JPS6058191B2 - 窒化けい素焼結体の製造法 - Google Patents
窒化けい素焼結体の製造法Info
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- JPS6058191B2 JPS6058191B2 JP58164711A JP16471183A JPS6058191B2 JP S6058191 B2 JPS6058191 B2 JP S6058191B2 JP 58164711 A JP58164711 A JP 58164711A JP 16471183 A JP16471183 A JP 16471183A JP S6058191 B2 JPS6058191 B2 JP S6058191B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高温強度のすぐれた窒化けい素焼結体の製造
法に関する。
法に関する。
窒化けい素焼結体は、強度、耐酸化性、耐摩耗性など
にすぐれ、特に高温域において、金属材料では得られな
い高い強度、その他の機械的諸特性、並びに化学的安定
性を備えており、昨今高温用途における構造材料等とし
て注目されている。
にすぐれ、特に高温域において、金属材料では得られな
い高い強度、その他の機械的諸特性、並びに化学的安定
性を備えており、昨今高温用途における構造材料等とし
て注目されている。
− 窒化けい素(Si3N0)粉末は、自己焼結性に乏
しい物質であるので、その焼結体の製造には焼結助剤を
配合するのが一般である。焼結助剤としては、従来より
MgOなどの金属酸化物が用いられ、また近時はイット
リウム酸化物(Y20a)などの希土類酸化物等の使用
が提案されている(特開昭55−109277号)。こ
れら助剤は、焼結過程で窒化けい素粉末の粒子界面に溶
融相を形成して焼結を促進する。こうして得られる焼結
体は、焼結助剤とSi、Noとかなる粒界層を介して粒
子相互が結合され、その粒界層の物性が焼結体の高温強
度を支配する第一の要因であることは周知のとおりであ
る。 しかるに、従来の窒化けい素焼結体は、常温での
強度は良好であつても、1000℃を越る高温域での強
度低下が著しく、しばしば粒界すベリ現象に起因する塑
性的破壊を呈する。
しい物質であるので、その焼結体の製造には焼結助剤を
配合するのが一般である。焼結助剤としては、従来より
MgOなどの金属酸化物が用いられ、また近時はイット
リウム酸化物(Y20a)などの希土類酸化物等の使用
が提案されている(特開昭55−109277号)。こ
れら助剤は、焼結過程で窒化けい素粉末の粒子界面に溶
融相を形成して焼結を促進する。こうして得られる焼結
体は、焼結助剤とSi、Noとかなる粒界層を介して粒
子相互が結合され、その粒界層の物性が焼結体の高温強
度を支配する第一の要因であることは周知のとおりであ
る。 しかるに、従来の窒化けい素焼結体は、常温での
強度は良好であつても、1000℃を越る高温域での強
度低下が著しく、しばしば粒界すベリ現象に起因する塑
性的破壊を呈する。
例えば、焼結助剤としてMgOを5重量%配合してホッ
トプレス法により製造された焼結体は、常温において8
5に9f/一前後の強度を示すが、1300℃ではわず
か22に9f/一程度と、常温時の30%にも満たない
レベルに激減する。また、希土類酸化物を焼結助剤とし
、例えばY、O。とセリウム酸化物(CeO0)などを
適量配合して焼成された焼結体においても、1300℃
での強度レベルは、常温時のせいせい40〜60%程度
に過ぎない。本発明者等は、上記実情に対処するために
焼結助剤について詳細な実験を重ね、希土類酸化物群か
ら選ばれる特定の酸化物の組合せにより焼結体の高温強
度を大きく改善し得ることを知見し、既出願において、
それを助剤とする焼結体の製造法を提供した(特願昭5
7−1413屹号、同57−188796号、同関−1
6711号)。
トプレス法により製造された焼結体は、常温において8
