JPS6041497Y2 - 断熱パネルの結合装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えばプレハブ式冷蔵庫等を構成する床パ
ネル、壁パネル、天井パネルを相互に結合する装置に関
するものであって、一つの連結具によって床パネルと壁
パネル、壁パネルと天井パネル又は床パネル、壁パネル
、天井パネル同士の結合を達成しうるようにしたもので
ある。

すなわちこの考案の要旨とするところは、嵌挿片の進退
運動によって、隣り合うパネル同士の結合を極めて簡易
に、しかも確実に実施でき、その際外部には何等突出部
分が形成されないようにすると共に、解体作業も困難な
しに行えるようにした断熱パネルの結合装置を提供する
ことにある。

次にこの考案を図示の実施例について説明する。

なお図示の実施例た床パネルと壁パネルとの結合にこの
考案を適用した例を示す。

図において、１は床パネルを構成するパネルであって、
例えば合成樹脂の押出形材から成る断面はぼコ字状の端
部材２とこの端部材に設けた凹溝２’、２’に端縁を掛
は止められる表面板３，４とこれら端部材２、表面板３
，４内に発泡充填される発泡ポリウレタン等の断熱性心
材５とから構成されている。

前記パネル１の端部材２の上面にはこのパネル１と結合
されるべく壁パネルを構成するパネル６の凸状結合部７
と係合する凹状係合部８を形成するとともに、この凹状
保合部８において凹溝９を設け、この凹溝９の相対向す
る一対の内壁面には鋸歯状の係止部１０を突設するので
ある。

一方、前記パネル６の凹状結合部７に開口すべくこのパ
ネル６の断熱性心材１１内にはケース１２が埋設され、
このケース１２内において進退しうる嵌挿片１３の前記
凹溝９内において係止部１０と摺接する一対の外面には
同じく鋸歯状の係止部１４を形成し、これら係止部１０
，１４の係合によって嵌挿片１３が凹溝９内に進入する
際の動きには支障なく、後退する運動は阻止されるよう
に前記鋸歯状の係止部１０，１４の歯の向きを定めるも
のとする。

また、前記嵌挿片１３の他の面にはラック１５を形成し
、このラック１５とかみ合うピニオン１６の軸１７を前
記ケース１２に支承させるのである。

この軸１７には非円形断面の通孔（実際上は四角孔又は
六角孔である）１８を設け、この通孔１８に嵌合して軸
１７を回動させるべき回動具例えばレンチ１９の挿入の
ため、パネル６の表面材２０．２１の少くともいずれか
一方及び内部の断熱性心材１１を通して導入孔２２を設
けるものとする。

前記ケース１２には、前記パネル６の断熱性心材１１内
での位置確定のため、アンカ一部材２３を突設するとと
もに、前記心材１１との結合をよくするため透孔２４を
設けるものとする。

上記構成において、パネル１の凹状結合部８にパネル６
の凸状結合部７を当て、前記レンチ１９を介して軸１７
を回動すれば、第４図に示すように嵌挿片１３が凹溝９
内に押し込まれ、以後はパネル１とパネル６とを引離す
方向に外力が作用しても係止部１０．１４が強固に係合
し、結合状態を維持させることができるのであって、第
５図に示すようなパネル構成が得られる。

上記実施例では、パネル１側に端部材が形成され、パネ
ル６側は心材１１自体で凸状結合部７を構成してもので
あるが、その関係を逆にしたのが第６図に示す実施例で
あり、この場合、ケース１２′はパネル６側の端部材２
５に接着などの手段で一体的に結合されており、凹溝９
はパネル１の心材５に埋設された鞘体２６に設けられる
が、その他の構成及び作用は前述の実施例と同様である
。

また第１図のパネル６と第６図のパネル１を連結するよ
う組み合わせれば、各々の心材５，１１が結合部にて直
接当接するため断熱上は最も好ましい。

この考案によれば上述のように極めて簡単な構成の装置
によって、現場における断熱パネルの組立作業を容易か
つ確実に行えるとともに、必要に応じて解体を行う場合
にも単一の回動具（レンチ）のみによって作業を行える
ものであり、かつ壁パネル、床パネル、天井パネルを問
わず各種パネルの結合に対して汎用性を有するので、実
用上極めて有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の要部の断面図、第２図及
び第３図はその要部の断面図及び底面図、第４図は結合
状態を示す断面図で、第５図はパネル構成を示す斜視図
、第６図は他の実施例の断面図である。 なお図において、１・・・・・・パネル、２・・・・・
・端部材、３，４・・・・・・表面板、５・・・・・・
断熱性心材、６・・・・・・パネル、７・・・・・・凸
状結合部、８・・・・・・凹状結合部、９・・・・・・
凹溝、１０・・・・・・係止部、１１・・・・・・断熱
性心材、１２・・・・・・ケース、１３・・・・・・嵌
挿片、１４・・・・・・係止部、１５・・・・・・ラッ
ク、１６・・・・・・ピニオン、１７・・・・・・軸、
１８・・・・・・通孔、１９・・・・・・回動具（レン
チ）である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｌ 隣り合うパネルの結合部において、一方のパネルに
   は凹溝を形成し、他方のパネルにはこの凹溝に対して進
   退しうる嵌挿片を設け、前記凹溝の相対する一対の内壁
   面とこれら内壁面に摺接する前記嵌挿片の一対の外面と
   にはこの嵌挿片の不時の抜は出しを阻止すべく互いに係
   合する係止部をそれぞれ形成すると共に、前記嵌挿片の
   他の面に形成したラックとかも合うピニオンの回動によ
   って前記凹溝に対する嵌挿片の進退運動を行わせるよう
   にして成る断熱パネルの結合装置。 ２ 前記係止片が鋸歯状の突縁によって構成される実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の断熱パネルの結合装置
   。 ３ 前記ピニオンがパネルに埋設したケースに支承され
   、前記ラックも後退運動によってこのケース内に収容さ
   れるようにした実用新案登録請求の範囲第１項記載の断
   熱パネルの結合装置。 ４ 前記ピニオンの回動を、このピニオンの軸に形成し
   た非円形通孔に嵌挿される同形の嵌合端を有する回動具
   によって行えるように、パネルの外面に開口する導入孔
   を形成して威る実用新案登録請求の範囲第１項記載の断
   熱パネルの結合装置。