JP2002194754A - 段付き打継ぎ目形成ブロック - Google Patents
段付き打継ぎ目形成ブロックInfo
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Abstract
ンクリート打継ぎ目に段差を付けることができるブロッ
クを提供する。 【解決手段】 前壁11と後壁12及びその間の梁13によっ
て構成される擁壁を構築するブロックにおいて、ブロッ
クの上下部をカギ状に形成し、該カギ部分に擁壁延長方
向の段形成版15を設けるか、または前壁と後壁間でブロ
ックの上下間に擁壁延長方向の段形成版15を設けた段付
き打継ぎ目形成ブロックである。
Description
壁を構築するのに用いると、擁壁強度や耐震性、耐久性
等の強化が可能な段付き打継ぎ目形成ブロックに関す
る。
させて安定化させる構造である。従来、コンクリート打
ちによるもたれ式擁壁が行われてきた。高さ方向にコン
クリート打設と固化が繰り返されてもたれ式擁壁が形成
される。この場合の擁壁の強度や耐震性、耐久性等に配
慮して、建設省でも土木構造物標準設計を制定し、主型
枠の間へ段付けのための型枠組みをして、図8に示すよ
うに、前面1と背面2間の打継ぎ目4に打設コンクリー
ト6の段差5を付けるようになっている。なお、符号3
は施工仕様によっては配置されない場合もあるが、配置
される場合には1本或いは数本の鉄筋等の鋼材を示して
いる。
い等の理由から、最近では、型枠を必要とせず、施工期
間が短いブロック積方式が採用されている(例えば、特
開平8-218401号)。
場合には、上下ブロック間をピン止めしたり、凹凸継手
によってブロックのズレを防止するとか、背部に設けた
配筋へブロックを係止する(例えば実公平1-41784号)程
度で、ブロックのズレ等に対処するための技術はみられ
るものの、上下方向に連続した中込めコンクリートの打
継ぎ目に耐震等に配慮して段差を付けるといったものは
みられない。そこで本発明は、中込めコンクリートの打
設に伴ない自然とコンクリート打継ぎ目に段差を付ける
ことができるブロックの提供を検討した。
果、前壁の後方に中込めコンクリートを打設して擁壁を
構築するブロックにおいて、控え長の略中間付近に擁壁
延長方向の段形成版を設けた段付き打継ぎ目形成ブロッ
クとした。ここにいう擁壁を構築するブロックには、中
込めコンクリートが上下方向に連続するもたれ方式のも
のであれば、平面視でH(I)形、T形、L形、π形、そ
の他、前壁と後壁との間をつなぐ梁を複数有する形状の
ものや、箱形に形成されたもの、矩形、更には、側面視
で多角形、菱形、平行四辺形、台形など、前壁又は後壁
が垂直、傾斜、曲面等の擁壁を構成するブロック等が含
まれる。擁壁延長方向の段形成版を設けるための態様と
しては、前壁又は後壁に複数の梁を備えている場合に
は、梁と梁との間にそれらを利用して擁壁延長方向の段
形成版を設けることができる。また、前壁又は後壁から
支持梁を設けることによって、梁を利用しないでも擁壁
延長方向の段形成版を設けることができる。
の間の梁によって構成され、擁壁を構築するブロックに
おいて、ブロックの上下部をカギ状(段付き)に形成し、
該カギ部分に擁壁延長方向の段形成版を設けた段付き打
継ぎ目形成ブロックを示すことができる。また、同様な
ブロックにおいて、前壁と後壁間でブロックの上下間に
擁壁延長方向の段形成版を設けた段付き打継ぎ目形成ブ
ロックとしたのである。この場合、ブロックの上下間に
段形成版を設ける態様としては、前壁と後壁間に複数の
梁を備えている場合に、梁と梁との間に擁壁延長方向の
段形成版を設けることができる。また、上記同様に前壁
又は後壁から支持梁を設けることによって、梁を利用し
ないで擁壁延長方向の段形成版を設けることもできる。
に説明する。図1は本発明実施例の段付き打継ぎ目形成
ブロックの斜視図である。図2は同ブロックを用いて構
築過程にある擁壁の要部斜視図である。図3は図2中A-
A断面図である。この例で示した段付き打継ぎ目形成ブ
ロック10は、前壁11と後壁12と2つのほぼ平行な梁13,1
3によって構成されている。梁13には中込めコンクリー
トの連続性を保つ貫通孔14がある。この擁壁を構築する
ことができるブロックにおいて、ブロックの梁13の上下
