JPH077385Y2 - 土木、建築用基礎ブロック - Google Patents

土木、建築用基礎ブロック

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JPH077385Y2
JPH077385Y2 JP12924590U JP12924590U JPH077385Y2 JP H077385 Y2 JPH077385 Y2 JP H077385Y2 JP 12924590 U JP12924590 U JP 12924590U JP 12924590 U JP12924590 U JP 12924590U JP H077385 Y2 JPH077385 Y2 JP H077385Y2
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聡康 市川
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市川土木株式会社
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【考案の詳細な説明】 《考案の目的》 〈産業上の利用分野〉 本考案は土木や建築の基礎工事に使用する基礎ブロック
に関するものであって、特にコマ型の基礎ブロックと碗
型の基礎ブロックとを組み合わせたことを特徴とする土
木、建築用基礎ブロックに関する。
〈考案の背景〉 土木、建築用の基礎としては、従来から第7図に示す松
杭基礎Cや砕石基礎Dが広く知られ用いられている。し
かし松杭基礎Cは施工に際し、所定の工法、専用機械の
使用を必要とし、施工に手間が掛かり、地盤Fの横揺れ
には強い耐震性を有する一方、縦揺れには弱く、特に砂
地や粘土質の土壌では、その効果はさほど期待できず、
また施工場所も限定されていた。一方砕石基礎Dは、主
に普通地盤に用いられ、支持する構築物、建造物Eが比
較的軽量で、施工費をあまりかけたくないような場合に
使用されるもので、当然耐震性、沈下の点で問題があ
り、また適用場所が極めて制限されることもあって、前
記松杭基礎C以上に好ましい基礎形態とはいい難かっ
た。
そこで最近では、逆円錐台状の本体部底面から下方に短
寸の杭部を形成して成るコマ型の基礎ブロックが用いら
れるようになってきた。このコマ型の基礎ブロックを用
いた場合には、前記松杭基礎C、砕石基礎Dにおいて問
題となる支持荷重の増大や地震等に伴う沈下量を減少さ
せ、また砂地・粘土質土壌等の軟弱地盤においても使用
でき、広範囲の地盤Fに適応できる。しかしこのような
コマ型の基礎ブロックでも万全なものではなく、土木、
建築のこの種の業界においては、更に一層の耐震性を有
し、近年問題となっている地盤の液状化現象にも十分対
処できる基礎ブロックの開発が望まれている。またこの
ようなコマ型の基礎ブロックにより基礎を築くにあたっ
てはコマ型基礎ブロック上面を水平に保ち且つ、隣接す
るコマ型基礎ブロックとの間にできる隙間に充分砕石を
締き付め、更にコンパクタ等の転圧装置により、押し固
めることにより、コマ型基礎ブロックがこの砕石により
充分支持されるようにしていた。しかしこのような手法
で、コマ型基礎ブロックを支持するには限界があり、大
きな荷重が掛かったり、地震の際にはコマ型基礎ブロッ
クを傾いてしまい、充分な支持効果を発揮し得ない状態
になってしまうという問題もあった。
〈解決を試みた技術的事項〉 本考案はこのような背景に鑑みなされたものであって、
軟弱地盤等においても高い耐震性、支持力を有する新規
な土木、建築用基礎ブロックを提案するものである。
《考案の構成》 〈目的達成の手段〉 本出願に係る第一の考案たる土木、建築用基礎ブロック
は、逆円錐台状の本体部底面から下方に短寸の杭部を形
成して成るコマ型基礎ブロックと、平面状の支承面を有
する板状部材の縁部を下方に折り曲げ側周部を形成して
なる碗型基礎ブロックとを組み合わせたことを特徴とし
て成るものである。
また本出願に係る第二の考案たる土木、建築用基礎ブロ
ックは前記要件に加え、前記コマ型基礎ブロックと碗型
基礎ブロックは一体に成形されて成ることを特徴として
成るものであり、これをもって前記考案の目的を達成し
ようとするものである。
〈考案の作用〉 本考案の土木、建築用基礎ブロックの構成部材であるコ
マ型基礎ブロックは、逆円錐台状の本体部を有している
から、鉛直方向の負荷に対しては水平方向に、また水平
方向の負荷に対しては鉛直方向に分力が生じ、支持力を
増大させ、沈下量を減少させる。また同じく構成部材で
ある碗型基礎ブロックは、支承面に掛かった集中荷重を
