JP2509128Y2 - シリアルプリンタ - Google Patents

シリアルプリンタ

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JP2509128Y2
JP2509128Y2 JP1987082868U JP8286887U JP2509128Y2 JP 2509128 Y2 JP2509128 Y2 JP 2509128Y2 JP 1987082868 U JP1987082868 U JP 1987082868U JP 8286887 U JP8286887 U JP 8286887U JP 2509128 Y2 JP2509128 Y2 JP 2509128Y2
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ink
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、小切手や領収書等の用紙に金額印字を行う
チェックライタに好適なプリンタに関し、特に1字印字
ごとに用紙を桁方向に送って印字を行うシリアルプリン
タに関する。
(従来の技術) 従来より、単一の活字輪を有し、1字印字ごとに用紙
を桁方向に送り印字を行うシリアルプリンタが種々提案
されている。この種のシリアルプリンタとしては、例え
ば、固定フレームに対して揺動フレームを揺動可能に支
持し、該揺動フレームに活字輪と該活字輪にインクを付
与するインクローラとを備えたものがある。このインク
ローラは例えばインクを染み込ませたスポンジ状の弾性
体よりなり、且つ活字輪に転接される位置に配置され、
活字選択行程やリセット行程等に伴う活字輪の回転によ
って活字輪にインクを塗布している。そして、揺動フレ
ームを揺動させることによって前記活字輪を印字用紙に
押圧してインクを用紙に付着させて印字を行っている。
ところが、上記シリアルプリンタは、印字中のみなら
ず待機時にあってもインクローラが活字に転接され続け
ているため、インクが多量ににじみ出てしまい、必要以
上に活字にインクが付与されることがあり、用紙に印字
がなされた際に多量のインクによりにじみ等が生じて、
印字された文字が不鮮明になるという問題点を有してい
た。
また、活字輪とインクローラとが待機時においても転
接し続けている場合、インクローラの特定部分を長時間
に亘り活字輪によって押圧し続けることになり、このた
めインクローラが変形してしまう虞れがあった。そし
て、このため活字輪へのインク塗布に際して、インクロ
ーラの変形した部分が活字輪に対して十分強く押圧され
ずインクが十分付与されないという事態が生じ、この部
分の印字がうすく文字が不鮮明になるという問題点を有
していた。
そこで、上記したインクローラと活字輪との転接に関
する問題点を解消するため、例えば、実公昭54-251号公
報に開示された提案がある。この提案は第10図に示すよ
うに活字輪200にインクローラ退避用の切欠き部201を形
成し印字動作の待機時においてはインクローラ202とこ
の切欠き部201とが対向するように活字輪200を強制停止
させるよう、不図示の制動機構で制御するよう構成され
ていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、斯かる従来例によると、活字輪200の
外周に切欠き部201を設けることにより、活字200a配列
に用いることのできる活字輪200の外周長が短縮されて
しまい、このため、活字輪の径を大きくしてこれを補う
か、字数を減少させる等の対策が必要となり装置の大型
化又は機能の低下を招来するという問題点を有してい
た。
さらに、上記従来例においては、待機時における活字
輪200を所定位置に強制的に停止させる制動機構が必要
であり機構が複雑化するという問題点を有していた。
そこで本考案は従来技術の上記した問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、簡単
な構成によって待機時にインクローラを活字輪から離間
させることで活字輪の初期状態における位置を規制する
制動機構等を用いることなく、常に鮮明な印字を行うこ
とのできるシリアルプリンタを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案に係るシリアル
プリンタは、固定フレームと、該固定フレームに対して
