JPS6238765Y2

JPS6238765Y2 -

Info

Publication number: JPS6238765Y2
Application number: JP1981097523U
Authority: JP
Priority date: 1981-06-29
Filing date: 1981-06-29
Publication date: 1987-10-02
Also published as: JPS583964U; AU8281582A; US4462549A; EP0068761B1; EP0068761A3; DE3273432D1; EP0068761A2; AU556341B2; CA1171039A

Description

【考案の詳細な説明】本案は手動式の小型噴霧器、やゝ詳しくは手動
式で縦型往復ポンプ式の小型噴霧器に係る。

この種噴霧器とし、従来種々の噴霧器が知られ
ているが、本案噴霧器は均一な噴霧圧により良好
な噴霧が得られるほか、液洩れがなく、更にポン
プ作動に際しての噴霧ヘツドのグラつきがなく安
定した状態で噴霧できるようにしたものである。

以下図面について説明すると、１は容器体であ
り、該容器体の口頚部２には、装着手段３の周壁
４が着脱自在に螺合させてある。該装着手段は周
壁上端に内向きフランジ５を有するもので、その
フランジ外周のやゝ内方上面からは上部内面に係
合条６を有する係合筒７が上方へ突出させてあ
る。

上記装着手段の内向きフランジ内周縁からは主
部材８が容器体内に垂設させてある。装着手段と
主部材とは図示のように一体成形させてもよく、
又別部材とする場合は主部材のガイド筒９上端か
ら外向きフランジを突出させ、該外向きフランジ
を、容器体口頂面と装着手段の内向きフランジと
の間で挟持させればよい。図示例において容器体
口頂面と内向きフランジ５との間にはパツキング
１０が介在させてある。主部材はガイド筒９下端
から、該ガイド筒よりも小内径の小径シリンダ１
１を垂設させ、又該小径シリンダ下端からは吸込
み弁１２付きの吸上げ手段１３を垂設させたもの
である。ガイド筒下端には透孔１４を穿設させ
る。ガイド筒の中間部内面には後述第３筒状ピス
トンの密接解放手段としての凹溝１５を周設さ
せ、小径シリンダの下端部内面には第１筒状ピス
トンの密接解放手段としてのシール解放溝１６…
が縦設させてある。

上記小径シリンダ内には、連通管部材１７の下
端部が上下動可能に嵌合させてある。該連通管部
材は、管体部１８を有し、該管体部下端には小径
シリンダ内に嵌合された第１筒状ピストン１９が
付設させてあり、又管体部の上端外周には第１筒
状ピストンよりも大径の第２筒状ピストン２０が
付設させてある。又該管体部の内面からは吐出弁
体２１が上方へ突出させてある。上記両ピストン
内面間は連通させる。図示のように吐出弁体から
は管孔空間を狭少化させるための棒部２２を垂設
させるとよい。

上述小径シリンダ内にはコイルスプリング２３
が装着させてあり、連通管部材１７を上方へ付勢
させている。

噴霧ヘツド２４は、頭部２５の下面から小径シ
リンダよりも大内径の大径シリンダ２６を垂設さ
せ、又頭部下面の中央には吐出弁孔２７を穿設さ
せ、該吐出弁孔に連通するノズル孔２８が頭部の
外側面に穿設させてある。大径シリンダ内には既
述第２筒状ピストン２０を上下動可能に嵌合さ
せ、又吐出弁孔２７は吐出弁体上端により閉塞さ
れ、吐出弁孔と吐出弁体とが吐出弁２９を形成す
る。頭部２５の下面外周からは、下端外周に第２
係合条３０を有する第２係合筒３１が垂設させて
あり、係合筒７内面へ上下動可能に嵌合させて係
合条６と第２係合条３０とが係合することで、噴
霧ヘツドの抜出しが防止されるように設けてあ
る。

上記大径シリンダ外面には、外筒３２の上端部
を嵌着させる。外筒は図示のように上端筒部を大
径に形成させるとよい。その筒孔内に既述連通管
部材１７を貫通させ、筒部下端には第３筒状ピス
トン３３を付設させて該ピストンをガイド筒３２
内へ嵌合させてある。大径シリンダ内とガイド筒
内とは連通管部材と筒部間の流路で連通させる。
該第３筒状ピストンは、噴霧ヘツドが上限にある
状態においてガイド筒の上部内面に位置し、噴霧
ヘツドが下限まで押下げられとき、ガイド筒下端
の透孔１４の上方に位置するよよう設ける。３４
はキヤツプである。

