JP2942865B2 - 杭式地盤改良工法 - Google Patents

杭式地盤改良工法

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JP2942865B2
JP2942865B2 JP5454390A JP5454390A JP2942865B2 JP 2942865 B2 JP2942865 B2 JP 2942865B2 JP 5454390 A JP5454390 A JP 5454390A JP 5454390 A JP5454390 A JP 5454390A JP 2942865 B2 JP2942865 B2 JP 2942865B2
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雄二 大西
晋一 西村
幸男 曽我部
謙司 倉石
孝典 平井
克之 玉置
潤治 佐々木
洋 長峰
登志夫 脇
英之 真野
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、軟弱地盤や液状化が心配される地盤にお
いて特に好適な杭式地盤改良工法に関するものである。
「従来の技術」 従来より、深層混合処理方法以外の地盤改良工法とし
ては、例えば、砂地盤に締固めのためのサンドパイルを
打設して地盤の支持力を高めるようにしたサンドコンパ
クションパイル工法、同様な目的で軟弱な粘土地盤に石
灰パイルを打設するようにした石灰パイル工法、さらに
は粘土地盤に砂杭を打設して粘土地盤に載荷重を与え脱
水圧密するようにしたサンドドレン工法等が一般的に知
られている。
しかしながら、前者のサンドコンパクションパイル工
法は振動、騒音の点で問題があり、また後者の石灰パイ
ル工法等は工期や信頼性の点で問題がある。したがっ
て、今度は、深層混合処理工法の適用が大いに期待され
ている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、深層混合処理工法の一つとして、第4図及
び第5図に示すように、建築物1直下の地盤G中の基礎
部2に深層部の支持部まで達する基礎杭3を形成し、基
礎杭3の周囲に1本1本が独立した改良杭4を群杭状に
配置し、改良杭4と基礎部2との間には栗石部5を介在
させた杭式改良方法が知られている。
この杭式改良方法は、工期が短く改良容積も少ないた
め経済性の面では好ましいが、その反面、水平力に対す
る安定性の点で問題があり、水平力が小さい場合しか適
用し得なかった。したがって、この方法を地震時の水平
力を考慮した設計を必要とする構造物の基礎に適用しよ
うとすると、1本ずつが独立した改良杭4であるため、
水平力に確実に抵抗できるかどうか問題があった。
この発明は、このような背景に基づいてなされたもの
で、軟弱地盤を良好に改良しながら、水平力が比較的大
きな場合でも杭体としての安定度が高い杭式軟弱地盤改
良工法を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 本発明の杭式地盤改良工法は、地盤中における建築物
の基礎杭の間隙に群杭状に地盤改良体を形成し、これら
地盤改良体及び前記基礎杭の頭部同士を連結して一体化
する連結スラブを設け、該連結スラブ上に前記基礎杭に
より支持される基礎スラブを設けることを特徴とするも
のである。
「作用」 この発明は、建築物直下の地盤中に形成された基礎杭
の間隙に群杭状に地盤改良体を配置し、これら地盤改良
体及び前記基礎杭の頭部同士を連結スラブにより一体化
させることで、地盤改良体が個別でなく全体として水平
力に抵抗し、基礎杭の水平抵抗力が増大すると共に、地
盤改良体自身の摩擦支持力が期待でき、これにより全体
の建築物に対する鉛直方向支持力が増大することにな
る。
さらには、砂地盤では液状化防止効果がより高まるこ
とになる。
「実施例」 次に、この発明の実施例について図面を参照しながら
説明する。
第1図ないし第3図はこの発明の第1実施例を示すも
ので、これらの図において、符号Gは地盤、符号10は建
築物である橋梁をそれぞれ示している。
第1図に示すように、橋梁10直下の地盤Gの浅層部で
ある軟弱層G1にはコンクリート製の基礎スラブ11が一体
に形成され、基礎スラブ11の内部には橋梁10から続く補
強鉄筋12が埋設されている(第3図参照)。また前記基
礎スラブ11の下部からは下面全体に亙って複数列の基礎
杭13、13…がそれぞれ深層部である支持層Gまで延びて
いる。これら基礎杭13は、橋梁10の荷重を基礎スラブ11
から、支持層G2まで伝達する役目を有している。
これら基礎杭13、13…相互の間には第2図に示すよう
に、各基礎杭13にかかる水平抵抗力を増加させるための
地盤改良体である改良杭14、14…が群杭状に配列されて
いる。そして、第1図及び第3図に示すように、改良杭
14、14…の各頭部15は基礎杭13、13…の各頭部16と共
に、基礎スラブ11の下面との間に形成された板状の連結
スラブ17に連結され、これにより各改良杭14の頭部15同
士が各基礎杭13の頭部16同士と共に一体化されている。
このような改良杭14は前記基礎孔13と同様に柱状の構造
材であり、無筋のソイルモルタル杭等が用いられてい
る。
このような地盤改良構造においては、改良杭14の頭部
15同士を基礎杭13の頭部16同士と共に、連結スラブ17を
介して一体化することにより、基礎杭13、改良杭14に生
じる水平力に対して、改良杭14及び基礎杭13全体が一体
として抵抗し、水平抵抗力の増大が期待できるものであ
