JPS6035043Y2 - 光フアイバコネクタの端末構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は光フアイバケーブル同士あるいは光フアイバケ
ーブルと他の光デバイスとを光学的に接続光フアイバコ
ネクタの端末構造に関する。

従来の光フアイバコネクタの端末構造は、第１図に示す
ように、光伝送体３の一端を端末金具１に固着剤２によ
り固定し、この端末金具１と光フアイバケーブル５とを
保護部材４にて固定している。

しかし、このような端末構造には、コネクタの脱着操作
時あるいはその他の操作時における外力による光伝送体
３のコア位置が大きく変動するという欠点がある。

また、光フアイバケーブル５の被覆部が経年変化により
矢印６の方向に短縮した時、矢印８の方向に光伝送体３
が突出するという現象を生じ、これによっても光伝送体
３のコア位置が大きく変動するという欠点がある。

本考案の目的は上述の欠点を除去した光フアイバコネク
タの端末構造を提供することにある。

次に図面を参照して本考案を詳細に説明する。

第２図は本考案の一実施例を示す断面図である。

図において、光伝送体３の一端を端末金具１に固着剤２
で固定するとともに、これと光伝送体３および光フアイ
バケーブル５の一部分を、光伝送体の外径より大きい内
径を有する円筒部材９に収容する。

この後、端末金具１と円筒部材９との接続部をクランプ
１０により強固に固定する。

ここでは円筒部材９として熱可塑性樹脂を、また、クラ
ンプ１０としてひもで縛ったあと接着剤で固定する構造
をそれぞれ採用している。

このような構造において、光フアイバケーブル５の被覆
部が矢印６の方向に収縮した場合、光伝送体３は矢印８
の方向に変化するが、光伝送体３は円筒部材９の空隙部
１１内で仮想線１２に示されるように円弧状にたわむた
め、接続端部における光伝送体３のコアの変動は防止さ
れる。

また、光フアイバケーブル５に外力が生じた場合は、光
フアイバケーブル５にｄ＝３１．／Ｅで表わされる１伸
びＪ（Ｅ・・・・・・材料の弾性係数、ａ・・・・・・
引張応力、１・・・・・・長さ）が生じる。

この伸びは光フアイバケーブル５の被覆と光伝送体３と
の間にすべりを与えるが、光伝送体３が空隙部１１内で
仮想線１２′のようにたわむため、光伝送体３が円筒部
材９の内壁に当たるまでの範囲において接続端部におけ
る光伝送体３のコアの変動は防止される。

以上のように、本考案の光フアイバコネクタの端末構造
は、二つの固定部間において光フアイバケーブルにたわ
みを持させているため、経年変化や外部からの機械的な
力に対して、接続端部における光伝送体のコア位置を安
定に保つことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の構造の一例を示す断面図および第２図は
本考案の一実施例を示す断面図である。 第２図において、１・・・・・・端末金具、２・曲・固
着剤、３・・・・・・光伝送体、５・・曲光ファイバケ
ーブル、７・・・・・・外力の方向、９・・・・・・円
筒部材、１ｏ・・・・・・クランプ、１１・・・・・・
空隙部、１２，１２’・・・・・・光伝送体のたわみ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 光フアイバケーブルの中の光伝送体の一端を端末金具に
   固着する第１の固定部と、この固定部から所定の距離だ
   け離れた位置において前記光フアイバケーブルの外表面
   を固定する第２の固定部と、この第２の固定部に固定さ
   れたループ状の中空円筒部材とから構成され、前記中空
   円筒部材内に前記光フアイバケーブルの光伝送体を被覆
   を除去した状態で挿入し保持したことを特徴とする光フ
   アイバコネクタの端末構造。