JPS6028666B2 - 帯電防止された塗被合成紙 - Google Patents

帯電防止された塗被合成紙

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JPS6028666B2
JPS6028666B2 JP54014966A JP1496679A JPS6028666B2 JP S6028666 B2 JPS6028666 B2 JP S6028666B2 JP 54014966 A JP54014966 A JP 54014966A JP 1496679 A JP1496679 A JP 1496679A JP S6028666 B2 JPS6028666 B2 JP S6028666B2
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裕 大坪
覚 広田
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塗被合成紙に関するものであり、更に詳しくは
プラスチックフィルム、フィルム合成紙またはファイバ
ー法合成紙上に印刷適性を改善するために設けられた塗
被層の帯電防止技術を提供するものである。
(先行技術) 合成樹脂フィルムに無機質徴粉体と接着剤との混合物を
塗布し、フィルム系合成紙を製造することは特公昭33
一366号公報、特公報34−9167号公報、特公昭
36一5295号公報などで既に公知の技術となってい
る。
またポリオレフイン系合成パルプの単独抄紙あるいは異
種合成ないし天然パルプとの混合抄紙による原紙にクレ
ー、炭酸カルシウム、サチンホワィト、タルク等の無機
顔料およびカゼイン、澱粉、スチレンーブタジェンラテ
ックス等の接着剤を主体とする塗被層を設けた合成紙は
侍関昭47−29607号公報、特開昭50一1480
5号公報および米国特許第3345196号明細書等に
提案されてすでに公知である。
一般にクレー等を主体とする顔料をプラスチックシート
、合成樹脂フィルム合成紙、合成パルプ合成紙に塗工し
た塗被合成紙はクレー自体が結合水を有しているために
冬期の湿度の低い時期を除き印刷に際しての静電気の発
生の問題は少ないが、プラスチックと塗工顔料とを接着
させるためには天然のセルロースを基材とする紙と顔料
を接着させるよりも多量の接着剤を必要とする(特公昭
49−1452号公報参照)こと、および上記方法で製
造される塗被合成紙においては印刷インキの乾燥性を向
上させる為に炭酸カルシウムを塗工顔料として多量配給
することがあり、上記二者の方法による塗被合成紙は塗
被層に含有する平衡水分量が少なく、印刷作業時に静電
気障害を発生させる原因になることが多い。
一般にプラスチックフィルム又は合成紙は印刷インキの
乾燥性が悪く、プラスチックフィルムまたは合成紙の用
途によっては表面改質に顔料塗工を施すことがある。
これらの中には汎用インキを用いて印刷した場合に天然
の紙程度のインキ乾燥性を要求する分野、また水性ある
いは油性のスタンプインキを使用した場合にインキの印
字速乾性と、印字の鮮明性を要求する分野があり、天然
の童質炭酸カルシウム、合成の沈降性炭酸カルシウムが
上記目的を達成するために多量に塗工層に配合されてお
り、インキのセット、乾燥性向上に効果がある。しかし
ながら炭酸カルシウムはクレーと異なり上述したように
それ自体結合水を有さないために、炭酸カルシウム配合
塗被合成紙の導電性(表面固有抵抗)は悪く、通常の塗
工方法で製造し、冬期の湿度の低い雰囲気で保存した場
合、使用時に静電気障害を発生し易いという欠点があっ
た。(発明の目的) 上記の技術的背景のもとにおいて、本発明は炭酸カルシ
ウムを必須成分とする顔料をプラスチックフィルムまた
は合成紙に塗工した塗被合成紙において、その帯電性を
防止する技術を提供することを目的とするものである。
(発明の横成)本発明者らは上記欠点を解決すべく種々
検討の結果特開昭53一】2620ぴ号公報で炭酸カル
シウムスラリーの分散剤として提案されているアクリル
酸とマレイン酸の共重合物の塩(ナトリウム、カリウム
又はアンモニウム塩)を炭酸カルシウムに配合して塗被
した合成紙は、意外なことにすぐれた帯電防止効果を発
揮することを知得して本発明を完成した。
すなわち本発明は、炭酸カルシウムを必須成分とする顔
料をプラスチックフィルム、フィルム合成紙またはファ
イバー法合成紙上に塗工した合成紙において、アクリル
酸ーマレィン酸共重合体の塩を顔料10の重量部当り約
0.5〜5重量部の割合に配合してなる顔料を塗工した
ことを特徴とする帯露防止された塗被合成紙である。
次に本発明を構成する各要素について詳説する。
(プラスチックフイルム) 本発明に使用するプラスチックフィルムとしてはポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、ナイロン、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチ
