JP3441851B2 - 木造建築物の補強金物 - Google Patents

木造建築物の補強金物

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JP3441851B2
JP3441851B2 JP17037295A JP17037295A JP3441851B2 JP 3441851 B2 JP3441851 B2 JP 3441851B2 JP 17037295 A JP17037295 A JP 17037295A JP 17037295 A JP17037295 A JP 17037295A JP 3441851 B2 JP3441851 B2 JP 3441851B2
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B1/00Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
    • E04B1/18Structures comprising elongated load-supporting parts, e.g. columns, girders, skeletons
    • E04B1/26Structures comprising elongated load-supporting parts, e.g. columns, girders, skeletons the supporting parts consisting of wood
    • E04B2001/2696Shear bracing

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  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木造建築物の土台と柱
や胴差しなどの横架材と柱との結合強度を増大させて耐
震性能を向上させるための補強金物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、在来工法で建築される木造建築物
においても耐震性能を向上させることが要望されてお
り、種々の補強金物が提案されている。例えば、布基礎
上にアンカーボルトで固定された土台と柱との結合強度
を増大させるために使用される補強金物として、ホール
ダウン金物なるものが知られている。このホールダウン
金物は、柱の側面にボルトやラグスクリューなどで取付
けられたL形部材を、土台側に固着されて上向きに突出
するアンカーボルトとこれに螺嵌するナットとで土台側
へ引き寄せることにより、柱を土台側へ付勢し、地震な
どで上下振動を受けたときに柱が土台側から上方へ外れ
るのを防止するためのものである。
【0003】また、胴差しなどの横架材と柱との結合強
度を増大させる補強金物としては、両者間にわたって外
側面に当て付けて釘やボルトで固定する各種当て板が知
られている。さらに、横架材と柱との内隅部に当て付け
て釘やボルトで固定するL形隅金物も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の各種金物は、土台や横架材と柱との垂直方向の結合
強度を増大させて、地震などで上下振動を受けたとき
に、柱が土台や横架材から上下方向に外れるのを防止す
るためのものであって、柱に曲げ力や捩じり力が働いた
ときには、これを効果的に吸収することができなかっ
た。本発明はこのような従来の問題点を解消し得る補強
金物を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の木造建築物の補強金物は、後述する実施例の
参照符号を付して示すと、側面形状が略直角三角形をな
し且つその斜辺相当箇所のみが開放された中空舟形に1
枚の金属板をプレス加工して形成した補強金物1であっ
て、長い垂直取付け板部2と短い水平取付け板部3、及
びこれら両取付け板部2,3の左右両側辺を夫々つなぐ
略直角三角形の左右両側板部4とから成り、各取付け板
部2,3と左右両側板部4との間の角部5及び長い垂直
取付け板部2と短い水平取付け板部3との間の角部6は
凸曲面に形成すると共に、長い垂直取付け板部2と短い
水平取付け板部3との間の角部6は、各取付け板部2,
3と左右両側板部4との間の角部5よりも大きな半径の
凸曲面に形成することにより、当該長い垂直取付け板部
2と短い水平取付け板部3との間の角部6を3次元曲面
に形成し、各取付け板部2,3には取付け用孔7〜12
が設けられ、左右両側板部4には筋交い20などを固定
するための部材取付け孔13が設けられている構成とな
っている。
【0006】上記本発明の補強金物を実施するに際して
は、長い垂直取付け板部2の取付け用孔として、当該取
