JPH0667661B2 - シリアルプリンタ - Google Patents

シリアルプリンタ

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JPH0667661B2
JPH0667661B2 JP63061108A JP6110888A JPH0667661B2 JP H0667661 B2 JPH0667661 B2 JP H0667661B2 JP 63061108 A JP63061108 A JP 63061108A JP 6110888 A JP6110888 A JP 6110888A JP H0667661 B2 JPH0667661 B2 JP H0667661B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、単一の活字輪で1桁印字する毎に、印字用紙
を桁方向に紙送りして、金額等を1行分印字する、チエ
ックライタ等に適用されるシリアルプリンタに関する。
[従来技術とその問題点] この種のプリンタは、いわゆるシリアル型と称されるも
ので、各桁に対応して多数の活字輪を軸上に列装した、
いわゆるパラレル型あるいは一斉レバー式などと称され
るプリンタと区分される。後者のパラレル型のもので
は、印字用紙の桁送りを要しない利点を有しているが、
活字輪の数が多いために、コストダウンが困難であると
ともに、プリンタ全体が大型化し、又、活字輪の回転負
荷も大となるといった不具合がある。
他方、シリアル型のものとしては、印字動作等の一連の
動作を手動で活字輪を回転操作して行なう、いわゆる手
動ロータリー式のチェックライタが従来より一般に見ら
れる。
しかし、これは、価格が安い利点はあるが、操作性、打
ち上がりの印字品質に難点がある。
そこで、シリアル型のもので、これら一連の動作をモー
タ駆動等の動力駆動で行う構成も提案されている。例え
ば、実開昭59−41556号にその一例が開示されている。
しかし、上記提案構成においては、活字輪の選択動作、
ハンマ駆動による印字動作及び紙送り動作を、それぞれ
ステップモータ等の個々別々の動力手段で遂行させるも
のであるため、内部機構ならびに制御系が複雑となり、
シリアル型の利点とする低価格化、小型化が充分に果せ
ない問題がある。
[発明の目的] 本発明は、上記従来の諸事情にかんがみなされたもの
で、その目的は、単一の活字輪を備えた、シリアル型を
前提として、活字選択、印字及び紙送り及びその紙送り
行程に活字輪を初期状態に戻すリセット動作、の一連の
動作を動力駆動で行うとともに、価格が安く、小型化設
計が容易な、チェックライタ等に好適なシリアルプリン
タを提供するにある。
[発明の概要] 上記目的を達成するために、本発明は、固定フレーム
と、当該固定フレームに対し揺動自在に支持されるとと
もに固定フレームとの間に印字用紙挿入路を形成する揺
動フレームと、単一の駆動モータと、前記揺動フレーム
に回転自在に支持された単一の活字輪と、前記活字輪と
は離間した位置で前記揺動フレームに回転自在に支持さ
れるとともに1回転が第1、第2及び第3の回転角度範
囲に3分割され前記駆動モータの駆動に応答して連続回
転する主軸と、当該主軸を介して前記活字輪と駆動モー
タとを作動連結するために揺動フレームに支持された作
動伝達手段と、前記主軸と一体回転可能に揺動フレーム
上に設けられた主カム部材と、該主カム部材に転接可能
に前記固定フレームに設けられた固定カムフオロアと、
前記主軸の第1の回転角度範囲において基準位置から回
転する前記活字輪を活字選択位置において停止させて活
字選択動作を遂行する活字選択機構と、前記活字選択動
作に並行し、主カム部材と固定カムフオロアとの共働に
より前記揺動フレームをペーパーホールド位置に揺動さ
せるペーパーホールド機構と、前記主軸の第1の回転角
度範囲に続く第2の回転角度範囲において前記主カム部
材と固定カムフオロアとの共働により前記揺動フレーム
をペーパーホールド位置より更に揺動させ活字輪による
印字動作を遂行する印字機構と、前記第3の回転角度範
囲において前記主カム部材と係合する紙送り用カムフオ
ロアを有し、前記印字用紙挿入路中に挿入された印字用
紙の桁方向に沿う紙送り動作を該主カム部材との共働に
よって遂行する紙送り機構と、該紙送り動作に並行し活
字輪を活字選択位置より基準位置までリセット回転させ
るリセット機構と、を備えてなるシリアルプリンタを提
案するものである。
上記本発明の構成においては、活字選択、印字及び紙送
りの各動作を、単一の駆動モータを動力駆動源として遂
行できるようにしたもので、このために、単一の駆動モ
ータと活字輪との間に設けた主軸の1回転を3つの回転
角度範囲に分割して主軸の1回転の内、活字選択−印字
−紙送りの各動作行程を逐次的に行なわせるとともに前
記活字選択の動作と並行して印字動作に先立って用紙の
横ずれを防止するペーパーホールドの動作を遂行し、か
つ、紙送り行程に並行して活字輪のリセット動作をも行
なわせるように構成し、当該主軸の回転及びそれと一体
に設けたカム手段を介して各行程に求められる所要動作
を遂行するようにしたものであり、上記の目的を充分に
達成する。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
[実施例] 実施例は、チェックライタに適用したシリアルプリンタ
の態様を示す。
第1図は、そのチェックライタの外観を示すもので、印
字すべき金額等の数値キー、及び発行キー、メモリーキ