レン、ポリカーボネート等の無延伸又は延伸フィルムよ
り選ぶことができる。
また上記フィルムは可ソ剤、安定剤、顔料、耐電防止剤
を含んでいてもよく、更に上記フィルムは表面性を改良
するためコロナ放電処理されているのが好ましい。(合
成紙) ポリオフレィン系フィルム合成紙としては、無機徴粉体
を多量に含有したポリオレフィン系樹脂シートを−軸あ
るいは二軸延伸することによって生ずる微細な空孔が均
一に分布した合成紙(特公昭46−40794号公報、
特公昭52−21545号公報参照)、無機粉体を多量
に含有したポリオフレィン系樹脂シートを一触あるいは
二鞠延伸することによって得られた微細な空孔を有しな
い合成紙(イギリス特許第1090095号明細書、同
第1146421号明細書、同第1255814号明細
書参照)等が使用される。
ポリオフレィン系ファイバー合成紙としては各種方法に
よる合成パルプを原料としたものが提案されているが、
重合時に重合媒体に高い奥断力をかけることによって重
合を通じて直接形成されるオレフィン重合体パルプ繊維
(特開昭46−3906号公報、特公昭47一2189
8号公報参照)を単独抄紙あるいは異種合成パルプない
し天然パルプと混合沙紙した合成紙が好適である。
(共重合体) 本発明に使用するアクリル酸とマレィン酸の共重合体の
塩としてはナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩
、又はアンモニウム塩が好ましいが、カルボン酸が残存
してもよいし、一部アルカリ士類金属の塩になっていて
もよい。
またその分子量は1000〜1500の峯度が好ましい
。顔料100重量部に対するアクリル酸ーマレィン酸共
重合体の塩の配合量は約0.5〜6重量部であるが、好
ましくは約1〜3重量部であり、配合量が0.5部より
少量であると塗被合成紙の帯電防止効果が発揮されなく
なり、また5部より多量では合成紙としての特徴の一つ
である耐水性の良さを損なうことと、塗工用カラー調整
時に粘度が上昇しエヤーナィブ、プレー.ド、ロール塗
工に際してカラーの濃度を下げね‘まならず、その為に
生産性が低下して隆剤的に不利となる。(顔料) 顔料としては炭酸カルシウム、カオリン、クレー、タル
タ、酸化チタン、水酸化アルミニウム、サチンホワィト
、硫酸バリウム、酸化亜鉛、コロィダルシリカ、有機高
分子顔料などを使用することができる。
(接着剤) 顔料をプラスチックフィルムまたは合成紙に被着させる
ためには、接着剤を使用しなければならない。
接着剤としては合成接着剤でも天然接着剤でも使用する
ことができる。合成接着剤として適当なものを例示すれ
ば、スチレンーブタジェン共重合体ェマルジョン、ポリ
アクリル酸ェステルェマルジョン、ブタジェンーアクリ
ニトリル共重合体ェマルジョン、マレィン化変性ポリオ
フレィンェマルジョン、ポリ塩化ピニリデンエマルジョ
ソ、ポリビニルアルコール水溶液などがある。天然系の
接着剤として適当なものを例示すれば、デンプン、変性
デンプン、カゼイン、プロテインなどがある。
合成接着剤には天然系接着剤を混合して使用することが
できるが、天然系接着剤のみでは接着力が十分でないか
ら、合成接着剤は必ず使用するべきである。上記の接着
剤に顔料を混合した塗布液をプラスチックフィルムまた
は合成紙に塗被するのであるが、塗工量はプラスチック
フィルムまたは合成紙の表面の1であたり約5〜25夕
(乾燥重量)が好適である。
(作用・効果) 本発明による塗被合成紙は、炭酸カルシウムを塗被した
従来の合成紙と比較すると、表面の帯電性がはるかに小
さいから、印刷作業に際して静電気による障害が発生す
ることなく、したがって合成紙の用途を飛躍的に拡大す
ることに寄与するものである。
(実施の態様) 本発明の詳細をさらに理解しやすい〈するために以下に
実施例を示すが、本発明の技術的範囲が後記の実施例に
よって何らの制限をも受けないことはいうまでもない。
実施例 1この実施例は印字用合成紙に関するものであ
る。
0.25重量部の顔料分散剤(アクリル酸ナトリウム)
と水と顔料(炭酸カルシウム76.5重量部と微粉末シ
リカ23.5重量部から成る)とをキャディー・ミル(
KaDyMill)に入れて、顔料を均一に分散させ、
ついでアンモニア0.亀重量部、カゼイン6重量部を添
加し、カゼインが溶解するまで昇温する。
カゼインが溶解したのち、保水剤、消泡剤、糟剤等の助
剤1.31重量部、スチレンーブタジェン共重合体ゴム
(SBR)ラテツクス(日本合成ゴム社製JSR−06
97)20重量部および帯電防止剤(アクリル酸2モル
とマレィン酸1モルとの共重合体のナトリウム塩であっ
て分子量が約4000のもの)を添加して塗工用カラー
を調整した。ただし帯電防止剤の添加量および固形分濃
度は、次のとおりである。試料番号 1 2 3
