JP4686687B2 - 帯電防止層転写シート - Google Patents

帯電防止層転写シート Download PDF

Info

Publication number
JP4686687B2
JP4686687B2 JP2005358983A JP2005358983A JP4686687B2 JP 4686687 B2 JP4686687 B2 JP 4686687B2 JP 2005358983 A JP2005358983 A JP 2005358983A JP 2005358983 A JP2005358983 A JP 2005358983A JP 4686687 B2 JP4686687 B2 JP 4686687B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
layer
antistatic layer
antistatic
acrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005358983A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007160669A (ja
Inventor
教一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fujicopian Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujicopian Co Ltd filed Critical Fujicopian Co Ltd
Priority to JP2005358983A priority Critical patent/JP4686687B2/ja
Publication of JP2007160669A publication Critical patent/JP2007160669A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4686687B2 publication Critical patent/JP4686687B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、帯電防止層転写シートに関し、さらに詳しくは、直接に帯電防止性の付与が効率よく行えない物品に対しても転写法を用いることで容易に帯電防止処理性を付与できる帯電防止層転写シートに関するものである。
食品、家電製品、日用品などの多くの包装は、流通や保管時に塵埃が付着しないように帯電防止処理がされている。また、TV(テレビジョン受像機)、パソコン、携帯電話などの電子電気製品も、塵埃の付着による外観の悪さ以外にも、蓄積した電荷の放電による火災、放電電流による電子部品の故障の危険性があり、これを防止すべく帯電防止処理がされている。例えば、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、液晶テレビ(TV)などの液晶表示装置は、液晶自体が発光しないので、面光源装置(バックライトともいう)で裏側から照明されている。面光源装置は入射した光源からの光を、光出射面から出射させ、さらに、光を散乱、拡散、集光させ、照射面の輝度を均一にするために、反射板、レンズフィルム、視野角調整フィルム、反射防止フィルム、防眩フィルム、タッチパネル、表示窓材などの多くの光学部材から構成されている。
これらの部材を表示装置へ組立てる際に、該加工時や組立時、及び表示装置として使用中に、切断屑や環境ゴミが光学部材へ付着して表示に悪影響する。しかしながら、表示窓などの成形品は、効率よく帯電防止性の付与を行うことが困難であり、さらに、光学部材のためには帯電防止性に加えて、高い透明性、低いヘイズ、高いハードコート性(鉛筆硬度、スチールウール等に対する耐擦傷性で代表される)が求められている。
また、従来の界面活性剤等の透明性の帯電防止層では、長期間の使用や、高温高湿度の環境では劣化しやすく、湿度依存性が少なく長期間わたって維持できる帯電防止性が求められている。
この様に各種物品への帯電防止処理は、透明性と共に湿度依存性が少なく長期間にわたって帯電防止性が維持でき、また、成形品にも効率よく帯電防止性の付与を行うこと求められている。さらに、帯電防止処理された物品には高い透明性、低いヘイズ、高いハードコート性も求められている。
従来、物品に帯電防止性を付与する方法には、直接物品表面に帯電防止剤を塗工したり、あるいは直接物品に帯電防止剤を添加したりする方法が主流である。しかし、部品表面が凹凸面である等の理由で直接塗工が困難な場合や、物品中に帯電防止剤の添加が困難な場合には、物品の表面に帯電防止層を転写することも行なわれていた。
また、係る帯電防止剤としては、ニッケル、銅、銀等の金属や黒鉛等の導電性炭素などの導電性材料、又はアニオン型、カチオン型、あるいはノニオン型の界面活性剤が知られている。しかしながら、導電性材料では帯電防止性能、及びその経時安定性は良好である反面、着色して透明性が悪化するという問題があった。また、界面活性剤では、透明性は良好である反面、経時で表面に移行し、布で拭き取られ又は水などで洗い流されて、効果が
低下して経時安定性(持続性)に欠けるという欠点があり、透明性と帯電防止性の経時安定性を両立させる完璧なものがなかった。
また、透明性を維持しつつ長期間帯電防止性を保つための試みとして、良帯電防止性の比較的低分子量の材料を樹脂中にポリマーアロイ化することが知られている(例えば、特許文献1〜2参照。)。しかしながら、含有できる樹脂の種類に制限があり、相溶化剤の併用が必要であった。また、かなり大量の含有量を必要とし、コスト的にも高いという問題点があった。
さらにまた、透明性を維持しつつ長期間に帯電防止性を保つための試みとして、トリフルオロメタンスルフォン酸リチウムなどの含ハロゲン酸のアルカリ金属塩を含有させることが知られている。(例えば、特許文献3参照。)しかしながら、トリフルオロメタンスルフォン酸リチウムでは、その含有量が多いと表面への移行が多く外観が低下して商品価値が落ちる。また、高温高湿度下においても白化して外観不良となるという欠点がある。
いずれの公報にも、ハードコート性の向上については、記載されていない。
特開平2−233743号公報 特開平3−26756号公報 特開平7−82411号公報
そこで、本発明はこのような問題点を解消するためになされたものである。その目的は、帯電防止剤を含む帯電防止層を転写法で付与することで、各種材質及び形状の物品に対しても帯電防止性を付与でき、湿度依存性が少なく長期間にわたって帯電防止性が維持でき帯電防止性の経時安定性が良好で、且つ透明性も良好な帯電防止性の付与を行うことできる帯電防止層転写シートを提供することである。さらに、帯電防止層が転写された物品は、帯電防止性と共に、高い透明性、低いヘイズとが両立し、更に高いハードコート性をも有する帯電防止処理された物品を提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係わる帯電防止層転写シートは、基材上に少なくとも帯電防止層を設けた帯電防止層転写シートにおいて、帯電防止層中にカチオン性アクリル樹脂が50〜80重量%配合されたものからなり、さらに下記のA群の樹脂を1種以上含有するようにしたものである。
A群の樹脂
セルロース系樹脂とポリウレタン樹脂の混合体、スチレンーアクリル酸樹脂、スチレンーマレイン酸樹脂、ロジンーマレイン酸樹脂。
請求項2の発明に係わる帯電防止層転写シートは、請求項1の基材上に少なくとも帯電防止層、接着層を順次積層するようにしたものである。
請求項3の発明に係わる帯電防止層転写シートは、請求項1または2の基材上に少なくとも帯電防止層、透明硬化樹脂層、接着層を順次積層するようにしたものである。
本発明者は、鋭意、研究を進め、転写シートの転写層中に設けた帯電防止層を物品に転写する方式とし、且つ帯電防止層がカチオン性アクリル樹脂なることで、任意の材質、形状の物品に帯電防止処理が施せると共に、帯電防止性と透明性とが両立し、しかもこれに加えて特異的なハードコート性を発現せしめられることを、見出して、本発明に至った。