ーなどのファンクションキーよりなる入力部2及び入力
した数値を表示する表示部4を有し、それらの一側に設
けた印字部6内に当該シリアルプリンタが配置されてい
る。
初期状態にある当該プリンタを動作させるには、まず、
小切手、領収書等の印字用紙Fを印字用紙挿入路8に挿
入した状態で、入力部2より金額等の印字データを入力
し、これを表示部4で確認し、発行キーを押すことによ
り、当該用紙上に印字が遂行されるものであり、この
間、1桁毎に用紙Fが矢印で示す桁方向に紙送りがなさ
れる。
第2図は、印字部6のカバーを取外して、内部配置のシ
リアルプリンタを上面から見た態様で示すもので、10は
印字用紙を案内する水平な基板、12は当該基板10ととも
にプリンタの本体をなし、基板に対し垂直方向に起立状
態で固定された固定フレーム、14、16は当該固定フレー
ム12をはさみ、これと平行に配置された一対の揺動フレ
ームである。
これら揺動フレーム14、16は、各一端部で支軸18により
互いに一体に固定されるとともに当該支軸18により固定
フレーム12の一端部に揺動自在に支持されている。
20は周囲に印字用活字を配した活字輪、22は当該活字輪
20と一体に設けられた活字選択用のラチェットホイー
ル、24は両揺動フレーム14、16の自由端近傍位置で活字
輪20を回転自在に支持する支軸で、活字輪20と一体に回
転する。26は当該支軸24の一端部に固定された検出デイ
スク、28は当該デイスク26と共働して各活字位置に対応
してタイミングパルスを送出する光学的検出手段を構成
するホトセンサで、揺動フレーム14に取付けられてい
る。
30は当該シリアルプリンタ駆動用の単一の駆動モータ
で、DCモータで構成され、揺動フレーム14の基端部近傍
で支持されている。当該モータの駆動は、ギヤ列よりな
る作動伝達手段32を介して活字輪20に伝達されるように
なっていて、当該ギヤ列は、モータ軸に形成した小径ギ
ヤ34、それに順次噛合した第1及び第2の中間ギヤ体3
6、38、主ギヤ40、及び活字輪ギヤ42よりなり、両揺動
フレーム14、16の間に配置されている。
駆動モータのギヤ34より主ギヤまでの回転速度比は、モ
ータ軸が45回転する間に主ギヤ40が1回転する45:1の減
速比に設定され、主ギヤ40と活字輪ギヤ42との間は、主
ギヤ40が1回転する間に活字輪ギヤ42が3回転する増速
比に設定されている。
両中間ギヤ体36、38は、それぞれ支軸44、46で揺動フレ
ーム14、16に回転自在に支持され、主ギヤ40は、これと
一体に回転する主軸48に取付けられ、主軸48は、両揺動
フレーム14、16に回転自在に支持され、これには、カム
手段を構成する主カム部材50と、後述するハーフピッチ
設定用作動バー126を駆動するための駆動カム部材52と
が一体に設けられている。
活字輪20は、後述のように、当該活字輪20と一体をなす
ラチェットホイール22が係止レバー54より解放される
と、ホイール22の係合凹部22cに係合突起86bが嵌合した
状態で、当該ギヤ42と一体に回転する。
又、係止レバー54によりホイール22が止められた時に
は、上記嵌合が外れて、ギヤ42と一体をなす弾性係合体
86がホイール22の内周面に対しスリップし、活字輪20に
対するギヤ42の相対回転が許容される。
このように、駆動モータ30、主軸48(及びカム部材50、
52)及び活字輪20との相互の回転速度比も上記と同様の
関係にあり、これらは全て、揺動フレーム14、16ととも
に揺動する構成である。
すなわち、駆動モータ30から活字輪20に至る駆動系を全
て揺動フレーム14、16上に設けた構成としたので、駆動
系中の各部材の対応設計が容易となり、複雑な連結機構
を要せず、寸法精度も出し易く、又、組立時には、当該
駆動系を揺動フレーム14、16とともに予め、ユニット状
に組付けできるので、組立作業やメンテナンスも容易と
なる。
当該ユニット構成には、更に、後述の紙送り用の作動バ
ー82及びハーフピッチ送り制御バー84等を支持させ、駆
動系に関連する紙送り機構等の組付、調整も容易となる
ようにしてある。
そして、当該揺動フレーム14、16を支軸18を介して固定
フレーム12上に支持させれば、主カム部材50に対して固
定フレーム12上の自由端近傍部に取着した固定カムフオ
ロア51が転接状態に自動的に対応するので、固定側との
細かい調整も不要である。
なお、当該駆動モータ30は、設計如何によっては、駆動
伝達系を損ねることなく、プリンタの本体側に設置する
ことも可能である。
54は、一般部54aが活字選択用ラチェットホイール22と
選択係合するとともに他端部のアーマチュア54bがソレ
ノイド装置56に対応した係止レバーで、揺動フレーム14
に枢支軸58で回動自在に枢支され、かつバネ60により一
方向、すなわち、ラチェットホイール22に対する離脱方
向に付勢されている。ここに活字選択機構が構成されて
いる。
ソレノイド装置56も揺動フレーム14に設けられており、
当該装置56は、活字選択時に係止レバー54を直接吸引す
る、いわゆる直接駆動方式を採用している。
62は、インクローラで、揺動フレーム14、16の自由端部
に、把手64aを有するローラホルダ64により板バネ66に
抗して着脱自在に装着され、図示の装着状態において、
活字輪20にインクを供給するように対接している。
68、70は、各揺動フレーム14、16にそれぞれ回転可能に
取着された上側紙押えローラで、一方のローラ68には本
体に取着された下側送りローラ(図では見えない)が対