揺動可能に支持された揺動フレームと、該揺動フレーム
に回転自在に支持された活字輪と、該活字輪に転接して
インクを付与するインクローラとを備え、前記揺動フレ
ームを揺動させることによって前記活字輪に付与された
インクを印字用紙に付着させ印字を行うシリアルプリン
タにおいて、 前記インクローラを前記活字輪へ付勢する付勢手段
と、前記固定フレームに設けた係止部に係止し、該係止
部と前記付勢手段とを作動連結する作動連結手段とを備
え、前記活字輪の回転位置が所定位置になり前記揺動フ
レームが揺動することに同期して前記係止部の前記作動
連結手段に対する相対位置が変化し、この変化によって
前記作動連結手段が最初の印字前および最終の印字後に
おける前記インクローラ位置を前記活字輪より離間した
位置に動作させるよう構成したことを特徴とする。
(作用) 上記の構成を有する本考案においては、インクローラ
は付勢手段により活字輪側に付勢され、この付勢手段は
固定フレームに設けた係止部にその一端を係止する作動
連結手段によって該係止部と作動連結されている。そし
て、揺動フレームが固定フレームに対して揺動すると、
この揺動に同期して、前記係止部の前記作動連結手段に
対する相対位置が変化し、この変化によって作動連結手
段が最初の印字前および最終の印字後の待機状態におけ
るインクローラ位置を活字輪より離間した位置に動作さ
せている。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図は本考案に係るシリアルプリンタの一実施例を
適用したチェックライタを示す外観斜視図であり、同図
に示すように、チェックライタは印字すべき金額等の数
値キー、及び発行キー、メモリーキー等のファンクショ
ンキーよりなる入力部2及び入力した数値を表示する表
示部4を有し、それらの一側に設けた印字部6内にシリ
アルプリンタが収納配置されている。
このチェックライタは小切手、領収書等の印字用紙F
を印字用紙挿入路8に挿入した状態で、入力部2より金
額等の印字データを入力し、これを表示部4で確認し、
発行キーを押すことにより、印字用紙F上に印字が遂行
されるものであり、この間、1桁印字する毎に用紙Fが
矢印で示す桁方向に紙送りされる。
第2図は印字部6のカバーを取外して、内部に配置さ
れているシリアルプリンタを上面から見た態様を示す平
面図で、同図において、10は印字用紙Fを案内する水平
な基板、12は基板10とともにプリンタの本体をなし、基
板10に対し垂直方向に起立状態で固定された固定フレー
ム、14,16は固定フレーム12をはさみ、これと平行に配
置された一対の揺動フレームである。これら揺動フレー
ム14,16は、各一端部で支軸18により互いに一体に固定
されるとともに、支軸18により固定フレーム12の一端部
に揺動自在に支持されている。
20は周囲に印字用活字を配列した活字輪、22は活字輪
20と一体に設けられた活字選択用のラチェットホイー
ル、24は両揺動フレーム14,16の自由端近傍位置で活字
輪20を回転自在に支持する支軸で、活字輪20と一体に回
転する。26は支軸24の一端部に固定された検出ディス
ク、28はディスク26と共働して各活字位置に対応したタ
イミングパルスを送出する光学的検出手段を構成するホ
トセンサで、揺動フレーム14に取付けられている。
30はシリアルプリンタ駆動用の単一の駆動モータで、
DCモータで駆動され、揺動フレーム14の基端部近傍に固
定されている。モータ30の駆動力は、ギヤ列よりなる動
力伝達手段32を介して活字輪20に伝達されるようになっ
ていて、当該ギヤ列は、モータ30の軸に形成した小径ギ
ヤ34、それに順次噛合した第1及び第2の中間ギヤ体3
6,38、主ギヤ40、及び活字輪ギヤ42よりなり、両揺動フ
レーム14,16の間に配置されている。ここで駆動モータ3
0のギヤ34より主ギヤまでの回転速度比は、モータ軸が4
5回転する間に主ギヤ40が1回転する45:1の減速比に設
定され、主ギヤ40と活字輪ギヤ42との間は、主ギヤ40が
1回転する間に活字輪ギヤ42が3回転する増速比に設定
されている。
両中間ギヤ体36,38は、それぞれ支軸44,46で揺動フレ
ーム14,16に回転自在に支持され、主ギヤ40は、これと
一体に回転する主軸48に取付けられ、主軸48は、両揺動
フレーム14,16に回転自在に支持され、しかもカム手段
を構成する主カム部材50と、ハーフピッチ設定用作動バ