基材としては、通常の転写シートに用いるものの中から適宜選択すれば良く、特に限定されるものではないが、可撓性を持つフィルム(ないしシート)状の基材が好ましい。基材の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、エチレングリコール−テレフタール酸−イソフタール酸共重合体、エチレングリコール−1,4シクロヘキサジメタノール−テレフタール酸共重合体、ポリエステル系熱可塑性エラストマー等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマー、環状オレフィン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルフォン系樹脂、ポリアミド系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ塩化ビニル等が使用できる。
なかでも、一軸または二軸延伸ポリエステル系樹脂フィルムが、耐熱性に優れていることからより好ましい。基材の厚みとしては、通常は6μm〜188μm程度のものが好ましい。なお、基材は、可撓性を持つ限り着色されていてもよく、印刷などで模様や文字などが付与されていてもよい。
帯電防止層に使用するカチオン性アクリル樹脂としては、カチオン性基を有するアクリルモノマーの単独又は共重合体、あるいは他のモノマーとの共重合体が挙げられ、カチオン性基を有するアクリルモノマーとしては、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノ(メタ)アクリレート、ジエタノールアミノ(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノ(メタ)アクリレート、ジプロパノールアミノ(メタ)アクリレート、ジブチルアミノ(メタ)アクリレート等の如き第3級アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー、或はそれらの四級化モノマー等が挙げられる。
更にカチオン性アクリル樹脂としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、或はこれらの酸とエチレングリコール等のグリコールのモノ(メタ)アクリレート等の如くカルボキシル基や水酸基等の反応性基を有するモノマーに、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエタノールアンモニウムクロライド、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド、グリシジルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、グリシジルジメチルブチルアンモニウムクロライド等の反応性第四級アンモニウム塩を反応させたモノマーの単独又は共重合体、あるいは他のモノマーとの共重合体が挙げられる。
これらの中でも(化1)に、示す化学式の第4級アンモニウム塩共重合体が好ましい。
Figure 0004686687
R、R、R、Rは炭素鎖数1以上のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等である。また、m、nは1以上の整数である。
帯電防止層を湿度依存性の少なくするためには、第4級アンモニウム塩共重合体の中でも水やアルコールに溶解しないものを用いるとよい。このようなカチオン性アクリル樹脂としては、例えば、綜研化学(株)からエレコンドの商品名で種々のものが入手及び使用可能である。
これらのカチオン性アクリル樹脂は1種または複数を用いてもよく、溶媒へ適宜溶解又は分散させて、ロールコート、グラビアコート、バーコート、スプレーコートなどの公知の塗布法で塗布し、乾燥して帯電防止層を形成すればよい。
帯電防止層中のカチオン性アクリル樹脂の配合量は、50〜80重量%の範囲とする。前記範囲未満であると帯電防止効果が低下する。前記範囲を超えると層が脆くなり強度が低下する。帯電防止層の厚さとしては、0.1〜1μmの範囲が好ましい。前記範囲未満であると帯電防止効果が低下する。前記範囲を超えるとコストアップとなり、層の表面強度が低下する。
一般には、基材と帯電防止層との間に離型層を設ける必要がある。しかし、本発明の帯電防止層は、カチオン性アクリル樹脂を使用することにより、基材と帯電防止層との間に離型層を設けることなく、帯電防止層が転写できる。すなわち製造コストが安くできる。
帯電防止層には、被転写体との接着力を高めるために、他のバインダーを混合させてもよい。他のバインダーとしては、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹脂、アクリルポリオール樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エチレンと酢酸ビニルあるいはアクリル酸などとの共重合体、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂、スチレンーアクリル酸樹脂、スチレンーマレイン酸樹脂、ロジンーマレイン酸樹脂など1種以上選択して使用できる。
これらの中でも、下記のA群の樹脂がカチオン性アクリル樹脂との相溶性がよく帯
電防止層の膜強度の低下が見られないことから好ましく用いることができる。
A群の樹脂
アクリルポリオール樹脂、セルロース系樹脂、アクリルポリオール樹脂とセルロース系樹
脂の混合体、セルロース系樹脂とアクリル系樹脂の混合体、セルロース系樹脂とポリウレ
タン樹脂の混合体、スチレンーアクリル酸樹脂、スチレンーマレイン酸樹脂、ロジンーマ
レイン酸樹脂。
カチオン性アクリル樹脂とA群の樹脂との配合比率は、5:95〜80:20が好ましい。カチオン性アクリル樹脂が、前記最小配合比率未満であると帯電防止効果が低下する。前記最大配合比率を超えると層がもろくなり強度が低下するため好ましくない。
アクリルポリオール樹脂は、水酸基含有ビニルモノマーと、これと共重合性を有する他のモノマーとの常法による共重合体であって、そのヒドロキシル価は少なくとも25を有する。この水酸基含有ビニルモノマーとしてヒドロキシアルキルアクリレートを用いることは好適であり、例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ−n−プロピルアクリレート、2−ヒドロキシイソプロピルアクリレートまたは4−ヒドロキシブチルアクリレート等が用いられる。かかるモノマーに加えて、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート、2−ヒドロキシ−n−プロピルメタアクリレート、2−ヒドロキシイソプロピルメタアクリレートまたは4−ヒドロキシブチルメタアクリレート、N−メチロールアクリルアミド、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有ビニルモノマーも単独または組み合わせて使用することができる。 前記したモノマーと共重合性を有する他のモノマーとしては多数のものが知られているが、代表的なものを例示するならばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどのスチレン系単量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;グリシジル(メタ)アクリレートの如きオキシラン基含有エチレン性不飽和単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、N−ブトキシメチルアクリルアミド、アクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、リン酸エチルアクリレート等であり、一種類または二種類以上組み合わせて使用できる。アクリルポリオールの数平均分子量は3000〜20000の範囲のものが用いられる。アクリルポリオールは、溶剤を含有しない100%固体であってもよいが、通常、有機溶剤との溶液の形態が実用上好適である。アクリルポリオールは単独または二種類以上を組み合わせて使用することができる。
セルロース系樹脂は、例えば、硝化綿、酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどを挙げることができる。これらの中で、硝化綿及び酢酸酪酸セルロースを特に好適に用いることができる。硝化綿は、2秒綿〜1/16秒綿であることが好ましく、酢酸酪酸セルロースは、0.5〜2秒であることが好ましい。