応し、他方のローラ70には、本体に取着された送り駆動
ローラ74(第7図)が対応している。
駆動ローラ74は伝達軸76の一端に固着され、その軸76の
他端は固定フレーム1の基端部にまで延出して、そこに
紙送り用ラチェットホイール78を取着し、紙送り機構80
に作動連結されている。
なお、82、84は紙送り機構80の一部を構成する紙送り作
動バー及びハーフピッチ送り制御バーであるが、それら
の作動は後述する。
第3図に示すように、矢印方向に回転して、駆動モータ
30より、それに直結したギヤ34から活字輪20まで回転駆
動力が伝達される。
主軸48と一体に回転する主カム部材50は、固定フレーム
12上のカムフオロア51と共働して、後述のように、揺動
フレーム14、16をまずペーパーホールド状態に揺動させ
て用紙の横ずれを防止し、その後に印字動作を遂行する
印字機構を構成する。
活字輪20は、図示の初期状態にあっては、ラチェットホ
イール22の外周に活字輪20の各活字に対応して形成した
歯22aの内、当該歯列より更に半径方向に突出させた基
準歯22bに対して係止レバー54が係合し、この位置(基
準位置)に保持されている。
この初期状態において、活字輪20上の各活字は、第3図
に示すように、貨幣単位マーク(¥)が、後述の印台88
に対向した位置にあり、ここから矢印で示す活字輪20の
回転方向に順次、カンマ(,)、数字(0〜9)、活字
のない切欠け部20a、改ざん防止用エンドマーク
(※)、更には、ブランク又は補助的な数字(実施例で
は、数字ゼロが設けられている)が配列されている。
活字輪ギヤ42とラチェットホイール22とは、ギヤ42と一
体に形成した弾性係合体86を介して、摩擦クラッチを構
成するスリップ可能な摩擦係合関係にある。当該係合体
86は、スリット86aを形成するとともに端部に係合突起8
6bを形成した弾性片86cを有する。当該係合突起86bは、
活字輪が基準位置にあるとき、及び活字選択のための回
転時には、ホイール22の内周に形成した対応係合凹部22
cに嵌入した状態にある。そして、活字輪20とギヤ42は
活字選択時に一体的に回転する。
しかし、活字が選択され、ホイール22が係止レバー54に
より活字選択位置に止められた状態で、主ギヤ40により
活字輪ギヤ42が回転駆動されると、突起86bが凹部22cか
ら離脱し、スリップが生じ、ギヤ42のみが支軸24上で回
転する。すなわち、弾性係合体86は常時は活字輪20を主
軸48と一体に回転させるとともに活字選択時に活字輪20
が活字選択位置に停止した際に活字輪20を主軸48の回転
に対してスリップさせるスリップ機構を構成する。
活字輪20が図示の基準位置にあるとき、インクローラ62
に対応する活字輪の外周位置には、前述のように、活字
のない切欠け部20aが形成してあり、インクローラ62に
より特定の活字が絶えずインクローラに接する不具合を
回避してある。
インクローラ82によるインク塗布につき説明すると、活
字選択開始にともなって、活字輪20が、第3図の基準位
置により矢印方向に回転する間、ローラ62と各活字面と
の摺接によりインクが塗布される。従って、マーク
(¥)と切欠け部20aとの間には、最初、印字されない
エンドマーク(※)等を配置しておけば、インクを塗布
しない状態で、最初の印字がなされる恐れはない。
上記のインクの塗布は、活字輪20が基準位置へ戻される
リセット時にもなされる。
なお、当該インクローラ62を、常時は活字輪から完全に
離間した位置におき、印字動作に伴なう揺動フレーム1
4、16の揺動に連動して活字輪に近接した位置に移動さ
せる構成も設計上可能である。このようにすれば、活字
輪に切欠け部20aを設けることを要しないので、その
分、活字を増やすことができる。
図示のように、固定フレーム12及び揺動フレーム16は、
全体でコ字状をなし、両フレームで区画された印字用紙
挿入路8を極力、奥に向って深くなるようにしてあり、
従って、相当に幅のある印字用紙Fでも、その用紙の任
意の位置に印字できるものである。
活字輪20に対向して印台88が基板10の窓部90より露出し
た態様で位置し、ここでエンボスの態様で印字がなされ
る。印台88は、基板10の下面側にあって固定フレーム12
に支軸92で揺動可能に枢支された保持部材94に支軸96で
枢支され、当該保持部材94の自由端部は、第4図でも示
すように、固定フレーム12に取付けられた調整ネジ98に
螺合する構成としてある。従って、当該ネジ98のネジ込
み量を加減することにより、印台88の高さ位置の調整が
できる。又、印台88は1つの支軸96のまわりで回動可能
な構成としてあるため、印字動作時に下降した活字輪の
対応活字と接したとき、当該活字面にぴったりと沿うよ
うに調整回動できるので、活字面のバラツキがあって
も、均一かつ鮮明な印字が可能となる。
なお、保持部材94は、印台88をその両側で支持する平行
レバー形状をなす。
又、後述するが、主ギヤ40の側面には、主軸48の回転位
置検出用のプリント配線板100が固定されている。
第5図において、当該プリンタの各部の電気的制御を果
す制御部102には、駆動モータ30、ソレノイド装置56光
学的検出手段のホトセンサ28及び主ギヤの側部のプリト
配線板100に摺接して第15図のタイミングチャートで示
すように、設定したタイミングで各種のコントロールパ
ルスを送出するコントロールスイッチ104が、それぞれ
電気的に接続され、当該制御部102を介して、プリンタ
内部における相互の動作制御がなされる。
制御部102には、更に、チェックライタの入力部2及び