付け板部2の長さ方向に適当間隔おきに複数個のボルト
孔7〜9を設けることができるし、各取付け板部2,3
の取付け用孔として、外側に突出する短い筒状周壁部7
a〜9a,11aを備えるようにバーリング加工された
ボルト孔7〜9,11を設けることができる。また、各
取付け板部2,3の取付け用孔として、ボルト孔7〜
9,11と釘止め用孔10,12とを設けることができ
る。
【0007】さらに、左右両側板部4の外側に前記部材
取付け孔13を利用して一端部が取付けられた左右一対
の取付け板30,33を設け、この左右一対の取付け板
30,33を、柱を支持する土台15や胴差しなどの横
架材35を挟む状態で当該土台15や横架材35の側面
に止着することができる。また、胴差しなどの横架材3
5を挟む状態で当該横架材35の側面に止着される左右
一対の連結板36を設け、この連結板36の一端部間及
び他端部間に夫々補強金物1を、前記左右両側板部4の
部材取付け孔13を利用して取付けることも可能であ
る。これらの場合、左右両側板部4の部材取付け孔13
は、長い垂直取付け板部2と短い水平取付け板部3との
間の挟み角の2等分線上に1つ設けておくことができ
る。
【0008】
【実施例】以下に本発明の好適実施例を添付図に基づい
て説明すると、図1及び図2において、1は本発明によ
る補強金物であって、側面形状が略直角三角形をなし且
つその斜辺相当箇所のみが開放された中空舟形に1枚の
金属板をプレス加工して形成している。しかして当該補
強金物1は、長い垂直取付け板部2と短い水平取付け板
部3、及びこれら両取付け板部2,3の左右両側辺を夫
々つなぐ略直角三角形の左右両側板部4とから成り、各
取付け板部2,3と左右両側板部4との間の角部5は凸
曲面に形成されるとともに、長い垂直取付け板部2と短
い水平取付け板部3との間の角部6は、前記角部5の凸
曲面よりも大きな半径の凸曲面に形成されている。
【0009】前記長い垂直取付け板部2には、その長さ
方向等間隔おきに並ぶ3つの取付け用ボルト孔7〜9と
複数個の釘止め用孔10とが設けられ、短い水平取付け
板部3には、1つの取付け用ボルト孔11と複数個の釘
止め用孔12とが設けられ、さらに左右両側板部4に
は、長い垂直取付け板部2と短い水平取付け板部3との
間の挟み角の2等分線上に位置する各1つの部材取付け
孔13が同心状に設けられている。各取付け板部2,3
の取付け用ボルト孔7〜9,11は、外側に突出する短
い筒状周壁部7a〜9a,11aを備えるようにバーリ
ング加工されている。
【0010】上記補強金物1の使用例を図3以下の図に
基づいて説明すると、図3において、15は布基礎16
上にアンカーボルトで固定された土台、17A,17B
は土台15上に従来工法で立設された柱、19は柱17
A,17B上に従来工法で固定支持された横架材、20
は筋交いである。補強金物1は、柱17A,17Bの下
端部と土台15との間の内隅部や柱17A,17Bの上
端部と横架材19との間の内隅部に取付けられるが、土
台15と柱17Aとの間の内隅部における補強金物1の
取付け箇所Xを例にとって、上記補強金物1の使用方法
を説明する。
【0011】図4〜図6に示すように、補強金物1の長
い垂直取付け板部2を柱17Aの側面に当接させるとと
もに短い水平取付け板部3を土台15の上面に当接させ
たときに、長い垂直取付け板部2の取付け用ボルト孔7
〜9の内、例えば上下両端の2つのボルト孔7,9と、
短い水平取付け板部3の取付け用ボルト孔11とに合致
するように、柱17Aと土台15とに貫通ボルト孔21
〜23を穿設しておく。この貫通ボルト孔21〜23の
直径は、前記各取付け用ボルト孔7,9,11の周壁部
7a,9a,11aを孔端部に圧入嵌合し得る程度とす
る。また、使用しない取付け用ボルト孔8の周壁部8a
を柱17Aの側面に押圧して食い込ませることが困難な
場合は、この取付け用ボルト孔8の周壁部8aを圧入嵌
合し得る程度の浅い孔を加工しておくこともできる。
【0012】しかして補強金物1を、その長い垂直取付
け板部2を柱17Aの側面に当接させるとともに短い水
平取付け板部3を土台15の上面に当接させるように、
各貫通ボルト孔21〜23の端部に取付け用ボルト孔
7,9,11の周壁部7a,9a,11aを圧入嵌合さ
せた状態で、各貫通ボルト孔21〜23と取付け用ボル
ト孔7,9,11とにわたってボルト24a〜26aを
挿通し、ナット24b〜26bを螺嵌締結して、補強金
物1を土台15と柱17Aの両者に固着する。
【0013】若し、図4〜図6に示すように柱17Aが
壁のコーナーに立設されていて、直角両側面の夫々に補
強金物1を取付けるときは、一方の補強金物1は、上記
のように長い垂直取付け板部2の上下両端の2つの取付
け用ボルト孔7,9を利用してボルト24a,25a及