分散し、等分布荷重として地盤に伝えると共に、地面へ
の作用面積増大と相まって、更に一層の沈下量減少作用
を有する。そして碗型基礎ブロックの側周部の存在によ
り、この側周部内側の砕石をコマ型基礎ブロックのテー
パ面に押し付けるから、コマ型基礎ブロックの保持作用
をも併わせ行う。
〈実施例〉 以下図面に基づいて、本考案の土木、建築用基礎ブロッ
クについて説明する。尚説明にあたっては、先ず本考案
の土木、建築用基礎ブロックの構造について第1〜第3
図に示す基礎的形態を例にとり説明し、次いで形状、構
造を異ならせた他の実施例について説明し、最後に本考
案の土木、建築用基礎ブロックを用いての基礎の施工の
様子について説明する。図中符号1に示すものが、本考
案の土木、建築用基礎ブロックであって、このものは第
1図に示すような水路用のU字溝Aや第6図に示すよう
な消波ブロックBの基礎として、また各種建築物の基礎
として、この他道路、鉄道の路盤基礎として等種々の構
築物、建築物の基礎として幅広く使用できるものであっ
て、コマ型基礎ブロック2と碗型基礎ブロック3とによ
り構成される。このうちコマ型基礎ブロック2はコンク
リート材等により成形される逆円錐状の本体部21に対し
その底面下方に短寸棒状の杭部22を一体形成し、全体と
して遊戯用玩具として広く知られる独楽用の形状をな
す。尚、本体部21の上面中央には、運搬時に吊持する際
の手掛かりとなるループ状のリング23が設けられている
が、このものは、金属製の棒材24を湾曲させ、この湾曲
部分が本体部上面に突出し、前記リング23を構成するも
のであり、棒材24の残余の部分は、本体部21から杭部22
にまで至っており、コマ型基礎ブロック2を成形する際
一体に組み込まれるものである。そして杭部22の端部に
は地面に挿入の際案内となり、石の多い比較的硬質の地
盤にも適応し得る様金属等の硬質材料によりなる先端シ
ュー25が設けられ、これらによりコマ型基礎ブロック2
は成っている。他方碗型基礎ブロック3は平面状の支承
面31を有する板状部材に対して、その縁部を下方に折り
曲げ側周部32を形成して成るもので、浅めの碗を裏返し
たような形状を有する。支承面31の中央には前記コマ型
基礎ブロック2におけるリング23を受け入れる連絡口33
が形成されこの連絡口33を挟んで左右には等間隔をもっ
て、前記リング23と同様の目的で使用され、同じくルー
プ状に構成されるリング34が設けられる。尚、リング34
の数は2本に限られるものではなく、更に3本、4本と
増設することも可能である。そして側周部32の端部は、
地面に沈降する際の抵抗を少なくするため、一例として
内側にテーパ面35が形成され、これらにより碗型基礎ブ
ロック3は成っている。
次ぎにこれらコマ型基礎ブロック2及び碗型基礎ブロッ
ク3の形状、接続構造を異らせた他の実施例について説
明する。先ず碗型基礎ブロック3の平面形状を異ならせ
た実施例について第4図に基いて説明する。前記第1〜
3図に示す実施例では、平面形状を円形としたが第4図
(a)に示すように三角形としたり、第4図(b)に示
すように四角形としたり、また第4図(c)に示すよう
に五角形とする等、多角形状とすることもできるし、第
4図(d)に示すように係合部5を有する形状とする
他、異形種の複数の碗型基礎ブロック3を適宜組み合わ
せる等、種々の形状が採用できる。またコマ型基礎ブロ
ック2と碗型基礎ブロック3との接続構造を異らせた実
施例としては、第5図(a)に示すように両者を一体物
として成形することも可能であるし、第5図(b)に示
すように一つの碗型基礎ブロック3に複数個のコマ型基
礎ブロック2を取り付けるようにすることもできる。ま
た第5図(c)に示すように碗型基礎ブロック3の側周
部32の断面形状をコマ型基礎ブロック2の断面形状に近
似させ、地面に沈降する際の抵抗を更に軽減した構造と
することもできる。この他第5図(d)に示すものは構
築物、建築物の荷重を前記種々の実施例では、先ず碗型
基礎ブロック3で受け、これをコマ型基礎ブロック2に
伝えるという構造を逆転させたものであり、構築物、建
築物の荷重を先ずコマ型基礎ブロック3に伝えるようし
たものである。更に第5図(e)に示すものは、コマ型
基礎ブロック2と碗型基礎ブロック3をボルト6により
固定するようにしたものであり、第5図(f)に示すも
のは、碗型基礎ブロック3に杭部7を設け、この杭部7
を相隣接するコマ型基礎ブロック2の隙間に臨ませるよ
うにしたものである。そして第5図(g)に示すもの
は、本考案の土木、建築用基礎ブロック1を二段に敷設
