JP3031873B2 - インサートブッシュの結合構造並びにこれに用いるインサートブッシュ固定具及びインサートブッシュ - Google Patents

インサートブッシュの結合構造並びにこれに用いるインサートブッシュ固定具及びインサートブッシュ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はU字溝等のコンクリ
ート製品内に埋設されるインサートブッシュをコンクリ
ート製品の型枠内側面に固定するインサートブッシュの
結合構造並びにこれに用いるインサートブッシュ固定具
及びインサートブッシュに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、U字溝等のコンクリート製品に
は、吊下げ用のワイヤーロープを掛止する吊下げ金具を
挿着支持するために、該吊下げ金具の固定位置に略円筒
形のインサートブッシュを、その開口部がコンクリート
製品の側壁面に露出する様に、予め埋設しており、コン
クリート製品の運搬、現場での敷設時に、インサートブ
ッシュの開口部より挿着した吊下げ金具にワイヤーロー
プを掛止してクレーン車等によりコンクリート製品を吊
下げ移動して作業を行っていた。
【0003】そして、コンクリート製品内へのインサー
トブッシュの埋設にあたっては、コンクリート製品の製
造時に、型枠に設けた透孔にボルトを型枠外面側より貫
通すると共に、ボルトにインサートブッシュを螺着して
型枠内側面に密着固定し、その後型枠内にコンクリート
を打設し、コンクリートの養生固化後、ボルトをインサ
ートブッシュより螺退して型枠を取り外すことにより、
コンクリート製品の側壁面に開口部端面を露出する様に
インサートブッシュを埋設していた。
【0004】しかしながら、上記の方法ではボルトでイ
ンサートブッシュを型枠に固定しているため、その締結
作業が面倒であると共に、型枠内側面にインサートブッ
シュの開口部端面が密着していないと、インサートブッ
シュ内部にコンクリートが流入する欠点を有し、又脱型
時にはボルトをインサートブッシュより螺退させた後、
型枠を外していたため、その作業が甚だ面倒であった。
【0005】又、型枠においてボルトを挿通する透孔の
径がボルトの頭部よりも大きい場合には、インサートブ
ッシュを型枠に固定出来ず、この様な場合には型枠の透
孔を縮径するために、ボルトに適合した透孔を有する金
属板をあてがい、これを溶接して対応させていたが、金
属板の透孔と型枠の透孔の中心を位置決めすることは甚
だ面倒であり、左右の透孔の位置が左右対称でないと、
コンクリート製品の吊下げ状態の安定が図れず危険であ
ったり、又金属板の溶接後は、上記のボルトに対応した
インサートブッシュでなければ使用できないので、所望
する口径のインサートブッシュを埋設出来ない欠点を有
していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は型枠の透孔径
に拘らず、型枠内側面の所定位置にインサートブッシュ
を簡単に密着固定でき、又脱型時の型枠の取り外しを簡
単に行える様にし、インサートブッシュの結合構造並び
にこれに用いるインサートブッシュ固定具及びインサー
トブッシュに関するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく、インサートブッシュの型枠への固定及び脱型の
作業性の課題に鑑み、1ピッチ分の2条ねじを設けたブ
ッシュ装着部を型枠内側面の所定位置に突設し、ブッシ
ュ装着部より軟質材料からなるインサートブッシュの開
口部内周に、ブッシュ装着部に合致する受口部を設け、
ブッシュ装着部に対しインサートブッシュを半回転する
ことにより、インサートブッシュを型枠内側面に簡単に
して強固に密着固定させられ、又脱型時における型枠を
外す動作のみで、型枠を外す力により、ブッシュ装着部
を型枠ごとインサートブッシュより強制的に離脱させら
れる様にして、上記欠点を解決せんとしたものである。
【0008】又、型枠の透孔が大径の場合に、インサー
トブッシュの型枠への固定が困難な課題に鑑み、型枠の
透孔に位置決めリングを嵌合し、該位置決めリングを一
対の当止めリングにて介在させて型枠に固定する様にし
て、上記欠点を解決せんとしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明すると、1はU字溝等のコンクリート製品
Wの外側に対応する型枠であり、該型枠1は、図2に示
