JPS6055586B2 - ろう付用高強度耐蝕アルミニウム合金 - Google Patents

ろう付用高強度耐蝕アルミニウム合金

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JPS6055586B2
JPS6055586B2 JP57210508A JP21050882A JPS6055586B2 JP S6055586 B2 JPS6055586 B2 JP S6055586B2 JP 57210508 A JP57210508 A JP 57210508A JP 21050882 A JP21050882 A JP 21050882A JP S6055586 B2 JPS6055586 B2 JP S6055586B2
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brazing
aluminum alloy
corrosion
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昌治 海部
淳 瀧川
日出男 藤本
友宏 西村
政男 竹本
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/24Selection of soldering or welding materials proper
    • B23K35/28Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 950 degrees C
    • B23K35/286Al as the principal constituent

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はろう付用高強度耐蝕アルミニウム合金に関し、
さらに詳しくは、ろう付後においても高強度を保持し、
かつ、耐蝕性に優れたろう付用高強度耐蝕アルミニウム
合金に関するものである。
アルミニウムまたはアルミニウム合金のろう付は、自動
車用熱交換器を主な対象として広く行なわれており、そ
の材料として、カーエアコン、コンデンサー、エバポレ
ーターおよびエンジン用す’イルクーラーに、1000
系、3000系のアルミニウム材料が使用されている。
しかし、最近になつて、ラジエーターヘのアルミニウム
合金の使用が増大してきており、そして、高強度が要求
されるため、3000系においてもA]−Mn−Mg系
合金か或いは6000系の合金が使用されている。
特に6000系合金は時効性のアルミニウ合金であり、
高強度ろう付用合金として6951合金はJIS規格に
ブレージングシート用芯材として規格化されていて、主
としてラジエーター用ヘッダー材料として使用されてい
る。
しカルながら、この6951合金は、ろう材の侵蝕を受
け易く、また、耐蝕性においても同程度の強度レベルの
合金中においては比較的良好ではあるが、未だ充分満足
できる性能にはほど遠いのである。
さらに、自動車熱交換器等においては、軽量化、コンパ
クト化を図るために材料を薄肉化する要請が強く、ろう
付用材料として、高強度、かつ、優れた耐蝕性を有する
アルミニウム合金が切に要望されているのである。
本発明は上記に説明した現在ろう付用アルミニウム合金
として使用されてい、る6951合金の種々の問題点に
鑑み、この6951合金より強度が高く、かつ、耐蝕性
を大幅に改善したろう付用高強度耐蝕アルミニウム合金
を提供するものである。
本発明に係るろう付用高強度アルミニウム合金は、(1
)CUO.3〜2.0重量%、MgO.l〜0.4重量
%、SiO.l〜1.喧量%を含有し、残MAIおよび
不純物からなり、Si/Mgの重量%比が1以上である
ことを特徴とするろう付用高強度耐蝕アルミニウム合金
を第1の発明とし、(2)CUO.3〜2.0重量%、
MgO.l〜0.4重量%、SiO.l〜1.0重量%
を含有し、さらに、ZrO.O5〜0.5重量%、Cr
O.O5〜0.5重量%、MnO.O5〜0.5重量%
の内から選んだ1種または2種を含有し、残部A1およ
び不純物からなり、Si/Mgの重量%比が1以上であ
ることを特徴とするろう付用高強度耐蝕アルミニウム合
金を第2の発明とし、(3)CUO.3〜2.咀量%、
MgO.l〜0.4重量%、SlO.l〜1.0重量%
、NiO.O5〜0.5重量%を含有し、残部Nおよび
不純物からなり、Si/鞠の重量%比が1以上であるこ
とを特徴とするろう付用高強度耐蝕アルミニウム合金を
第3の発明とし、(4)CUO.3〜2.0重量%、M
gO.l〜0.4重量%、SlO.l〜1J重量%、N
iO.O5〜0.5重量%を含有し、さらに、ZrO.
