JP2503974B2 - 導電性ペ−スト - Google Patents

導電性ペ−スト

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JP2503974B2
JP2503974B2 JP61129778A JP12977886A JP2503974B2 JP 2503974 B2 JP2503974 B2 JP 2503974B2 JP 61129778 A JP61129778 A JP 61129778A JP 12977886 A JP12977886 A JP 12977886A JP 2503974 B2 JP2503974 B2 JP 2503974B2
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昭 長井
吉正 東
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、マイグレーションを防止できるととも
に、電極としての特性を十分に備えた導電性ペーストに
関する。
(従来の技術およびその問題点) 導電性ペーストには、金、白金、パラジウム、銀など
の貴金属を主体としたものが利用されている。
このうち、銀は貴金属の中でも比較的安価であり、酸
化されにくく、電気的特性にも優れており、セラミック
電子部品の導電部分や電極などに用いられている。しか
しながら、電圧印加のもとで高湿度の雰囲気中に設置す
ると、マイナス極からプラス極に銀が移行する、いわゆ
るマイグレーションの発生がみられた。このような、現
象を防止するものとして、パラジウムとの合金、つま
り、Ag-Pd合金が知られている。しかしながら、Pdが20
〜30%程度含有されるため、価格的に銀にくらべて高価
なものとなり、比抵抗の値も合金化することで高くなる
ことが知られている。
また、この発明の導電性ペーストに関する好適な資料
として、特開昭57-27506号公報がある。この公報に開示
の導電性ペーストは、銀粉末、低融点ガラスフリット、
結合剤およびロジウムの有機化合物よりなる導電性ペー
ストであり、銀粉末に対して、有機ロジウムがロジウム
に換算して重量比で0.0001〜0.003添加含有させたもの
である。
この従来技術の導電性ペーストは、自動車のリアウイ
ンドウの板ガラスの曇り止用の抵抗体、つまり抵抗発熱
体として利用するものである。したがって、ガラスなど
に焼き付けられた抵抗膜の抵抗値も電極としてのそれよ
りも高く、また有機ロジウムの添加含有量が重量比で0.
0001〜0.003(ppm換算で100〜3000ppm)の範囲では銀粉
末に対して多量に含有されることになり、これも抵抗値
の増大に寄与するものであり、電極としての利用はなん
ら考慮されていないものである。
(発明の目的) この発明は、銀のマイグレーションが防止できるとと
もに、銀そのものが有する特性が低下しない、銀を主成
分とする導電性ペーストを提供するものである。
(発明の概要) この発明にかかる導電性ペーストは、銀粉末、低融点
ガラススリット、および有機ビヒクルからなる導電性ペ
ーストにおいて、銀粉末に対して、有機ロジウムを、ロ
ジウムに換算して5〜70ppm添加含有させたものからな
る。
ここで、有機ロジウムをロジウムに換算して5〜70pp
m添加含有させたのは、ロジウムが5ppm未満では銀の耐
マイグレーションの効果が現れないからである。一方、
ロジウムが70ppmを超えると、950℃までの焼き付け温度
で焼結性が低下し、密着性が得られなくなる。また、比
抵抗が増大するとともに、はんだ付け性が悪くなるから
である。
銀粉末としては、粒径が0.5〜5μmの球状、フレー
ク状などのものが用いられる。
また、ガラスフリットとしては、硼珪酸ビスマス系、
硼珪酸鉛系などのものがあり、その粒径として0.5〜5
μmのものが用いられる。
また、有機ロジウムとしては、パルミチン酸、アビエ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ナフテン酸などが
用いられる。
導電性ペーストを調整するには、たとえば、銀粉末、
低融点ガラスフリット、有機ビヒクルをあらかじめ、所
定割合に混合し、このペーストに有機ロジウムを加えて
混練し、ペーストとする。そして、この導電性ペースト
をセラミックなどの耐熱性基板の上に印刷塗布し、酸化
雰囲気中で800〜1000℃の温度で焼き付けすることによ
り、耐マイグレーション特性を有する導電回路が形成さ
れる。また、このほかに、セラミック電子部品の電極形
成箇所に印刷塗布し、酸化雰囲気中で800〜1000℃の温
度で焼き付けすることにより、耐マイグレーション特性
を有する電極が形成される。
なお、銀粉末、低融点ガラスフリット、および有機ビ
ヒクルの割合は、所定の導電率を得るために適当割合で
混合される。
(実施例) 以下、この発明を実施例にしたがって詳細に説明す
る。
銀粉末、低融点ガラスフリット、有機ビヒクルを準備
し、これらをあらかじめ銀粉末60重量%、低融点ガラス
フリット1重量%、有機ビヒクル39重量%の比率で混
合、混練してペーストを作製した。このペーストに有機
ロジウムを、ロジウムに換算して第1表に示す割合で添
加混合し、導電性ペーストを調整した。
このペーストを用い、アルミナ基板の上にスクリーン
印刷した。次いで、酸化雰囲気中において、第1表に示
す温度で焼き付けた。
得られた導電膜について、比抵抗の値(ρ)、密着
性、マイグレーションについて測定した。
比抵抗の測定は、幅と長さの比が1/100となるように
アルミナ基板の上に焼き付け導電膜を形成し、この焼付
導電膜の両端間で測定した抵抗値と厚みから求めたもの
である。
また、密着性の測定は、アルミナ基板の上に2×2mm
の大きさに焼付導電膜を形成し、この焼付導電膜に垂直
方向にリード線をはんだ付けし、リード線が剥がれたと
きの値を示した。
さらに、マイグレーションについては、一対の焼付導
電膜を互の間隔を2mmとしてアルミナ基板上に形成した
ものを試料とした。この試料を水中に入れ、電極間に直
流25Vの電圧を印加し、電圧印加後から電流が急増する
までの時間を測定した。
なお、第1表中、*印を付したものはこの発明の範囲
外のものである。
第1表の結果から、試料番号1のものは有機ロジウム
が添加されていないため耐マイグレーション性に劣る。
また、試料番号10のものは有機ロジウムの量が多いた
め、焼き付けが十分ではなく、アルミナ基板との密着性
が悪い。
(効果) 以上の実施例から明らかなように、この発明にかかる
導電性ペーストのように、銀からなる主成分に、有機ロ
ジウムを添加することによって、銀電極の特徴である低
比抵抗、はんだ付け性、低温焼付などを犠牲にせず、マ
イグレーションが発生しにくい導電性ペーストを提供で
きる。なお、有機白金については有機ロジウムにくらべ
マイグレーションの発生が早く、マイグレーションの発
生に有効でないことが確認された。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銀粉末、低融点ガラスフリット、および有
    機ビヒクルからなる導電性ペーストにおいて、銀粉末に
    対して、有機ロジウムを、ロジウムに換算して5〜70pp
    m添加含有させたものからなる導電性ペースト。
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