5に9f/一前後の強度を示すが、1300℃ではわず
か22に9f/一程度と、常温時の30%にも満たない
レベルに激減する。また、希土類酸化物を焼結助剤とし
、例えばY、O。とセリウム酸化物(CeO0)などを
適量配合して焼成された焼結体においても、1300℃
での強度レベルは、常温時のせいせい40〜60%程度
に過ぎない。本発明者等は、上記実情に対処するために
焼結助剤について詳細な実験を重ね、希土類酸化物群か
ら選ばれる特定の酸化物の組合せにより焼結体の高温強
度を大きく改善し得ることを知見し、既出願において、
それを助剤とする焼結体の製造法を提供した(特願昭5
7−1413屹号、同57−188796号、同関−1
6711号)。
本発明は、焼結助剤に関する一連の研究の結果、ランタ
ン酸化物(H2O3)、プラセオジム酸化物(Pr6O
ll)およびネオジム酸化物(Nd2O3)を主構成分
とする複酸化物もしくは酸化物混合物を助剤として使用
することにより、焼結体の高温強度を更に向上させ、1
000℃をこえる高温域での強度低下の問題を実質的に
完全に解消することに成功したものである。
ン酸化物(H2O3)、プラセオジム酸化物(Pr6O
ll)およびネオジム酸化物(Nd2O3)を主構成分
とする複酸化物もしくは酸化物混合物を助剤として使用
することにより、焼結体の高温強度を更に向上させ、1
000℃をこえる高温域での強度低下の問題を実質的に
完全に解消することに成功したものである。
本発明の窒化けい素焼結体の製造法は、窒化けい素粉末
に焼結助剤として希土類酸化物が配合された混合物を成
形、焼結することからなる焼結体の製造法において、焼
結助剤として、ランタン・ネオジム・プラセオジム複酸
化物もしくはランタン酸化物・ネオジム酸化物・プラセ
オジム酸化物混合物が5〜35重量%配合されること、
およびこの複酸化物または酸化物混合物は、酸化物換算
値で、20〜8鍾量%のランタン酸化物、20〜5鍾量
%のネオジム酸化物および3〜(イ)重量%のプラセオ
ジム酸化物が合計で8呼量%以上を占め、これ不純物と
して付随することもあるセリウム酸化物は15重量%以
下、その他の希土類酸化物は5重量%以下てある成分構
成を有する、ことを特徴とする。
に焼結助剤として希土類酸化物が配合された混合物を成
形、焼結することからなる焼結体の製造法において、焼
結助剤として、ランタン・ネオジム・プラセオジム複酸
化物もしくはランタン酸化物・ネオジム酸化物・プラセ
オジム酸化物混合物が5〜35重量%配合されること、
およびこの複酸化物または酸化物混合物は、酸化物換算
値で、20〜8鍾量%のランタン酸化物、20〜5鍾量
%のネオジム酸化物および3〜(イ)重量%のプラセオ
ジム酸化物が合計で8呼量%以上を占め、これ不純物と
して付随することもあるセリウム酸化物は15重量%以
下、その他の希土類酸化物は5重量%以下てある成分構
成を有する、ことを特徴とする。
本発明方法により得られる窒化けい素焼結体の強度レベ
ルは、むろん成形・焼結プロセス(例えば、ホットブレ
ス法、常圧焼結法など)によソー様ではないが、同じプ
ロセスにより得られる従来材に比し卓抜した高温強度を
有する。
ルは、むろん成形・焼結プロセス(例えば、ホットブレ
ス法、常圧焼結法など)によソー様ではないが、同じプ
ロセスにより得られる従来材に比し卓抜した高温強度を
有する。
とりわけ、従来法による焼結体は温度上昇に伴う強度低
下が著しいのに対し、本発明による焼結体は昇温に伴う
強度低下が実質的にないばかりか、後記実施例にも示さ
れるように、常温時よりもむしろ1000℃以上の高温
域においてより高い強度を呈する。その強度上昇は、焼
結体内に生起する若干量の塑性変形に伴つて微小欠陥に
対する切欠感受性が低減することによるものと考えられ
るが、このような顕著な強度上昇は、従来法による焼結
体では全く認められない現象である。本発明において焼
結助剤として使用される希土類元素の複酸化物または酸