ー126を駆動するための駆動カム部材52とが一体に設け
られている。また、活字輪ギヤ42はラチェットホイール
22が係止レバー54より解放された状態において活字輪20
と弾性片の嵌合により一体に回転する。
このように、駆動モータ30、主軸48及び活字輪20との
相互の回転速度比も上記と同様の関係にあり、これらは
全て、揺動フレーム14,16とともに揺動するように構成
されている。
前記係止レバー54は一端部54aが活字選択用ラチェッ
トホイール22と選択係合するとともに他端部のアーマチ
ュア54bがソレノイド装置56に対応しており、揺動フレ
ーム14に枢支軸58で回動自在に枢支され、かつバネ60に
より一方向、すなわち、ラチェットホイール22に対する
離脱方向に付勢されている。ここに活字選択機構が構成
されている。尚、ソレノイド装置56は揺動フレーム14に
取り付けられており、活字選択時に係止レバー54を直接
吸引する。
62は後に詳述するインクローラで、揺動フレーム14,1
6の自由端部に、把手64aを有するローラホルダ64により
収容されて、付勢手段としての板バネ66に着脱自在に装
着されると共に、該板バネ66によってインクローラ62を
活字輪20側に付勢してインクを供給できるように活字輪
20に転接させている。
68,70は各揺動フレーム14,16にそれぞれ回転可能に取
着された上側紙押えローラで、一方のローラ68には本体
に取着された下側送りローラ(図示せず)が対応し、他
方のローラ70には、本体に取着された送り駆動ローラ74
(第5図参照)が対応している。
第3図はシリアルプリンターを第2図I−I線方向か
ら見た断面図で同図に示すように、矢印方向に回転し
て、駆動モータ30より、それに直結したギヤ34から活字
輪20まで回転駆動力が伝達される。
主軸48と一体に回転する主カム部材50は、固定フレー
ム12上のカムフォロワ51と共働して、揺動フレーム14,1
6を揺動させるとともに印字動作を遂行する印字機構を
構成する。
活字輪20は、初期状態にあっては、ラチェットホイー
ル22の外周に活字輪20の各活字に対して形成した歯22a
の内、当該歯列より更に半径方向に高く突出させた基準
歯22bに対して係止レバー54が係合し、この位置(基準
位置)に保持されている。また、活字輪20上の各活字
は、最初に印字される貨幣単位マーク「¥」およびカン
マ「,」、数字「0〜9」、さらに最後に印字される改
ざん防止用のエンドマーク「※」、他にブランク又は補
助的な数字が配列されている。
活字輪ギヤ42とラチェットホイール22とは、ギヤ42と
一体に形成した弾性係合体86を介して、摩擦クラッチを
構成するスリップ可能な摩擦係合関係にある。係合体86
は、スリット86aを形成するとともに端部に係止突起86b
を形成した弾性片86cを有する。係止突起86bは、活字輪
20が基準位置にあるとき、及び活字選択回転動作時に
は、ラチェットホイール22の内周に形成した対応係合凹
部22cに嵌入した状態にあり、活字輪20と活字輪ギヤ42
とは一体的に回転する。
しかし、活字が選択され、ラチェットホイール22が係
止レバー54により活字選択位置に止められた状態で、主
ギヤ40により活字輪ギヤ42が回転駆動されると、突起86
bが凹部22cから離脱し、スリップが生じ、ギヤ42のみが
支軸24とともに回転する。
第4図は第2図をII-II線方向から見た側面図に制御
系の構成を加えた説明図であり同図において制御部102
には、駆動モータ30、ソレノイド装置56、光学的検出手
段のホトセンサ28及び主ギヤの側部のプリント配線板10
0に摺接して各種のコントロールパルスを送出するコン
トローラスイッチ104が、それぞれ電気的に接続され、
制御部102を介して、プリンタ内部における相互の動作
制御がなされる。制御部102には、更に、チェックライ
タの入力部2及び表示部4が電気的に接続され、これら
部分とプリンタ相互の動作制御がなされる。
係止レバー54は、ソレノイド装置56により吸引動作さ
れない状態にあっては、揺動フレーム14にピン106と長
孔108の関係で支持されるとともにバネ110で図示の位置
に弾性保持された位置保持部材112により、図において
実線で示す原位置に保持されている。
他方、ソレノイド装置56により吸引動作されると、鎖
線で示す活字選択位置にバネ60に抗して回動する。又、
係止レバー54は、主ギヤ40の側面に形成した環状凹部11
