JPS6028830Y2

JPS6028830Y2 - ギヤ変速装置

Info

Publication number: JPS6028830Y2
Application number: JP7143279U
Authority: JP
Inventors: 信美香本; 新一浜田; 修也水本
Original assignee: 株式会社クボタ
Priority date: 1979-05-28
Filing date: 1979-05-28
Publication date: 1985-09-02
Also published as: JPS55174629U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、ギア変速装置に関し、多段変速を操作簡単に
行えるようにする事を目的とする。

次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

エンジンＥの出力を、ケース１に内装の伝動機構Ａを介
して伝達すべく構威しである左右一対のクローラ式走行
装置２ａｙ２ｂ、及び、乗用型操縦部３を備えた自走機
体に、脱穀フィードチェーン４により扱室に供給される
刈取殻稈を回動する扱胴により脱穀する処理部５、及び
、その脱穀処理部５からの脱穀粒を揺動風選別すると共
に、塵埃を選別風と共に機外に排出する断流ファン６を
備えた選別部７、植立殻稈を引起こすと共に刈取り、刈
取殻稈を前記フィードチェーン４の始端部に供給する前
処理部８、及び、前記フィードチェーン４により脱穀処
理部５から搬出される脱穀排ワラに対する細断処理部９
を付設してあり、もって、機体走行に伴い、植立殻稈を
刈取り、刈取殻稈を脱穀し、脱穀殻稈を風選別し、脱穀
排ワラを細断するようにしたコンバインを構威しである
。

前記フィードチェーン４及び断流ファン６には、第２図
に示す伝動機構Ｂを介して前記エンジンＥの出力を伝達
しである。

すなわち、伝動ケース１０に、入力軸１１、第１出力軸
１２、伝動軸１３、及び、第２出力軸１４夫々を回転自
在に架設しである。

前記入力軸１１のケース１０からの突出部に取付けた入
力プーリをエンジンＥに連動連結し、第１出力軸１２の
ケース１０からの突出部にフィードチェーン４の駆動ス
プロケットを取付けである。

前記伝動軸１３と第２出力軸１４の間に、フィードチェ
ーン４の駆動負荷が設定以上にあらる両軸１３，１４の
連動を自動的に断つ安全用ジャンプクラッチＣを介装し
である。

その安全クラッチＣの切、り作動する駆動負荷を変更調
節するべく、クラッチＣを入り付勢しであるスプリング
１５の付勢力を調節するためのネジ部材１６をケース１
０外に位置させた状態で設けである。

前記走行装置用伝動機構Ａは、第２図に示す如く構威し
である。

すなわち、前記伝動ケース１に、エンジンＥに連動連結
の入力軸１７、バック軸１８、第１伝動軸１９、第２伝
動軸２０、及び、左右のクローラ走行装置２ａ、２ｂに
各別に連動連結の一対の出力軸２１ａ、２１ｂを回転自
在に軸架しである。

前記入力軸１７に外嵌の遊転自在な前記ギア２２に咬合
うギアを第１伝動軸１９に固設し、第１伝動軸１９と第
２伝動軸２０を後述するギア変速装置Ｇにより連動連結
し、第２伝動軸２０に固設のギア２３に咬合わせた伝動
ギア２４と左走行装置用出力軸２１ａを操向クラッチ２
５を介して連動連結し又、前記伝動ギア２４と右走行装
置用出力軸２１ｂを操向クラッチ２５を介して連動連結
しである。

前記入力軸１７に外嵌の遊動自在な後進ギア２６に咬合
うギアをバック軸１８に設け、このバック軸ギアに咬合
うギア２７を第１伝動軸１９に遊転自在な状態で設け、
この遊転ギア２７に咬合うギアを第２伝動軸２０に固設
しである。

前記入力軸１７に一体回転可能でかつその軸芯方向に変
位可能な状態で外嵌した第１回転体２８を、前記前進ギ
ア２２と後進ギア２６の間に配置した状態で設けると共
に、その第１回転体２８と前進ギア２２及び後進ギア２
６の間夫々に、第１回転体２８変位に伴い係脱する爪ク
ラッチを設けである。

前記第１回転体２８を変位操作する揺動自在な第１シフ
ター２９に連動連結した操作レバー３０を、レバーガイ
ド３１の機体前後方向の長孔に沿わせて揺動自在な状態
で操縦部３に設けである。