化物混合物(以下、単に1助剤酸化物ョとも言う)の成
分構成を前記のように、ランタン酸化物20〜8唾量%
、ネオジム酸化物20〜5鍾量%およびプラセオジム酸
化物3〜2哩量%(複酸化物の場合は各元素の酸化物換
算値)とし、その合計量を8鍾量%以上とするのは、各
酸化物の相剰作用による焼結促進並びに焼結体の高温強
度の確保のためである。
下が著しいのに対し、本発明による焼結体は昇温に伴う
強度低下が実質的にないばかりか、後記実施例にも示さ
れるように、常温時よりもむしろ1000℃以上の高温
域においてより高い強度を呈する。その強度上昇は、焼
結体内に生起する若干量の塑性変形に伴つて微小欠陥に
対する切欠感受性が低減することによるものと考えられ
るが、このような顕著な強度上昇は、従来法による焼結
体では全く認められない現象である。本発明において焼
結助剤として使用される希土類元素の複酸化物または酸
化物混合物(以下、単に1助剤酸化物ョとも言う)の成
分構成を前記のように、ランタン酸化物20〜8唾量%
、ネオジム酸化物20〜5鍾量%およびプラセオジム酸
化物3〜2哩量%(複酸化物の場合は各元素の酸化物換
算値)とし、その合計量を8鍾量%以上とするのは、各
酸化物の相剰作用による焼結促進並びに焼結体の高温強
度の確保のためである。
このものは、酸化物として天然に産出するランタン系列
希土類元素から、セリウム(酸化物)を除去することに
より製造することができ、希土類の単金属の酸化物を混
合調製するよりも安価に入手できる点でも有利である。
上記の助剤酸化物に不純物として付随するセリウム(C
e)、サマリウム(Sm)などの希土類元素の含有量は
、得られる焼結体の高温強度改善の点から少い程良い。
希土類元素から、セリウム(酸化物)を除去することに
より製造することができ、希土類の単金属の酸化物を混
合調製するよりも安価に入手できる点でも有利である。
上記の助剤酸化物に不純物として付随するセリウム(C
e)、サマリウム(Sm)などの希土類元素の含有量は
、得られる焼結体の高温強度改善の点から少い程良い。
この酸化物におけるセリウムは酸化物換算値で15重量
%以下、サマリウムなどのその他の希土類元素は酸化物
換算値て5重量%以下、合計2喧量%以下であれは特段
の支障はないが、より好ましくはセリウム酸化物は5重
量%以下、サマリウム等の酸化物は1重量%以下、これ
らの合計量6%以下(いずれも酸化物換算値)とする。
また、窒化けい素粉末との混合物にける助剤酸化物の割
合を5重量%以上とするのは、それより少いと、焼結促
進効果および焼結体の高温強度向上効果か不足するから
てある。より好ましくは7重量%以上である。また、配
合量の上限を規定するのは、あまり多く配合しても、配
合量に見合う程の効果はなく、経済的負担が増すばかり
か、混合物中に占める窒化けい素粉末の相対的割合の低
下に伴つて窒化けい素焼結体本来の特徴が希釈され、却
つて常温・高温ての強度が低下するからてある。このた
め、助剤酸化物の配合量の上限を35゛重量%とする。
より好ましくは30%以下てある。なお、主原料てある
窒化けい素粉末の結晶構造にはα型とβ型とがあり、周
知のように焼結体の強度に関連する焼結体内粒界層の結
晶化を助長する点から、α型が有利であり、α化率90
%以上の粉末が好ましく使用される。本発明によれば、
窒化けい素粉末に、前記規定を満たすように助剤酸化物
を配合して調製された混合物を成形し、焼結することに
より目的とする焼結体を得る。
%以下、サマリウムなどのその他の希土類元素は酸化物
換算値て5重量%以下、合計2喧量%以下であれは特段
の支障はないが、より好ましくはセリウム酸化物は5重
量%以下、サマリウム等の酸化物は1重量%以下、これ
らの合計量6%以下(いずれも酸化物換算値)とする。
また、窒化けい素粉末との混合物にける助剤酸化物の割
合を5重量%以上とするのは、それより少いと、焼結促
進効果および焼結体の高温強度向上効果か不足するから
てある。より好ましくは7重量%以上である。また、配
