JPS6030237Y2 - 液面加圧式液体注出バルブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は液面加圧式の液体注出バルブに係る。

近時この種バルブがビール取出用バルブとして用いられ
ているが、従来のこの種バルブは部品数も多く構造も複
雑であって、組立ても面倒であり、高価となり易い欠点
があった。

本案は上記欠点を除去したもので、以下図面について説
明すると、本案バルブは主部材と、コイルスプリングと
上下動部材とからなる。

主部材１は基筒部２の下端部から大径ガイド筒部３を垂
設させ、該筒部下端から内向きフランジ状の段部４を介
して底壁５を有する小径ガイド筒部６を垂設させたもの
で、大径ガイド筒部３と段部４との連続部分に第１透孔
７を、又小径ガイド筒部の周壁と底壁５との連続部分に
は第２透孔８をそれぞれ穿設させたものである。

基筒部２の外面には容器体間部用装着手段２ａを、基筒
部の上部内面にはディスペンスヘッド装着手段２ｂを、
更に基筒部の下部内面には内向きフランジ２ｃをそれぞ
れ設ける。

液体収納容器９が図示のように口頭部１０を上方へ突出
させた壜である場合は容器体間部用装着手段２ａを口頚
部１０に螺合させる周壁とするが、樽状である場合はそ
の口部形状に応じて気密に嵌着可能に形成する。

ディスペンスヘッド装着手段は通常適当数の係合子を設
けることで形成させる。

容器体間部用装着手段２ａを図示のように口頚部螺合用
周壁に形成させた場合は、主部材１を二部材に形成させ
るとよい。

この場合基筒部２だけを一部材とし、他部分を他部材と
する。

他部材の大径ガイド筒部上端から外向きフランジ１１が
突出させてあって、該フランジ外周面を口頚部螺合用周
壁の上端部内面に嵌合させである。

上記小径ガイド筒部内へはコイルスプリング１２が内装
させである。

上記主部材内へは上下動部材１３を嵌合させる。

該上下動部材は大径ガイド筒部内径とはＳ゛同一外径の
大径上方筒部１４を有し、該筒部下端から第２段部１５
を介して大径上方筒部よりも小径でかつ小径ガイド筒部
内径とはＳ゛同一外径の小径下方筒部１６を垂設させた
ものである。

小径下方筒部下端面は底壁１７で閉塞させる。

該底壁にコイルスプリング上端が圧接することで大径上
方筒部の周壁上端面は内向きフランジ２Ｃ下面に圧接す
る。

該上限状態で第１段部４と第２段部１５との間には適宜
間隙が形成されるものとし、よって上下動部材１３はコ
イルスプリング１２の付勢に抗して押下げ可能とする。

又大径上方筒部１４と小径下方筒部１６とには、上限状
態において大径ガイド筒部３又は小径ガイド筒部６によ
り閉塞されると共に、下降状態では第１透孔７又は第２
透孔８と連通ずる第３透孔１８、第４透孔１９を穿設さ
せる。

上記構成において、第１図のようにディスペンスヘッド
２０を基筒部２内へ装着させ、第２図のようにレバー２
１を押下げると、ディスペンスヘッドの吐出管２２が下
降して吐出管２２が上下動部材１３を押下げる。

吐出管の下降によりディスペンスヘッド内に設けられた
ガス弁２３が開き、ガス通路２４、第３透孔１８、第１
透孔７を通って容器体９内に高圧ガスを吹込む。

該高圧ガスによる液面加圧によって容器体内液体は主部
材の小径ガイド筒部外面に上端部を嵌合させて容器体内
に垂設された液体流出パイプ２５を通って第２透孔８、
第４透孔１９、吐出管孔２２ａを通って吐出可能となり
、吐出管先端に設けられたコック開放によって流出され
る。

通常ディスペンスヘッド装着状態のま）上記コックを開
閉することで使用するが、ディスペンスヘッド取外しの
際は、予めコックを閉じた後レバー２１を押下げる。

すると吐出管２２が上昇してガス弁２３を閉じ、上下動
部材１３がコイルスプリング１２により押上げられて第
１透孔７と第３透孔１８との、又第２透孔８と第４透孔
１９との連通が遮断されるから、ディスペンスヘッドを
取外すことが出来る。

本案は上記構成とするもので、部材数が極めて少くてよ
いから廉価とすることが出来、本体部材内に上下動部材
を付勢に抗して押下げ可能に嵌合させ、それ等両部材に
設けた第１から第４までの透孔が上下動部材押下げ時に
は第１透孔と第３透孔とが、又第２透孔と第４透孔とが
連通し、又上昇によって閉塞するよう設けるだけでよい
から構造を簡易とすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案バルブの縦断面図、第２図は上下動部材を
押下げた状態でのそのバルブの縦断面図である。 １・・・・・・主部材、１２・・・・・・コイルスプリ
ング、１３・・・・・・上下動部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 容器体間部用装着手段２ａを筒部外面に、ディスペ
   ンスヘッド装着手段２ｂを筒部の上部内面に、更に内向
   きフランジ２ｃを筒部の下部内面に、それぞれ設けた基
   筒部２の下端部から、大径ガイド筒部３を垂設させ、該
   大径ガイド筒部下端から内向きフランジ状の段部４を介
   して底壁５を有する小径ガイド筒部６を垂設させ、上記
   大径ガイド筒部と段部との連続部分に第１透孔７を、又
   小径ガイド筒部の周壁と底壁との連続部分に第２透孔８
   をそれぞれ穿設させた主部材１と、 ｉｉ 上記小径ガイド筒部内へ内装させたコイルスプ
   リング１２と、 ｉｉｉ 上記主部材１の大径ガイド筒部内へは大径上
   方筒部１４を、小径ガイド筒部内へは大径上方筒部下端
   から第２段部１５を介して垂設させた底壁１７付き小径
   下方筒部１６を、それぞれ水密に接して、かつコイルス
   プリングによる底壁押上げによって大径上方筒部上端を
   内向きフランジ２０下面に圧接させ、又第１段部４と第
   ２段部１５との間に適宜間隙を設けて下方への押下げが
   可能に嵌合させ、大径上方筒部上端が内向きフランジ下
   面に圧接する上限状態では大径ガイド筒部又は小径ガイ
   ド筒部により閉塞されると共に下降状態では第１透孔又
   は第２透孔に連通ずる第３、第４透孔１８，１９を大径
   上方筒部１４と小径下方筒部１６とに穿設させた上下動
   部材１３と、 からなる液面加圧式液体注出バルブ。