表示部4が電気的に接続され、これら部分とプリンタ相
互の動作制御がなされる。
係止レバー54は、ソレノイド装置56により吸引動作され
ない状態にあっては、揺動フレーム14にピン106と長孔1
08の関係で支持されるとともにバネ110で図示の位置に
弾性保持された位置保持部材112により、図において実
線で示す原位置に保持されている。
他方、吸引動作されると、鎖線で示す活字選択位置にバ
ネ60に抗して回動する。又、係止レバー54は、特に第6
図で明確に示してあるように、主ギヤ40の側面に形成し
た環状凹部114に所定の角度位置で突設した2つの係合
突起116、118と端部54cで係合可能に対応している。一
方の突起116は、他方118より大きく形成され、当該プリ
ンタの活字選択動作の開始にあたって、直ちに当該端部
54cに係合して、レバー54を原位置より保持部材112に抗
して押上げてホイール22の基準歯22bよりレバー54を離
脱させ、これにより活字輪20の選択回転が行なわれる。
他方の突起118は、後述するように、ソレノイドの残留
磁気力で、活字選択位置に吸引されている係止レバー54
を原位置に押上げて活字輪20に対する係止を解除させる
作用を果す。
第6図で示すように、主軸48及びそれと一体回転する主
ギヤ40及び主カム部材50、の1回転は、所定の回転角度
範囲(実施例では、それぞれ120度)に3分割され、図
において時計方向に回転する第1の回転角度範囲が活字
選択行程に、それに続く第2の回転角度範囲が印字行程
に、更に引続く第3の回転角度範囲が紙送り行程に、そ
れぞれ、割当られている。上記紙送り行程では、活字輪
20を基準位置へ戻すリセット動作行程も並行して行わ
れ、ラチェットホイール22が係止レバー54によって基準
位置に止められるとともに活字輪ギヤ42が活字輪20との
所定の相対関係位置(第3図)にまで回転して、ここで
係合突起86bが係合凹部22cで嵌合し、活字輪20とギヤと
の位置関係が初期状態に戻る。
このように、主軸48の1回転の間に、単一の駆動モータ
30を駆動源として、これらの動作行程を連続して行なわ
せるようになっている。
当該3分割された各行程における動作態様は、第15図の
タイミングチャートで示してある。
当該チャートの左欄の各項目に基づく説明は後述する
が、コントロールスイッチ104より発せられるコントロ
ールパルスのうち、ソレノイドをOFFさせるパルスは、
印字動作が開始されてすぐ後に、発せされ、これによ
り、ソレノイド装置56の励磁が断れるが、以降、印字動
作中は、ソレノイドの残留磁気を利用し、係止レバー54
を選択位置に保持するようにしてある。
このため、ソレノイド装置56のヨーク、鉄心及び係止レ
バー54等は、むしろ、残留磁気の影響を受けやすい材
料、例えば、SPCCやSPHC等で形成することができ、従っ
て、低コスト化が実現できるとともにソレノイドの通電
時間を節約できる利点がある。
主カム部材50は、初期位置においてカムフオロア51と接
するとともに主カム部材50の位置決めのデテント作用を
果す休止カム面50a、活字選択行程ならびに印字行程の
初期部に対応して半径R1で同一半径をなす押圧カム面50
b、印字行程の中央部に対応するプリントカム面50c、及
び印字行程の終期部ならびに紙送り行程(リセット行
程)に対応して半径R2で同一半径をなすリセットカム面
50dがそれぞれ形成されている。
又、当該プリントカム面50cは、後述のように、当該カ
ム部材50に対してカムフオロア51よりも120度遅れた角
度位置におかれた紙送り用のカムフオロア120(第7
図)と共働するようになっているが、それによって、紙
送り行程が遂行される。
前記リセットカム面50dの半径R2は、押圧カム面bの半
径R1より若干小さく形成されている。
第7図において、揺動フレーム16上には、セットレバー
122、トリガーレバー124、ハーフピッチ設定用作動レバ
ー126及び前記紙送り作動バー82が、それぞれ、支軸12
8、130、132、134を介して回動自在に枢支されている。
セットレバー122の上端部には、固定フレーム12の端部
に突設したストップピン136と選択係合する第1及び第
2の段部122a、122b及び第1の段部122aの一側を区画す
る垂直部122cが形成されている。
又、当該レバー122の側部には、左右一対の板バネ140、
142が基端部を上下それぞれ異にした片持梁の態様で取
着されている。
一方の板バネ140の上端ないし自由端は、レバー126の支
軸132に懸架され、セットレバー122に対して時計方向に
回動付勢力を付与されている。他方の板バネ142は、そ
の自由端ないし下端に凸部142aを有し、活字輪20と一体
回転するカム部材144の周面と対向するように位置づけ
られている。そのカム部材144の周面上の所定位置に
は、凸部144aが突設されている。
ストップピン136が図示のごとく、第1の段部122aに係
合している状態で、揺動フレーム14、16は、図示の上昇
位置、すなわち、印字用紙Fを挿入路8内に自由に挿入
できるように開放した位置に、引上げバネ138により支
持されており、当該プリンタの未使用状態ないしは初期
状態を示す。
この上昇位置において、板バネ142の凸状先端部142a
は、カム部材144の周面に対し、凸部144aの高さに略等
しい間隙を有した位置にある。すなわち、凸部142aは、
凸部144aの鎖線で略示した回転軌跡におおむね接した状
態にある。
活字選択行程において、主カム部材50が回転すると、そ
