JPS6059631B2 - タイムレコ−ダ−用カ−ドロツク装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はワイヤー式ドットプリンターが印字作動を行
なつている間、印字用のカードをガイド通路内に固定す
るタイムレコーダー用カードロック装置に関する。

タイムレコーダーにカードを差込んて時刻等の印字を
行なう場合、先ずカードをタイムレコーダーのカードポ
ケット内に差込み、次いで、印字完了のタイミングを計
つて該カードをカードポケット内より抜き出すことが正
常な操作法とされているが、カードの差込みと抜き出し
を全て人為的に行なつている関係上、カードの抜き出し
を誤つて−早目に行なつたり、又は故意的に早く抜き出
した場合には、これがカード上に印字ミスを正じる原因
と成つていた。

印字部を活字輪と印字ハンマーとによつて構成した在来
のタイムレコーダーに於 いては、カードを印字スター
ト位置に差込むと同時に印字ハンマーが作動して瞬時に
印字を行なうため、上記の印字ミスは殆んど発生しなか
つたが、印字部をワイヤー式ドットプリンター（電子プ
リンター）によつて構成した電子式タイムレコーダーの
場合には、差込まれたカードを印字位置にセットした後
、プリンターを該カードに対して横方向に移動させなが
ら印字を行なう構造上、差込んだカードを前述した如く
プリンターの印字作”動中に早目に引き抜いてしまうと
、カード引き抜き方向（上昇方向）に従つて斜線状に曲
がつた変形活字が印字される欠陥が生じていた。 而し
て本発明は上述した点に鑑み、ワイヤー式ドットプリン
ターが横方向に印字作動している間、ロックレバーが差
込んだカードをガイド通路内にロックして、印字最中に
カードの引抜きを行なえない様に構成することにより、
ワイヤー式ドットプリンターによる印字を常に正しく行
なえる様に工夫したタイムレコーダー用カードロック装
置を提供せんとするものてある。

以下に、本発明の一実施例を添附した図面を参照しな
がら詳細に説明する。

第１図は本発明を備えたタイムレコーダーの全体構成
を簡略的に示した一部断面側面図であつて、図中１はタ
イムレコーダーの機体を示し、この機体１の上面に取付
けたカードポケット２は、機体１内に横架したガイド軸
３に沿つて横方向に移動自在であり、カードポケット２
を移動することによつてカードに対する印字位置を変更
することができる。

４は機体１内に縦設したタイムレコーダー用のガイド通
路で、平行な２枚のガイド板４ａと４ｂとによつて構成
されており、この通路４の上端は上記カードポケット２
の下端口に通じている。

また５は同じく機体１の内部に上記ガイド通路４と平行
に縦設した案内杆で、この案内杆５にはカードの印字段
を決定するラック７を備えた摺動枠６か上下移動自在に
装着している。８は上記のラックに噛合し、且つモータ
（図示せず）によつて１日１ピッチ回転を行なう段送り
用のラチエツト車で、上記ラック７の噛合によつて摺動
枠６を案内杆５に沿つて１日１段ずつ上方に段送りする
ことができ、更に１６日分の段送りを行なうとラック７
との噛合が外れて摺動枠６を図示した最下段位置迄落す
ことができる仕組に成つている。

９は上記摺動枠６に連設した取付板で、この板の先端に
はアクチュエーター１０が軸１１を以つて回動自在に取
付けられており、該アクチュエーター１０の先端に設け
たカード受部１０ａは、前記ガイド通路４の通路上に位
置している。

１２は上記取付板９の下端部に軸１３を以つて回動自在
に取付けた連動片で、この連動片１２の上端部と上記ア
クチュエーター１０の下端部とは連結軸１４で連結され
ており、アクチュエーター１０が差込まれたカードによ
つて軸１１を支点に図面上時計回転方向に回動すると、
連動片１２も軸１３を支点に図面上反時計回転方向に連
動して、押圧部１２ａが上記摺動捧６に取付けたマイク
ロスイッチ１５のスイッチ片を押してスイッチオンさせ
る。

マイクロスイッチ１５は後述するタイムレコーターの印
字部を起動する起動スイッチの役目を備えており、この
マイクロスイッチ１５のオンによつて全ての動作が開始
される。次に、上述の如く構成したタイムレコーダーに
組込む印字部の一実施例を第１図乃至第４図の記載に基
づいて説明する。

