JPS603277Y2 - パネル

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【考案の詳細な説明】本考案は、雨戸あるいは戸袋の鏡板等のパネル構造に関
するものである。

一般に、金属製の雨戸や戸袋鏡板等においては、軽量化
をはかる目的でパネル材をできるだけ薄くし、代りに補
強のための中桟を設けている。

しかし、従来のパネルは、中桟をパネル材の面に添設し
てその部分をリベット等で固着しているに過ぎないため
、パネル材と中桟との結合力が充分でなく、シたがって
強度をより向上させるためにはパネル材の厚さを増すか
、中桟を大きくする必要がある。

しか腰このような手段は材料費が多くなるばかりでなく
パネルの重量も大きくなり、パネルの見込み寸法が大き
くなるという問題がある。

本考案は、重量、見込み寸法等を増すことなく強度が犬
になり、しかも外観美麗で体裁のよいパネルを提供する
ことを目的とする。

以下、図面に示す実施例に基いて本考案を説明する。

１は上框１ａ、竪框１ｂ、ｌｂ、および下框ＩＣからな
る方形の枠体、２は横中桟、３，３は竪中桟、４はパネ
ル材である。

該パネル材４は、第２図に示すように、両端の折曲部５
，５が竪框１ｂ、ｌｂにビス６で止着されている。

パネル材４には、縦方向に向く２本のチャンネル状の凹
条部７．７が形成されている。

竪中桟３，３は、角形本体部３ａと、該角形本体部３ａ
から両側方に突出する突出縁部３ｂ、３ｂとからなる略
丁字形断面形状のもので、角形本体部３ａを前記凹条部
７に嵌合させ、必要に応じてビス８でパネル材４に止着
すると共に、突出縁部３ｂ、３ｂをパネル材４に当接さ
せている。

竪中桟３，３の上下は、上下框１ａ、ｌｂにビス９，９
で固定されている（第３図参照）。

前記突出縁部３ｂ、３ｂは、凹条部７と角形本体部３ａ
との接合部分１０の線又は隙間を隠すと共にパネル材４
の補強作用も有しているから、パネルの外観が美麗であ
るし体裁がよく、しかも強度がより大である。

１１．１１は、パネル材に両端の介在させたクッション
材である。

上記実施例では凹条部７を縦方向に形成しであるが、こ
れは横方向に形成腰横中桟をこれに嵌合させるようにし
てもよい。

又、凹条部の本数は、図示のような２本に限定されず、
パネル材の強度に応じて任意の本数に形成してよい。

以上のように本考案によれば、パネル材に凹条部を設け
たことによりパネル材自体の剛性が増し、しかもこの凹
条部の中桟の角形本体部を嵌合させているので中桟の剛
性によってもパネル材が補強され、したがってパネル材
の厚さを薄くしても、きわめて大きな強度のパネルが得
られる。

又、中桟の角形本体部を凹条部に嵌合するため、見込み
寸法が小さくなり、パネル材が薄くてよいし、中桟も小
さくてよいことと相まって、軽量のパネルが得られる。

さらに、中桟の突出縁部により凹条部と角形本体部の接
合部分の線あるいは若干の隙間を隠すので、外観が美麗
で体裁がよく、しかも突出縁部がパネル材の補強作用を
も有する等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のパネルの一実施例を示す正面図、第
２図及び第３図は、各々第１図の■−■線及び■−■線
断面図、第４図は、要部の斜視図である。１ａ：上框、ｌｂ、ｌｄ：下框、１ｃ：竪框、１：枠体
、２：横中桟、３：竪中桟、４：パネル材、７：凹条部
。

【実用新案登録請求の範囲】