る。したがって、小地震に限らず、大地震時であっても
一体な基礎杭13及び改良杭14が大きな水平力に抵抗し
て、橋梁10の崩壊を防止することができる。
また、改良杭14を基礎杭13の間に多数配置すること
で、改良杭14自体の摩擦支持力が期待でき、橋梁10に対
する全体の鉛直支持力が増加する。したがって、砂地
盤、粘土地盤であっても橋梁10の沈下を有効に防ぐこと
ができる。
次に、かかる軟弱地盤の改良構造、及び橋梁10の施工
手順を説明する。
橋梁10を構築すべき地盤Gに基礎スラブ11及び連結ス
ラブ17を形成するための掘削穴を掘り、この掘削穴内の
底面に先端が支持層G2まで到達する各基礎杭13及び改良
杭14を打設する。この場合、各改良杭14の頭部15は掘削
穴の底面より突出させ、各基礎杭13の頭部16は連結スラ
ブ17の打設高さよりも突出させる。
次に、掘削穴の底面に、床付け用の栗石に相当する部
分に各杭の頭部15、16を巻き込んでコンクリートを打設
し、これにより連結スラブ17を一面に形成し、各改良杭
14の頭部15同士を基礎杭13の頭部16同士と共に一体に連
結する。さらに、連結スラブ17の上に必要な補強鉄筋12
を配設すると共にコンクリートを打設して基礎スラブ11
を形成する。そして、基礎スラブ17の上に橋梁10を構築
して施工していくわけである。
この工法によれば、従来の軟弱地盤改良に必要とされ
た床付け用の栗石を使用せずに済むから、施工コストの
低減化を図ることができる。
なお、上記のように実質的に全ての基礎杭13と改良杭
14の頭部同士を連結スラブ17により一体化することによ
って、それらが全体として水平抵抗力と鉛直支持力の増
大に寄与することから、各改良杭14を連結することなく
個別に設ける場合に比較すると改良杭14の所要本数を減
らしてコスト削減を図ることができる。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、この発明にかかる杭式地
盤改良工法は、地盤中における建築物の基礎杭の間隙に
群杭状に地盤改良体を形成して、これら地盤改良体及び
前記基礎杭の頭部同士を連結スラブにより連結して一体
化するようにしたから、基礎杭の水平抵抗力を増大させ
ることができると共に、地盤改良体自身の支持力により
建築物の支持力を増大させることができる。
さらには、工期が短く改良面積が少ないため経済性も
優れ、かつ砂地盤では液状化防止効果がより高まる効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの発明の一実施例を示すもの
で、第1図は本発明を橋梁の基礎地盤に適用した例を示
す正面図、第2図はその平面図、第3図は要部側断面
図、第4図および第5図はこの発明の従来例を示すもの
で、第4図は建築物の基礎部を示す正面図、第5図は要
部側断面図である。 10……橋梁(建築物)、 11……基礎スラブ、13……基礎杭、 14……改良杭(地盤改良体)、 15、16……頭部、17……連結スラブ、G……地盤 G1……軟弱層、G2……支持層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽我部 幸男 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 倉石 謙司 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 平井 孝典 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 玉置 克之 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 佐々木 潤治 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 長峰 洋 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 脇 登志夫 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 真野 英之 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−5125(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 27/14 E02D 27/34 E02D 3/00 E01D 19/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤中における建築物の基礎杭の間隙に群
    杭状に地盤改良体を形成し、これら地盤改良体及び前記
    基礎杭の頭部同士を連結して一体化する連結スラブを設
    け、該連結スラブ上に前記基礎杭により支持される基礎
    スラブを設けることを特徴とする杭式地盤改良工法。
JP5454390A 1990-03-06 1990-03-06 杭式地盤改良工法 Expired - Lifetime JP2942865B2 (ja)

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KR102443020B1 (ko) * 2021-09-23 2022-09-14 구본민 겹침주열말뚝벽체를 이용한 교량 시공방법 및 겹침주열말뚝벽체를 이용한 교량

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