JPS6030529B2 - シリコン樹脂製コンタクトレンズの製造用成形型 - Google Patents
シリコン樹脂製コンタクトレンズの製造用成形型Info
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- JPS6030529B2 JPS6030529B2 JP52048397A JP4839777A JPS6030529B2 JP S6030529 B2 JPS6030529 B2 JP S6030529B2 JP 52048397 A JP52048397 A JP 52048397A JP 4839777 A JP4839777 A JP 4839777A JP S6030529 B2 JPS6030529 B2 JP S6030529B2
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、切削、研摩加工の困難なコンタクトレンズ
材料、特にシリコンゴムのように切削、研摩加工の不可
能なコンタクトレンズ材料から切削、研摩などの加工を
することなくコンタクトレンズを製造することのできる
シリコン樹脂製コンタクトレンズ製造用成形型に関する
ものである。
材料、特にシリコンゴムのように切削、研摩加工の不可
能なコンタクトレンズ材料から切削、研摩などの加工を
することなくコンタクトレンズを製造することのできる
シリコン樹脂製コンタクトレンズ製造用成形型に関する
ものである。
従来、コンタクトレンズはポリメタクリル酸ェステルの
ような比較的硬い材料からつくられていたので、おおざ
つばに形成したコンタクトレンズをさらに切削、研摩加
工して完全なコンタクトレンズを製造することができ、
コンタクトレンズ製造用成形型を用いてコンタクトレン
ズと製造する必要性はそれ程なく、またポリメタクリル
酸ェステルは成形型で成形する前後の収縮度が大きいた
め成形型方法によってコンタクトレンズを製造するのが
困難であるといった理由によるコンタクトレンズ製造用
成形型の開発はほとんどなされていなかった。しかし最
近ポリメチルメタクリル酸ェステルのような比較的硬い
材料からつくられたコンタクトレンズいわゆるハードコ
ンタクトレンズは眼球を刺激して装用感が悪く、また酸
素透過性が悪いため連続装用できないといった欠点があ
るため柔軟性に富み、かつ酸素透過性にすぐれたシリコ
ン樹脂からなるコンタクトレンズが提案されているので
あるが、シリコン樹脂からなるコンタクトレンズは軟ら
かいため切削、研摩などの加工をすることは困難又は不
可能に近い状態であった。そのため、シリコン樹脂を冷
凍して硬くした状態で切削、研摩加工することが試みら
れたが、この方法は切削研摩するうちに摩擦熱などによ
り温度上昇して軟らかくなり加工できなくなったり、ま
た硬くした状態と軟らかい装用時の状態とでシリコン樹
脂の性質が変化するため満足に袋用できるシリコンコン
タクトレンズの製造はできなかつた。そこで、この発明
は上記の欠点を払拭するために切削、研摩などの加工を
全く必要とせず、単に注型のみによってただちに装用で
きるコンタクトレンズを製造することのできる成形型を
提供するためになされたものである。
ような比較的硬い材料からつくられていたので、おおざ
つばに形成したコンタクトレンズをさらに切削、研摩加
工して完全なコンタクトレンズを製造することができ、
コンタクトレンズ製造用成形型を用いてコンタクトレン
ズと製造する必要性はそれ程なく、またポリメタクリル
酸ェステルは成形型で成形する前後の収縮度が大きいた
め成形型方法によってコンタクトレンズを製造するのが
困難であるといった理由によるコンタクトレンズ製造用
成形型の開発はほとんどなされていなかった。しかし最
近ポリメチルメタクリル酸ェステルのような比較的硬い
材料からつくられたコンタクトレンズいわゆるハードコ
ンタクトレンズは眼球を刺激して装用感が悪く、また酸
素透過性が悪いため連続装用できないといった欠点があ
るため柔軟性に富み、かつ酸素透過性にすぐれたシリコ
ン樹脂からなるコンタクトレンズが提案されているので
あるが、シリコン樹脂からなるコンタクトレンズは軟ら
かいため切削、研摩などの加工をすることは困難又は不
可能に近い状態であった。そのため、シリコン樹脂を冷
凍して硬くした状態で切削、研摩加工することが試みら
