JPS6058561B2 - 非直線抵抗体用の電極 - Google Patents

非直線抵抗体用の電極

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JPS6058561B2
JPS6058561B2 JP55101497A JP10149780A JPS6058561B2 JP S6058561 B2 JPS6058561 B2 JP S6058561B2 JP 55101497 A JP55101497 A JP 55101497A JP 10149780 A JP10149780 A JP 10149780A JP S6058561 B2 JPS6058561 B2 JP S6058561B2
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信立 山岡
旭 塚田
一雄 笹沢
晋 広岡
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は非直線抵抗体の電極に関し、特にオーム性接
触特性及び引つ張り強度の良好な非直線抵抗体用の電極
に関するものてある。
非直線抵抗体には、その素体自体の非直線抵抗特性を
出来る限り忠実に取り出すことができるようにオーム性
接触特性の電極が具備されている。
このような電極としては、In−Ga合金電極、ニッ
ケルメッキ電極、銀焼付電極等がある。しかしながら、
In−Ga合金電極は、オーム性接触特性の点では非常
に優れているが、引つ張り強度が非常に弱く、コストも
高いことにより、量産における電極として実用に供され
ていない。また、ニッケルメッキ電極は、無電解メッキ
によるため、あらかじめバリスタ素体の表面に化学的処
理を施さなければならなず、この処理による残留イオン
が素体の非直線抵抗特性を劣化させる。そして、引つ張
り強度をあげるため、89℃〜49℃約3紛間の焼付を
行なうため、ニッケルの表面酸化により半田付性が悪い
という欠点を有していた。 これられの欠点を補う電極
として、現在最も多く使用されている銀焼付電極がある
。この銀焼付電極は、半田付性及び引つ張り強度の点で
は非常に優れているものの、ペースト中に混入させる卑
金属が酸化され銀粒子にもわすかではあるが酸化が進む
ため、オーム性接触が劣化し、In−Ga合金電極に比
較して悪いこと及びコストが高い等の欠点を有していた
。 本発明は、上記欠点を是正すべく発明されたもので
、銀焼付電極の電気特性及び半田付性を維持し、かつ銀
焼付電極よりオーム性接触特性の良好な非直線抵抗体の
電極を提供することを目的として本発明を試みた。
即ち、酸化保護被膜を有するアルミニウム粉末1卯部
に対し、亜鉛、錫、鉛から選択された一種以上の金属2
園〜3圓部、ガラス質フリット0.5部〜20ffIi
!)の重量比になるように、その他の結合剤としてチタ
ン、ニッケル、鉄、銅から選択された一種以上の微量金
属添加物と、有機ビヒクルとともに含有された金属ペー
ストの焼結金属と、この焼結金属層の上面に銅又はニッ
ケル金属層とから成る非直線抵抗体用の電極に係わるも
のである。
上記本発明によれば、銀焼付電極の電気特性、例えば
非直線抵抗係数(α値)、E、O値及び半田付性等がほ
ぼ同等に得られるとともに、オーム性接触特性において
更に良好であり、銀焼付電極に比較し、経済効果が大き
い等の効果が得られる。以下本発明の実施例を説明する
。実施例1 所定の製造方法により作成された非直線抵抗素体1とし
て、SrTlO398.75mOl%、GeOO.O5
nlOl%、Nll),051.0n101%、MnO
2O.2mOl%を含有する半導体磁器材料を、外径1
0.7m1内径6.7m1肉厚0.85m1こなるよう
に形成した。
そして一方の主面に銀焼付電極2,3,4を、第1図に
示すような形状、即ち幅は、外径10.3m1内径7.
4Tgiであり、3等分点のギャップ5,6,7の長さ
は1.75顛である比較試料を作成し、バリスタ電圧E
lO値10V非直線係数α値5の特性を得た。上述と同
様の非直線抵抗素体1の一方の主面に、上記銀焼付電極
と同一寸法形状に本発明による電極を形成した。
本発明の電極の焼結金属層の導電ペーストとしては、下
記の組成のものを使用した。酸化保護被膜を有するアル
ミニウム粉末100部(この酸化保護被膜は、500℃
〜600℃の温度で1部が分解し、800℃前後で、そ
れぞれのアルミニウム粉末の部分部分が焼結可能になる
ものである。
)、軟化点530℃の円0−B2O3−SiOガラスフ
リット(300メッシュバスのもの)0.1部〜25.