の押圧カム面50bによって揺動フレーム14、16とともに
セットレバー122及び上側紙押えローラ70が下降し、当
該ローラが送り駆動ローラ74に接して印字用紙Fを挟持
したペーパーホールド状態となり、第9図に示すように
ペーパーホールド位置を占め、これと並行して、最初の
印字選択動作が遂行される。
この状態において、セットレバー122には、板バネ140に
より、時計方向の回動力が作用しているが、ストップピ
ン136は、第8図に実線で示すごとく、未だ、第1の段
部122aより完全に出ておらず、垂直部122cの上端縁部に
より阻止され、第2の段部122bへは移行しない位置、す
なわち、第7図の状態を保っている。
続いて、主カム部材50のプリントカム面50cによる印字
行程に入ると、揺動フレーム14、16は、更に下降するの
で、これに伴なって、ストップピン136は、第8図に鎖
線で示すごとく、第1の段部の更に上方に位置するの
で、板バネ140の作用により、レバー122が時計方向に回
動し、第9図に示すごとく、ピン136が第2の段部122b
へと移行する。
これにより、他方の板バネ142の凸部142aは、対応する
カム部材144の周面に摺接状態となる。そして、この状
態で印字がなされる。すなわち、当該プリンタの場合、
最初の文字として¥ が印字される。
印字動作終了に伴って、揺動フレーム14、16は再び、上
昇し、ストップピン136は、第2の段部122bに対し、摩
擦係合状態となり、以降、揺動フレーム14、16の上昇は
阻止され、いわゆる、ペーパーホールド状態を呈する。
以後、主カム部材50の回転により、リセットカム面50d
は、前述のように、押圧カム面50bよりも小径に形成さ
れているため、カムフオロア51は、当該カム面50dに対
し若干の間隙をもって離間し、従って、引上げバネ138
の作用により、ストップピン136が第2の段部122bと強
い係合状態に保たれる。
そして、この状態は、最終印字の活字、つまり改ざん防
止用のエンドマーク(※)の印字に至るまでの途中の各
印字サイクル中、継続して維持される。
なお、紙送り行程中になされる活字輪20のリセット動作
において、活字輪が係止レバー54から解放されて、いわ
ゆる活字輪のリセット回転がなされる間、これととも
に、カム部材144も回転して、その凸部144aがその通過
時に板バネ142の凸部142aと第10図のごとく係合するこ
とがあるが、上記ピン136と第2の段部122bとの係合力
が大で、第10図で示すように、板バネ142のみが弾性変
形するに留まり、セットレバー122の位置は変らない。
このように、一連の印字サイクル継続中、セットレバー
122は、第9図の回動状態を保つので、印字用紙Fは、
この間、継続して用紙押え状態に保たれつつ、順次、紙
送り方向に送られるために、用紙ずれ等の紙送り不良や
印字の乱れ等の不具合が生じない。
ここで、最後の印字動作サイクルに達し、エンドマーク
(※)が選択印字される場合には、活字選択行程におい
て、当該マークが印台88に対応した印字位置におかれる
と、第11図に示すように、カム部材144の凸部144aが板
バネ142の凸部142aと丁度、係合する位置に設定され
る。このため、板バネ142を介してセットレバー122に反
時計方向の力が作用する。
しかし、上述のように、ストップピン136が第2の段部1
22bと摩擦係合状態にあるため、セットレバー122は、活
字選択行程では回動され得ないが、印字動作開始に伴な
い揺動フレーム14、16が更に下降すると、上記係合状態
が解放されるため、板バネ142の作用が有効となり、当
該バネ力が他方の板バネ140のバネ力に打勝ってセット
レバー122を反時計方向に回動させ、図示の鎖線位置状
態、つまり、第1の段部122aの上方にピン136を位置さ
せる。
従って、印字終了に伴なって、揺動フレーム14、16が上
方に復帰すると、ピン136が第1の段部122aに自然に係
合し、上昇位置への復帰が許され、印字終了した印字用
紙Fをプリンタより自由に取外すことができる。
なお、揺動フレーム14、16を上昇位置へ確実に復帰させ
るための構成として、主カム部材50のリセットカム面50
dが重要である。
すなわち、印字終了後に活字輪20がリセット回転を始め
る前、つまり板バネ142の凸部142aと凸部144aとの係合
が解かれる前に、前記カム面50dは、カムフオロア51と
共働して、ピン136が第8図の鎖線位置より実線位置に
来るまで、揺動フレーム14、16を上昇させる。
従って、前記の係合解放によって、板バネ140から時計
方向の力と受けても、ストップピン136がすでに第1の
段部122a内に入り、垂直部122cにより阻止されるので、
第2の段部122b側へ戻る恐れはない。
このように、リセットカム面50dの作動タイミングを設
定してある。
以上の説明において、当該プリンタの活字選択行程及び
印字行程を以下、要約する。
前述のように、所定の金額等の印字データを入力部2で
入力して、モータ30が通電されると、活字選択行程が開
始される。モータ30の回転は、作動伝達手段32を介して
主ギヤ40、主軸48、主カム部材50に伝達され、それらを
一体回転させる。これにより、係止レバー54が係合突起
116と係合し、基準歯22bを解放し、活字輪20を活字輪ギ
ヤ42と一体回転させる。
これと同時にコントロールスイッチ104を介してスター
トパルスが発せられ、入力した活字に対応した位置で、
制御部102を介してソレノイドONの信号が発せられ、係
止レバー54によりラチェットホイール22の対応選択歯22