す様に、コンクリート製品Wの内側に対応する略凹状の
型枠1aに対し開閉自在に設けてなり、図1に示す様に、
型枠1の所定位置に所定径の透孔2を設けている。
【0010】尚、型枠1は上記構成の様に型枠1aに対し
開閉自在に設けたものに限定されることなく、後述する
インサートブッシュ3のコンクリート製品W内における
埋設位置に対応する部位に透孔2を設けたものであれば
良い。
【0011】4はインサートブッシュ3より硬質な金属
製等の材料からなるインサートブッシュ固定具であり、
該インサートブッシュ固定具4は、図1に示す様に、前
記透孔2より大径に形成した略偏平で円環板状の基体外
周に、1ピッチ分の2条ねじ5を形成したブッシュ装着
部6を設け、該ブッシュ装着部6の中空部に、ボルト、
ビスなどの抜止め用の頭部7aを有する螺子棒7を挿通す
ると共に、螺子棒7を型枠1の内側面I側の透孔2より
挿通して螺子棒7に2個のナット8a、8bからなる締結部
材8で締め付け、型枠1の内側面Iにブッシュ装着部6
を突出する様になしている。
【0012】又、ブッシュ装着部6の2条ねじ5のねじ
山頂部は、丸みを帯びる様に形成している。
【0013】尚、インサートブッシュ固定具4は、ブッ
シュ装着部6の中空部に、ボルト、ビスなどの抜止め用
の頭部7aを有する螺子棒7を挿通したものを示したが、
ブッシュ装着部6の中心軸線上に螺子棒7を一体的に突
出形成しても良い。
【0014】インサートブッシュ3は、図1及び図4に
示す様に、ブッシュ装着部6より軟質な合成樹脂製等の
材料からなり、略円筒状の胴部9の一端を開口部10とな
すと共に、他端を閉塞して閉塞端部11となしている。
【0015】12は前記閉塞端部11の外周方向へ拡径状に
突出形成したフランジであり、該フランジ12の周縁部に
は、円環状のリム13を開口部10側へ突出する様に、一体
的に形成している。
【0016】14は胴部9外周において、所定間隔置きに
して且つ軸線方向に複数突出形成したリブであり、該リ
ブ14は閉塞端部11へ至るに従い徐々に高く傾斜した略三
角板状に形成しており、リブ14の最高部位14aとリム13
間には間隙15を設けている。
【0017】又、インサートブッシュ3の内方におい
て、開口部10内周にはブッシュ装着部6の2条ねじ5に
合致した受口部16を形成し、該受口部16に連続してこれ
より小径に形成した吊下げ金具螺着用の雌ねじ部17を閉
塞端部11に至るまで刻設している。
【0018】又、インサートブッシュ3において、型枠
1の内側面Iとの当接面となる胴部9の開口部10周端面
には、薄肉な環状のパッキン部18を一体的に突出形成し
ている。
【0019】又、上記において、インサートブッシュ3
に設けた雌ねじ部17を受口部16に連続して設けたものを
示したが、図5に示す様に、受口部16より若干の間隔を
設けて雌ねじ部17を設けても良い。
【0020】又、インサートブッシュ3は、上記の構成
のものに限定されず、要するにインサートブッシュ3の
胴部9外周にフランジ、抜止め突起、抜止め突条等の抜
止め手段を設けたものであれば良い。
【0021】そして、型枠1の内側面Iに突出したイン
サートブッシュ固定具4のブッシュ装着部6に、インサ
ートブッシュ3の受口部16を螺着することにより、図1
に示す型枠1の内側面Iにインサートブッシュ3を密着
固定する様になしている。
【0022】又、型枠1の透孔2の径が螺子棒7の径よ
り極端に大きい場合(ブッシュ装着部6より大径の場合
も含む)には、図5に示す様に、位置決めリング19及び
一対の当止めリング20、20a を使用する。
【0023】位置決めリング19は、合成樹脂製或いは金
属製の円環板状に形成してなり、型枠1の透孔2に装着
可能な外径を有すると共に、その中心に螺子棒7を挿通
可能な内径を有する挿通孔21を設け、且つ肉厚を型枠1
と同一或いはそれよりも若干薄肉に設けている。
【0024】当止めリング20、20a は、中心に螺子棒7
を挿通可能な挿通孔22、22a を設け、外径を位置決めリ
ング19(型枠1の透孔2)より大径に形成しており、型
枠1の内側面Iに当接する当止めリング20は、図5に示
す様に、周縁を斜めにカットするのが好ましく、この様
に形成することにより、脱型時にコンクリート製品Wよ
り抜け易くしている。
【0025】そして、型枠1の透孔2に位置決めリング
19を嵌合すると共に、該位置決めリング19を介在して型
枠1の内側面I及び外側面Oに夫々当止めリング20、20
a を当接し、位置決めリング19、当止めリング20、20a
