも大きい場合には、インサートブッシュを型枠に
固定出来ず、この様な場合には型枠の貫通孔を縮径する
ために、ボルトに適合した透孔を有する金属板をあてが
い、これを溶接して対応させていたが、金属板の透孔と
型枠の貫通孔の中心を位置決めすることは甚だ面倒であ
り、左右の透孔の位置が左右対称でないとコンクリート
製品の吊下げ状態の安定が図れず危険であったり、又金
属板の溶接後は上記のボルトに対応したインサートブッ
シュでなければ使用できないので、所望する口径のイン
サートブッシュを埋設出来ない欠点を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は型枠間の距離
がインサートブッシュの長さより長い場合や、型枠の貫
通孔がボルトより大きい場合であっても、インサートブ
ッシュを型枠に簡単に密着結合して所望する口径のイン
サートブッシュをコンクリート製品の所望する位置に確
実に埋設する様にしたインサートブッシュの結合構造に
関するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく、型枠間の距離がインサートブッシュの長さより
長い場合や、型枠の貫通孔がボルトより大きい場合、所
望する口径のインサートブッシュをコンクリート製品の
所望する位置に埋設するのが困難な課題に鑑み、円環状
の長さ調整リングの肉厚を閉塞端部を離脱自在に設けた
インサートブッシュの長さと合わせてコンクリート製品
のインサートブッシュ埋設箇所の肉厚と同一となる様に
設定し、長さ調整リングを略半球形状の頭部を有するボ
ルトに挿通すると共に、これをコンクリート製品の型枠
に設けた貫通孔に挿通してナットで締め付け、インサー
トブッシュをボルトの頭部に嵌合固定することにより、
インサートブッシュの長さをその埋設箇所の肉厚に同一
にする必要がなく、単に長さ調整リングの肉厚設定によ
り、閉塞端面部をコンクリート製品の側壁の内側面に露
出出来、又型枠の貫通孔がボルトより大きい場合は、型
枠の貫通孔に円環状の位置決めリングを嵌合装着し、該
位置決めリングを前記長さ調整リング及び当止めリング
にて介在させてボルトとナットにて型枠に固定すること
により、従来の様な溶接作業を不要とし、又位置決めリ
ングを外すことで型枠の貫通孔に対応したボルトをも使
用出来、いかなるボルトも使用可能とし、該ボルトの頭
部に対応した口径のインサートブッシュを型枠に固定出
来、しかも位置決めリングによってボルトの位置決めが
簡単に出来るため、コンクリート製品の左右の対称な位
置にインサートブッシュを埋設出来、コンクリート製品
の吊下げ状態の安定が図る様にして、上記欠点を解決せ
んとしたものである。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は合成樹脂製にして略有底筒状に形成された
インサートブッシュであり、該インサートブッシュ1の
閉塞端面部2はその内側面3周縁4を薄肉状に形成して
離脱自在に設け、閉塞端面部2を打抜くことにより、2
次開口部5を形成する様になし、インサートブッシュ1
の外周には抜止め手段を設けている。
【0010】抜止め手段について説明すると、6はフラ
ンジであり、該フランジ6はインサートブッシュ1の長
さ方向の略中央の外周に周設している。
【0011】7、7a…は抜止突堤であり、該抜止突堤
7、7a…はインサートブッシュ1の円周方向を等間隔置
きにして、且つフランジ6に直交すると共に、フランジ
6をオーバーラップする様にフランジ6と一体的に複数
突設している。
【0012】8、8a…は抜止突堤7、7a…に設けてなる
段差であり、該段差8、8a…は抜止突堤7、7a…の略中
央を最上段としてインサートブッシュ1の開口部9及び
閉塞端面部2の夫々に向かって段落形成している。
【0013】10、10a …は各抜止突堤7、7a…間に等間
隔を以って並列突設した抜止突条である。
【0014】尚、インサートブッシュ1の内周面前部に
吊下げ金具螺着用の螺子部を設けても良く、その他イン
サートブッシュ1は上記の構成のものに限定されず、要
するに本体外周にフランジ、抜止め突起、抜止め突条等
の抜止め手段を設け、閉塞端面部2を打ち抜き可能に形