4 帯電防止剤(重量部)1.0 3.0 4.0
0固形分濃度(重量%)39.7 40.2 39.8
40.1上記の塗工用カラーを、内部に微細な空孔を
有するポリオフレィン系フィルム合成紙(厚さ110ミ
クロン、坪量80夕/淋)(王子油化合成紙株式会社製
、商品名ュポF)‐11的)の表面に、メィャーバーを
用いて塗工した。
塗工量は10夕/め(乾燥重量)とした。塗工後ただち
に送風乾燥機を用いて、90ooで2分間乾燥し、物性
を測定した。測定方法は次のとおりであり、測定結果は
第1表に示すとおりである。o表面固有抵抗:川口電気
■製VE−40テラオームメーター(Teraohmm
eにr)を用い、試料に100Vの電圧を1分間付与後
抵抗値を判読した。
oインキ乾燥性:試料にべ夕印刷(インキ量約2夕/で
)後、白紙をあて、一定時間後に圧力を加え、白紙にイ
ンキが転移しなくなった時間で表わしたもの。
oIGT表面強度:lOTタックNo.17.1インキ
を用い印圧3.5k9/c紬こおける試験結果を仇/s
eeで表わしたもの。
oウェットピック:試料に一定量の水を含ませた(約2
タ′の)後、ベタ印刷し、印刷による塗布眉の剥離程度
で表わしたもの。
oスタンプ適性:スタンプインキの乾燥に要する時間、
および印字のにじみの程度を表わしたもの。
第1表 (注)調湿は、温度20℃、関係湿度65発において2
4時間おこなった。
第1表に示すとおり、本発明の合成紙(試料番号1〜3
)は帯電防止性が著しくすぐれており、しかも印刷性も
スタンプ適性も満足なものである。試料番号4は対照試
料を示す。実施例 2 この実施例は、オフセット印刷用合成紙に関するもので
ある。
塗工用カラーの調製方法は実施例1と同様にしたが、塗
工用カラーの組成は第2表のとおりである。
第2表 上記の塗工用カラーを実施例1と同様にして実施例1と
同一の合成紙に塗工および乾燥した。
ただし塗工量は14タ′枕とした。得られた製品の物性
は、第3表に示すとおりである。
第3表 (注)調湿条件は実施例1と同一である。
実施例 3 この実施例は、合成紙の材料を変更して比較したもので
ある。
試料番号8および9は実施例1と同一のュポ原紙を使用
し、試料番号10および11は二鞠延伸プロピルレンフ
ィルム、試料番号12および13はポリスチレンフィル
ム、試料番号14および15は硬質ポリ塩化ビニルフィ
ルムをそれぞれ使用したものである。ただし試料番号8
、10、12および14は比較例である。試料番号9、
11、13および15に塗工したカラーの組成はすべて
同一であって、炭酸カルシウム10の重量部、SBRラ
テックス21重量部、カゼイン2重量部、分散剤0.2
5重量部および実施例1と同一の帯電防止剤25重量部
から成るものである。
そして試料番号8、10、12および14のベースに塗
布したカラーの組成は、試料番号9に塗布したカラ一か
ら帯電防止剤のみを除去したものである。各試料の物性
測定結果は、第4表に示すとおりである。第4表 (注)調湿条件は実施例1と同一である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プラスチツクフイルム、フイルム系合成紙またはフ
    アイバー法合成紙上に必須成分として炭酸カルシウムを
    含有する顔料を塗工した塗被合成紙において、アクリル
    酸−マレイン酸共重合体の塩を顔料100重量部当り約
    0.5〜5重量部配合した顔料を塗工したことを特徴と
    する帯電防止された塗被合成紙。 2 アクリル酸−マレイン酸共重合体の塩がアルカリ金
    属塩またはアンモニウム塩である特許請求の範囲第1項
    に記載の塗被合成紙。 3 アルカリ金属塩がナトリウム塩である特許請求の範
    囲第2項に記載の塗被合成紙。 4 アクリル酸−マレイン酸共重合体の塩を顔料100
    重量部当り約1〜3重量部配合した顔料を塗工した特許
    請求の範囲第1項ないし第3項に記載の塗被合成紙。
JP54014966A 1979-02-14 1979-02-14 帯電防止された塗被合成紙 Expired JPS6028666B2 (ja)

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JPS55107464A JPS55107464A (en) 1980-08-18
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JPS61204241A (ja) * 1985-03-08 1986-09-10 Diafoil Co Ltd ポリエステルフイルム
JPS61204242A (ja) * 1985-03-08 1986-09-10 Diafoil Co Ltd 塗布層を設けた二軸延伸ポリエステルフイルム

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