そして、第６図に示すように、前記レバー３０を中立位
置Ｎから機体前方側に揺動させた位置Ｆにすると、第１
回転体２８と前進ギア２２の間の爪クラッチが入り状態
になって、両出力軸２１ａ、２１ｂが前進方向に回動し
、レバー３０を中立位置Ｎから機体後方に揺動させた位
置Ｒにすると、第１回転体２８と後進ギア２６の間の爪
クラッチが入り状態になって、両出力軸２１ａ、２１ｂ
が後進方向に回動するようにしである。

前記ギア変速装置Ｇは、第２図に示す如く構威しである
。

すなわち、前記第１伝動軸１９に、１速ギア３２．２速
ギア３３．３速ギア３屯及び、４速ギア３５を遊転自在
に設けると共に、これら４個のギア３２，３３，３４，
３５に各別に咬合わせたギアを前記第２伝動軸２０に固
設しである。

前記第１伝動軸１９に一体回転可能でかつその軸芯方向
に変位可能な状態で外嵌した第２回転体３６を、前記１
速ギア３２と２速ギア３３の間に配置した状態で設ける
と共に、その第２回転体３６と１速ギア３２及び２速ギ
ア３３の間夫々に、第２回転体３６変位に伴い係脱する
爪クラッチ３７．３７を設けである。

前記第１伝動軸１９に一体回転可能でかつその軸芯方向
に変位可能な状態で外嵌した第３回転体３８を、前記３
速ギア３４と４速ギア３５の間に配置した状態で設ける
と共に、その第３回転体３８と３速ギア３４及び４速ギ
ア３５の間夫々に、第３回転体３８変位に伴い係脱する
爪クラッチ３７．３７を設けである。

もって、両回転体３６．３８の変位操作による各爪クラ
ッチ３７・・・・・・の係脱によって、第１伝動軸１９
から両出力軸２１ａ、２１ｂへの伝達回転数が変化する
ようにしである。

そして、その変速操作機構は、次の如く構威しである。

すなわち、第３図に示すように、前記第２回転体３６を
変位操作する第２シフター３９、及び、前記第３回転体
３８を変位操作する第３シフター４０を、第１伝動軸１
９とほぼ平行な軸芯を有する１本のガイド兼支持部材４
１に同方向に摺動自在に保持させた状態で設けである。

第３図、第４図に示すように、前記第２シフター３９に
作用するカム溝４２と、前記第３シフター４０に作用す
るカム溝４３を各別に備えた１枚の平板からなる扁平な
操作板４４を、ガイド４５に沿って第２、第３シフター
３９．４０の摺動方向にほぼ直交する方向に摺動自在に
設けである。

第４図に示すように、前記第２シフター用カム溝４２に
は、摺動操作板４４が位置変更されるに伴い、第２シフ
ター３９を、第２回転体３６と１速ギア３２を係合させ
る操作状態にする部分４２ａ１第２回転体３６と２速ギ
ア３３を係合させる操作状態にする部分４２ａ、及び、
第２回転体３６を中立位置にさせる操作状態にする部分
４２ｃを設けである。

前記第３シフター用カム溝４３には、摺動操作板４４が
変位されるに伴い、第３シフター４０を、第３回転体３
８と３速ギア３４を係合させる操作状態にする部分４３
ａ１第３回転体３８と４速ギア３５を係合させる操作状
態にする部分４３ｂ、及び第３回転体３８を中立位置に
させる操作状態にする部分４３ｃを設けである。

更に、前記両カム溝４２，４３は、摺動操作板４４が変
位されるに伴い、４個の爪クラッチ３７・・・・・・が
各別に係合状態になると共に、その保合状態の間夫々に
おいていずれの爪クラッチ３７・・・・・・も離脱状態
になるように並列させである。

第５図に示すように、前記レバーガイド３１に設けであ
る機体前後方向の直線状の長孔に沿わせて揺動自在な操
作レバー４６を設ける具体的には図示される通り、摺動
操作板４４の板面に沿った方向で、且つ摺動方向には直
交する方向の軸線４６ａ周りで揺動できるように基端を
支持されている、と共に、そのレバー４６と前記摺動操
作板４４を揺動レバー４８を介して連動連結してあり具
体的には図示される通り、揺動レバー４８の中間部をこ
の摺動操作板４４の板面に直交する方向の枢支軸４８ａ
に枢支し、一端を長孔４８ｂを介してこの摺動操作板４
４にピン係合し、又他端をこの操作板４４の板面に直交
する方向に立上げてこの立上り部４８ｃを長孔４８ｄを
介して操作レバー４６にピン係合させることによって連
動連結し、レバー４６を機体前後方向にかつ直線状に揺
動させるだけで、それに伴い位置変更される摺動操作板
４４によって両シフター３９．４０の操作状態の組合わ
せが変更されるようにしである。