0部、金属添加物として亜鉛粉末15.0部〜330.
0部、その他の結合剤として、チタン、ニッケル、鉄、
銅等を3.娼及び、有機ビヒクル7.娼を合計で1娼含
有しており、下記の表に従うように混合かくはん機で1
5A間かくはんした導電ペーストを.使用した。この導
電ペーストを非直線抵抗素体の一方の主面に塗布し、8
00℃3紛間大気ふん囲気中のトンネル炉で焼成して焼
結金属層とした。次に無電解メッキにて銅を前記焼付金
属層上に1μ〜10μの厚みて形成する。その後に各種
測定.をした。ElO値は、隣接する電極間にプローブ
をあてて10r!GlI,Aのバリスタ電流をながした
ときのバリスタ電圧El。(■)を1個の試料でそれぞ
れの電極間を測定し、その平均値を測定値とした。α値
は、1w1,Aをながしたときのバリスタ電圧E1(■
)と、ElO測定の同一電極間で測定したElO値とで
=1/10g卜計算により算出し、3つの平均値を測定
値とした。銅メッキは、目視により完全な銅被膜を形成
したものを普通とし、それ以下を悪い、それ以上に厚く
ついている状態を良好として判定した。また、半田付性
は半田鏝の先に半田を溶かしてつけ、各電極上に半田鏝
から半田を移したとき、各電極全面に半田が広がつての
つた場合を普通とし、全面に平坦な広がりをもつてのつ
た場合を良好とした。また、ところどころに付着したり
、玉状になつた場合を悪いとした。次に電極の引つ張り
強度は、電極上に外径2?、内径0.8!Flφ、肉厚
0.5WR1重量519の円形リング半田をのせて、半
田中央に0.6T1gRφの銅線を電極間に垂直になる
ように固定して、非直線抵抗素体の反対面から半田鏝の
先端を当接させて半田を溶融後、銅線を固着した。
この状態の試料の銅線を軸方向に引つ張り、前記金属層
が非直線抵抗素体面から剥離する直前のK9メータの最
大値を測定値とし、約2k9以上ないと実用に供しない
ため、それ以下を不良とした。なお、本発明を評価する
ため、前記銀焼付電極を具備した非直線抵抗素体ElO
値10V1α値=5の製品5陥について、半田付性及び
引つ張り強度を上述の如き測定方法で測定したところ、
半田付性はすべて良好であり、引つ張り強度は2kg〜
5k9の範囲であつた。
上述の実施例によつて、チタン酸ストロンチウム非直線
抵抗素体に対し、亜鉛粉末の添加量、及びガラス質フリ
ットの添加量による各特性を調べた。
表1について考察すると、比較例1〜3に示されるよう
に亜鉛粉末が15部では銅メッキのつきが悪く、メッキ
ののりも悪く、引つ張り強度が弱いため、電極として使
用不可能である。
比較例13及び14に見るように亜鉛粉末が330mで
あると、ElO値、α値が不安定になるため本発明の電
極の目的からはずれる。また、比較例1、4、7、9、
11及び14の例から明らかなように、引つ張り強度が
2k9に満たないため、本発明の目的から除外される。
さらに、比較例5、7、8、10s12及び13に示さ
れるように、銅メッキのつきが悪く半田付ができないた
め、本発明の目的から除外される。従つて、亜鉛粉末の
添加量としては、20虹部〜300.0mの範囲が、本
発明の目的を達成する範囲である。また、ガラス質フリ
ットの添加量としては、0.5部〜20部の範囲が本発
明の目的を達成することが確認できる。実施例2 非直線抵抗素体は、実施例1と同様のものを使用した。
導電ペースト中の含有物として、軟化点が500導C(
粒度が300メッシュバス)のZnO−B2O3−Si
O2ガラスフリット0.1部〜25m及び金属添加物と
しては、錫粉末を15.0部、330.0部、有機ビヒ
クル5.0部、チタン、ニッケル、鉄、銅等から成る微
量金属添加物4.0部、のみが変わるのみで他のものは
実施例1と同様である。実施例2においては、金属添加
物として錫粉末の添加により各特性がどのようになるか
を調べた。
表2に示されているように、比較例16の錫粉末15.