上記構成において、噴霧器の両シリンダ内に液
体がまだ入つていない状態で噴霧ヘツド２４を押
下げると、吸込み弁１２および吐出弁２９が共に
閉塞しているため、噴霧ヘツドの下降につれて小
径シリンダ内が狭少化され、すると連通管部材の
連通により大小径両シリンダ内は共に高圧化す
る。すると両シリンダの径差により連通管部材は
噴霧ヘツドに対して下降することとなり、よつて
吐出弁２９が開き、両シリンダ内の高圧空気をノ
ズル孔２８から噴出する。

連通管部材１７が下限まで下つたとき、第１筒
状ピストン１９は下方の密接解放手段の内方に位
置し、すると小径シリンダ内面に対する小径筒状
ピストンの密接状態が解放され、よつてシリンダ
内高圧空気は管体部18外面と小径シリンダ内面と
の間を通つて透孔１４から容器体内に排出され
る。尚このとき第３筒状ピストン３３は上方の密
接解放手段の下方に位置してガイド筒内面に密接
するため、シリンダ内から排出された高圧空気が
ガイド筒上端から排出されることはない。両シリ
ンダ内高圧状態の解消により、吐出弁２９は閉塞
され、噴霧ヘツドを離すとスプリング２３により
連通管部材１７は押上げられ、すると小径シリン
ダ内は拡開されるため負圧化し、よつて吸込み弁
１２が開き、容器体内液体を吸込む。

次回からの噴霧ヘツドの押下げによりシリンダ
内液体が噴霧されることとなる。容器体内の液体
減少により容器体内は負圧化するが、該負圧化は
第３筒状ピストン３３が上方の密接解放手段の内
方に位置したとき、そのピストンの密接が解放さ
れるため、その解放手段を通り、更に透孔１４を
通つて外気が容器体内に入ることで防止される。

本案は上記構成としたから、噴霧圧をほゞ均等
にすることが出来、よつて霧粒をほゞ等しくする
ことが出来、外筒３２を設けてその筒部の上端部
を大径シリンダ２６外面へ気密に嵌着させ、又筒
部下端外周に付設させた第３筒状ピストンを、ガ
イド筒内へ嵌合させたから、大径シリンダから液
体が洩れるようなことがあつても該液体はガイド
筒内に入り、かつガイド筒の中間部内面に設けた
密接解放手段の内方を、第３筒状ピストンが通過
する際に流下する等して透孔１４から容器体内に
還ることとなり、よつて液洩れをすることがな
い。更に主部材と噴霧ヘツドとの間のステム部分
は、連通管部材と外筒とが二重筒状に形成するこ
ととなるため、特に噴霧ヘツドの押下げに際して
噴霧ヘツドのグラつきがなく、常に噴霧ヘツドを
安定させるうえで効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本案噴霧器の縦断面図である。１……容器体、３……装着手段、８……主部
材、１７……連通管部材、２３……スプリング、
２４……噴霧ヘツド。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

容器体１口頚部へ着脱自在に嵌合させた装着手
段３と、該装着手段により吊持させてガイド筒９
を、又該筒下端からは該筒よりも小内径の小径シ
リンダ１１を、更に該シリンダ下端からは吸込み
弁付きの吸上げ手段１３を、それぞれ容器体内に
垂設させた主部材８と、上記小径シリンダ内に管
体部１８の下端外周に付設させた第１筒状ピスト
ン１９を上下動可能に嵌合させると共に、該管体
部の上端外周に第１筒状ピストンよりも大径の第
２筒状ピストン２０を付設させ、又管体部内面か
らは吐出弁体２１を上方へ突出させて上記両ピス
トン内面間を連通させた連通管部材17と、該連通
管部材を上方へ付勢させて小径シリンダ内に装着
されたスプリング２３と、上記第２筒状ピストン
を上下動可能に嵌合させた大径シリンダ２６を頭
部２５下面から垂設させると共に、上記吐出弁体
上端が圧接して閉塞する吐出弁孔２７を頭部の下
面中央部に穿設させ、又該弁孔に連通するノズル
孔２８を頭部外面に穿設させた噴霧ヘツド２４
と、上記連通管部材を筒孔内に貫通させた筒部の
上端部を上記大径シリンダ外面へ気密に嵌着させ
ると共に、該筒部の下端部外周に付設させた第３
筒状ピストン３３をガイド筒内へ上下動可能に嵌
合させ、又連通管部材と筒部との間には、大径シ
リンダ内とガイド筒内とを連通する液体流路を形
成させた外筒３２とを有し、上記ガイド筒の下端
部に透孔１４を、又第３筒状ピストンのストロー
ク途中に位置するガイド筒内面に密接解放手段
を、それぞれ穿設させたことを特徴とする手動式
小型噴霧器。