図面に於いて、１６と１７は上記機体１のフレーム１ａ
間に平行に横架したガイド軸で、１８は両ガイド軸１６
，１７間に架設したプリンター基台を示す。

プリンター基台１８は両ガイド軸１６，１７に案内され
て水平に横移動でき、上面には公知のワイヤー式ドット
プリンター１９が固定されている。（第２図〜第４図で
は省略。）ワイヤー式ドットプリンター１９（以下単に
ドットプリンターと称す。）の印字ヘッド１９ａは前記
ガイド通路４の上部に向けて突出しており、このガイド
通路４内に差込んだカードに勤務データ等を印字するこ
とができる。また上記プリンター基台１８の底面には左
右適当な間隔をあけて２本のローラ軸２０，２１が平行
に垂設されており、これ等両ローラ軸２０，２１には夫
々ガイドローラ２２と２３が回転自在に取付けてある。
２４は上記両ガイドローラ２２，２３間に介在したカム
盤で、このカム盤２４を取付けたカム軸２５は上間フレ
ーム１ａの略中央部分にブラケット２６を用いて固定し
たモータ２７によつて回転される。

２８は上記モータ２７の駆動回転力を減速してカム軸２
５に伝達する減速機（図示せす）を内蔵した減速ボック
スを示し、以上の如き構成によつてカム盤２４が回転す
ると、プリンター基台１８がガイド軸１６，１７に沿つ
て横移動し、ドットプリンター１９をガイド通路４内に
差込んだカードに対して横方向に印字移動することがで
きる。

第７図乃至第９図は上述したカム盤２４の働きを説明し
た作動工程図であつて、カム盤２４は図示の如く全体を
略ハード型に形成されていて、カム軸２５に偏心して取
付けてある。

第７図は始動時（停止時）の状態を示し、この状態から
カム軸２５の回転によつてカム盤２４が図面上時計回転
方向に回転すると、両ガイドローラ２２，２３がカム面
に押されて図面上左右方向に移動し、プリンター基台１
８、即ちドットプリンター１９を印字始点位置に向けて
移動する。第８図はカム盤２４が略９０度回転してドッ
トプリンター１９を印字始点位置にイニシャライズした
状態を示し、この位置から上記ドットプリンター１９の
印字作動が開始する。第８図の状態からカム盤２４が図
面上時計回転方向に更にその回転を進めると、ガイドロ
ーラー２２，２３はカム面に押されて図面上左右方向に
移動し、従つてドットプリンター１９は印字作動を行な
いながら図面上右方向に横移動して、カードにドットマ
トリックスパターンによる印字を横打ちする。第９図は
上述した印字横移動”が終了する直前の状態を示したも
ので、印字始動時に於けるカム軸２５と一方のガイドロ
ーラ２３との間隔を第８図の如くＴとした場合、第９図
の状態では上記の間隔がＴ＋ｎと成り、ドットプリンタ
ー１９は上記ｎの分だけ横移動（印字移動）したことに
成る。カム盤２４が第８図の位置から丁度１８０度回転
するとドットプリンター１９の印字移動は終了し、この
時点で印字は既に完了している。以上の如く移動したド
ットプリンター１９、即ちガイドローラ２２，２３は、
引続き行なわれるカム盤２４の回転に従つて今度は第７
図に示した位置に向けて逆移動し、カム盤２４が１回転
して第７図の位置に停止することにより、１回の印字移
動移動が終了する。第１０図は上述したドットプリンタ
ー１９及びモータ２７を制御する制御部の構成を簡単に
示したブロック図で、図中２９はマイクロプロセッサー
を中心に構成した中央演算処理部を示し、この処理部２
９には電子メモリーを備えた記憶部（図示せす）が含ま
れている。

また３０は水晶振動子やＣ−ＭＯＳ回路等の発振回路か
ら成る時計回路で、この時計回路３０からは信号線３０
ａを通して各部の基準制御信号となる時刻信号が上記中
央演算処理部２９のマイクロプロセッサーに入力される
。中央演算処理部２９は信号線１５ａを通して送られて
来る前記マイクロスイッチ１５のオン信号に従つて予め
記憶部に記憶して置いたデータを読出し、且つ演算して
、このデータに基づいて夫々信号線１９ａ及び２７ａを
通して制御信号をドットプリンター１９のワイヤー用印
字マグネット１９ｂとモータ２７の駆動回路２７ｂに送
出し、前述したモータ２７の回転とドットプリンター１
９の印字作動を行なう。次に、上記の印字部を備えたタ
イムレコーダー用のカードロック装置を第１図乃至第６
図の記載−に基づいて説明する。

本発明の罎ンク装置を構成するロックレバー３１は、第
５図に示す如く天板３２の左右両端に略直角に折曲けた
脚板３３，３３を連設し、且つ上記天板３２の中央部下
縁にロック片３１ａを突設．した構造であつて、このロ
ックレバー３１は左右の脚板３３，３３に穿設した軸穴
３３ａ，３３ａを利用して、上記ロック片３１ａをガイ
ド通路４に向けた状態で前記一方のガイド軸１６に回動
自在に装着されている。