びナット24b,25bにより柱17Aに取付け、他方
の補強金物1は、長い垂直取付け板部2の中央の1つの
取付け用ボルト孔8を利用してボルト27a及びナット
27bにより柱17に取付けることにより、両補強金物
1を柱17Aに固定するボルト24a,25a,27a
が互いに干渉することがない。換言すれば、柱の片面に
補強金物1を取付けるときは、長い垂直板部2の全ての
取付け用ボルト孔7〜9を利用することが可能である。
また、図3の柱17Bや、図7及び図9の柱17C,1
7Dで示すように、柱17B〜17Dの左右両側面に補
強金物1を取付けるときは、共通のボルトナットで柱の
両側に補強金物1を取付けることができる。
【0014】筋交い20は、直角山形状にカットされた
端面を土台15の上面と柱17Aの側面(図3の柱17
Bの上端側では横架材19の下面と柱17Bの側面)と
に当接させるとともに、補強金物1の外側に位置する側
板部4に端部内側面を当接させ、当該筋交い20と補強
金物1の左右両側板部4の部材取付け孔13とに挿通さ
せたボルト28aとナット28bとで、当該補強金物1
に固着することができる。このとき、補強金物1の左右
両側板部4がボルト28aとナット28bの締め付けに
より内側に不当に変形しないように、前記左右両側板部
4の間でボルト28aに筒状スペーサー29を外嵌させ
ておくことができる。
【0015】上記のようにして端部が補強金物1の側部
に連結された筋交い20は、その外側面が柱17A,1
7Bや土台15の外側面と面一になる。換言すれば補強
金物1は、図5及び図6に示すように補強金物1の幅
(左右両側板部4の外側面間の間隔)が柱の幅(厚さ)
から筋交い20の厚さの2倍分を差し引いた程度となる
ように構成されている。
【0016】土台15が既に布基礎16上に固定されて
いて、上記のように補強金物1を土台15にボルト26
aとナット26bで固着することができないときは、図
7及び図8Aに示すように、左右一対の取付け板30を
併用することができる。この取付け板30は、筋交い2
0が取付けられない補強金物1に使用するもので、上端
部が内側に屈曲している。この2枚の取付け板30の上
端部を補強金物1の左右両側板部4の外側に、当該左右
両側板部4の部材取付け孔13を貫通するボルト31a
とナット31bとで固定し、当該左右一対の取付け板3
0の下端部を土台15の左右両側面に釘やラグスクリュ
ーなどの固定具32で各別に固着するかまたは、両取付
け板30を、土台15を左右水平方向に貫通する共通の
ボルトとナットとで同時に固着する。この結果、補強金
物1は土台15の上面中央に固定される。
【0017】図7及び図8Bに示すように、筋交い20
が補強金物1の外側面に結合されるときは、内側には上
端部が内側に屈曲した前記取付け板30を使用し、外側
には屈曲しない直板状の取付け板33を使用する。この
場合、取付け板33の上端部は筋交い20の外側に当て
付けられるので、当該筋交い20を補強金物1に結合す
る長尺のボルト34aとナット34bとを使用して、当
該筋交い20と左右一対の取付け板30,33の上端部
とを補強金物1に共締め固定することができる。
【0018】なお、取付け板30,33を補強金物1に
取付けるボルト31a,34aに対しても、筋交い20
をボルト28aとナット28bとで取付けるに際して使
用したのと同一のスペーサー29を併用することができ
る。
【0019】図3の横架材19の上に、下側の柱17
A,17Bの真上で別の柱が立設されている場合、当該
柱の下端部と横架材19との間の内隅部にも補強金物1
を取付けることができるが、この場合、上下対をなす2
つの補強金物1を横架材19の上下に共通のボルト26
aとナット26bにより共締め固定することができる。
しかしながら、図9に示すように胴差しのように厚さ
(高さ)が非常に大きくて、長尺ボルトを上下方向に貫
通させることが容易でないような横架材35の上下に補
強金物1を取付ける場合には、各補強金物1の短い水平
取付け板部3を釘やラグスクリューなどで各別に横架材
35の上下に固着しても良いが、先に使用したような取
付け板30を使用して、各補強金物1を各別に横架材3
5の上下に固着することができる。勿論、この場合に
も、筋交い20が補強金物1の側部に結合されるとき
は、直板状の取付け板33を使用すれば良い。
【0020】また、図9に示すように、上下の補強金物
1を互いに連結する左右一対の連結板36を使用するこ
ともできる。この連結板36は、前記取付け板30と同
様に、上下両端部が補強金物1の左右両側板部4に、部
材取付け孔13とこれを貫通するボルト31a及びナッ
ト31bを利用して取付けられるとともに、横架材35
の左右両側面に釘やラグスクリューなどの固定具32で
各別に固着されるかまたは、横架材35を左右水平方向