アクリル系樹脂は、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチルなどのアクリル酸エステルや、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどのメタクリル酸エステルの単独重合体、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルとの共重合体、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルとスチレン、ビニルトルエン、アクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸などとの共重合体などを挙げることができる。
ポリウレタン樹脂は、多価アルコール(ポリオール)と多価イソシアネート(ポリイソシアネート)との反応により得られる樹脂である。多価アルコールとしては、エチレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、グリセリン、α−メチルグルコシド、ソルビトール、ジペンタエリスリトールなどの多価アルコールと、EO、PO、1,2−、2,3−もしくは1,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド、炭素数6〜18のα−オレフィンオキサイド、エピクロルヒドリンなどのアルキレンオキサイド(アルキレン基の炭素数2〜18)を付加した、ポリオキシアルキレンポリオール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールなどが用いられる。又、多価イソシアネートとしては、1,3−および/または1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−および/または2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネートのどの芳香族ポリイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)などの脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(水添MDI)、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート(水添TDI)などの脂環式ポリイソシアネートなどが例示できる。
スチレン−アクリル酸樹脂は、例えば、スチレン20〜40重量%、メタクリル酸メチル5〜15重量%、アクリル酸ブチル10〜30重量%、アクリル酸10〜20重量%の共重合体などを挙げることができる。スチレン−アクリル酸樹脂は、酸価100〜240、分子量1,600〜2,000、Tg30〜85℃であることが好ましい。
スチレン−マレイン酸樹脂は、例えば、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体を部分エステル化して酸価を下げたエステル化レジンなどを挙げることができる。スチレン−マレイン酸樹脂は、酸価180〜280、分子量2,000〜70,000であることが好ましく、酸価180〜280、Tg60〜70℃、分子量2,000〜20,000であることがより好ましい。
ロジン−マレイン酸樹脂は、例えば、ロジンに無水マレイン酸を付加して得られる樹脂、この樹脂をポリオールで部分エステル化した樹脂などを挙げることができる。ロジン−マレイン酸樹脂は、酸価110〜300、Tg130〜150℃で、アルコール可溶性であることが好ましい。
帯電防止層が被転写体の材質によって接着性が劣る場合は、帯電防止層の上に接着層を積層するとよい。接着層の材料としては、常温では接着性がないが加熱により接着性を持てばよく、所謂接着剤、ホットメルトと呼ばれるものも含み、特に規定されるものではない。例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、イソシアネート系樹脂、スチレンーブタジエン系樹脂、塩化ビニルー酢酸ビニル系樹脂、エチレンー酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂などが挙げられる。これらの材料から1種以上選択して用いる。
被転写体がアクリル樹脂板やポリカーボネート板の場合は、特にアクリル系樹脂と塩化ビニルー酢酸ビニル系樹脂の混合物を使用すると優れた接着力を発揮する。
接着層に紫外線吸収剤を含有させると被転写体に対して、耐光性を向上させることができる。紫外線吸収剤としては、紫外線吸収剤としては、一般に使用されるサリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系、Ni塩系、シアノアクリレート系、およびオキザリックアシッドアニリド系等の中から選択することが出来る。具体例としては、フェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)メタン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−3’−(3”,4”,5”,6”−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕、およびメチル−3−〔3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネートとポリエチレングリコールとの縮合反応による反応生成物等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、およびフェニル−4−ピペリジニルカーボネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、ビス(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケートや、チバ・ガイギー製のチヌビン144、チヌビン622LD、キマソーブ944LD等のヒンダードアミン系紫外線吸収剤などが示される。
これらの中でもベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤は、帯電防止層の透明性を維持する上で好ましく用いられる。前記紫外線吸収剤の使用量は、接着層の全固形分中に2〜30重量%程度が好ましい。2重量%より少ないと耐光性の効果が不十分であり、25重量%を越えると効果が飽和し不経済となるばかりでなく、接着層面に粘着性が出てブロッキングが発生する場合がある。
接着層の形成方法としては、上記の樹脂を水や有機溶剤で希釈させた塗布用液体を、通常、グラビア印刷、オフセット印刷、若しくはスクリーン印刷などの印刷方法、又は、ロールコート、バーコート、コンマコート、スプレイコート、若しくは押出しコートなどのコート法で、塗布しその後乾燥又は冷却して形成すればよい。接着層の厚みは特に制限は無いが、通常、1〜10μm程度である。
転写層が高いハードコート性を要求される場合は、請求項3の発明の帯電防止層と接着層との間に透明硬化樹脂層を設けるとよい。
透明硬化樹脂層としては、室温での化学反応、熱、電離放射線等で架橋硬化する樹脂組成物を硬化させた層が適用でき、好ましくは、電離放射線硬化樹脂である。透明硬化樹脂層の厚みは、通常1〜10μm程度である。熱硬化性樹脂組成物としては、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂を例示できる。
電離放射線で硬化する電離放射線硬化性樹脂組成物としては、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アクリレート等の分子中にラジカル重合型不飽和基を持つ化合物、エポキシ化合物等の分子中にカチオン重合型官能基を持つ化合物、あるいは不飽和ポリエステルなどの化合物の単量体(モノマー)、あるいはオリゴマー(乃至はプレポリマー)などからなる公知のものが適用できる。これら単量体、オリゴマー(乃至はプレポリマー)は1種単独で用いても良いし、あるいは異種の単量体同志、異種のオリゴマー(乃至はプレポリマー)同志、又は単量体とオリゴマー(乃至はプレポリマー)とを混合して(その上で電離放射線架橋して)用いても良い。
