JPS6032871Y2 - 断熱パネルの結合装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えばプレハブ式冷蔵庫等を構成する床パ
ネル、壁パネル、天井パネルを相互に結合する装置に関
するものであって、一つの連結具によって床パネルと壁
パネル、壁パネルと天井パネル又は床パネル、壁パネル
、天井パネル同士の結合を達成しうるようにしたもので
ある。

すなわちこの考案の要旨とするところは、回動片の嵌入
動作によって隣り合うパネル同士の結合を極めて簡易に
しかも確実に実施でき、その際外部には回答突出部分が
形成されないような結合装置を提供することにある。

次にこの考案を図示の実施例について説明する。

なお図示の実施例はすべて床パネルと壁パネルとの結合
にこの考案を実施した例を示す。

図において、１は床パネルを構成するパネルであって、
例えば合成樹脂の押出形材から成る断面はぼコ字状の端
部材２とこの端部材２に設けた凹溝２’、 ２’に端縁
を掛は止められる表面板３，４とこれら端部材２、表面
板３，４内に発泡充填される発泡ポリウレタン等の断熱
性心材５とから構成されている。

前記パネル１の端部材２の上面にはこのパネル１と結合
されるべく壁パネルを構成するパネル６の凸状結合部７
と係合する凹状結合部８を形成するとともに、この凹状
結合部８において凹溝９を設け、この凹溝９の内壁面に
は鋸歯状の係止部１０を突設するのである。

一方、前記パネル６の凸状結合部７に開口すべくこのパ
ネル６の断熱性心材１１内にはケース１２が埋設され、
このケース１２に挿通支持される軸１３には金属製の回
動片１４を取り付け、この回動片１４の外面には回動に
よりパネル６の外部に突出して前記係止部１０と噛み合
う形状の同じく鋸歯状の係止部１５を設けるのである。

なお、前記軸１３には非円形断面の通孔（除土は四角孔
又は六角孔である）１６を設け、この通孔１６に嵌合し
て軸１３を回動させるべき回動具例えばレンチ１７の挿
入のため、パネル６の表面材１８又１８′（いずれか一
方でよい）及び内部の断熱性心材１１を通して導入孔１
９を設けるものとする。

前記ケース１２には第５図に示すように、前記断熱性心
材１１内での位置確保のため、アンカ一部材２０を突設
するとともに、前記心材１１との結合をよくするため透
孔２１を設けるものとする。

上記構成において、パネル１の凹状結合部８にパネル６
の凸状結合部７を当て、前記レンチ１７を介して軸１３
を回動すれば、第３図に示すように回動片１４が凹溝９
内に押し込まれ、以後はパネル１とパネル６とを引離す
方向に外力が作用しても係止部１０．１５が強固に噛み
合い、回動片１４の抜出しが阻止され、第６図に示すよ
うなパネル構成が得られるのである。

上記実施例ではパネル１側に端部材２が形成され、パネ
ル６側は心材１１自体で凸状結合部７を構成したもので
あるが、その関係を逆にしたのが第４図に示す実施例で
あって、この場合、ケース１２′はパネル６側の端部材
２２と一体とされており、凹溝９はパネル１′の断熱性
心材５に埋設された鞘体２３に設けられるが、その他の
構成及び作用は前述の実施例と同様である。

また、第３図のパネル６と第４図のパネル１′を結合す
るように構成すれば、各々の断熱性心材１１，５が互い
に当接し、断熱上膜も好ましい。

第８図は前記回動片１４の係止部１５として回動によっ
て係止部１０と噛み合いに入る側の鋸歯状の突縁の高さ
を低くし、反対側に向って高くして行くことにより噛合
動作を円滑に行わせるように配慮された形態を示し、第
７図は前記係止部１０．１５として鋸歯状の突縁の代り
に多数の小突起２２を突設した例を示すものである（第
７図には揺動片１４の側のみが示されているが、凹溝の
内壁面にも同様な小突起を設けることもできる。

）。この考案によれば、上述のように極めて簡略な構成
の装置によって現場においての組立作業を容易かつ確実
に行えるとともに、必要に応じて解体を行うことも簡単
であり、かつ壁パネル、しかも、一方のパネルは結合位
置は任意であって床パネル、天井パネルを問わず各種パ
ネルの結合に対して汎用性を有するものであって、実用
性が高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の一部分の一部断面で示す
斜視図、第２図は他の部分の要部の斜視図、第３図は組
立状態を示す断面図、第４図は他の実施例の断面図、第
５図ａ、 ｂ、 ｃは回動片を内蔵するケースの側面図
、正面図、平面図、第６図はパネル構成の態様を示す斜
視図で、第７図及び第８図はそれぞれ回動片の他の二側
を示す斜視図である。 なお、図において、１・・・・・・パネル、２・・・・
・・端部材、３，４・・・・・・表面板、５・・・・・
・断熱性心材、６・・・・・・パネル、７・・・・・・
凸状結合部、８・・・・・・凹状結合部、９・・・・・
・凹溝、１０・・・・・・係止部、１２・・・・・・ケ
ース、１３・・・・・・軸、１４・・・・・・回動片、
１５・・・・・・係止部、１６・・・・・・通孔、１７
・・・・・・回動具（レンチ）、１９・・・・・・導入
孔、である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 隣り合うパネルの結合部において、一方のパネルに
   は凹溝を結威し、他方のパネルにはこの凹溝内に揺動に
   よって嵌入しうる回動片を設け、前記凹溝の内壁面と回
   動片の外面とにはこの回動片の抜は出しを阻止すべく互
   いに係合する係止部をそれぞれ形成して成る断熱パネル
   の結合装置。 ２ 前記係止部が鋸歯状の突縁によって構成される、実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の断熱パネルの結合装
   置。 ３ 前記鋸歯状の突縁の高さを回動片が揺動により前記
   凹溝内に嵌入する際の前端側において低く、反対側に向
   って高く形成して成る、実用新案登録請求の範囲第２項
   記載の断熱パネルの結合装置。 ４ 前記係止部が多数の小突起によって構成される、実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の断熱パネルの結合装
   置。