に貫通する共通のボルトとナットとで同時に固着され
る。勿論、筋交い20が補強金物1の側部に結合される
ときは、前記取付け板33と同様に、筋交い20に重な
る端部が内側に屈曲していない、直板状の連結板を使用
すれば良い。
【0021】なお、上記使用例では、補強金物1の長い
垂直取付け板部2が常に柱の側面に当接する垂直姿勢で
使用しているが、床面との関係で、土台15や横架材1
9,35の上面に対し長い垂直取付け板部2の上端部が
邪魔になるような状況では、図7や図9Aに夫々仮想線
で示すように、補強金物1の短い水平取付け板部3を柱
の側面に当接固着させることも可能である。このとき取
付け板30,33や連結板36を併用する場合には、補
強金物1の左右両側板部4に設けられる部材取付け孔1
3を、前記のように長い垂直取付け板部2と短い水平取
付け板部3との間の挟み角の2等分線上に1つ設けてお
けば、土台15や横架材19,35の上面から部材取付
け孔13までの距離が補強金物1の姿勢に関係なく一定
するので、何れの姿勢で補強金物1を取付けるときも、
同一の取付け板30,33や連結板36を使用すること
ができる。
【0022】さらに補強金物1は、水平方向においてL
形、T形、あるいは十の字形に接続される横架材間の内
隅部にも、上記各実施例と同様に取付けて使用すること
ができる。
【0023】
【発明の作用及び効果】以上のように本発明による木造
建築物の補強金物は、水平方向の土台や横架材と垂直方
向の柱との間の内隅部や水平方向の横架材間の内隅部
に、当該内隅部を形成する直角両側面に長い垂直取付け
板部と短い水平取付け板部とを、取付け用孔とこれを貫
通する釘、ラグスクリュー、ボルトナットなどの固定具
により固着して取付けることにより、土台や横架材と
柱、あるいは横架材どうしの結合強度を増大させること
ができ、地震などに際して両者の嵌合部が不測に離脱す
るのを防止し得るのであるが、本発明の構成によれば、
中空舟形に1枚の金属板をプレス加工して形成した補強
金物であって、金属板を溶接して形成したもののような
角がなく、応力が集中する両取付け板部間の角部が3次
元曲面によって形成されることになるので、当該補強金
物の両取付け板部が取付けられている互いに直角の両部
材(土台と柱、柱と横架材、横架材どうしなど)に、地
震などにより相対的な曲げ力や捩じり力などが作用した
ときも、その曲げ方向の如何を問わずに当該曲げ力や捩
じり力を補強金物の略全域に分散させて、応力集中を伴
わずに対抗することができる。従って、従来の補強金物
と比較して耐震効果を大幅に向上させることができる。
【0024】しかも、左右両側板部に設けられた部材取
付け孔を利用して筋交いなどを補強金物の側部に結合す
ることができるので、筋交いを併設する場合に、柱や土
台、横架材などに筋交いの端部が嵌合する切り込みを加
工する手間がなくなるとともに、筋交いの端部を柱や土
台、横架材などに結合する専用の当て板を併用する必要
もなくなり、筋交いの取付けにかかる労力やコストを低
減することができる。
【0025】また、長い垂直取付け板部と短い水平取付
け板部とで直角の取付け部が形成されているので、通常
は長い垂直取付け板部を柱側に取付けて、土台に対する
柱の曲げ抵抗力を大きくしながら、床面などの関係で長
い垂直取付け板部の上端部が邪魔になるような場合には
短い水平取付け板部を柱側に取付けることができ、状況
に応じた使い分けが可能である。
【0026】なお、請求項2に記載の構成によれば、柱
などの直角2側面の夫々に補強金物を取付けるとき、各
補強金物を柱に取付けるボルトのレベルを変えながら、
各補強金物を強固に取付けることができる。また、請求
項3に記載の構成によれば、各取付け板部の取付け用孔
(ボルト孔)にバーリング加工で形成された、外側に突
出する短い筒状周壁部を、柱などに設けられたボルト挿
通孔の端部に圧入させるようにして、当該補強金物とこ
れが取付けられた柱などとの間の剪断抵抗力を増大させ
ることができ、より一層、耐震効果を高めることができ
る。
【0027】請求項4に記載されたように、各取付け板
部の取付け用孔として、ボルト孔と釘止め用孔とを設け
るときは、ボルトを使用できない状況においても釘を利
用して補強金物を取付けることができるだけでなく、補
強金物を釘により所定位置に仮止めすることができ、取
付け作業を容易に行える。
【0028】請求項5に記載のように、左右両側板部の
外側に前記部材取付け孔を利用して一端部が取付けられ
た左右一対の取付け板を併用し、この左右一対の取付け
板を、柱を支持する土台や胴差しなどの横架材を挟む状
態で当該土台や横架材の側面に止着することにより、土
台や横架材を垂直に貫通するボルトを利用して補強金物
を取付けることができない状況でも、補強金物を当該土