ポリウレタン樹脂としては、前記A群のポリウレタン樹脂の説明で記載したものが例示できる。
(メタ)アクリレートの単量体としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が例示できる。
(メタ)アクリレートのオリゴマー(乃至はプレポリマー)としては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート等が例示できる。
エポキシ化合物としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂等が例示できる。又、これら単量体、オリゴマー(乃至はプレポリマー)として通常用いられている形態のものは、未架橋状態では室温(常温)で液状であり、架橋後始めて固体となるものである。しかし、転写シートを凹凸面に成形しながら転写する用途の場合には、未架橋段階でも固体状をなし、電離放射線照射で架橋状態の固体になる形態のものを用いることが好ましい。
上記形態の電離放射線硬化性樹脂組成物の使用形態としては以下の通りである。先ず、電離放射線硬化性樹脂組成物を溶剤に溶解(あるいは分散)して液状とした上で、基材上の帯電防止層表面に塗工し、その後、溶剤を揮発乾燥させて未架橋のままで非粘着固体化させ、未架橋状態の透明硬化樹脂層とし、転写シートを作成する。尚、その際に必要に応じて、電離放射線を適量照射して、不完全(一部分)架橋状態として、凹凸面への成形追従性を損なわない範囲内で、乾燥性をより完全にしたり、あるいは転写時の熱、応力による透明硬化樹脂層の流動を防止しても良い。次いで、透明硬化樹脂層の上に、接着層を設けて転写シートを製作する。該転写シートを凹凸面に追従させつつ物品上に転写する。この際、透明硬化樹脂層は完全には架橋していない為、熱可塑性を維持しており、十分凹凸面に追従する。その後に、電離放射線を照射することにより、透明硬化樹脂層を架橋、硬化させる。この時点で透明硬化樹脂層は十分な耐擦傷性(ハードコート性)を発現する。
未架橋段階でも固体状をなす電離放射線硬化性樹脂塑性物の例としては、(1)高分子量化して融点または溶融温度が室温以上(通常80℃以上)とした(メタ)アクリレート、エポキシ樹脂、あるいは不飽和ポリエステル等のオリゴマー(乃至プレポリマー)、(2)室温で、未架橋状態では液状の(メタ)アクリレート、エポキシ樹脂、あるいは不飽和ポリエステル等の、単量体、オリゴマー(乃至はプレポリマー)に、室温で固体のアクリル樹脂、ウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂を添加して、室温で非粘着固体化したもの、等が例示できる。
更に、以上に列記した各種の電離放射線硬化性樹脂組成物には、必要に応じて、反応性希釈剤、光重合開始剤、光増感剤、充填剤等の添加剤を添加して用いる。
上記反応性希釈剤としては、エチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、N−ビニルピロリドン等の単官能モノマー、並びに多官能モノマー、例えば、トリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等がある。
上記光重合開始剤は、電離放射線として、紫外線、可視光線等の光を用いる場合に添加が必要となるものである。光重合開始剤としては、分子中にラジカル重合型不飽和基を持つ化合物の場合には、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類などがあり、分子中にカチオン重合型官能基を持つ化合物の場合には、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物等がある。光増感剤としてはn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリn−ブチルホスフィンなどがあり、混合して使用する。
透明硬化樹脂層へは、フィラーを含有させてもよく、フィラーとしては、無機微粒子、有機微粒子、無機層状化合物が適用できる。無機微粒子としては、例えば、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、クレー、カオリン、タルク、シリカ、ガラス、珪藻土、雲母粉、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、二硫化モリブデンなどが適用できるが、好ましくはシリカである。
有機微粒子としては、ガラス転移温度が50℃以上の熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、WAX、ポリエチレン、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂、メタアクリル系樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリスチレン、スチレン及び/又はα−メチルスチレンと他の単量体(例えば、無水マレイン酸、フェニルマレイミド、メタクリル酸メチル、ブタジエン、アクリロニトリル等)との共重合体(例えば、AS樹脂、ABS樹脂、MBS樹脂、耐熱ABS樹脂等)などの微粒子が適用できる。
無機層状化合物としては、タルク、モンモリロナイト、リン酸ジルコニウム、テニオライト、サポナイト、ヘクトライト、ゼオライト、チタン酸塩(K2Ti49)、ニオブ酸塩(K4Nb617)、グラファイト、硫化物(MoS2)および、白雲母、ソーダ雲母、燐雲母、さらには、合成スメクタイト、フッ素系、珪素系等の膨張性、非膨張性の合成雲母等を使用できる。透明硬化樹脂層中における無機層状化合物の粒径が小さすぎると、ハードコート機能が低下し、耐擦過性が低下する傾向があり、一方大きすぎると、透明硬化樹脂層の表面の平滑性が低下し、光沢感がなくなる傾向がある。この点から、透明硬化樹脂層中における無機層状化合物は平均粒径が0.5〜25μmの範囲にあるものが好ましい。ここで、無機層状化合物の平均粒径はレーザーによる光散乱法により測定された値をいう。
フィラーの含有量としては、透明硬化樹脂分100重量部に対して1〜100重量部程度、好ましくは2〜20重量部範囲である。この範囲未満ではハードコート性の向上が少なく、これを超えるとヘイズが増加して光学部材としては支障がでる。微粒子の形状としては、特に限定されるものではなく、球状、直方状、板状、燐片状、針状など、また中空体であってもよい。このように、透明硬化樹脂層へフィラーを含有させると、フィラーが耐磨耗材として働くためか、著しくハードコート性を向上させることができる。
透明硬化樹脂層は、接着層と密着性に欠ける場合があるので、必要に応じてプライマー層を設けてもよい。プライマー層によって、接着層との密着性が向上して、透明架橋硬
化樹脂層と接着層とが十分に密着することで、転写後の転写体から転写層が脱落しにくくできる。
プライマー層としては、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エチレンと酢酸ビニルあるいはアクリル酸などとの共重合体、エポキシ樹脂などが適用できる。好ましくは、イソシアネート、又はイソシアネートと多価アルコールとからなるウレタン樹脂である。
これらの樹脂を、適宜溶剤に溶解または分散して塗布液とし、これを透明硬化樹脂層に公知のコーティング法で塗布し乾燥してプライマー層とする。また、樹脂にモノマー、オリゴマー、プレポリマーなどと、反応開始剤、硬化剤、架橋剤などを適宜組み合わせたり、あるいは、主剤と硬化剤とを組み合わせる場合には、塗布し乾燥して反応させる。または乾燥した後のエージング処理によって反応させて、形成しても良い。プライマー層の厚さは、0.05〜10μm程度、好ましくは0.1〜5μmである。
基材の帯電防止層を設けた反対側へ、必要に応じて第2帯電防止層を設ける。第2帯電防止層は、帯電防止層転写シートの製造時、保管時及び転写時にも静電気の発生で塵埃が付着しないようにするためのもので、第2帯電防止層の材料としては、特に限定されるものではなく、種々の帯電防止剤が適用できる。
