JPS5922181Y2 - 型枠用セパレ−タ−の取付具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、壁型枠を側面から支持するために、セパレー
ターを介してスラブ型枠に取付けるセパレーターの取付
具に関するものである。

従来、スラブ型枠を利用して壁型枠を支持させる取付具
に関しては、セパレーターと取付具の結合が、セパレー
ターの端部に設けられた雄ねじ部と取付具に設けられた
雌ねじ部との螺合による方法であったため、取付具とセ
パレーターとの結合作業には、手間取る傾向が多々見受
けられた。

また、スラブ型枠と取付具の取付けは、釘による方法が
多く採用されているが、この場合にあってはセパレータ
ーと取付具が螺合による結合であるため、型枠を解体し
た後、コンクリート躯体より釘が露出する結果となり、
釘を切断する等、処理作業も必要であるばかりか美観を
損い、錆が発生する原因となり、コンクリートの仕上げ
の品質の面についても好ましくない傾向にあった。

本考案セパレーターの取付具は、上記欠点を解消し、セ
パレーターと取付具の結合作業を容易にしかもコンクリ
ート表面を美麗に仕上げることを目的として提供するも
のである。

以下、本考案取付具を図面に示す実施例について説明す
ると、例えば、合成樹脂製等の支持体１の上面から中央
付近までセパレーターを挿嵌するためのＵ字溝２を左右
に連通して設けると共に、セパレーターの板状ナツトを
係止するための上面が開口した係止溝３を、上記Ｕ字溝
の中央部において直角方向に設けである。

４，４は本考案取付具をスラブ型枠に釘止めするための
釘孔である。

尚、前記Ｕ字溝２は、支持体１の底面と近傍する程、支
持体１の安定は良好となり、係止溝３の許容しうる範囲
内までＵ字溝３を設ける事が望ましい。

又支持体１はコンクリートより抜は易い戴頭角錐台類似
等の形状が好ましい。

次に使用方法について説明すると、セパレーターＳの寸
法により、取付具のスラブ型枠Ｐ２に対する取付位置を
求め、釘Ｎを支持体１に設けられた釘孔４に挿通し、係
止溝３を壁型枠Ｐと平行にしてスラブ型枠Ｐ２に取り付
ける。

立設した壁型枠Ｐ１に穿設した孔にセパレーターＳの一
端を挿入するとともに他端に設けられた板状ナツ）Ｓａ
を係止溝３に合せるべくセパレーターＳをＵ字溝２の上
方より嵌合させ、セパレーターＳの軸方向の動きを拘束
させる。

もし、取付具の取付位置に狂いが生じていたならば、板
状ナツ）ＳａどセパレーターＳとが螺合状態にある場合
、板状ナツ）Ｓａを回転させる事により軸方向の微調整
が可能となる。

壁型枠に挿通したセパレーターＳの端部については、締
付杆Ｋ、端太材Ｂ等で壁型枠Ｐ１を外部より支持させる
。

適確な型枠保持の後、配筋を施し、コンスリート打設を
行なう。

コンクリート養生の後、型枠を解体すると同時に取付具
本体をコンクノート躯体より取り外す。

この作業は、型枠とともに抜けるかあるいは抜けなくと
も露出した釘をぺンチ等で引張れば簡単に取り外す事が
可能である。

取り外した後の凹部にはモルタル詰め処理等で補修する
。

上記構造である本考案セパレーターの取付具は、セパレ
ーターを挿嵌させるＵ字溝および板状ナツトを係止させ
る係止溝をともに上方に開口させた構造であるため、取
付具とセパレーターの結合がセパレーター上方からの簡
単な保合によるため、作業が容易であるばかりか型枠解
体と同時に取付具本体が取り出せるため、モルタル詰め
処理により美観を損う事なく、また防錆効果にも秀れ、
より安定したコンクリートの仕上品質を得る事ができる
等、極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案型枠用セパレーターの取付具の斜視図
、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図および第４図
は本考案型枠用セパレーター取付具の使用状態図。 １・・・・・・支持体、Ｓ・・・・・・セパレーター、
Ｐ・・・・・・壁型枠、Ｐ２・・・・・・スラブ型枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支持体の上面から中央付近までセパレーターを挿嵌する
   ためのＵ字溝を左右に連通して設けると共に、該セパレ
   ーターの板状ナツトを係止させるための上面が開口した
   係止溝を、上記Ｕ字溝の中央部附近において直角方向に
   設けてなる型枠用セパレーターの取付具。