成したものであれば、例えば図7乃至図9に示す様に、
インサートブッシュ1の内周面前部に螺子部11を螺刻
し、閉塞端面部2を上げ底状に設けたものでも良い。
【0015】12はU字溝等のコンクリート製品Wの外側
に対応する型枠であり、該型枠12はコンクリート製品W
の内側に対応する固定側の型枠12a に対し開閉自在に設
けてなり、該型枠12の所定位置、即ちインサートブッシ
ュ1を埋設する位置に貫通孔13を設けている。
【0016】14は合成樹脂製或いは金属製から成るボル
トであり、該ボルト14はインサートブッシュ1の開口部
9より若干大径に設定した略半球形状の頭部15を形成す
ると共に、該頭部15の平坦部16の中心に螺子棒17を突設
し、該螺子棒17を型枠12の内側面Iの貫通孔13より挿通
して螺子棒17にナット18を螺合する様になしている。
【0017】19はボルト14と型枠12間に介在する長さ調
整リングであり、該長さ調整リング19は合成樹脂製或い
は金属製の円環板状に形成して成り、ボルト14の螺子棒
17の挿通孔20を設けると共に、外径をインサートブッシ
ュ1の開口部9の外径と同径或いは大径となし、その肉
厚をインサートブッシュ1の長さと合わせてコンクリー
ト製品Wの埋設位置の肉厚と同一となる様に設定してい
る。
【0018】ナット18は2個のナット18、18a を使用し
た2重ナットによるものであり、上部の本ナット18より
止めナット18a の方が薄いのが普通であるが、同じ肉厚
でも良く、締め方は先ず止めナット18a を締め、次いで
本ナット18を締めて、更に止めナット18a を戻して本ナ
ット18と互いに押し合いの状態にして、振動を受けても
常に荷重が働く様に成している。
【0019】尚、本実施例において、ナット18、18a は
2重ナットによるものを示したが、かかる方式に限定さ
れることなく、止めナット18a の代わりに蝶ナットで対
応したり、又単に1個のナットや蝶ナットで締め付けた
り、又螺子棒17とナット18の夫々に連通する貫通孔を設
け、該貫通孔に割りピンを挿入しても良い。
【0020】又、型枠12の貫通孔13の径がボルト14の螺
子棒17の径より大きい場合、或いはボルト14の頭部15の
径より大きい場合には、位置決めリング21及び一対の当
止めリング22、22a を使用する。
【0021】位置決めリング21は合成樹脂製或いは金属
製の円環板状に形成して成り、型枠12の貫通孔13に装着
可能な外径を有すると共に、その中心に螺子棒17を挿通
可能或いは螺着可能な内径を有する挿通孔23を設け、且
つ肉厚を型枠12と同一或いはそれよりも若干薄肉に設け
てなり、又当止めリング22、22a は中心に螺子棒17を挿
通可能な挿通孔24、24a を設け、外径を型枠12の貫通孔
13より大径に形成している。
【0022】そして、型枠12の貫通孔13に位置決めリン
グ21を嵌合すると共に、該位置決めリング21を介在して
型枠12の内側面I及び外側面Oに夫々当止めリング22、
22aを当接し、位置決めリング21、当止めリング22、22a
の挿通孔23、24、24a にボルト14の螺子棒17を挿通し
てナット18、18a を締め付ける。
【0023】上記の様に、位置決めリング21、当止めリ
ング22、22a を使用する場合において、閉塞端面部2が
離脱自在のインサートブッシュ1を使用する場合には、
当止めリング22は長さ調整リング19として使用し、閉塞
端部2が離脱自在でない構成のインサートブッシュ1aを
使用する場合、即ちインサートブッシュの閉塞端面部を
コンクリート製品Wの内側面に露出する必要のない場合
には、当止めリング22を長さ調整リング19としてその肉
厚をインサートブッシュの長さに合わせてコンクリート
製品のインサートブッシュ埋設箇所の肉厚と同一となる
様に設定する必要はない。
【0024】次に本発明に係るインサートブッシュの結
合構造の作用について説明すると、先ず、コンクリート
製品Wにおけるインサートブッシュ1の埋設位置の肉
厚、即ち型枠12、12a 間の距離と埋設すべきインサート
ブッシュ1の長さと長さ調整リング19が同寸となる様
に、適合する肉厚の長さ調整リング19を選択する。
【0025】次に、上記の長さ調整リング19にボルト14