4に所定の角度位置で突設した2つの係合突起116,118と
端部54cで係合可能に対応している(第3図参照)。一
方の突起116は、他方の突起118より大きく形成され、当
該プリンタの活字選択動作の開始にあたって、係止レバ
ー54の下端部54cに係合して、レバー54を原位置より保
持部材112に抗して押上げてホイール22の基準歯22bより
レバー54を離脱させ、これにより活字輪20の選択回転が
行なわれる。
他方の突起118は、ソレノイドの残留磁気力で、活字
選択位置に吸引されている係止レバー54を原位置に押上
げて活字輪20に対する係止を解除させる作用を果す。
主カム部材50は、初期位置においてカムフォロア51と
接し、活字選択行程、印字行程、紙送り行程(リセット
行程)に対応して半径をそれぞれ形成している。又、カ
ム部材50に対してカムフォロア51よりも120度遅れた角
度位置におかれた紙送り用のカムフォロア120(第5図
参照)と共働するようにすることによって、紙送り行程
が遂行される。
第5図は第2図においてIII-III線方向から見た場合
の断面図で、同図において、揺動フレーム16には、セッ
トレバー122、トリガーレバー124、ハーフピッチ設定用
作動レバー126及び紙送り作動レバー82が、それぞれ、
支軸128,130,132,134を介して回動自在に枢支されてい
る。
セットレバー122の上端部には、固定フレーム12の端
部に突設した係止部としてのストップピン136と選択係
合する第1及び第2の段部122a,122b及び第1の段部122
aの一側を区画する垂直部122cが形成されている。又、
セットレバー122の側部には、左右一対の板バネ140,142
が基端部を上下それぞれ異にした片持梁の態様で取着さ
れている。
一方の板バネ140の上端ないし自由端は、レバー126の
支軸132に懸架され、セットレバー122に対して時計方向
に回動付勢力を付与されている。他方の板バネ142は、
その自由端ないし下側に凸部142aを有し、活字輪20と一
体回転するカム部材144の周囲と対向するように位置づ
けられている。そのカム部材144の周面上の所定位置に
は、凸部144aが突設されている(第6図参照)。
ストップピン136が第1の段部122aに係合している状
態においては揺動フレーム14,16は、最も高い上昇位
置、すなわち、印字用紙Fを挿入路8内に自由に挿入で
きるように開放した位置に、引上げバネ138により保持
されており、当該プリンタの未使用状態ないしは初期状
態を示す。
第7図及び第8図(a),(b)は本考案における特
徴部分でありインクローラ62を活字輪20に接離するため
の作動連結手段を示すもので、第7図は要部平面図、第
8図(a),(b)は動作説明図である。同図に示すよ
うに、インクローラ62はローラホルダ64に収容された状
態で、付勢手段としての板バネ66によって活字輪20側に
付勢されている。この板バネ66には該板バネ66にその一
端92aを係止し且つ回動軸91を中心に回動するプレート
板92を備え付けると共に、該プレート板92の他端92bに
はL字状のレバー部材93が係止されている。レバー部材
93は、セットレバー122の側面に平行に配置されてお
り、セットレバー122を軸支する支軸128により枢支され
ている。また、レバー部材93の上端部先端には垂直方向
に対し略45°程度傾斜して切欠いた溝部93aが形成され
ており前記ストップピン136を溝部93aに係止させた構成
となっている。そして本実施例においては、揺動フレー
ム14,16が固定フレーム12に対して揺動する場合、揺動
フレーム14,16が上昇位置にあるときにはセットレバー1
22の第1の段部122aにストップピン136を係合させた状
態にありこの状態における揺動フレームの揺動量に応じ
て固定フレーム12に備えたストップピン136に対するレ
バー部材93の相対位置を変位させ、この変化にともなっ
てレバー部材93が第8図(b)に示すA方向に支軸128
を中心に回動し、この回動に連動してプレート部材92が
B方向に回動して板バネ66の付勢力に抗してインクロー
ル62をC方向に離間させる。一方、揺動フレーム14,16
が下降した位置(ここではペーパーポールド状態より低
い位置)にあるときにはセットレバー122の第2の段部1
22bにストップピン136を係合させた状態にあり、この状
態における揺動フレーム14,16の揺動量に応じてレバー