O5〜0.5重量%、CrO.O5〜0.5重量%、M
nO.O5〜0.5重量%の内から選んだ1種または2
種を含有し、残部Alおよび不純物からなり、Si/M
gの重量%比が1以上であることを特徴とするろう付用
高強度耐蝕アルミニウム合金を第4の発明とする4つの
発明よりなるものである。
本発明に係るろう付用高強度耐蝕アルミニウム合金の、
含有成分と成分割合について説明する。
Cuはアルミニウム合金の強度を向上させる元素である
ことはよく知られているが、耐蝕性を著しく阻害すると
考えられていた。しかし、本発明者の実験の結果によれ
ばろう付時の加熱により耐蝕性劣化を抑制できることが
わかり、さらに、Cuは電位を貴に移行させ通常のアル
ミニウム合金と組合せて用いると陰極防蝕効果が得られ
る。従つて、CuがMg,.Siと共存含有されている
場合にはCu含有量が2.轍量%を越えるとろう付時の
加熱による耐蝕性の劣化を防止できず、また、含有量が
0.鍾量%未満では電位を貴に移行させることができず
、かつ、強度向上に寄与しなくなる。よつて、Cu含有
量は0.3〜2.喧量%とする。例えば、ラジエーター
において、チューブ、ヘツ)ダプレート、タンク等のク
ーラント通路の主部材にCu含有アルミニウム合金を用
い、フィン等の副部材に純アルミニウム、3000系、
600唯等の通常のアルミニウム合金を用いた組合せで
は、Cu含有アルミニウム合金の電位が貴となるので、
フ・イン等が犠牲陽極となり、Cu含有アルミニウム合
金の腐蝕が抑制されるのである。MgはSiと金属間化
合物Mg2Siを生成して時効硬化性を付与する元素で
あり、6000系合金の主成分として知られているが、
多量に含有されるとろ・う付時のろう付性が悪く、ろう
材の侵蝕を受け易く、さらに耐蝕性が低下するので、含
有量は0.4重量%を越えて含有させず、また、0.1
重量%未満では時効硬化による強度向上が得られない。
よつて、Mg含有量は0.1〜0.4重量%とする。望
ましくはMgO.l〜0.35重量%である。SiはM
gと金属間化合物Mg2Siを生成して時効硬化性を付
与する元素であり、Mgと同様に6000系合金の主成
分として知られているが、このSiはMgとは異なりろ
う付時のろう付性、ろう材の侵蝕、耐蝕性の低下の度合
は非常に小さく、かつ、Mg2Siの金属間化合物を形
成するMg<5Siとの重量比よりS1を過剰とするこ
とにより時効の際の強度を向上させることができるが、
含有量が1.0重量%を越えるような多量となるとろう
付時のろう材の侵蝕、ろう付性、耐蝕性が低下するのを
抑制することができず、また、含有量が0.1重量%未
満では時効硬化による強度向上が得られない。よつて、
Si含有量は0.1〜1.轍量%とする。Si/Mgの
重量%を1以上とするのは、M勃(過剰となるとろう付
時のろう材の侵蝕、ろう付性、耐蝕性を著しく低下させ
るので、Si/Mgの重量%比をMg2Si金属間化合
物組成より高くし(通常はMg2Sif)Si/Mgは
0.58である。)、即ち、1以上として上記の種々の
問題点を除くもので、Si/Mgの重量%比は望ましく
は1.25以上、より好ましくは1.3以上にSiを過
剰に含有させることはより耐蝕性が向上するのである。
Zrはアルミニウムと金属間化合物ZrAl3を形成し
て微細に分布しサブグレインを強化して再結晶を抑制す
る作用があり、圧延、押出等の加工により繊維状組織と
なり、ろう付時の加熱を受けても結晶粒は等軸晶となら
ず加工方向に伸びた偏平粒となつており、ろう材の侵蝕
が抑制され、かつ、粒界腐蝕感受性が改善されるが、含
有量が0.05重量%未満ではこのような効果は期待で
きず、また、0.5重量%を越えて含有されると巨大晶
出物を生成して加工性を低下させる。
よつて、Zr含有量は0.05〜0.5重量%とする。
Cr,.MnはZrと同時にサブグレインを強化し再結
晶を抑制する作用があり、さらに、絞り加工性を高める
効果があるが、含有量が0.05重量%未満ではこのよ
うな効果が期待できず、また、0.5重量%を越えて含
有されると粗大な金属間化合物を生じて加工性が低下し
、かつ、粒界腐蝕感受性が逆に低下するようになる。
よつて、Cr..MIl含有量はそれぞれ0.05〜0
.5重量%とする。Niは強度向上に寄与する元素であ
り、さらに、電位を貴な方向に移行させる作用があるが
、含有量が0.05重量%未満ではこの効果が少なく、
また、0.5重量%を越えて含有されるとろう付時にお
けるろう材の侵蝕が増大するようになる。よつて、Ni
含有量は0.05〜0.5重量%とする。本発明に係る
ろう付用高強度耐蝕アルミニウム合金は上記の含有成分
および成分割合であり、このアルミニウム合金に適用す
るろう材(ブレージングシートの皮材等)として、Si
を含むアルミニウム合金が使用できる。即ち、(1)真
空ろう付法 N−Si−Mg系合金、N−Si−Mg−Bi系合金(