れたが、この方法は切削研摩するうちに摩擦熱などによ
り温度上昇して軟らかくなり加工できなくなったり、ま
た硬くした状態と軟らかい装用時の状態とでシリコン樹
脂の性質が変化するため満足に袋用できるシリコンコン
タクトレンズの製造はできなかつた。そこで、この発明
は上記の欠点を払拭するために切削、研摩などの加工を
全く必要とせず、単に注型のみによってただちに装用で
きるコンタクトレンズを製造することのできる成形型を
提供するためになされたものである。
いま、この発明にかかるコンタクトレンズ製造用成形型
の実施例を詳述する。黄鋼などの軟らかい金属でコンタ
クトレンズ製造用成形型の雄型1と雌型2を作り、この
雄型1と雌型2とは第2図に示すような面接合でなく、
第1図に示すように線接合をするように形成し、さらに
雄型1と雌型2のそれぞれの内面をクロム又はニッケル
メッキ、特にクロムメッキは硬質クロムメッキをなし、
更にメッキ表面を研摩する。
の実施例を詳述する。黄鋼などの軟らかい金属でコンタ
クトレンズ製造用成形型の雄型1と雌型2を作り、この
雄型1と雌型2とは第2図に示すような面接合でなく、
第1図に示すように線接合をするように形成し、さらに
雄型1と雌型2のそれぞれの内面をクロム又はニッケル
メッキ、特にクロムメッキは硬質クロムメッキをなし、
更にメッキ表面を研摩する。
ここで雄型1と雌型2の線酸合部3,,32はコンタク
トレンズ4の屈曲端緑部5以外に対応して存在するよう
に形成しておくのが望ましいのである。線接合とした理
由は、第3図a,bに示すようにコンタクトレンズの周
辺にバリが生ずるのを防ぐためであり、線接合の構造に
することによってはじめて切削などの加工をしなくて済
み、さらに綾接合部3,,32をコンタクトレンズ4の
屈曲端緑部5以外に対応して形成しておくと、コンタク
トレンズ4の屈曲端縁部5の曲率半径は約0.13肋と
いう極めて微細な構造であり、屈曲端綾部5のでき具合
によってコンタクトレンズの装用具合に大きな影響を与
えるため、コンタクトレンズおよびコンタクトレンズ製
造用成形型の製造が容易にかつ適切になるのである。な
お、図面中6は雄型1と雌型2とに埋めた硬い金属板で
あり、雄型1と雌型2とに力を加えた際にコンタクトレ
ンズ製造用成形型の変形および傷つきを防ぐものであり
、コンタクトレンズ製造用成形型の側壁に形成されてい
る支持部7はコンタクトレンズ4の内面と外面の中心を
簡単に一致させるためのものであってコンタクトレンズ
4の内面と外面の中心が一致していないときにはコンタ
クトレンズとして使用できないものとなり、さらに支持
部7を形成した孔8は空気を抜くためのものである。
トレンズ4の屈曲端緑部5以外に対応して存在するよう
に形成しておくのが望ましいのである。線接合とした理
由は、第3図a,bに示すようにコンタクトレンズの周
辺にバリが生ずるのを防ぐためであり、線接合の構造に
することによってはじめて切削などの加工をしなくて済
み、さらに綾接合部3,,32をコンタクトレンズ4の
屈曲端緑部5以外に対応して形成しておくと、コンタク
トレンズ4の屈曲端縁部5の曲率半径は約0.13肋と
いう極めて微細な構造であり、屈曲端綾部5のでき具合
によってコンタクトレンズの装用具合に大きな影響を与
えるため、コンタクトレンズおよびコンタクトレンズ製
造用成形型の製造が容易にかつ適切になるのである。な
お、図面中6は雄型1と雌型2とに埋めた硬い金属板で
あり、雄型1と雌型2とに力を加えた際にコンタクトレ
ンズ製造用成形型の変形および傷つきを防ぐものであり
、コンタクトレンズ製造用成形型の側壁に形成されてい
る支持部7はコンタクトレンズ4の内面と外面の中心を
簡単に一致させるためのものであってコンタクトレンズ
4の内面と外面の中心が一致していないときにはコンタ
クトレンズとして使用できないものとなり、さらに支持
部7を形成した孔8は空気を抜くためのものである。
さらに雄型と雌型の接合部について極めて厳密に線接合
でなければならないというものではなく、雄型と雌型と
が少し面接合しているような場合でもバリが生じない程
度の面接合の場合には単に本願の設計的変更にすぎない
ものである。次にシリコンコンタクトレンズの製造方法
について述べると、上述に説明した雄型1と雌型2とが
線接合をし、かつ内面を硬質クロムメッキ又はニッケル
メッキしたコンタクトレンズ製造用成形型内にシリコン