aを係止させ、活字輪20を停止させる。
そして、これ以降は、活字輪ギヤ42がスリップ回転す
る。
この間、主カム部材50の押圧カム面50bがカムフオロア5
1に対応し、揺動フレーム14、16は、ペーパーホールド
状態に保たれ、印字用紙Fを位置ずれしない状態に保持
する。
なお、この間のセットレバー122の動作は前述の通りで
ある。
次に、印字行程においては、主カム部材50のプリントカ
ム面50cがカムフオロア51と共働し、揺動フレーム14、1
6を下降させ、180度の角度位置で、印字動作を遂行し、
再び上昇させる。ここで、揺動フレーム14、16が、ペー
パーホールド状態より印字動作開始して、更に下降した
直後のタイミングで、ソレノイドOFFのコントロールパ
ルスが発せられるが、係止レバー54は、残留磁気の作用
によって、印字動作完了までは印字選択位置に保持さ
れ、印字完了後、係止突起118との係合により当該位置
より強制的に外され、基準歯22bと係合可能な状態にお
かれる。
この間、活字輪20は、係止レバー54により停止状態にあ
り、活字輪ギヤ42は、主軸48の回転とともにスリップ回
転を継続し、上記係止レバー54よりの解放後は、活字輪
20と一体に回転する。
なお、印字行程におけるセットレバー122の動作は前述
の通りである。
次に、紙送り行程ならびにそれに並行してなされるリセ
ット動作を、以下、これらの構成とともに説明する。
トリガーレバー124は、活字輪22と一体に回転するとと
もに係合凹部125aを有するカム部材125に向ってバネ127
により付勢され、凸部124aがカム部材125の周面に係合
する。後述するように、当該凸部124aは、活字の内、カ
ンマ(,)が選択された場合、カム部材125の凹部125a
と対応するようになっている。
前記トリガーレバー124は、前記ハーフピッチ制御バー8
4の一端部と係合関係にあり、当該バー84は、一端部近
傍で支軸134上に載置されるとともに紙送り作動バー82
と他端部近傍においてピン146と長孔148の関係で相対移
動可能に組合されている。
当該作動バー82は、バネ150により図示の位置に保持さ
れており、正規の紙送りの際には、両バー82、84がこの
状態で主カム部材50とカムフオロア120との係合によ
り、印字動作より120度の角度遅れたタイミングで、復
帰バネ152に抗して支軸134のまわりで回動する。
両バー82、84は、他端部82a、84aにおいて、紙送り機構
80の揺動レバー154と係合関係にある。
ハーフピッチ設定用作動レバー126は、駆動カム部材52
に対し、バネ156の作用で常時係合している。
駆動カム部材52による前記作動レバー126の駆動タイミ
ングは、第15図のタイミングチャートで見るように、主
カム部材50の印字行程及び紙送り行程(リセット行程)
に対応するようにカム形状ならびにレバー形状が設定さ
れている。
第12図に示す紙送り機構80において、揺動レバー154
は、固定フレーム12に基端部で枢支され、他端部に送り
爪158を枢支し、当該送り爪158をバネ160の作用で常時
紙送り用ラチェットホイール78に係合させている。
当該ホイール78は、固定フレーム12に支持された板バネ
162により盲動回転が防止されている。
従って、両バー82、84が回動して、その端部82a、84aが
図示の矢印のように、一定のストローク往復動すると、
それに応じて、送り爪158がホイール78を1桁分の送り
に相当する1ピッチ(p)ずつ回転させるので、これが
伝達軸76を介した送り駆動ローラ74に伝達され、印字用
紙Fの正規の紙送りがなされる。
又、この紙送り動作は、第15図のタイミングチャートで
わかるように、印字動作が完了した後、活字輪20が印字
用紙Fから完全に離れた状態で開示されるので、印字ず
れや、活字輪とのこすれによるよごれなどが生じない。
次に、印字する活字が、カンマ(,)等の場合(実施例
では、カンマ)には、印字の見栄えと改ざん防止のため
に、桁送りのピッチを、いわゆる正規の送り量より少な
くし、たとえば、ハーフピッチ(1/2p)に制限するこ
とができる。
すなわち、第13図に示すように、活字選択行程におい
て、カンマが選択されて、当該活字が印台88に対応した
印字位置に設定されたとき、カム部材125の凹部125a
が、丁度トリガーレバー124の凸部124aに対応して嵌合
するので、レバー124が回動してハーフピッチ送り制御
レバー84の一端部を、作動レバー126の回動軌跡中に臨
ませる。
当該レバー126は、印字行程の開始とともにカム部材52
により駆動され、ハーフピッチ送り制御バー84を一緒に
スライド駆動し、第14図で示すように、当該バー84の端
部84aを揺動レバー154から離脱させる。この状態では、
当該バー84に段状に形成した下端縁84bが支軸134上に乗
り上げることと、カム部材52が所定角度範囲(240度)
バー84をスライド位置に保持するので、印字終了後は、
紙送り行程(リセット行程)において活字輪20が係止レ
バー54から解放されてリセット回転し、トリガーレバー
124が第7図の状態に復帰しても、当該スライド位置に
維持される。
従って、この状態で、紙送り作動バー82が回動すると、
第14図で示すように、ハーフピッチ送り制御バー84がな
い分だけ、駆動ストローク中に遊び(g)が生じ、この
ため、揺動レバー154の回動量が小さくなり、結果、制
限された送り量(実施例では1/2ピッチ)が得られ
る。
このように、リセット行程において、同時にハーフピッ
