JPS6038769Y2 - 擁壁用コンクリ−トブロツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、角波形状の前壁部分と、擁壁基礎部分をな
す底版とから構成された擁壁用プレキャストコンクリー
トブロックに関するものである。

従来の擁壁用コンクリートブロックは、前壁部分が一様
の厚さか、又は上端部から底版側へ若干厚くなっている
テーパー形状のものであった。

そのため、裏込め土圧等による前壁部分の強度を大きく
とりたい場合、壁体の厚さを大きくしなければならず、
不経済であった。

この考案は、従来の欠点を改良するために、より経済性
に富み、土圧等に対する静的動的安全性に優れた構造体
を提供するものである。

この考案を図面にもとづいて説明すると、第１図はＷ４
’ｌ用コンクリートブロック３の使用状態を示したもの
で、角波形状の前壁部分４と多数の断面台形（矩形を含
む）みぞを有する底版５とから構成されている。

第２図は、第１図におけるＡ−Ａ断面を示したものであ
る。

第３図は、当該擁壁用コンクリートブロックの他の実施
例を示す平面図であり、第４図は第３図のＢ−Ｂ断面図
である。

特に前壁部分については角波形状を有することによって
、断面剛性が大きくなり、裏込め土の土圧作用方向に対
する抵抗力が大きい。

なお、コンクリートブロック３には必要に応じ鉄筋を配
筋する。

また、コンクリートブロックの製作は原則として工場生
産とする。

施工に際しては、掘削部分の底面に基礎割石１を敷き並
べ、その上に均しコンクリート２を打設し、これをコン
クリートブロック底版部５の基盤面とする。

そして、前記均しコンクリート２の上に吊り上げたコン
クリートブロック３を設置し、横方向に連続させる。

このとき目地部分６には必要に応じ継ぎ手用の鉄筋等を
設ける。

コンクリートブロック３を設置シタ後、土砂を埋め戻し
、前壁背面の裏込めを行なう。

また、第３図および第４図に示した実施例では、底版部
５が前跳７と後Ｍ８とから構成されている。

底版形状の違いから、通称第１図および第２図り型（擁
壁）、第３図は逆Ｔ型（擁壁）とよばれている。

この考案は以上の構成からなり、前壁部分が角波形状を
有することによって、裏込め土圧等に対する強度が著し
く高くなり、従来の擁壁用コンクリートブロックの前壁
部分に比べ、厚さを増すことなく高い剛性を得ることが
できる。

また、通常で使用する状態（横方向に連続する意味）に
おいて、全体が凹凸形状なので目地部６が目立つことが
なく、外観上からも擁壁として一体の感を受ける。

更に全体の凹凸形状が模様をなすので、美観性にすぐれ
ている。

また、前記の理由により断面剛性が高いので、壁体の厚
さを薄くでき、全体の重量が軽減される。

従って運搬、施工が容易になり、この利点による工期短
縮も可能と考えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、使用状態を示す斜視図、第２図は第１図のＡ
−Ａ断面図、第３図は他の実施例における当該擁壁用コ
ンクリートブロックの平面図、第４図は第３図のＢ−Ｂ
断面図である。 １・・・・・・基礎割石、２・・・・・・均しコンクリ
ート、３・・・・・・コンクリートブロック、４・・・
・・・前壁部、５・・・・・・底版部、６・・・・・・
目地部、７・・・・・・前２１．８・・・・・・後跳。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）角波形状の前壁部分と擁壁基礎部分をなす底版と
   から構成された擁壁用コンクリートブロック。
2. （２）底版は上面に多数の断面台形のみぞを有する実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の擁壁用コンクリートブ
   ロック。