JPS597922Y2 - 柱と梁の連結装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、たとえばベランダにおけるアルミニウム押
出型材製の支柱と同梁とを連結具を介して相互に結合す
るのに適用せられる柱と梁の連結装置に関し、その目的
とするところは、柱と梁を非常に強固に結合することが
でき、たとえば振動などの外力が作用した場合にも柱と
梁相互の位置ずれを確実に防止することができる構造を
提供しようとするにある。

この考案を、以下図面に示す実施例に基づいて説明する
。

図面において、１はベランダで、これはデ゛ツキ・ボー
ドを除いて主としてアルミニウムの押出型材によりつく
られている。

２はベランダ１の一対の支柱、３は屋根１２の上面にお
いて各支柱２の下端を受け止める枕部材、４は梁で、こ
れは一対の支柱２の高さの中央部に水平に渡し止められ
た前梁４ａと、この前梁４ａと同じレベルとなるように
支柱２と建物の外壁１３との間に渡し止められた横梁４
ｂとによって構戊されている。

６は一対の支柱２の上端部に水平に渡し止められた前笠
木部材、７はこの前笠木部材６と同レベルとなるように
支柱２と建物の外壁１３との間に渡し止められた左右一
対の横笠木部材、８は前梁４ａと前笠木部材６との間、
および横梁４ｂと横笠木部材７との間にそれぞれ嵌め止
められた格子パネルで、これらは多数の並列状の格子９
と、これらの上下両端部をそれぞれ連結する一対の上下
枠（図示略）とによって構或されている。

１０は前梁４ａおよび横梁４ｂをそれぞれ支柱２に連結
する横断面Ｌ形の連結具である。

ここで、梁４は、上述のように、それぞれアルミニウム
の押出型材によってつくられており、また連結具１０も
、その長さは短くなされているが、アルミニウムの押出
型材によってつくられたものである。

そしてまず連結具１０は、第３図に詳細に示すように、
横断面Ｌ形を有しており、その長辺側の梁取付部１８の
外面が梁接合面１１となされ、この接合面１１に４個の
横断面三角形状の位置ずれ防止用凸条１７が設けられて
いる。

また梁取付部１８の幅の中央には２個のボルト孔２０が
あけられている。

連結具１０の短辺側の柱取付部１９は支柱２に結合され
るものであり、その幅の中央に３個のボルト孔２０が一
列状にあけられ、またこの柱取付部１９の梁取付部１８
と反対側の側縁には、先端に至るほど先細となる横断面
略三角形状の差込み用凸部２１が設けられている。

なお、この差込み用凸部２１は、支柱２のコーナ一部分
に設けられた横断面略錨形凸条の係合部と、支柱２の側
壁との間に差し込まれるものであり、これによって連結
具１０の支柱２に対する取付け強度が増大する。

つぎに梁４は、第４図に詳細に示すように、横断面略コ
字形を有しており、その垂直部２２に上下一対のボルト
頭収容凹溝２３が内側に開口した状態に設けられている
。

各凹溝２３の開口両縁部には係合凸条２４が互いに対向
状に設けられている。

そして梁４の垂直部２２の内面が連結具接合面５となさ
れており、この接合面５に４個の横断面正三角形状の位
置ずれ防止用凸条１６が、それぞれ係合凸条２４の縁に
沿うように、設けられている。

なお、梁４の上側水平部２５には、格子パネル８の下枠
を嵌め止めるための凹溝２６が設けられており、また梁
４の下側水平部２７には図示しない多数の根太の各端部
が受け止められる。

上記において、梁４と連紘具１０とは、ボルト１４およ
びナット１５によりつぎのようにして結合せられる。

すなわち、梁４の接合面５の一端部に連結具１０の梁取
付部１８の接合面１１が、それらの位置ずれ防止用凸条
１６，１７を互いに直交状に交差するように当接せしめ
られ、この状態で梁４の一端部と連結具１０とが２個の
ボルト１４およびナット１５によって互いに締め付けら
れ、それによって両接合面５，１１の凸条１６，１７同
志の交差部Ｐが相互に押しつぶされて、両凸条１６，１
７が互いにかみ合わせられることにより、梁４と連結具
１０とが相互に結合せられている。