合量の上限を規定するのは、あまり多く配合しても、配
合量に見合う程の効果はなく、経済的負担が増すばかり
か、混合物中に占める窒化けい素粉末の相対的割合の低
下に伴つて窒化けい素焼結体本来の特徴が希釈され、却
つて常温・高温ての強度が低下するからてある。このた
め、助剤酸化物の配合量の上限を35゛重量%とする。
より好ましくは30%以下てある。なお、主原料てある
窒化けい素粉末の結晶構造にはα型とβ型とがあり、周
知のように焼結体の強度に関連する焼結体内粒界層の結
晶化を助長する点から、α型が有利であり、α化率90
%以上の粉末が好ましく使用される。本発明によれば、
窒化けい素粉末に、前記規定を満たすように助剤酸化物
を配合して調製された混合物を成形し、焼結することに
より目的とする焼結体を得る。
むろん、成形・焼結に付される混合物は、通常のそれと
同様に必要に応じて適宜に成形助剤が混和されたもので
あつてもよい。なお、。成形し、焼結するョというのは
、適用されるプロセスにより、成形と焼結とが各別の工
程として実施され、あるいは成形と焼結とが一工程で実
施されることを意味する。成形・焼結法としては、調製
された混合物を所定形状の型に充顛し、ダイスによる加
圧下に焼結を行うホットブレス法、または熱間静水圧焼
結法(HIP法)などの加圧焼結法、あるいは混合物を
あらかじめ所望の形状に成形したのち、焼結を行う常圧
焼結法など、任意の方法が適用される。
同様に必要に応じて適宜に成形助剤が混和されたもので
あつてもよい。なお、。成形し、焼結するョというのは
、適用されるプロセスにより、成形と焼結とが各別の工
程として実施され、あるいは成形と焼結とが一工程で実
施されることを意味する。成形・焼結法としては、調製
された混合物を所定形状の型に充顛し、ダイスによる加
圧下に焼結を行うホットブレス法、または熱間静水圧焼
結法(HIP法)などの加圧焼結法、あるいは混合物を
あらかじめ所望の形状に成形したのち、焼結を行う常圧
焼結法など、任意の方法が適用される。
これらの成形・焼結条件に特別の制限はないが、例えば
ホットブレス法では、加圧力約200〜400k9f/
Cli、焼成温度約1600〜1850℃、田P法では
加圧力約500〜2500k9f/Cll焼成温度約1
600〜1850゜Cの条件下に好結果を得ることがで
きる。また、常圧焼結法ては、助剤酸化物とともに適当
な成形助剤を適量(例えば、メチルセルロースを0.1
〜2.0%)混和して調製された混合物を適宜の成形法
(例えば、一軸ブレス、ラバープレス、射出成形、押出
し、スリップキャスティングなど)にて成形したのち、
例えば1〜10k9f/dの窒素ガス雰囲気下、約16
00〜1850℃で焼結を完了することができる。なお
、その窒素ガス雰囲気は約1.5k9f/CTl以下の
低圧力側においても十分好結果を得ることができる。次
に本発明の実施例について説明する。
ホットブレス法では、加圧力約200〜400k9f/
Cli、焼成温度約1600〜1850℃、田P法では
加圧力約500〜2500k9f/Cll焼成温度約1
600〜1850゜Cの条件下に好結果を得ることがで
きる。また、常圧焼結法ては、助剤酸化物とともに適当
な成形助剤を適量(例えば、メチルセルロースを0.1
〜2.0%)混和して調製された混合物を適宜の成形法
(例えば、一軸ブレス、ラバープレス、射出成形、押出
し、スリップキャスティングなど)にて成形したのち、
例えば1〜10k9f/dの窒素ガス雰囲気下、約16
00〜1850℃で焼結を完了することができる。なお
、その窒素ガス雰囲気は約1.5k9f/CTl以下の
低圧力側においても十分好結果を得ることができる。次
に本発明の実施例について説明する。
実施例1(ホットブレス法)
窒化けい素粉末(α化率95%、平均粒径0.6p7T
L)に、第1表に示すように焼結助剤を配合した混合物
を調製し、ホットブレス法により加圧力400k9f/
CTl.温度1800′C、保持時間1時間の条件て焼