チの用紙送り動作を行なうことができ、電気的な検出手
段を要せず、機械的な構成のみで、紙送り量の自動的制
御を可能としたものである。
なお、この送りの制限量は、ラチェットホイール78の歯
との関係で所望値に設定でき、1/2ピッチに限らな
い。
このように、紙送り行程において、カンマ(,)以外の
紙送り時には、所定の正規のピッチにより紙送りがなさ
れ、カンマの印字時には、ハーフピッチ送り制御バー84
のスライドによって、ハーフピッチの紙送りがなされ
る。
又、当該紙送り行程中において、活字輪20は係止レバー
54に対し、基準歯22bが係合するまでの間、リセット回
転し、再び、基準位置で止められる。
駆動モータ30は、当該印字サイクルが、エンドマーク
(※)の場合には、モータOFFのコントロールパルス
が、角度320度の角度位置で発せられ、モータのイナー
シャにより、丁度、主カム部材の休止カム面50aでカム
フオロア51が休止するように設定されている。
又、休止カム面50aは、その位置決めのデテントの役目
を果す。これにより、主カム部材50は、初期状態に戻
る。そして、活字輪ギヤ42と活字輪20とは、係合凹部22
c内に係合突起86bが再び嵌合した状態に全てが初期状態
に復帰し、次位の印字サイクルに入る。
次に、第15図に示すタイミングチャートを左欄の各項目
について順次説明する。
当該チャートは、主軸48及び主カム部材50の初期状態か
らの1回転中になされる各部材の態様を示してある。
まず、タイミングパルスは、検出ディスク26とホトセン
サ28の共働により、検出される各活字位置に対応して活
字選択行程において発せられるパルスで、所定の活字を
選択してソレノイド装置56にソレノイドONのタイミング
を付与する。コントロールパルスは、コントロールスイ
ッチ104により検出され、主軸の回転角度に応じたタイ
ミングで発せられらるパルスで、角度0度でスタートパ
ルスが発せられ、このパルス以降のタイミングパルスの
カウントにより活字位置を判断する。150度で、ソレノ
イドOFFパルスが発せられ、320度で、駆動モータ30への
通電が停止されるが、これは、最終の活字印字終了後の
モータOFFのタイミングを付与する。この停止の角度範
囲、40度は、モータのイナーシャを考慮して確実に初期
状態に停止するように設定したものである。
揺動フレームの振れ量は、揺動フレーム14、16が上昇位
置より下降する際の揺動量を示すもので、印字サイクル
開始と同時にペーパーホールド状態に下降し、印字行程
には更に下降し、印字終了後、エンドマーク(※)以外
の印字では、破線で示すようにペーパーホールド状態を
維持し、エンドマーク時には、用紙解放の上昇位置まで
復帰する。
紙送り動作は、主カム部材50とカムフオロア120との係
合による紙送り作動バー82の回動量を示すもので、図示
のように、印字動作より120度遅れた位置で動作され
る。
係止レバーは、ソレノイド装置56及び主ギヤ40に設けた
一対の係合突起116、118との共働による係止レバー54の
回動位置を示すもので、スタート直後に突起116との係
合により基準歯22bを乗り越え、これを解放し、活字選
択行程において選択した活字位置で、ソレノイド装置に
より活字選択位置で回動保持され、150度の角度位置で
ソレノイドOFFとなった後、他方の突起118と係合するま
で残留磁気により同様に選択位置に保持され、突起118
との係合で選択した活字に対応するラチェットホイール
の歯22aを解放するとともに、基準歯22bを乗り越えない
位置に保持され、紙送り行程(リセット行程)におい
て、基準歯22bを係止させて活字輪20を停止させる。
ハーフピッチ送り制御バーは、印字行程及び紙送り行程
において、カンマの活字(,)の選択時にのみ実線で示
すように、当該バー84を紙送り作動バー82と相対的にス
ライド移動させてハーフピッチの紙送りを行なわせ、他
の活字選択時には、移動させない態様を示す。
セットレバーは、ストップピン136とセットレバー122と
の選択係合によりレバー122が第1の段部122aに位置す
る状態と、第2の段部122bに位置する状態を示すもの
で、前述したように、最初に印字される活字(¥)、途
中の活字、例えば、数字(4)、更には最後のエンドマ
ーク(※)で、それぞれのレバーの回動状態が異なる。
ここで見るように、最初の活字(¥)の印字開始よりエ
ンドマーク(※)が印字されるまでは、当該レバー122
が第2の段部122bの回動位置に保持されるため、この
間、ペーパーホールド状態が維持され、又、エンドマー
クの印字時には、印字動作開始直後に板バネ142の作用
で、第1の段部位置に回動されるとともに、係止レバー
54による選択歯解放のタイミング前に、すでにストップ
ピン136が第1の段部122aに充分進入して、垂直部122c
で阻止された状態となるため、揺動フレーム14、16の上
昇位置への復帰が確実になされる。
最後に、活字輪については、活字輪20の回転状態と停止
状態を、最初に印字される活字(¥)、中間の活字、例
えば、数字(4)、エンドマーク(※)につき示したも
のである。
ここにおいて、活字選択回転は、ソレノイドONによる係
止レバー54の回動によって止められるまで、活字輪ギヤ
42と一体に回転し、止められた状態では、係合突起86b
が係合凹部22cより外れてギヤ42がスリップ回転する。
そして、係止レバー54が選択歯を解放した状態で、リセ
ット動作が開始され、活字輪20は、弾性係合体86の弾性
片86cがラチェットホイール22の内周面に圧接状態で、
