JPS6045231B2 - 安全な着色料 - Google Patents

安全な着色料

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JPS6045231B2
JPS6045231B2 JP14679876A JP14679876A JPS6045231B2 JP S6045231 B2 JPS6045231 B2 JP S6045231B2 JP 14679876 A JP14679876 A JP 14679876A JP 14679876 A JP14679876 A JP 14679876A JP S6045231 B2 JPS6045231 B2 JP S6045231B2
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JP
Japan
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water
aluminum salt
salt
pigment
acid
Prior art date
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Expired
Application number
JP14679876A
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English (en)
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JPS5371128A (en
Inventor
文人 今井
泰亮 小川
和子 香山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は安全な着色料、その製造法ならびにそれを含有
する化粧料に関する。
更に詳しくは、本発明は、(1)脂肪酸塩の存在下又は
非存在下に水溶性天然色素と塩基性アルミニウム塩とを
反応させて得られる水不溶性の重合性アルミニウム塩色
素、(2)脂肪酸塩の存在下又は非存在下に水溶性天然
色素と塩基性アルミニウム塩とを反応させることを特徴
とする水不溶性の重合性アルミニウム塩色素の製造法。
(3)脂肪酸塩の存在下又は非存在下に水溶性天然色素
と塩基性アルミニウム塩とを反応させて得られる水不溶
性の重合性アルミニウム塩色素を含有することを特徴と
する化粧料に関する。着色化粧料、たとえば口紅、ホ、
紅、アイシヤドー、アイライナー、マスガラ、まゆずみ
等のポイントはその着色料にあり、従来着色料としてタ
ール色素、たとえばテトラブロムフルオレセイン(赤色
223号)、キノリンエローSS(黄色204号)、ジ
ブロムフルオレセイン(だいだい色201号)、レーキ
ツドCBA(赤色204号)、フタロシアニンブルー(
青色404号)、パーマネットオレンジ(だいだい色2
03号)、パーマトンレッド(赤色228号)、ハンザ
イエロー(黄色401号)等が広く用いられている。
これらの着色料で着色された化粧品は一般に長期間にわ
たり、日常繰り返し皮膚に塗布して使用されるものであ
るので、これら着色料の安全性に関して十分な吟味がな
されなければならない。
近年化粧料の使用頻度が高まるにつれて配合されている
成分、特に着色料の安全性に関連していくつかの問題点
が指摘され、たとえば上記のタール色素は食用上の使用
が禁止されている色素てあり、粘膜障害、発がん性等の
危険性が懸念されていJる。特に、口紅は知らず知らず
に口の中に入るものであり、FDA(米国食品医薬品局
)でもわが国でも動物実験などによる点検を始めている
。毒性の少ない色素として天然色素そのものが考えられ
るが、色の濃淡が出にくく、のび、つき具i合などに欠
点があるのみならず多くのものは水溶性であり着色化粧
料に使用することができない。又さらに天然色素は一般
にpH安定性、日光安定性が悪く、この点についても欠
点を有する。本発明者等はこれらの問題点について種々
検討を加えた結果、脂肪酸塩の存在下又は非存在下に水
溶性天然色素と塩基性アルミニウム塩とを反応させて新
規な水不溶性の重合性アルミニウム塩色素を創製するこ
とに成功し、さらにこの重合性アルミニウム塩色素が上
記問題点をことごとく解決するものであることを知見し
た。
さらに本発明者等は、重合性アルミニウム塩色素が、非
吸湿性、残存水分が少ないこと、分散性、成型品の強度
、ハケおさの制御のしやすさ等の見地から、この色素が
着色化粧料の製造に特に適したものであることを知見し
た。本発明に使用される天然色素は水溶性のもの、就中
分子中に−COOM(Mはアルカリ金属又はアルカリ土
類金属)を有するものが好ましく、具体例としてたとえ
ば水溶性天然色素として著名な、ラツカイン酸、ビキシ
ン、ノルビキシン、クロシン、シコニツクス、カルミン
酸、ガデニールイエロー、シソニン、アリザリン等が挙
げられる。
本発明に使する塩基性アルミニウム塩類は後記する参考
例1または2のような方法で製造される。
得られた塩基性アルミニウム塩はAl2+n(0H)3
nXm(式中XはCl,Br,NO3等のアニオン,を
示し、n≦IへmはXの原子価が1価の場合は6,2価
以上の場合はその原子価に応じて変化する)なる一般式
に相当する組成を有し、アルミニウム塩に反応させる金
属アルミニウムの量によつて重合度の異なつた塩基がで
きるが、参考例1のJn=10、参考例2のn=4の塩
基が最も好ましい。反応を脂肪酸塩の存在下に行うと生
成する重合性アルミニウム塩色素の他の化粧料基剤への
分散性がさらに改善され、化粧料の製造性が一段と向5
上する。
脂肪酸塩としては、具体的にはステアリン酸、パルミチ
ン酸、ラウリン酸等炭素数6以上に脂肪酸のアルカリ金
属塩又はアルカリ土類金属塩が特に好ましい。塩基性ア
ルミニウム塩と水溶性天然色素ならび4に脂肪酸塩との
使用割合いは臨界的でなく、一概には云えないが通常塩
基性アルミニウム塩1重量部に対して水溶性天然色素0
.2乃至1.睡量部、脂肪酸塩約0.05乃至0.5重
量部使用される。