第2帯電防止剤に用いる帯電防止剤としては、高級アルコールエチレンオキサイド(EO)付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物等のポリエチレングリコール類、アルキルフェノールEO付加体、ポリエチレンオキサイドなどのアルキレンオキサイド系、、グリセリンの脂肪酸エステル、ペンタエリスリットの脂肪酸エステル、ソルビットおよびソルビタンの脂肪酸エステル、多価アルコールのアルキルエーテル、アルカノールアミン類の脂肪族アミド等の多価アルコール類、多価アルコールエステル類などの非イオン界面活性剤、高級脂肪酸のアルカリ金属塩等のカルボン酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルキルエーテル硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩類、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩等のスルホン酸塩類、高級アルコールリン酸エステル塩等のリン酸エステル塩類、燐酸塩類、ホスホン酸塩類、ホスホン酸エステル塩類などのアニオン界面活性剤、高級アルキルアミン類、環状アミン、ヒダントイン誘導体、アミドアミン、エステルアミド、アルキルトリメチルアンモニウム塩等の第四級アンモニウム塩類、ピリジンそのほかの複素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類などのカチオン界面活性剤、高級アルキルアミノプロピオン酸塩等のアミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステル類、高級アルキルジメチルベタイン、高級アルキルジヒドロキシエチルベタイン等のアルキルベタイン類などの両性界面活性剤などの界面活性剤、また、サポニン等の天然界面活性剤、カーボンブラック、グラファイト、変性グラファイト、カーボンブラックグラフトポリマー、酸化スズ−酸化インジウム、酸化スズ−酸化アンチモン、酸化スズ、酸化チタン−酸化スズ−酸化アンチモン等の導電性粉末なども適用できる。
また、界面活性剤のような低分子型帯電防止剤の導電性付与官能基を高分子に結合した高分子型帯電防止剤も適用できる。高分子型帯電防止剤も、非イオン系、アニオン系、カチオン系、両イオン系に分けられ、ポリエーテル系(ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンオキサイド架橋体、ポリエチレンオキサイドと他樹脂の共重合体、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールと他樹脂の共重合体)などの非イオン系、第四級アンモニウム塩系(第四級アンモニウム塩基含有共重合体、第四級アンモニウム塩基含有(メタ)アクリレート共重合体、第四級アンモニウム塩基含有マレイミド共重合体、第四級アンモニウム塩基含有メタクリルイミド共重合体)などのカチオン系、スルホン酸系(ポリスチレンスルホン酸ソーダ)、両イオン系のベタイン系(カルボベタイングラフト共重合体)などのアニオン系がある。
さらにまた、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリフェニレンサルファイド、ポリ(1,6−ヘプタジイン)、ポリビフェニレン(ポリパラフェニレン)、ポリパラフィニレンスルフィド、ポリフェニルアセチレン、ポロ(2,5−チエニレン)、又はこれらの誘導体などの導電性高分子が適用できる。
これらの帯電防止剤は1種、又は複数を用いてもよく、単独又は他のバインダーへ混入させて、塗布すればよい。これらの界面活性剤含有量は0.01〜10重量%程度である。また、必要に応じて、例えば、可塑剤、安定剤、硬化剤、分散剤キレート剤、pH調整剤、防腐剤、消泡剤などの添加剤を添加してもよい。
前述のように本発明の帯電防止層は、離型性がよいので離型層を設ける必要はないが、カチオン性アクリル樹脂と併用するバインダーによっては、離型性が悪くなる場合がある。そのような場合は、離型層を設けるとよい。基本的には離型層は帯電防止層が転写された後には、基材側に残る層である。離型層の一部が帯電防止層と共に被転写体へ移行する場合もあるが、実質的に機能に影響はないので、これも本発明の範囲内である。離型層の材料としては、転写層(の最表面の帯電防止層)に対して離型性を持つ下記の離型性樹脂、離型剤を含んだ樹脂を適宜選択して用いる。離型性樹脂としては、選択する帯電防止層にもよるが、通常、メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂、ケトン樹脂、石油樹脂、電離放射線で架橋する電離放射線硬化性樹脂などである。離型剤を含んだ樹脂は、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂、又は各種のワックスなどの離型剤を、添加または共重合させたアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂などである。尚、電離放射線硬化性樹脂は、例えば、紫外線(UV)、電子線(EB)などの電離放射線で重合(硬化)する官能基を有する、(メタ)アクリレート系、エポキシ系等のモノマー・オリゴマーなどを含有させた樹脂である。
離型層の形成は、樹脂を溶媒(溶剤)へ分散または溶解して、ロールート、リバースロールコート、グラビアコート、リバースグラビアコート、バーコート、ロッドコ−ト、キスコート、ナイフコート、ダイコート、コンマコート、フローコート、スプレーコートなど公知のコーティング方法で塗布し乾燥して、溶媒を除去して形成させる。温度30℃〜200℃で加熱乾燥、あるいはエージング、または、電離放射線硬化性樹脂の場合は電離放射線を照射して架橋させる。
離型層の厚さは、通常は0.01μm〜5.0μm程度、好ましくは、0.1μm〜3.0μm程度である。厚さは薄ければ薄い程良いが、0.1μm以上であればより良い成膜が得られて剥離力が安定する。
本発明の転写シートを用いて、帯電防止層を含む転写層を転写する対象となる物品、即ち被転写体としては、食品、家電製品、日用品などの包装容器、TV、パーソナルコンピュータ、携帯電話などの電子電気製品の筐体、窓材、計器板などの種々のものでよく、特に限定されるものではない。
好ましくは、直接帯電防止層を形成しにくいと共に高い透明性や低いヘイズが求められ、且つ帯電防止性に経時変化や湿度依存性が少ないことが要求されるものが本発明の転写シートの被転写体として好適である。例えば、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、液晶TVなどの液晶表示装置に用いるエッジライト型面光源の表示窓などの成形品、あるいはこれらに用いる反射板、レンズフィルム、視野角調整フィルム、反射防止フィルム、防眩フィルム、タッチパネルなどである。
また、被転写体の転写する表面材料としては種々のものがあるが、接着層の材料を適宜選択することで、対応できる。例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン等の樹脂、ガラス等のセラミックス等が挙げられる。
転写方法としては、加熱ローラの加熱、加圧で転写する方法、ホットスタンプ方法、射出成形型内に転写シートを挿入し、射出樹脂の熱と圧力を用いて転写する方法、いわゆる射出成形同時転写法と呼ばれる方法などの公知の方法でよく、特に限定されるものではない。
参考例
カチオン性アクリル樹脂、10部(エレコンドPQ-50B、固形分50%、綜研化学製)、アクリルポリオール樹脂、10部(アクリディクA-814、固形分50%、大日本インキ化学工業製)、メチルエチルケトン、80部をペイントシェイカーに入れ、60分間攪拌して塗工液1を得た。得られた塗工液1を厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートからなる基材(商品名;ルミラーS10、東レ製)にメイヤーバーコーターにて乾燥時で0.2μmとなるように塗布、乾燥して帯電防止層転写シートを得た。次いで、得られた帯電防止層転写シートの帯電防止層表面を厚さ4mmのアクリル樹脂およびポリカーボネート製の平板上の被転写体に対向させ、150℃に加熱された2本のゴムロールを用いて加熱、加圧により帯電防止層を被転写体上に熱転写させ、帯電防止層が転写された被転写材を得た。次いで下記に記述する評価を行った。
参考例2〜6、実施例7〜10
表1に示す配合組成の塗工液を調整し、参考例1と同様に帯電防止層転写シート作製して評価を行った。
表1 帯電防止層の塗工液 (重量部)
Figure 0004686687