の螺子棒17を挿通すると共に、これを型枠12の内側面I
側から貫通孔13へ通し、螺子棒17にナット18、18a を螺
合し、型枠12の内側面Iに突設したボルト14の頭部15に
インサートブッシュ1の開口部9内を嵌合して型枠12の
内側面Iにインサートブッシュ1の開口部9端面を密着
させる。
【0026】この時、頭部15は開口部9より若干大径に
設定してなるが、インサートブッシュ1の材質特性にて
弾性拡径して開口部9に嵌合され、該開口部9内ではイ
ンサートブッシュ1の弾性力により頭部15周面を押圧
し、インサートブッシュ1は頭部15に対し弾性的に嵌合
固定される。
【0027】次に、型枠12を固定側の型枠12a に対して
閉じると、インサートブッシュ1と長さ調整リング19を
合わせた長さがコンクリート製品Wの埋設位置の肉厚と
同一なため、インサートブッシュ1の閉塞端面部2が型
枠12a に当接し、かかる状態にて型枠12、12a 内にセメ
ントを流し込み、セメントの養生固化後、型枠12a を回
動して開口部9より頭部15を離脱すると、インサートブ
ッシュ1の開口部9端面はコンクリート製品Wの側壁W1
に露出し、インサートブッシュ1はコンクリート製品W
内の所定位置に埋設される。
【0028】そして、コンクリート製品Wの吊下げ時に
おいては、図12に示す様にインサートブッシュ1に吊
下げ金具25のシャフトを装着し、該シャフトに回動自在
に装着したシャッフルにワイヤーロープを掛止して、該
ワイヤーロープをクレーンにてフックし、コンクリート
製品Wを吊下げ移動可能とする。
【0029】又、作業現場の状態によっては、インサー
トブッシュ1の閉塞端面部2を打抜くことにより、2次
開口部5を形成し、該2次開口部5より吊下げ金具25を
装着し、図13に示す様にコンクリート製品Wを吊下げ
るのである。
【0030】かかる2通りの吊下げ状態において、イン
サートブッシュ1のフランジ6及び抜止突堤7、7a…の
段差8、8a…により、引っ張り方向に対する接触面積が
大きくなるため、引っ張り方向に対する掛止作用を著し
く大きくすることが出来、又回転方向に対しては抜止突
堤7、7a…と抜止突条10、10a …により掛止作用を奏す
るため、インサートブッシュ1へ加わる引張力等の外力
による破損、コンクリート製品Wからの抜けを防止し、
吊下げ金具25をインサートブッシュ1の開口部9或いは
2次開口部5の何れに装着しても、インサートブッシュ
1へ加わる引張力等の外力による破損、コンクリート製
品Wからの抜けを防止出来、作業時におけるコンクリー
ト製品Wの落下事故等の危険を回避し、安全に作業出来
る。
【0031】又、型枠12の貫通孔13の径がボルト14の螺
子棒17の径より大きい場合、或いはボルト14の頭部15の
径より大きい場合には、型枠12の貫通孔13に位置決めリ
ング21を嵌合すると共に、該位置決めリング21を介在し
て型枠12の内側面I及び外側面Oに夫々長さ調整リング
19、当止めリング22a を当接し、長さ調整リング19、位
置決めリング21、当止めリング22a の挿通孔20、23、24
a にボルト14の螺子棒17を挿通してナット18、18a を締
め付ける。
【0032】上記場合において、インサートブッシュの
閉塞端面部をコンクリート製品Wの内側面に露出する必
要のない場合には、閉塞端部2が離脱自在でない構成の
インサートブッシュ1aを使用して肉厚をインサートブッ
シュの長さに合わせてコンクリート製品のインサートブ
ッシュ埋設箇所の肉厚と同一となる様に設定する長さ調
整リング19を敢えて使用する必要はなく、当止めリング
22a と同一形状の当止めリング22を使用する。
【0033】
【発明の効果】要するに本発明は、合成樹脂製にして外
周に抜止め手段を設けた有底筒状のインサートブッシュ
1において、該インサートブッシュ1の閉塞端部2を離
脱自在に設け、一方円環状に形成した長さ調整リング19
の肉厚をインサートブッシュ1の長さと合わせてコンク
リート製品Wのインサートブッシュ埋設箇所の肉厚と同
一となる様に設定し、長さ調整リング19を略半球形状の
頭部15を有するボルト14に挿通すると共に、これをコン
クリート製品Wの型枠12に設けた貫通孔13に挿通してナ
