JP2759793B2 - センター生地の製造方法 - Google Patents

センター生地の製造方法

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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、センター生地の製造方法に関し、外皮とセ
ンターからなる焼物食品のセンター生地の製造方法に関
する。
〈従来の技術〉 現在数多く市販されている、外皮とセンターを有する
焼物食品類のほとんどは、焼成工程において、加熱され
たセンターの水分が沸騰し外皮を破って吹き出す現象、
即ち、センターの吹き出しを防止するために、センター
の水分含有量が40重量%以下に抑えられている。例えば
菓子類では、博多焼のセンターが38重量%、桃山のセン
ターが27%、月餅のセンターが20%、栗饅のセンターが
25重量%となっている。
しかし、極めてまれであるが、センターに40重量%以
上の水分を含ませた食品も何種類かある。それらは、セ
ンターの吹き出しを防止するため、第1に、センター部
分に発生する高圧蒸気を外部に逃すべく、外皮の表面に
ピケ(針穴)またはナイフ等による切目を入れたもの、
第2に、外皮に対するセンターの重量比を極端に小さく
したもの等である。
また、センター生地には、保型性及び食感を良好にす
るため適度の粘性をもたす必要があるが、この要求を満
たすために従来のものは、主にスターチ類を原料に混合
しており、スターチ類を用いることによって、センター
生地を作成する作業に加熱工程が必要であった。
〈発明が解決しようとする問題点〉 前記従来の、センターの水分含有量を40重量%以下に
した一般の食品にあっては、水分含有量が40重量%を越
える状態にした方が、風味、食感等がより好ましい場合
でも、センターの吹き出しを防止することが技術的に難
しく、また、保存性の点にも問題があるため、製造者は
あえて前記のような水分含有量の食品を提供せざるをえ
ないのが実情である。
また、センターの吹き出しを防止するための従来の方
法において、第1のものは、ピケや切目が製品に残って
しまって見栄えが悪いだけでなく、ピケや切目をつける
作業に手間を要するという欠点があった。第2のもの
は、外皮の占める比率が大きく、センターの主材料の風
味等を十分生かすことができないという欠点があった。
さらに、スターチ類を用いたセンター生地では、加熱
工程が熱に敏感な原料の風味や色素等に影響を及ぼし、
本来の持味を消してしまうという欠点を有していた。
本発明は、以上の事情を鑑みてなされたもので、水分
含有量が40重量%を越えても焼成工程でのセンターの吹
き出しが発生せず、かつ原料本来の持味を生かし、簡単
な製造工程でセンター生地を製造しうるセンター生地を
外皮で密封状に包んで焼成する食品のセンター生地の製
造方法を提供することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者は、センター生地の原料として、ポテトは、
それ自体の中に約80重量%の水分を含有し得る性質があ
り、主原料が水分の多い野菜、果実に付加することによ
り、ベタ付かず、保水性がよく、また、他の多くの原料
と味の点で相性がよいとともに、該各原料の風味を損な
うことがないという点とに着目した。
そして、例えば20〜80重量%の味のベースになる果実
又は野菜あるいはそれらの加工品を含み、便宜15〜30重
量%の調味料及び食品添加物を加えてなる主材料に、5
〜50重量%のポテトを均一に混合してセンター生地を得
るようにした。
〈作用〉 上記のようにして作成されたセンター生地は、ポテト
自体に多量の水分が含有されているにもかかわらず、焼
成工程において、センターの吹き出しが発生しないとい
う性質をもち、また、ポテト自体が、適度の粘性を有し
ていて、センター生地が必要とする粘性を付与しうるか
ら、センター生地の作成が熱を加えることなく行え、風
味のもとになる原料の持味を十分に生かすことができ
る。
〈実 施 例〉 以下に本発明の好適な3例の実施例を順次詳細に説明
する。
まず、第1実施例として、ストロベリー風味を有する
菓子食品を製造するためのセンター生地の製造方法を説
明する。
主材料 (1)ストロベリージャム 57.6 重量% (2)ドライパインカット 15.4 重量% (3)ストロベリーリキュール 3.8 重量% (4)レンモンピール(ミンチ) 1.9 重量% (5)ストロベリーフレーバー 約 0.08 重量% (6)マーガリン 3.8 重量% (7)くえん酸 約 0.08 重量% (8)生クリーム 1.9 重量% (9)加工澱粉 5.8 重量% ポテト マッシュポテト 9.6 重量% 上記(1)〜(8)を上記のような割合で均一に混合
し、これに上記(9)と上記ポテトを加えてさらに均一
に混合し、均一なセンター生地に仕上げる。前述の各混
合は、常温下で加熱することなく行う。
このようにして仕上げられたセンター生地は、水分含
有量が51%で半生状を呈し、また、適度の粘性を有する
とともに、加熱工程がないので原料本来の持味が十分残
っている。