*1 カチオン性アクリル樹脂、総研化学(株)、エレコンドPQ−50B
*2 アクリルポリオール樹脂、大日本インキ化学工業(株)、アクリディックA814
*3 硝化綿:旭化成(株)、1/8秒硝化綿、30重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液(溶剤比1:1以下同じ)。
*4 酢酸酪酸セルロース:Eastman Kodak Company、CAB381−0.5、15重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液。
*5 アクリル樹脂:三菱レイヨン(株)、ダイヤナールBR−107、45重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液。
*6 ウレタン樹脂:三洋化成工業(株)、サンプレンIB104、30重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液。
*7 スチレン−アクリル酸樹脂:ジョンソンポリマー社、ジョンクリル682、酸価235、分子量1,600、Tg57℃、50重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液。
*8 スチレン−マレイン酸樹脂:近代化学(株)、CA−6623、40重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液。
*9 ロジン−マレイン酸樹脂:理化ハーキュレス(株)、ペンタリン269の40重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液。
参考例11〜16、実施例17〜20
参考例1〜6、実施例7〜10のそれぞれの帯電防止層転写シートの帯電防止層表面側に下記の接着層塗工液をメイヤーバーにて乾燥時で2μmとなるように塗布、乾燥して接着層が積層された帯電防止層転写シートを作製し、参考例1と同様に評価を行った。
接着層塗工液
アクリル樹脂、4部(ダイヤナールBR-88、固形分100%、三菱レイヨン製)、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、4部(ソルバインCN、固形分100%、日信化学製)、2-(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2部、トルエン、50部、メチルエチルケトン、40部
参考例21〜26、実施例27〜30
参考例1〜6、実施例7〜10のそれぞれの帯電防止層転写シートに下記の透明硬化樹脂層塗工液をメイヤーバーにて乾燥時で4μmとなるように塗布、乾燥し、UV照射装置にて200mj/cmの積算光量のUV光を照射して透明硬化樹脂層を硬化した。次いで、透明硬化樹脂層表面側に前記の接着層塗工液をメイヤーバーにて乾燥時で2μmとなるように塗布、乾燥して接着層が積層された帯電防止層転写シートを作製し、参考例1と同様に評価を行った。
透明硬化樹脂層塗工液
エポキシアクリレートとウレタンアクリレートの混合溶液、40部(ビームセット374、固形分65%、荒川化学製)、アセトフェノン系光重合開始剤、2(イルガキュアー184、チバスペシャリティケミカルズ製)、酢酸エチル、58部
比較例1
ステアリルジエタノールアミンモノステアレート(カチオン系界面活性剤)、1部、アクリルポリオール樹脂、10部(アクリディクA-814、固形分50%、大日本インキ化学工業製)、メチルエチルケトン、89部をペイントシェイカーに入れ、60分間攪拌して塗工液を得た。得られた塗工液を実施例と同じ基材にメイヤーバーコーターにて乾燥時で0.2μmとなるように塗布、乾燥して帯電防止層転写シートを得た。次いで、得られた帯電防止層転写シートの帯電防止層表面を厚さ4mmのアクリル樹脂およびポリカーボネート製の被転写体の表面に対向させ、150℃に加熱された2本のゴムロールを用いて加熱、加圧により帯電防止層を被転写体上に熱転写させ、帯電防止層が転写された被転写材を得て、実施例と同じ評価をした。
比較例2
トリフルオロメタンスルフォン酸リチウム(リチウム系界面活性剤)、2部(サンコノールPEO-20R、固形分100%、三光化学工業製)、アクリルポリオール樹脂、10部(アクリディクA-814、固形分50%、大日本インキ化学工業製)、メチルエチルケトン、80部をペイントシェイカーに入れ、60分間攪拌して塗工液を得た。得られた塗工液を実施例と同じ基材にメイヤーバーコーターにて乾燥時で0.2μmとなるように塗布、乾燥して帯電防止層転写シートを得た。次いで、得られた帯電防止層転写シートの帯電防止層表面を厚さ4mmのアクリル樹脂およびポリカーボネート製の平板上の被転写体表面に対向させ、150℃に加熱された2本のゴムロールを用いて加熱、加圧により帯電防止層を成形板上に熱転写させ、帯電防止層が転写された被転写材を得て、実施例と同じ評価をした。
(評価方法)
表面抵抗値
JIS K-6911に準拠し、被転写材の表面抵抗値を測定した。
○:表面抵抗値が1×1010Ω/□未満
△:表面抵抗値が1×1010Ω/□〜1×1014Ω/□
×:表面抵抗値が1×1014Ω/□よりも高い