部材93が第8図(a)に示すD方向に支軸128を中心に
回動し、この回動に連動してプレート部材92がE方向に
回動し、依って板バネ66はインクロール62を活字輪20側
に付勢して転接させることができる。
また揺動フレーム14,16の上昇位置において、板バネ1
42の凸状先端部142aは、カム部材144の周面に対し、凸
部144aの高さに略等しい間隙を有した位置にある。すな
わち、凸部142aは、凸部144aの鎖線で略示した回転軌跡
におおむね接した状態にある。
ここで、次にセットレバー122の機能について第5
図、第6図に基づいて説明する。先ず活字選択行程にお
いて、主カム部材50が回転すると、その押圧カム面によ
って揺動フレーム14,16とともにセットレバー122及び上
側紙押えローラ70が下降し、当該ローラが送り駆動ロー
ラ74に接して印字用紙Fを挟んだ状態となり、ここで、
最初の活字選択動作が遂行される。
この状態において、セットレバー122には、板バネ140
により、時計方向の回動力が作用しているが、ストップ
ピン136は、第5図に示すごとく、未だ、第1の段部122
aより完全に出ておらず、垂直部122cの上端縁部により
阻止され、第2の段部122bへは移行しない状態を保って
いる。
続いて、主カム部材50カム面が印字行程に入ると、揺
動フレーム14,16は、更に下降し、これに伴なって、ス
トップピン136は、第1の段部の更に上方に位置するの
で、板バネ140の作用により、レバー122が時計方向に回
動し、第6図に示すごとく、ピン136が第2の段部122b
へと移行する。
これにより、他方の板バネ142の凸部142aは、対応す
るカム部材144の周面に摺接状態となる。そして、この
状態で印字がなされる。すなわち、当該プリンタの場
合、最初の文字として「¥」が印字される。
印字動作終了に伴って、揺動フレーム14,16は再び、
上昇し、ストップピン136は、第2の段部122bに対し、
摩擦係合状態となり、以降、揺動フレーム14,16の上昇
は阻止され、いわゆる、ペーパーホールド状態を呈す
る。
以後、リセット行程においても引上げバネ138の作用
により、ストップピン136が第2の段部122bと強い係合
状態に保たれる。そして、この状態は、最終印字の活
字、つまり改ざん防止用のエンドマーク「※」の印字に
至るまでの途中の各印字サイクル中、継続して維持され
る。
このように、一連の印字サイクル継続中、セットレバ
ー122は、第6図又は第8図(a)の状態を保つので、
印字用紙Fは、この間、継続して用紙押え状態に保たれ
つつ、順次、紙送り方向に送られしかもこの間インクロ
ーラ62は活字輪20に転接され続けている。
ここで、最後の印字動作サイクルに達し、エンドマー
ク「※」が選択印字される場合には、活字選択行程にお
いて、当該マークが印台88に対応した印字位置におかれ
ると、カム部材144の凸部144aが板バネ142の凸部142aと
丁度、係合する位置に設定される。このため、板バネ14
2を介してセットレバー122に半時計方向の力が作用す
る。
しかし、上述のように、ストップピン136が第2の段
部122bと摩擦係合状態にあるため、セットレバー122
は、活字選択行程では回動され得ないが、印字動作開始
に伴ない揺動フレーム14,16が更に下降すると、上記係
合状態が解放されるため、板バネ142の作用が有効とな
り、当該バネ力が他方の板バネ140のバネ力に打勝って
セットレバー122を反時計方向に回動させ、第6図に示
す、第1の段部122aの上方にピン136を復帰させる。
従って、印字終了に伴なって、揺動フレーム14,16が
上方に復帰すると、ピン136が第1の段部122aに自然に
係合し、上昇位置への復帰が許され、印字終了した印字
用紙Fをプリンタより自由に取外すことができしかも、
インクローラ62は第8図(b)に示すように活字輪20か
ら離間する。
以上説明したように、本実施例では、揺動フレームの
揺れ量に応じて、前記作動連結手段が動作し少なくとも
最初の印字前及び最終の印字後の待機時においてはイン
クローラ62を活字輪20より離間させるよう動作するの
で、待機時にインクローラ62と活字輪とが接し続けるこ
とによってインクが多量に出てしまう事態や、インクロ
ーラ62が長時間の押圧によって変形してしまうなどの事
態をなくするができ、依って常に鮮明な文字を印字する
ことができる。また、活字輪20にインクローラ退避用の