結体(40wn×2−×6?)を製造し、それぞれにつ
いて常温および13000Cにおける曲げ強さを測定し
た。
L)に、第1表に示すように焼結助剤を配合した混合物
を調製し、ホットブレス法により加圧力400k9f/
CTl.温度1800′C、保持時間1時間の条件て焼
結体(40wn×2−×6?)を製造し、それぞれにつ
いて常温および13000Cにおける曲げ強さを測定し
た。
試番(1)〜(8)は本発明例、試番(101)〜(1
05)は比較例である。本発明例の試番(1)〜(8)
のうち、試番(1)〜(5)は不純物であるセリウム、
サマリウム等の酸化物を含まない例、試番(6)〜(8
)はセリウム、サマリウム等の酸化物を許容限界内で含
む例である。
05)は比較例である。本発明例の試番(1)〜(8)
のうち、試番(1)〜(5)は不純物であるセリウム、
サマリウム等の酸化物を含まない例、試番(6)〜(8
)はセリウム、サマリウム等の酸化物を許容限界内で含
む例である。
なお、試番(6)における不純牧CeO2の助剤酸化物
総量中に占める割合は、2.2/17.1×100(%
)=12.踵量%、試番(7)における不純物Sm2O
3の助剤酸化物総量中に占める割合は、0.4/15.
5×100(%)=2.6重量%であり、また試番(8
)において、助剤酸化物中に占める不純物CeO2の割
合は、1.0/19.0×100(%)=5.3重量%
、同じくS2ρ3のそれは、1.0/19.0×100
(%)=5.鍾量%、である。一方、比較例(101)
〜(105)のうち、試番(101)、(102)は、
本発明において不純物とされるセリウム、サマリウム等
の酸化物を助剤として使用した例であり、試番(103
)〜(106)は、いずれも本発明に規定するランタン
−ネオジムープラセオジムの酸化物を助剤としているが
、試番(103)は窒化けい素粉末への配合量(3重量
%)が本発明規定の下限値(5重量%)に満たない例、
試番(104)は同配合量(40.5重量%)が本発明
規定の上限値(35重量%)を越える例、更に試番(1
05)は不純物であるセリウム酸化物の助剤酸化物総量
に占める割合(4.0/21.0×100(%)=19
.唾量%)が本発明規定の上限値(15重量%)を越え
る例である。曲げ強さ試験は、焼結体から、3wun×
3顛×40瓢の試験片を調製し、三点曲げ法(但し、ス
パン距離20Twt)にて行つた。
総量中に占める割合は、2.2/17.1×100(%
)=12.踵量%、試番(7)における不純物Sm2O
3の助剤酸化物総量中に占める割合は、0.4/15.
5×100(%)=2.6重量%であり、また試番(8
)において、助剤酸化物中に占める不純物CeO2の割
合は、1.0/19.0×100(%)=5.3重量%
、同じくS2ρ3のそれは、1.0/19.0×100
(%)=5.鍾量%、である。一方、比較例(101)
〜(105)のうち、試番(101)、(102)は、
本発明において不純物とされるセリウム、サマリウム等
の酸化物を助剤として使用した例であり、試番(103
)〜(106)は、いずれも本発明に規定するランタン
−ネオジムープラセオジムの酸化物を助剤としているが
、試番(103)は窒化けい素粉末への配合量(3重量
%)が本発明規定の下限値(5重量%)に満たない例、
試番(104)は同配合量(40.5重量%)が本発明
規定の上限値(35重量%)を越える例、更に試番(1
05)は不純物であるセリウム酸化物の助剤酸化物総量
に占める割合(4.0/21.0×100(%)=19
.唾量%)が本発明規定の上限値(15重量%)を越え
る例である。曲げ強さ試験は、焼結体から、3wun×
3顛×40瓢の試験片を調製し、三点曲げ法(但し、ス
パン距離20Twt)にて行つた。
試験結果を第1表に併記する。表中、1高温/常温強度
比ョは〔1300℃での曲げ強さ(Kgf/Tlrll
)/常温での曲げ強さ(Kgf/TnlL)〕の比であ
る。第1表に示すとおり、本発明例は、常温強度が80