透明性
JIS R-3106に準拠し、被転写材の可視光透過率を測定した。
○:可視光透過率が85%よりも高い
△:可視光透過率が80%〜85%
×:可視光透過率が80%未満

耐水性
被転写材を65℃×95%湿度環境下に24時間処理した後、被転写材の表面抵抗値を測定した。
○:表面抵抗値が1×1010Ω/□未満
△:表面抵抗値が1×1010Ω/□〜1×1014Ω/□
×:表面抵抗値が1×1014Ω/□よりも高い

密着性
JIS K-5600のクロスカット法に準拠し、帯電防止層の被転写体への密着性を測定した。
○:帯電防止層の剥離は無く、密着性良好
△:カット部分のみ帯電防止層が脱落しているが、それ以外は密着性良好
×:帯電防止層が剥離している部分が多く、密着性不良

鉛筆硬度
JIS K-5600に準拠し、帯電防止層が転写された被転写材の鉛筆硬度を測定した。

以上の評価結果をまとめて表2〜5に示した。表2〜5においてAはアクリル樹脂製の被転写体、Pはポリカーボネート樹脂製の被転写体を使用したことを示す。
表2
Figure 0004686687
表3
Figure 0004686687
表4
Figure 0004686687

表5
Figure 0004686687
実施例7〜10、実施例17〜20、実施例27〜30の被転写材は、表面抵抗値、透明性、耐水性、密着性の評価でいずれも良好な結果を示した。透明硬化樹脂層を設けた実施例27〜30の鉛筆硬度は、Hまたは2Hであり、高いハードコート性を示した。被転写体により鉛筆硬度が異なるのは、ポリカーボネート板よりアクリル樹脂板の方が、樹脂板自体の鉛筆硬度が硬い値であるためである。