の挿通孔21、22、22a に螺子棒7を挿通してナット8a、
8bを締め付け、型枠1の内側面I側にブッシュ装着部6
を突出する様になしている。
【0026】型枠1の内側面I側に突出したブッシュ装
着部6に、インサートブッシュ3の受口部16を螺着する
ことにより、型枠1の内側面Iにインサートブッシュ3
を密着固定する様になしている。
【0027】尚、当止めリング20、20a の大きさによっ
ては、図5に示す様に、型枠1内側面Iにインサートブ
ッシュ3のパッキン部18が直接接触せずに、型枠1内側
面Iに当接した当止めリング20に密着する。
【0028】尚、パッキン部18は、図1及び図5に示す
如く型枠1に固定されたインサートブッシュ固定具4と
の結合状態において、ブッシュ装着部6との結合力によ
り、若干潰れて型枠1の内側面Iに密着するが、図中で
はパッキン部18の断面形状を明示するために潰れていな
い状態で図示している。
【0029】又、図1及び図5において、型枠1へのイ
ンサートブッシュ固定具4の締結部材8は、2個のナッ
ト8a、8bを用いた2重ナットによるものを示したが、か
かる方式に限定されることなく、止めナット8bの代わり
に蝶ナットで対応したり、又単に1個のナットや蝶ナッ
トで締め付けたり、又螺子棒7とナット8aの夫々に連通
する連通孔を設け、該連通孔に割りピンを挿入しても良
い。
【0030】次に本発明に係るインサートブッシュの結
合構造の作用について説明すると、図1に示す様に、型
枠1の内側面I側からインサートブッシュ固定具4の螺
子棒7を透孔2に挿通し、型枠1の外側面Oより突出す
る螺子棒7にナット8a、8bを螺着して、型枠1の内側面
Iにインサートブッシュ固定具4のブッシュ装着部6を
突出固定し、該ブッシュ装着部6にインサートブッシュ
3の受口部16を螺着する。
【0031】又、型枠1の透孔2の径が螺子棒7の径よ
り極端に大きい場合には、図5に示す様に、型枠1の透
孔2に位置決めリング19を嵌合すると共に、該位置決め
リング19を介在して型枠1の内側面I及び外側面Oに夫
々当止めリング20、20a を当接し、位置決めリング19、
当止めリング20、20a の挿通孔21、22、22a にボルト14
の螺子棒7を挿通してナット8a、8bを締め付ける。
【0032】インサートブッシュ3の螺着にあっては、
ブッシュ装着部6は、1ピッチ分の2条ねじ5を設け、
又インサートブッシュ3の開口部10内周は、ブッシュ装
着部6の2条ねじ5に対応した受口部16を設けているた
め、ブッシュ装着部6に対しインサートブッシュ3を半
(2分の1)回転させることにより、型枠1の内側面I
側にインサートブッシュ3の開口部10端面を密着させら
れ、インサートブッシュ3を型枠1に対し強固な密着固
定状態と成す。
【0033】そして、型枠1を固定側の型枠1aに対して
閉じ、型枠1、1a内にコンクリートを打設し、コンクリ
ートの養生固化後、図2及び図6に示す様に、コンクリ
ート製品Wを脱型する。
【0034】脱型時には型枠1を回動するのであるが、
この時インサートブッシュ固定具4は、型枠1に固定さ
れており、ブッシュ装着部6の2条ねじ5は、1ピッチ
分のみを形成しただけのため、型枠1の開放側への回動
操作により、コンクリート製品W内に埋設されたインサ
ートブッシュ3からのブッシュ装着部6の引き抜きを可
能としており、図3及び図7の様に、ブッシュ装着部6
は、これと結合状態にあるインサートブッシュ3の受口
部16から型枠1と共に強制的に離脱され、更に2条ねじ
5のねじ山頂部が、丸みを帯びて形成されているため、
上記の引き抜き動作がスムーズに行える。
【0035】以上の脱型作業により、インサートブッシ
ュ3は、その開口部10端面をコンクリート製品Wの側壁
W1に露出する。
【0036】そして、コンクリート製品Wの吊下げ時に
おいては、インサートブッシュ3の雌ねじ部17に吊下げ
金具 (図示せず) のシャフトを螺着し、該シャフトに回
動自在に装着したシャッフルにワイヤーロープを掛止し
て、該ワイヤーロープをクレーンにてフックし、コンク
リート製品Wを吊下げ移動可能とする。
【0037】かかる吊下げ状態において、リブ14はイン
サートブッシュ3の周囲に閉塞端部11へ至るに従い徐々
に高く傾斜して突設してなるため、回動方向及び引っ張
り方向の掛止作用を有し、フランジ12はリム13を開口部
10側に突出した断面略鉤状であるため、引っ張り方向の
掛止作用を有し、これらインサートブッシュ3の各部の
抜止め機能により、コンクリート製品Wの吊下げ時にお