また上記ロック片３１ａが一対向するガイド通路４の対
向面部分には、第１図乃至第３図に示す如くロック受板
４ｃが取付けられており、ガイド通路４内に差込まれた
タイムカードは、このロック片３１ａとロック受板４ｃ
の間を通過する仕組に成つている。第２図乃至第４図に
於いて、３４は上記一方のガイド軸１６の端部に巻装し
た巻バネで、このバネ３４の上端は第４図に示す如く上
記フレーム１ａに穿設したバネ差込穴３５内に差込み、
また下端はロックレバー３１の一方の脚板３３の背面に
弾発した、常時ロックレバー３１の全体をロック片３１
ａが上記ロック受板４ｃを弾圧する方向に弾発回動して
いる。』 第１図乃至第５図で符号３６で全体的に示し
たのは、上記ロックレバー３１の作動を制御する作動機
構てあつて、この作動機構３６は図示の実施例ては上記
ロックレバー３１の脚板３３，３３間に連結した制御杆
３７と、前記カム軸２５にカム盤２４と同軸的に取付け
た制御カム３８によつて構成されている。

制御杆３７は第５図に示す如く全体を略門型に屈曲形成
し、外方に向けて直角に折曲げた両脚杆の先端３７ａ，
３７ａを、夫々上記脚板３３，３３の下端部に穿孔した
穴３３ｂ，３３ｂに回動自在に挿入し、更に中間部を偏
平に潰ふして被動部３７ｂを形成した構造であり、また
上記カム軸２５に取付けた制御カム３８は、常時は上記
制御杆３７の被動部３７ｂを押圧してロックレバー３１
の全体の巻バネ３４に抗してガイド通路４より離間する
方向に回動している。カム軸２５が回転して被動部３７
ｂに対する上記制御カム３８の押圧を解くと、ロックレ
バー３１は巻バネ３４によつてガイド通路４の方向に回
動し、第３図に示す如くガイド通路４内に差込んだカー
ド３９を的ンク片３１ａとロック受板４ｃとの間て係止
し、カード３９の抜き出しを防止する。第７図乃至第９
図の記載に基づいて上記制御カム３８の働きを更に詳し
く説明すると、図示した制御カム３８は、略ハード型に
形成したカム盤２４の最膨出部２４ａと同一の方向に向
けた状態てカム軸２５に偏心的に取付けられており、第
７図に示した停止時には制御杆３７の被動部をこの制御
カム３８の先端が押動して、ロックレバー３１の全体を
巻バネ３４に抗して第２図に示した否ロック位置に保持
している。カム軸２５が少し回転すると制御力１・３８
は即座に制御杆３７に対する押圧を解き、第３図の如く
ロック片３１ａによるタイムレカード３９の係止を行な
わせることができる。従つて、第８図及び第９図に示し
たドットプリンター１９の印字移動時には、制御杆３７
は全くフリーに成つてロックレバー３１のロック片１ａ
がカード３９をガイド通路４内にロックし続け、この間
カード３９の自由な抜出しを防止する。そして、カム軸
２５が１回転してカム盤２４によるドットプリンター１
９の移動が終了した時点ては、第７図の如く制御カム３
８は再び制御杆３７を押圧してロックレバー３１を第２
図の開放状態に戻し、カード３９の抜出しを可能にする
。本発明は以上述べた如き構成であつて、次にその作用
を図面、特に第１１図に示したタイムレチヤーに従つて
順序よく説明する。使用に当つては、先ずカードポケッ
ト２をスライドさせて例えは出動印字位置或は退社印字
位置等、所定の位置にセットする。次いでカード３９を
上記カードポケット２よりガイド通路４内に差込む。差
込まれたカード３９がアクチュエーター１０を押動する
と、マイクロスイッチ１５が働いて制御部、即ち中央演
算処理部２９が演算を開始し、モータ２７を回転する。
モータ２７が回転するとロックレバー３１が作動して差
込んだカード３９をそのままガイド通路４内にロックす
る。次いでドットプリンター１９が印字移動し、且つ中
央演算処理部２９の指令に基づいてワイヤー用の各印字
マグネットを励磁して所要の勤務データ等を上記ののカ
ード３９の所定欄に印字する。ドットプリンター１９に
よる印字が済むと、ロックレバー３１によるロックが解
かれ、次いでモータ２７の回転が停止する。この時点て
カード３９の抜出しは既に可能に成つており、使用者が
タイムカード３９をカイト通路４内より抜出すと、アク
チュエーター１０が帰動してマイクロスイッチ１５かオ
フと成り、中央演算処理部２９も制御作動を停止する。
中央演算処理部２９はタイマー（図示せす）によつてモ
ータ２７の回転停止と同時にその作動を停止する様に構
成してもよい。上述した構成に於いて、ロックレバー３
１用の作動機構３６は、制御杆３７と制御カム３８によ
つて構成しているが、これは実施の一例であつて、例え
ばモータによつて回転するカムとかリンク機構等によつ
て直接ロックレバー３１を制御作動したり、或は電磁ソ
レノイド等の電気的な機構とかマグネット等を用いてロ
ックレバー３１を制御する場合も考えられ、上記作動機
構３６にはこれ等全ての機構を含むものとする。

