JPS6027465Y2 - 手動式小型噴霧器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、手動式の小型噴霧器に係る。

この種噴霧器として従来多くの噴霧器が知られているが
、本案噴霧器は、部材数が少く、組立てが容易であり、
噴霧圧の低下により霧が粗となることがなく、しかも始
めて使用するに際してシリンダ内への液体吸込みがよく
、全体長さを比較的短く形成することも可能である等多
くの長所を有するものである。

以下図面について説明すると、１は本体部材である。

該部材は容器体口頚部へ螺合可能に設けた周壁２を、中
央部を開口する頂壁３周縁から垂設させ、該頂壁の開口
縁には第１シリンダ４が接続させである。

該第１シリンダは、上半部を大径シリンダ４ａ、下半部
を小径シリンダ４ｂとし、下端からは液体吸上げパイプ
５が垂設させである。

大径シリンダの下部内面には凹部、又は突条としての開
路手段６を設けるが、これについては後述する。

小径シリンダ下端には内向きフランジ状部７を設けると
よい。

該第１シリンダ４は第１図のように大径シリンダの下部
外面を頂壁開口縁に接続させてもよく、又第２図のよう
に頂壁開口縁に近接する部分をテーパー状に下方へ垂設
させてその開口縁と大径シリンダ上端縁とを接続させて
もよい。

頂壁３の上面からは、第１係合筒８と第３シリング９と
を上方へ突出させる。

第１係合筒は上端内縁に第１係合突条８ａを有し、第３
シリンダは第１係台筒により開成させて形成する。

該第３シリンタ“の中間部内面には凹条、又は突条とし
てのシール開放手段１０を設けるとよい。

第１シリンタと第３シリンダと第１係合筒とは、各軸線
を同一直線上に位置させて設ける。

大径シリンダと第３シリンダとの間の頂壁部分には透孔
３ａを設けておく。

作動部材１１は、頂部１２裏面から、第２シリンダ１３
、第４シリンダ１４、第２係合筒１５をそれぞれ大径シ
リンダ、第３シリンダ、第１係合筒内へ嵌合可能に垂設
させたもので、第２シリンタ゛、第４シリンダの下端部
はスカート状部１３ａ、１４ａとして該部下端縁は大径
シリンダ、第３シリンダ内壁面に水密に接するよう設け
、又第２係合筒１３はその下端縁に第２係合突条１５ａ
を設けて第１係合突条８ａとの係合で作動部材が抜出さ
ないよう設けである。

該作動部材は本体部材に対して上下動可能であり、その
上下動の途中で第３シリンダ内壁面のシール開放手段１
０の内側に第４シリンダのスカート状部１４ａ下端縁が
、又大径シリンダ内壁面の開路手段６の内側に、第２シ
リンダスカート状部１３ａ下端縁が位置したとき、それ
ぞれスカート状部下端縁の各シリンダ内壁面に対する水
密な接触が解放されるよう設けである。

シール開放手段と開路手段とは、作動部材が上限にある
ときは各スカート状部が共に上方に位置して作用せず、
その手段の一方が作用しているとき、他方は作用しない
よう開路手段６は下方に、シール開放手段１０は開路手
段よりも高い位置に設けである。

第２シリンダ１０の上奥部には開口周縁を吐出弁座とす
る吐出弁孔１６が、又頂部１２の外面には噴霧孔１７が
設けてあり、それ等両孔の間には吐出路１８が穿設させ
である。

第１シリンダ４と第２シリンダ１３との内部には、弁杆
２０を上下動可能に挿入させる。

該弁杆は、下部外周に小径シリンダ内壁面に水密に接す
ることの可能な大径部２１を有する。

該大径部を、図示のよ・うに上方を拡開する逆スカート
状に形成させると、大径シリンダ内が高圧化することで
更に水密に大径部が小径シリンダ内壁面に接する。

弁杆上端部は吐出弁体２２とし、該弁体が上限に押上げ
られたとき、該吐出弁体が吐出弁座に接して吐出弁孔１
６を閉塞し、下降により開孔して吐出弁２３を形成する
。

該弁杆が上限にあるとき、大径部２１は小径シリンダ内
壁面から離れるよう位置を定める。

上記弁杆２０を上方に付勢させるスプリング２５を小径
シリンダ内に収納させる。

上記構成において、作動部材１１を押下げすると、弁杆
２０も共に押下げられることとなり、すると弁杆大径部
が小径シリンダ内壁面に接する。

作動部材は更に下降腰よって第１、第２シリンダの加圧
室内は高圧化することとなり、すると該高圧化により、
作動部材に対して弁杆が押下げられ、よって吐出弁２３
が開いて第１、第２シリンダ内液体（始めて使用の際は
空気）が噴出される。