いて、インサートブッシュ3の周囲に生ずる応力を分散
でき、よってインサートブッシュ3の埋設位置近辺にひ
び割れ、欠け等の損傷は無く、コンクリート製品Wの強
度の安定を図ることが出来ると共に、吊下げ移動中のコ
ンクリート製品Wからインサートブッシュ3が抜け出す
ことを防止して安全な作業を行える。
【0038】
【発明の効果】要するに本発明は、1ピッチ分の2条ね
じ5を設けたブッシュ装着部6を型枠1内側面Iの所定
位置に突設し、ブッシュ装着部6より軟質材料からなる
インサートブッシュ3の開口部10内周に、ブッシュ装着
部6に合致する受口部16を設け、ブッシュ装着部6にイ
ンサートブッシュ3を螺着したので、型枠1に固定され
たブッシュ装着部6に対し、インサートブッシュ3を半
回転することにより、簡単に螺着でき、型枠1とインサ
ートブッシュ3とをコンクリート製品Wの打設時に生じ
る衝撃にも充分耐えられる強固な密着固定状態と成すこ
とが出来、よってコンクリートのインサートブッシュ3
内への侵入を防止できると共に、コンクリート製品Wの
側壁W1内の所定位置にインサートブッシュ3がズレるこ
となく埋設できる。
【0039】又、脱型時において、ブッシュ装着部6の
2条ねじ5が1ピッチ分であると共に、インサートブッ
シュ3がブッシュ装着部6より軟質であるため、型枠1
の開放側への回動力にてインサートブッシュ3の受口部
16より型枠1ごとブッシュ装着部6を簡単に離脱するこ
とが出来、その脱型作業を簡単にして、且つ効率良く行
える。
【0040】又、ブッシュ装着部6は、型枠1に設けた
透孔2に挿通する螺子棒7と、該螺子棒7の締結部材8
にて、型枠に取り付けられるものにして、且つ透孔2が
螺子棒7より大径の場合において、螺子棒7及び透孔2
に対応した内外径を有する位置決めリング19を透孔2に
嵌合し、螺子棒7に対応した内径と位置決めリング19よ
り大なる外径を有する一対の当止めリング20、20aで位
置決めリング19を介在し、位置決めリング19及び当止め
リング20、20aに螺子棒7を挿通して締結部材8で締め
付けたので、位置決めリング19の中心の挿通孔21によっ
てボルト14の位置決めが簡単に出来るため、コンクリー
ト製品Wの左右の対称な位置にインサートブッシュ3を
埋設出来、よってコンクリート製品Wの吊下げ状態の安
定が図れ、安全に吊下げ作業を行える。
【0041】又、インサートブッシュ3内方には、受口
部16より奥に、これより小径な吊下げ金具螺着用の雌ね
じ部17を設けたので、脱型時において、型枠1の開放側
への回動操作によるブッシュ装着部6の引き抜きで、受
口部16のねじ山が潰れたとしても、雌ねじ部17は潰れる
ことなく、インサートブッシュ3に何らの支障なく吊下
げ金具を挿入でき受口部16の奥の雌ねじ部17に螺着でき
る。
【0042】又、インサートブッシュ3において、型枠
又は当止めリング20との当接面にパッキン部18を一体
形成したので、ブッシュ装着部6に対するインサートブ
ッシュ3の螺着により、パッキン部18は型枠1との密着
状態を良好とし、かかる結合状態においてインサートブ
ッシュ3開口部10をシールでき、インサートブッシュ3
内へのコンクリートの侵入を防止でき、又上記螺着に際
し、別体のシール部材を型枠1とインサートブッシュ3
間に介在する必要はないため、作業者による付け忘れも
ない。
【0043】又、1ピッチ分の2条ねじ5を形成して
インサートブッシュ3を螺着するブッシュ装着部6を設
け、該ブッシュ装着部6を型枠1内側面Iに突出する様
型枠1への着脱手段を設けたので、ブッシュ装着部6
が破損しても交換が簡単に行うことが出来る。
【0044】又、前記着脱手段、型枠1に設けた透孔
2に挿通する螺子棒7と、該螺子棒7の締結部材8から
なり、且つ型枠1の透孔2が螺子棒7より大径の場合に
おいて、螺子棒7及び透孔2に対応した内外径を有する
位置決めリング19と、螺子棒7に対応した内径及び位置
決めリング19より大なる外径を有する一対の当止めリン
グ20、20aとを設けたので、従来の様にボルトに適合し
た透孔を有する金属板をあてがい、これを溶接して対応
させる必要が全くなく、その様な作業上の手間を省くこ
とが出来、型枠1に簡単に固定できる。
【0045】又、外周に抜止め手段を設けた略円筒状の
インサートブッシュ3において、該インサートブッシュ
3は、請求項4記載のブッシュ装着部6より軟質材料か
らなり、インサートブッシュ3の開口部10内周に、前記
ブッシュ装着部6に合致する受口部16を設けたので、ブ
