JPH0545418B2 - - Google Patents

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JPH0545418B2
JPH0545418B2 JP59161145A JP16114584A JPH0545418B2 JP H0545418 B2 JPH0545418 B2 JP H0545418B2 JP 59161145 A JP59161145 A JP 59161145A JP 16114584 A JP16114584 A JP 16114584A JP H0545418 B2 JPH0545418 B2 JP H0545418B2
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matte
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Kenji Watanabe
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Kimoto Co Ltd
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Kimoto Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、飽和ポリエステル樹脂の下塗層を有
するポリエステルフイルムの上に耐水性のマツト
層とその上に耐水性帯電防止層を設けた製図用マ
ツトフイルムに関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来、この種の所謂ケミカルマツトフイルムと
しては、例えばポリエステルフイルムに塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合樹脂の下塗層を設け、
その上に水溶性高分子物質より成る糊剤と無機顔
料とから成るマツト層を設けた製図用マツトフイ
ルムが知られている(特公昭56−47865号公報)。
上記の発明は、水溶性高分子物質より成る糊剤
をバインダーとして使用することにより、墨及び
製図用インキなどによる筆記性、画線と製図用マ
ツトフイルムとの密着性、表面電気抵抗の低下、
静電気発生による支障の少ないことを特徴として
いる。
しかし、近年、製図用フイルムはオフセツト印
刷により枠印刷等を施したものに製図する場合が
多くなつてきており、表面の耐水性が問題とされ
るようになつてきた。
オフセツト印刷は今日ごく一般的に行われる印
刷法のひとつで、印刷時、版に湿し水をつける。
この際、版からブランケツトをへて、製図用フ
イルムにインキと共に少量の水が転写される。こ
のため、製図用フイルムの表面がわずかでも水に
溶けるか、あるいは剥がれると、ブランケツトに
そのわずかな樹脂等が付着し、印刷を続けると次
第に付着量が増し、製図用フイルムが汚れたり、
画線がとんだりして印刷不能となる。
従つて、表面の耐水性がきわめて重要視される
ようになつた。
前記特公昭56−47865号には、マツトフイルム
表面の耐水化としてメラミン樹脂、尿素樹脂など
の耐水化樹脂を用いるとか、ジルコニウム、アン
チモンなどの金属塩を利用した耐水化溶剤などを
用いることが記載されているが、それらはオフセ
ツト印刷に使用するための耐水性を満足し得るも
のではなかつた。
なぜならば、塗工層の耐水性は、水性インキ、
水性ペンの筆記性及び画線の密着性、帯電防止性
とは相反する関係にあり、耐水性を上げると、筆
記性、画線密着性、帯電防止性は劣るようにな
り、耐水性を下げると、それらはよい方向に動く
ためである。
さらに、上記特公昭56−47865号の発明に記載
されているようにメラミン樹脂とか尿素樹脂等の
耐水化樹脂を用いてマツトフイルム表面の耐水化
を単に計つた場合、フイルム表面の耐水化樹脂塗
膜は低湿度時に静電気が発生する問題があつた。
一方、このような製図用プラスチツクフイルム
の表面に帯電によつて大気中のほこりが吸着する
のを防止するため、プラスチツクフイルムの表面
に、親水性樹脂とカチオン界面活性剤、ノニオン
界面活性剤及びアニオン界面活性剤等の帯電防止