作動部材が下限まで下降すると、開路手段６内側に第２
シリンダのスカート状部１３ａ下端が位置するため、大
径シリンダ内壁面に対する該スカート状部下端の水密接
触が解放され、よって開路手段６、大径シリンダ内壁と
第２シリンダ外壁面との間の間隙、大径シリンダと第３
シリンダとの間の頂壁部分に穿設された透孔３ａが形成
する残圧排出路により、第１、第２シリンダの加圧室内
と容器体内とが連通されて該加圧室内の残圧は排出され
、従って吐出弁２３は閉塞される。

作動部材を離すと、スプリング２５の弾性によって弁杆
を介して作動部材が押上げられ、該押上げと同時に上記
加圧室内は負圧化し、弁杆が上限に上昇することで大径
部２１は小径シリンダから離れるから吸上げパイプ５を
介して容器体内液体がその加圧室内に流入して次回の作
動部材押下げに備える。

尚噴霧による液体の減少によって容器体内は負圧化する
こととなるが、該負圧化の防止は、シール開放手段１０
を設けることで、該手段内側に第４シリンダのスカート
状部１４ａ下端が位置したとき、外気が流入するよう設
けてもよく、又従来行われているように、容器体口頚部
外面を本体部材周壁２との間から自然に外気が流入する
ようにしてもよい。

本案は上記構成としたから、主要部材数が極めて少く、
かつそれ等部材は合成樹脂で一体成形できるから、組立
てが容易でコストも廉価とする５ことが出来、シリンダ
加圧室内が高圧化したとき、弾性閉塞されている吐出弁
がその高圧化によって開くから噴霧圧ははＳ一定となっ
て容質をはＳ゛均一することが出来、残圧排出路が設け
であるから、シリンダ加圧室内の負圧化が確実となって
シ」ンタ内への液体吸込みが確実であり、又本体部材の
第１、第３シリンダ等の内部に作動部材の第２、第４シ
リンダ等を直接嵌合させるから、噴霧器の全体長さを比
較的短かくして重心を下げることが出来る等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案噴霧器の縦断面図、第２図は別実施例で示
す本案噴霧器の縦断面図である。 １・・・・・・本体部材、１１・・・・・・作動部材、
２０・・・・・・弁杆、２５・・・・・・スプリング。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 容器体口頚部へ螺合可能に設けた周壁２を中央部を
   開口する頂壁３周縁から垂設させると共に、該頂壁の開
   口縁には、上手部を大径シリンダ４ａ下半部を小径シリ
   ンダ４ｂとし、かつ下端から液体吸上げパイプ５を垂設
   させた第１シリンダ４を接続させ、又上記頂壁３の上面
   からは、上端縁に第１係合突条８ａを有する第１係合筒
   ８と、該係合筒により開成された第３シリンダ９とを、
   上記第１シリンダと同−軸線又はその延長線上に位置さ
   せて上方に突出させた本体部材１と、 ｉｌ 上記大径シリンダ、第３シリンダ、第１係合筒
   内に、頂部１２の裏面から垂設させた第２シリンタ１３
   、第４シリンダ１４、第２係合筒１５を、第２、第４シ
   リンダは下端に設けたスカート状部１３ａ、１４ａ下端
   を各シリンダ内壁面に水密に接して、又第２係合筒１５
   は下端に設けた第２係合突条１５ａが第１係合突条と係
   合して抜出し防止可能に、かつ上下動可能に嵌合させ、
   又第２シリンダ内上奥部に開口周縁を吐出弁座として設
   けた吐出弁孔１６と頂部外面の噴霧孔１７との間に吐出
   路１８を設けた作動部材１１と、 ｉｉｉ 上記第１シリンダと第２シリンダ内に上下動
   可能に挿入され、下端部外周には上限に位置するときを
   除き小径シリンダ内壁面に水密に接する大径部２１を有
   し、上端部は吐出弁体部２２とした弁杆２０と、 ｉｖ 上記弁杆を上方へ付勢させて小径シリンダ内に
   収納されたスプリング２５と、 ■ 上記大径シリンダの下部内壁面に設けた開路手段６
   と、大径シリンダと第３シリンダ間の頂壁部分に穿設し
   た透孔３ａと、作動部材が下限まで下降したとき大径シ
   リンダと第２シリンダ間に形成される間隙とで形成され
   、第２シリンダ下端のスカート状部下端が開路手段内側
   に位置し７たとき、第１、第２シリンダの加圧室内と容
   器体内とを連通ずる残圧排出路と、 からなる手動式小型噴霧器。