樹脂を注入し、雄型1と雌型2とを合せた後、コンタク
トレンズ製造用成形型を約80〜100qoの温傷中に
入れて加熱し、シリコン樹脂を硬化させてシリコン樹脂
からなるコンタクトレンズを製造する。
でなければならないというものではなく、雄型と雌型と
が少し面接合しているような場合でもバリが生じない程
度の面接合の場合には単に本願の設計的変更にすぎない
ものである。次にシリコンコンタクトレンズの製造方法
について述べると、上述に説明した雄型1と雌型2とが
線接合をし、かつ内面を硬質クロムメッキ又はニッケル
メッキしたコンタクトレンズ製造用成形型内にシリコン
樹脂を注入し、雄型1と雌型2とを合せた後、コンタク
トレンズ製造用成形型を約80〜100qoの温傷中に
入れて加熱し、シリコン樹脂を硬化させてシリコン樹脂
からなるコンタクトレンズを製造する。
ここで硬質クロムメッキ又はニッケルメッキと他のメッ
キとによりシリコンコンタクトレンズの性能に.与える
影響およびコンタクトレンズ製造用成形型の性能を表1
に示す。表 1(注)◎・・・最良 ○…良 △・・・
悪 ×・・・最悪表1よりコンタクトレンズ製造用成形
型には硬質クロムメッキ又はニッケルメッキをすること
によりコンタクトレンズ製造用成形型の特性およびシリ
コン樹脂を材料としてコンタクトレンズを製造する際、
できあがるコンタクトレンズの性能にすぐれていること
が理解される。
キとによりシリコンコンタクトレンズの性能に.与える
影響およびコンタクトレンズ製造用成形型の性能を表1
に示す。表 1(注)◎・・・最良 ○…良 △・・・
悪 ×・・・最悪表1よりコンタクトレンズ製造用成形
型には硬質クロムメッキ又はニッケルメッキをすること
によりコンタクトレンズ製造用成形型の特性およびシリ
コン樹脂を材料としてコンタクトレンズを製造する際、
できあがるコンタクトレンズの性能にすぐれていること
が理解される。
特にシリコンコンタクトレンズの表面光学性はコンタク
トレンズの性能に大きな影響を与えるものであり、硬質
クロムメッキ又はニッケルメッキを施したコンタクトレ
ンズ製造用成形型で製造したシリコンコンタクトレンズ
は優秀であることがわかる。これはシリコン樹脂と硬質
クロムおよびニッケルとの相関性が良いことに原因する
と思われる。以上、詳述したようにこの発明にかかるシ
リコン樹脂製コンタクトレンズの製造用成形型は切削、
研摩などの加工工程をへることなくただちに仕上げ状態
のシリコンコンタクトレンズを多量にしかも簡単に製造
することができ、さらにコンタクトレンズ製造用成形型
は簡単に製造できて半永久的に使用しうるなどコンタク
トレンズの製造において工業的効果極めて大なるもので
ある。
トレンズの性能に大きな影響を与えるものであり、硬質
クロムメッキ又はニッケルメッキを施したコンタクトレ
ンズ製造用成形型で製造したシリコンコンタクトレンズ
は優秀であることがわかる。これはシリコン樹脂と硬質
クロムおよびニッケルとの相関性が良いことに原因する
と思われる。以上、詳述したようにこの発明にかかるシ
リコン樹脂製コンタクトレンズの製造用成形型は切削、
研摩などの加工工程をへることなくただちに仕上げ状態
のシリコンコンタクトレンズを多量にしかも簡単に製造
することができ、さらにコンタクトレンズ製造用成形型
は簡単に製造できて半永久的に使用しうるなどコンタク
トレンズの製造において工業的効果極めて大なるもので
ある。
第1図はこの発明にかかるコンタクトレンズ製造用成形
型の実施の一例を示す断面図、第2図は従来のコンタク
トレンズ製造用成形型の断面図、第3図aはこの発明に
かかるコンタクトレンズ製造用成形型により製造したコ
ンタクトレンズ、第3図bは従来のコンタクトレンズ製
造用成形型により製造したコンタクトレンズを示すもの
で、1はコンタクトレンズ製造用成形型の雄型、2は雌
型、3,,32は雄型1と雌型2の線援合部、4はコン
タクトレンズ、5は屈曲端縁部、6‘ま金属板、7は支
持部、8は孔。 第1図 第2図 第3図
型の実施の一例を示す断面図、第2図は従来のコンタク
トレンズ製造用成形型の断面図、第3図aはこの発明に
かかるコンタクトレンズ製造用成形型により製造したコ
ンタクトレンズ、第3図bは従来のコンタクトレンズ製
造用成形型により製造したコンタクトレンズを示すもの
で、1はコンタクトレンズ製造用成形型の雄型、2は雌