ット18、18a で締め付け、インサートブッシュ1をボル
ト14の頭部15に嵌合固定したので、インサートブッシュ
1の長さと合わせて長さ調整リング19の肉厚をコンクリ
ート製品Wの埋設箇所の肉厚と同一に設定し、ボルト14
及びナット18、18a にて型枠12に固定し、ボルト14の頭
部15に対しインサートブッシュ1を弾性的に嵌挿固定
し、型枠12の内側面Iにインサートブッシュ1の開口部
5端面を密着させ、固定側の型枠12a に対し型枠12を回
動して閉じることにより、型枠12に設けたインサートブ
ッシュの閉塞端面部2は型枠12a に当接することにな
り、その結果インサートブッシュ1は型枠12、12a の間
隔を保持できると共に、型枠12、12a にてインサートブ
ッシュ1は軸線方向に押圧されるため、インサートブッ
シュ1は確実堅固にその埋設位置での固定状態を保持で
き、型枠12、12a 内にセメントを流入時における衝撃に
よってインサートブッシュ1が外れたり、位置ずれする
恐れはない。
【0034】よって、インサートブッシュ1の開口部9
と閉塞端面部2を夫々U字溝等のコンクリート製品Wの
外側面及び内側面に露出する様に埋設出来るため、コン
クリート製品Wを運搬、敷設する際の吊下げ時に、通常
は外側面に露出する開口部9に吊下げ金具25を装着し、
作業現場の状態によっては、閉塞端面部2を打抜いてコ
ンクリート製品Wの内側面に露出する2次開口部5を形
成して吊下げ金具25を装着出来る。
【0035】上記の様に、長さ調整リング19の肉厚を適
宜選択することにより、上記の如くインサートブッシュ
1を埋設出来、例え型枠12、12a 間の距離に対しインサ
ートブッシュ1の長さが僅かに足りなくても長さ調整リ
ング19の選択により微調整が可能であり、しかもこの長
さ調整リング19はボルト14とナット18、18a により型枠
12に固定されているため、脱型後は何度も使用出来ると
共に、長さ調整リング19によってインサートブッシュ1
の長さをインサートブッシュ埋設箇所の肉厚に同一にす
る必要がないため、インサートブッシュ1の長さの種類
を多数製造する必要がなく、結果的にインサートブッシ
ュ1の金型等の製造コストを低減できる。
【0036】又、インサートブッシュ1を弾性的に嵌挿
固定したボルト14の頭部15は球面状に形成してなるた
め、例えば頭部の形状が円柱形のものでは、これが断面
矩形状のため、脱型時における型枠12の開放側への回動
操作は、頭部の角部がインサートブッシュ1の開口部9
に引っ掛かり、型枠12を開放側へ回動させることができ
ず、型枠12、12a のヒンジ部分を取り外す必要がある
が、上記ボルト14の頭部15は球面状で断面円弧形状のた
め、型枠12の開放側への回動操作において、開口部9の
周面に頭部15が引っ掛からずにスムーズに開口部9より
離脱することができ、その脱型作業を簡単にできる。
【0037】又、型枠12の貫通孔13がボルト14より大き
い場合において、中心にボルト14の挿通孔23を設けた円
環状の位置決めリング21を嵌合装着し、該位置決めリン
グ21に前記長さ調整リング19を挿通した略半球形状の頭
部15を有するボルト14を挿通し、該ボルト14に位置決め
リング21より外径が大なる円環状の当止めリング22aを
挿通してナット18、18a で締め付け、前記インサートブ
ッシュ1をボルト14の頭部15に嵌合固定したので、貫通
孔13に位置決めリング19を嵌合するとにより、ボルト14
に対応した孔を形成出来、位置決めリング21を型枠12の
内側面I側及び外側面O側の夫々に長さ調整リング19と
当止めリング22a を当接することにより、位置決めリン
グ21の抜止めを図ることが出来、従来の様にボルトに適
合した透孔を有する金属板をあてがい、これを溶接して
対応させる必要が全くなく、その様な作業上の手間を省
くことが出来ると共に、位置決めリング21の内径を適宜
に設定すれば多種類のボルトを使用出来、又位置決めリ
ング21を外すことにより、型枠12の貫通孔13に対応した
ボルト14を使用出来るため、いかなるボルトも使用可能
とし、該ボルト14の頭部15に対応した口径のインサート
ブッシュ1を型枠12に固定出来、しかも位置決めリング