剤とからなる薄層を設けることが知られている
(特開昭49−109473号公報)。しかし、このような
帯電防止剤を使用するためにはバインダーとして
親水性樹脂を用いなければならず、このためフイ
ルム表面の耐水性が得られずオフセツト印刷がで
きない欠点があつた。
本発明者らは、上記した従来の製図用マツトフ
イルムの欠陥を解消すべく鋭意研究を重ねた結果
ポリエステルフイルムに下塗層として飽和ポリエ
ステル樹脂の塗工層を設け、その上に水性高分子
物質と顔料とから成るマツト層を設け、更にその
上に水に不溶の導電性樹脂からなる帯電防止層を
設けて構成した製図用マツトフイルムは、静電気
によるゴミ、ほこり等の吸着が殆どなく、オフセ
ツト印刷を行なつても印刷物が汚れたり画線がと
んだりせず、水性インキ、水性ペンの筆記性、画
線の密着性に優れたマツトフイルムが得られるこ
とを知見して本発明を完成するに至つた。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、ポリエステルフイルムの
片面もしくは両面に飽和ポリエステル樹脂を含む
塗工層を設け、その上面に水分散性高分子物質及
びメラミン樹脂又は尿素樹脂からなる水性高分子
物質と顔料からなるマツト層を設け、更にその上
面に導電性樹脂からなる水不溶性の帯電防止層を
設けてなることを特徴とする製図用マツトフイル
ムである。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
マツト層は、水分散性高分子物質及びメラミン
樹脂又は尿素樹脂からなる水性高分子物質を糊剤
として、顔料をこの糊剤中に分散させて得た塗工
剤を塗布して形成する。
本発明で用いる水分散性高分子物質としては、
アクリル樹脂エマルジヨンが挙げられる。
アクリル樹脂とメラミン又は尿素樹脂が強固に
架橋することにより、耐水性、耐有機溶剤性、及
び耐摩耗性の性能が付与される。
そして、水性高分子物質に添加する顔料として
は、例えばカオリン、炭酸カルシウム、無水珪酸
粉末、タルク、焼成アルミナ、二酸化チタン、酸
性白土等が挙げられる。これらの顔料は1種又は
2種以上用いることができる。
どの顔料を選択するかは、目的とする製図用マ
ツトフイルの各種筆記具での筆記性およびフイル
ムのマツト性、即ち、光沢度、白色度、透明度な
どの所望程度に応じてその種類や粒度を選び、配
合比率を決定すればよい。
本発明では、マツト層形成用塗工剤が水性であ
るため、次の利点がある。
マツト層形成用塗工剤は一般的には、有機溶剤
を用いて調合され、その有機溶剤のコストは塗工
剤の価格に大きなウエイトを占める。
それに対して、このマツト層形成用塗工剤は、
水を希釈剤として使用するため、大幅なコスト低
減を達成できる。
しかしながら、上記マツト層は、ポリエステル
フイルムとの密着性に欠けるという欠点を有して
いる。これを解決するために本発明では、ポリエ
ステルフイルムとマツト層の間に下塗層を設け
る。この下塗層はポリエステルフイルムとアクリ
ル樹脂−メラミン樹脂又はアクリル樹脂−尿素樹
脂との密着性が良好であり、マツト層の筆記性等
に悪影響を与えないことが必要になる。
これらの条件を満足する樹脂として本発明では
特に飽和ポリエステル樹脂を採択した。
この飽和ポリエステル樹脂を下塗層に使用する
と、セロテープを用いた強制剥離試験による密着
性の調査結果では、マツト層の剥離は全く発生し
なかつた。
本発明では、このマツト層の上に帯電防止層を
設ける。フイルムの静電気による障害は多く知ら
れており、ほこり、ゴミ等の付着、フイルム同志
の静電気による吸着、電撃等があり、フイルムの
取り扱いに妨げになることが多い。
この帯電防止層は、帯電防止機能を有すると共
に、製図用インキのにじみ、かすれがなくインキ
画線の密着力が強く、さらにオフセツト印刷がで
きるための表面の耐水性が必要である。
本発明では、このような機能を有するものとし
て導電性樹脂を採択した。さらに、この中でもカ
チオン系アクリルポリマーがこれらの機能を満足
するために最も好ましいものである。
〔作用〕
本発明の製図用マツトフイルムはポリエステル
フイルムとマツト層との間に両者に密着性の良い
飽和ポリエステル樹脂を下塗層として用いている