したがって梁４と連結具１０とは非常に強固に結合され
ており、たとえば振動などの外力が作用しても相互に位
置ずれを生じるようなことが全くないものである。

また支柱２と連結具１０の柱取付部１９とがボルト１４
およびナット１５により互いに締め付けられ、これによ
って柱２と梁４とが連結具１０を介して相互に連結され
ている。

なお、上記実施例では、この考案によってベランダ１の
支柱２と梁４とを相互に結合する場合が示されているが
、この考案は、このようなベランダ１に限らず、その他
バルコニーおよび窓手摺り等の組立て建物において、柱
２と梁４とを相互に連結するすべての場合に適用可能で
ある。

この考案にか・る型材の結合装置は、上述のように、相
互に結合せられるべき柱２および梁４と、両者を連結す
る横断面略Ｌ形の連結具１０と、ボルト１４およびナッ
ト１５とを備え、連結具１〇一側の梁取付部１８と、同
他側の柱取付部１９とにボルト孔２０がそれぞれあけら
れ、梁４と、連結具１０の梁取付部１８の各接合面５，
１１に複数個の位置ずれ防止用凸条１６，１７がそれぞ
れ梁４と連結具１０の長さ方向に設けられ、梁４と連結
具１０の接合面５，１１同志が、それらの位置ずれ防止
用凸条１６，１７を互いに交差させた状態に当接せしめ
られ、梁４と連結具１０の梁取付部１８とがボルト１４
およびナット１５により互いに締め付けられ、これによ
って位置ずれ防止用凸条１６，１７同志の交差部Ｐが相
互に押しつぶされて、両凸条１６，１７が互いにかみ合
わせられることにより、梁４と連結具１０とが結合され
、この連結具１０の柱取付部１９に柱２がボルト１４お
よびナット１５により締め付けられ、これによって柱２
と梁４とが連結具１０を介して相互に連結されているも
のであるから、柱２と梁４とを非常に強固に結合するこ
とができ、たとえば振動などの外力が作用した場合にも
柱２と梁４相互の位置ずれを確実に防止することができ
るという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図はベラン
ダの斜視図、第２図はベランダ要部の分解状態を示す斜
視図、第３図は連結具の拡大水平断面図、第４図は梁と
連結具の結合状態を示す拡大垂直断面図、第５図は同拡
大斜視図である。 １・・・・・・ベランダ、２・・・・・・支柱、４・・
・・・・梁、５・・・・・・接合面、１０・・・・・・
連結具、１１・・・・・・接合面、１４・・・・・・ボ
ルト、１５・・・・・・ナット、１６，１７・・・・・
・位置ずれ防止用凸条、１８・・・・・・梁取付部、１
９・・・・・・柱取付部、２０・・・・・・ボルト孔、
Ｐ・・・・・・両凸条１６，１７の交差部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相互に結合せられるべき柱２および梁４と、両者を連結
   する横断面略Ｌ形の連結具１０と、ボルト１４およびナ
   ット１５とを備え、．連結具１〇一側の梁取付部１８と
   、同他側の柱取付部１９とにボルト孔２０がそれぞれあ
   けられ、梁４と、連結具１０の梁取付部１８の各接合面
   ５，１１に複数個の位置ずれ防止用凸条１６，１７がそ
   れぞれ梁４と連結具１０の長さ方向に設けられ、梁４と
   連結具１０の接合面５．１１同志が、それらの位置ずれ
   防止用凸条１６，１７を互いに交差させた状態に当接せ
   しめられ、梁４と連結具１０の梁取付部１８とがボルト
   １４およびナット１５により互いに締め付けられ、これ
   によって位置ずれ防止用凸条１６，１７同志の交差部Ｐ
   が相互に押しつぶされて、両凸条１６，１７が互いにか
   み合せられることにより、梁４と連結具１０とが結合さ
   れ、この連結具１０の柱取付部１９に柱２がボルト１４
   およびナット１５により締め付けられ、これによって柱
   ２と梁４とが連結具１０を介して相互に連結されている
   柱と梁の連結装置。