0mでは、銅メッキのつきがあまりよくなく半田付性も
あまりよくないため、引つ張り強度が弱.い。
このため本発明の範囲から除外される。また、比較例n
では錫粉末330.0fPI)の例が示されており、実
施例1の比較例1破び15と同様にElO値及びα値が
不安定のため本発明の範囲から除かれる。そして、比較
例1BB!.び20に示されるように、ガラス質フリッ
トが0.1部であると、引つ張り強度が2k9に満たな
いため本発明の範囲から除かれる。さらに、比較例17
、19及び21に示されるように、ガラス質フリットが
25.娼であると、銅メッキがつかず半田付ができない
ため本発明の範囲から除かれる。従つて、本発明の目的
を達成する金属添加物とガラス質フリットの添加量の範
囲は、実施例1と同様であつた。
実施例3実施例1と異なる部分のみを述べると、導電ペ
ースト中の金属添加物を表3に示す如く、鉛粉末15.
0m−330.娼、微量金属添加物2.娼、有機ビヒク
ル6.娼にしたのみである。
(他の条件については、実施例1と同様である。)以上
、表3に示されるように結果としては、金属添加物とし
ての亜鉛粉末の添加量及びガラス質フリットの添加量の
範囲が、実施例1及び2と同様に規制されることが理解
される。
実施例4 本実施例においては、TlO299.48rnOl%、
Ta2O5O.O2nlOl%、Bl2O3O.5rr
lOl%の非直線抵抗素体を使用した。
この素体は、銀焼付電極により確認してElO値10(
■)及びα値が5の素体を使用した。そして焼結金属層
の上面に公知の電気メッキ法によりニッケルメッキ層を
1〜10μの厚みに形成した場合の実施例を示す。なお
、導電ペースト中の微量金属添加物3.娼、有機ビヒク
ルは10.娼であり、他の条件においては実施例1と同
様である。表4に示す如く、導電ペースト中の金属添加
物が亜鉛であり、かつ金属層がニッケルメッキ層であつ
ても、実施例1と全く同様の結果になることが確認され
た。
実施例5 本実施例においては、非直線抵抗素体として実施例4と
同様の磁器を使用し、金属添加物として錫粉末、金属層
として公知の電気メッキ法によりニッケルメッキ層を1
〜10μの厚みに形成した場合の実施例を示す。
他の条件においては実施例2と全く同様である。表5に
示す如く、導電ペースト中の金属添加物が錫粉末の焼付
金属層と、金属層がニッケルメッキの場合も、実施例2
の場合と同様の結果が確認された。
実施例6 本実施例においては、非直線抵抗素体として実施例4と
同様の磁器を使用し、金属層として公知の電気メッキ法
によりニッケルメッキ層を1〜10μの厚みに形成した
場合の実施例を示す。
他の条件においては実施例3と同様である。表6に示す
如く、導電ペースト中の金属添加物が鉛粉末の金属添加
物と、金属層がニッケルメッキの場合も、実施例3の場
合と同様の結果が確認された。
実施例7 金属添加物として、亜鉛粉末と鉛粉末が1:1になる混
合粉末を100』部と、ガラス質フリットを5力部にし
、他の条件を実施例1と同様にした場合について調べた
その結果、銅メッキは良好につき、ElO値は9.0(
■)、α値は5.0であつた。
また半田付性はもちろん良好であり、引つ張り強度は4
.0k9であつた。実施例8 金属添加物として、亜鉛粉末と鉛粉末が2:1になる混
合粉末を150.娼、ガラス質フリットを5.娼にし、
他の条件を実施例1と同様にした場合について調べた。
その結果、銅メッキは良好につき、El。値は9.0(
V)、α値は5.0であつた。また半田付性も良好であ
り、引つ張り強度は4.2k9であつた。実施例9金属
添加物として、亜鉛粉末と錫粉末が3:1になる混合粉
末を200.娼、ガラス質フリットを5虹部にし、他の
条件を実施例4と同様にした場合について調べた。
その結果、ニッケルメッキは良好につき、E,。値は9
.0(V)、α値は5.0であつた。半田付性も良好で
あつた。引つ張り強度は4.1k9であつた。実施例1
0金属添加物として、亜鉛粉末、鉛粉末及び錫粉末を1
:1:1の比の混合粉末を100.0部、ガラス質フリ
ットを5.娼にし、他の条件を実施例1−と同様にした
場合について調べた。
その結果、銅メッキは良好につき、半田付性も良好であ
つた。
またElO値は9.0(V)、α値は5.0であつた。
引つ張り強度は4.2kgであつた。次に、オーム性接
触特性を調べるため、第2図に示す回路において、電圧
一電流特性を測定し、その結果を第3図に示すグラフに
示した。試料は実施例1に用いたチタン酸ストロンチウ
ム半導体磁器材料を使用し、直径10Tfnφ、肉厚1
.0mになるように形成した。そして、一方の主面にI
n一Ga合金電極を形成し、他方の主面にIn−Ga合
金のもの、銀焼付電極のもの及び実施例1に示す電極を
形成させそた3種類のものを用意した。第3図に示す曲
線Aは、In−Ga合金電極を両主面に形成した試料の
特性を示す。曲線Bは、他方の主面の電極において、金
属添加物が亜鉛100.0部、ガラス質フリットが5.