2)フラックスろう付法に−Si系合金 (3)雰囲気ろう付法 に−Si−Bi系合金 等があり、使用するろう付法によりろう材を選択すれば
よく、Si含有量も対象合金、用途により主に7〜1鍾
量%のものが使用される。
従つて、本発明に係るろう付用高強度耐蝕アルミニウム
合金において使用するろう材は、Siを含むアルミニウ
ム合金とするのがよい。
そしてこのろう材は皮材としてアルミニウム合金の両面
或いは片面にクラッドされて使用される。本発明に係る
ろう付用高強度耐蝕アルミニウム合金はアルミニウム合
金ブレージングシートの芯材として、また、単体として
何れにも充分使用することができるものである。
次に本発明に係るろう付用高強度耐蝕アルミニウム合金
の実施例を比較例と共に説明する。
実施例第1表に示す含有成分と成分割合のアルミニウム
合金を通常の溶製法により作つて試料を作成した。
NO.l〜9は本発明に係るろう付用高強度耐蝕アルミ
ニウム合金(単に本発明合金ということがある。)、N
O.lO〜14は比較合金、NO.l5はJIS695
l合金、NO.l6はJIS3OO38金である。この
第1表の各合金を使用し、合金単体およびに−1?i−
1.5Mg合金よりなるろう材を片面に10%クラッド
したブレージングシートの夫々1.2T1g1&厚の材
料を作成した。(1)ろう付加熱後の機械的性質 上記の単体材料を、5×10−5T0rI′真空中、
595℃×2分間加熱後、27℃/分の冷却速度で室温
まで冷却した。
次にこの供試材よりJIS5号試験片を作製して引張試
験を行なつた。その結果を第2表に示す。(2)ろう付
時のろう材の芯材への侵蝕量 上記のブレージングシー
ト1およびA3OO32t材2を第1図aのように、逆
T字型に組合わせ、5刈0−5T0rI′真空中、59
5℃×2分間のろう付を行なつた後、第1図B,cに示
すようにろう材3の芯材4への侵蝕量1を金属顕微鏡に
より測定し、その結果を第3表に示す。
(3) (1)項で得た材料を供試材とし、0.5NN
aC1、2(代)、大気開放の液中で飽和カロメル電極
を照合極として自然電位の測定を行なつた、その結果を
第4表に示す(MVvsSCE)。
)(4)(2)項で得た材料を供試材とし、JISH8
68lに準するCASS試験を行ない1000時間後の
最大侵蝕深さを測定した。
その結果を第5表に示す。この実施例から明らかである
が、本発明に係るろう付用高強度耐蝕アルミニウム合金
は、(1)JIS695l合金より優れたろう付後強度
を有する。
(2)ろう付時のろう材の芯材への侵蝕が小さくろう付
性に優れる。
(3)耐蝕性はJ■S695l合金に比べて大幅に改善
される。
というろう付用高強度耐蝕アルミニウム合金として優れ
た性能を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はろう付時のろう材の芯材への侵蝕量を測るため
の材料を組合せた側面図と一部拡大図である。 1〜供試材、2〜組合せ材、3〜ろう材、4、〜・芯材
、1〜侵蝕深さ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Cu0.3〜2.0重量%、Mg0.1〜0.4重
    量%、Si0.1〜1.0重量%を含有し、残部Alお
    よび不純物からなり、Si/Mgの重量%比が1以上で
    あることを特徴とするろう付用高強度耐蝕アルミニウム
    合金。 2 Cu0.3〜2.0重量%、Mg0.1〜0.4重
    量%、Si0.1〜1.0重量%を含有し、さらに、Z
    r0.05〜0.5重量%、Cr0.05〜0.5重量
    %、Mn0.05〜0.5重量%の内から選んだ1種ま
    たは2種を含有し、残部におよび不純物からなり、Si
    /Mgの重量%比が1以上であることを特徴とするろう
    付用高強度耐蝕アルミニウム合金。 3 Cu0.3〜2.0重量%、Mg0.1〜0.4重
    量%、Si0.1〜1.0重量%、Ni0.05〜0.
    5重量%を含有し、残部Alおよび不純物からなり、S
    i/Mgの重量%比が1以上であることを特徴とするろ
    う付用高強度耐蝕アルミニウム合金。 4 Cu0.3〜2.0重量%、Mg0.1〜0.4重
    量%、Si0.1〜1.0重量%、Ni0.05〜0.
    5重量%を含有し、さらに、Zr0.05〜0.5重量
    %、Cr0.05〜0.5重量%、Mn0.05〜0.
    5重量%の内から選んだ1種または2種を含有し、残部
    Alおよび不純物からなり、Si/Mgの重量%比が1
    以上であることを特徴とするろう付用高強度耐蝕アルミ
    ニウム合金。
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