k9f/RlTlt以上と、比較例のそれ(74k9f
/i以下)に比し高い強度レベルにある。
比ョは〔1300℃での曲げ強さ(Kgf/Tlrll
)/常温での曲げ強さ(Kgf/TnlL)〕の比であ
る。第1表に示すとおり、本発明例は、常温強度が80
k9f/RlTlt以上と、比較例のそれ(74k9f
/i以下)に比し高い強度レベルにある。
しかも、比較例では、La2O3−Nd2O3−Pr6
Ollの助剤酸化物の配合量が不足する場合(試番10
3)および多過ぎる場合(試番104)、またその配合
量に過不足がなくても不純物酸化物量が許容量を越える
場合(試番105)のいずれの場合においても、昇温に
伴う強度低下が著しく、1300℃での強度が60k9
f/TrllL・を越えないのに対し、本発明例では、
昇温による強度の低下は実質的になく、1300℃の高
温においても、常温時のそれと同等ないしはそれを越え
る強度レベルを有していることがわかる。なお、比較例
の試番(103)および(105)は他の比較例にくら
べ、昇温に伴う強度低下はやや少ないが、強度レベルそ
のものが低い(1300℃での強度はそれぞれ51k9
f/Mltl59kgf/Tfrlt)点で本発明例(
1300℃での強度は81kgf/Tlrlt以上)に
及ばない。実施例2(常圧焼結法) 窒化けい素粉末(α化率および平均粒径は実施例1と同
じ)に、第2表に示す焼結助剤を配合するとともに、成
形助剤として0.5%メチルセルロース水溶液を添加(
窒化けい素粉末30yに対して10cc)、混合し、一
軸ブレス法にて円板体を成形したのち、常圧焼結法によ
り、1.3k9f/CTiの窒素ガス雰囲気下、175
0℃に2時間保持して焼結を完了し、直径50WL×厚
さ6順の円板状焼結体を得た。
Ollの助剤酸化物の配合量が不足する場合(試番10
3)および多過ぎる場合(試番104)、またその配合
量に過不足がなくても不純物酸化物量が許容量を越える
場合(試番105)のいずれの場合においても、昇温に
伴う強度低下が著しく、1300℃での強度が60k9
f/TrllL・を越えないのに対し、本発明例では、
昇温による強度の低下は実質的になく、1300℃の高
温においても、常温時のそれと同等ないしはそれを越え
る強度レベルを有していることがわかる。なお、比較例
の試番(103)および(105)は他の比較例にくら
べ、昇温に伴う強度低下はやや少ないが、強度レベルそ
のものが低い(1300℃での強度はそれぞれ51k9
f/Mltl59kgf/Tfrlt)点で本発明例(
1300℃での強度は81kgf/Tlrlt以上)に
及ばない。実施例2(常圧焼結法) 窒化けい素粉末(α化率および平均粒径は実施例1と同
じ)に、第2表に示す焼結助剤を配合するとともに、成
形助剤として0.5%メチルセルロース水溶液を添加(
窒化けい素粉末30yに対して10cc)、混合し、一
軸ブレス法にて円板体を成形したのち、常圧焼結法によ
り、1.3k9f/CTiの窒素ガス雰囲気下、175
0℃に2時間保持して焼結を完了し、直径50WL×厚
さ6順の円板状焼結体を得た。
各焼結体について実施例1と同じ要領で曲げ強さ試験を
行い、第2表に示す結果を得た。試番(21)〜(25
)は本発明例、試番(201)〜(205)は比較例で
ある。本発明例の試番(21)〜(25)のうち、試番
(21)〜(23)は不純物酸化物を含まない例である
。
行い、第2表に示す結果を得た。試番(21)〜(25
)は本発明例、試番(201)〜(205)は比較例で
ある。本発明例の試番(21)〜(25)のうち、試番
(21)〜(23)は不純物酸化物を含まない例である
。
試番(24),(25)は、不純物酸化物を許容限界内
で含む例であり、試番(24)におけるCeO2の助剤
酸化物総量に占める割合は2.0/19.3X100(
%)=10.4重量%、試番(25)における助剤酸化
物総量に占めるCeO2の割合は、0.5/22.0×
100(%)=2.鍾量%、同Sm2O3の割合は0.