つまり、操作レバー４６を、前記レバーガイド長孔の機
体後方側端位置１にすると、第２回転体３６と１速ギア
３２が係合する第１速状態にあり、その位置■より機体
前方側に揺動させると、順次、中立位置Ｎから第２速位
置■になって、第２回転体３６とて２速ギア３３が係合
し、次いで、中立位置Ｎから第３位置■になって、第３
回転体３８と３速ギアが係合し、更に、中立位置Ｎから
第４位置■になって、第３回転体３８と４速ギア３５が
係合するようにしである。

上記ギア変速装置Ｇにおける変速は、ギアの咬合変更に
より行うのでなく、爪クラッチ３７・・・・・・の係脱
により行うものであるから、主クラッチ操作なしで行え
る。

尚、前記走行装置駆動系に高低速２段に切換え自在な副
変速装置を介装すると、前記ギア変速装置Ｇにより前進
８速の切換えが可能になり、第７図はその場合の副変速
レバー４７、及び、主変速レバー４６の操作位置を示す
ものであり、Ｈは副変速レバー４７の高速位置、Ｌは副
変速レバー４７の低速位置を示し、Ｉ及至■は主変速レ
バー４６の操作位置を示す。

以上要するに、本考案によるギヤ変速装置は、同方向に
摺動自在な複数個のシフター３９．４０に各別に作用す
るカム溝４２．４３を、１枚の扁平な摺動操作板４４に
設け、この摺動操作板４４に、中間部をこの摺動操作板
４４の板面に直交する方向の枢支軸４８ａに摺動自在に
枢支させた、揺動レバー４８の一端に係合させると共に
、該揺動レバー４８の他端を前記操作板４４の板面に直
交する方向に立上げて、該立上り部４８ｃを、前記操作
板４４の板面に沿う方向で且つ摺動方向には直交する方
向の軸線４６ａ周りに揺動自在に枢支させた操作レバー
４６に係合させ、摺動操作板４４の位置変更により前記
シフター３９．４０の操作状態の組合せを変更させるべ
く構成しである事を特徴とする。

すなわち、上記構成によれば、実施例にて詳述した如く
、摺動操作部材４４を直線的に移動させるだけで、複数
個のシフター３９．４０夫々が所望の操作状態になるの
で、シフター３９．４０の選択操作と選択シフターの操
作状態変更操作のためにシフター操作部材を二次元方向
に移動させねばならなかった従来のものに比して、シフ
ター操作部材に対する操作を簡略化でき、多段変速を操
作簡単に行えるようになった。

しかも、直線的に往復動する平板にカム溝を形成すれば
良いものであるから、カム溝形成のための条件としては
単にシフト量を勘案するだけで良く、カム溝形状を容易
に得られる上に加工も非常に簡単になる格別の効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るギア変速装置の実施例を示し、第１
図はコンバインの概略側面図、第２図は駆動系統と伝動
機構の概略図、第３図は要部の断面図、第４図は摺動操
作部材の平面図、第５図は摺動操作部材の操作構造を示
す斜視図、第６図はレバー操作位置の説明図、第７図は
副変速装置介装状態におけるレバー操作位置の説明図で
ある。３９．４０・・・・・・シフター、４２，４３・・・・
・・カム部、４４・・・・・・摺動操作板４８ａ・・
・・・・枢支軸、４８ｃ・・・・・・立上り部、４６ａ・・・・・・軸線。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

同方向に摺動自在な複数個のシフター３９．４０に各別
に作用するカム溝４２．４３を、１枚の扁平な摺動操作
板４４に設け、この摺動操作板４４に、中間部をこの摺
動操作板４４の板面に直交する方向の枢支軸４８ａに摺
動自在に枢支させた、揺動レバー４８の一端を係合させ
ると共に、該揺動レバー４８の他端を前記操作板４４の
板面に直交する方向に立上げて、該立上り部４８ｃを、
前記操作板４４の板面に沿う方向で且つ摺動方向には直
交する方向の軸線４６ａ周りに揺動自在に枢支させた操
作レバー４６に係合させ、摺動操作板４４の位置変更に
より前記シフター３９゜４０の操作状態の組合せを変更
させるべく構威しである事を特徴とするギア変速装置。