切欠き等を設けなくてもよく活字輪の大型化や字数の減
少に伴う問題もなく、しかも、活字輪停止位置を決める
必要がないので活字輪を特定位置に強制停止させるため
の制動機構等も不用であり構成を極めて簡略化できる。
次に、第9図に示すタイミングチャートに基づいて各
構成の動作について説明する。このタイミングチャート
は、主軸48及び主カム部材50の初期状態からの1回転中
になされる各部材の動作を示しており、セットレバー、
活字輪およびインクロールの動作については最初の印
字、中間の印字、最終の印字の各々について示してい
る。
また、タイミングパルスは、検出ディスク26とホトセ
ンサ28の共働により検出され、各活字位置に対応して活
字選択行程において発せられるパルスで、所定の活字を
選択してソレノイド装置56にソレノイドONのタイミング
を付与する。
コントロールパルスは、コントロールスイッチ104に
より検出され、主軸の回転角度に応じたタイミングで発
せられるパルスで、角度0度でスタートパルスが発せら
れ、このパルス以降のタイミングパルスのカウントによ
り活字位置を判断する。また、150度でソレノイドOFFパ
ルスが発せられ、320度でモータOFFパルスが発せられ駆
動モータ30への通電が停止される。
揺動フレームの振れ量は、揺動フレーム14,16が上昇
位置より下降する際の揺動量を示すもので、印字サイク
ル開始と同時にペーパーホールド状態即ち中間位置に下
降し、印字行程では更に下降し、印字終了後、エンドマ
ーク「※」以外の印字では、破線で示すようにペーパー
ホールド状態である中間位置に復帰しエンドマーク印字
後には、用紙解放の上昇位置まで復帰する。
紙送り動作は、主カム部材50とカムフォロア120との
係合による紙送り作動バー82の回動量を示すもので印字
動作より120度遅れた位置で動作される。
係止レバーは、ソレノイド装置56及び主ギヤ40に設け
た一対の係合突起116,118との共働による係止レバー54
の回動位置を示すもので、スタート直後に突起116との
係合により基準歯22bを乗り越え、これを解放し、活字
選択したように、最初に印字される活字「¥」、途中の
活字、例えば、数字「4」、更には最後のエンドマーク
「※」で、それぞれレバーの回動状態が異なる。即ち、
最初の活字「¥」の印字開始よりエンドマーク「※」が
印字されるまでは、当該レバー122が第2の段部122bの
回動位置に保持されるため、この間、ペーパーホールド
状態が維持され揺動フレーム復帰位置が中間位置であ
り、又、エンドマークの印字時には、印字動作開始直後
に板バネ142の作用で、第1の段部位置に回動されると
ともに、係止レバー54による選択歯解放のタイミング前
に、すでにストップピン136が第1の段部122aに充分進
入して、垂直部122cで阻止された状態となるため、揺動
フレーム14,16が上昇位置まで復帰される。
インクロール62は上記セットレバー122の状態に基づ
いて規制される揺動フレーム14,16の揺れ量に対応し
て、前記作動連結手段によって活字輪20に接離する。即
ち、待機時つまり最初の印字開始前においては揺動フレ
ームが上昇位置にあり、インクロール62は活字輪20より
離間している。次に最初の印字が開始され揺動フレーム
14,16が下降してペーパーホールド状態(中間位置)に
なり、このときに作動連結手段が動作してインクローラ
62を活字輪20に転接させる。揺動フレーム14,16は、印
字行程でさらに下降して下降位置に至り用紙を押圧して
印字を行い、その後復帰するがこのときには前記上昇位
置には復帰せず、ペーパーホールド状態を維持する前記
中間位置に復帰する。よって、印字行程及び復帰後にお
いてもインクロール62は活字輪20に転接したまま保持さ
れる。2回目以降の印字から最終より1つ前の印字(中
間の印字)においても揺動フレーム14,16は中間位置ま
でしか復帰されないので継続してインクロール63は活字
輪20に転接され続ける。最終の印字においても同様の印
字行程において印字を行うが揺動フレーム14,16は印字
後、前記上昇位置まで復帰する。従ってこのときにイン
クロール62は作動連結手段からの作用によって活字輪20
より離間して待機状態となる。
尚、活字輪20については、活字輪20の回転状態と停止
状態を、最初に印字される活字「¥」、中間の活字、例
えば、数字「4」、エンドマーク「※」につき示したも
のである。ここにおいて、活字選択回転は、ソレノイド