型、3,,32は雄型1と雌型2の線援合部、4はコン
タクトレンズ、5は屈曲端縁部、6‘ま金属板、7は支
持部、8は孔。 第1図 第2図 第3図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 シリコン樹脂を注入して成型する為のコンタクトレ
ンズ製造用成形型の雄型と雌型とが線接合をするように
構成すると共に、これらの雄型と雌型の内面をクロム又
はニツケルメツキしたことを特徴とするシリコン樹脂製
コンタクトレンズの製造用成形型。 2 雄型と雌型との線接合部はコンタクトレンズの屈曲
端縁部以外に対応して存在するようにした特許請求の範
囲第1項記載のシリコン樹脂製コンタクトレンズの製造
用成形型。 3 クロムメツキは硬質クロムメツキである特許請求の
範囲第1項記載のシリコン樹脂製コンタクトレンズの製
造用成形型。 4 コンタクトレンズ製造用成形型の材料は黄銅である
特許請求の範囲第1項記載のシリコン樹脂製コンタクト
レンズの製造用成形型。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52048397A JPS6030529B2 (ja) | 1977-04-28 | 1977-04-28 | シリコン樹脂製コンタクトレンズの製造用成形型 |
US05/808,857 US4138086A (en) | 1977-04-28 | 1977-06-22 | Mold for manufacturing contact lenses |
US05/949,475 US4285890A (en) | 1977-04-28 | 1978-10-10 | Method for manufacturing silicone contact lenses |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52048397A JPS6030529B2 (ja) | 1977-04-28 | 1977-04-28 | シリコン樹脂製コンタクトレンズの製造用成形型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53134456A JPS53134456A (en) | 1978-11-24 |
JPS6030529B2 true JPS6030529B2 (ja) | 1985-07-17 |
Family
ID=12802155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52048397A Expired JPS6030529B2 (ja) | 1977-04-28 | 1977-04-28 | シリコン樹脂製コンタクトレンズの製造用成形型 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4138086A (ja) |
JP (1) | JPS6030529B2 (ja) |
Cited By (3)
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JPH0442935Y2 (ja) * | 1985-07-24 | 1992-10-12 | ||
JPH09214120A (ja) * | 1997-01-27 | 1997-08-15 | Canon Inc | 電子部品の半田付け方法 |
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-
1977
- 1977-04-28 JP JP52048397A patent/JPS6030529B2/ja not_active Expired
- 1977-06-22 US US05/808,857 patent/US4138086A/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50151966A (ja) * | 1974-05-06 | 1975-12-06 |
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---|---|
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