次に、このセンター生地を用いたセンター焼物菓子食
品の製造について説明する。
先ず、該センター生地を、冷蔵庫内にて、10℃で12時
間程度ねかした後、これと同重量の、外皮となるカステ
ラまんじゅう生地にて包む。
続いて、このセンター生地をカステラまんじゅう生地
で包んだものを、約180℃のオーブンで約13分間焼成
し、自然放冷させてから、約12時間常温にてねかせる。
前記焼成過程において、センター生地は、センターの吹
き出しが発生する限度とされている水分含有量40重量%
を越えた51重量%の水分含有量であっても、センター生
地内にポテトが混入されているので、センターの吹き出
しは発生しなかった。
次に、第2実施例として、グリーンピース風味を有す
る菓子食品を製造するためのセンター生地の製造方法を
説明する。
主材料 (1)蜜漬グリーンピース 63.6 重量% (冷凍又は生のグリーンピースをボイル後に蜜漬したも
ので、糖濃度は60%) (2)粉末グリーンピース 6.0 重量% (3)砂糖 3.0 重量% (4)液糖 10.0 重量% (5)マーガリン 1.0 重量% (6)生クリーム 2.5 重量% (7)ブランデー 0.5 重量% (8)卵黄 2.0 重量% (9)乳化脂 0.3 重量% ポテト マッシュポテト 11.1 重量% 上記(2)〜(9)を上記のような割合で均一に混合
した後、上記ポテトを加えて均一に混合し、続いて上記
(1)を加えてさらに混合して均一なセンター生地に仕
上げる。前述の各混合も常温下で加熱することなく行
う。
このようにして仕上げられたセンター生地は、水分含
有量が55重量%で半生状を呈し、また、前記第1実施例
の場合と同様に、適度の粘性を有し、かつ、加熱工程が
ないので原料自体がもつ持味が残っている。
そして、このセンター生地を用いたセンター焼物食品
の製造方法及び製造された食品の特徴は、風味が異なる
ほかは前記第1実施例の場合と同様である。
次に、第3実施例として、レモン風味を有する菓子食
品を製造するためのセンター生地の製造方法を説明す
る。
主材料 (1)蜜漬レモンミンチ 38.2 重量% (糖の糖度は60%) (2)液糖 38.2 重量% (3)くるみ(細粒化したもの) 1.3 重量% (4)ホワイトキュラソー 1.3 重量% (5)レモンフレーバー 0.05 重量% (6)くえん酸 0.025重量% (7)乳化脂 0.7 重量% (8)加工澱粉 1.3 重量% ポテト マッシュポテト 19.0 重量% 上記(1)〜(7)を上記のような割合で均一に混合
し、次に上記(8)とポテトを加えてさらに均一に混合
し、均一なセンター生地に仕上げる。前述の各混合も常
温下で加熱することなく行う。
このようにして仕上げられたセンター生地は、水分含
有量が51重量%で半生状を呈し、また、前記第1、第2
実施例の場合と同様に、適度の粘性を有し、かつ、加熱
工程がないので原料自体がもつ持味が残っている。
そして、このセンター生地を用いたセンター焼物食品
の製造方法及びこのセンター生地を用いて製造した食品
の特徴は、風味が異なるほかは前記第1、第2実施例の
場合と同様である。
上記第1実施例、第2実施例及び第3実施例において
製造されたセンター焼物食品は、それぞれジューシー
で、食感がよく、風味豊かな、従来のものとは全く異な
るタイプのものとなった。そして、これらの食品を包装
後一ヵ月間常温下の室内に放置しておいたところ、風味
や色が変化せず、かつ、カビの発生も見られなかったの
で、その保存性も優れていることが判明した。
なお、本発明は、混入するポテトの比率を5〜50重量
%とするものであるが、ポテトがこの範囲より少ない
と、前記のような効果を十分うることがむずかしく、ま
た、ポテトがこの範囲より多いと、主材料中の原料の持
味がポテトの風味で消されてしまうものである。
本発明は、上記各実施例において、ポテトとしてマッ
シュポテトを用いているが、フレームまたグラニュール
等の状態に加工したものでも十分同等の効果を奏しうる
ものである。また、上記各実施例のもののほかに、水分
の多いインスタント食品や、保存性のよい中程度の水分
含有量をもつ肉、野菜類を使った惣菜等の食品や、固形
分の多い菓子類等、多くの食品に応用することが可能で
ある。
〈効果〉 本発明は、以上のように、ポテトを使用することによ
って、センター生地の水分含有量を多くしてもセンター
の吹き出しが発生しないから、ジューシーで、食感がよ
く、風味豊かな、従来のものとは全く異なるタイプの、
保存性も優れた、センター生地を外皮で密封状に包んで
焼成する食品を製造できるという効果を有する。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センター生地を外皮で密封状に包んで焼成
    する食品のセンター生地の製造方法であって、20〜80重
    量%の果実又は野菜あるいはそれらの加工品を含む主材
    料に、5〜50重量%のポテトを均一に混合することを特
    徴としたセンター生地の製造方法。
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