活字輪ギヤ42と一体に回転し、基準歯22bが係止レバー5
4によって基準位置に止められると、活字輪ギヤ42のみ
がスリップして回転するとともに弾性係合体86の係合突
起86bがホイールの係合凹部22cに嵌合する位置で回転停
止し、活字輪20と活字輪ギヤ42との所定関係位置(第3
図)が定まり、初期状態に戻る。
従って、1文字の印字の間、活字輪20が1回転し、活字
輪ギヤ42は3回転することとなる。
以上、本発明のシリアルプリンタを、チェックライタに
適用した態様を説明したが、当該プリンタは、これに限
らず、この種の印字を要する機器に広く適用可能であ
る。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、活字選択ならびにこれ
と並行して行なわれるペーパーホールド、更には、印字
及び紙送り、ならびに活字輪リセットの一連の動作を、
単一の駆動モータを動力駆動源として遂行できるよう
に、主軸の1回転を3分割して、行程を追って順次、動
作させるように構成したので、従来の場合のように、各
動作を個々別々の駆動源で行なう構成に比して、プリン
タ全体の小型化、軽量化がきわめて容易となり、しか
も、駆動モータは、高価なステッピングモータを使用せ
ず、安価で高トルクを出力可能なDCモータを適用できる
ので、低コスト化設計も容易である等、種々の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のシリアルプリンタを備えたチ
ェックライタの外観斜視図、第2図は本発明の実施例の
シリアルプリンタの上面図、第3図は第2図の3−3線
に沿う縦断面図、第4図は第3図の4−4線に沿う部分
断面図、第5図は第2図の正面図、第6図は主軸、主カ
ム部材、主ギヤ等の要部拡大説明図、第7図は第2図の
背面図、第8図は第7図に示すセットレバーの部分拡大
説明図、第9図は第7図の動作明明図、第10図及び第11
図は、それぞれ第9図に示すセットレバー部分の拡大動
作説明図、第12図は紙送り機構部分図、第13及び14図は
それぞれ第7図の部分動作説明図、第15図は当該シリア
ルプリンタの各動作のタイミングチャートである。 12:固定フレーム 14、16:揺動フレーム 20:活字輪 30:駆動モータ 32:作動伝達手段 40:主ギヤ 48:主軸 50:主カム部材 54:係止レバー 56:ソレノイド装置 80:紙送り機構 82:紙送り作動バー 84:ハーフピッチ送り制御バー 122:セットレバー
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41K 3/48 C 6863−2C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定フレームと、当該固定フレームに対し
    揺動自在に支持されるとともに固定フレームとの間に印
    字用紙挿入路を形成する揺動フレームと、単一の駆動モ
    ータと、前記揺動フレームに回転自在に支持された単一
    の活字輪と、前記活字輪とは離間した位置で前記揺動フ
    レームに回転自在に支持されるとともに1回転が第1、
    第2及び第3の回転角度範囲に3分割され前記駆動モー
    タの駆動に応答して連続回転する主軸と、当該主軸を介
    して前記活字輪と駆動モータとを作動連結するために揺
    動フレームに支持された作動伝達手段と、前記主軸と一
    体回転可能に揺動フレーム上に設けられた主カム部材
    と、該主カム部材に転接可能に前記固定フレームに設け
    られた固定カムフオロアと、前記主軸の第1の回転角度
    範囲において基準位置から回転する前記活字輪を活字選
    択位置において停止させて活字選択動作を遂行する活字
    選択機構と、前記活字選択動作に並行し、主カム部材と
    固定カムフオロアとの共働により前記揺動フレームをペ
    ーパーホールド位置に揺動させるペーパーホールド機構
    と、前記主軸の第1の回転角度範囲に続く第2の回転角
    度範囲において前記主カム部材と固定カムフオロアとの
    共働により前記揺動フレームをペーパーホールド位置よ
    り更に揺動させ活字輪による印字動作を遂行する印字機
    構と、前記第3の回転角度範囲において前記主カム部材
    と係合する紙送り用カムフオロアを有し、前記印字用紙
    挿入路中に挿入された印字用紙の桁方向に沿う紙送り動
    作を該主カム部材との共働によって遂行する紙送り機構
    と、該紙送り動作に並行し活字輪を活字選択位置より基
    準位置までリセット回転させるリセット機構と、 を備えてなるシリアルプリンタ。
  2. 【請求項2】前記駆動モータは、DCモータよりなり、前
    記揺動フレームに載置されてなる特許請求の範囲第1項
    記載のシリアルプリンタ。
  3. 【請求項3】前記作動伝達手段は、所定の回転速度比を
    有するギヤ列を含んでなる特許請求の範囲第1項記載の
    シリアルプリンタ。
  4. 【請求項4】前記作動伝達手段は、常時は前記活字輪を
    主軸と一体に回転させるとともに前記活字選択機構によ
    り該活字輪を活字選択位置に停止させた際に該活字輪を
    主軸の回転に対してスリップさせるスリップ機構を含ん
    でなる特許請求の範囲第1項記載のシリアルプリンタ。
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