部をカギ状(段付き)に形成している。このカギ部分の梁
13,13間に擁壁延長方向の段形成版15を設けている。段
形成版15は、斜め或いは垂直に配置され、コンクリート
6の打継ぎ目4に段差5を付けるのに充分な幅で設けて
いる。このカギ部分や段形成版の形状は任意であり、ま
た、2段、3段に設けてもよい。
築過程にある擁壁の様子は図2と図3にみられるが、下
段のブロック10aが積まれた時に生じた打設コンクリー
ト6aの打継ぎ目4a及び段差5aの上に被覆するように、上
段のブロック10bの中込めコンクリート6bが打設され、
上面に打継ぎ目4b及び段差5bが形成されている。擁壁の
上下に連続した中込めコンクリート6の各打継ぎ過程で
自然と段差5が形成されるのである。この実施例のよう
に梁13の上下部をカギ状に形成すると、施工時のズレ止
めも兼ねることができる。また、図示することを省略す
るが段形成版15を打設コンクリートよりも上部に突出す
るように設けると、上段に打設された中込めコンクリー
トの下方が下段ブロックに達して打継ぎ目に更に耐震等
に効果的な段差を付けることができる。
打継ぎ目形成ブロックを示しており、図4は平面図、図
5は斜視図、図6は同ブロックを用いて構築過程にある
擁壁の要部斜視図である。図7は図6中B-B断面図であ
る。この例では前壁11と後壁12間(控え長の略中間付近)
でブロックの上下間、すなわち上下方向の中間に擁壁延
長方向の段形成版を設け、梁13,13を利用して擁壁延長
方向の段形成版15を設けている。梁13,13の上部には凸
部16があり、下部には凹部17を設けている。これらが上
下ブロック間に係合関係を持ち、ズレ止め作用を発揮す
る。
て構築過程にある擁壁の様子を図6と図7に示す。下段
のブロック10aが積まれたときのコンクリート6aを打継
ぎ目4aと段差5aの上に、上段のブロック10bの中込めと
してコンクリート6bが打設され、上面に打継ぎ目4b及び
段差5bが形成されている。この例では段付き打継ぎ目形
成ブロックの内部の段形成版15より前壁11側は段形成版
15の上部付近までコンクリートを打設し、段形成版15よ
り後壁12側は段形成版15の下部付近までコンクリートを
打設することによって、上下に連続した中込めコンクリ
ート6の各打継ぎ過程で段差5を形成することができ
る。
は、前壁背部の中込めコンクリートの打設に伴ないコン
クリート打継ぎ目に段差を付けることができる。そこ
で、耐土圧等の擁壁強度、耐震性、耐久性等の向上が可
能となった。
斜視図である。
斜視図である。
面図である。
る。
斜視図である。
の様子を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 前壁の後方に中込めコンクリートを打設
して擁壁を構築するブロックにおいて、控え長の略中間
付近に擁壁延長方向の段形成版を設けた段付き打継ぎ目
形成ブロック。 - 【請求項2】 前壁と後壁及びその間の梁によって構成
される擁壁を構築するブロックにおいて、ブロックの上
下部をカギ状に形成し、該カギ部分に擁壁延長方向の段
形成版を設けた段付き打継ぎ目形成ブロック。 - 【請求項3】 前壁と後壁及びその間の梁によって構成
される擁壁を構築するブロックにおいて、前壁と後壁間
でブロックの上下間に擁壁延長方向の段形成版を設けた
段付き打継ぎ目形成ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000392308A JP4520630B2 (ja) | 2000-12-25 | 2000-12-25 | 段付き打継ぎ目形成ブロック |
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Publication Number | Publication Date |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2000-12-25 JP JP2000392308A patent/JP4520630B2/ja not_active Expired - Fee Related
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