5/22.0×100(%)=2.3%)である。比較
例の試番(201)〜(205)のうち、試番(201
),(202)は本発明において不純物とされる酸化物
を助剤とした例、試番(203)はランタン−ネオジム
ープラセオジム酸化物からなる助剤の配合量(3.呼量
%)が本発明の下限値(5重量%)に満たない例、試番
(204)は同配合量(40.5重量%)が本発明の上
限値(35重量%)から逸脱する例、試番(205)は
、不純物であるセリウム酸化物の助剤酸化物総量に占め
る割合(4.0/21.0×100(%)=19.轍量
%)が本発明の許容値(15重量%以下)を逸脱してい
る例である。
で含む例であり、試番(24)におけるCeO2の助剤
酸化物総量に占める割合は2.0/19.3X100(
%)=10.4重量%、試番(25)における助剤酸化
物総量に占めるCeO2の割合は、0.5/22.0×
100(%)=2.鍾量%、同Sm2O3の割合は0.
5/22.0×100(%)=2.3%)である。比較
例の試番(201)〜(205)のうち、試番(201
),(202)は本発明において不純物とされる酸化物
を助剤とした例、試番(203)はランタン−ネオジム
ープラセオジム酸化物からなる助剤の配合量(3.呼量
%)が本発明の下限値(5重量%)に満たない例、試番
(204)は同配合量(40.5重量%)が本発明の上
限値(35重量%)から逸脱する例、試番(205)は
、不純物であるセリウム酸化物の助剤酸化物総量に占め
る割合(4.0/21.0×100(%)=19.轍量
%)が本発明の許容値(15重量%以下)を逸脱してい
る例である。
第2表に示すように、本発明例は、常温強度が比較例の
それに比し高いうえに、昇温に伴う強度低下は実質的に
なく、1300℃においても常温時と同等ないしはそれ
以上の高い強度レベルを有している。
それに比し高いうえに、昇温に伴う強度低下は実質的に
なく、1300℃においても常温時と同等ないしはそれ
以上の高い強度レベルを有している。
Claims (1)
- 1 窒化けい素粉末に希土類酸化物からなる焼結助剤が
配合された混合物を成形、焼結することからなる焼結体
の製造法において、焼結助剤として、酸化物換算値で、
ランタン酸化物20〜80重量%、ネオジム酸化物20
〜50重量%、プラセオジム酸化物3〜20重量%、セ
リウム酸化物15重量%以下、その他の希土類酸化物5
重量%以下の組成を有するランタン・ネオジム・プラセ
オジム複酸化物またはランタン酸化物・ネオジム酸化物
・プラセオジム酸化物混合物が5〜35重量%配合され
ることを特徴とする窒化けい素焼結体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58164711A JPS6058191B2 (ja) | 1983-09-05 | 1983-09-05 | 窒化けい素焼結体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58164711A JPS6058191B2 (ja) | 1983-09-05 | 1983-09-05 | 窒化けい素焼結体の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6054979A JPS6054979A (ja) | 1985-03-29 |
JPS6058191B2 true JPS6058191B2 (ja) | 1985-12-18 |
Family
ID=15798429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58164711A Expired JPS6058191B2 (ja) | 1983-09-05 | 1983-09-05 | 窒化けい素焼結体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6058191B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS625377A (ja) * | 1985-07-02 | 1987-01-12 | 株式会社 タカラ | ゼンマイ式二輪車玩具 |
JPH0416711Y2 (ja) * | 1985-10-28 | 1992-04-14 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5030599A (en) * | 1990-07-19 | 1991-07-09 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Silicon nitride sintered materials |
-
1983
- 1983-09-05 JP JP58164711A patent/JPS6058191B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS625377A (ja) * | 1985-07-02 | 1987-01-12 | 株式会社 タカラ | ゼンマイ式二輪車玩具 |
JPH0416711Y2 (ja) * | 1985-10-28 | 1992-04-14 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6054979A (ja) | 1985-03-29 |
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