ため、マツト層の剥離がない。
そしてマツト層形成の塗工剤として耐水性に優
れた水性高分子物質を用いているので、塗工作業
の際、水を希釈剤として用いることができる。ま
た、架橋したマツト層は耐水性を有している。更
にフイルム表面は、耐水性の導電性樹脂から成る
帯電防止層が形成されているので、オフセツト印
刷を行なつてもフイルム表面が汚れたり印刷画線
がとんだりしない。また、低湿度時においても静
電気によるゴミ、ほこり等の付着が殆どなく、製
図用インキにてのにじみ、はじきがなく画線の密
着性良好である。
〔実施例〕
以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明す
る。
厚さ50μポリエステルフイルムの両面に飽和ポ
リエステル樹脂(商品名;スタフイツクス
PLC 富士写真フイルム社製品)をMEK:トル
エン/50:50から成る溶剤で溶解して、固形分10
%とした塗工剤をメイヤーバーで塗布して乾燥し
た。
メイヤーバーの番手を選択することにより、片
面当たりの付着量は0.5〜5g/m2の範囲で任意
に調整できる。
得られた第1層の上に次の塗工剤を塗布して第
2層のマツト層を設けた。
アクリル酸エステル共重合樹脂エマルジヨン
(商品名:ニカゾールRX−66P 日本カーバイド
社製):メラミンホルマリン樹脂(商品名スミテ
ツクスレジンM−3 住友化学工業社製):無水
珪酸粉末(商品名:サイロイド65 富士デビソン
化学社製)=47:30:30からなる混合物を水で希
釈して、固形分20%に調整しこれに硬化触媒とし
て、有機アミン(商品名:スミテツクスアクセラ
レーター 住友化学工業社製)を添加し塗工剤と
する。
第2層もメイヤーバー方式で塗布し乾燥した。
第2層の塗工量は片面当り3〜10g/m2の範囲で
任意に調整した。次いで、得られた第2層の上
に、次の組成の第3層を塗布乾燥して帯電防止層
を設けた。
導電性アクリル樹脂(商品名:エレコンド
PQ50B 綜研化学社製)をエタノールで希釈し
て固形分2%に調整した。第3層の塗工量は片面
当たり、0.1〜1g/m2の範囲で任意に調整した。
このようにして得た本発明の製図用マツトフイ
ルムは、製図用インキによるにじみ、ハジキがな
く、画線の密着製に優れていた。
また、フイルム表面の帯電防止能は、20℃、60
%RHにて10.11Ω以下であつた。
〔発明の効果〕
本発明の製図用マツトフイルムは以上のような
構成であるため、マツト層のポリエステルフイル
ムへの密着性がよく、鉛筆筆記性、画線の消去
性、再筆記性も良好であり、製図用インキにての
にじみ、はじきも無く、画線の密着性も非常に良
いものである。さらに、マツト層表面に導電性樹
脂からなる耐水性の帯電防止層が形成されている
ので、オフセツト印刷を行なつてもフイルム表面
が汚れたり印刷画線がとんだりせず、低湿度時に
おいても静電気によるゴミ、ほこり等の付着が殆
どない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリエステルフイルムの片面もしくは両面に
    飽和ポリエステル樹脂を含む塗工層を設け、その
    上面に水分散性高分子物質及びメラミン樹脂又は
    尿素樹脂からなる水性高分子物質と顔料からなる
    マツト層を設け、更にその上面に導電性樹脂から
    なる水不溶性の帯電防止層を設けてなることを特
    徴とする製図用マツトフイルム。 2 水分散性高分子物質がアクリル樹脂エマルジ
    ヨンである特許請求の範囲第1項記載の製図用マ
    ツトフイルム。 3 導電性樹脂がカチオン系アクリルポリマーで
    ある特許請求の範囲第1項記載の製図用マツトフ
    イルム。
JP16114584A 1984-07-31 1984-07-31 製図用マツトフイルム Granted JPS6140197A (ja)

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JPS6140197A JPS6140197A (ja) 1986-02-26
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