行程において選択した活字位置で、ソレノイド装置56に
より活字選択位置で回動保持され、150度の角度位置で
ソレノイドOFFとなった後、他方の突起118と係合するま
で残留磁気により同様に選択位置に保持され、突起118
との係合で選択した活字に対応する活字輪ギヤの歯22a
を解放するとともに、基準歯22bを乗り越えない位置に
保持し、紙送り行程(リセット行程)において基準歯22
bを係止させて活字輪20を停止させる。
ハーフピッチ送り制御レバーは、印字行程及び紙送り
行程において、カンマの活字「,」の選択時にのみ実線
で示すように、当該バー84を紙送り作動バー82と相対的
にスライド移動させてハーフピッチの紙送りを行なわ
せ、他の活字選択時には、移動させない態様を示す。
セットレバーは、ストップピン136とセットレバー122
との選択係合によりレバー122が第1の段部122aに位置
する状態と、第2の段部122bに位置する状態を示すもの
で、前述しONによる係止レバー54の回動によって止めら
れるまで、活字輪ギヤ42と一体に回転し、止められた状
態では、係合突起86bが係合凹部22cより外れてギヤ42が
スリップ回転する。そして、係止レバー54が選択歯を解
放した状態で、基準歯22bに係止されるまで、活字輪20
は、ギヤ42と摩擦係合状態で一体に回転し、各活字に応
じた角度範囲、リセット回転を行なう。
尚、本考案は上記実施例以外のものについても、広く
適用可能である。
(考案の効果) 本考案は以上の構成及び作用よりなるもので、印字動
作において、活字輪にインクを付与するインクローラ
を、付勢手段により活字輪に転接させると共に、揺動フ
レームの揺動に同期して作動連結手段が最初の印字前お
よび最終の印字後におけるインクローラ位置を活字輪か
ら離間されているので、待機時にインクローラからイン
クが多量に出て印字をにじませたり、インクローラの特
定部分を変形させてしまうなどの事態を防止し、常に鮮
明な印字を行うことができる。また、活字輪に切欠き部
を設ける必要もなく依って活字輪を小径化できるばかり
か、印字終了時に活字輪を所定位置に強制停止させる複
雑な機構も不要となり装置の簡素化、低価格化が可能と
なるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るシリアルプリンタを適用するチェ
ックライタの一実施例を示す外観斜視図、第2図は本考
案に係るシリアルプリンタの一実施例を示す平面図、第
3図は第2図のI−I線断面図、第4図は制御系を示す
説明図、第5図は第2図のIII-III線断面図、第6図は
第2図の一部切欠きの側面図、第7図はインクローラを
動作させるための作動連結手段を示す要部平面図、第8
図(a),(b)は各々インクローラ転接状態と離間状
態とを示す動作説明図、第9図は各構成の動作を示すタ
イミングチャート、第10図は従来例を示す説明図であ
る。 符号の説明 F……印字用紙、12……固定フレーム 14,16……揺動フレーム 20……活字輪、62……インクローラ 66……板バネ(付勢手段) 92……プレート部材、93……レバー部材 136……ストップピン(係止部)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定フレームと、該固定フレームに対して
    揺動可能に支持された揺動フレームと、該揺動フレーム
    に回転自在に支持された活字輪と、該活字輪に転接して
    インクを付与するインクローラとを備え、前記揺動フレ
    ームを揺動させることによって前記活字輪に付与された
    インクを印字用紙に付着させ印字を行うシリアルプリン
    タにおいて、 前記インクローラを前記活字輪へ付勢する付勢手段と、
    前記固定フレームに設けた係止部に係止し、該係止部と
    前記付勢手段とを作動連結する作動連結手段とを備え、
    前記活字輪の回転位置が所定位置になり前記揺動フレー
    ムが揺動することに同期して前記係止部の前記作動連結
    手段に対する相対位置が変化し、この変化によって前記
    作動連結手段が最初の印字前および最終の印字後におけ
    る前記インクローラ位置を前記活字輪より離間した位置
    に動作させるよう構成したことを特徴とするシリアルプ
    リンタ。
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