反応温度は通常0〜100℃であり、反応は適宜の溶媒
(たとえば水)中で行うのが好ましい。反応は比較的短
時間(通常0.5時間程度以内)に終了する。なお、上
記天然色素は単独で使用してもよいし、2種以上を併用
してもよいことは云うまでもなく、所望により他のター
ル色素を併用して、重合性アルミニウム塩色素の色調に
変化を与えてもよい。
) かくして製造される重合性アルミニウム塩色素を使
用して自体公知の手段に従つて、着色化粧料が製造され
る。
参考例1 塩化アルミニウム(AlCl3・6H20)8.05g
を100m1の水に溶解し、これに金属アルミニウム4
.5yを加えて100℃に加熱反応させる。
均一溶液となり反応終了後、さらに約3時間100℃で
加熱して塩基性アルミニウムイオンの重合を十分させる
。これに水を加えて1eに調製してA1として0.1モ
ル/′のAI(0H)2C1(n=4)溶液を得る。参
考例2 塩化アルミニウム(AlCl3・6FI20)3.86
yを約40m1の水に溶解し、これに金属アルミニウム
2.2yを加えて100′Cに加熱反応させる。
均一溶液となり反応終了後、さらに約3時間100′C
で加熱して塩基性アルミニウムイオンの重合を十分させ
る。これに水を加えて1eに調整して、A1として0.
1モル/′のAl2(0H)5C1(n=10)溶液を
得る。実施例1参考例2で得られた溶液100m1にカ
ルミン酸3.70yの水溶液100m1を攪拌しながら
滴下し、反応させると均一な粒子の沈殿が得られる。
この析出した沈殿を戸取、水洗、乾燥すると赤紫色の粉
末1.54yが得られる。収率は理論量の50%。
IR(NujOI)c!n−1:3400,2800,
1600,1460,1370,1170,1150,
970,770,710実施例2 参考例1で得られた溶液50m1を70゜Cに加温する
一方、ラツカイン酸3%のプロピレングコール溶液30
mt(50.1Nの水酸化ナトリウム30mLと水40
m1を混合し70゜Cに加温する。塩基性塩化アルミニ
ウム液にラツカイン酸溶液を滴下し反応させると均一な
粒子の沈殿が得られる。この沈殿を磨戸取、水洗、乾燥
するとえんじ色の粉末1.6yが得られる。収率は理論
量の90%である。IR(NujOl)C7n−1:3
400,2800,1600,1460,1370,1
170,1130,1030,970,770,710
実施例3参考例2で得られた溶液100m1にカルミン
酸1.80yとノルビキシン2.0fを水100Tn1
に溶解した液を滴下し反応させると均一の粒子の沈殿が
得られる。
この沈殿をp取、水洗、乾燥すると赤色の粉末1.0y
が得られる。IR(NujOl)C7n−1:3400
,2800,1670,1600,1460,1370
,970,950,770,710実施例4 参考例2て得られた溶液100m1を70′Cに加温す
る。
一方、カルミン酸1.8gとステアリン酸ナトリウム1
.5yを水100m1に溶解し70゜Cに加温する。塩
基性塩化アルミニウム溶液にカルミン酸溶液を滴下し反
応させると均一な粒子の沈殿が得られる。この沈殿を淵
取、水洗、乾燥して赤紫色の粉末1.6yが得られる。
IR(Nuj(1)l)Cm−1:3400,2800
,1600,1460,1370,1170,1150
,970,770,710対比例1 カルミン酸、ラツカイン酸、ノルビキシンを例としてn
=10の塩基性塩化アルミニウムを用いてPHを変えて
製造したレーキの色相、水に対する溶解性、反応収率を
唯一の市販品である水酸化アルミニウムへの吸着を利用
したカルミン酸レーキと比較して表に示す。
市販のカルミン酸レーキは水溶解性が大きく、このま)
ではレーキとして化粧料に使用すると塗布個所以外に着
色が移行する欠点がある。
対比例2 本発明の着色料の光に対する安定性をみるため、本発明
のレーキのうちカルミン酸レーキとラツカイン酸レーキ
を二酸化チタンと共に適当量の油脂に分散しペースト状
としたものを直射日光下に4時間曝し、色相、明度、彩
度の変化を調べ変化量をΔ0で表すと下記のようになつ
た。
対称としてカルミン酸の色素そのものと市販のサンセツ
トエローFCFアルミニウムレーキを同様に処理して用
いた。カルミン酸(色素)とカルミン酸レーキと比較す
れば明らかなように本発明の着色料とすると光に対して
約2倍の安定化が可能となる。
しかも本発明の着色料の光に対する安定性は従来広く利
用されているタール系色素サンセツトエローFCFのア
ルミニウムレーキよりすぐれている。応用例 実施例2で得られたラツカイン酸の着色料5.0ダと実
施例4で得られたカルミン酸の着色料5.0yをラノリ
ン30f1アセチル化ラノリンアルコーノル5gに加え
3本ロールで十分分散する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 脂肪酸塩の存在下又は非存在下に水溶性天然色素と
    塩基性アルミニウム塩とを反応させて得られる水不溶性
    の重合性アルミニウム塩色素。 2 脂肪酸塩の存在下又は非存在下に水溶性天然色素と
    塩基性アルミニウム塩とを反応させることを特徴とする
    水不溶性の重合性アルミニウム塩色素の製造法。 3 脂肪酸塩の存在下又は非存在下に水溶性天然色素と
    塩基性アルミニウム塩とを反応させて得られる水不溶性
    の重合性アルミニウム塩色素を含有することを特徴とす
    る化粧料。
JP14679876A 1976-12-06 1976-12-06 安全な着色料 Expired JPS6045231B2 (ja)

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JPS5371128A JPS5371128A (en) 1978-06-24
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JPS5371128A (en) 1978-06-24

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