する場合、上部の土木、建築用基礎ブロック1を仮支持
するために下部側の碗型基礎ブロック3の支承面31の中
央を上方に立ち上げ、接続部8を設けるようにしたもの
である。この他、これら各種の実施例を適宜組み合わせ
て使用することも勿論可能である。
そしてこのようにして成る本考案の土木、建築用基礎ブ
ロック1は、次ぎのようにして土木、建築用基礎として
用いられ施工される。尚、施工の例として第1図に示す
水路用U字溝Aの基礎工事を挙げこれについて説明す
る。施工に際しては先ず、シャベルカー等の掘鑿機によ
り、U字溝Aより幾分深く、大き目に溝11を掘り、その
側壁、底部を整地し固める。次に本考案の土木、建築用
基礎ブロック1の設置位置の指標となる格子状に金属製
の棒材を連結して成る井桁状鉄筋12を敷設する。そして
この井桁状鉄筋12に従って先ずコマ型基礎ブロック2を
設置し、相隣接するコマ型基礎ブロック2の隙間に砕土
13を充填する。しかる後、碗型基礎ブロック3を上方よ
り覆せ、連絡口33の中央にコマ型基礎ブロック2のリン
グ23が位置するようにする。そして相隣接する碗型基礎
ブロック3の隙間にも前述と同様に、砕土13を充填す
る。次に碗型基礎ブロック3の支承面31から上方に突出
しているコマ型基礎ブロック2のリング23及び碗型基礎
ブロック3のリング34を利用して、鉄筋14を格子状に配
し、これを適宜針金等で結束したり、溶接により固定す
る。そしてバイブレータやコンパクタなどで転圧し、充
分押し固め、U字溝Aの基礎工事が完了する。
《考案の効果》 本考案の土木、建築用基礎ブロックは以上のような構成
により成るものであり以下のような効果を発揮する。先
ずコマ型基礎ブロック2による効果としては、鉛直方向
の負荷に対しては、水平方向に分力を生じさせ、また水
平方向の負荷に対しては鉛直方向に分力を生じさせるか
ら例えば鉛直方向の上方から負荷を考えた場合、コマ型
基礎ブロック2の沈下量は、半減し、支持力も増大す
る。また碗型基礎ブロック3による効果として支承面31
に掛かった荷重は分散し、等分布荷重となって地盤に伝
わると共に、地面への作用面積の増大と相まって更に一
層の沈下量の減少が達成でき、更に碗型基礎ブロック3
の側周部32の存在により、この側周部32内側の砕石13を
コマ型基礎ブロック2に押し付けるからコマ型基礎ブロ
ック2の保持力を高め、延いては耐震力の向上にも役立
つ。そしてこれらの効果が相乗的に作用することによ
り、軟弱地盤等の条件の悪い施工場所においても極めて
頑強な基礎の構築を可能ならしめるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の土木、建築用基礎ブロックの使用状態
を示す破断斜視図、第2図は同上縦断面図、第3図は本
考案の土木、建築用基礎ブロックを拡大して示す一部破
断斜視図、第4図は碗型基礎ブロックの平面形状を異ら
せた種々の実施例を示す平面図、第5図はコマ型基礎ブ
ロックと碗型基礎ブロックとの組合せ構造を異らせた種
々の実施例を示す縦断面図、第6図は本考案の土木、建
築用基礎ブロックの他の使用態様を示す斜視図、第7図
は従来の土木建築用基礎を示す説明図である。 1;土木、建築用基礎ブロック 2;コマ型基礎ブロック 3;碗型基礎ブロック 5;係合部 6;ボルト 7;杭部 8;接続部 11;溝 12;井桁状鉄筋 13;砕土 14;鉄筋 21;本体部 22;杭部 23;リング 24;棒材 25;先端シュー 31;支承面 32;側周部 33;連絡口 34;リング 35;テーパー面 A;U字溝 B;消波ブロック C;松杭基礎 D;砕石基礎 E;構築物、建造物 F;地盤

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】逆円錐台状の本体部底面から下方に短寸の
    杭部を形成して成るコマ型基礎ブロックと、平面状の支
    承面を有する板状部材の縁部を下方に折り曲げ側周部を
    形成してなる碗型基礎ブロックとを組み合わせたことを
    特徴とする土木、建築用基礎ブロック。
  2. 【請求項2】前記コマ型基礎ブロックと碗型基礎ブロッ
    クは一体に成形されて成ることを特徴とする請求項
    (1)記載の土木、建築用基礎ブロック。
JP12924590U 1990-11-30 1990-11-30 土木、建築用基礎ブロック Expired - Fee Related JPH077385Y2 (ja)

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