21の中心の挿通孔23によってボルト14の位置決めが簡単
に出来るため、コンクリート製品Wの左右の対称な位置
にインサートブッシュ1を埋設出来、コンクリート製品
Wの吊下げ状態の安定が図れ、安全に吊下げ作業を行え
る。
【0038】又、型枠12の貫通孔13がボルト14より大き
い場合において、中心にボルト14の挿通孔23を設けた円
環状の位置決めリング21を嵌合装着し、該位置決めリン
グ21をこれより外径が大なる一対の円環状の当止めリン
グ22、22a にて介在し、位置決めリング21及び当止めリ
ング22、22a に略半球形状の頭部15を有するボルト14を
挿通し、該ボルト14をナット18、18a で締め付け、イン
サートブッシュ1をボルト14の頭部15に嵌合固定したの
で、インサートブッシュ1aの様に閉塞端面部2をコンク
リート製品Wの内側面に露出する必要のない場合にあっ
ても対応可能であり、上段と同様なる効果を奏すること
が出来る等その実用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインサートブッシュの結合構造を
示す要部断面図である。
【図2】他の実施例を示す要部断面図である。
【図3】他の実施例を示す要部断面図である。
【図4】インサートブッシュの正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4のAーA断面図である。
【図7】インサートブッシュの変形例を示す図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7のBーB断面図である。
【図10】コンクリート製品の脱型操作を示す断面図で
ある。
【図11】図10の要部拡大図である。
【図12】コンクリート製品を吊下げた状態を示す図で
ある。
【図13】インサートブッシュの2次開口部より吊下げ
金具を装着したコンクリート製品の吊下げ状態を示す図
である。
【符号の説明】
1 インサートブッシュ 2 閉塞端部 12 型枠 13 貫通孔 14 ボルト 15 頭部 18、18a ナット 19 長さ調整リング 21 位置決めリング 22、22a 当止めリング 23 挿通孔 W コンクリート製品

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製にして外周に抜止め手段を設
    けた有底筒状のインサートブッシュにおいて、該インサ
    ートブッシュの閉塞端部を離脱自在に設け、一方円環状
    に形成した長さ調整リングの肉厚をインサートブッシュ
    の長さと合わせてコンクリート製品のインサートブッシ
    ュ埋設箇所の肉厚と同一となる様に設定し、長さ調整リ
    ングを略半球形状の頭部を有するボルトに挿通すると共
    に、これをコンクリート製品の型枠に設けた貫通孔に挿
    通してナットで締め付け、インサートブッシュをボルト
    の頭部に嵌合固定したことを特徴とするインサートブッ
    シュの結合構造。
  2. 【請求項2】 型枠の貫通孔がボルトより大きい場合に
    おいて、中心にボルト挿通孔を設けた円環状の位置決め
    リングを嵌合装着し、該位置決めリングに前記長さ調整
    リングを挿通した略半球形状の頭部を有するボルトを挿
    通し、該ボルトに位置決めリングより外径が大なる円環
    状の当止めリングを挿通してナットで締め付け、前記イ
    ンサートブッシュをボルトの頭部に嵌合固定したことを
    特徴とする請求項1のインサートブッシュの結合構造。
  3. 【請求項3】 型枠の貫通孔がボルトより大きい場合に
    おいて、中心にボルト挿通孔を設けた円環状の位置決め
    リングを嵌合装着し、該位置決めリングをこれより外径
    が大なる一対の円環状の当止めリングにて介在し、位置
    決めリング及び当止めリングに略半球形状の頭部を有す
    るボルトを挿通し、該ボルトをナットで締め付け、イン
    サートブッシュをボルトの頭部に嵌合固定したことを特
    徴とするインサートブッシュの結合構造。
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