娼でかつ銅メッキ電極層の試料の特性を示す。曲線Cは
、金属添加物が亜鉛100.0部、ガラス質フリットが
25.娼でかつ銅メッキ電極層の試料の特性を示す。曲
線Dは、他方の主面の電極が銀焼付電極の試料の特性を
示すものである。この測定によれば、本発明の電極は、
理想とされるIn−Ga合金電極の場合とほぼ一致する
特性を示し、銀焼付電極より優れていることが理解され
る。
また、本発明のガラス質フリットの含有範囲からはずれ
る電極を具備する試料については、曲線Dに示すように
銀焼付電極の場合より非常に悪い特性となる。以上に示
す実施例により、酸化保護被膜を有するアルミニウム粉
末1(4)部に対する金属添加物が加部〜3(1)部の
範囲であること及びガラス質フリットが0.5部〜20
部の範囲であることが好ましい。
特に、金属添加物と前記アルミニウム粉末が同量であり
、ガラス質フリットが5.0mが最も好ましいことが理
解される。即ち、酸化保護被膜を有するアルミニウム粉
末l(1)部に対し、金属添加物が20部未満であると
、その上層に形成する金属層の形成ができず、300部
を越えると焼付時に酸化物になる金属が増すため、El
O値、α値が不安定になり、本発明の目的を達成しない
また、ガラス質フリットが0.5部未満であると電極の
引つ張り強度が弱く、2娼を越えると、前記金属層が形
成されず、本発明の目的を達成しない。
上記本発明の範囲に属する非直線抵抗体用の電極は、銀
焼付電極と同等の電気特性及び半田付性を維持するとと
もに、銀焼付電極よりオーム性接触特性が良好である。
また、電極としてのコストは、主に材料費のみの相違で
あるが、113〜116(本発明の実施例においては1
15)にすることができる。本発明は、周知のアルミニ
ウムペーストのアルミニウムの量に対し、銅又はニッケ
ルよりイオン化傾向の大きい金属添加物を20%〜30
0%の範囲で添加した導電ペーストの焼付電極層とする
ことにより、銅又はニッケルの置換メッキが行なわれ、
良好な銅メッキ層又はニッケルメッキ層ができるものと
思われる。
なお、本発明の実施例においては、割愛してあるが、導
電ペースト中にアルミニウム借体粉末を混入してもよく
、この混入により、非直線抵抗素体との界面反応を生じ
電極の引つ張り強度を高めることが可能である。
更に、微量金属添加物(チタン、ニッケル、鉄、銅を主
成分とする金属粉末)は、酸化保護被膜を有するアルミ
ニウム粉末1(1)部に対し、1.0部〜4.娼、有機
ビヒクルは5.娼〜10.娼の範囲において、十分に本
発明の目的を達成することが可能であり、磁器材料の材
質により適量に調整され゛るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は非直線抵抗体の形状を示す実施例の斜視図であ
る。 第2図は非直線抵抗体の電圧一電流特性を測定する回路
図を示し、第3図は非直線抵.抗体の電圧一電流特性を
示すものである。1・・・・・・非直線抵抗素体、2,
3,4・・・・・・電極、5,6,7・・・・・・ギャ
ップ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸化保護被膜を有するアルミニウム粉末100部に
    対し、亜鉛、錫、鉛、から選択された一種以上の金属添
    加物20部〜300部、ガラス質フリット0.5部〜2
    0部の重量比になるようにその他の結合剤とともに含有
    された金属ペーストの焼結金属層と、この焼結金属層の
    上面に銅又はニッケル金属層とから成ることを特徴とす
    る非直線抵抗体用の電極。
JP55101497A 1980-07-23 1980-07-23 非直線抵抗体用の電極 Expired JPS6058561B2 (ja)

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