またドットプリンター１９とロックレバー３１を２台の
モータで夫々別個の制御作動する場合も考えられ、更に
巻バネ３４もロックレバー３１を常時開放方向に弾発作
用させ、上述した作動機構３６がこの巻バネ３４に抗し
てロックレバー３１をロック作動する様に構成してもよ
い。尚、第１図に於いて、４０は機体１の前面に設けた
表示時計盤で、この表示時計盤４０に取付けた表示時計
４１は、第１０図に示す如く中央演算処理部２９から送
られて来る制御信号４１ａによつて運針を行なう場合と
、内蔵したシンクロナスモータ（図示せず）によつて運
針を行なう場合とがある。

本発明に係るタイムレコーター用ロック装置は以上に述
べた如くであつて、ガイド通路内に差込んが印字力．−
ドに対してドットプリンターが印字を行なつている間、
ロックレバーが該カードがガイド通路内にロックして抜
出しを防止するため、印字中に故意又は不用意にカード
を抜出して印字ミスを引き起す心配が全く無くなり、ド
ットプリンターによる印字を常に正しく正確に行なうこ
とができる。

また、本発明をカードポケット固定式の電子式タイムレ
コーダーに実施した場合には、より有益な効果を発揮す
ることができる。

即ち、図面に示した上述のタイムレコーダーは、カード
ポケットを手動でスライドさせて所定の印字位置（印字
欄）に合せた後印字を行なう関係上、ドットプリンター
の印字移動幅を少くすることができるが、上記カードポ
ケット固定式の電子式タイムレコーダーは、ドットプリ
ンターをカード幅いつぱいに制御横移動させ、この移動
中に出退勤又は残業、早退等の各専用印字欄に順次印字
を行なう構成であるため、ドットプリンターの横移動幅
が多くなり、合せて横移動に要する時間も長くなるので
、前述したカードの早期抜出しによる印字ミスが多発し
ていた。然るに本発明は上述の如くこのドットプリンタ
ーの印字横移動期間中、カードを確実−にガイド通路内
にロックできるので、上記印字ミスの発生を完全に解消
できるものてあつて、従つて本発明は、印字部にワイヤ
ー式ドットプリンターを使用した各種のタイムレコーダ
ーに実施して、頗る有益て且つ画期的な効果を発揮しえ
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであつて、第１図は本
発明を実施したタイムレコーダーの一部断面側面図、第
２図と第３図は本発明の要部構成とその作動状態を示し
た一部断面側面図、第４図は第３図Ａ−Ａ線の位置で切
断した要部断面図、第５図はロックレバーと制御杆の分
解斜視図、第６図は第５図Ｂ−Ｂ線の断面図、第７図，
第８図，第９図は作動工程図、第１０図は制御部のブロ
ック図、第１１図はタイムチャート図である。 １・・・・・ルコーダーの機体、４・・・・・・ガイド
通路、１０・・・・アクチュエーター、１５・・・・マ
イクロスイッチ、１９・・・・・ワイヤー式ドットプリ
ンター、２７・・・・・・モータ、３１・・・・・・ロ
ックレバー、３６・・・・・・作動機構、３９・・・・
・・カード。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 印字用のカードをガイド通路内に差込むとスイッチ
   が働いてワイヤー式ドットプリンターが印字作動を行な
   い、該カードに対して勤務データ等の印字を行なう様に
   構成したタイムレコーダーに於いて、上記ガイド通路に
   面してロックレバーを設け、このロックレバーには、上
   記スイッチが働くと作動してロックレバーに上記カード
   の係止を行なわせ、且つ上記ワイヤー式ドットプリンタ
   ーの印字作動が終了すると上記カードに対するロックレ
   バーの係止を解除することができる作動機構を連繋した
   ことを特徴とするタイムレコーダー用カードロック装置
   。