本発明の帯電防止層転写シートの3つの事例の模式断面図である。
符号の説明
1基材
2帯電防止層
3接着層
4透明硬化樹脂層
5帯電防止層転写シート


Claims (3)

  1. 基材上に少なくとも帯電防止層を設けた帯電防止層転写シートにおいて、帯電防止層中にカチオン性アクリル樹脂が50〜80重量%配合されたものからなり、さらに下記のA群の樹脂を1種以上含有することを特徴とする請求項1記載の帯電防止層転写シート。
    A群の樹脂
    セルロース系樹脂とポリウレタン樹脂の混合体、スチレンーアクリル酸樹脂、スチレンーマレイン酸樹脂、ロジンーマレイン酸樹脂。
  2. 基材上に少なくとも帯電防止層、接着層を順次積層したことを特徴とする請求項1記載の帯電防止層転写シート。
  3. 基材上に少なくとも帯電防止層、透明硬化樹脂層、接着層を順次積層したことを特徴とする請求項1又は2記載の帯電防止層転写シート。
JP2005358983A 2005-12-13 2005-12-13 帯電防止層転写シート Expired - Fee Related JP4686687B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005358983A JP4686687B2 (ja) 2005-12-13 2005-12-13 帯電防止層転写シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005358983A JP4686687B2 (ja) 2005-12-13 2005-12-13 帯電防止層転写シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007160669A JP2007160669A (ja) 2007-06-28
JP4686687B2 true JP4686687B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=38244118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005358983A Expired - Fee Related JP4686687B2 (ja) 2005-12-13 2005-12-13 帯電防止層転写シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4686687B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5388798B2 (ja) * 2009-10-29 2014-01-15 三菱樹脂株式会社 低オリゴマーポリエステルフィルム
JP6269226B2 (ja) * 2014-03-25 2018-01-31 凸版印刷株式会社 内装用化粧シート

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6140197A (ja) * 1984-07-31 1986-02-26 株式会社きもと 製図用マツトフイルム
JPS61225900A (ja) * 1985-03-29 1986-10-07 大日本印刷株式会社 電磁波遮蔽用転写シ−ト
JPH0691810A (ja) * 1992-09-17 1994-04-05 Toray Ind Inc 記録シート
JPH0718105A (ja) * 1993-07-02 1995-01-20 Toray Ind Inc 印刷・記録用シート
JPH07214732A (ja) * 1994-02-01 1995-08-15 Toray Ind Inc 複合フィルム
JPH08118823A (ja) * 1994-10-28 1996-05-14 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
JPH10324072A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
JPH11321125A (ja) * 1998-05-18 1999-11-24 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート及び画像形成方法
JP2002326323A (ja) * 2001-03-01 2002-11-12 Dainippon Ink & Chem Inc 導電性転写フィルム
JP2005231089A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Dainippon Printing Co Ltd 帯電防止転写シート、及び帯電防止処理された物品

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6140197A (ja) * 1984-07-31 1986-02-26 株式会社きもと 製図用マツトフイルム
JPS61225900A (ja) * 1985-03-29 1986-10-07 大日本印刷株式会社 電磁波遮蔽用転写シ−ト
JPH0691810A (ja) * 1992-09-17 1994-04-05 Toray Ind Inc 記録シート
JPH0718105A (ja) * 1993-07-02 1995-01-20 Toray Ind Inc 印刷・記録用シート
JPH07214732A (ja) * 1994-02-01 1995-08-15 Toray Ind Inc 複合フィルム
JPH08118823A (ja) * 1994-10-28 1996-05-14 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
JPH10324072A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
JPH11321125A (ja) * 1998-05-18 1999-11-24 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート及び画像形成方法
JP2002326323A (ja) * 2001-03-01 2002-11-12 Dainippon Ink & Chem Inc 導電性転写フィルム
JP2005231089A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Dainippon Printing Co Ltd 帯電防止転写シート、及び帯電防止処理された物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007160669A (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4457322B2 (ja) 光学用易接着性ポリエステルフィルム
KR101667057B1 (ko) 광학용 점착 시트
KR101926412B1 (ko) 복층 필름 및 광학 시트
TWI534001B (zh) 硬塗膜
JP5537015B2 (ja) ハードコート層用粘着剤および粘着シート
JP2017190406A (ja) 粘着シート
EP4130182A1 (en) Method for producing pressure-sensitive adhesive sheet, and pressure-sensitive adhesive sheet
JP7046504B2 (ja) フレキシブルデバイス用キャリアシート
JP2011011376A (ja) インモールド用ハードコート転写箔
JP2005298641A (ja) 表面保護用粘着フィルム
KR20160060595A (ko) 내열성 점착 시트 및 기능성 필름의 제조 방법
JP2011105929A (ja) 硬化性樹脂組成物及び光学フィルム
JP2010234610A (ja) 防眩性を有する帯電防止インモールド転写シート及びそれを用いた射出成形品
JP4889002B2 (ja) 帯電防止層転写シート
TW201524785A (zh) 高硬度膜
JP6013838B2 (ja) 凹凸成型用硬化性材料、光学部材および光学部材の製造方法
JP5092087B2 (ja) 帯電防止層転写シート
JP4686687B2 (ja) 帯電防止層転写シート
WO2016152314A1 (ja) 光学部材保護用塗布フィルム
JP2005298630A (ja) 表面保護用粘着フィルム
JP2005231089A (ja) 帯電防止転写シート、及び帯電防止処理された物品
JP2009255501A (ja) 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板
JP7436671B2 (ja) 偏光フィルム積層体
JP2012135924A (ja) ハードコート転写シート及び製造方法
JP2005305944A (ja) 防眩性を有する帯電防止転写シート、及び防眩性を有する帯電防止処理された物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4686687

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees