JPS6052927A - 磁気記録媒体の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録媒体の製造方法及びイの製造装置に関
するものである。

高分子フィルム等の基体に強磁性体金属を真空蒸着等に
より付着して強磁性薄膜を形成した磁気テープ等の磁気
記録媒体は、従来の塗布型に比べて記録密度が高く、最
近、製品化されるようになってきた。

ところで、このような磁気記録媒体は、磁性層が薄いた
めに、走行時等に磁気ヘッド等により容易にｊｌ山し易
い欠点がある。このような欠点を改良するために、通常
は、強磁性薄膜の表面に保護層を設（）ている。

強磁性薄膜の表面に保護層を形成するには、溶液をロー
ラの表面に塗布し、ローラを回転してこの液を強磁性ａ
？膜に塗布している。しかしながら、従来の溶液を用い
たものによると、液の組成が変化し易く、均一な組成の
保護層を形成し難く、製造が困難である欠点があった。

本発明は、以上の欠点を改良し、均一な組成の保護層を
容易に形成しうる磁気記録媒体のｌｉｔ造方法及びその
製３ａ装置の提供を［１的とするものである。

本発明は、上記の目的を達成するために、基体に強磁性
薄膜を形成しつる磁気記録媒体において、強磁性薄膜形
成後の基体を加熱し、該基体の強磁性薄膜表面に界面活
性剤の溶融液を塗布して前記強磁性薄膜の表面にＯｆＪ
配界面活性剤からなる保護層を形成することを特徴とす
る磁気記録媒体の製造方法を提供づ−るものである。

また、本発明は、上記の目的を達成するために、表面に
強磁性薄膜が形成された基体に保護層を形成しうる磁気
記録媒体の製造装置において、基体を周側面に沿って走
行し加熱しうる第１加熱ローラと、界面活性剤の溶融液
が収納された槽と、該槽内の溶融液中に前記第１加熱ロ
ーラと対向する位置に配設された第２加熱ローラとを有
することを特徴とする磁気記録媒体の製造装置を提供す
るものである。

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

先ず、基体としてポリエステルやポリエチレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレン等の高分子物質
、セラミック等を用いる。そしてこの基体に、鉄ヤ］コ
バルト、ニッケルあるいはこれらの合金、フェライト等
の強磁性化合物等の強磁性体金属を、真空蒸着法やイオ
ンブレーティング法、スパッタリング法等の方法により
付着し、強磁性薄膜を形成する。

次に、この強磁性薄膜形成後の帯状の基体１を、第１図
に示す通りの装置に通して保Ｊ層を形成する。すなわち
、第１図において、２は、第１加熱ローラであり、その
周側面に基体１が走行させられている。３は、第１加熱
ローラ２の真下に配置された槽であり、界面活性剤の溶
融液４が収納されている。界面活性剤としては、バルミ
チン酸やステアリン酸、アラキシン酸、ベヘン酸等の高
級脂肪酸、ステアリルアルコール等の高級アルコール、
アラキシン酸アミド等の脂肪族アミン、ステアリルサル
フＡネイ１−等の脂肪族スルホン酸等あるいはそれらの
塩やエステルを用いる。５は、第２加熱ローラであり、
槽３内の溶融液４中に大部分が浸漬され、第１加熱ロー
ラと対向する位置に配設されている。６は槽３内の溶融
液４を加熱しうるヒーターである。

すなわち、基体１が第１加熱ローラ２の周側面に沿って
走行し、第２加熱ローラ５と対向する位置において、第
２加熱ローラ５の回転により運ばれた溶融液４が基体１
に設けられた強磁性薄膜に塗布される。塗４】された溶
融液４は硬化して保護層となる。この保護層の厚さは、
基体１の加熱温度や走行速鎖を調整することにより必要
に応じて変えることができる。

上記の通り、本発明によれば、塗布液として界面活性剤
をヒーター６により加熱溶融した溶融液を用いているの
で、従来の溶液と異なり溶媒の蒸発等による組成の変化
がなく、液組成が安定しており、組成の均一な保ｌＩ層
を容易に形成できる。

さらに、第２加熱ローラ５が回転して溶融液４を強磁１
４薄膜表面に塗布するが、第２加熱ローラ５が自己加熱
できるので、溶融液４の液面の高さが変化しても第２加
熱ローラ５の一部が溶融液に接触している限り、一定の
温度の溶融液４を塗布することができ、溶融液４の管理
が容易でかつ保護層の厚さの調整がより容易にできる。

なお、強磁性薄膜表面に溶融液を塗布するのに、槽内に
溶融液を満たし、この溶融液面が常に同じ高さに相持さ
れるように溶融液を槽内に供給するようにして、基体を
溶融液表面に接触して走行させるようにしてもよい。

・次に、厚さ３０　ｔｌのポリエステルフィルムにコバ
ル１〜を真空蒸着して厚さ１５００Ａの強磁性薄膜を形
成した、７０℃に加熱された基体を用い、温度７０℃の
ステアリル酸溶融液を塗布して、厚さ５００Ａの保？Ｊ
Ｍを形成した本発明と、トルエン：エタノール−５０：
　５０の割合に混合した溶媒中にステアリン酸を溶かし
た、調度が室温に維持された０、１％溶液を上記基体に
塗布し、厚さ５００△の保ｆｆ１Ｇを形成した従来例に
ついて、塗布時間に対するステアリン酸量／液量の変化
率と、５ｔｉｌｌ　１ｉｆＯに対Ｊる出力の変化をめた
ところ第２図及び第３図に示す通りのグラフが得られた
。

第２図から、塗布時間９０分後においてステアリン酸量
／液■の変化率は、本発明Ａが０％、従来例日が３０％
となり、本発明による方が液の組成の変化が少ないこと
が明らかである。また、第３図から、初期伯の出力は本
発明Ａ′を１とすると従来例Ｂ′は０．５７となり、か
つ出力が初期値の５０％になる５ｔｉｌｌ　１ｉｆｅが
前者が約５０分、後者が約１分３０？であり、本発明に
よる方が出力は約２倍、５ｔｉｌｌ　１ｉｆｅは約３３
倍となっており、本発明による方が出ノＪ及び５ｔｉｌ
ｌ　１ｉｆｅともはるかに優れている。

なお、基体の温度は６０℃以上そして界面活性剤の分子
量は２５０より大である方が、３ｔｉｌｌｌｉｆｅや走
行性がＪ：り改善されることがわかった。

例えば、厚さ３０μのポリエステルフィルムにコバルト
を真空蒸着して厚さ１５００Ａの強磁性薄膜を形成した
基体を用いて、この基体の温度と界面活性剤の分子量を
変えた場合の５ｔＮｌ　１ｉｆｅと走行性について測定
したところ表の通りの結果が得られた。形成された保護
層の厚さは５００Ａと表 する。この表から明らかな通り、基体温度が６０℃以上
になると５ｔｉｌｌ　１ｉｆｅが急激に延長され、走行
性が改良されることがわかる。また、界面活性剤の分子
量が２５０よりも大きいものも５ｔｉｌｌｌｉｆｅや走
行性がより改良されることがわかる。

以上の通り、本発明によれば、塗布液に溶融液を用いて
いるので、液組成の変化が少なく保１１ｉＤを容易に形
成でき、液の管理が容易でまた出ノ〕が大きく５ｔｉｌ
ｌ　１ｉｆｅの長い磁気記録媒体の製造方法及びその製
造装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に用いられる装置の断面図、第
２図は溶融液の塗布時間に対するステアリン酸、／液量
の変化率のグラフ、第３図はＳ　ｔｉｌｌ１ｉｆＯに対
する出力のグラフを示す。 １・・・基体、　２・・・第１加熱ローラ、　３・・・
槽、４・・・溶融液、　５・・・第２加熱ローラ。 特許出願人　日立コンデンサ株式会社 第１図 第３図 ５Ｔｉｌｌ　１ｉｆｅ　（介〕 第２図 ？ 塗布ｖＪ間（Ｈｒ’１

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）基体に強磁性薄膜を形成しうる磁気記録媒体にお
   いて、強磁性薄膜形成後の基体を加熱し、該基体の強磁
   竹蒲脱表面に界面活性剤の溶融液を塗布して前記強磁性
   薄膜の表面に前記界面活性剤からなる保Ｆａ層を形成す
   ることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
2. （２）基体の温度が６０℃以上である特許請求の範囲第
   １項記載の磁気記録媒体の！！！Ｊ造方法。
3. （３）界面部＋（１剤の分子量が２５０より大である特
   許請求の範囲第１項及び第２項記載の磁気記録媒体の製
   造方法。
4. （４）表面に強磁性薄膜が形成された基体に保護層を形
   成しうる磁気記録媒体の製造装置において、基体を周側
   面に沿って走行し加熱しつる第１加熱ローラと、界面活
   性剤の溶融液が収納された檜と、該槽内の溶融液中に前
   記第１加熱ローラと対向する位置に配設された第２加熱
   ローラとを有することを特徴とする磁気記録媒体の製造
   装置。
5. （５）第１加熱ローラにより基体を６０℃以上に加熱し
   うる特許請求の範囲第４項記載の磁気記録媒体の製造装
   置。
6. （６）　界面活性剤の分子量が２５０より大である特許
   請求の範囲第４項及び第５項記載の磁気記録媒体の製造
   装置。