ッシュ装着部6に対して半回転するだけで簡単に螺着で
きるインサートブッシュ3を提供できる等その実用的効
果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインサートブッシュの結合構造を
示す断面図である。
【図2】コンクリート製品の脱型操作を示す断面図であ
る。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】インサートブッシュの斜視図である。
【図5】他の実施の形態を示す断面図である。
【図6】図5のインサートブッシュ結合構造におけるコ
ンクリート製品の脱型操作を示す断面図である。
【図7】図6の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 型枠 2 透孔 3 インサートブッシュ 5 2条ねじ 6 ブッシュ装着部 7 螺子棒 8 締結部材 10 開口部 16 受口部 17 雌ねじ部 18 パッキン部 19 位置決めリング 20、20a 当止めリング

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ピッチ分の2条ねじを設けたブッシュ
    装着部を型枠内側面の所定位置に突設し、ブッシュ装着
    部より軟質材料からなるインサートブッシュの開口部内
    周に、ブッシュ装着部に合致する受口部を設け、ブッシ
    ュ装着部にインサートブッシュを螺着したインサートブ
    ッシュの結合構造において、前記ブッシュ装着部は、型
    枠に設けた透孔に挿通する螺子棒と、該螺子棒の締結部
    材にて、型枠に取り付けられるものにして、且つ透孔が
    螺子棒より大径の場合において、螺子棒及び透孔に対応
    した内外径を有する位置決めリングを透孔に嵌合し、螺
    子棒に対応した内径と位置決めリングより大なる外径を
    有する一対の当止めリングで位置決めリングを介在し、
    位置決めリングと当止めリングに螺子棒を挿通して締結
    部材で締め付けたことを特徴とするインサートブッシュ
    の結合構造。
  2. 【請求項2】 インサートブッシュ内方には、受口部よ
    り奥に、これより小径な吊下げ金具螺着用の雌ねじ部を
    設けたことを特徴とする請求項1記載のインサートブッ
    シュの結合構造。
  3. 【請求項3】 インサートブッシュにおいて、型枠又は
    当止めリングとの当接面にパッキン部を一体形成したこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のインサートブッシ
    ュの結合構造。
  4. 【請求項4】 1ピッチ分の2条ねじを形成して、イン
    サートブッシュを螺着するブッシュ装着部を設け、該ブ
    ッシュ装着部を型枠内側面に突出する様に型枠への着脱
    手段を設けたインサートブッシュ固定具であって、前記
    着脱手段は、型枠に設けた透孔に挿通する螺子棒と、該
    螺子棒の締結部材からなり、且つ型枠の透孔が螺子棒よ
    り大径の場合において、螺子棒及び透孔に対応した内外
    径を有する位置決めリングと、螺子棒に対応した内径及
    び位置決めリングより大なる外径を有する一対の当止め
    リングとを設けたことを特徴とするインサートブッシュ
    固定具。
  5. 【請求項5】 外周に抜止め手段を設けた略円筒状のイ
    ンサートブッシュにおいて、該インサートブッシュは、
    請求項4記載のブッシュ装着部より軟質材料からなり、
    インサートブッシュの開口部内周に、前記ブッシュ装着
    部に合致する受口部を設けたことを特徴とするインサー
    トブッシュ。
  6. 【請求項6】 受口部より奥に、該受口部より小径な吊
    下げ金具螺着用の雌ねじ部を設けたことを特徴とする
    求項5記載のインサートブッシュ。
  7. 【請求項7】 型枠との当接面にパッキン部を一体形成
    したことを特徴とする請求項5又は6記載のインサート
    ブッシュ。
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JP4134263B1 (ja) * 2007-11-20 2008-08-20 義 藤澤 コンクリート製品の雌ねじ付インサート

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