台や横架材の上に左右一対の取付け板で容易且つ強固に
取付けることができる。
【0029】さらに、請求項6に記載の構成によれば、
胴差しなどの横架材の上下に取付けられる2つの補強金
物を、左右一対の連結板で互いに連結した状態で当該横
架材に固着することができるので、連結板を横架材側面
に釘止めするような簡単な取付け方法でも、各補強金物
の横架材に対する取付け強度を十分に大きくすることが
できる。
【0030】上記のような取付け板や連結板を併用する
場合、請求項7に記載の構成によれば、補強金物を正立
姿勢と倒伏姿勢の何れで取付ける場合でも、取付け板や
連結板はそのまま活用することができ、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図は補強金物の正面図、B図は同補強金物
の側面図である。
【図2】 A図は図1AのA−A線断面図、B図は図1
BのB−B線断面図である。
【図3】 補強金物の使用例を示す概略正面図である。
【図4】 図3のX部分の拡大縦断正面図である。
【図5】 同部分の拡大側面図である。
【図6】 同部分の拡大平面図である。
【図7】 取付け板を併用した取付け状態を示す正面図
である。
【図8】 A図は図7の左側面図、B図は図7の右側面
図である。
【図9】 A図は連結板と取付け板とを併用した取付け
状態を示す正面図、B図は同A図の左側面図である。
【符号の説明】
1 補強金物 2 長い垂直取付け板部 3 短い水平取付け板部 4 左右両側板部 5,6 凸曲面から成る角部 7〜9 取付け用ボルト孔 7a〜9a 短い筒状周壁部 10,12 釘止め用孔 11 取付け用ボルト孔 11a 短い筒状周壁部 13 部材取付け孔 15 土台 17A〜17D 柱 19 横架材 20 筋交い 24a〜26a ボルト 27a,28a ボルト 29 スペーサー 30,33 取付け板 31a,34a ボルト 32 釘などの固定具 35 横架材 36 連結板

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側面形状が略直角三角形をなし且つその斜
    辺相当箇所のみが開放された中空舟形に1枚の金属板を
    プレス加工して形成した補強金物であって、長い垂直取
    付け板部と短い水平取付け板部、及びこれら両取付け板
    部の左右両側辺を夫々つなぐ略直角三角形の左右両側板
    部とから成り、各取付け板部と左右両側板部との間の角
    部及び長い垂直取付け板部と短い水平取付け板部との間
    の角部は凸曲面に形成すると共に、長い垂直取付け板部
    と短い水平取付け板部との間の角部は、各取付け板部と
    左右両側板部との間の角部よりも大きな半径の凸曲面に
    形成することにより、当該長い垂直取付け板部と短い水
    平取付け板部との間の角部を3次元曲面に形成し、各取
    付け板部には取付け用孔が設けられ、左右両側板部には
    筋交いなどを固定するための部材取付け孔が設けられて
    いる、木造建築物の補強金物。
  2. 【請求項2】長い垂直取付け板部の取付け用孔として、
    当該取付け板部の長さ方向に適当間隔おきに複数個のボ
    ルト孔が設けられている請求項1に記載の木造建築物の
    補強金物。
  3. 【請求項3】各取付け板部の取付け用孔として、外側に
    突出する短い筒状周壁部を備えるようにバーリング加工
    されたボルト孔が設けられている請求項1または2に記
    載の木造建築物の補強金物。
  4. 【請求項4】各取付け板部の取付け用孔として、ボルト
    孔と釘止め用孔とが設けられている請求項1〜3の何れ
    かに記載の木造建築物の補強金物。
  5. 【請求項5】左右両側板部の外側に前記部材取付け孔を
    利用して一端部が取付けられた左右一対の取付け板を備
    え、 当該左右一対の取付け板は、柱を支持する土台や胴差し
    などの横架材を挟む状態で当該土台や横架材の側面に止
    着される請求項1〜4の何れかに記載の木造建築物の補
    強金物。
  6. 【請求項6】胴差しなどの横架材を挟む状態で当該横架
    材の側面に止着される左右一対の連結板を備え、 この連結板の一端部間及び他端部間に夫々補強金物が、
    前記左右両側板部の部材取付け孔を利用して取付けられ
    ている請求項1〜4の何れかに記載の木造建築物の補強
    金物。
  7. 【請求項7】左右両側板部の部材取付け孔は、長い垂直
    取付け板部と短い水平取付け板部との間の挟み角の2等
    分線上に1つ設けられている請求項5または6に記載の
    木造建築物の補強金物。
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